JP5572836B2 - 電力変換装置、電力変換方法、及び、プログラム - Google Patents

電力変換装置、電力変換方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、電力変換装置、電力変換方法、及び、プログラムに関するものである。
励磁電流等の励磁の条件を一定とした場合、例えば永久磁石式の同期発電機の出力電圧は回転速度に比例する。永久磁石式の同期発電機の回転数が定格回転数から低下した場合、負荷に印加される電圧と共に電流が減少するため、永久磁石式の同期発電機から発生する電力は、永久磁石式の同期発電機の回転速度の2乗に比例して減少する。
一般に、回転速度の低い状態で、発電機から大きな電力を取り出す場合、昇圧回路が使用される。例えば、交流発電機の出力する交流電力を、ダイオード・ブリッジなどの整流回路で直流電力に変換した後、昇圧チョッパ回路によって電圧を上昇させて負荷に供給する昇圧回路がある。
しかし、この昇圧回路を交流発電機の出力の昇圧に用いると、交流発電機に遅れ力率の電流が流れ、電機子反作用によって出力電圧を下げてしまうことで力率が下がり、交流発電機の性能を十分に発揮できない。
またギアトレイン等の変速機によって例えば風力発電機の様な発電機の回転速度を上げて、発電機の出力電圧を上げることも考えられる。
しかし、機械構成が複雑となり、潤滑システム、冷却システムが必要となる等、エネルギー変換効率や保守上の問題がある。
さらに、別の方法として、交流発電機の出力をPWM波形に変換し、負荷に供給するアクティブ・コンバータ(PWMコンバータとも呼ばれる)も存在する。アクティブ・コンバータは、交流発電機の内部起電力と同じ周波数の電圧を発生する。発生した電圧位相が交流発電機より遅れていると、有効電力が交流発電機からアクティブ・コンバータに流れる。
また、アクティブ・コンバータ側の出力電圧を、交流発電機の内部誘導起電圧より大きくすると、交流発電機に流れる電流は進相電流となり、交流発電機の端子電圧を上昇させることができる。アクティブ・コンバータは、交流発電機から大きな電力を取り出す方法として優れた方式の一つであるとされている。
しかし、アクティブ・コンバータは、PWMの際に高調波電流を発生する。高調波電流が、例えば同期発電機に入り込むと、ダンパー巻き線や誘電体などの異常発熱をする等の問題が起きる。問題の発生防止のため、ローパスフィルタを設ける等、高調波電流が発電機内に入り込まないようにする必要がある。
また、PWMでは、高周波になるとスイッチング損失が周波数に比例して大きくなる。
また、発電機から大電力を取り出そうとして、アクティブ・コンバータ側の出力電圧を高くすると、電流位相が進みすぎ、結果として力率が悪くなる。アクティブ・コンバータ側の出力電圧を大幅に高くすることはできず、結果として、発電機から取り出せる電力は限られていた。
上述の問題を解決するために、特許文献1に、磁気エネルギー回生スイッチ(以下、「MERS」と呼称する)を、同期発電機と負荷の間に直列に挿入し、MERSを構成する逆導通型半導体スイッチを、同期発電機の内部誘導起電圧の電圧位相に同期してオン・オフする方法が開示されている。
この方法により、同期発電機の内部のリアクタンス成分に存在する磁気エネルギーを、MERS回路内のコンデンサに蓄積し、蓄積したエネルギー分の電圧を、同期発電機の端子電圧に重畳することにより、同期発電機内部のリアクタンス電圧を補償して、同期発電機の出力性能を改善することができる。
また、特許文献2において、交流電源と整流回路との間にフルブリッジ型のMERSを並列に接続し、フルブリッジ型のMERS回路を構成する4個の逆導通型半導体スイッチを、2組のペアに分け、交流電源の電源周期の半周期毎にペア間でオン・オフを入れ替えるMERS共振型交流直流変換回路が開示されている。
MERS共振型交流直流変換回路は、進相電流を発生させ、交流電源から見た力率を改善し、整流回路の直流出力電圧を上昇させることができる。
特開2005−057980号公報 特開2007−174723号公報
しかし、上述の特許文献1に開示されている、MERSを同期発電機と負荷との間に直列に接続して同期発電機の内部リアクタンスによる電圧降下を補償する技術は、同期発電機に電流が流れることが必要である。
例えば、同期発電機から出力される交流電力を、ダイオード・ブリッジなどの整流回路によって直流電力に変換する際には、同期発電機の出力端子電圧が、MERSの後段に配置されるダイオード・ブリッジなどの整流回路へ電流を流すための電圧より大きいことが必要である。
従って、同期発電機の回転速度が定格より低く、内部誘導起電力が十分でない場合には、全く効果を発揮することができない。
また、特許文献2に開示されている、MERS共振型交流直流変換回路では、出力を十分に制御できない問題がある。
例えば風力発電機の様な同期発電機の回転速度が下がる場合、出力電圧とともに、リアクタンスも、出力される交流電力の周波数も、低下する。MERS共振型交流直流変換回路では、MERS回路を構成する4個の逆導通型半導体スイッチを、2組のペアに分け、交流電力の半周期毎にペア間でオン・オフを入れ替える。電流の制御は、交流電力の電圧位相に同期して、ペア間のオン・オフを入れ替えるタイミングを制御する(以下、「スイッチング信号の位相制御」と呼称する)ことで行われるため、同期発電機の出力端子間の短絡電流が大きくなる。スイッチング信号の位相制御では、前述の短絡電流が大きくなるのを止める手段がなかった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたもので、交流電源から電力を効率的に引き出して負荷に提供することができる電力変換装置、電力変換方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第一の観点に係る電力変換装置は、
交流電源及びリアクタの直列回路と負荷との間に並列に接続され、前記リアクタの磁気エネルギーをコンデンサに静電エネルギーとして蓄積する静電エネルギー蓄積モードと、前記コンデンサに静電エネルギーが蓄積されている場合は当該静電エネルギーを前記リアクタに磁気エネルギーとして回生し、前記コンデンサに静電エネルギーが蓄積されていない場合は前記コンデンサを介さずに電流を導通させることで前記リアクタに磁気エネルギーを蓄積する磁気エネルギー蓄積モードと、を備える磁気エネルギー回生スイッチと、
前記交流電源の交流出力の電源周期の各1周期において、前記磁気エネルギー蓄積モードの継続時間が前記交流電源の交流出力の電源周期の半周期未満となるように、前記磁気エネルギー回生スイッチの各モードを前記交流電源の交流出力の電源周期に同期して切り替える制御手段と、
を備え
前記制御手段は、前記磁気エネルギー蓄積モードの継続時間を制御する、
ことを特徴とする。
また、前記磁気エネルギー回生スイッチは、インダクタと直列回路を形成し、当該直列回路は、交流電源及びリアクタの直列回路と負荷との間に並列に接続されてもよい。
例えば、前記磁気エネルギー回生スイッチは、
第1の交流端子に第1のダイオードのアノードと第2のダイオードのカソードが接続され、前記第1のダイオードのカソードと第3のダイオードのカソードと前記コンデンサの正極が接続され、前記第2のダイオードのアノードと第4のダイオードのアノードと前記コンデンサの負極が接続され、前記第3のダイオードのアノードと前記第4のカソードは第2の交流端子に接続され、前記第1のダイオードに第1の自己消弧型素子が並列に接続され、前記第2のダイオードに第2の自己消弧型素子が並列に接続され、前記第3のダイオードに第3の自己消弧型素子が並列に接続され、前記第4のダイオードに第4の自己消弧型素子が並列に接続されて構成されるフルブリッジ型の磁気エネルギー回生スイッチであって、
前記制御手段は、
前記交流電源の前記交流出力の前記電源周期に同期して、前記交流電源の前記交流出力の前記電源周期の1周期毎に、前記第1の自己消弧型素子と前記第4の自己消弧型素子のペアと、前記第2の自己消弧型素子と前記第3の自己消弧型素子のペアと、のうち、一方のペアをONにし、該一方のペアをOFFした後に、他方のペアをONにし、該他方のペアをOFFし、
前記一方のペアのON及び前記他方のペアのONの時間を調整することで、前記磁気エネルギー蓄積モードの継続時間を制御してもよい。
また、例えば、前記磁気エネルギー回生スイッチは、
第1の交流端子に第1のダイオードのアノードと第2のダイオードのカソードが接続され、前記第1のダイオードのカソードと第1のコンデンサの正極と第3のダイオードのカソードが接続され、前記第2のダイオードのアノードと第2のコンデンサの負極と第4のダイオードのアノードが接続され、第2の交流端子に前記第1のコンデンサの負極と前記第2のコンデンサの正極と前記第3のダイオードのアノードと前記第4のダイオードのカソードが接続され、第1の自己消弧型素子が前記第1のダイオードに並列に接続され、第2の自己消弧型素子が前記第2のダイオードに並列に接続されて構成される縦ハーフブリッジ型の磁気エネルギー回生スイッチであって、
前記制御手段は、
前記交流電源の前記交流出力の前記電源周期に同期して、前記交流電源の前記交流出力の前記電源周期の1周期毎に、前記第1の自己消弧型素子と前記第2の自己消弧型素子のうち、一方の自己消弧形素子をONにし、該一方の自己消弧形素子をOFFした後に、他方の自己消弧形素子をONにし、該他方の自己消弧形素子をOFFし、
前記一方の自己消弧形素子のON及び前記他方の自己消弧形素子のONの時間を調整することで、前記磁気エネルギー蓄積モードの継続時間を制御してもよい。
また、例えば、前記交流電源を流れる電流量を測定する電流測定手段を更に備え、
前記制御手段は、前記電流測定手段の測定した電流量が所定の値を超えないように前記磁気エネルギー蓄積モードの継続時間を制御してもよい。
例えば、前記制御手段は、前記電流測定手段の測定した電流と前記交流電源のする電圧がゼロ交差すると前記磁気エネルギー蓄積モードにする。
また、例えば、前記交流電源は複数相の交流電源であり、
相毎に前記磁気エネルギー回生スイッチが配置されてもよい。
また、更に、前記電力変換装置は、前記負荷と前記磁気エネルギー回生スイッチとの間に整流回路を備えてもよい。
また、前記電力変換装置が、前記リアクタを備えてもよい。
また、前記電力変換装置が、前記交流電源を備えてもよい。
また、例えば、前記交流電源は発電機であり、前記リアクタは該発電機の内部リアクタンスであってもよい。
また、例えば、前記交流電源は、運動エネルギーを電気エネルギーに変換して回収することで制動をかける回生ブレーキであり、
前記リアクタは、該回生ブレーキのリアクトルであってもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第二の観点に係る電力変換方法は、
リアクタの磁気エネルギーをコンデンサに静電エネルギーとして蓄積させる静電エネルギー蓄積ステップと、
前記コンデンサに静電エネルギーが蓄積されている場合は当該静電エネルギーを回生して前記リアクタに磁気エネルギーを蓄積させ、前記コンデンサに静電エネルギーが蓄積されていない場合は前記コンデンサを介さずに電流を導通させることで前記リアクタに磁気エネルギーを蓄積させる磁気エネルギー蓄積ステップと、
を備え、
交流電源の各一周期において、前記磁気エネルギー蓄積モードが半周期未満になるように、前記静電エネルギー蓄積ステップと磁気エネルギー蓄積ステップとが前記交流電源の出力に同期して切り替わり、
前記磁気エネルギー蓄積モードの継続時間が制御される、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第三の観点に係るプログラムは、
交流電源並びにリアクタの直列回路と負荷との間に接続され、前記リアクタの磁気エネルギーをコンデンサに静電エネルギーとして蓄積させる静電エネルギー蓄積モードと、前記コンデンサに静電エネルギーが蓄積されている場合は当該静電エネルギーを回生して前記リアクタに磁気エネルギーを蓄積させ、前記コンデンサに静電エネルギーが蓄積されていない場合は前記コンデンサを介さずに電流を導通させることで前記リアクタに磁気エネルギーを蓄積させる磁気エネルギー蓄積モードと、を備える磁気エネルギー回生スイッチにおいて、
コンピュータに
前記交流電源の各一周期において、前記静電エネルギー蓄積モードが半周期未満になるように、前記磁気エネルギー回生スイッチの各モードを前記交流電源の出力に同期して切り替える機能と、
前記磁気エネルギー蓄積モードの継続時間を制御する機能と、
実現させることを特徴とする。
本発明によれば、交流電源から電力を効率的に引き出して負荷に提供することができる電力変換装置、電力変換方法、及びプログラムを提供することができる。
本発明に係る電力変換装置を示す図である。 図1の電力変換装置に用いる磁気エネルギー回生スイッチの例を示す図である。 図1の電力変換装置の接続例を示す図である。 図1の電力変換装置を制御する制御信号の例を表す図である。 図1の電力変換装置を制御する制御手段の例を示す図である。 図1の電力変換装置の動作フェイズの1つを示す図である。 図1の電力変換装置の動作フェイズの1つを示す図である。 図1の電力変換装置の動作フェイズの1つを示す図である。 図1の電力変換装置の動作フェイズの1つを示す図である。 図1の電力変換装置の動作フェイズの1つを示す図である。 図1の電力変換装置の動作フェイズの1つを示す図である。 図1の電力変換装置の動作フェイズの1つを示す図である。 図1の電力変換装置の動作フェイズの1つを示す図である。 図1の電力変換装置の動作フェイズの1つを示す図である。 図1の電力変換装置の動作フェイズの1つを示す図である。 図1の電力変換装置を使用した場合の電流・電圧の変化を示す図である。 図1の電力変換装置に用いる磁気エネルギー回生スイッチの例を示す図である。 図1の電力変換装置の接続例を示す図である。 図9の接続例における制御方法を示すフローチャートである。 図1の電力変換装置の三相交流電源への接続の応用例を示す図である。 図11の応用例に用いられる制御手段の例を示す図である。 図1の電力変換装置の三相の交流発電機への接続の応用例を示す図である。 図1の電力変換装置の三相の交流発電機への接続の応用例を示す図である。 図1の電力変換装置の応用例をす図である。 先行技術の1例を示す図である。 先行技術の1例を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る電力変換装置1を、交流電源が発電機である場合を例として、図面を参照しながら説明する。
また、本実施形態では、定格出力電圧より低い出力電圧状態の交流発電機から、電力を効率的に引き出して負荷に提供する場合を説明する。
電力変換装置1は、磁気エネルギー回生スイッチ100(MERS:Magnetic Energy Recovery Switch)(以下、「MERS」と呼称する)と、制御手段105と、から構成され、MERS100を発電機200と負荷300との間に接続して使用される。
MERS100は、内部にコンデンサCM(図示していない)を備える。
MERS100は、コンデンサCMに電荷を充電することで静電エネルギーを蓄積し、充電された電荷を放電することで静電エネルギーを回生する。
発電機200は、等価回路として、交流電源210と、抵抗Rと、リアクタLとの直列回路で示されており、発電機200の直流抵抗は抵抗R、リアクタンスはリアクタLに対応する。
発電機200の出力は、負荷300に接続されている。
MERS100は、例えば、図1に示すように発電機200と負荷300の間に、並列に接続される。
負荷300は、電流が流れることによって電力を消費する。
MERS100は、発電機200のリアクタLに蓄積した磁気エネルギーをコンデンサCMに静電エネルギーとして蓄積させる静電エネルギー蓄積モードと、コンデンサCMに静電エネルギーが蓄積されているは、静電エネルギーを発電機200の内部のリアクタLに磁気エネルギーとして回生させ、コンデンサCMに静電エネルギーが蓄積されていない場合は、コンデンサCMを介さずに電流を導通させることで発電機200の内部のリアクタLに磁気エネルギーを蓄積させる磁気エネルギー蓄積モードを備える、スイッチ回路である。
制御手段105は、MERS100に接続された交流電源210が出力する交流出力の電源周期に同期して、MERS100の静電エネルギー蓄積モードと磁気エネルギー蓄積モードとを切り替える。
電力変換装置1は、制御手段105がMERS100の静電エネルギー蓄積モードと磁気エネルギー蓄積モードを繰り返し切り替えて発電機200の出力電圧を昇圧させて、発電機200の出力する電力を負荷300に供給する。
以上、電力変換装置1の構成と接続の態様とを説明した。
ここで、MERS100の例として、フルブリッジ型MERS110を、図2を参照して説明する。
フルブリッジ型MERS110は、逆導通型半導体スイッチSW1乃至SW4と、コンデンサCMと、交流端子AC1,AC2と、直流端子DCP,DCNと、から構成される。
逆導通型半導体スイッチSW1は、順方向の電流の点弧・消弧を切り替えるスイッチ部SSW1と、スイッチ部SSW1と並列に接続されたダイオード部DSW1とから構成される。
スイッチ部SSW1は、ゲートGSW1を備え、ゲートGSW1にON信号が入力されると点弧されて導通状態(以下、「ON」と呼称する)になり、ゲートGSW1にOFF信号が入力されると消弧されて開放状態(以下、「OFF」と呼称する)になる。
同様に、逆導通型半導体スイッチSW2はスイッチ部SSW2とダイオード部DSW2とから、逆導通型半導体スイッチSW3はスイッチ部SSW3とダイオード部DSW3とから、逆導通型半導体スイッチSW4はスイッチ部SSW4とダイオード部DSW4とから構成される。
それぞれの逆導通型半導体スイッチSW1乃至SW4は、ゲートGSW1乃至GSW4に印加される信号(以下、「ゲート信号」と呼称する)によって、ON・OFFが切り替わる。
逆導通型半導体スイッチSW1乃至SW4は、例えば、Nチャンネル型シリコンパワーMOSFETであり、ダイオードDSW1乃至DSW4を寄生ダイオードとして内蔵する。
Nチャネル型シリコンパワーMOSFFETは、ゲートに閾値電圧以上の電圧(以下、「ハイレベル」と呼称する)が印加される間だけ短絡回路として機能し、ゲートに閾値電圧未満の電圧(以下、「ローレベル」と呼称する)が印加されると、ダイオードとして機能する。
フルブリッジ型MERS110の回路の態様は、交流端子AC1にダイオード部DSW1のアノードとダイオード部DSW2のカソードが接続され、ダイオード部DSW1のカソードとダイオード部DSW3のカソードとコンデンサCMの正極が接続され、ダイオード部DSW2のアノードにはダイオード部DSW4のアノードとコンデンサCMの負極が接続され、ダイオード部DSW3のアノードとダイオード部DSW4のカソードは交流端子AC2に接続される。
以上が、フルブリッジ型MERS110の構成である。
次に、図3を参照して、MERS100としてフルブリッジ型MERS110を用いた電力変換装置1の接続例について説明する。
図3は、発電機200の交流出力を、電力変換装置1で昇圧し、ダイオード・ブリッジDBで整流して、電池320に供給する回路である。
以下、図3に示す構成の電力変換装置1について詳しく説明する。
図3の電力変換装置1は、フルブリッジ型MERS110と、制御手段105と、を備え、発電機200と負荷300の間にフルブリッジ型MERS110を並列に接続される。
制御手段105は、逆導通型半導体スイッチSW1乃至SW4のそれぞれのゲートGSW1乃至GSW4に、図4(a)、(b)に示すゲート信号GS1乃至GS4を出力する。
ゲート信号GS1乃至GS4は、交流電源210の電源周波数と同一の周波数fで電源電圧に同期した信号である。ゲート信号GS1とGS4は互いに同相の信号であり、ゲート信号GS2とGS3は互いに同相の信号であり、ゲート信号GS1とGS4とは逆相の信号である。また、ゲート信号のデューティは、50%未満、即ち、ON状態の継続時間が、電源電圧の半周期未満である。
引用文献2に開示されているMERS共振型交流直流変換回路は、電源周期の半周期毎に逆導通型半導体スイッチのON・OFFを入れ替えたのに対し、本実施形態の電力変換装置1が逆導通型半導体スイッチをONする継続時間は、電源出力の半周期より短い。
制御手段105は、例えば、図5に示すように、コンパレータ、フリップフロップ、タイマ等から構成され、コンパレータが電圧の極性の変化を検出した場合に、タイマに記憶された時間に相当するパルス幅のパルスを出力する。なお、フリップフロップとタイマの組み合わせに代えて、ワンショット(モノステーブルマルチパルスジェネレータ)等で構成することも可能である。図5に示す構成では、タイマに記憶させる時間を調整することで容易にパルス幅を調整することができる。
図3の発電機200は、図1で示した構成と同様としている。
図3の負荷300は、ダイオード・ブリッジDBと、電池320から構成される。電池320は、例えば、鉛蓄電池で、鉛蓄電池の入出力端子間の電圧以上の電圧が印加されると、ダイオード・ブリッジDBで整流された電流により電力が充電される。発電機200の出力電圧を整流した後の電圧が、電池320の入出力端子間の電圧未満だと、昇圧をしないと充電することができない。
電力変換装置1は、発電機200の出力電圧を整流した後の電圧が、電池320の入出力端子間の電圧未満の場合でも、制御手段105は、フルブリッジ型MERS110の逆導通型半導体スイッチのオン・オフを切り替えることにより昇圧を行い、電池320を充電することができる。また、電力変換装置1は、電池320に供給する電流の量を、発電機200の定格を超えないように調整もする。
負荷300に供給する電流の量(電力変換装置1の本接続例では、電池320に供給する電流の量)を調整することは、特許文献2に開示されているMERS共振型交流直流変換回路では、できなかったことである。
以上、電力変換装置1の接続例を説明した。
次に、上記接続例のフルブリッジ型MERS110を用いた電力変換装置1の動作を、図6Aから図6Jの各図を参照しながら、詳しく説明する。
図6Aから図6Jの各図において、逆導通型半導体スイッチSW1乃至SW4は、Nチャネル型シリコンパワーMOSFFETで示されており、素子に寄生ダイオード(ボディーダイオードとも呼称する)が内蔵されているタイプを想定している。
また、逆導通型半導体スイッチをON・OFFする表現とその動作、素子のゲートに印加する電圧を、ハイレベル・ローレベルとする表現とその動作ついては、図2の説明を準用するものとする。
また、逆導通型半導体スイッチSW1乃至SW4の接続・配置、各部の呼称、制御手段105から供給されるゲート信号GS1乃至GS4については、図2を準用するものとする。
また、発電機200は、図3で示した交流電源210と抵抗RとリアクタLの直列回路を等価回路としている。
また、負荷300は、図3で示したダイオード・ブリッジDBと、電池320から構成されるものとする。
電力変換装置1は、図6の各図に示す10個の状態の動作フェイズを順に繰り返すことで上記磁気エネルギー蓄積モードと静電エネルギー蓄積モードを実現する。以下、それぞれの動作フェイズを、図6の各図を参照しながら、詳しく説明する。
初期時刻T0において、電力変換装置1は、コンデンサCMに十分な電荷が蓄積されており、かつ、交流電源210の出力電圧の位相が負であり、動作フェイズが後述の図6Jに示す「電流ゼロフェイズNP」であるとする。
「電流ゼロフェイズNP」では、全ての逆導通型半導体スイッチSW1乃至SW4はOFFで、コンデンサCMには、後述の図6Hに示す「充電フェイズN」の状態で充電されている。コンデンサCMの両端電圧は、Vcmであるとする。
1.放電フェイズP(図6A)
交流電源210の出力電圧の位相が、負から正になるゼロ交差の近傍の時刻T1で、電力変換装置1は、図6Aに示す「放電フェイズP」になる。
交流電源210の出力電圧の位相が、時刻T1で負から正になると、制御手段105は、ゲート信号GS2とGS3をハイレベルにする。逆導通型半導体スイッチSW2のスイッチ部SSW2と、逆導通型半導体スイッチSW3のスイッチ部SSW3はONになり、コンデンサCMに充電されていた電荷が放電され電流が流れる。
コンデンサCMの正極から流れ出す電流は、ON状態の逆導通型半導体スイッチSW3のスイッチ部SSW3―交流電源210―リアクタL―抵抗R―ON状態の逆導通型半導体スイッチSW2のスイッチ部SSW2―コンデンサCMの負極という経路で流れる。
「放電フェイズP」では、コンデンサCMに充電されていた電荷が放電されることにより、リアクタLに磁気エネルギーが蓄積される。
2.並列フェイズP(図6B)
コンデンサCMに充電されていた電荷が全て放電される時刻T2で、電力変換装置1は、図6Bに示す「並列フェイズP」になる。
コンデンサCMに充電されていた電荷が全て放電されると、コンデンサCMの両端電圧は略ゼロになる。コンデンサCMは、ほぼ短絡された状態になり、フルブリッジ型MERS110の交流端子AC1と交流端子AC2の電圧は、ほぼ等しくなる。
電流は、交流電源210―リアクタL―抵抗R―交流端子AC1−ON状態の逆導通型半導体スイッチSW2のスイッチ部SSW2―OFF状態の逆導通型半導体スイッチSW4のダイオード部DSW4―交流端子AC2―交流電源210という経路と、交流電源210―リアクタL―抵抗R―交流端子AC1―OFF状態の逆導通型半導体スイッチSW1のダイオード部DSW1―ON状態の逆導通型半導体スイッチSW3のスイッチ部SSW3―交流端子AC2―交流電源210という経路の、2つの経路で流れる。
「並列フェイズP」では、「放電フェイズP」で蓄積された磁気エネルギーに加えて、MERS110内のコンデンサCMを介さずに流れる電流により磁気エネルギーがリアクタLに蓄積される。
3.充電フェイズP(図6C)
上述の「並列フェイズP」を一定時間継続させた時刻T3で、制御手段105は、逆導通型半導体スイッチSW2のスイッチ部SSW2と、逆導通型半導体スイッチSW3のスイッチ部SSW3をOFFにし、電力変換装置1は、図6Cに示す「充電フェイズP」になる。
時刻T3で、制御手段105は、ゲート信号GS2とGS3を、ローレベルとする。これにより、逆導通型半導体スイッチSW2のスイッチ部SSW2と、逆導通型半導体スイッチSW2のスイッチ部SSW3はOFFになり、逆導通型半導体スイッチSW1乃至SW4のスイッチ部SSW1乃至SSW4がOFFになる。
全てのスイッチ部SSWがOFFになると、リアクタLに蓄積された磁気エネルギーが電流として流れ出す。電流は、逆導通型半導体スイッチSW1のダイオード部DSW1と、逆導通型半導体スイッチSW4のダイオード部DSW4を介してコンデンサCMに流れこみ、コンデンサCMの両端電圧Vcmが上昇する。
「充電フェイズP」では、リアクタLに蓄積された磁気エネルギーの一部が電流となってコンデンサCMに流れ、電荷としてコンデンサCMに蓄えられる。
4.フリーフェイズP(図6D)
コンデンサCMが負荷300の電圧と同じ電圧まで充電される時刻T4で、電力変換装置1は、図6Dに示す「フリーフェイズP」になる。
「フリーフェイズP」では、コンデンサCMに電流は流れなくなる。電流は、コンデンサCMの電圧により、交流電源210―リアクタL―抵抗R−ダイオード・ブリッジDB―電池320という経路に流れ、電池320に電流が供給される。また、回路に流れる電流は、リアクタLの磁気エネルギーの減少に伴って徐々に減少する。
「フリーフェイズP」では、コンデンサCMの充電に使われなかったリアクタLの磁気エネルギーが、負荷300で消費されることになる。
5.電流ゼロフェイズPN(図6E)
「フリーフェイズP」で流れていた電流が減少し、電流値が略ゼロになる時刻T5で、電力変換装置1は、図6Eに示す「電流ゼロフェイズPN」になる。
「電流ゼロフェイズPN」では、リアクタLの磁気エネルギーは全て放出されており、かつ、交流電源210の出力電圧が、コンデンサCMの両端電圧Vcmと負荷300を構成する電池320の両端電圧の両方より低いため、回路に電流は流れない。
6.放電フェイズN(図6F)
「電流ゼロフェイズPN」で、回路に電流が流れなくなった後、交流電源210の出力電圧の位相が正から負になるゼロ交差の近傍の時刻T6で、電力変換装置1は、図6Fに示す「放電フェイズN」になる。
交流電源210の出力電圧の位相が、時刻T6で正から負になると、制御手段105は、ゲート信号GS1とGS4とをハイレベルにする。逆導通型半導体スイッチSW1のスイッチ部SSW1と、逆導通型半導体スイッチSW4のスイッチ部SSW4がONになる。一方、逆導通型半導体スイッチSW2のスイッチ部SSW2と、逆導通型半導体スイッチSW3のスイッチ部SSW3はOFF状態を維持する。ONしたスイッチ部SSW1とSSW4を介してコンデンサCMは電荷を放電し、電流が、コンデンサCMの正極―リアクタL―抵抗R―交流電源210という経路に流れる。リアクタLに電流が流れると、リアクタLは磁気エネルギーを蓄積する。
「放電フェイズN」では、「充電フェイズP」でコンデンサCMに充電されていた電荷が放電されることにより、リアクタLに磁気エネルギーが蓄積される。
7.並列フェイズN(図6G)
コンデンサCMに充電されていた電荷が全て放電される時刻T7で、電力変換装置1は、図6Gに示す「並列フェイズN」になる。
コンデンサCMに充電されていた電荷が全て放電されると、コンデンサCMの両端電圧は略ゼロになる。コンデンサCMは、ほぼ短絡された状態になり、古ブリッジ型MERS110の交流端子AC1と交流端子AC2の電圧は、ほぼ等しくなる。
電流は、交流電源210―交流端子AC2―ON状態の逆導通型半導体スイッチSW4のスイッチ部SSW4―OFF状態の逆導通型半導体スイッチSW2のダイオード部DSW2―交流端子AC1―リアクタL―抵抗R―交流電源210という経路と、交流電源210―交流端子AC2―OFF状態の逆導通型半導体スイッチSW3のダイオード部DSW3―ON状態の逆導通型半導体スイッチSW1のスイッチ部SSW1―交流端子AC1―抵抗R―リアクタL―交流電源210という経路の、2つの経路で流れる。
「並列フェイズN」では、「並列フェイズP」と同様に、「放電フェイズN」で蓄積された磁気エネルギーに加えて、MERS110内のコンデンサCMを介さずに流れる電流により磁気エネルギーがリアクタLに蓄積される。
8.充電フェイズN(図6H)
上述の「並列フェイズN」を一定時間継続させた時刻T8で、制御手段105は、逆導通型半導体スイッチSW1のスイッチ部SSW1と、逆導通型半導体スイッチSW4のスイッチ部SSW4をOFFにするとともに、逆導通型半導体スイッチSW2のスイッチ部SSW2と、逆導通型半導体スイッチSW3のスイッチ部SSW3をONにする。電力変換装置1は、図6Hに示す「充電フェイズN」になる。
時刻T8で、制御手段105は、ゲート信号GS1とGS4をローレベルとし、ゲート信号GS2とGS3をハイレベルとする。これにより、逆導通型半導体スイッチSW1のスイッチ部SSW1と、逆導通型半導体スイッチSW4のSSW4はOFFになり、かつ、逆導通型半導体スイッチSW2のスイッチ部SSW2と逆導通型半導体スイッチSW3のスイッチ部SSW3をONになる。
リアクタLに蓄積された磁気エネルギーが電流として流れ出す。電流は、逆導通型半導体スイッチSW2のスイッチ部SSW2と、逆導通型半導体スイッチSW3のスイッチ部SSW3を介してコンデンサCMに流れこみ、コンデンサCMの両端電圧Vcmが上昇する。
「充電フェイズP」と同様に、「充電フェイズN」では、リアクタLに蓄積された磁気エネルギーの一部が、電流となってコンデンサCMに流れ、電荷としてコンデンサCMに蓄えられる。
9.フリーフェイズN(図6I)
コンデンサCMが負荷300の電圧と同じ電圧まで充電される時刻T9で、制御手段105は、逆導通型半導体スイッチSW2のスイッチ部SSW2と、逆導通型半導体スイッチSW3のスイッチ部SSW3をOFFにし、電力変換装置1は、図6Iに示す「フリーフェイズN」になる。
時刻T9で、制御手段105は、ゲート信号GS2とGS3を、ローレベルとする。これにより、逆導通型半導体スイッチSW2のスイッチ部SSW2と、逆導通型半導体スイッチSW3のスイッチ部SSW3はOFFになり、逆導通型半導体スイッチSW1乃至SW4のスイッチ部SSW1乃至SSW4がOFFになる。
「フリーフェイズN」では、コンデンサCMに電流は流れなくなる。電流は、コンデンサCMの電圧により、交流電源210―ダイオード・ブリッジDB―電池320−リアクタL―抵抗Rという経路に流れ、電池320に電流が供給される。また、回路に流れる電流は、リアクタLの磁気エネルギーの減少に伴い徐々に減少する。
「フリーフェイズN」では、「フリーフェイズP」と同様に、コンデンサCMの充電に使われなかったリアクタLの磁気エネルギーが、負荷300で消費されることになる。
10.電流ゼロフェイズNP(図6J)
「フリーフェイズN」で流れていた電流が減少し、電流値が略ゼロになる時刻T10で、電力変換装置1は、図6Jに示す「電流ゼロフェイズNP」になる。
「電流ゼロフェイズNP」では、リアクタLの磁気エネルギーは全て放出されており、かつ、交流電源210の出力電圧が、コンデンサCMの両端電圧Vcmと、負荷300を構成する電池320の両端電圧の両方より低いため、回路に電流は流れない。また、交流電源210の出力電圧の極性は、「電流ゼロフェイズPN」の場合と逆極性である。
交流電源210の出力電圧の位相が、負から正になるゼロ交差の近傍の時刻T11で、電力変換装置1は、再び図6Aに示す「放電フェイズP」になり、以後、制御手段105は、同様の処理を繰り返す。電力変換装置1は、交流電源210の出力電圧を昇圧し、昇圧した電圧を負荷300に印加して電力を供給することができる。
次に、電力変換装置の動作を、シミュレーションにより説明する。
図7は、図3の回路ブロック図における、次の条件での、計算機シミュレーション結果を示している。
1.発電機200の等価回路
(1)交流電源210の定格出力: 100Vrms(141Vpeak)、
50Hz、15A、
(2)抵抗R: 0.5オーム、
(3)リアクタL: 31mH。
2.コンデンサCMの静電容量:150マイクロF。
3.負荷300の等価回路
(1)ダイオード・ブリッジDB: 順方向電圧はないものとする、
(2)電池320の両端電圧:200V。
4.発電機200の低出力状態
交流電源210の出力: 70Vpeak、25Hz。
5.フルブリッジ型MERS110の制御:
交流電源210の交流出力の電源位相に同期して、ハイレベルがデューティ比0.3の信号で、逆導通型半導体スイッチSW1乃至4を制御。
より詳しくは、図7は、上述の回路定数において、発電機210の低出力状態で電力変換装置1での昇圧による効果を示している。
図7は、交流電源210に流れる電流Iin、交流電源210の出力電圧Vin、コンデンサCMの両端電圧Vcm、ブルブリッジ型MERS110の交流端子AC1−AC2間の電圧Vout、負荷300に流れる電流Iloadと、逆導通型半導体スイッチSW1乃至4の時間変化を示すものである。
ただし、IinとIloadは値を10倍にしてプロットしてある。
横軸は時間である。
また、横軸のT0乃至T11は、上述の10の動作フェイズの時刻T0乃至T11に対応している。
なお、コンデンサCMとリアクタLは、直列共振回路を形成しており、その共振周波数は、およそ73Hzである。交流電源210から出力される交流電力の周波数25Hzと比べて2倍以上高い周波数である。よって、交流電源の電源周期の半周期の間に、少なくとも1度の直列共振によるコンデンサCMの充放電が完了することができる。
図7より、交流電源210に流れる電流Iinは、定格電流の15A内に収まっていることがわかる。
また、時刻T4でコンデンサCMの両端電圧Vcmは、略200Vに達し、時刻T4から時刻T5までの間、負荷300に電流Iloadが流れていることがわかる。同様に、コンデンサCMの両端電圧Vcmは、時刻T9で略200Vに達し、時刻T9から時刻T10までの間、負荷300に電流Iloadが流れていることがわかる。
図7より、電力変換装置1によって、出力70V、定格電流が15Aの交流電源210を用いて200Vの電池を充電し、また、電流を交流電源210の定格内に抑えることができることを示している。
以上より、本実施の形態の電力変換装置1は、電流を交流電源210の定格以内になるように制御しつつ、交流電源210の出力電圧を昇圧して負荷300に電力を供給することができる。
また、「電流ゼロフェイズNP」から「放電フェイズP」に遷移する場合と、「電流ゼロフェイズPN」から「放電フェイズN」に遷移する場合は、逆導通型半導体スイッチのスイッチ部は、電圧と電流の両方が略ゼロでオンに、「並列フェイズP」から「充電フェイズP」に遷移する場合と、「並列フェイズN」から「充電フェイズN」に遷移する場合は、逆導通型半導体スイッチのスイッチ部は電圧が略ゼロの状態でオンとオフをしている。いわゆるソフトスイッチングが実現され、スイッチング損失を抑え、ノイズの発生を抑えることができる。
上述のように、本発明に係る電力変換装置によれば、電流を制御しつつ、低電圧の交流発電機から電力を効率的に引き出して負荷に提供することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
上述で説明した電力変換装置1は、MERS100としてフルブリッジ型MERS110を使用したが、図8に示す縦ハーフブリッジ型MERS130であってもよい。
縦ハーフブリッジ型MERS130は、図8に示すように、逆導通型半導体スイッチSW5,SW6と、ダイオードDU,DXと、コンデンサCM1,CM2と、交流端子AC1,AC2と、から構成される。
なお、逆導通型半導体スイッチSW5,6は、逆導通型半導体スイッチSW1乃至4と同様に、ダイオード部DSW5,6と、ゲートGSW5,6を備えたスイッチ部SSW5,6が並列に接続されている。図8では、逆導通型半導体スイッチSW5,6は、Nチャンネル型シリコンパワーMOSFETで示されており、素子に寄生ダイオード(ボディーダイオードとも呼称する)が内蔵されているタイプを想定している。
縦ハーフブリッジ型MERS130の回路の態様は、交流端子AC1にダイオード部DSW5のアノードとダイオード部DSW6のカソードが接続され、ダイオード部DSW5のカソードとコンデンサCM1の正極とダイオードDUのカソードが接続され、ダイオード部DSW6のアノードにはコンデンサCM2の負極とダイオードDXのアノードが接続され、交流端子AC2にはコンデンサCM1の負極とコンデンサCM2の正極とダイオードDUのアノードとダイオードDXのカソードが接続される。
MERS100として縦ハーフブリッジ型MERS130を用いる場合は、制御手段105は、交流電源が出力する交流電圧に同期して逆導通型半導体スイッチSW5,6を制御する。
交流端子AC1側から交流端子AC2側に電流が流れている場合、制御手段105は、逆導通型半導体スイッチSW6のみをONすることでリアクタンスに磁気エネルギーを蓄積させ、逆導通型半導体スイッチSW5と逆導通型半導体スイッチSW6を共にOFFすることでコンデンサCM1に静電エネルギーを充電させる。
また、交流端子AC2側から交流端子AC1側に電流が流れている場合、制御手段105は、逆導通型半導体スイッチSW5のみをONすることで、リアクタンスに磁気エネルギーを蓄積させ、逆導通型半導体スイッチSW5と逆導通型半導体スイッチSW6を共にOFFすることで、コンデンサCM2に静電エネルギーを充電させる。
制御手段105が、上述の制御をすることにより、縦ハーフブリッジ型MERS130は、図6の各図で示したフルブリッジ型MERS110の10個の動作フェイズと同様の10個の動作フェイズを順に繰り返し遷移する。ただし、縦ハーフブリッジ型MERS130の場合、電流の通過する経路が異なる。
また、上述の実施形態では、逆導通型半導体スイッチSW1乃至SW6は、スイッチ部とダイオード部からなるNチャンネル型シリコンパワーMOSFETとして説明した。しかし、逆導通型半導体SW1乃至SW6は、逆導電型のスイッチであればよく、電界効果トランジスタや、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)や、ゲートターンオフサイリスタ(GTO:Gate Turn−Off thyristor)や、ダイオードとスイッチの組み合わせでもよい。
また、上述の実施の形態においては、ゲート信号の周期とパルス幅を固定値としたが、交流電源210の交流出力の周波数が変動する場合、制御手段105は、周波数の変動にあわせてゲート信号の周波数やパルス幅を可変できるようにすることが望ましい。
交流電源210の交流出力の周波数が変動する場合、例えば、図9に示すように、電流計500で交流電源210を流れる電流を測定して、測定値を制御手段105に入力し、図10に示すフローチャートのように、交流電源210の出力電圧と出力電流とを両方を用いて、制御を行うようにしてもよい。例えば、交流電源210の出力電圧のゼロ交差点を検出すると共に、出力電流が略ゼロとなる状態を検出して、検出値の周期的な変化に同期して、ゲート信号の周期とパルス幅を設定し、電流が略ゼロとなる状態を検出したら、ゲート信号をハイレベルするように制御してもよい。
また、交流電源210の定格電流を記憶手段に記憶し、交流電源210の出力電流の最大値を計測し、出力電流の最大値が、交流電源210の定格を上回るなら交流電源210の出力電流が略ゼロとなる状態を長くし、定格を下回るなら略ゼロとなる状態を短くするように、出力するゲート信号を調整してもよい。
また、図11に示すように、交流電源210として三相交流を用いることも可能である。三相交流を用いる場合において、三相交流の各相に、本発明に係る電力変換装置を配置する必要はない。
三相の交流電力を出力する交流電源を接続する場合は、図11に示すように6個の逆導通型半導体スイッチと1つのコンデンサを配置し、各相間に関して上述した制御手段105と同様の制御をすれば、実質的に、各相と中性点間に1つのフルブリッジ型MERS110が配置されることになる。
図12は、交流電源210に三相交流を用いた場合の、制御手段105の回路構成例である。なお、図12の構成例では、ワンショット(モノステーブルマルチパルスジェネレータ)を使用した例である。
各相間電圧のゼロ交差に対して上述の制御を同様に行っているものである。
また、例えば、電力変換装置1を発電機の電力変換に使用する場合、発電機が定格運転時は、図13に示すように磁気エネルギー回生スイッチ100直列に接続し、低速運転時は図14に示すように磁気エネルギー回生スイッチ100を並列に接続すると、よりよい結果を得られる。
また、例えば、図15に示すように、MERS100が電流立ち上がり抑制用のリアクタLOを更に備えてもよい。
リアクタLOは、電流の立ち上がりを数マイクロ秒の間抑える効果がある。よって、MERS100を構成する各素子に大電流が流れることを抑制することができ、各素子の破壊を抑制することができる。
また、上記実施形態では、電力変換装置1は発電機200を接続して使用するとして説明したが、電力変換装置1が発電機200を備えていてもよい。
同様に、電力変換装置1がダイオード・ブリッジDBのような整流手段を備えていてももちろんよい。
この場合、特に、電気自動車や電車など駆動原動機の駆動モータを発電機にしてブレーキトルクを発生する回生制動に効果的である。
例えば、ダイオード・ブリッジDBを備えた電力変換装置1を回生制動とバッテリーとの間に接続し、回生制動の出力電圧を昇圧して、整流した電流をバッテリーに供給すればよい。これによって、回生制動の出力電圧が低い場合でも効率よくバッテリーを充電できる。
これは例えば、既存の回路に、本発明の電力変換装置1を並列に接続するだけで効果が得られるので、接続方法も簡単で効果も容易に得られる特徴がある。
もちろん、そもそも回生制動に本発明の電力変換装置1が接続されていてもよい。
同様に、例えば、低落差水力発電、風力発電、潮流発電、海流発電などに適用される発電機において、回転スピードが遅い場合でも、ギアによる増速手段を用いずに、発電電力を増大するために利用可能である。
また、制御手段105は、上述した制御をする回路として説明したが、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の記憶手段を備えたマイクロコンコントローラ(以下、「マイコン」と呼称する。)などのコンピュータであってもよい。
特に、制御手段105がマイコンである場合、マイコンの出力する1と0の信号に対して逆導通型半導体スイッチがON・OFFするように、逆導通型半導体スイッチとマイコンを組み合わせれば、マイコンの出力で逆導通型半導体スイッチのON・OFFを切り替えられるので、部品数が少なく済む。
この場合は、例えば、上述したゲート信号を出力するようなプログラムを、予めマイコンに記憶させればよい。
また、コンピュータに上述の制御を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read−Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magnet Optical Disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータにインストールし、上述の手段として動作させ、あるいは、上述の工程を実行させてもよい。
さらに、インターネット上のサーバ装置が有する外部記憶装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
1 電力変換装置
100 磁気エネルギー回生スイッチ(MERS)
105 制御手段
110 フルブリッジ型MERS
130 縦ハーフブリッジ型MERS
AC1,AC2 交流端子
DCP,DCN 直流端子
DB ダイオード・ブリッジ
200 発電機
210 交流電源
L,LO リアクタ
R 抵抗
300 負荷
320 電池
500 電流計
SW1,SW2、SW3,SW4,SW5,SW6 逆導通型半導体スイッチ
SSW1,SSW2,SSW3,SSW4,SSW5,SSW6 スイッチ部
DSW1,DSW2,DSW3,DSW4,DSW5,DSW6 ダイオード部
GSW1,GSW2,GSW3,GSW4,GSW5,GSW6 ゲート
DU,DX ダイオード
CM,CM1,CM2 コンデンサ

Claims (13)

  1. 交流電源及びリアクタの直列回路と負荷との間に並列に接続され、前記リアクタの磁気エネルギーをコンデンサに静電エネルギーとして蓄積する静電エネルギー蓄積モードと、前記コンデンサに静電エネルギーが蓄積されている場合は当該静電エネルギーを前記リアクタに磁気エネルギーとして回生し、前記コンデンサに静電エネルギーが蓄積されていない場合は前記コンデンサを介さずに電流を導通させることで前記リアクタに磁気エネルギーを蓄積する磁気エネルギー蓄積モードと、を備える磁気エネルギー回生スイッチと、
    前記交流電源の交流出力の電源周期の各1周期において、前記磁気エネルギー蓄積モードの継続時間が前記交流電源の交流出力の電源周期の半周期未満となるように、前記磁気エネルギー回生スイッチの各モードを前記交流電源の交流出力の電源周期に同期して切り替える制御手段と、
    を備え
    前記制御手段は、前記磁気エネルギー蓄積モードの継続時間を制御する、
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記磁気エネルギー回生スイッチは、インダクタと直列回路を形成し、当該直列回路は、交流電源及びリアクタの直列回路と負荷との間に並列に接続される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記磁気エネルギー回生スイッチは、
    第1の交流端子に第1のダイオードのアノードと第2のダイオードのカソードが接続され、前記第1のダイオードのカソードと第3のダイオードのカソードと前記コンデンサの正極が接続され、前記第2のダイオードのアノードと第4のダイオードのアノードと前記コンデンサの負極が接続され、前記第3のダイオードのアノードと前記第4のカソードは第2の交流端子に接続され、前記第1のダイオードに第1の自己消弧型素子が並列に接続され、前記第2のダイオードに第2の自己消弧型素子が並列に接続され、前記第3のダイオードに第3の自己消弧型素子が並列に接続され、前記第4のダイオードに第4の自己消弧型素子が並列に接続されて構成されるフルブリッジ型の磁気エネルギー回生スイッチであって、
    前記制御手段は、
    前記交流電源の前記交流出力の前記電源周期に同期して、前記交流電源の前記交流出力の前記電源周期の1周期毎に、前記第1の自己消弧型素子と前記第4の自己消弧型素子のペアと、前記第2の自己消弧型素子と前記第3の自己消弧型素子のペアと、のうち、一方のペアをONにし、該一方のペアをOFFした後に、他方のペアをONにし、該他方のペアをOFFし、
    前記一方のペアのON及び前記他方のペアのONの時間を調整することで、前記磁気エネルギー蓄積モードの継続時間を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記磁気エネルギー回生スイッチは、
    第1の交流端子に第1のダイオードのアノードと第2のダイオードのカソードが接続され、前記第1のダイオードのカソードと第1のコンデンサの正極と第3のダイオードのカソードが接続され、前記第2のダイオードのアノードと第2のコンデンサの負極と第4のダイオードのアノードが接続され、第2の交流端子に前記第1のコンデンサの負極と前記第2のコンデンサの正極と前記第3のダイオードのアノードと前記第4のダイオードのカソードが接続され、第1の自己消弧型素子が前記第1のダイオードに並列に接続され、第2の自己消弧型素子が前記第2のダイオードに並列に接続されて構成される縦ハーフブリッジ型の磁気エネルギー回生スイッチであって、
    前記制御手段は、
    前記交流電源の前記交流出力の前記電源周期に同期して、前記交流電源の前記交流出力の前記電源周期の1周期毎に、前記第1の自己消弧型素子と前記第2の自己消弧型素子のうち、一方の自己消弧形素子をONにし、該一方の自己消弧形素子をOFFした後に、他方の自己消弧形素子をONにし、該他方の自己消弧形素子をOFFし、
    前記一方の自己消弧形素子のON及び前記他方の自己消弧形素子のONの時間を調整することで、前記磁気エネルギー蓄積モードの継続時間を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  5. 前記交流電源を流れる電流量を測定する電流測定手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記電流測定手段の測定した電流量が所定の値を超えないように前記磁気エネルギー蓄積モードの継続時間を制御する、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記制御手段は、前記電流測定手段の測定した電流と前記交流電源のする電圧がゼロ交差すると前記磁気エネルギー蓄積モードにする、
    ことを特徴とする、請求項1乃至のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  7. 前記交流電源は複数相の交流電源であり、
    相毎に前記磁気エネルギー回生スイッチが配置される、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  8. 更に、整流回路を、前記負荷と前記磁気エネルギー回生スイッチとの間に備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  9. 前記リアクタを備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  10. 前記交流電源は発電機であり、前記リアクタは該発電機の内部リアクタンスである、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  11. 前記交流電源は、運動エネルギーを電気エネルギーに変換して回収することで制動をかける回生ブレーキであり、
    前記リアクタは、該回生ブレーキのリアクトルである、
    ことを特徴とする請求項10に記載の電力変換装置。
  12. リアクタの磁気エネルギーをコンデンサに静電エネルギーとして蓄積させる静電エネルギー蓄積ステップと、
    前記コンデンサに静電エネルギーが蓄積されている場合は当該静電エネルギーを回生して前記リアクタに磁気エネルギーを蓄積させ、前記コンデンサに静電エネルギーが蓄積されていない場合は前記コンデンサを介さずに電流を導通させることで前記リアクタに磁気エネルギーを蓄積させる磁気エネルギー蓄積ステップと、
    を備え、
    交流電源の各一周期において、前記磁気エネルギー蓄積モードが半周期未満になるように、前記静電エネルギー蓄積ステップと磁気エネルギー蓄積ステップとが前記交流電源の出力に同期して切り替わり、
    前記磁気エネルギー蓄積モードの継続時間が制御される、
    ことを特徴とする電力変換方法。
  13. 交流電源並びにリアクタの直列回路と負荷との間に接続され、前記リアクタの磁気エネルギーをコンデンサに静電エネルギーとして蓄積させる静電エネルギー蓄積モードと、前記コンデンサに静電エネルギーが蓄積されている場合は当該静電エネルギーを回生して前記リアクタに磁気エネルギーを蓄積させ、前記コンデンサに静電エネルギーが蓄積されていない場合は前記コンデンサを介さずに電流を導通させることで前記リアクタに磁気エネルギーを蓄積させる磁気エネルギー蓄積モードと、を備える磁気エネルギー回生スイッチにおいて、
    コンピュータに
    前記交流電源の各一周期において、前記静電エネルギー蓄積モードが半周期未満になるように、前記磁気エネルギー回生スイッチの各モードを前記交流電源の出力に同期して切り替える機能と、
    前記磁気エネルギー蓄積モードの継続時間を制御する機能と、
    実現させることを特徴とするプログラム。
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