JP5572434B2 - ミラー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、極端紫外(EUV:extreme ultraviolet)光源装置などの光源装置において光を集光するために用いられるミラー装置に関する。
近年、半導体プロセスの微細化に伴って光リソグラフィにおける微細化が急速に進展しており、次世代においては、60nm〜45nmの微細加工、更には32nm以下の微細加工が要求されるようになる。そのため、例えば、32nm以下の微細加工の要求に応えるべく、波長13nm程度のEUV光を発生するEUV光源と縮小投影反射光学系(reduced projection reflective optics)とを組み合わせた露光装置の開発が期待されている。
EUV光源としては、ターゲットにレーザビームを照射することによって生成されるプラズマを用いたLPP(laser produced plasma:レーザ生成プラズマ)光源(以下において、「LPP式EUV光源装置」ともいう)と、放電によって生成されるプラズマを用いたDPP(discharge produced plasma)光源と、軌道放射光を用いたSR(synchrotron radiation)光源との3種類がある。これらの内でも、LPP光源は、プラズマ密度をかなり大きくできるので黒体輻射に近い極めて高い輝度が得られ、ターゲット物質を選択することにより必要な波長帯のみの発光が可能であり、光源の周囲に電極等の構造物がなく、ほぼ等方的な角度分布を持つ点光源であるので、2π〜4πsteradianという極めて大きな捕集立体角の確保が可能であること等の利点から、数十ワット以上のパワーが要求されるEUVリソグラフィ用の光源として有力であると考えられている。
LPP式EUV光源装置においては、次のような原理でEUV光が生成される。即ち、ノズルを用いて真空チャンバ内にターゲット物質を供給し、このターゲット物質に対してレーザビームを照射することにより、ターゲット物質を励起してプラズマ化させる。そのようにして生成されたプラズマからは、EUV光を含む様々な波長成分が放射される。そこで、その内の所望の波長成分(例えば、13.5nmの波長を有する成分)を選択的に反射する集光ミラー(コレクタミラー)を用いることによりEUV光を反射集光し、露光装置の縮小投影反射光学系に出力する。例えば、波長が13.5nm付近のEUV光を集光する集光ミラーとしては、反射面にモリブデン(Mo)及びシリコン(Si)の膜が交互に積層されたミラーが用いられる。
チャンバ内においてターゲット物質のプラズマから放射される様々な波長成分の内、EUV光以外の波長成分の一部は、集光ミラーにおいて反射されることなく吸収される。従って、集光ミラーは、EUV光以外の波長成分のエネルギーを吸収することにより、高温になる。集光ミラーは、高温になると熱膨張によって変形し、集光性能が低下してしまう。そこで、集光ミラーの熱膨張を抑制するため、集光ミラーを冷却することが提案されている。
関連する技術として、特許文献1には、ミラー基板の裏面の近傍に、輻射板及び液冷ジャケット等を含む冷却機構を配置したEUV露光装置が開示されている。この特許文献1においては、ミラー基板と冷却機構との間に若干の隙間をあけることにより、冷却機構からミラー基板に力が加わらないようにされている。
しかしながら、特許文献1のEUV露光装置においては、ミラー基板と冷却機構との間に隙間をあけているので、ミラー基板から冷却機構に対して熱を伝達する効率が低い。一方、冷却機構を含む温度調節機構をミラー基板に直接接続すると、温度調節による配管の伸縮や、温度調節媒体の圧力等により温度調節機構からミラー基板に力が加わる場合がある。この場合、ミラーが歪み、ミラーによる集光像が歪んだり、集光位置が変動したりして集光性能が低下してしまうという問題がある。
特開2005−55553号公報(段落0027)
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、光源装置において光を集光するために用いられるミラー装置において、温度調節機構からミラー基板に力が加わっても、ミラーの歪みを発生しにくくすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の1つの観点に係るミラー装置は、一方の面に反射層が形成され、内部に温度調節媒体のための少なくとも1つの流路が形成されたミラー基板と、ミラー基板を複数の位置においてそれぞれ支持する複数の支持部と、少なくとも1つの流路に接続された少なくとも1つの供給配管及び少なくとも1つの排出配管と、を具備し、ミラー基板が複数の支持部の内の1つによって支持される位置と、流路に対する供給配管及び排出配管の接続位置との間の距離は、ミラー基板における最も厚い部分の厚さより小さい
本発明の1つの観点によれば、ミラー基板が複数の支持部の内の1つによって支持される位置と、流路に対する供給配管及び排出配管接続位置との間の距離は、ミラー基板における最も厚い部分の厚さより小さいので、温度調節機構の配管からミラー基板に力が加わっても、ミラーの歪みを発生しにくくすることができる。

本発明の第1実施形態に係るミラー装置を備えた極端紫外(EUV)光源装置の概略構成を示す側面図である。 図2(A)は、第1実施形態に係るミラー装置に用いられる位置決め機構の一例を示す概念図であり、図2(B)及び図2(C)は当該位置決め機構に用いられるピエゾアクチュエータの一例を示す概念図である。 図3(A)は、第1実施形態に係るミラー装置に関する第1の実施例を示す正面図であり、図3(B)はその断面図である。 図4(A)は、第1実施形態に係るミラー装置に関する第2の実施例を示す正面図であり、図4(B)はその断面図である。 第1実施形態に係るミラー装置に関する第3の実施例を示す断面図である。 第1実施形態に係るミラー装置に関する第4の実施例を示す断面図である。 第1実施形態に係るミラー装置に関する第5の実施例を示す断面図である。 第1実施形態に係るミラー装置に関する第6の実施例を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るミラー装置を備えた極端紫外(EUV)光源装置の概略構成を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るミラー装置を備えた極端紫外(EUV)光源装置の概略構成を示す側面図である。このEUV光源装置は、レーザビームをターゲット物質に照射して励起させることによりEUV光を生成するレーザ生成プラズマ(LPP)方式を採用している。図1に示すように、このEUV光源装置は、チャンバ1と、ターゲット供給部2と、ドライバレーザ3と、EUV集光ミラー5と、電磁石6a及び6bと、ポンプ7と、熱交換部8と、位置決め機構9とを有している。
チャンバ1は、EUV光の生成が行われる真空チャンバであり、チャンバ壁1aによって構成される。チャンバ壁1aには、露光機接続ポート11と、窓12とが設けられている。露光機接続ポート11は、チャンバ1内で発生したEUV光を外部の露光機(縮小投影反射光学系)に出力する。窓12は、ドライバレーザ3によって生成されたレーザ光をチャンバ1内に通過させる。
ターゲット供給部2は、EUV光を発生するために用いられるスズ(Sn)やリチウム(Li)等のターゲット物質を、ターゲットノズル13を介してチャンバ1内に供給する装置である。チャンバ1内において、ターゲット物質は、ターゲットノズル13からドロップレットDLとして噴射される。チャンバ1内に供給された複数のドロップレットDLの内で、レーザ光が照射されずに不要となったものは、ターゲット回収筒14によって回収される。
ドライバレーザ3は、ターゲット物質を励起させるために用いられる駆動用のレーザ光を生成する発振増幅型レーザ装置(master oscillator power amplifier type laser apparatus)である。ドライバレーザ3によって生成されるレーザ光は、高い繰り返し周波数(例えば、パルス幅が数n秒〜数十n秒程度、周波数が10kHz〜100kHz程度)を有するパルスレーザ光である。ドライバレーザ3としては、例えば、COレーザが用いられる。
ドライバレーザ3によって生成されるレーザ光は、レーザ集光ミラー15と、上述の窓12とを介して、チャンバ1内のドロップレットDL上に焦点を形成するように集光される。
レーザ光がドロップレットDLに照射されると、レーザ光のエネルギーによって、ドロップレットDLの一部又は全部がプラズマ化し、そこからEUV光を含む様々な波長成分が放射される。
EUV集光ミラー5は、プラズマから放射される様々な波長成分の内から、所定の波長成分(例えば、13.5nm付近の波長を有するEUV光)を集光するために用いられるミラー装置である。EUV集光ミラー5は、ミラー基板5aと、複数の支持部5bと、少なくとも1つの供給配管5cと、少なくとも1つの排出配管5dと、フレキシブル管5gとを含んでいる。
ミラー基板5aは、回転楕円体の凹面状の反射面を有し、この反射面には、例えば、波長が13.5nm付近のEUV光を選択的に反射するモリブデン(Mo)/シリコン(Si)多層膜を含む反射層5eが形成されている。このミラー基板5aは、回転楕円体の第1の焦点位置がプラズマ生成点(plasma generation site)PSとなるように配置されており、EUV光は、回転楕円体の第2の焦点位置、即ち、中間集光点(intermediate focusing point)IFに集光され、外部の露光機に出力される。
ミラー基板5a内には、温度調節媒体である水、アルコール類、オイル等の流体のための少なくとも1つの流路5fが形成されている。
複数の支持部5bは、ミラー基板5aの別々の位置にそれぞれ固定されることにより、ミラー基板5aを複数の位置においてそれぞれ支持している。複数の支持部5bは、位置決め機構9側の部分が一体的に形成されているものでも良い。複数の支持部5bに対応して、複数の穴がチャンバ壁1aに形成されており、1つの支持部5bが1つの穴をそれぞれ貫通している。このチャンバ壁1aに形成された各々の穴の周囲を取り囲むように、フレキシブル管5gの一端がチャンバ壁1aに密着し固定されている。フレキシブル管5gの他端は、支持部5bの端部に密着し固定されている。このフレキシブル管5gにより、チャンバ1内の真空状態が保持されている。
供給配管5cは、ポンプ7とミラー基板内の流路5fとを接続する配管であり、ポンプ7から供給された温度調節媒体を少なくとも1つの流路5f内に供給する。排出配管5dは、ミラー基板内の流路5fと熱交換部8とを接続する配管であり、少なくとも1つの流路5f内の温度調節媒体を熱交換部8に排出する。供給配管5c及び排出配管5dは、ミラー基板5aが複数の支持部5bによって支持される複数の位置の内の少なくとも1つの位置の近傍において、ミラー基板内の少なくとも1つの流路5fに接続されている。
1本の供給配管5cと、1本の排出配管5dとで、温度調節媒体が出入りする1組の配管が構成される。そして、1つの支持部5bに沿って、1組の配管がそれぞれ配置されている。
ポンプ7は、温度調節媒体に吐出圧を付与して供給配管5cに供給し、ミラー基板5a内の流路5fから排出される温度調節媒体を、排出配管5d及び熱交換部8を介して受け入れることにより、温度調節媒体を循環させる。
位置決め機構9は、EUV光源装置の筐体に固定される固定部9aと、EUV集光ミラー5の支持部5bを支持するステージ9bと、固定部9aに対するステージ9bの相対位置を決定するステージ駆動部9cとを含んでいる。位置決め機構9は、ステージ駆動部9cによってステージ9bを位置決めすることにより、EUV集光ミラー5を所望の位置に位置決めすることができる。位置決め機構9としては、例えば、3次元直交座標系の各軸に沿った移動と、それぞれの軸周りの回転が可能な6軸ステージユニットを用いる。ステージ駆動部9cとしては、電磁石6a及び6bによる磁場の影響を避けるため、圧電体素子などの非磁性素子を用いた駆動機構を用いるのが望ましい。
図2(A)は、第1実施形態に係るミラー装置に用いられる位置決め機構の一例を示す概念図であり、図2(B)及び図2(C)は当該位置決め機構に用いられるピエゾアクチュエータの一例を示す概念図である。
図2(A)に示す位置決め機構9は、固定部9a上の6箇所の点と、ステージ9b上の6箇所の点とを、伸縮駆動する6本のステージ駆動部9cによって結合した6軸ステージユニットである。各々のステージ駆動部9cの伸縮を制御することにより、ステージ9bが位置決めされる。図2(A)に示す位置決め機構9を、スチュワートプラットフォーム(Stewart Platform)という。スチュワートプラットフォームは、力が大きく、構造が簡単で、剛性が高く、高速、高精度であるという特徴を有している。
図2(B)及び図2(C)に示すピエゾアクチュエータは、対向して配置されたステータ部90a、90bと、ステータ部90a、90bの間に配置されたスライダ部98とを含んでおり、図2(A)のステージ駆動部9cを構成している。ステータ部90a、90bは、それぞれ、ハウジング91内のベースプレート92に順次積層された電極層94、圧電体下層部95、圧電体上層部96及び電極層97を含む複数の圧電体素子93a、93bを含んでいる。圧電体下層部95は、電界に対して同方向に伸縮するd33モードで動作するように分極処理されており、圧電体上層部96は、電界に対して垂直なせん断歪みを生じるd15モードで動作するように分極処理されている。なお、圧電体素子93a、93bがスライダ部98を両面から押圧するように、ベースプレート92には予め力Fが付与されている。ここでは、ステータ部90a、90bの各々に2つの圧電体素子93a、93bが含まれる場合について説明したが、圧電体素子は3つ以上でも良い。
ここで、圧電体素子93aと圧電体素子93bとに対して、互いに異なる極性の電圧が印加されると、一方の圧電体素子93aにおいては圧電体下層部95が伸長し、他方の圧電体素子93bにおいては圧電体下層部95が収縮する。それとともに、これらの圧電体素子93a、93bの圧電体上層部96は、互いに異なる方向にせん断歪みを生じる(図2(C)参照)。
隣接する圧電体素子93a、93bに対して、一定角度ずつ位相のずれた交流電圧が印加されると、隣接する圧電体素子93a、93bが、位相の異なる伸縮及びせん断歪みの動作を繰り返す。これにより、圧電体素子93a、93bは、圧電体下層部95が伸長するときの圧電体上層部96のせん断歪みによって、スライダ部98を一定方向に移動させる。
図1を再び参照すると、電磁石6a及び6bは、コイル巻き線やコイル巻き線の温度調節機構等を含んでいる。電磁石6a及び6bには、コントローラ18によって制御される電源装置17が接続されている。電源装置17から電磁石6a及び6bに供給される電流をコントローラ18が調節することにより、所定の方向の磁場Bがチャンバ1内に形成される。電磁石6a及び6bとしては、例えば超伝導磁石が用いられる。
本実施形態においては、少なくとも1つの供給配管5c及び少なくとも1つの排出配管5dが、ミラー基板5aが複数の支持部5bによって支持される複数の位置の内の少なくとも1つの位置の近傍において、ミラー基板内の少なくとも1つの流路5fに接続されている。従って、これらの配管からミラー基板5aに力が加わっても、ミラー基板5aの歪みが発生しにくくなっている。
また、本実施形態においては、供給配管5cが支持部5bに沿って配置されている。また、排出配管5dも支持部5bに沿って配置されている。従って、支持部5bが貫通するための穴がチャンバ壁1aに形成される場合に、供給配管5c又は排出配管5dのための穴がチャンバ壁1aに別途形成される必要はない。すなわち、支持部5bと供給配管5c又は排出配管5dとが、チャンバ壁1aの穴を共用することができる。
また、供給配管5cには温度の低い温度調節媒体が流れ、排出配管5dには温度の高い温度調節媒体が流れる。本実施形態においては、1つの支持部5bに対して、1本の供給配管5cと1本の排出配管5dとの両方が固定されている。このため、たとえば、排出配管5dの熱エネルギーによる支持部5bの温度上昇が、供給配管5cによる熱エネルギーの吸収によって抑制される。従って、支持部5bの熱膨張が抑制され、EUV集光ミラー5の変位による焦点位置の変化が抑制される。
さらに、本実施形態においては、複数の支持部5bの各々に対して、1本の供給配管5cと1本の排出配管5dとの両方が固定されている。従って、支持部5bの温度変化が生じる場合でも、異なる支持部5b間で同様の温度変化が生じる。従って、支持部5bが熱膨張する場合でも、異なる支持部5b間で同様の熱膨張が生じるので、EUV集光ミラー5の変位によってEUV光の光軸が傾くことが抑制される。
次に、第1実施形態について、詳細な実施例を説明する。
図3(A)は、第1実施形態に係るミラー装置に関する第1の実施例を示す正面図であり、図3(B)はその断面図である。
図3(A)に示すように、EUV集光ミラー5には3つの支持部5bが設けられており、これらの支持部5bは、ミラー基板5aをミラー基板5aの側面における3点で位置決めする。ミラー基板5a内の流路5fは、ミラー基板5aを均等に温度調節するように、ミラー基板5aの全体にわたって形成されている。流路5fは、ミラー基板5aに3つ形成されている。
図3(B)に示すように、第1の実施例においては、供給配管5c及び排出配管5dが、EUV集光ミラー5の支持部5bに対して固定されている。そして、1つの供給配管5c及び1つの排出配管5dは、1つの支持部5bの内部を通り、ミラー基板5aが支持部5bによって支持された位置と同一の位置において1つの流路5fに接続されている。他の点については図1を参照しながら説明した通りである。
第1の実施例においては、供給配管5c及び排出配管5dのそれぞれが、1つの支持部5bに対して固定されている。従って、供給配管5c又は排出配管5dに力が加わっても、その力を支持部5bが受けることができるので、ミラー基板5aの歪みが発生しにくくなっている。また、位置決め機構9(図1参照)によってミラー基板5aの位置決めをする場合に、供給配管5c又は排出配管5dによってミラー基板5aの動きが規制されることなく、安定した位置決めが可能である。
図4(A)は、第1実施形態に係るミラー装置に関する第2の実施例を示す正面図であり、図4(B)はその断面図である。
図4(A)においては、ミラー基板5aの中央に、ドライバレーザ3(図1参照)からのレーザ光を導入するための穴5nが形成された例が示されている。また、図4(B)に示すように、第2の実施例は、1つの供給配管5c及び1つの排出配管5dが、1つの支持部5bの外側に沿って配置されている点で、図3に示す第1の実施例と異なる。他の点については第1の実施例と同様である。
図5は、第1実施形態に係るミラー装置に関する第3の実施例を示す断面図である。
図5に示す第3の実施例は、フレキシブル管5gをチャンバ壁1aと支持部5bとに密着させて固定する他に、フレキシブル管5mの一端を筒状の支持部5bに、他端をミラー基板5aの裏面(反射層5eと反対側の面)に密着させて固定することによって、チャンバ1内の真空状態を保持する点で、図3(B)に示す第1の実施例と異なる。
また、第3の実施例は、供給配管5c及び排出配管5dが筒状の支持部5b内を貫通しており、供給配管5c及び排出配管5dが支持部5bに固定されていない点で、第1の実施例と異なる。
また、第3の実施例は、ミラー基板5aが支持部5bによって支持される位置(ミラー基板5aの側面)と、ミラー基板内の流路5fに対する供給配管5c及び排出配管5dの接続位置(ミラー基板5aの裏面)とが、近傍であるが別の位置である点で、第1の実施例と異なる。
他の点については第1の実施例と同様である。
ここで、ミラー基板5aが複数の支持部5bの内の1つによって支持される位置と、ミラー基板内の流路5fに対する供給配管5c及び排出配管5dの接続位置との間の距離(A)は、ミラー基板5aにおける最も厚い部分の厚さ(B)より小さいことが望ましい。これにより、供給配管5c及び排出配管5dからミラー基板5aに力が加わっても、ミラー基板5aの歪みを発生しにくくすることができる。ミラー基板5aの厚さを大きくした場合には、ミラー基板の剛性が高くなり、変形しにくくなるので、距離(A)を大きくとることができる。
図6は、第1実施形態に係るミラー装置に関する第4の実施例を示す断面図である。
図6に示す第4の実施例は、支持部5bがミラー基板5aの裏面(反射層5eと反対側の面)を支持している点で、図3(B)に示す第1の実施例と異なる。また、第4の実施例は、ミラー基板5aがミラー基板5aの裏面において支持部5bに支持され、供給配管5c及び排出配管5dがミラー基板5aの裏面において流路5fに接続されている点で、第1の実施例と異なる。他の点については第1の実施例と同様である。
図7は、第1実施形態に係るミラー装置に関する第5の実施例を示す断面図である。
図7に示す第5の実施例は、支持部5bの内のステージ9b側の部分が、空洞部を有する円筒状に形成されており、支持部5bの内のミラー基板5a側の部分に固定された供給配管5c及び排出配管5dは、上述の空洞部においてはフレキシブルホース5hによって形成されている点で、図6に示す第4の実施例と異なる。他の点については第4の実施例と同様である。
第5の実施例においては、供給配管5c及び排出配管5dの内の支持部5bに固定されていない部分がフレキシブルホース5hによって形成されているので、ポンプ7(図1参照)等の振動が支持部5bを介してミラー基板5aに伝わることが抑制される。フレキシブルホース5h内の流体圧によってフレキシブルホース5h自体が変形して動くことも考えられるが、供給配管5c及び排出配管5dが支持部5bに固定されているため、ミラー基板5aに歪みが生じることは抑制される。
図8は、第1実施形態に係るミラー装置に関する第6の実施例を示す断面図である。
図8に示す第6の実施例は、排出配管5dが供給配管5cの周りを取り囲むように形成されている点で、図6に示す第4の実施例と異なる。例えば、支持部5bは、大径筒状部5jと小径筒状部5kとを含んでおり、大径筒状部5j内に小径筒状部5kが配置されている。小径筒状部5kより内側の空間が供給配管5cの流路となっており、大径筒状部5jより内側であって小径筒状部5kより外側の空間が排出配管5dの流路となっている。他の点については第4の実施例と同様である。
第6の実施例においては、支持部5bの内部に、排出配管5dが供給配管5cの周りを取り囲むように形成されているので、支持部5bの内部における温度分布が支持部5bの中心軸について回転対称となる。従って、支持部5bの内部に温度差が生じても支持部5bが曲がることが抑制されるので、EUV集光ミラー5の変位による焦点位置の変化が抑制される。
次に、第2実施形態について説明する。
図9は、本発明の第2実施形態に係るミラー装置を備えた極端紫外(EUV)光源装置の概略構成を示す側面図である。図9においては、第2実施形態に係るミラー装置として、EUV集光ミラー5とレーザ集光ミラー15とが図示されている。
図9においては、位置決め機構9の全体がチャンバ1内に収容されている点で、図1に示す位置決め機構9と異なる。従って、図1に示す第1実施形態においては複数の支持部5bに対応する複数の穴がチャンバ壁1aに形成され、各々の穴がフレキシブル管5gによって塞がれていたが、図9においては、そのような穴やフレキシブル管は不要である。
また、図9においては、第2実施形態に係るミラー装置の1つであるレーザ集光ミラー15が、温度調節媒体のための少なくとも1つの流路15fが形成されたミラー基板15aと、位置決め機構19に支持された支持部15bと、少なくとも1つの流路15fに接続された少なくとも1つの供給配管15c及び少なくとも1つの排出配管15dとを含んでいる点で、第1実施形態と異なる。他の点については第1実施形態と同様である。
ミラー基板15aには、放物面状の反射面を有する反射層15eが形成されている。反射層15eは、ドライバレーザ3からの平行光を、チャンバ1内のドロップレットDL上に集光する。
複数の支持部15bは、それぞれ、ミラー基板15aの別々の位置(ここでは3箇所)にそれぞれ固定されることにより、ミラー基板15aを複数の位置においてそれぞれ支持している。
供給配管15cは、ポンプ7とミラー基板15a内の流路15fとを接続する配管であり、排出配管15dは、ミラー基板15a内の流路15fと熱交換部8とを接続する配管である。供給配管15c及び排出配管15dは、ミラー基板15aが複数の支持部15bによって支持される複数の位置の内の少なくとも1つの位置の近傍において、ミラー基板内の流路15fに接続されている。1本の供給配管15cと、1本の排出配管15dとで、温度調節媒体が出入りする1組の配管が構成される。1つの支持部15bに沿って、1組の配管がそれぞれ配置されている。
支持部15b、供給配管15c及び排出配管15dは、ドライバレーザ3から供給されるレーザ光の光路壁3aを貫通している。レーザ光の光路内に不活性ガスなどをパージする場合には、レーザ光の光路壁3aを貫通する穴を、第1実施形態におけるフレキシブル管5g(図1参照)と同様のフレキシブル管などによって塞ぐことが望ましい。
位置決め機構19は、EUV光源装置の筐体に固定される固定部19aと、レーザ集光ミラー15の支持部15bを支持するステージ19bと、固定部19aに対するステージ19bの相対位置を決定するステージ駆動部19cとを含んでいる。位置決め機構19は、ステージ駆動部19cによってステージ19bを位置決めすることにより、レーザ集光ミラー15を所望の位置に位置決めすることができる。位置決め機構19としては、例えば、ステージ19bの1点を固定部19aに支持し、他の2点を固定部19aに対して移動させる2軸傾斜ステージユニットを用いる。ステージ駆動部19cとしては、電磁石6a及び6bによる磁場の影響を避けるため、圧電体素子などの非磁性素子を用いた駆動機構を用いるのが望ましい。
第2実施形態においては、第1実施形態において述べた効果と同様の効果を、EUV集光ミラー5及びレーザ集光ミラー15に関してそれぞれ得ることができる。
なお、第1実施形態および第2実施形態においては、ミラー基板が複数の支持部によって支持される複数の位置の内の1つの位置の近傍において、1つの供給配管と1つの排出配管とが接続される形態を示したが、この実施形態に限定されることなく、上記1つの位置の近傍において2以上の供給配管と2以上の排出配管とが接続される場合であってもよい。
1…チャンバ、1a…チャンバ壁、2…ターゲット供給部、3…ドライバレーザ、3a…レーザ光の光路壁、5…EUV集光ミラー、5a…ミラー基板、5b…支持部、5c…供給配管、5d…排出配管、5e…反射層、5f…流路、5g…フレキシブル管、5h…フレキシブルホース、5j…大径筒状部、5k…小径筒状部、5m…フレキシブル管、5n…レーザ光導入用の穴、6a、6b…電磁石、7…ポンプ、8…熱交換部、9…位置決め機構、9a…固定部、9b…ステージ、9c…ステージ駆動部、11…露光機接続ポート、12…窓、13…ターゲットノズル、14…ターゲット回収筒、15…レーザ集光ミラー、15a…ミラー基板、15b…支持部、15c…供給配管、15d…排出配管、15e…反射層、15f…流路、17…電源装置、18…コントローラ、19…位置決め機構、19a…固定部、19b…ステージ、19c…ステージ駆動部、90a、90b…ステータ部、91…ハウジング、92…ベースプレート、93a、93b…圧電体素子、94…電極層、95…圧電体下層部、96…圧電体上層部、97…電極層、98…スライダ部、B…磁場、DL…ドロップレット、F…力、PS…プラズマ生成点、IF…中間集光点

Claims (6)

  1. 一方の面に反射層が形成され、内部に温度調節媒体のための少なくとも1つの流路が形成されたミラー基板と、
    前記ミラー基板を複数の位置においてそれぞれ支持する複数の支持部と、
    前記少なくとも1つの流路に接続された少なくとも1つの供給配管及び少なくとも1つの排出配管と、
    を具備し、
    前記ミラー基板が前記複数の支持部の内の1つによって支持される位置と、前記流路に対する前記供給配管及び前記排出配管の接続位置との間の距離は、前記ミラー基板における最も厚い部分の厚さより小さい、ミラー装置。
  2. 前記供給配管及び前記排出配管のそれぞれが、1つの支持部に対して固定されている、請求項記載のミラー装置。
  3. 1つの支持部に対して、前記供給配管と前記排出配管との両方が固定されている、請求項1又は2記載のミラー装置。
  4. 前記少なくとも1つの流路内に温度調節媒体を供給する複数の供給配管と、前記少なくとも1つの流路内の温度調節媒体を排出する複数の排出配管と、を具備し、
    前記複数の支持部の各々に対して、前記供給配管のそれぞれ1つと前記排出配管のそれぞれ1つとの両方が固定されている、請求項1又は2記載のミラー装置。
  5. 前記供給配管及び前記排出配管が、1つの支持部の内部に形成されている、請求項1乃至の何れか一項記載のミラー装置。
  6. 前記供給配管及び前記排出配管が、1つの支持部の外側に沿って形成されている、請求項1乃至の何れか一項記載のミラー装置。
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