JP4937616B2 - 極端紫外光源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、露光装置の光源として用いられる極端紫外(EUV:extreme ultra violet)光源装置に関する。
近年、半導体プロセスの微細化に伴い、光リソグラフィの微細化も急速に進展しており、次世代においては、100〜70nmの微細加工、更には50nm以下の微細加工が要求されるようになる。そのため、例えば、50nm以下の微細加工の要求に応えるべく、波長13nm程度のEUV光源と縮小投影反射光学系(catadioptric system)とを組み合わせた露光装置の開発が期待されている。
EUV光源としては、ターゲットにレーザビームを照射することによって生成されるプラズマを用いたLPP(laser produced plasma:レーザ励起プラズマ)光源(以下において、「LPP式EUV光源装置」ともいう)と、放電によって生成されるプラズマを用いたDPP(discharge produced plasma)光源と、軌道放射光を用いたSR(synchrotron radiation)光源との3種類がある。これらの内でも、LPP光源は、プラズマ密度をかなり大きくできるので黒体輻射に近い極めて高い輝度が得られ、ターゲット物質を選択することにより必要な波長帯のみの発光が可能であり、ほぼ等方的な角度分布を持つ点光源であるので光源の周囲に電極等の構造物がなく、2πsteradianに近い大きな捕集立体角の確保が可能であること等の利点から、数十ワット以上のパワーが要求されるEUVリソグラフィ用の光源として有力であると考えられている。
LPP式EUV光源装置においては、次のような原理でEUV光が生成される。即ち、噴射ノズルから噴射されるターゲット物質にレーザビームを照射することにより、ターゲット物質が励起してプラズマ化する。このプラズマから極端紫外光(EUV光)が放射されるので、EUV集光ミラーによってEUV光を反射集光する。このEUV集光ミラーの反射面には、波長が13.5nm付近のEUV光を選択的に反射するために、例えば、モリブデン及びシリコンを交互に積層した膜(Mo/Si多層膜)が形成されている。EUV集光ミラーにより選択的に反射集光されたEUV光は、露光装置等に出力される。なお、特許文献1の図6には、LPP光源の概念図が示されている。
このようなLPP式EUV光源装置においては、プラズマからEUV光が放射されるだけでなく、イオンや高速粒子等の様々な物質も飛散する。ところが、そのような飛散物は、デブリとなってEUV集光ミラーに付着して反射面を汚染したり、反射面をスパッタすることにより、反射率の低下を招いてしまう。また、イオン等を含むガスが滞留することにより、プラズマから放射される極端紫外光が再吸収されてしまう。その結果、EUV光の利用効率が低下してしまうので、そのような飛散物は、速やかに排出できることが望ましい。
関連する技術として、特許文献1には、ターゲットに駆動用レーザ装置からレーザ光を照射してプラズマを発生させ、数nm〜数十nmの波長を有する極端紫外(EUV)光を発生させる極端紫外光源装置において、ターゲットに電荷を与える電荷付与手段と、電荷を帯びたターゲットを、電磁場を利用して加速させる加速手段とを有するターゲット供給装置とを備える極端紫外光源装置が開示されている(第2頁及び図1)。この極端紫外光源装置においては、ターゲットを極端紫外光発生環境から速やかに除去し、併せて繰り返し周波数を数MHzまで増加させるために、加速されたターゲットの初速度をV、生成されたプラズマの平均プラズマ拡散速度をVとした場合に、V>Vとなるようにターゲットの初速度を規定している(第6頁)。即ち、レーザビームを照射されたターゲット物質は、ガスを発生させながら移動するので、その移動速度をプラズマ生成点において発生したガスの拡散速度Vよりも速くすることにより、ガスが所定の位置を越えて(例えば、プラズマ生成点より上流)漂うことがなくなる。特許文献1においては、このようにターゲットの初速度を制御することにより、EUV集光ミラーの汚染や損傷、及び、EUV光の吸収を抑制している。
しかしながら、本願発明者がこのような極端紫外光源装置の開発を進めていたところ、プラズマ生成点近傍に集光ミラーを設置してEUV光を集光しようとすると、集光ミラーの配置に応じて、集光ミラーの反射率の変化に差が生じることが判明した。即ち、集光ミラーの反射面は不均一な損傷を生じていた。また、ターゲット回収装置や露光装置とのレイアウトを優先して集光ミラーを配置すると、特許文献1に開示されている条件(V>V)を満たしている場合においても、必ずしも集光ミラーの損傷を回避できないことも判明した。
特開2003−297737号公報(第2、6頁、図1)
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、レーザ励起プラズマ方式の極端紫外光源装置において、設計上要求されるレイアウトでEUV集光ミラーを配置する場合においても、EUV集光ミラーの汚染や損傷を回避することができる条件を明らかにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る極端紫外光源装置は、レーザ励起プラズマ方式の極端紫外光源装置であって、液体又は固体のターゲット物質を供給するターゲットノズルと、レーザ光源から射出されるレーザビームを所定の位置に集光することにより、ターゲットノズルによって供給されるターゲット物質にレーザビームを照射してプラズマを生成する集光光学系と、該プラズマから放射される極端紫外光を集光する集光ミラーとを具備し、ターゲットノズルによって供給されるターゲット物質の所定の位置における速度をVとし、ターゲット物質の供給方向とプラズマ発光点から集光ミラーに向かう光軸との為す角をαとし、集光ミラーの集光立体角Ω(sr)によって定まる拡がり角の半角をθ(θ=cos−1{1−(Ω/2π)})とし、プラズマから発生する飛散物の平均拡散速度をVして、(i)集光ミラーの設置角度がα−θ>90°である場合にV≧V であり、(ii)集光ミラーの設置角度がα−θ≦90°である場合にV>V/sin(α−θ)であという条件を満たすように、ターゲット物質の速度V が制御される
本発明によれば、ターゲット物質の供給速度を、EUV集光ミラーの設置角度に応じて規定するので、露光装置等のレイアウトによってEUV集光ミラーの設置条件が制約される場合においても、プラズマからの飛散物がEUV集光ミラーに到達するのを抑制することができる。それにより、プラズマからの飛散物によるEUV集光ミラーの汚染や損傷を抑制することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る極端紫外(EUV)光源装置の構成を示す模式図である。このEUV光源装置は、レーザ発振器1と、集光レンズ2と、ターゲット供給装置3と、ターゲットノズル4と、EUV集光ミラー5と、ターゲット回収装置6と、ターゲット制御部7とを含んでいる。
レーザ発振器1は、高い繰り返し周波数でパルス発振できるレーザ光源であり、後述するターゲット物質に照射して励起させるためのレーザビーム8を射出する。また、集光レンズ2は、レーザ発振器1から射出したレーザビーム8を所定の位置に集光させる集光光学系である。本実施形態においては、集光光学系として1つの集光レンズ2を用いているが、それ以外の集光光学部品又は複数の光学部品の組み合わせにより集光光学系を構成しても良い。
ターゲット供給装置3は、ターゲット物質をターゲットノズル4に供給する。ターゲット物質とは、レーザビーム8によって照射されることにより励起してプラズマ化する物質である。ターゲット物質としては、キセノン(Xe)、キセノンを主成分とする混合物、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、又は、低気圧状態でガスとなる水(HO)若しくはアルコール、錫(Sn)やリチウム(Li)等の溶融金属、水又はアルコールに錫や酸化錫や銅等の微小な金属粒子を分散させたもの、水にフッ化リチウム(LiF)や塩化リチウム(LiCl)を溶解させたイオン溶液等が用いられる。
ターゲット物質の状態としては、液体又は固体のいずれであっても良い。例えば、キセノンのように常温で気体のターゲット物質を液体ターゲットとして用いる場合には、ターゲット供給装置3は、キセノンガスを加圧及び冷却することにより液化してターゲットノズル4に供給する。反対に、例えば、錫のように常温で固体の物質を液体ターゲットとして用いる場合には、ターゲット供給装置3は、錫を加熱することによりこれを液化して、ターゲットノズル4に供給する。
ターゲットノズル4は、ターゲット供給装置3から供給されたターゲット物質9を噴射することにより、ターゲットジェット(噴流)やドロップレット(液滴)ターゲットを形成し、プラズマ発光点に供給する。ドロップレットターゲットを形成する場合には、所定の周波数でターゲットノズル4を振動させる振動機構が更に設けられる。また、この場合には、形成されるドロップレットターゲットの間隔(位置間隔又は時間間隔)に合わせて、レーザ発振器1におけるパルス発振間隔が調節される。
このターゲットノズル4によって供給されたターゲット物質9にレーザビーム8を照射することによりプラズマ10が発生し、そこから様々な波長成分を有する光が放射される。なお、図1においては、レーザビーム8の進行方向をX方向とし、ターゲット物質9の噴射方向をマイナスY方向としている。
EUV集光ミラー5は、プラズマ10から放射される様々な波長成分の内から、所定の波長成分(例えば、13.5nm付近のEUV光)を集光する集光光学系である。EUV集光ミラー5は、例えば、2焦点を有する凹状の反射面を有している。この内の一方の焦点にプラズマ発光点(ターゲット物質9がレーザビーム8によって照射される位置)が配置され、他方の焦点にEUV光の出力光学系が配置されるように、EUV集光ミラー5の位置及び角度が設定されている。また、この反射面には、例えば、波長が13.5nm付近のEUV光を選択的に反射するモリブデン(Mo)/シリコン(Si)多層膜が形成されている。EUV集光ミラー5によって反射集光されたEUV光は、例えば、出力光学系を介して露光装置に出力される。
なお、図1において、EUV集光ミラー5は、その光軸がレーザビーム8の進行方向及びターゲット物質9の噴射方向を含む面に対して垂直(即ち、Z方向)になるように配置されている。しかしながら、EUV集光ミラー5の設置角度は、他の部品やEUV光の出力先である露光装置等のレイアウトに応じて変更され得る。EUV集光ミラー5の配置については、後で詳しく説明する。
ターゲット回収装置6は、ターゲットノズル4に対向する位置に配置されており、レーザビームを照射されることなくプラズマ化しなかったターゲット物質や、プラズマ化したターゲット物質の残渣等を吸引することにより回収する。
ターゲット制御部7は、EUV集光ミラー5の配置に応じて、プラズマからの飛散物(デブリ)によるEUV集光ミラー5の汚染や損傷を防止するために、ターゲット物質の供給速度を制御する。
本実施形態においては、このようなEUV光源装置において、EUV集光ミラー5の配置(設置角度)とEUV光の集光範囲に応じて、ターゲット物質9の供給速度を制御している。そこで、ターゲット物質の供給速度に与えられる条件について、図2〜図4を参照しながら説明する。図2及び図3は、図1に示すEUV集光ミラー5とプラズマ10との位置関係を、YZ平面において示している。また、以下の説明において、ターゲット物質9の供給速度をVとする。この速度Vは、原則として、ターゲット物質9がプラズマ発光点11を通過するときの速度である。
図2及び図3に示すように、プラズマ発光点11から放射されるEUV光をEUV集光ミラー5によって捕集できる空間的範囲(集光範囲)は、集光立体角Ω(単位はステラジアン:sr)によって表される。ここで、図4を参照すると、立体角Ωとは、空間的な拡がりを表す量であり、ある一点から見た空間領域を半径1の球面上に投影した面積によって表される。なお、ある一点から空間領域が全空間方向に拡がっている場合に、その立体角は、半径1の球の表面積である4π(sr)となる。そして、本願においては、集光立体角Ωの中心軸を含む面における光路の最大角をEUV集光ミラー5の拡がり角(又は、単に拡がり角)と呼んでいる。この拡がり角の内側が、EUV光の集光範囲である。拡がり角の半角θと集光立体角Ωとの関係は、次式によって表される。
Ω=2π(1−cosθ)
再び、図2及び図3を参照すると、角度αは、ターゲット物質8の噴射方向と、プラズマ発光点からEUV集光ミラー5に向かう光軸(即ち、プラズマからミラーに向かう集光立体角の中心軸方向)との為す角度を示しており、角度θは、EUV集光ミラー5の拡がり角の半角を示している。(α−θ)は、EUV集光ミラー5の集光範囲とターゲット物質の供給方向との最小角を示している。先にも述べたように、EUV集光ミラー5の設置角度は、他の部品や装置のレイアウトに応じて変更される。図2は、角度(α−θ)が90°より大きくなるようにEUV集光ミラー5を設置した様子を示しており、図3は、角度(α−θ)が90°以下になるようにEUV集光ミラー5を設置した様子を示している。
本実施形態において、ターゲット物質の供給速度Vに与えられる条件は、角度(α−θ)に応じて異なってくる。以下に、場合を分けて説明する。
(i)α−θ>90°の場合(図2)
ターゲットノズル4によって供給されたターゲット物質は、プラズマ発光点11においてレーザビーム8を照射されることによりプラズマ化する。それにより、プラズマ化したターゲット物質(プラズマ10)は、イオンや高速粒子等の飛散物を拡散させながら供給速度Vで進んでいく。ここで、プラズマ10からの飛散物の平均拡散速度をVとすると、V=1km/秒〜3km/秒程度である。
ターゲット物質がプラズマ発光点11においてレーザビームを照射された時からT時間後に、プラズマ10の中心は、プラズマ発光点11からV×Tだけ進行した位置に達する。従って、この時、EUV集光ミラー5の集光範囲とプラズマ10の中心との最短距離は、V×Tである。また、その間に、プラズマ10からの飛散物は、プラズマ10の中心から半径V×Tの範囲に拡散している。従って、拡散範囲V×Tが、上記最短距離V×T以下であれば、プラズマ10からの飛散物がプラズマ発光点11よりも上流(即ち、EUV集光ミラー5の集光範囲)に到達することはない。即ち、V≧Vという条件を満たすように、ターゲット物質9の供給速度Vを制御すれば良い。
(ii)α−θ≦90°の場合(図3)
ターゲット物質がプラズマ発光点11においてレーザビームを照射された時からT時間後に、プラズマ10の中心とEUV集光ミラー5の集光範囲との最短距離は、V×T×sin(α−θ)となる。従って、プラズマ10からの飛散物の拡散範囲V×Tが、この最短距離より短ければ、プラズマからの飛散物がEUV集光ミラー5の集光範囲に到達することはない。即ち、V>V/sin(α−θ)という条件を満たすように、ターゲット物質の供給速度Vを制御すれば良い。
なお、条件(i)及び(ii)のいずれの場合にも、一旦拡散したプラズマからの飛散物は、その後にターゲット回収装置6(図1)によって回収される。
このように、本実施形態によれば、EUV集光ミラーの配置及び集光立体角に応じてターゲット物質の供給速度を制御することにより、EUV集光ミラーの汚染や損傷を抑制することができる。それにより、EUV集光ミラーの反射率の低下を防止し、EUV光の利用効率を維持することが可能となる。その結果、EUV光源装置において、長期に渡って安定的にEUV光を生成することができるようになると共に、EUV集光ミラーの長寿命化が図られるので、メンテナンスの手間やコストを削減することが可能となる。
以上の説明においては、図2及び図3に示すように、EUV集光ミラーとして直入射型集光ミラーを用いたが、斜入射型のEUV集光ミラーを用いても良い。ここで、斜入射型の集光ミラーとは、反射面における全反射を利用することにより、反射面に対してすれすれの角度(斜入射領域)で入射したEUV光を反射させるものである。図5に示すように、斜入射型集光ミラー12を用いる場合においても、第1の焦点Fにプラズマ発光点が配置され、第2の焦点Fに露光装置等への出力光学系が配置される。そして、ターゲット物質の噴射方向(供給方向)とEUV集光ミラー12の光軸との為す角をα、EUV集光ミラー12の拡がり角の半角をθ、及び、EUV集光ミラー12の集光範囲とターゲット物質の供給方向との最小角を(α−θ)とすることにより、直入射型集光ミラーを用いる場合と同じ条件(i)及び(ii)を適用することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係るEUV光源装置について、図6を参照しながら説明する。
ここで、本発明の第1の実施形態においては、制御部7がターゲットノズル4を制御することにより、ターゲット物質の供給速度を制御している。しかしながら、ターゲットノズル4から噴射された後のターゲット物質に対して、その供給速度を制御するようにしても良い。
図6に示すように、本実施形態に係るEUV光源装置は、図1に示すターゲット制御部7の替わりにターゲット制御部23を有しており、さらに、電荷供給装置21及び加速装置22を有している。その他の構成については、図1に示すEUV光源装置と同様である。
電荷供給装置21は、例えば、電子ビーム発生器であり、ターゲットノズル4から噴射されたターゲット物質9に電子ビームを照射することにより、帯電させる。また、加速装置22は、例えば、静電加速器であり、ターゲット物質9が通過する領域に電場を形成することにより、帯電したターゲット物質9を加速させる。さらに、ターゲット制御部23は、ターゲット物質9が所望の速度まで加速されるように、電荷供給装置21及び/又は加速装置22を制御する。なお、この制御により到達させるターゲット物質の速度については、第1の実施形態において説明したのと同様に、EUV集光ミラー5の設置角度及び集光立体角に応じて、V≧V(α−θ>90°)、又は、V>V/sin(α−θ)(α−θ≦90°)の条件が適用される。
本実施形態においては、電荷供給装置21として電子ビーム発生器を用いているが、それ以外の手段を適用しても良い。例えば、ターゲットノズル4に高電圧を印加したり、ターゲットノズル4から噴射されたターゲット物質に、プラズマ化しない程度の弱いレーザ光を照射することにより、ターゲット物質の表面をイオン化させても良い。また、加速装置22についても、本実施形態において用いられている静電型加速器(例えば、バンデグラフ加速器)以外に、線形加速器や誘導加速器等の公知の装置を適用しても良い。
図7は、本発明の第2の実施形態に係るEUV光源装置に適用される加速器の例を示している。この加速器は、3段の誘導加速器31と、静電加速器32とを含んでいる。
例えば、約20m/sの初速度を有する帯電したターゲット物質9(図7においてはドロップレットターゲット)が供給された場合に、3段の誘導加速器31により、ターゲット物質9は100m/s程度まで加速され、さらに、静電加速器32により、1400m/s程度まで加速される。このように、複数の加速器を組み合わせることにより、ターゲット物質を所望の速度まで容易に加速することが可能となる。
さらに、本発明の第1及び第2の実施形態においては、ターゲット物質の供給速度を制御するために、ターゲットノズル4(図1)と、ターゲット物質の加速手段21及び22(図6)と内のいずれかについて制御を行っているが、それらの両方を制御するようにしても良い。
本発明は、露光装置の光源として用いられる極端紫外光源装置において利用することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る極端紫外光源装置の構成を示す模式図である。 EUV集光ミラー(設置角度がα−θ>90°)とプラズマとの位置関係を説明するための模式図である。 EUV集光ミラー(設置角度がα−θ≦90°)とプラズマとの位置関係を説明するための模式図である。 EUV集光ミラーの集光立体角及び拡がり角を説明するための図である。 EUV集光ミラーとして用いられる斜入射型集光ミラーを示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る極端紫外光源装置の構成を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る極端紫外光源装置に適用される加速装置の例を示す断面図である。
符号の説明
1…レーザ発振器、2…集光レンズ、3…ターゲット供給装置、4…ターゲットノズル、5…EUV集光ミラー、6…ターゲット回収装置、7、23…ターゲット制御部、8…レーザビーム、9…ターゲット物質、10…プラズマ、11…プラズマ発光点、12…斜入射型集光ミラー、21…電荷供給装置、22…加速装置、31…誘導加速器、32…静電加速器

Claims (4)

  1. レーザ励起プラズマ方式の極端紫外光源装置であって、
    液体又は固体のターゲット物質を供給するターゲットノズルと、
    レーザ光源から射出されるレーザビームを所定の位置に集光することにより、前記ターゲットノズルによって供給されるターゲット物質にレーザビームを照射してプラズマを生成する集光光学系と、
    該プラズマから放射される極端紫外光を集光する集光ミラーと、
    を具備し、
    前記ターゲットノズルによって供給されるターゲット物質の前記所定の位置における速度をVとし、
    前記ターゲット物質の供給方向とプラズマ発光点から前記集光ミラーに向かう光軸との為す角をαとし、
    前記集光ミラーの集光立体角Ω(sr)によって定まる拡がり角の半角をθ(θ=cos−1{1−(Ω/2π)})とし、
    プラズマから発生する飛散物の平均拡散速度をVして
    (i)前記集光ミラーの設置角度がα−θ>90°である場合にV≧V であり
    (ii)前記集光ミラーの設置角度がα−θ≦90°である場合にV>V/sin(α−θ)である、
    という条件を満たすように、前記ターゲット物質の速度V が制御される極端紫外光源装置。
  2. 前記ターゲットノズルが、条件(i)及び(ii)を満たす速度Vでターゲット物質を供給するように、前記ターゲットノズルを制御する制御部をさらに具備する請求項1記載の極端紫外光源装置。
  3. 前記ターゲットノズルによって供給されるターゲット物質を加速する加速手段と、
    前記加速手段が、前記ターゲットノズルによって供給されたターゲット物質を、条件(i)及び(ii)を満たす速度Vまで加速るように、前記加速手段を制御する制御部と、
    をさらに具備する請求項1記載の極端紫外光源装置。
  4. 前記加速手段が、前記ターゲットノズルによって供給されるターゲット物質に電荷を供給する手段と、帯電したターゲット物質通過する領域に電場又は磁場を形成する手段とを有する、請求項3記載の極端紫外光源装置。
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