以下、本技術を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本技術を適用したCMOSセンサの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図1において、CMOSセンサ11は、システム制御ユニット12、垂直走査回路13、ピクセルアレイ14、参照電圧回路15、カラムADC(Analog to Digital Converter)16、および水平走査回路17から構成される。
システム制御ユニット12は、ロジック制御回路、PLL回路(CLK分周)、タイミング制御回路、および通信インタフェースなどを備えている。システム制御ユニット12には、図示しない外部の回路からメインクロックが供給され、システム制御ユニット12は、CMOSセンサ11を構成する各ブロックの制御や、外部の回路との通信を行う。
垂直走査回路13は、システム制御ユニット12の制御に従って、ピクセルアレイ14の垂直方向に並ぶ画素を、順次、所定のタイミングで制御し、各画素から画素信号を出力させる。
ピクセルアレイ14は、横×縦の個数がM×N個である画素2111乃至21MN、N本の行制御線221乃至22N、およびM本の垂直信号線231乃至23Mから構成される。画素2111乃至21MNは、行制御線221乃至22Nを介して垂直走査回路13に接続され、垂直信号線231乃至23Mを介してカラムADC16に接続されている。
画素2111乃至21MNは、例えば、ベイヤ配列に従って、3色の光(R,G,B)を受光するように配置されており、垂直走査回路13から行制御線221乃至22Nを介して供給される駆動信号に従って駆動し、垂直信号線231乃至23Mに画素信号を出力する。
参照電圧回路15には、システム制御ユニット12から、ゲインやオフセットを制御する制御信号や、所定の周波数のクロック信号などが供給される。参照電圧回路15は、所定の初期電圧から、一定の傾きで電圧が降下するランプ信号を生成し、カラムADC16に供給する。
カラムADC16は、電圧比較部25、A/D変換部26、および感度増幅部27から構成される。
電圧比較部25は、M個の比較器281乃至28Mを有し、比較器281乃至28Mには、垂直信号線231乃至23Mを介して、画素2111乃至21MNから画素信号がそれぞれ供給されるとともに、参照電圧回路15からランプ信号が供給される。
比較器281乃至28Mは、垂直信号線231乃至23Mを介して供給される画素信号と、参照電圧回路15からのランプ信号を比較し、その比較結果を表す比較結果信号を、A/D変換部26に供給する。
即ち、比較器281は、垂直信号線231を介して、1列目の画素2111乃至211Nから順次供給される画素信号と、参照電圧回路15から供給されるランプ信号とを比較し、その比較した結果得られる比較結果信号を、A/D変換部26のA/D変換器291に供給する。比較器282は、比較器281と同様に、2列目の画素2121乃至212Nの画素信号とランプ信号とを比較した結果得られる比較結果信号を、A/D変換部26のA/D変換器292に供給する。以下、同様に、比較器28Mは、M列目の画素21M1乃至21MNの画素信号とランプ信号とを比較した結果得られる比較結果信号を、A/D変換部26のA/D変換器29Mに供給する。
A/D変換部26は、M個のA/D変換器291乃至29Mを有しており、A/D変換器291乃至29Mには、比較結果信号が、電圧比較部25の比較器281乃至28Mからそれぞれ供給される。
A/D変換器291乃至29Mは、ラッチ(Latch)と、13個のTFF(Toggle Flip-Flop)とにより、それぞれ構成されており、13ビットの画素データを出力する。
即ち、A/D変換器291乃至29Mには、比較器281乃至28Mから比較結果信号が供給されるとともに、システム制御ユニット12から、所定の周波数のカウンタクロック信号と、所定の制御信号とが供給される。そして、A/D変換器291乃至29Mは、比較器281乃至28Mから供給される比較結果信号と、システム制御ユニット12から供給される制御信号に応じて、システム制御ユニット12から供給されるカウンタクロック信号をカウントすることで、ピクセルアレイ14の画素2111乃至21MNが出力するアナログの画素信号をA/D変換し、その結果得られる画素データを出力する。
感度増幅部27は、A/D変換部26から出力される画素データを増幅し、システム制御ユニット12を介して、後段の画像処理回路などに出力する。
水平走査回路17は、システム制御ユニット12からの制御信号に従って、カラムADC16の水平方向に並ぶ複数のA/D変換器291乃至29Mを、順次、所定のタイミングで制御し、画素データを出力させる。
次に、図2は、図1の画素21の構成例を示す回路図である。
図1において、画素21は、フォトダイオード(PD)31、転送トランジスタ(TR)32、リセットトランジスタ(RST)33、増幅トランジスタ(AMP)34、選択トランジスタ(SEL)35、およびフローティングディフュージョン(FD)36から構成される。
フォトダイオード31のアノードは接地されており、フォトダイオード31のカソードは、転送トランジスタ32のソースに接続されている。転送トランジスタ32のドレインは、リセットトランジスタ33のドレインおよび増幅トランジスタ34のゲートに接続されており、この接続点が、フローティングディフュージョン36を構成する。
リセットトランジスタ33のソース、および増幅トランジスタ34のソースは、所定の電源電圧VDDに接続されている。増幅トランジスタ34のドレインは、選択トランジスタ35のソースに接続されており、選択トランジスタ35のドレインは、垂直信号線23に接続されている。
転送トランジスタ32のゲート、リセットトランジスタ33のゲート、および選択トランジスタ35のゲートは、図1の行制御線22を介して、垂直走査回路13にそれぞれ接続されており、垂直走査回路13から駆動信号がそれぞれ供給される。
フォトダイオード31は、入射光を光電変換し、その光量に応じた電荷を生成し、蓄積する。
転送トランジスタ32は、垂直走査回路13から供給される駆動信号TR_OUTに従って、フォトダイオード31からフローティングディフュージョン36への電荷の転送をオン/オフする。例えば、転送トランジスタ32は、Hレベルの駆動信号TR_OUTが供給されると、フォトダイオード31に蓄積されている電荷を、フローティングディフュージョン36に転送し、Lレベルの駆動信号TR_OUTが供給されると、電荷の転送を停止する。また、転送トランジスタ32が、フローティングディフュージョン36への電荷の転送を停止している間、フォトダイオード31が光電変換した電荷は、フォトダイオード31に蓄積される。
リセットトランジスタ33は、垂直走査回路13から供給される駆動信号RST_OUTに従って、フローティングディフュージョン36に蓄積されている電荷の排出をオン/オフする。例えば、リセットトランジスタ33は、Hレベルの駆動信号RST_OUTが供給されると、フローティングディフュージョン36を電源電圧VDDにクランプし、フローティングディフュージョン36に蓄積されている電荷を排出(リセット)する。また、リセットトランジスタ33は、Lレベルの駆動信号RST_OUTが供給されると、フローティングディフュージョン36を電気的に浮遊状態にする。
増幅トランジスタ34は、フローティングディフュージョン36に蓄積されている電荷に応じた電圧を増幅する。増幅トランジスタ34により増幅された電圧は、画素信号として、選択トランジスタ35を介して出力される。
選択トランジスタ35は、垂直走査回路13から供給される駆動信号SEL_OUTに従って、増幅トランジスタ34からの画素信号の垂直信号線23への出力をオン/オフする。例えば、選択トランジスタ35は、Hレベルの駆動信号SEL_OUTが供給されると、画素信号を垂直信号線23に出力し、Lレベルの駆動信号SEL_OUTが供給されると、画素信号の出力を停止する。
フローティングディフュージョン36は、フォトダイオード31から転送トランジスタ32を介して転送されてくる電荷を蓄積し、電圧に変換する。
このように、画素21は、垂直走査回路13から供給される駆動信号TR_OUT、駆動信号RST_OUT、および駆動信号SEL_OUTに従って駆動する。
次に、画素21の駆動タイミングについて説明するが、本技術を適用したCMOSセンサ11における駆動タイミングを説明する前に、従来のCMOSセンサにおける駆動タイミングについて説明する。
なお、従来のCMOSセンサにおいて、図1のCMOSセンサ11の垂直走査回路13以外のブロックは、CMOSセンサ11と共通しており、以下では、CMOSセンサ11と共通するブロックについては、同一の符号で説明する。
図3は、従来のCMOSセンサの垂直走査回路の構成例を示すブロック図である。
図3において、垂直走査回路13’は、タイミング制御回路41’、および駆動回路42から構成される。
また、垂直走査回路13’では、タイミング制御回路41’および駆動回路42が、画素21の各行ごとに設けられており、図3の例では、n行目のタイミング制御回路41’および駆動回路42が示されている。なお、以下、適宜、n行目の画素211N乃至21MNを、画素21nと称する。
タイミング制御回路41’には、システム制御ユニット12から、画素21nの転送トランジスタ32、リセットトランジスタ33、および選択トランジスタ35の駆動のタイミングをとるためのタイミング信号が供給される。なお、タイミング信号は、各行のタイミング制御回路41’において共通して用いられる。例えば、n行目のタイミング制御回路41’には、タイミング信号が、n−1行目のタイミング制御回路41’を介して供給され、n行目のタイミング制御回路41’は、そのタイミング信号を、n+1行目のタイミング制御回路41’に供給する。
また、タイミング制御回路41’には、画素21nが画素信号を出力する画素として選択されているか否かを表すアドレス選択信号[n]が、システム制御ユニット12から供給される。
タイミング制御回路41’は、システム制御ユニット12から、画素21nが画素信号を出力する画素として選択されていること表すアドレス選択信号[n]が供給されると、タイミング信号に従って、駆動タイミング信号を生成し、駆動回路42に供給する。即ち、タイミング制御回路41’は、転送トランジスタ32の駆動タイミングを示す駆動タイミング信号TR[n]、リセットトランジスタ33の駆動タイミングを示す駆動タイミング信号RST[n]、および、選択トランジスタ35の駆動タイミングを示す駆動タイミング信号SEL[n]を生成する。
駆動回路42は、タイミング制御回路41’から供給される駆動タイミング信号TR[n]に従って、転送トランジスタ32を駆動させる駆動信号TR_OUT[n]を生成し、画素21nに供給する。また、駆動回路42は、タイミング制御回路41’から供給される駆動タイミング信号RST[n]に従って、リセットトランジスタ33を駆動させる駆動信号RST_OUT[n]を生成し、画素21nに供給する。また、駆動回路42は、タイミング制御回路41’から供給される駆動タイミング信号SEL[n]に従って、選択トランジスタ35を駆動させる駆動信号SEL_OUT[n]を生成し、画素21nに供給する。
次に、図4は、従来のCMOSセンサにおいて、画素21に供給される各信号を説明するタイミングチャートである。図4を参照して、n行目の画素21nからn+3行目の画素21n+3までの4行の画素について説明する。
図4の上から1番目には、水平走査期間の同期に用いられるH同期信号が示されており、図4においては、1番目の水平走査期間1Hから21番目の水平走査期間21Hが示されている。
H同期信号の下方には、画素21n乃至21n+3にそれぞれ供給される駆動信号TR_OUT[n]乃至TR_OUT[n+3]、駆動信号RST_OUT[n]乃至RST_OUT[n+3]、および駆動信号SEL_OUT[n]乃至SEL_OUT[n+3]が、上から順に示されている。
図4に示すように、画素21nに供給される駆動信号TR_OUT[n]および駆動信号RST_OUT[n]は、水平走査期間6Hにおいてパルス状にHレベルとなり、画素21nの転送トランジスタ32およびリセットトランジスタ33が同時にオンになる。これにより、画素21nでは、水平走査期間5Hまでにフォトダイオード31に蓄積されていた電荷が排出される。このように、フォトダイオード31に蓄積されていた電荷を排出させる処理を、以下、適宜、シャッタ処理と称する。
その後、画素21nに供給される駆動信号TR_OUT[n]は、水平走査期間7H乃至16HにおいてLレベルとなり、これにより、フォトダイオード31には、受光量に応じて光電変換された電荷が蓄積される。なお、水平走査期間7H乃至16Hにおいて、駆動信号RST_OUT[n]もLレベルとなる。ここで、水平走査期間7H乃至16Hの時間は、画素21nが露光される露光時間であり、駆動信号TR_OUT[n]の水平走査期間7H乃至16Hに示されている矢印は、画素21nの露光時間であることを表している。このように、フォトダイオード31に電荷を蓄積させる処理を、以下、適宜、電荷蓄積処理と称する。
そして、水平走査期間17Hで、駆動信号RST_OUT[n]がパルス状にHレベルとなった後、駆動信号TR_OUT[n]がパルス状にHレベルとなり、駆動信号RST_OUT[n]および駆動信号TR_OUT[n]がパルス状にHレベルとなっている間、駆動信号SEL_OUT[n]がHレベルとなる。これにより、画素21nの画素信号が垂直信号線23に出力される。このように、画素21nの画素信号を垂直信号線23に出力させる処理を、以下、適宜、リード処理と称する。
なお、画素21nの画素信号は、リセットレベルの電圧に応じた信号と、フォトダイオード31からフローティングディフュージョン36に転送された電荷に応じた信号からなる。即ち、駆動信号RST_OUT[n]がパルス状にHレベルとなり、画素21nのリセットトランジスタ33がオンになることにより、フローティングディフュージョン36がリセットされて、リセットレベルの電圧(即ち、電源電圧VDD)に応じた信号が出力される。その後、駆動信号TR_OUT[n]がパルス状にHレベルとなり、画素21nの転送トランジスタ32がオンになることにより、フォトダイオード31により露光時間で光電変換された電荷がフローティングディフュージョン36に転送されて電圧に変換され、その電荷に応じた信号が出力される。
また、画素21n+1は、画素21nと同様に、駆動信号TR_OUT[n+1]、駆動信号RST_OUT[n+1]、および駆動信号SEL_OUT[n+1]に従って駆動し、水平走査期間7Hでシャッタ処理を行い、水平走査期間8H乃至17Hで電荷蓄積処理を行い、水平走査期間18Hでリード処理を行う。以下、同様に、画素21n+2は、水平走査期間8Hでシャッタ処理を行い、水平走査期間9H乃至18Hで電荷蓄積処理を行い、水平走査期間19Hでリード処理を行う。また、画素21n+3は、水平走査期間9Hでシャッタ処理を行い、水平走査期間10H乃至19Hで電荷蓄積処理を行い、水平走査期間20Hでリード処理を行う。
なお、露光時間は、各行で揃える必要があり、図4の例では、水平走査期間10H分の時間である。また、この露光時間は、被写体の明るさなどに応じて、任意の時間に設定することができる。
このように、画素21は、垂直走査回路13’が出力する駆動信号に従って駆動する。そして、例えば、シャッタ処理が行われる水平走査期間、電荷蓄積処理が行われる水平走査期間、およびリード処理が行われる水平走査期間以外の水平走査期間(以下、適宜、非蓄積期間と称する。)において、フォトダイオード31に強い光が入射したとする。このとき、フォトダイオード31が、自身が蓄積することができる最大の電荷量以上の電荷を光電変換すると、フォトダイオード31から電荷が溢れ出して、ブルーミング現象が発生する。
そこで、このようなブルーミング現象が発生しないような対策が行われる。
ここで、シャッタ処理が行われる水平走査期間、電荷蓄積処理が行われる水平走査期間、およびリード処理が行われる水平走査期間以外の水平走査期間を、以下、適宜、非蓄積期間と称する。
次に、図5は、本技術を適用した垂直走査回路の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図5において、垂直走査回路13は、タイミング制御回路41、駆動回路42、および出力制御回路43から構成される。
なお、図5では、図3の垂直走査回路13’と共通する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図5の垂直走査回路13は、駆動回路42を備える点で、図3の垂直走査回路13’と共通する。但し、垂直走査回路13は、タイミング制御回路41および出力制御回路43を備える点で、垂直走査回路13’と異なっている。
タイミング制御回路41には、図3のタイミング制御回路41’と同様に、システム制御ユニット12から、タイミング信号およびアドレス選択信号[n]が供給され、タイミング制御回路41は、駆動タイミング信号TR[n]、駆動タイミング信号RST[n]、および駆動タイミング信号SEL[n]を生成し、出力制御回路43に供給する。
また、タイミング制御回路41は、画素21の電荷の読み出し動作にあわせて、後述する図15を参照して説明するように、制御信号1[n]を生成し、出力制御回路43に供給する。また、前段の回路から、タイミング制御回路41に供給される信号を、制御信号1[n]として使用することができる場合には、タイミング制御回路41は、その制御信号1[n]をスルーして、出力制御回路43に供給する。
出力制御回路43には、タイミング制御回路41から、制御信号1[n]、駆動タイミング信号TR[n]、駆動タイミング信号RST[n]、および駆動タイミング信号SEL[n]が供給されるとともに、システム制御ユニット12から、制御信号2が供給される。
出力制御回路43に供給される制御信号2は、例えば、出力制御回路43を初期化(内部状態をクリア)するためのクリア信号や、通常の駆動と不要電荷の排出を行うための駆動とを切り替えるためのイネーブル信号などである。なお、制御信号2は、各行の出力制御回路43において共通して用いられ、例えば、n行目の出力制御回路43には、制御信号2が、n−1行目の出力制御回路43を介して供給され、n行目の出力制御回路43は、その制御信号2を、n+1行目の出力制御回路43に供給する。
出力制御回路43は、制御信号1[n]および制御信号2に基づいて、駆動タイミング信号TR[n]、駆動タイミング信号RST[n]、および駆動タイミング信号SEL[n]を変更して、駆動回路42に供給する。
例えば、出力制御回路43は、非蓄積期間において、駆動回路42から出力される駆動信号TR_OUT[n]が反転されるように、駆動タイミング信号TR[n]を変更する。また、例えば、出力制御回路43は、シャッタ処理が行われる水平走査期間、電荷蓄積処理が行われる水平走査期間、および非蓄積期間において、駆動回路42から出力される駆動信号RST_OUT[n]が反転されるように、駆動タイミング信号RST[n]を変更する。
そして、駆動回路42は、出力制御回路43から供給される駆動タイミング信号TR[n]、駆動タイミング信号RST[n]、および駆動タイミング信号SEL[n]に従って、駆動信号TR_OUT[n]、駆動信号RST_OUT[n]、および駆動信号SEL_OUT[n]を、画素21nにそれぞれ供給する。
次に、図6は、画素21に供給される各信号を説明するタイミングチャートである。
図6には、図4と同様に、H同期信号、駆動信号TR_OUT[n]乃至TR_OUT[n+3]、駆動信号RST_OUT[n]乃至RST_OUT[n+3]、および駆動信号SEL_OUT[n]乃至SEL_OUT[n+3]が、上から順に示されている。
図6に示すように、駆動信号TR_OUT[n]乃至TR_OUT[n+3]は、シャッタ処理、電荷蓄積処理、およびリード処理が行われる水平走査期間では、図4のタイミングチャートの駆動信号TR_OUT[n]乃至TR_OUT[n+3]と同様である。但し、図6において、駆動信号TR_OUT[n]乃至TR_OUT[n+3]は、非蓄積期間においてHレベルである点で、図4のタイミングチャートの駆動信号TR_OUT[n]乃至TR_OUT[n+3]と異なっている。
即ち、駆動信号TR_OUT[n]は、水平走査期間1H乃至5HにおいてHレベルであり、水平走査期間6HにおいてLレベルになった後に、パルス状にHレベルとなる。その後、駆動信号TR_OUT[n]は、水平走査期間7H乃至16HにおいてLレベルとなり、水平走査期間17Hでパルス状にHレベルになった後に、水平走査期間18H以降において、Hレベルとなる。即ち、駆動信号TR_OUT[n]は、非蓄積期間である水平走査期間1H乃至5Hおよび水平走査期間18H乃至21Hにおいて、Hレベルとなる。
駆動信号TR_OUT[n+1]は、駆動信号TR_OUT[n]と同様に、非蓄積期間である水平走査期間1H乃至6Hおよび水平走査期間19H乃至21Hにおいて、Hレベルとなる。以下、同様に、駆動信号TR_OUT[n+2]は、水平走査期間1H乃至7Hおよび水平走査期間20H乃至21Hにおいて、Hレベルとなり、駆動信号TR_OUT[n+3]は、水平走査期間1H乃至8Hおよび水平走査期間21Hにおいて、Hレベルとなる。
また、駆動信号RST_OUT[n]乃至RST_OUT[n+3]は、リード処理が行われる水平走査期間では、図4のタイミングチャートの駆動信号TR_OUT[n]乃至TR_OUT[n+3]と同様である。但し、駆動信号RST_OUT[n]乃至RST_OUT[n+3]は、シャッタ処理が行われる水平走査期間、電荷蓄積処理が行われる水平走査期間、および非蓄積期間においてHレベルである点で、図4のタイミングチャートの駆動信号RST_OUT[n]乃至RST_OUT[n+3]と異なっている。
即ち、駆動信号RST_OUT[n]は、水平走査期間1H乃至16HにおいてHレベルであり、水平走査期間17HにおいてLレベルになった後に、パルス状にHレベルとなる。その後、駆動信号RST_OUT[n]は、水平走査期間18H乃至21HにおいてHレベルとなっている。即ち、駆動信号RST_OUT[n]は、シャッタ処理が行われる水平走査期間、電荷蓄積処理が行われる水平走査期間、および非蓄積期間である水平走査期間1H乃至16Hおよび水平走査期間19H乃至21HにおいてHレベルとなる。
駆動信号RST_OUT[n+1]は、駆動信号RST_OUT[n]と同様に、シャッタ処理が行われる水平走査期間、電荷蓄積処理が行われる水平走査期間、および非蓄積期間である水平走査期間1H乃至17Hおよび水平走査期間19H乃至21HにおいてHレベルとなる。以下、同様に、駆動信号RST_OUT[n+2]は、水平走査期間1H乃至18Hおよび水平走査期間20H乃至21HにおいてHレベルとなり、駆動信号RST_OUT[n+3]は、水平走査期間1H乃至18Hおよび水平走査期間21HにおいてHレベルとなる。
また、駆動信号SEL_OUT[n]乃至SEL_OUT[n+3]は、図4のタイミングチャートの駆動信号SEL_OUT[n]乃至SEL_OUT[n+3]と同様である。
画素21は、駆動信号TR_OUTと駆動信号RST_OUTとが同時にHレベルであるときに、フォトダイオード31により光電変換される電荷を排出するので、図6のタイミングチャートに示した駆動信号に従って動作することで、非蓄積期間では、電荷を常に排出する。これにより、非蓄積期間において、フォトダイオード31に強い光が入射しても、フォトダイオード31により光電変換された電荷は、フォトダイオード31に蓄積されることなく排出される。従って、画素21は、図4のタイミングチャートを参照して説明したようなブルーミング現象が生じることを回避することができる。
また、駆動信号RST_OUTは、シャッタ処理が行われる水平走査期間、および電荷蓄積処理が行われる水平走査期間おいてもHレベルである。従って、画素21では、電荷蓄積処理において、フォトダイオード31に強い光が入射し、フォトダイオード31から電荷が溢れ出したとしても、その電荷がフローティングディフュージョン36に蓄積されることはなく、ブルーミング現象が生じることは回避される。
また、シャッタ処理、電荷蓄積処理、およびリード処理について、図6のタイミングチャートに示した駆動信号と、図4のタイミングチャートに示した駆動信号とは、同様であるので、画素21は、従来と同様に、画素信号を出力することができる。
次に、図7は、図1のCMOSセンサ11において、間引き処理が行われる場合に、垂直走査回路13から出力される各信号を説明するタイミングチャートである。
例えば、ピクセルアレイ14の全画素数のうちの、3/4の画素数の画像を撮像するときには、4行ごとに1行の画素からの画素信号の読み出しを行わずに、残りの3行の画素から画素信号が読み出される。図7の例においては、n+2行目の画素n+2の画素信号の読み出しが行われない。
画素信号の読み出しが行われない画素n+2では、シャッタ処理、電荷蓄積処理、およびリード処理が行われないので、図7に示すように、駆動信号TR_OUT[n+2]およびRST_OUT[n+2]は、常にHレベルとされる。
このように画素信号の読み出しが行われない画素n+2の駆動信号TR_OUT[n+2]およびRST_OUT[n+2]を、常にHレベルとすることで、画素n+2のフォトダイオード31が光電変換した電荷は常に排出される。従って、画素21は、画素n+2のフォトダイオード31に強い光が入射しても、フォトダイオード31やフローティングディフュージョン36には電荷が常に蓄積されないので、ブルーミング現象が生じることを回避することができる。
また、従来のCMOSセンサでは、ブルーミング現象が生じることを回避するためのシャッタ処理を行う必要があり、そのシャッタ処理を行う回路を設ける必要があった。ブルーミング現象が生じることを回避するためのシャッタ処理を行う回路は、間引き処理の種類に応じて画素信号が読み出されない画素を記憶するメモリや、シャッタ処理を行うタイミングを決定する手段などが必要であり、その回路の構成が複雑になる。
これに対し、CMOSセンサ11では、ブルーミング現象が生じることを回避するためのシャッタ処理を行う回路が不要になる。また、出力制御回路43は、例えば、非蓄積期間における駆動信号TR_OUTおよび駆動信号RST_OUTを反転させたり、シャッタ処理が行われる水平走査期間、および電荷蓄積処理が行われる水平走査期間における駆動信号RST_OUTを反転させるだけでよいので、その回路構成をシンプルにすることができる。
ところで、CMOSセンサ11では、図2に示したように、1つの画素21が、1つのフォトダイオード31を有する他、例えば、1つの画素で、複数のフォトダイオードを有することができる。1つの画素で、複数のフォトダイオードを有する場合には、画素を構成するトランジスタのうちの、いくつかのトランジスタを共有することとで、全体的な画素サイズを小さくすることができる。
次に、図8は、画素の他の構成例を示す回路図である。
図8において、画素21’は、4つのフォトダイオード310乃至313、4つの転送トランジスタ320乃至323、リセットトランジスタ33、増幅トランジスタ34、選択トランジスタ35、およびフローティングディフュージョン36から構成される。
なお、図8では、図2の画素21と共通する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図8の画素21’は、リセットトランジスタ33、増幅トランジスタ34、選択トランジスタ35、およびフローティングディフュージョン36を備える点で、図2の画素21と共通する。但し、画素21’は、4つのフォトダイオード310乃至313、4つの転送トランジスタ320乃至323を備える点で、画素21と異なっている。
図8に示すように、フォトダイオード310乃至313は、転送トランジスタ320乃至323をそれぞれ介して、フローティングディフュージョン36に接続されている。画素21’では、転送トランジスタ320乃至323が、順次、Hレベルとされることにより、フォトダイオード310乃至313により光電変換された電荷が、フローティングディフュージョン36に、順次、蓄積される。
画素21’では、4つのフォトダイオード310乃至313で、リセットトランジスタ33、増幅トランジスタ34、選択トランジスタ35、およびフローティングディフュージョン36を共有して使用するため、駆動タイミングに制約が生じる。なお、垂直方向(列)の4つの画素により、リセットトランジスタ33、増幅トランジスタ34、選択トランジスタ35、およびフローティングディフュージョン36を共有する方式を、垂直4画素共有方式と称する。
次に、図9は、図8の画素21’に各信号を供給する垂直走査回路の構成例を示すブロック図である。
図9において、垂直走査回路50は、タイミング制御回路51、画素共有判定回路52、4つの出力制御回路530乃至533、4つの転送トランジスタ駆動回路540乃至543、リセットトランジスタ駆動回路55、および選択トランジスタ駆動回路56から構成される。
垂直走査回路50は、画素21’が有する4つの転送トランジスタ320乃至323を駆動するために、それぞれ独立した駆動信号TR_OUT[4n]乃至TR_OUT[4n+3]が必要であり、4つの出力制御回路530乃至533と、4つの転送トランジスタ駆動回路540乃至543が設けられる。また、画素21’は、リセットトランジスタ33と、選択トランジスタ35とをそれぞれ1つずつ有するので、垂直走査回路50には、リセットトランジスタ駆動回路55と、選択トランジスタ駆動回路56とが1つずつ設けられる。
即ち、垂直走査回路50では、出力制御回路と転送トランジスタ駆動回路とが、各行ごとに設けられ、リセットトランジスタ駆動回路55と、選択トランジスタ駆動回路56とが、4行ごとに設けられている。
タイミング制御回路51には、システム制御ユニット12から、アドレス選択信号[4n]乃至[4n+3]、およびタイミング信号が供給される。
タイミング制御回路51は、アドレス選択信号[4n]乃至[4n+3]、およびタイミング信号を用いて、駆動タイミング信号TR[4n]乃至TR[4n+3]、制御信号1[4n]乃至1[4n+3]、駆動タイミング信号RST[n]、制御信号3[n]、および駆動タイミング信号SEL[n]を生成する。
タイミング制御回路51は、駆動タイミング信号TR[4n]乃至TR[4n+3]、および制御信号1[4n]乃至1[4n+3]を、出力制御回路530乃至533にそれぞれ供給する。また、タイミング制御回路51は、駆動タイミング信号RST[n]、および制御信号3[n]を画素共有判定回路52に供給し、駆動タイミング信号SEL[n]を選択トランジスタ駆動回路56に供給する。
画素共有判定回路52および出力制御回路530乃至533には、システム制御ユニット12から、制御信号2が供給される。制御信号2は、各行の画素共有判定回路52および出力制御回路530乃至533に共通して用いられる。
画素共有判定回路52は、フローティングディフュージョン36を共有するフォトダイオード310乃至313のうちの1つのフォトダイオードのリード処理が行われているときに、他のフォトダイオードの電荷がフローティングディフュージョン36に転送されないように、フォトダイオード310乃至313のいずれかでリード処理が行われていることを示す信号を、転送トランジスタ駆動回路540乃至543に供給する回路である。画素共有判定回路52については、図12を参照して後述する。
出力制御回路530乃至533は、図5の出力制御回路43と同様に、転送トランジスタ駆動回路540乃至543から出力される駆動信号TR_OUT[4n]乃至TR_OUT[4n+3]の一部の期間が反転されるように、駆動タイミング信号TR[4n]乃至TR[4n+3]の期間をそれぞれ変更して、転送トランジスタ駆動回路540乃至543に供給する。
転送トランジスタ駆動回路540乃至543は、駆動タイミング信号TR[4n]乃至TR[4n+3]に従って、転送トランジスタ320乃至323を駆動させる駆動信号TR_OUT[4n]乃至TR_OUT[4n+3]を生成して出力する。
リセットトランジスタ駆動回路55は、画素共有判定回路52から供給される駆動タイミング信号RST[n]に従って、駆動回路42と同様に、リセットトランジスタ33を駆動させる駆動信号RST_OUT[n]を生成して出力する。
選択トランジスタ駆動回路56は、タイミング制御回路51から供給される駆動タイミング信号SEL[n]に従って、駆動回路42と同様に、選択トランジスタ35を駆動させる駆動信号SEL_OUT[n]を生成して出力する。
次に、図10のタイミングチャートを参照して、タイミング制御回路51が出力する信号について説明する。
駆動信号TR_OUT[4n]乃至TR_OUT[4n+3]は、シャッタ処理、電荷蓄積処理、およびリード処理が行われる水平走査期間では、図6の駆動信号TR_OUT[n]乃至TR_OUT[n+3]と同様である。駆動信号TR_OUT[4n]乃至TR_OUT[4n+2]は、リード処理が行われる水平走査期間の次の水平走査期間から、駆動信号TR_OUT[4n+3]のリード処理が行われる水平走査期間まで、Lレベルとなる点が、図6の駆動信号TR_OUT[n]乃至TR_OUT[n+3]と異なっている。
画素21’では、フォトダイオード310乃至313が、フローティングディフュージョン36を共有しているため、あるフォトダイオードのリード処理が行われているときは、他のフォトダイオードからの電荷の排出を停止しなければならない。
即ち、フォトダイオード311のリード処理が行われる水平走査期間18Hにおいて、駆動信号TR_OUT[4n]はLレベルとなり、フォトダイオード312のリード処理が行われる水平走査期間19Hにおいて、駆動信号TR_OUT[4n]およびTR_OUT[4n+1]は、Lレベルとなる。また、フォトダイオード313のリード処理が行われる水平走査期間20Hにおいて、駆動信号TR_OUT[4n]乃至TR_OUT[4n+2]は、Lレベルとなる。
そして、駆動信号TR_OUT[4n]乃至TR_OUT[4n+2]は、水平走査期間21Hで、同時にHレベルとなる。
駆動信号RST_OUT[n]および駆動信号SEL_OUT[n]は、水平走査期間17H乃至20Hにおいて、フォトダイオード310乃至313が、順次、リード処理を行うので、それらの期間において、連続的に、駆動パルスを出力する。
図10に示すような信号を出力することで、画素21’において、フォトダイオード310乃至313でフローティングディフュージョン36を共有していても、読み出しの対象となっているフォトダイオード310乃至313からの電荷に、他のフォトダイオード310乃至313からの電荷が流れ込むことはなく、正常に対象の画素信号を出力することができる。
次に、図11は、間引き処理が行われる場合に、転送トランジスタ駆動回路540乃至543、リセットトランジスタ駆動回路55、選択トランジスタ駆動回路56が出力する信号について説明するタイミングチャートである。
図11では、図7のタイミングチャートと同様に、n+2行目の画素n+2に対応するフォトダイオード312からの画素信号が読み出されない場合について説明する。
上述したように、フォトダイオード310乃至313のいずれかのリード処理が行われているときには、リード処理の対象となっていないフォトダイオードに供給する駆動信号TR_OUT[4n]乃至TR_OUT[4n+3]をLレベルとする。これは、画素信号が読み出されないフォトダイオード312の駆動信号TR_OUT[4n+2]についても同様である。
即ち、図11に示すように、フォトダイオード310のリード処理が水平走査期間17Hで行われ、フォトダイオード311のリード処理が水平走査期間18Hで行われ、フォトダイオード313のリード処理が水平走査期間19Hで行われるとき、駆動信号TR_OUT[4n+2]は、水平走査期間17H乃至19HにおいてLレベルとなる。
また、駆動信号TR_OUT[4n+2]は、水平走査期間17H乃至19H以外の水平走査期間では、Hレベルとなるので、フォトダイオード312から画素信号が読み出されない場合でも、フォトダイオード312が光電変換した電荷は、水平走査期間17H乃至19H以外の水平走査期間において常に排出される。これにより、ブルーミング現象が発生することを回避することができる。
また、例えば、間引きをする行の位置や行数が変更されたとき、ブルーミング現象が生じることを回避するためのシャッタ処理を行う回路が設けられていた場合には、その変更に応じて、回路の修正や追加が必要であったが、垂直走査回路50では、各行における出力制御回路53が、それぞれの行の制御信号に基づいて、駆動信号TR_OUTを生成することができるので、そのような回路の修正や追加をする必要がない。
また、画角の切り出し処理が行われた場合に、ピクセルアレイ14の上部分や下部分において画素信号が読み出されない画素21が発生するが、そのような画素21に対しても、図11を参照して説明した処理により、ブルーミング現象が発生することを回避することができる。
次に、図12は、図9の画素共有判定回路52および出力制御回路530の構成例を示す回路図である。なお、出力制御回路530乃至533は、それぞれ同様に構成されており、それぞれ同様に動作し、以下では、出力制御回路531乃至533についての説明は、省略する。
図12において、画素共有判定回路52は、NANDゲート61、インバータ62、NORゲート63および64、並びに、インバータ65から構成される。
画素共有判定回路52には、タイミング制御回路51から駆動タイミング信号RST[n]が供給されるとともに、制御信号3として、リードアドレス選択信号RD_ADD_INF[4n]乃至RD_ADD_INF[4n+3]が供給される。また、画素共有判定回路52には、システム制御ユニット12から、各行の画素共有判定回路52や出力制御回路53を介して、制御信号2として、イネーブル(Enable)信号が供給される。
NANDゲート61の4つの入力端子は、リードアドレス選択信号RD_ADD_INF[4n]乃至RD_ADD_INF[4n+3]を供給する信号線にそれぞれ接続されており、NORゲート64の2つの入力端子の一方は、駆動タイミング信号RST[n]を供給する信号線(RST通常ライン)に接続されている。また、インバータ62の入力端子は、イネーブル信号を供給する信号線に接続されている。
NANDゲート61の出力端子は、NORゲート63の2つの入力端子の一方に接続されている。NANDゲート61から出力される信号を、共有画素判定信号PX_SHR_RD[n]と称する。また、NANDゲート61の出力端子は、出力制御回路530のNORゲート75の入力端子にも接続されている。
インバータ62の出力端子は、NORゲート63の2つの入力端子の他方に接続されている。NORゲート63の出力端子は、NORゲート64の2つの入力端子の他方に接続されており、NORゲート63の出力端子とNORゲート64の入力端子とを接続する信号線を、RST電荷排出制御ラインと称する。NORゲート64の出力端子は、インバータ65の入力端子に接続されている。インバータ65は、図9のリセットトランジスタ駆動回路55に接続されており、インバータ65から変更された駆動タイミング信号RST'[n]が出力される。
出力制御回路530は、NANDゲート71、インバータ72、メモリ73、NANDゲート74、NORゲート75および76、並びに、インバータ77から構成される。
出力制御回路530には、タイミング制御回路51から駆動タイミング信号TR[4n]が供給されるとともに、制御信号1[4n]として、リードアドレス選択信号RD_ADD_INF[4n]およびシャッタアドレス選択信号SH_ADD_INF[4n]が供給される。また、出力制御回路530には、システム制御ユニット12から、各行の画素共有判定回路52や出力制御回路53を介して、制御信号2として、イネーブル(Enable)信号とクリア(Clear)信号が供給される。
NANDゲート71の2つの入力端子の一方は、シャッタアドレス選択信号SH_ADD_INF[4n]を供給する信号線に接続されており、その他方は、クリア信号を供給する信号線に接続されている。NANDゲート71の出力端子は、インバータ72を介して、メモリ73に接続されており、メモリ73には、また、リードアドレス選択信号RD_ADD_INF[4n]を供給する信号線が接続されている。
メモリ73は、NANDゲート78および79からなるラッチ回路により構成されており、その出力端子が、NANDゲート74の2つの入力端子の一方に接続されている。また、NANDゲート74の2つの入力端子の他方は、イネーブル信号を供給する信号線に接続されている。
NANDゲート74の出力端子は、NORゲート75の2つの入力端子の一方に接続されており、その他方には、NANDゲート61から共有画素判定信号PX_SHR_RD[n]が供給される。NORゲート75の出力端子は、NORゲート76の2つの入力端子の一方に接続されており、NORゲート75の出力端子とNORゲート76の入力端子とを接続する信号線を、TR電荷排出制御ラインと称する。NORゲート76の2つの入力端子の他方には、駆動タイミング信号TR[4n]を供給する信号線(TR通常ライン)に接続されている。
NORゲート76の出力端子は、インバータ77の入力端子に接続されている。インバータ77は、図9の転送トランジスタ駆動回路540に接続されており、インバータ77から変更された駆動タイミング信号TR’[4n]が出力される。
ここで、リードアドレス選択信号RD_ADD_INF[4n]乃至RD_ADD_INF[4n+3]は、図8のフォトダイオード310乃至313のそれぞれが、露光時間に光電変換した電荷を読み出すリード処理を行うことが選択されたときに有効となる信号で、リード処理を行う1水平走査期間だけ有効となる。シャッタアドレス選択信号SH_ADD_INF[4n]は、フォトダイオード310に蓄積された不要な電荷を排出するシャッタ処理を行うことが選択されたときに有効となる信号で、シャッタ処理を行う1水平走査期間だけ有効となる。
イネーブル信号は、通常の駆動タイミングと、不要な電荷を排出することが可能な駆動タイミングとを切り替えるための信号である。クリア信号は、出力制御回路530のメモリ73のクリアを行うための信号であり、例えば、電源投入時に、メモリ73が不定となることがあり、その状態が出力制御回路530の外部からクリアされる。なお、クリア信号の変わりに、メモリ73の値をセットするセット信号を用いることもできる。
上述したように、出力制御回路531乃至533は、出力制御回路530と同様に構成されており、出力制御回路531乃至533も、それぞれメモリを内蔵している。このように、各行の出力制御回路にメモリが内蔵されており、そのメモリを各行のアドレス選択信号で制御することで、出力制御回路531乃至533から出力される信号に応じて、転送トランジスタ駆動回路540乃至543が、駆動信号TR_OUT[4n]乃至TR_OUT[4n+3]を出力する。
また、TR通常ラインは、タイミング制御回路51からの駆動タイミング信号TR[4n]を出力する経路であり、TR電荷排出制御ラインは、不要な電荷の排出が可能な期間を表すタイミング信号を出力する経路である。そして、駆動タイミング信号TR[4n]と、不要な電荷の排出が可能な期間を表すタイミング信号との論理和をとった信号(即ち、NORゲート76から出力される信号)に応じて、変更された駆動タイミング信号TR’[4n]が決定される。
また、画素共有判定回路52のNANDゲート61で、リードアドレス選択信号RD_ADD_INF[4n]乃至RD_ADD_INF[4n+3]のNAND(否定論理積)をとることで生成される共有画素判定信号PX_SHR_RD[n]により、出力制御回路530は、フォトダイオード310乃至313のいずれか1つのフォトダイオードのリード処理が行われているときに、他の3つのフォトダイオードから電荷が排出されないような制御をすることができる。
次に、図13は、画素共有判定回路52および出力制御回路530における各信号のタイミングチャートである。図13を参照して、フォトダイオード310を駆動させる駆動信号TR_OUT[4n]について説明する。
初期状態で、メモリ73はHレベルとされており、水平走査期間1H乃至5Hにおいて、リードアドレス選択信号RD_ADD_INF[4n]とシャッタアドレス選択信号SH_ADD_INF[4n]とは、Hレベルであるので、この期間において、メモリ73はHレベルである。
また、水平走査期間1H乃至5Hにおいて、リードアドレス選択信号RD_ADD_INF[4n]乃至RD_ADD_INF[4n+3]はHレベルであるので、共有画素判定信号PX_SHR_RD[n]はLレベルとなり、TR電荷排出制御ラインは、Hレベルとなる。従って、この期間において、駆動信号TR_OUT[4n]はHレベルとなり、フォトダイオード310により光電変換される不要な電荷は排出される。
水平走査期間6Hにおいて、フォトダイオード310のシャッタ処理が行われるので、シャッタアドレス選択信号SH_ADD_INF[4n]がLレベルになる。
これにより、メモリ73はLレベルになるので、TR電荷排出制御ラインがLレベルとなり、駆動信号TR_OUT[4n]として、TR通常ラインのレベル、即ち、駆動タイミング信号TR[4n]が出力される。これにより、駆動信号TR_OUT[4n]は、水平走査期間6Hにおいて、パルス状にHレベルとなる。
水平走査期間7H乃至16Hにおいて、駆動タイミング信号TR[4n]はLレベル、リードアドレス選択信号RD_ADD_INF[4n]は、Hレベルであるので、この期間において、駆動信号TR_OUT[4n]はLレベルとなり、これにより、フォトダイオード310に電荷が蓄積される。また、メモリ73は、Lレベルを保持している。
水平走査期間17Hにおいて、フォトダイオード310のリード処理が行われるので、リードアドレス選択信号RD_ADD_INF[4n]がLレベルとなり、これにより、メモリ73がHレベルになるが、同時に共有画素判定信号PX_SHR_RD[n]がHレベルになるので、TR電荷排出制御ラインはLレベルのままである。従って、駆動信号TR_OUT[4n]として、TR通常ラインのレベル、即ち、駆動タイミング信号TR[4n]が出力されるので、駆動信号TR_OUT[4n]は、水平走査期間17Hにおいて、パルス状にHレベルとなる。また、メモリ73は、Hレベルを保持している。
また、水平走査期間17Hにおいて、共有画素判定信号PX_SHR_RD[n]がHレベルになることにより、RST電荷排出制御ラインがLレベルとなる。これにより、駆動信号RST_OUT[n]として、RST通常ラインのレベル、即ち、駆動タイミング信号RST[n]が出力されるので、駆動信号RST_OUT[n]は、水平走査期間17Hにおいて、パルス状にHレベルとなる。
さらに、図10に示されているように、水平走査期間17Hにおいて、駆動信号SEL_OUT[n]がHレベルになるので、フォトダイオード310により光電変換された電荷に応じた画素信号が読み出される。
水平走査期間18H乃至20Hにおいて、リードアドレス選択信号RD_ADD_INF[4n+1]乃至RD_ADD_INF[4n+3]が、順次、Lレベルとなるので、この期間において、共有画素判定信号PX_SHR_RD[n]がHレベルになる。従って、この期間において、駆動信号TR_OUT[4n]として、駆動タイミング信号TR[4n]のLレベルが出力される。
水平走査期間21Hにおいて、リードアドレス選択信号RD_ADD_INF[4n]乃至RD_ADD_INF[4n+3]はHレベルとなるので、共有画素判定信号PX_SHR_RD[n]がLレベルになり、これにより、TR電荷排出制御ラインがHレベルとなる。従って、駆動信号TR_OUT[4n]がHレベルになり、フォトダイオード310により光電変換される不要な電荷は排出される。
このように、フォトダイオード310により光電変換される不要な電荷の排出を行うことができる。また、フォトダイオード311乃至313においても、フォトダイオード310と同様に、不要な電荷の排出を行うことができる。
ここで、例えば、画角の切り出し処理や間引き処理などが行われ、画素21’のフォトダイオード310から画素信号が読み出されないとき、出力制御回路530に入力されるリードアドレス選択信号RD_ADD_INF[4n]とシャッタアドレス選択信号SH_ADD_INF[4n]は変化せず、メモリ73の状態は初期状態から変化しない。
そのため、画素信号を読み出す処理を開始する前に、メモリ73をHレベルにする必要がある。これにより、画素信号が読み出されないフォトダイオード310は、不要な電荷の排出する期間と、その排出の停止する期間(即ち、画素信号が読み出されるフォトダイオード311乃至313のリード処理が行われている期間)とを繰り返すことができる。
メモリ73をHレベルにするタイミングとしては、CMOSセンサ11の起動の直後が最適である。
次に、図14は、CMOSセンサ11の起動時における、垂直走査回路50の各信号のタイミングチャートである。
図14において、H同期信号の下に示されているスタンバイ(STBY)信号は、CMOSセンサ11を起動させる信号であり、このスタンバイ信号を、クリア信号として、例えば、図12の出力制御回路530のNANDゲート71に入力することにより、メモリ73がLレベルになる。また、スタンバイ信号は、各行の全ての出力制御回路53に供給される。
なお、メモリ73をHレベルにするには、図14において、スタンバイ信号の下に示されているように、CMOSセンサ11の起動後に、Hレベルとなるセット(SET)信号を、制御信号3に追加したり、CMOSセンサ11の起動後に、Hレベルとなるリードアドレス選択信号RD_ADD_INFを、全行の出力制御回路530に供給する方法がある。
また、メモリ73をHレベルにしただけでは、駆動信号RST_OUTおよび駆動信号TR_OUTは、Hレベルとならないため、メモリ73を起動時にHレベルにした後、画素信号の読み出し動作を開始する直前に、イネーブル信号をHレベルにし、これにより、駆動信号RST_OUTおよび駆動信号TR_OUTをHレベルにすることができ、不要な電荷の排出が開始される。そして、その後、シャッタ処理などが行われる。
次に、例えば、リードアドレス選択信号RD_ADD_INFの信号線と、シャッタアドレス選択信号SH_ADD_INFの信号線とを共有し、その信号線を時分割で使用した場合、信号線の数や、デコーダ回路などを削減することができる。この場合、タイミング制御回路51が、時分割で送信されてくる信号から、制御信号1を生成する制御信号生成回路を備える。なお、このように、信号線を時分割で使用する撮像装置を、ラッチ式アドレス型撮像装置という。
図15は、タイミング制御回路51が備える制御信号生成回路81の構成例を示す図である。
図15において、制御信号生成回路81は、6個のNORゲート82乃至87から構成される。
制御信号生成回路81には、時分割されたアドレス選択信号ADD_INF[4n]、シャッタ用メモリの制御信号SLRSTおよびSLSET、リード用メモリの制御信号RLRSTおよびRLSETが、図1のシステム制御ユニット12から供給される。
NORゲート82の2つの入力端子の一方は、アドレス選択信号ADD_INF[4n]を供給する信号線に接続されており、その他方は、リード用メモリの制御信号RLSETを供給する信号線に接続されている。
NORゲート83および84は、ラッチ回路を構成しており、リード用メモリとなる。NORゲート83の入力端子には、NORゲート82の出力端子が接続されており、NORゲート84の入力端子には、リード用メモリの制御信号RLRSTを供給する信号線に接続されている。そして、リード用メモリから、即ち、NORゲート83の出力端子から、リードアドレス選択信号RD_LAT_INF[4n]が出力される。
即ち、リード用メモリは、アドレス選択信号ADD_INF[4n]を記憶し、リード用メモリの制御信号RLRSTおよびRLSETに従って、1水平走査期間だけ有効となるリードアドレス選択信号RD_LAT_INF[4n]が生成される。
NORゲート85の2つの入力端子の一方は、アドレス選択信号ADD_INF[4n]を供給する信号線に接続されており、その他方は、シャッタ用メモリの制御信号SLSETを供給する信号線に接続されている。
NORゲート86および87は、ラッチ回路を構成しており、シャッタ用メモリとなる。NORゲート86の入力端子には、NORゲート85の出力端子が接続されており、NORゲート87の入力端子には、シャッタ用メモリの制御信号SLRSTを供給する信号線に接続されている。そして、シャッタ用メモリから、即ち、NORゲート86の出力端子から、シャッタアドレス選択信号SH_LAT_INF[4n]が出力される。
即ち、リード用メモリは、アドレス選択信号ADD_INF[4n]を記憶し、シャッタ用メモリの制御信号SLRSTおよびSLSETに従って、1水平走査期間だけ有効となるシャッタアドレス選択信号SH_LAT_INF[4n]が生成される。
なお、リードアドレス選択信号RD_LAT_INF[4n]およびシャッタアドレス選択信号SH_LAT_INF[4n]は、制御信号1として、即ち、それぞれリードアドレス選択信号RD_ADD_INF[4n]およびシャッタアドレス選択信号SH_ADD_INF[4n]として、図12の出力制御回路530に供給される。
次に、図16は、制御信号生成回路81の動作を説明するタイミングチャートである。
図16の上側には、リードアドレス選択信号RD_LAT_INF[4n]のレベルを遷移させるタイミングチャートが示されており、図16の下側には、シャッタアドレス選択信号SH_LAT_INF[4n]のレベルを遷移させるタイミングチャートが示されている。
また、図16には、1水平走査期間の信号が示されており、一番上に示されているXHS信号が、H同期信号を表している。
アドレス選択信号ADD_INF[4n]は、時分割して使用されるため、アドレスが選択されたときに、1水平走査期間のうちの時分割されたタイミングのいずれかで、Hレベル(有効)となる。
リードアドレス選択信号RD_LAT_INF[4n]のレベルを遷移させるタイミングチャートについて説明すると、アドレス選択信号ADD_INF[4n]がHレベルである間に、リード用メモリの制御信号RLSETをHレベルにすることで、制御信号生成回路81のNORゲート83および84からなるリード用メモリに、アドレス選択信号ADD_INF[4n]が格納され、リードアドレス選択信号RD_LAT_INF[4n]がLレベルとなる。
その後、アドレス選択信号ADD_INF[4n]がLレベルになった場合でも、NORゲート83および84からなるリード用メモリに、アドレス選択信号ADD_INF[4n]が格納されているので、リードアドレス選択信号RD_LAT_INF[4n]をLレベルで出力することができる。そして、次の1水平走査期間において、リード用メモリの制御信号RLRSTがHレベルとなることにより、リードアドレス選択信号RD_LAT_INF[4n]はHレベルにリセットされる。
また、リードアドレス選択信号RD_LAT_INF[4n]は、1水平走査期間ごとに更新されるので、リード用メモリの制御信号RLRSTは、1水平走査期間に1回供給される。そのため、リード用メモリの制御信号RLSETをHレベルとする前に、リード用メモリの制御信号RLRSTをHレベルとするタイミングとなっている。
制御信号生成回路81から出力されるリードアドレス選択信号RD_LAT_INF[4n]は、水平走査期間の開始時刻からシフトして遷移する信号となっている。このシフト量は、リード用メモリの制御信号RLSETがHレベルになるタイミングに依存する。
そして、リードアドレス選択信号RD_LAT_INF[4n]は、制御信号1として、即ち、図13のリードアドレス選択信号RD_ADD_INF[4n]として、出力制御回路530に供給される。
また、図16の下側に示されているように、シャッタアドレス選択信号SH_LAT_INF[4n]は、リードアドレス選択信号RD_LAT_INF[4n]と同様に、シャッタ用メモリの制御信号SLRSTおよびSLSETに従って、レベルが遷移する。そして、シャッタアドレス選択信号SH_LAT_INF[4n]は、図3のシャッタアドレス選択信号SH_ADD_INF[4n]として、出力制御回路530に供給される。
このようなタイミングチャートに従って、制御信号生成回路81は、リードアドレス選択信号RD_LAT_INF[4n]とシャッタアドレス選択信号SH_LAT_INF[4n]を生成することができる。
次に、図17を参照して、図2のフォトダイオード31に蓄積される不要な電荷の排出時のポテンシャルについて説明する。
図17では、SELゲート、Ampゲート、RSTゲート、およびTRゲートにおける電位(ポテンシャル)が縦方向に表されており、縦方向の上方に向かうに従い、ポテンシャルが高くなっている。
図17の上側には、電荷排出時に、転送トランジスタ32に供給される駆動信号TR_OUTをHレベルにするとともに、リセットトランジスタ33に供給される駆動信号RST_OUTをHレベルにすることにより、RSTゲートおよびTRゲートが完全に開いている状態が示されている。
このような状態で、フォトダイオード(PD)31で光電変換された電荷は、TRゲートを介して、フローティングディフュージョン(FD)36に転送され、RSTゲートを介して、電源電圧VDD(不要電荷ドレイン部)に排出される。このとき、TRゲートは、完全に開いているので、フォトダイオード31で電荷が生成され次第、フローティングディフュージョン36に転送される。
このようにして、不要な電荷を排出することができるが、TRゲートおよびRSTゲートを完全に開かなくても、不要な電荷を排出して、ブルーミング現象が発生することを回避することができる。
図17の下側には、電荷排出時に、TRゲートおよびRSTゲートを半開きにした状態が示されている。即ち、転送トランジスタ32およびリセットトランジスタ33に供給される信号の電位を中間電位にすることにより、TRゲートおよびRSTゲートが半開きにされる。
TRゲートを半開きにすることで、フォトダイオード31で光電変換された電荷は、ある程度の電荷が蓄積されるが、フォトダイオード31から溢れた電荷は、基板側のポテンシャルが高いために基板側には流れずに、フローティングディフュージョン36に流れる。従って、図17の上側に示した状態と同様に、フォトダイオード31から溢れ出した電荷は、RSTゲートを介して、電源電圧VDDに排出される。
また、TRゲートおよびRSTゲートを半開きにしたときにフォトダイオード31やフローティングディフュージョン36に蓄積される電荷は、露光時間に応じた電荷蓄積処理が開始される前に、シャッタ処理が行われることにより排出され、電荷蓄積処理では、フォトダイオード31に電荷が蓄積されていない状態から開始される。
なお、TRゲートだけを半開きにしても、TRゲートおよびRSTゲートを半開きにした状態と同様に、フォトダイオード31から溢れ出した電荷は、フローティングディフュージョン36に流れ、RSTゲートを介して、電源電圧VDDに排出される。
このように、TRゲートおよびRSTゲートを完全に開かなくても、不要な電荷を排出することができる。
なお、本実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。