JP5568836B2 - ジトリメチロールプロパンの製造方法 - Google Patents

ジトリメチロールプロパンの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5568836B2
JP5568836B2 JP2007323790A JP2007323790A JP5568836B2 JP 5568836 B2 JP5568836 B2 JP 5568836B2 JP 2007323790 A JP2007323790 A JP 2007323790A JP 2007323790 A JP2007323790 A JP 2007323790A JP 5568836 B2 JP5568836 B2 JP 5568836B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tmp
ecr
formaldehyde
reaction
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007323790A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009143866A (ja
Inventor
将史 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP2007323790A priority Critical patent/JP5568836B2/ja
Publication of JP2009143866A publication Critical patent/JP2009143866A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5568836B2 publication Critical patent/JP5568836B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

本発明は、ジトリメチロールプロパン(以下、di−TMPと称す)を効率よく製造する方法に関するものである。
塩基下、ノルマルブチルアルデヒド(以下、NBDと称す)とホルムアルデヒドとのアルドール縮合(塩基は縮合触媒として作用する)及び交叉カニッツアロ反応(塩基は反応物質として消費される)によってトリメチロールプロパン(以下、TMPと略す)を工業的に製造する際、副生物としてより高沸点であるdi−TMPが生成し、高沸点混合物(蒸留釜残)中から回収することによりdi−TMPが得られる(特許文献1参照)。すなわち、NBDとホルムアルデヒドとの反応生成液を濃縮後、または濃縮せずに、溶媒を用いて抽出することで、実質的に蟻酸ナトリウムを含まないTMP抽出液(粗TMP)が得られる。この粗TMPを高真空下の蒸留で精製すると、蒸留釜残中にはTMPが1〜20%、di−TMPが20〜50%含まれている。この釜残中からdi−TMPを回収する方法としては、酢酸エチルにより晶析する方法(特許文献2参照)、蟻酸ソーダの存在下、水溶媒により晶析する方法(特許文献3参照)、1,4−ジオキサン溶媒により晶析する方法(特許文献4参照)、条件を厳密に規定してアセトン溶媒により晶析する方法(特許文献5参照)等が提案されている。また、TMPを製造する際のdi−TMPの副生物の量を増加させる方法としては、反応条件をある特定の条件に設定する方法(特許文献6、7参照)が提案されている。また、反応系に水に混和しない有機溶剤を添加する方法(特許文献8参照)も提案されている。
一方、di−TMP自体を合成で得る方法としては、TMPの2分子の脱水縮合によるエーテル結合生成により、di−TMPを得る方法、またその方法を一部改良した方法(特許文献9参照。)が知られている。更に、2−エチル−2−プロペナール(以下、ECRと称す)とTMPを反応させることにより、di−TMPを合成する方法(特許文献10参照)も知られている。
米国特許第3,097,245号明細書 特開昭47−30611号公報 特開昭49−133311号公報 特開2002−47231号公報 特開2005−23067号公報 特開昭57−139028号公報 特開昭57−142929号公報 特開平8−157401号公報 特表平6−501470号公報 特開平9−268150号公報
di−TMPをTMP製造の際の副生物として得る上記の方法には、次のような問題点がある。
現在一般的に行われている製造方法は、主目的物であるTMPの蒸留釜残からの回収方法である。この方法では、TMP製造原料であるホルムアルデヒドもしくはNBD等のTMP反応混合物、あるいはTMP蒸留回収中に生じた変性物、またTMPとホルムアルデヒドのアセタール等のdi−TMP以外の副生成物から、di−TMPのみを分離回収する必要があり、di−TMPの含有率も低いことから、工業的に満足できる収率でdi−TMPを回収することは困難である。従って、di−TMPはTMP製造の副生物であるため、必然的にその生産量はTMPの生産量に制約され、di−TMPの需要増加に対応できない問題がある。
一方、TMPの2分子の脱水縮合によるエーテル結合生成で、di−TMPを合成する方法は、前記のdi−TMPの需給増加の問題については解決することが出来る。
しかし、1分子内に反応に関与しうるアルコール性水酸基を3個有する構造のTMPの場合、TMP分子間の反応であるため、必然的に起こる3分子以上のエーテル縮合体の副生が避けられない。これを抑えるためには、TMPの脱水縮合反応の反応率を低く設定しなければならず、それに伴い未反応TMPの回収が大きな経済的負担となり工業的に不利である。
この点を改良するために、3個あるアルコール性水酸基の一部を低級脂肪酸のエステルとして予め反応させたTMPを原料として用いる方法が特許文献9に記載されている。しかし、この方法においても、選択的にTMPの1分子中のアルコール性水酸基2個のみを低級脂肪酸のエステルとして反応させうるわけではないので、3分子以上のエーテル縮合体の生成問題が本質的に解決されたとは言いがたい。また、この方法では、1個ないし2個のアルコール性水酸基がエステル化されたTMPから生成した、エステル化されたアルコール性水酸基を有するdi−TMPから、加水分解によりdi−TMPを再生する工程が新たに必要となり、経済的負担が増加し工業的に不利である。
また、過剰のTMPとECRからdi−TMPを得る方法が特許文献10に記載されているが、この方法においてはECRに対しTMPを大過剰に用いた場合でも、ECR基準のdi−TMPの収率は70%未満であり、更に、過剰に使用したTMPは回収する必要があり、経済的に不利である。本発明の目的は、di−TMPを効率良く、工業的に有利に製造する方法を提供することにある。
本発明者らは上記の如き問題点を有するdi−TMPの製造方法について鋭意検討を行った結果、di−TMPを効率よく製造できることを見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明は下記(A)〜(H)記載の製造方法に関するものである。
(A)
ECRとホルムアルデヒドおよび塩基を反応させるdi−TMPの製造方法。
(B)
ECRとホルムアルデヒドおよび塩基の少なくとも1成分を、反応開始前にその一部を仕込み、残りを後添加し反応させる(A)に記載のdi−TMPの製造方法。
(C)
ECRとホルムアルデヒドの少なくとも1成分を、反応開始前にその一部を仕込み、残りと塩基を後添加し反応させる請求項1に記載のdi−TMPの製造方法。
(D)
ECRの一部の仕込み量が、ECRの合計量に対して、10〜100%である(A)〜(C)のいずれか1項に記載のdi−TMPの製造方法。
(E)
ホルムアルデヒドの一部の仕込み量が、ホルムアルデヒドの合計量に対して、10〜100%である(A)〜(D)のいずれか1項に記載のdi−TMPの製造方法。
(F)
ホルムアルデヒドの合計量が、ECRの合計量1.0モルに対して、2.0〜10.0モルである(A)〜(E)のいずれか1項に記載のdi−TMPの製造方法。
(G)
塩基の一部の仕込みの当量が、塩基の合計当量に対して、10〜90%である(A)〜(F)のいずれか1項に記載のdi−TMPの製造方法。
(H)
塩基の合計当量が、ECRの合計1.0モルに対し0.5〜2.5当量である(A)〜(G)のいずれか1項に記載のdi−TMPの製造方法。
(I)
ECRおよびホルムアルデヒドの未反応品を回収し再使用する(A)〜(H)のいずれか1項に記載のdi−TMPの製造方法。
本発明によれば、ECRとホルムアルデヒドおよび塩基の少なくとも1成分を仕込み、残りを後添加し反応させることにより、主生成物であるTMPの生成を抑制し、目的生成物であるdi−TMPの生成割合を増加させることができ、これによりdi−TMPを効率よく製造できる。また、本発明の方法ではdi−TMPより低沸点の未反応原料(ECR、ホルムアルデヒド)を蒸留により回収して循環使用することができるので、本発明は工業的に極めて優れた有利な方法である。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明で使用されるECRは、一般的に市販されているものをそのまま使用するか、この市販品を蒸留等にて更に精製したものを使用する。もちろんこれ等を一般的に知られている方法にて合成して使用する事も可能である。ECRはTMP製造で副生するECR回収品、例えば、水やメタノール等の有機成分を含む回収ECRを使用する事も可能である。
本発明で使用されるホルムアルデヒドは、ホルムアルデヒド水溶液でも固形のパラホルムアルデヒドでも良い。ホルムアルデヒド水溶液は通常、安定剤としてメタノールを数%含有するが、必要であれば蒸留等によって分離した後、反応に使用する事も可能である。
ホルムアルデヒドの合計量は、ECRの合計量1.0モルに対し2.0〜10.0モルが好ましい。この範囲よりモル比が小さいとdi−TMP生成量が減少し、副生成物も増加する。この範囲よりモル比が大きいと、過剰となったホルムアルデヒドを回収するために多くのエネルギーが必要となり工業的に不利となる。
本発明に使用される塩基は、無機塩基と有機塩基の両方が使用できる。無機塩基としては、例えば、アルカリ金属或いはアルカリ土類金属の水酸化物として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム、炭酸化物として、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸リチウム等が挙げられるが、好ましくはアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の炭酸塩および/または炭酸水素塩、特に好ましくはアルカリ金属の炭酸塩を主成分とするものが用いられる。工業的に実施するにはナトリウムの無機塩基が一般的に用いられる。
また、有機塩基としては、脂肪族アミン化合物、特に第3級アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルメチルアミン、ジメチルエチルアミン、トリイソプロピルアミン、トリブチルアミン等が用いられる。
無機塩基と有機塩基は、単独に使用するだけでなく、複数のもの、例えば、一部仕込み塩基にトリエチルアミン、後添加の塩基に水酸化ナトリウムを組み合わせたり、連続的に複数使用するなども可能であるが、炭酸塩を主成分とするものの場合、反応で消費されるのは炭酸塩であり、反応で生成した炭酸水素塩は加熱等により炭酸塩に変わり反応に消費される。この塩基は、一般的に工業薬品として出廻っている炭酸塩、もしくは炭酸水素塩との混合物でも良い。また、ギ酸塩を酸化または加水分解して生成する炭酸水素塩を原料として製造される炭酸塩もしくは炭酸水素塩との混合物でも良い。
使用する塩基の合計当量は、ECRの合計量1.0モルに対して、0.5〜2.5当量が好ましく、より好ましくは、1.0〜1.5当量である。例えば、2当量の塩基である炭酸ナトリウムの当量は、ECRの合計量1.0モルに対し0.5〜2.5当量(0.25〜1.25モル)が好ましい。この範囲よりも少ないと未反応の原料が多く残るだけでなく、未反応原料からの副反応が起こるなど好ましくない。また、この範囲よりも多いと過剰な塩基を中和する場合に多量の酸が必要となるため好ましくない。
本発明の反応方法は、NBDを使用しないECRとホルムアルデヒドおよび塩基を反応させる方法であり、より好ましくは、ECRとホルムアルデヒドおよび塩基の少なくとも1成分を反応開始前にその一部を仕込み、残りを後添加し反応させる方法であり、さらに好ましくは、ECRとホルムアルデヒドの少なくとも1成分を反応開始前に一部を仕込んだ後、残りと塩基を添加する方法である。
ECRの一部仕込み量は、反応全体で使用するECRの合計量に対して10〜100質量%が好ましく、より好ましくは、10〜70質量%を添加する。この範囲を外れると副生成物が多く得られるため好ましくない。
ホルムアルデヒドの一部仕込み量は、反応全体で使用するホルムアルデヒドの合計量に対して10〜100%が好ましく、より好ましくは、30〜90%を添加する。この範囲を外れると副生成物が多く得られるため好ましくない。
塩基の一部仕込み量は、反応全体で使用する塩基の合計当量に対して10〜90%が好ましく、より好ましくは、10〜70%を添加する。この範囲を外れると副生成物が多く得られるため好ましくない。
後添加するホルムアルデヒドとECRおよび塩基の少なくとも1成分以上の滴下時間は、1〜600分が好ましく、より好ましくは、20〜240分である。これよりも短いと副生成物が多く得られ、これよりも長いと生産効率が悪く工業的に不利となる。
ECRとホルムアルデヒドおよび塩基の反応温度は、0〜120℃が好ましく、より好ましくは、20〜110℃である。全ての原料を添加した後、0〜120℃で1〜300分間ほど加熱し、反応を更に進行させる事も可能である。また、この場合、系内を所定の反応温度に保つため、窒素ガス等の不活性ガスで加圧してもよい。
反応終了後、未反応の原料ECRを回収し再使用する。この分離回収は、減圧、常圧または加圧条件での蒸留により容易に行える。ここで得られた留出液にはECRの他に水、メタノール等の成分を含むが、この留出液をそのまま、もしくは蒸留などで精製した後に次の合成反応に使用することも可能である。未反応ホルムアルデヒドは原料ECRを回収した後に、減圧、常圧、加圧のいずれでも良いが蒸留で回収し再使用する。
得られた反応液からの目的のdi-TMPの単離精製は、TMP精製で一般的に行われている操作で精製でき、方法に特に制限は無いが、例えば、未反応のECRを蒸留回収し、反応液を中和した後、原料の未反応ホルムアルデヒドを回収し、抽出を行った後、蒸留や晶析にて回収・精製する方法である。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、もちろん本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。本実施例で使用する原料は市販で購入できる試薬等を用いた。ホルムアルデヒド水溶液は三菱ガス化学(株)品、炭酸ナトリウムは和光純薬(株)特級品、NBDはAldrich社製試薬特級品、純度78%ECRはTMP製造で副生するECR回収品で、その組成は水が13%、メタノールが6%、メタノール以外の有機成分が3%、ECRが78%の回収品を使用した。また、分析はガスクロマトグラフィー(GC)を用い、サンプルおよび内部標準試料をアセトン溶媒で希釈して行った。
[ガスクロマトグラフィー分析条件].
装置: HP-5890(アジレント・テクノロジー株式会社製)
使用カラム: DB-1(アジレント・テクノロジー株式会
社製)
分析条件: Injection Temp 250℃、
Detector Temp 250℃
カラム温度:60℃、6分保持→7℃/分で250℃まで昇温→250℃、20分保持
検出器: 水素炎イオン化検出器(FID)
参考例(従来のNBDとホルムアルデヒドからの製造方法)
還流冷却器、温度計、滴下ロート2つを備えた2000mlの4つ口フラスコに、32質量%ホルムアルデヒド水溶液431g(ホルムアルデヒドとして4.6モル)全量を仕込み、73℃まで加熱した。その後、徐々に加熱しながら滴下ロートから純度99.9%のNBD104g(1.45モル)全量、及び21質量%炭酸ナトリウム水溶液383g(炭酸ナトリウムとして0.77モル)全量を、それぞれ、184分、25分で添加した。添加後、89℃で180分間、加熱保持した。得られた反応混合液のGC分析によって、TMPが132.7g、di−TMPが5.7gと算出された。原料のNBD基準での収率は、それぞれ、TMPが67.7%、di−TMPが3.1%であった。
実施例1(ECRの12%仕込み,88%後添加、ECRとホルムアルデヒドからの合成例1)
還流冷却器、温度計、滴下ロート2つを備えた1000mlの4つ口フラスコに、27質量%ホルムアルデヒド水溶液300g(ホルムアルデヒドとして2.7モル、全仕込み量の100%)、および純度78%ECR15.9g(ECRとして0.15モル、全仕込み量の12%)を仕込み、74℃まで加熱した。その後、徐々に加熱しながら、純度78%のECR110g(ECRとして1.0モル、全仕込み量の88%)及び21質量%炭酸ナトリウム水溶液263g(炭酸ナトリウムとして0.53モル、全仕込み量の100%)を、滴下ロート2つで、それぞれ、30分、25分で添加した。87℃で60分間、加熱保持した後、未反応ECRを103℃、70分で蒸留回収した。回収した留出量は111gであり、この中にECRは25g含まれていた。得られた反応混合液のGC分析によって、TMPが70.0g、di−TMPが16g算出された。原料のECR基準での収率は、それぞれ、TMPが59.9%、di−TMPが14.7%であった。
実施例2(ECRの15%仕込み、85%後添加、ECRとホルムアルデヒドからの合成例2)
還流冷却器、温度計、滴下ロート2つを備えた1000mlの4つ口フラスコに、27質量%ホルムアルデヒド水溶液300g(ホルムアルデヒドとして2.7モル、全仕込み量の100%)、および純度78%ECR15.9g(ECRとして0.15モル、全仕込み量の15%)を仕込み、74℃まで加熱した。その後、徐々に加熱しながら、純度78%ECR88g(ECRとして0.8モル、全仕込み量の85%)及び21質量%炭酸ナトリウム水溶液263g(炭酸ナトリウムとして0.53モル、全仕込み量の100%)を、滴下ロート2つで、それぞれ、30分、25分で添加した。90℃で63分間、加熱保持した後、未反応ECRを102℃、70分で蒸留回収した。回収した留出量は61gであり、この中にECRは10g含まれていた。得られた反応混合液のGC分析によって、TMP70.8g、di−TMPが16g算出された。原料のECR基準での収率は、それぞれ、TMPが62.5%、di−TMPが15.1%であった。
高純度のdi−TMPはポリアクリレート、ポリエーテルポリオール、ポリウレタン、アルキッド樹脂、合成潤滑油等の原料として有効に用いられる。本発明の方法により、di−TMPが効率よく得られる。

Claims (5)

  1. 2−エチル−2−プロペナールとホルムアルデヒドおよび塩基を反応させ、トリメチロールプロパンとジトリメチロールプロパンとを得る反応において、2−エチル−2−プロペナールを、反応開始前にその一部を仕込み、残りを20〜600分の滴下時間で後添加し反応させるジトリメチロールプロパンの製造方法。
  2. 2−エチル−2−プロペナールの一部の仕込み量が、反応で使用する2−エチル−2−プロペナールの合計量に対して、10〜70質量%である請求項1に記載のジトリメチロールプロパンの製造方法。
  3. ホルムアルデヒドの合計量が、2−エチル−2−プロペナールの合計量1.0モルに対して、2.0〜10.0モルである請求項1および2のいずれか1項に記載のジトリメチロールプロパンの製造方法。
  4. 塩基の合計当量が、2−エチル−2−プロペナールの合計1.0モルに対し0.5〜2.5当量である請求項1〜3のいずれか1項に記載のジトリメチロールプロパンの製造方法。
  5. 2−エチル−2−プロペナールおよびホルムアルデヒドの未反応品を回収し再使用する請求項1〜4のいずれか1項に記載のジトリメチロールプロパンの製造方法。
JP2007323790A 2007-12-14 2007-12-14 ジトリメチロールプロパンの製造方法 Expired - Fee Related JP5568836B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007323790A JP5568836B2 (ja) 2007-12-14 2007-12-14 ジトリメチロールプロパンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007323790A JP5568836B2 (ja) 2007-12-14 2007-12-14 ジトリメチロールプロパンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009143866A JP2009143866A (ja) 2009-07-02
JP5568836B2 true JP5568836B2 (ja) 2014-08-13

Family

ID=40914924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007323790A Expired - Fee Related JP5568836B2 (ja) 2007-12-14 2007-12-14 ジトリメチロールプロパンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5568836B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5476662B2 (ja) * 2007-12-14 2014-04-23 三菱瓦斯化学株式会社 ジトリメチロールプロパンの製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3807514B2 (ja) * 1996-04-03 2006-08-09 三菱瓦斯化学株式会社 ジトリメチロールプロパンの製造方法
JP4561939B2 (ja) * 1999-02-04 2010-10-13 三菱瓦斯化学株式会社 多価アルコールの製造法
CN101066913A (zh) * 2007-05-21 2007-11-07 吉化集团公司 一种合成双三羟甲基丙烷的方法
WO2009057466A1 (ja) * 2007-10-30 2009-05-07 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. ジトリメチロールプロパンの製造方法
JP5476662B2 (ja) * 2007-12-14 2014-04-23 三菱瓦斯化学株式会社 ジトリメチロールプロパンの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009143866A (ja) 2009-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7253326B1 (en) Method for preparing trimethylolproane
KR101488052B1 (ko) 글리세린의 디클로로히드린 및 에피클로로히드린으로의 전환법
CN110831918B (zh) 乙二醇纯化的方法
KR20120057621A (ko) 아세트산의 제조
JP5101495B2 (ja) 3−メチル−1,5−ペンタンジオールの製造方法
US20110087047A1 (en) Vinyl acetate production process
JP5434595B2 (ja) ジトリメチロールプロパンの製造方法
KR102224243B1 (ko) 트리메틸올프로판의 제조장치 및 이를 이용한 제조방법
JP3807514B2 (ja) ジトリメチロールプロパンの製造方法
JP5568836B2 (ja) ジトリメチロールプロパンの製造方法
JP5476662B2 (ja) ジトリメチロールプロパンの製造方法
WO2010026412A1 (en) Process for the purification of methanol by distillation
KR102224268B1 (ko) 트리메틸올프로판의 제조장치 및 이를 이용한 제조방법
JP5223748B2 (ja) トリトリメチロールプロパンを含むアルコール組成物
JP2002226426A (ja) ジメチロールブタン酸の製造法
US8981161B2 (en) Process for production of ditrimethylolpropane
US9108911B1 (en) Process for the manufacture of di-TMP
JP5115762B2 (ja) 4−ホルミルピペリジンアセタール誘導体の製造方法
KR101521607B1 (ko) 메틸 4-포밀벤조에이트와 디메틸테레프탈레이트를 고수율로 분리회수하는 방법
JP2001302674A (ja) 高純度スピログリコールの製造法
JP2002003422A (ja) 多価アルコールの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101130

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130510

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140114

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20140306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140409

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20140418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140527

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140609

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5568836

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees