JP5568394B2 - 焼却装置 - Google Patents
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Description
上記一次燃焼室内に該一次燃焼室を横断して設けられ加熱されて該一次燃焼室内の燃焼物を着火させる筒状体と、該筒状体内に火炎を放射して該筒状体を加熱する着火バーナとを備えた構成としている。筒状体は、例えば、セラミックスや金属等の耐熱性の部材で形成される。
また、燃焼物が燃焼している最中は、着火バーナを停止しても筒状体の加熱により燃焼が継続し、燃焼物が投入されても燃焼中の燃焼物の温度が下がりにくいが、もし、下がり過ぎるようであれば、適時に、再び着火バーナを作動させる。これにより、着火バーナから筒状体内に火炎が放射され、筒状体が高温に加熱されるので、燃焼物の燃焼が継続させられる。この場合にも、筒状体は、一次燃焼室を横断して設けられているので、筒状体の表面に接触する燃焼物の範囲が広範囲になり、そのため、燃焼物の全体に火が回りやすくなり、燃焼物の燃焼が安定的に行われる。
上記筒状体を上記前壁及び後壁間に架設して設け、
上記灰受け溝に灰を前壁及び後壁の何れか一方側に搬送するスクリューコンベアを配置し、
上記一次燃焼室を構成する燃焼塔の上側の上側壁部に、上記筒状体よりも上位に位置し燃焼物が投入される投入口を設け、該投入口に燃焼物を搬送して該投入口から上記一次燃焼室内に投入する燃焼物搬送部を設けた構成としている。
これにより、一次燃焼室の温度に応じて自動的に着火バーナが作動して、筒状体が加熱されるので、一次燃焼室の温度を所定温度範囲内にして燃焼物を燃焼させることができ、より一層安定的に燃焼を行わせることができる。
図1乃至図5には、実施の形態に係る焼却装置Sを示している。この焼却装置Sは、燃焼塔1を備えた焼却部Saと、熱交換部Sbとを備えて構成されている。
また、排出口21の外側には排出口21からの排気ガスを熱交換部Sbに導く耐火部材で形成された煙道管24が接続されている。
更に、後室54と煙突55の下端との間には、排ガスが通る冷却塔58が設けられている。冷却塔58の上側には、適時に開閉され開時に空気を導入して排ガスを冷却できる冷却扉58aが設けられている。冷却塔58と煙突55との間には排ガスを吸引して煙突55に送給する排出ブロア59が設けられている。
また、前室50及び後室54上部には、熱交換水槽56の上部と導管61を介して接続され、熱交換水槽56内の圧力を調整する水膨張室60が設けられている。熱交換水槽56には、水を給水する給水口(図示せず)と、加温された温水を取り出す温水取出口(図示せず)とが設けられている。
また、図4に示すように、着火バーナ31の燃焼を停止させて、筒状体空気送給部35により空気が送り込まれるので、筒状体30の下側の空気吹出口32から空気が噴き出される。この場合、筒状体30はいわば焼玉状態で加熱されているので、筒状体30の周囲の未燃ガスが空気吹出口32からの吹き出し空気によってあたかもバーナのように上側に向けて燃え上がり、火炎を放出する。そのため、燃焼物Wを確実に燃焼させることができる。また、この場合、筒状体30は、一次燃焼室2を横断して設けられているので、筒状体30の表面に接触する燃焼物Wの範囲が広範囲になり、そのため、筒状体30から噴き出される空気が燃焼物Wの全体に回りやすくなり、そのため、燃焼物Wにその下の方から均等に空気が行渡って未燃ガスを燃焼させるようになることから、それだけ、燃焼物Wの燃焼が安定的に行われる。
更にまた、二次燃焼室3の排出口21に管体22が垂設されているので、燃焼ガスの旋回流は、管体22の周囲においても生じ、管体22が加熱されると、管体22に接触した燃焼ガスがより一層確実に燃えていく。排ガスは、管体22を通って排出口21から排出されていく。
Sa 焼却部
Sb 熱交換部
W 燃焼物
1 燃焼塔
2 一次燃焼室
3 二次燃焼室
4 覆い部材
5 空気室
6 下側壁部
7 上側壁部
8 仕切
9 仕切
10 吸気ブロア
11 第1空気室
12 第2空気室
13 第3空気室
14 空気管
15 前壁
16 後壁
17 側壁
18 灰排出開口
19 灰受け溝
20 仕切壁
20a ガス通過口
21 排出口
22 管体
23 点火バーナ
24 煙道管
25 空気吹出口
26 空気吹出口
27 空気吹出口
30 筒状体
31 着火バーナ
32 空気吹出口
35 筒状体空気送給部
36 スクリューコンベア
37 電動モータ
40 投入口
41 燃焼物搬送部
42 ホッパ
43 通過管
44 スクリューコンベア
45 電動モータ
50 前室
51 降下煙管群
52 中間室
53 上昇煙管群
54 後室
55 煙突
56 熱交換水槽
57 開閉扉
58 冷却塔
58a 冷却扉
59 排出ブロア
60 水膨張室
61 導管
Claims (13)
- 燃焼物が投入されるとともに空気が導入されて上記投入された燃焼物を燃焼させる一次燃焼室と、該一次燃焼室の上側に連続して設けられ該一次燃焼室からの燃焼ガスを燃焼させて排気する二次燃焼室とを有した燃焼塔を備えた焼却装置において、
上記一次燃焼室内に該一次燃焼室を横断して設けられ加熱されて該一次燃焼室内の燃焼物を着火させる筒状体と、該筒状体内に火炎を放射して該筒状体を加熱する着火バーナとを備え、
上記一次燃焼室を構成する燃焼塔の下側の下側壁部を、前壁,後壁及び一対の側壁を備えて構成し、該一対の側壁を上側から下側に向けて互いに漸次近接するように傾斜形成し、該一対の側壁の下端間に前後方向に亘る灰が排出される灰排出開口を形成し、該灰排出開口の下側に上記側壁の下端に連設され灰を受ける樋状の灰受け溝を設け、
上記筒状体を上記前壁及び後壁間に架設して設け、
上記灰受け溝に灰を前壁及び後壁の何れか一方側に搬送するスクリューコンベアを配置し、
上記一次燃焼室を構成する燃焼塔の上側の上側壁部に、上記筒状体よりも上位に位置し燃焼物が投入される投入口を設け、該投入口に燃焼物を搬送して該投入口から上記一次燃焼室内に投入する燃焼物搬送部を設けたことを特徴とする焼却装置。 - 上記筒状体内に空気を送給する筒状体空気送給部を設け、上記筒状体の少なくとも下側に該筒状体の長手方向に沿って複数の空気吹出口を設けたことを特徴とする請求項1記載の焼却装置。
- 上記燃焼物搬送部を、上記燃焼塔の外部に設けられ燃焼物を貯留するホッパと、該ホッパの出口と上記投入口との間に設けられ燃焼物が通る通過管と、該通過管内に設けられ上記ホッパから上記投入口へ燃焼物を搬送するスクリューコンベアとを備えて構成したことを特徴とする請求項1または2記載の焼却装置。
- 上記一次燃焼室を構成する燃焼塔の下側の下側壁部に、該一次燃焼室内に外部からの空気を吹き出す複数の空気吹出口を設けたことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の焼却装置。
- 上記一次燃焼室と二次燃焼室とを仕切る仕切壁を設け、該仕切壁に上記一次燃焼室の燃焼ガスが通過可能な複数のガス通過口を形成し、該複数のガス通過口を上記二次燃焼室内に燃焼ガスが旋回流となって噴出するように、その軸線を傾斜させて形成したことを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載の焼却装置。
- 上記二次燃焼室を構成する燃焼塔の上部に該二次燃焼室からの排ガスを排出する排出口を設け、該排出口に連通する管体を該排出口から上記二次燃焼室内に垂設したことを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載の焼却装置。
- 上記二次燃焼室を構成する燃焼塔の壁部に、該二次燃焼室内に外部からの空気を吹き出す複数の空気吹出口を設けたことを特徴とする請求項5または6記載の焼却装置。
- 上記二次燃焼室からの排ガスと水との熱交換を行う熱交換部を備えたことを特徴とする請求項1乃至7何れかに記載の焼却装置。
- 上記熱交換部を、上記二次燃焼室からの排ガスが集約される前室と、該前室の下側に設けられ該前室内の排ガスが降下する多数の降下煙管群と、該降下煙管群の下側に設けられ該降下煙管群からの排ガスが集約される中間室と、該中間室の上側に設けられ該中間室の排ガスが上昇する多数の上昇煙管群と、該上昇煙管群の上側であって隔壁を隔てて上記前室に隣接して設けられ該上昇煙管群からの排ガスが集約される後室と、該後室に接続され該後室からの排ガスを排気する煙突と、上記降下煙管群及び上昇煙管群を囲繞し水が貯留されるとともに該降下煙管群及び上昇煙管群を介して排ガスと水との熱交換を行う熱交換水槽とを備えて構成したことを特徴とする請求項8記載の焼却装置。
- 上記前室と後室とを隔てる隔壁に該隔壁を開閉して該前室の排ガスを直接後室に流入させる開閉扉を設けたことを特徴とする請求項9記載の焼却装置。
- 燃焼物が投入されるとともに空気が導入されて上記投入された燃焼物を燃焼させる一次燃焼室と、該一次燃焼室の上側に連続して設けられ該一次燃焼室からの燃焼ガスを燃焼させて排気する二次燃焼室とを有した燃焼塔を備えた焼却装置において、
上記一次燃焼室内に該一次燃焼室を横断して設けられ加熱されて該一次燃焼室内の燃焼物を着火させる筒状体と、該筒状体内に火炎を放射して該筒状体を加熱する着火バーナとを備え、
上記二次燃焼室からの排ガスと水との熱交換を行う熱交換部を備え、
上記熱交換部を、上記二次燃焼室からの排ガスが集約される前室と、該前室の下側に設けられ該前室内の排ガスが降下する多数の降下煙管群と、該降下煙管群の下側に設けられ該降下煙管群からの排ガスが集約される中間室と、該中間室の上側に設けられ該中間室の排ガスが上昇する多数の上昇煙管群と、該上昇煙管群の上側であって隔壁を隔てて上記前室に隣接して設けられ該上昇煙管群からの排ガスが集約される後室と、該後室に接続され該後室からの排ガスを排気する煙突と、上記降下煙管群及び上昇煙管群を囲繞し水が貯留されるとともに該降下煙管群及び上昇煙管群を介して排ガスと水との熱交換を行う熱交換水槽とを備えて構成し、
上記前室と後室とを隔てる隔壁に該隔壁を開閉して該前室の排ガスを直接後室に流入させる開閉扉を設けたことを特徴とする焼却装置。 - 上記後室と上記煙突との間に排ガスが通る冷却塔を設けたことを特徴とする請求項10または11記載の焼却装置。
- 上記一次燃焼室内の温度を測定する温度センサを備え、該温度センサによる温度が所定の下限温度以下になったならば、上記着火バーナを作動させ、上記温度センサによる温度が所定の上限温度以上になったら、上記着火バーナを停止する着火バーナ制御部を備えたことを特徴とする請求項1乃至12何れかに記載の焼却装置。
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