JP5568060B2 - 遮音コンクリート板 - Google Patents

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Description

本発明は、遮音コンクリート板に関するものである。
特許文献1に示すように従来から、遮音性能や床衝撃音低減性能(以下、合わせて「遮音性」とする)の向上を目的としたコンクリート板(遮音コンクリート板)が多数開発されている。
特開2006−283458号公報
前記したような従来の遮音コンクリート板にあっては、コンクリート板の内部に特殊なシートを配置したり、表面に鉄板、鉛板、鉛シート、各種のボード類を配置し、これらの遮音部材を介在させることによって遮音性を向上させる構造である。
したがって、従来の遮音コンクリート板の遮音性は、介在させる遮音部材の性能によって決まるものであった。
本発明では、コンクリート板における遮音性を、介在させる遮音部材だけでなく、コンクリートの特性を変えることによって共振現象を低下させてさらに遮音性を向上させようとするものである。
上記のような課題を解決する本発明の遮音コンクリート板は、表裏二層で構成し、一層は低強度のコンクリートで構成し、他層は高強度のコンクリートで構成し両コンクリート層の境界面を波形で構成したものである。
また、両コンクリート層の間に面状の遮音面部材を配置して構成したものである。
また、上記の遮音面部材として、弾性を有するシート状の面部材を採用することを特徴とするものである。
また、本発明の遮音コンクリート板は、表裏二層で構成し、一層は低強度のコンクリートで構成し、他層は高強度のコンクリートで構成し、さらに少なくとも一方の層に、PC鋼材を配置して構成したものである。

本発明の遮音コンクリート板は以上説明したようになるから、次のような効果を得ることができる。
(1)従来の同種の製品のように、遮音性をコンクリート板の内部や表面に配置した遮音部材にだけ依存するのではなく、コンクリートの配合を異ならせて層を形成することによって、固有振動数の違いにより共振現象を低下させて遮音性を向上させるものである。
(2)このように遮音性を、遮音面部材だけに依存していないから、従来の遮音コンクリート板に比較してより高性能の遮音性を確保することができる。
(3)コンクリート層の境界面を波型に形成すれば、外部から与えた振動が乱反射することによって分散して相殺しやすく、それだけ遮音性を向上することができる。
(4)コンクリート板を異なったコンクリート配合の層によって構成し、少なくともいずれかの層にPC鋼材を配置すれば、異質のコンクリート層を形成できるので、さらに遮音性を向上させることができる。
本発明の遮音コンクリート板を配合の異なる2層で形成した場合の実施例の説明図。 配合の異なるコンクリートの境界を波型に構成した実施例の斜視図。 配合の異なるコンクリートの境界に遮音面部材を敷設した実施例の説明図。
以下図面を参照にしながら本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
<1>基本的構成
本発明の遮音コンクリート板1は、基本的には表裏二層で構成する。
そしてそのうちの一層は低強度のコンクリート2で構成し、他層は高強度のコンクリート3で構成したものである。(図1)
遮音コンクリート板1は、両端面の一部の断面をV字として、並列する際には、隣り合うV字が嵌合する構成(樋布倉矧ぎ)とする。
端面の一部をV字とすることにより、V字の傾斜面に沿って嵌め合うことができる。
<2>コンクリート層の形成
本発明の遮音コンクリート板1は配合の異なる2層のコンクリート層によって構成する。
すなわち、遮音コンクリート板1の一層は低強度のコンクリート2で構成し、他層は高強度のコンクリート3で構成する。
この場合の低強度、高強度とは絶対的な圧縮強度の数値で限定するものではなく、一側の圧縮強度が「低」であるのに対して、他側の圧縮強度が「高」である、という程度の相対的な意味である。
こうして1枚のコンクリート板1を、少なくとも2層の、特性の異なった面部材によって構成することになる。
遮音コンクリート板1をスラブとして使用する場合には、引張の作用する下面は高強度のコンクリート3層とし、上面は低強度のコンクリート2層として構成する。
異なった配合のコンクリートを打設するには、水平に寝かした型枠の内部に、まず貧富どちらかのコンクリートを広い面状に打設し、その流動性が停止した後に他のコンクリートをその上に打設することになる。
なお、図にも記載していないが、鉄筋などの補強材をコンクリート内に配置することは当然であり、詳細な説明は省略する。
<3>コンクリート層の境界
上記の高強度コンクリート3と、低強度コンクリート2との間の境界は、その境界面4の断面を平面状としてもよいが(図1)、波型にすることもできる。(図2)
遮音コンクリート板1の表面に与えられた振動は、内部の境界面4で反射するが、境界面4を波型にすると、反射が乱反射となり相殺しあい、共振現象を抑えて遮音性を向上させることができる。
<4>遮音用面部材
上記の高強度コンクリート2と、低強度コンクリート3との間に、遮音コンクリート板1の面と平行な状態で遮音用面部材5を配置する。
遮音用面部材5は、スポンジや樹脂、ゴム製の弾性シートを面部材として採用する。(図3)
なお図2、3は後述するプレストレス鋼線6を配置した状態を示しているが、プレストレス鋼線6を配置せずに、コンクリート層の境界面4に、面部材を介在させることも可能である。
<5>PC鋼材の配置
本発明の遮音コンクリート板1内に面と平行にPC鋼材6を配置する。
PC鋼材6は、遮音コンクリート板1の長手方向に沿って配置する。
PC鋼材6は、遮音コンクリート1内でコンクリートと接触し、振動を低減する作用がある。
また、PC鋼材6にプレストレスを導入することにより、コンクリートの強度が上がり、振動が低減される。
もちろんコンクリート板内にPC鋼材を配置してプレストレスを導入する構造、方法は公知である。また、PC鋼材6へのプレストレスの導入はプレテンション方式でもよいし、ポストテンション方式でもよい。
しかし、本発明の場合には高強度のコンクリート3の層と、低強度のコンクリート2の層のいずれか又は各々に、PC鋼材6を配置する点を特徴とする。
各々の層にプレストレスを導入する場合には、両層に導入するプレストレスを同一値とするか、異なった値とするかは、遮音コンクリート板1の求められる性能によって判断する。
<6>コンクリート層の機能
本発明の遮音コンクリート板1は、上記したようにコンクリート板の平面と平行に配合の異なるコンクリート層を配置したものである。
配合が異なるために、2層のコンクリートはその固有振動数が異なり、その結果、両コンクリートは共振を生じにくい状態となる。
そのように、1枚のコンクリート板において、固有振動数の異なる複数層のコンクリートと、振動の伝達低減に寄与する遮音用面部材5とが存在することになり、きわめて遮音性の高い製品を得ることができる。
[その他実施例]
上記実施例においては、強度の異なる2層のコンクリート層によって遮音コンクリート板1を構成したが、配合を変更することにより、重量特性や熱的特性の異なる2層のコンクリート層によって構成してもよい。
1 遮音コンクリート板
2 低強度コンクリート
3 高強度コンクリート
4 境界面
5 遮音用面部材
6 PC鋼材

Claims (4)

  1. コンクリート板を表裏二層で構成し、
    一層は低強度のコンクリートで構成し、
    他層は高強度のコンクリートで構成し
    低強度のコンクリート層と、高強度のコンクリート層との境界面を波形で構成したことを特徴とする、遮音コンクリート板。
  2. 請求項に記載の遮音コンクリート板において、
    低強度のコンクリート層と、高強度のコンクリート層との間に面状の遮音面部材を配置して構成したことを特徴とする、
    遮音コンクリート板。
  3. 請求項に記載の遮音コンクリート板において、
    遮音面部材として、弾性を有するシート状の面部材を採用することを特徴とする、
    遮音コンクリート板。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の遮音コンクリート板において、
    低強度のコンクリート層と高強度のコンクリート層のうち、少なくとも一方の層に、PC鋼材を配置して構成したことを特徴とする、
    遮音コンクリート板。
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