JP5567474B2 - 揮発性有機化合物(voc)を発生する可能性の低い加水分解性シランおよびそれを含有する樹脂組成物 - Google Patents

揮発性有機化合物(voc)を発生する可能性の低い加水分解性シランおよびそれを含有する樹脂組成物 Download PDF

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Description

本発明は、加水分解の際、低い蒸気圧(LVP)を有する副産物を発生する加水分解性シランと、たとえば有機樹脂含有接着剤、封止剤、およびコーティング剤のような、そのようなシランを混合する樹脂組成物とに関する。
従来の加水分解性有機官能性シランは、接着剤、封止剤、およびコーティング組成物における接着促進剤、架橋剤、表面改質剤、および湿気除去剤(デシカント)としての使用が知られている。それらのシランは、一つもしくはそれ以上の加水分解性メトキシもしくはエトキシ基を有することで特徴付けられ、湿気の存在下において加水分解し、その後縮合して安定したケイ素−酸素−ケイ素、またはケイ素−酸素−金属結合を形成する。それらの従来の加水分解性有機官能性シランの加水分解は、メタノールもしくはエタノールのような高い蒸気圧の副産物を発生する。それら揮発性副産物は、消費者を揮発性有機化合物(VOC)へとさらすことへの懸念から多くの種類の消費者製品にとって望ましくない。VOCの消費者製品からの排除は、カリフォルニア州大気資源局の消費者製品からの揮発性有機化合物排出抑制のための規制、最終規正法、8.5節、消費者製品のような政府の規制の対象であり、そしてこれからもそうあり続ける。
湿気硬化型樹脂の製造に続いて、それらを含有する製品の有用性を損ねるようなすべての加水分解を最小化するために樹脂を湿気から保護することが非常に望ましい。湿気硬化性樹脂は、その製造に続く時、そしてそれらを含有する製品の使用前の任意の時において、ほんの少量の湿気にさらされただけで無視できるものから過剰のものまでの範囲の一定程度の早期加硫をする。そのような樹脂の有害な程度の早期加硫を防ぐ必要性は容易に認められ、例えば、湿気硬化型封止剤の場合それは湿気体制のシリンダー状コンテナに詰められる。封止剤は、望まれるときに、および要望どおりに手動のピストンによって発揮される適度の力が適用されて、シリンダー状のコンテナから基体上へと出される。まだそのコンテナ中にあるときの封止剤のほんの少量の、たとえば、封止剤を詰める際にそこに存在するかも知れない湿気の量の湿気への暴露は、硬化を開始し、封止剤の粘度の増加を生じ、それをコンテナから出すために過度に強い力を要求するようになる。この製品の経時的な粘度の増加は貯蔵安定性の問題に見え、予想されていなくて、適切に対応しないならば、それらの製品の便利で成功した適用に対する大きな障害となり得る。
それゆえ、保存中の加水分解および後に続くシランの縮合の可能性およびその程度を減少させ、それゆえにその貯蔵安定性を保ち、またはそれを増加させるために湿気硬化型封止剤、コーティング剤、接着剤またはそららのシラン含有樹脂組成物へと湿気除去剤を含ませることはずっと実用的であった。湿気除去剤のうち、当分野に既知のものはビニルトリメトキシシランおよびメチルトリメトキシシランである。それらの化合物は好ましくも湿気と反応し、それゆえ、組成物のシラン含有有機樹脂成分の過度の早期加硫の可能性を減少させる。しかしながら、シラン樹脂組成物の適用上、従来の湿気除去ビニルトリメトキシシランもしくはメチルトリメトキシシラン成分は加水分解と縮合をし、相当な量の揮発性有機化合物(VOC)、特に環境の安全の危険因子であり、修正立法および行政立法のターゲットであり続けるメタノールのようなモノアルコールを産生する。
コーティング剤、接着剤および封止剤の製造における他の一般的な実施は、それらの配合物への接着を促進する量のアミノシラン、ウレイドシランもしくはエポキシシランのような典型的には低分子量シランを混合することである。これら加水分解性有機官能性シランは、有機樹脂およびそれらが塗布される基体と結合を形成する。湿気除去のビニルトリメトキシシランの場合、接着促進シランは、それらの加水分解性有機官能性シランを基体上へと塗布する際に起こる加水分解をするとき、相当量のメタノールおよびエタノールのようなVOCを排出する。
本発明によると、揮発性有機化合物(VOC)を発生する可能性の低い加水分解性シランが提供され、それは:
(i)少なくとも一つの有機官能性基であって、前記基が、大きくない電子求引性基および/もしくはそれらとの接触に続いて互いに相互作用的な有機樹脂と相互作用可能な基であり、前記有機官能性基が安定な架橋基を介して加水分解性シリル基のケイ素原子と結合している有機官能性基と、
(ii)ケイ素と結合し、そして酸素、窒素そしてそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも二つのヘテロ原子を含有する、少なくとも一つの加水分解性基であって、前記加水分解性基の加水分解が20℃で13.3Pa(0.1mmHg)より低い蒸気圧を有する化合物を産生する、加水分解性基と、
を有する。
さらに、本発明によると揮発性有機化合物(VOC)を発生する可能性の低い樹脂組成物が提供され、それは:
a)樹脂組成物の性能を向上する量の少なくとも一つの加水分解性シランであって、それは:
(i)少なくとも一つの有機官能性基であって、前記基が大きくない電子求引性基および/もしくはそれらとの接触に続いて互いに相互作用的な有機樹脂と相互作用可能な基であり、前記有機官能性基が安定な架橋基を介して加水分解性シリル基のケイ素原子と結合している有機官能性基と、
(ii)ケイ素と結合し、そして酸素、窒素そしてそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも二つのヘテロ原子を含有する、少なくとも一つの加水分解性基であって、前記加水分解性基の加水分解が20℃で13.3Pa(0.1mmHg)より低い蒸気圧を有する化合物を産生する、加水分解性基と、 を有し、
b)加水分解性シラン(a)の有機官能性基(i)および/もしくは水と相互作用する少なくとも一つの有機樹脂と、
を含有する。
加水分解性シラン(a)の有機官能性基(i)は、有機樹脂(b)を含有する組成物の一つもしくはそれ以上の機能的な性質、例えば組成物の貯蔵安定性および/もしくは接着強度を向上させる能力をシランにもたらす。シラン(a)がまた、組成物の硬化の際に起こる湿気への暴露に際し、加水分解と縮合を起こす一方、シランの加水分解性基(ii)は、加水分解の際、たとえば、比較的高い沸点および/もしくは低蒸気圧のグリコールまたは他の多価アルコールのような非揮発性の有機化合物(non−VOC)、もしくは低蒸気圧揮発性有機化合物(LVP−VOC)を産生し、それゆえ、既知の湿気除去シランおよび接着促進シランの加水分解の際に発生するものと比較してVOC化合物の量を消失させるかもしくは減少させる。
「大きくない電子求引性基」の表現はここでは、有機官能基と、それが化学的に結合している、0もしくはそれより大きいσ(Taft置換基定数)および−0.40もしくはそれより大きいE(立体置換基定数)を有する架橋基とを示すと理解されるべきである。この点について、参照によりそのすべての内容をここに組み入れる、John Wiley and Sons, Inc., New York (1963)、John E. ZefflerおよびErnest Grunwaldによる「Rates of Equilibrium of Organic Reactions」pp.218−231を参照できる。
「互いに相互作用的な有機樹脂と相互作用可能な基」の表現はシラン(a)の有機官能性基(i)の追加的なもしくは代替的な性質であり、ここでは、互いに相互作用的な有機樹脂と共有結合もしくはイオン結合を形成する基、または水素結合もしくはそらのファンデルワールス力による相互作用の結果として樹脂と物理的にからみあう基を示すと理解されるべきである。
「non−VOCもしくはLPV−VOC」の表現は、ASTM D 86−96によって測定される216℃より大きい沸点を有する化学化合物、またはARB法310によって測定される20℃で13.3Pa(0.1mmHg)より低い蒸気圧を有する化学化合物を示す。
「樹脂組成物性能向上」は、組成物中に加水分解性シラン(a)が存在する事によって改善されるかもしくは向上する、例えば、その貯蔵安定性、その接着強さ、その堅牢性、もし存在するならその充填剤成分の分散性、例えば引張り強さ、伸び、せん断強度などのような物理特性のような、本発明の樹脂組成物の、少なくとも一つの性能を示す。
加水分解性シラン(a)は、モノマーでもオリゴマーでもあり得、そして多くの種類の両方のタイプのものを含有していても良い。
一実施態様において、加水分解性シラン(a)は一般式(1):
(X SiRZ (1)
の少なくとも一つのモノマーのシランであり、
式中、
の各々は、独立してケイ素原子とZ基の炭素原子との間の化学結合であり;1から10個の炭素原子のヒドロカルビル基;または1から10個の炭素原子と、窒素もしくは酸素の少なくとも一つのヘテロ原子とのヘテロカルビルであり;
の各々は、1から6個の炭素原子の一価のアルキルもしくはアリール基であるかまたは2から8個の炭素原子と、酸素および窒素からなる群より選択される少なくとも二つのへテロ原子との一価のヘテロカルビル基であり、ただし、一つのへテロ原子はヘテロカルビル基の炭素原子とケイ素原子とに結合しているという条件であり;
の各々は、2から8個の炭素原子と、酸素および窒素からなる群より選択される少なくとも二つのヘトロ原子との二価のヘテロカルビル基であり、ただし、二つのへテロ原子は
ヘテロカルビル基の二つの異なる炭素原子と同じケイ素原子に結合しているという条件であり;
の各々は、約3から8個の炭素と、酸素および窒素からなる群より選択される少なくとも三つのヘテロ原子との三価のへテロカルビル基であり、ただし、三つのへテロ原子はヘテロカルビル基の三つの異なる炭素原子と同じケイ素原子へと結合しているという条件であり;
それぞれのZは、一価のもしくは価数dの多価の有機官能基であり、水素、アミノ、カルバマト、エポキシ、ウレイド、およびアルケニル基からなる群より選択され、ただし、Zが炭素原子を有していない場合、Rは化学結合でないとういう条件であり、
a、b、c、およびdの各々は整数であり、ここでaは0から3であり;bは0もしくは1であり;cは0もしくは1であり;dは1から4であり;ただしcが0である時、a+2b=3という条件であり、そして、bが1である時、a=1でかつc=0であるという条件である。
ここでシラン(a)に関して用いられる時、用語「ヒドロカルビル」は、一価のもしくは多価の炭化水素を示し;「ヘテロカルビル」は窒素および酸素からなる群より選択される少なくとも一つのヘテロ原子を含有する一価のもしくは多価のヒドロカルビル基を示し;「アルキル」は、直鎖、分岐、および環状のアルキル基を含み;「アルケニル」は、一つもしくはそれ以上の炭素−炭素二重結合を含有する任意の直鎖、分岐、もしくは環状のアルケニル基であって、ここで置換の位置が炭素−炭素二重結合もしくは基内のどこかのいずれでも良いものを含み;「アリール」は、そこから一つの水素原子が取り除かれた任意の芳香族炭化水素を含み;「アラルキル」は、その中で一つもしくはそれ以上の水素原子が同じ数の類似のおよび/もしくは異なる(ここで定義されるような)アリール置換基によって置換されている、上述のアルキル基の任意のものを含むがそれらには限定されず;「アレニル」は、一つもしくはそれ以上の水素原子が、同じ数の同類および/もしくは異なる(ここで定義されたような)アルキル置換基によって置換されている上述のアリール基の任意のものを含む。ヘテロカルビル基は炭素−炭素二重もしくは三重結合のような不飽和を含有してもよい。ヘテロ原子は、二つの炭素原子の間にまたは炭素原子と水素原子の間に挿入される。ヘテロカルビル基は、炭素−炭素、炭素−窒素、もしくは炭素−酸素の二重結合または炭素−炭素もしくは炭素−窒素の三重結合のような不飽和を含有してもよい。
基はR〔ここでRは1から6個の炭素原子のアルキルもしくはアリール基〕によって、または一般式(2):
(HAe−1(A−) (2)
によって表され、式中、Rは2から8個の炭素原子のヒドロカルビル基であり;AおよびAの各々は、酸素および構造−NR−〔式中、Rの各々は水素または1から6個の炭素原子のアルキルもしくはアリール基である〕の窒素からなる群より選択される、ヘテロ原子であり;eは2から3の整数である。A基はRの炭素原子と式(1)のケイ素原子とに結合する。AはRと水素原子とに結合する。基HA−は、遊離の、ヒドロキシル(−OH)もしくは(−NRH)基を表し、それゆえ、ケイ素原子へと直接に共有結合していない。
基は一般式(3):
(HAf−2(A−) (3)
によって表され、
式中、Rは2から8個の炭素原子のヒドロカルビル基であり;AおよびAの各々は、酸素および構造−NR−〔式中、Rの各々は水素または1から6個の炭素原子のアルキルもしくはアリール基である〕の置換窒素からなる群より選択される、ヘテロ原子であり;そしてfは2から3の整数である。二つの−A−基は、Rの二つの異なる炭素原子と式(1)の同一のケイ素原子とに結合し、環状構造を形成する。AはRと水素原子とに結合する。基HA−は、遊離の、ヒドロキシル(−OH)もしくは(−NRH)基を表し、それゆえ、ケイ素原子へと直接に共有結合していない。
は一般式(4):
(A−) (4)
によって表され、
式中、Rは3から8個の炭素原子のヒドロカルビル基であり;Aの各々は、酸素および構造−NR−〔式中、Rの各々は水素または1から6個の炭素原子のアルキルもしくはアリール基である〕の置換窒素からなる群より選択される、ヘテロ原子である。三つの−A−基は、Rの三つの異なる炭素原子と式(1)の同一のケイ素原子とに結合し、二環式構造を形成する。
Z基は水素、または一般式(5):
(−)N(R3−g[−RN(R2−h(−) (5)
〔式中、RおよびRの各々は独立して、水素または1から6個の炭素原子のアルキルもしくはアリール基であり;Rは、2から10個の炭素原子のアルキレン、アラルキレン、もしくはアリーレンであり;(−)は、窒素原子とR基の炭素との間の結合を表し;それぞれのg、h、およびiは整数であり、ここで、gは0から3であり、hは1から2であり、iは0もしくは1であり、ただし、(i)g+(i×h)=d;(ii)g=3の時、i=0である;(iii)g=0の時、i=1である;という条件である〕によって、
または一般式(6):
Figure 0005567474

〔式中、R10の各々は独立して、水素または1から6個の炭素原子を含有するアルキル基であり;
11の各々は独立して、水素または1から10個の炭素原子、そして任意選択で少なくとも一つの酸素原子を含有するヒドロカルビル基であって、一価のアルキル、アルケニル、アレニル、アリール、およびアラルキル基;R11の一つの炭素原子がエポキシ環の炭素原子と共有結合し、かつ、それと同一のもしくは異なるR11の炭素原子がR12もしくはR13の炭素原子と共有結合して、脂環式構造を形成する、二価のアルキレン、アルケニレン、アレニレン、アリーレン、およびアラルキレン基;そしてR11の一つの炭素原子がエポキシ環の炭素原子と共有結合し、かつ、それと同一のおよび/もしくは異なるRの炭素原子がR12もしくはR13の炭素原子と少なくとも二つの共有結合を形成するか、またはR12およびR13と少なくとも一つの共有結合を形成して、二環式もしくは多環式の、脂肪族構造を形成する、多価のヒドロカルビル;からなる群より選択され;
12の各々は独立して、水素または1から10個の炭素原子、そして任意選択で少なくとも一つの酸素原子を含有するヒドロカルビル基であって、一価のアルキル、アルケニル、アレニル、アリール、およびアラルキル基;R12の一つの炭素原子がエポキシ環の炭素原子と共有結合し、かつ、それと同一のもしくは異なるR12の炭素原子がR11およびR13の炭素原子と共有結合して、脂環式構造を形成する、二価のアルキレン、アルケニレン、アレニレン、アリーレン、およびアラルキレン基;そしてR12の一つの炭素原子がエポキシ環の炭素原子と共有結合し、かつ、それと同一のおよび/もしくは異なるR12の炭素原子がR11もしくはR13と少なくとも二つの共有結合を形成するか、またはR11およびR13と少なくとも一つの共有結合を形成して、二環式もしくは多環式の、脂肪族構造を形成する、多価のヒドロカルビル;からなる群より選択され;
13の各々は独立して、エポキシ環とRの間の化学結合であって、12個までの炭素原子と、任意選択で少なくとも一つの酸素原子とを含有する二価もしくは多価であって、エポキシ環をRへと結合する二価のアルキレン、アラルキレン、アレニレン、アリーレンおよびアラルキレン基;そしてR13の一つの炭素原子がエポキシ環の炭素原子と共有結合を形成し、それと同一のもしくは異なるR13の炭素原子がRの炭素原子と結合を形成して、かつ、それと同一のもしくは異なるR13の炭素原子がR11もしくはR12の炭素原子と少なくとも一つの共有結合を形成して、二環式もしくは多環式の、脂肪族構造を形成する、多価のヒドロカルビル;からなる群より選択される〕によって、
または一般式(7):
(−)N(R142−jC(=O)N(R152−k(−) (7)
〔式中、R14およびR15の各々は、独立して、水素または1から6個の炭素原子のアルキルもしくはアリール基であり;(−)は、窒素原子とR基の炭素との間の結合を表し;jおよびkは整数であり、jは1から2であり、kは0から2であり、但しj+k=dという条件である〕によって、
または、一般式(8):
Figure 0005567474

〔式中、R16、R17、およびR18の各々は独立して、水素または1から6個の炭素原子のアルキルもしくはアリール基であり;(−)は、不飽和炭素原子と、R基の炭素もしくはケイ素原子との間の結合を表す〕によって、
または一般式(9):
19OC(=O)NH− (9)
〔式中、R19は1から8個の炭素原子のヒドロカルビル基である〕によって表される。
他の実施態様において、シラン(a
)は一般式(10):
[(X SiRZ] (10)
の少なくとも一つのオリゴマーのシランであって、
式中、
の各々は独立して化学結合であって;1から10個の炭素原子のヒドロカルビル基、または1から10個の炭素原子と、窒素もしくは酸素である少なくとも一つのへテロ原子とのヘテロカルビルであり;
の各々は、約1から6個の炭素原子の一価のアルキルもしくはアリール基、または約2から8個の炭素原子と、酸素および窒素からなる群より選択される少なくとも二つのヘテロ原子との一価のへテロカルビル基であって、ただし、一つのヘテロ原子がXのヘテロカルビル基の炭素原子とケイ素原子とに結合するという条件であり;
の各々は、約2から8個の炭素原子と、酸素および窒素からなる群より選択される少なくとも二つのヘテロ原子の二価のへテロカルビル基であって、ただし、二つのヘテロ原子はXのヘテロカルビル基の二つの異なる炭素原子と、同一のケイ素原子に結合し、環状構造を形成し;
の各々は独立して、約2から約8個の炭素原子と、酸素および窒素からなる群より選択される少なくとも二つのヘテロ原子との二価のへテロカルビル基であり、ただし、一つのへテロ原子はXのヘテロカルビル基の炭素原子とケイ素原子と結合し、そして第二のへテロ原子はXのヘテロカルビル基の異なる炭素原子と、異なるケイ素原子と結合するという条件であり;そしてXは特に、一般式(11):
(HA2−o20(A−)(A−) (11)
によって表され、
式中、
20は2から8個の炭素原子のヒドロカルビル基であり;A、A、およびAの各々は、酸素、および構造−NR−〔式中、Rの各々は水素または1から6個の炭素原子のアルキルもしくはアリール基である〕の置換窒素からなる群より選択される、ヘテロ原子であり;oは1から2の整数であり、ただし、AとAとが、R20の異なる炭素原子と、異なるモノマー単位上のケイ素とに結合するという条件であり;
それぞれのZは、一価のまたは価数dの多価の有機官能基であり、水素、アミノ、エポキシ、ウレイド、およびアルケニル基からなる群より選択され;
a、b、d、n、m、およびoの各々は独立して整数であり、ここで、aは0から2であり、bは0もしくは1であり、dは1から4であり、mは2から10であり、nは1から3であり、oは1から2であり、ただしbが1である時、aが0でかつnが1であるという条件である。
大きくない電子求引性基である、加水分解性シラン(a)の有機官能性基(i)の例は、ビニルおよびメチルを含む。
互いに相互作用的な樹脂(b)と相互作用可能である、加水分解性シラン(a)の有機官能性基(i)の例は、アミノ、カルバマト、エポキシ、ウレイド、アルケニルなどを含む。
本発明の一実施態様において、シラン(a)は一般式(1):
(X SiRZ (1)
によって表され、
式中、
は、1から3個の、好ましくは3個の炭素原子の直鎖アルキレン基であり;
は、メチル基または一般式(2):
(HAe−1(A−) (2)
によって表される基であり、式中、
は3から6個の炭素原子のヒドロカルビル基であり;AおよびAの各々は酸素であり、そしてeは1もしくは2であり;
基は一般式(3):
(HAf−2(A−) (3)
で表すことができ、式中、Rは3から6個の炭素原子のヒドロカルビル基であり;AおよびAの各々は酸素であり、そしてfは2もしくは3であり;
基は一般式(4):
(A−) (4)
で表す事が出来、式中、Rは3から6の炭素原子のヒドロカルビル基であり、Aの各々は酸素であり;
Zは−NH−、−NHRNHであり、ここでRはエチレン、プロピレンもしくはブチレン、−NHC(=O)NHまたはグリシドキシであり、;そして、a、bおよびcは上述の意味を有し、そしてdは1である。
本発明の他の実施態様において、シラン(a)は式(10):
[(X SiRZ] (10)
によって表され、
式中、
は、1から3個の、好ましくは3個の炭素原子の直鎖アルキレン基であり;
X1は、メチル基または式(2):
(HAe−1(A−) (2)
によって表される基であり、式中、Rは3から6個の炭素原子のヒドロカルビル基であり;AおよびAの各々は、酸素であり;そしてeは1もしくは2であり;
基は一般式(3):
(HAf−2(A−) (3)
によって表され、
式中、Rは3から6個の炭素原子のヒドロカルビル基であり;Aおよび
の各々は、酸素であり;そしてfは2もしくは3であり;
は、一般式(11):
(HA2−o20(A−)(A−) (11)
によって表され、
式中、R20は3から6個の炭素原子のヒドロカルビル基であり;A、A、およびAの各々は、酸素であり;oは1から2の整数であり、ただし、AとAとが、R20の異なる炭素原子と、異なるモノマー単位上のケイ素とに結合するという条件であり;
Zは−NH−、−NHRNHであり、ここでRはエチレン、プロピレンもしくはブチレン、−NHC(=O)NH、ならびにグリシドキシであり、;そして、a、bおよびnは上述の意味を有し;dは1であり;そしてmは2から5である。
他の実施態様において、加水分解性シラン(a)は、式(1)のモノマーのシランと式(10)のオリゴマーのシランの混合物であり、ここでモノマーの量は約1から約50重量パーセントの、好ましくは約5から約35重量パーセントの、そしてより好ましくは約10から約25重量パーセントの範囲であってよく、そしてオリゴマーの量は約50から約99重量パーセントの、好ましくは約65から約95重量パーセントの、そしてより好ましくは約75から約90重量パーセントの範囲であってよい。
加水分解性シラン(a)の非限定的な代表例は、3−(2−アミノメチル−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ)−2−メチル−プロパン−1−オール;3−(2−アミノプロピル−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ)−2−メチル−プロパン−1−オール;C−(2,5−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)メチルアミン;C−(2,5−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピルアミン;4−[2−(3−アミノ−プロピル)−4,4,6−トリメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−2−メチル−ペンタン−2−オール;3−{2−[3−(2−アミノ−エチルアミノ)−プロピル]−4−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ}−ブタン−1−オール;C−{2−[3−(2−アミノメチル−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ)−2−メチル−プロポキシ]−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル}−メチルアミン;3−(2−{3−[2−(3−アミノ−プロピル)−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−2−メチル−プロポキシ}−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピルアミン;{3−[2−(3−ヒドロキシ−1−メチル−プロポキシ)−4−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル]−プロピル}−ウレア;{3−[2−(3−ヒドロキシ−1−メチル−プロポキシ)−4−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル]−プロピル}−ウレア;[2−(3−ヒドロキシ−2−メチル−プロポキシ)−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルメチル]−ウレア;[3−(5−メチル−2−{2−メチル−3−[5−メチル−2−(3−ウレイド−プロピル)−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−プロポキシ}−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−ウレア;2−メチル−3−(5−メチル−2−ビニル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ)−プロパン−1−オール;2−メチル−アクリル酸2−[2−(3−ヒドロキシ−2−メチル−プロポキシ)−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル]−エチルエステル;2−メチル−3−[5−メチル−2−(2−オキシラニルメトキシ−エチル)−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−プロパン−1−オール;2,5−ジメチル−2−(2−オキシラニルメトキシ−エチル)−[1,3,2]ジオキサシリナン;2,4,4,6−テトラメチル−2−(2−オキシラニルメトキシ−エチル)−[1,3,2]ジオキサシリナン;2,2,4,4,6−ペンタメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン;2,2,4,4,6−ペンタメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン;2−[5−メチル−2−(6−メチル−5−メチレン−ヘプト−6−エニル)−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−プロパン−1−オールなどを含む。
加水分解性シラン(a)の混合物の代表例は以下を含む:
(1)約20から約30重量パーセントの3−(2−アミノメチル−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ)−2−メチル−プロパン−1−オールと、対応する約70から約80重量パーセントのC−{2−[3−(2−アミノメチル−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ)−2−メチル−プロポキシ]−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル}−メチルアミン;
(2)約10から約20重量パーセントの3−(2−アミノプロピル−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ)−2−メチル−プロパン−1−オールと、対応する約80から約90重量パーセントの3−(2−{3−[2−(3−アミノ−プロピル)−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−2−メチル−プロポキシ}−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピルアミン;
(3)約40から約55重量パーセントの3−[2−(3−ヒドロキシ−1−メチル−プロポキシ)−4−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル]−プロピル}−ウレアと、対応する約45から約60重量パーセントの[3−(5−メチル−2−{2−メチル−3−[5−メチル−2−(3−ウレイド−プロピル)−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−プロポキシ}−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−ウレア;
(4)約5から15重量パーセントの3−(2−アミノメチル−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ)−2−メチル−プロパン−1−オールと、対応する約85から約95重量パーセントの2,2,4,4,6−ペンタメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン。
加水分解性シラン(a)およびそれらの混合物は、一般式(12):
(XSiRZ (12)
〔式中、R、Z、およびdは上述の意味を持ち;
それぞれのXはR〔ここでRは約1から6個の炭素原子、のアルキルもしくはアリール基である〕;ハロ〔Cl−、Br−もしくはI−を含む〕;−NR21 〔R21のそれぞれは水素または1から6個の炭素原子アルキル基もしくはアシロキシである〕;ならびにR22O−〔R22は1から6個の炭素原子のアルキル基である〕からなる群より選択される一価の基であり、;そして
それぞれのXおよびXは、ハロ〔Cl−、Br−もしくはI−を含む〕;−NR21 〔R21のそれぞれは水素または1から6個の炭素原子アルキル基もしくはアシロキシである〕;ならびにR22O−〔R22は1から6個の炭素原子のアルキル基である〕からなる群より選択される一価の基である〕
のシランの少なくとも一つと、一般式(13):
(HA(AH) (13)
〔式中、Rは2から8個の炭素原子のヒドロカルビル基であり;AおよびAの各々は、酸素および構造−NR−〔式中、Rの各々は水素または1から6個の炭素原子のアルキルもしくはアリール基である〕の窒素からなる群より選択される、ヘテロ原子であり;そしてeは1から2の整数である。〕の反応物の少なくとも一つとの反応によって良好な収率で容易に得る事ができる。この反応は、いくつかの量の、たとえば塩化水素、ジメチルアミンもしくはメタノールのような揮発性の副産物を産生し、これは製造作業中に容易に回復することができ、またはもし望むなら式(12)のシランの製造中に合成に用いる事も出来る。上述の加水分解性シランの製造のためのプロセスの詳細な記載のために、参照によりそのすべての内容をここに組み入れる、米国特許第6,489,500号および米国特許出願2006 0036034を参照しても良い。
加水分解の際、シラン(a)は非揮発性の有機種上述の(HA(AH)を放出し、それゆえ、メタノールもしくはエタノールのような揮発性のモノアルコールの発生を大幅に減少させるかもしくは排除さえもし、そしてそうすることで、そのようなVOCに関連した環境危険因子を減少させるかもしくは排除する。
本発明の組成物中の有機樹脂(b)は、加水分解性シラン(a)の有機官能基(i)および湿気と、互いに相互作用的である。代表的な有機樹脂(b)は、ヒドロキシル(−OH)、カルボキシル(−C(=O)OH)、イソシアナト(−N=C=O)、チオイソシアナト(−N=C=S)、カルバメート(−C(=O)NH−)、ウレイド(−NHC(=O)NH−)、アミド(−C(=O)NH−)、ハロ(Cl、BrおよびI−)、エポキシ
Figure 0005567474

、エピスルフィド
Figure 0005567474

、アミノ(−NH−)、メルカプト(−SH)、および式−SiX〔式中、XはR230−、R23C(=O)O−、R23 C=NO−、R23 C=CR23O−およびR23 NO−からなる群より選択され、ここでR23は水素、ならびに18個までの炭素原子と任意選択で少なくとも一つの酸素もしくは硫黄原子を含有しているアルキル、アルケニル、アレニル、アリール、およびアラルキル基からなる群より選択され;そしてXおよびXの各々は独立してR23O−、R23C(=O)O−、R23 C=NO−、R23 C=NO−、R23 C=CR23O−、R23からなる群より選択され、ここでR23は上述の定義を有する〕の加水分解性シリル基からなる群より選択される反応性有機官能基を含有するポリマーを含む。
有機樹脂(b)の代表例は、フェノール、無水硬化エポキシおよびアミン硬化エポキシのようなエポキシ、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリフェニレンスルフィド、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリメタクリルアミド、塩化ポリビニル、塩化ポリビニリデン、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールならびに水素化されたおよび非水素化のポリアルカジエンジオールから誘導されるもののようなシラン末端ポリオール、シラン末端ポリウレタン、シリル化ポリオルフェン、ならびにポリスチレン樹脂、そして、アクリラート、メタクリラート、ビニルアルコール、酢酸ビニル、アルケン、スチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクロレイン、アクリロニトリル、アクリル酸、メタクリル酸、エチレン性不飽和シランなどのようなエチレン性の不飽和モノマーの二つもしくはそれ以上の共重合化によって得られる樹脂を含む。
湿気硬化型有機樹脂(b)を含有する、本発明のを発生する可能性の低い組成物として、組成物は湿気を除去する量の少なくとも一つのシラン(a)を含有してもよく、それはその貯蔵安定性を増加する。好適な湿気硬化型樹脂(b)は、シラン含有樹脂、シアのアクリラート、イソシアナト末端樹脂(b)、イオン性樹脂およびエポキシ樹脂を含み、それらはすべて接着剤、封止剤および/もしくはコーティング剤としての使用が知られている。特に有用なシラン(a)の有機官能性基(i)はメチルおよびビニルである。
シラン含有樹脂は、本発明による接着剤、封止剤もしくはコーティング剤組成物として特に有用である。そのような樹脂の例は、シラン含有ポリシロキサン、シリル化樹脂、および、少なくとも一つのエチレン性不飽和シランと少なくとも一つの他のエチレン性不飽和モノマーとの共重合化によって誘導されるシラン含有コポリマーである。
シラン含有有機樹脂(b)は、シラン末端ポリジメチルシロキサン、シリル化ポリオール、シリル化ポリエーテル、シリル化ポリウレタン樹脂、および、ビニルシラン、アリルシラン、ならびにメタリルシラン、アクリロキシアルキルシラン、メタクリロキシアルキルシランのようなエチレン性不飽和シランの一つもしくはそれ以上と、オレフィン炭化水素、アクリル酸、メタクリル酸、アクリラートエステル、メタクリラートエステル、エチレン性不飽和ジカルボン酸および/もしくはそれらの無水物、のような他のエチレン性不飽和モノマー、エチレン性不飽和を有するオリゴマーならびに/またはポリマーの一つもしくはそれ以上との共重合化によって誘導されるシラン含有コポリマーなどを含む。
有用なシラン化ポリオールは、ポリオール、好ましくはポリマーのジオールもしくはトリオールと、イソシアナトシランとの反応によって作成されるものを含む。ポリオールはたとえば、ポリエーテルポリオオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルエステルポリオール、ポリエステルエーテルポリオール、もしくはヒドロキシル末端ポリブタジエン、特に水素化ポリブタジエンジオール、またはそれらの混合物であってよい。特に好ましいものは、たとえば、二官能性開始剤の、エチレンオキシド、プロピレンオキシドもしくはそれらの混合物による二重金属シアニド(DMC)触媒を用いるオキシアルキル化によって得られる、たとえば約0.018から約0.20meq/gの低い末端不飽和、および約5,000から約100,000の数平均分子量を有するポリエーテルジオールである。これらおよび他のポリオールをシリル化するために有用なイソシアナトシランは、イソシアナトプロピルトリメトキシシラン、イソシアナトイソプロピルトリメトキシシラン、イソシアナト−n−ブチルトリメトキシシラン、イソシアナト−t−ブチルトリメトキシシラン、イソシアナトプロピルトリエトキシシラン、イソシアナトイソプロピルトリエトキシシラン、イソシアナト−n−ブチルトリエトキシシラン、イソシアナト−t−ブチルトリエトキシシラン、イソシアナトメタニルトリメトキシシラン、イソシアナトメタニルトリエトキシシラン、イソシアナトメタニルメチルジメトキシシラン、イソシアナトメタニルメチルジエトキシシランなど、ならびにそれらの混合物を含む。
有用なシリル化ポリウレタン樹脂は、イソシアナト末端ポリウレタンポリウレタンプレポリマーおよびヒドロキシル末端ポリウレタンプレポリマーの加水分解性シリル基によるエンドキャップ化によって得られるものである。
シリル化ポリウレタン樹脂の第一のタイプは、化学量論的に過剰な有機ポリイソシアネートと上述のものの任意のもののようなポリオールとの反応、および好ましくはイソホロンジイソシアネート(IPDI)のようなジイソシアネートと上述のものの任意のもののようなポリエーテルジオールとの反応によって得られるイソシアナト末端ポリウレタンプレポリマーと、イソシアナト基と反応性のシラン含有官能性、特に二級アミンもしくはメルカプト官能性との反応によって作製できる。有用なシランは、N−メチルアミノプロピルトリメトキシシラン、N−エチルアミノプロピルトリメトキシシラン、N−メチルアミノイソブチルトリメトキシシラン、N−メチルアミノプロピルトリメトキシシラン、N−メチルアミノブチルトリエトキシシラン、N−エチルアミノプロピルトリメトキシシラン、N−メチルアミノイソブチルトリメトキシシラン、N−メチルアミノプロピルトリメトキシシラン、N−メチルアミノブチルトリエトキシシラン、N−メチルアミノプロピルメトキシジエトキシシラン、N−メチルアミノプロピルジメチルメトキシシラン、N−メチルアミノブチルエチルジエトキシシラン、N−メチルアミノブチルジエチルエトキシシラン、N,N−ビス[(3−トリメトキシシリル)プロピル]アミン、N,N−ビス[(3−トリエトキシシリル)プロピル]アミン、N,N−ビス[(3−トリエトキシシリル)ブチル]アミンなどのような二級アミノシラン、そして、ガンマ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、ガンマ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ガンマ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、ガンマ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、ガンマ−メルカプトプロピルエチルジメトキシシラン、ガンマ−メルカプトプロピルエチルジエトキシシラン、ベータ−メルカプトプロピルジメチルメトキシシラン、ベータ−メルカプトエチルメチルジメトキシシラン、ベータ−メルカプトエチルトリエトキシシランなどのようなメルカプトシラン含む。当然の事ながら、それらのシランおよび同類のシランは、シリル化反応物として用いることができる。
Low VOCシラン含有ポリマーは、参照によってそのすべての内容をここに組み入れる米国特許出願連続番号11/290045(2005年12月1日出願)に開示されている。
シリル化ポリウレタン樹脂の第二のタイプは、化学量論的に過剰なポリオールとポリイソシアネートとの反応、さらに好都合にも上述のようなものの任意のもののようなポリエーテルジオールとイソホロンジイソシアネートのようなジイソシアネートとの反応よって得られるヒドロキシル末端ポリウレタンと、上述のものの任意のもののようなイソシアナトシランとの反応によって作製出来る。
本発明の組成物中の樹脂(b)として有用なさらに他のタイプのシラン含有樹脂は、一般式(14):
Figure 0005567474

によって表され、
式中、
24は約500から約25,000グラム/モルの数平均分子量を有する、一価のもしくは多価の有機ポリマーフラグメントであり;
25の各々は独立して、1から12の炭素原子を含有する二価のヒドロカルビル基であって、二価のアルキレン、アルケニレン、アレニレン、アリーレン、およびアラルキレンからなる群より選択され、そして、酸素、窒素、および硫黄からなる群より選択されるヘテロ原子の少なくとも一つを任意選択で含有し;
の各々は独立して、二価の酸素(−O−)、硫黄(−S−)、もしくは構造(−)NR26〔ここで、R26は水素、アルキル、アルケニル、アレニル、アリール、アラルキルもしくは−R25SiX基であり、ここで水素以外のそれぞれのRは、1から18個の炭素原子を含有し、ただし、Aが酸素もしくは硫黄の時、A10は(−)NR26であり、そしてpが0の時、Aが酸素であるという条件である〕の置換窒素より選択され;
10の各々は独立して、二価の酸素(−O−)、硫黄(−S−)、もしくは構造(−)NR26〔ここで、R26は水素、アルキル、アルケニル、アレニル、アリール、アラルキルもしくは−R25SiX基であり、ここで水素以外のそれぞれのRは、1から18個の炭素原子を含有し、ただし、A10が酸素もしくは硫黄の時、Aは(−)NRあるという条件である〕の置換窒素より選択され;
の各々は、XはR230−、R23C(=O)O−、R23 C=NO−、R23 C=CR23O−およびR23 NO−からなる群より選択され、ここでR23は水素、アルキル、アルケニル、アレニル、アリール、およびアラルキル基からなる群より選択され、ここで水素以外のそれぞれのR23は、1から18個の炭素原子と任意選択で少なくとも一つの酸素もしくは硫黄原子を含有し;
およびXの各々は独立してR23O−、R23C(=O)O−、R23 C=NO−、R23 C=NO−、R23 C=CR23O−、R23からなる群より選択され、ここでR23は、水素、アルキル、アルケニル、アレニル、アリール、およびアラルキル基からなる群より選択され、ここで水素以外のそれぞれのR23は、1から18個の炭素原子と任意選択で少なくとも一つの酸素もしくは硫黄原子を含有し;そして、
下付き文字pおよびqの各々は独立して整数であり、ここでpは0もしくは1であり、そしてqは1から6である。
式(14)のシラン含有樹脂に関するさらなる詳細については、参照によりそのすべての内容をここに組み入れる、「湿気硬化型シリル化ポリマー樹脂組成物」と題するHuangらにより共通して係属中の米国特許出願連続番号11/71500(2007年3月7日出願)を参照出来る。
接着剤、封止剤、もしくはコーティグ剤として配合する際、本発明の組成物はさらに、当分野に既知である、たとえば、充填剤、紫外線安定剤、抗酸化剤、触媒、硬化加速剤、揺変剤、可塑剤、顔料、染料、界面活性剤、溶媒、および殺生物剤などのような任意選択の成分を一つもしくはそれ以上含有できる。
シラン(a)は、有機樹脂(b)および他の追加的な成分へと当分野に既知の混合プロセスを用い、そしてプラネタリーミキサー、ホモジナイザー、機械的スターラー、押出機などを用いて混合する事を含んで添加される。一般的にシラン(a)は有機樹脂(b)へ、特に有機樹脂(b)が水と反応性であるときは、他の追加的な成分が添加される前に添加される。シラン(a)では、有機樹脂(b)と、続いて添加される追加的な成分とからすべての過剰な水が除去され、それによって、配合される接着剤、封止剤、およびコーティング剤組成物の貯蔵安定性が増加する。シラン(a)はさらに、充填剤、顔料、および他の粒子状成分の分散を助ける。
本発明の樹脂組成物中の加水分解性シラン(a)と有機樹脂(B)の全量の中で、シラン(a)は約0.05から約5重量パーセント、好ましくは約0.1から約3重量パーセント、そしてより好ましくは約0.5から約1.5重量パーセントであってよく、そして有機樹脂(b)はそれら二つの物質の混合重量のバランスを示す。
本発明に好適な典型的な充填剤は例えばヒュームドシリカ、沈降シリカ、および炭酸カルシウムなどのような強化充填剤を含む。本発明に好適な可塑剤は性質を改善し、より高い充填剤濃度の使用を促進する。例示的な可塑剤は、フタラート、ジプロピレンおよびジエチレングリコールジベンゾエート、アルキルスフホネートフェノール、アルキルフェナトレス(phenathres)、アルキル/ジアリールホスフェートおよびそれらの混合物などを含む。本発明の接着剤、封止剤、もしくはコーティング剤組成物は、様々な揺変剤もしくは垂れ防止剤を含んで良い。様々なカスターワックス、ヒュームドシリカ、処理粘土およびポリアミドはこの類いの添加剤の典型である。本発明の組成物に組み込んで良い安定化剤は、たとえば、ヒンダードアミンおよびジアルキルヒドロキシアミンを含む。シラン含有有機樹脂組成物の適時的な硬化(架橋)のための好適な硬化触媒は、スズ、チタン、ジルコニウムなどの様々な金属錯体の使用によって達成出来る。
本発明のシラン含有有機樹脂組成物は、コーティング剤、接着剤、および封止剤の用途に通常用いられる他の添加剤を含んで良い。これらの添加剤は、溶媒、顔料もしくは他の着色剤、染料、界面活性剤、防カビ剤、および殺生物剤を含む。コーティング剤配合物は、湿気硬化性シリル化ポリマー樹脂組成物のために記載されたような添加剤を、封止剤もしくは接着剤配合物とは異なった比率においてであるが含み、そして、典型的にはたとえば溶媒および消泡剤を含む。
本発明のより深い理解、およびその多くの利点のより深い理解は、例示のために与えられる以下の具体的な実施例を参照することにより得られるであろう。
実施例1
この実施例は湿気除去剤として有用な
シラン(a)もしくはそれらの混合物の、ビニルトリエトキシシランの2−メチル−1,3−プロパンジオールとのエステル交換反応による作製を説明する。
10段のオルダーショウ(Oldershaw)型カラムと蒸留ヘッドを備えた500mlの丸底フラスコへ、150グラムのビニルトリエトキシシラン(Silquest A−151、Momentibe Performance Materials Inc.)、149グラムの2−メチル−1,3−プロパンジオール、および0.15グラムのp−トルエンスルホン酸を添加した。
反応混合物をマグネチックスターラーで攪拌し55℃で一時間加熱した。混合物は40℃に冷やされ、そして573ヘクトパスカル(430トール)の真空下に配置し、発生するエタノール(103.2グラム)を除去して受液器へと回収する。結果として生じる、エタノールの含まれない混合物は0.39グラムの21重量パーセントのエチレン性ナトリウムエトキシド溶液で中和され、そして濾過された。
実施例2
この実施例は、接着促進剤として有用なシラン(a)もしくはそれらの混合物の、3−アミノプロピルトリエトキシシランの2−メチル−1,3−プロパンジオールとのエステル交換反応による作製を説明する。
5.1センチメートル(2インチ)のVigreauxカラムと蒸留ヘッドとを備えた3リットルの丸底フラスコへと、1222グラムの3−アミノプロピルトリエトキシシラン(Silquest A−1100、Momentive Performance Materials Inc.)、995グラムの2−メチル−1,3−プロパンジオール、および11グラムの21重量パーセントのエチレン性ナトリウムエトキシド溶液とを添加した。混合物をマグネチックスターラーで攪拌し、293ヘクトパスカル(220トール)の真空下で50℃に加熱した。発生したエタノール(738グラム)は受液器に回収した。
実施例3および4ならびに比較例1
湿気硬化型封止剤は、実施例1のシラン(a)を湿気除去剤(実施例3)として、そして実施例にのシラン(a)を接着促進剤(実施例4)として含有して作製された。実施例1および3のシラン(a)が作製されたシランの比較の為に、ビニルトリエトキシシランを湿気除去剤として、そして3−アミノプロピルトリエトキシシランを接着促進剤として(それぞれ比較例1および2)含有して封止剤組成物が作製された。
実施例3および4ならびに比較例1および2に用いられたベースの封止剤配合物は以下の表1に示される:
Figure 0005567474
上述のベースの封止剤組成物へ、下の表2に示される量のシランが添加された:
Figure 0005567474
表1のベースの封止剤組成物の作製とそれへの表2のシランの添加は以下のようにされた(すべての充填剤およびシリカ組成物は予備乾燥無しで用いられた):
ステップ1: 1リットルのRossミキサーへ、SPUR1015LM、シラン湿気除去剤、ならびにTinuvins213および622Lを添加し、38℃(100°F)で15分間混合する。
ステップ2: シリカを添加し、30分間、873−948ヘクトパスカル(655−711mmHG(25−28インチHG))の真空下で30分間混合する。
ステップ3: 炭酸カルシウムの半分を添加し、1時間真空下で混合する。温度を93℃(200°F)に上げる。
ステップ4: 残りの炭酸カルシウム、可塑剤、Ti Pureを添加し、さらに1−2時間、上述の真空と温度条件で混合する。
ステップ5: シラン接着促進剤を添加し、15分間、同条件下で混合する。
ステップ6: 38℃(100°F)へと冷却し、それからFoamrez SUL−4を添加し、真空下で15分間混合して脱気する。
シラン湿気除去剤の効果は、封止剤組成物の作製の異なるステップにおいて採取されたサンプルの湿気含量を測定する事で決定された。この測定の結果は下の表3に示す:
Figure 0005567474

これらのデータは、実施例1のシラン(a)が、実施例3の封止剤組成物の作製のために用いられた手順のステップ5のシラン接着促進剤の添加後において湿度を、比較例1の封止剤組成物の作製のステップ5のシラン背着促進剤の添加後の湿気の減少の早さと比較してより早く減少させ、湿気除去剤としてよく機能することを示す。
23℃/50%相対湿度での2週間の効果の後の、実施例3および比較例1の封止剤組成物の物理的性能は、引張り強さと伸びのためのASTM D 412および硬度のためのASTM C661によって測定された。測定データは下の表4に示される:
Figure 0005567474
封止剤組成物の接着性能の評価の為に未硬化の組成物がコーティング剤として3つの基体、すなわち、ガラス、アルミニウム、および塩化ポリビニル(PVC)のそれぞれのテストプレートに塗布され、コーティング剤は23℃/50%相対湿度で2週間硬化され、コートされたテストプレートはその後、7日間水に浸されその後、湿式接着をASTM C794によって測定された。測定データは下の表5に示される:
Figure 0005567474
テストの結果は、接着促進剤として実施例2のシランを含有する封止剤が、モル等量に基づく塗布レベルの比較例2に、本質的に相当する物理的性能と接着性質を有していることを示す。
本発明のプロセスが特定の実施態様を参照して記載されたが、本発明の範囲を外れる事無しにさまざまな変更がなされ得ることおよびそれらの要素を等価物により置換され得ることを、当業者は理解するであろう。さらに、本発明の本質的な範囲を離れる事無く、特定の条件をよび材料を本発明の教示に適応させるために多くの修正がなされ得る。それゆえ、本発明は、本発明のプロセスを実施することを意図したベストモードとして開示された特定の実施態様に限定されず、添付された請求項の範囲に包含されるすべての実施態様を含む。

Claims (10)

  1. 加水分解性シランであって、:
    (i)少なくとも一つの有機官能性基であって、前記基が、大きくない電子求引性基、ならびに、有機樹脂と共有結合もしくはイオン結合を形成できる基、または水素結合もしくはファンデルワールス力による相互作用の結果として樹脂と物理的にからみあうことのできる基であり、前記有機官能性基が安定な架橋基を介して加水分解性シリル基のケイ素原子と結合している有機官能性基と、
    (ii)ケイ素と結合し、そして少なくとも二つの酸素のヘテロ原子を含有する、少なくとも一つの加水分解性基であって、前記加水分解性基の加水分解が20℃で13.3Pa(0.1mmHg)より低い蒸気圧を有するグリコールを産生する、加水分解性基と、
    を有する加水分解性シランであって、ここで前記加水分解性シランが、3−(2−アミノメチル−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ)−2−メチル−プロパン−1−オール;3−(2−アミノプロピル−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ)−2−メチル−プロパン−1−オール;C−(2,5−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)メチルアミン;C−(2,5−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピルアミン;4−[2−(3−アミノ−プロピル)−4,4,6−トリメチル[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−2−メチル−ペンタン−2−オール;3−{2−[3−(2−アミノ−エチルアミノ)−プロピル]−4−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ}−ブタン−1−オール;C−{2−[3−(2−アミノメチル−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ)−2−メチル−プロポキシ]−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル}−メチルアミン;3−(2−{3−[2−(3−アミノ−プロピル)−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−2−メチル−プロポキシ}−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピルアミン;{3−[2−(3−ヒドロキシ−1−メチル−プロポキシ)−4−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル]−プロピル}−ウレア;[2−(3−ヒドロキシ−2−メチル−プロポキシ)−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルメチル]−ウレア;[3−(5−メチル−2−{2−メチル−3−[5−メチル−2−(3−ウレイド−プロピル)−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−プロポキシ}−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−ウレア;2−メチル−3−(5−メチル−2−ビニル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ)−プロパン−1−オール;2−メチル−アクリル酸2−[2−(3−ヒドロキシ−2−メチル−プロポキシ)−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル]−エチルエステル;2−メチル−3−[5−メチル−2−(2−オキシラニルメトキシ−エチル)−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−プロパン−1−オール;2,5−ジメチル−2−(2−オキシラニルメトキシ−エチル)−[1,3,2]ジオキサシリナン;2,4,4,6−テトラメチル−2−(2−オキシラニルメトキシ−エチル)−[1,3,2]ジオキサシリナン;および2−[5−メチル−2−(6−メチル−5−メチレン−ヘプト−6−エニル)−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−プロパン−1−オールからなる群より選択される、
    加水分解性シラン。
  2. −(2−アミノプロピル−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ)−2−メチル−プロパン−1−オール;C−(2,5−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピルアミン;4−[2−(3−アミノ−プロピル)−4,4,6−トリメチル[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−2−メチル−ペンタン−2−オール;3−(2−{3−[2−(3−アミノ−プロピル)−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−2−メチル−プロポキシ}−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピルアミン;{3−[2−(3−ヒドロキシ−1−メチル−プロポキシ)−4−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル]−プロピル}−ウレア;および2−メチル−3−(5−メチル−2−ビニル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ)−プロパン−1−オールからなる群より選択される少なくとも一つのシランである、請求項1に記載の加水分解性シラン。
  3. 樹脂組成物であって:
    a)シラン(a)と有機樹脂(b)とを合わせた重量に基づいて0.05から5重量パーセントの量の樹脂組成物の性能を向上する量の少なくとも一つの加水分解性シランであって:
    (i)少なくとも一つの有機官能性基であって、前記基が大きくない電子求引性基、ならびに、有機樹脂と共有結合もしくはイオン結合を形成できる基、または水素結合もしくはファンデルワールス力による相互作用の結果として樹脂と物理的にからみあうことのできる基であり、前記有機官能性基が安定な架橋基を介して加水分解性シリル基のケイ素原子と結合している有機官能性基と、
    (ii)ケイ素と結合し、そして少なくとも二つの酸素であるヘテロ原子を含有する、少なくとも一つの加水分解性基であって、前記加水分解性基の加水分解が20℃で13.3Pa(0.1mmHg)より低い蒸気圧を有するグリコールを産生する、加水分解性基と、
    を有する、加水分解性シランであって、
    3−(2−アミノメチル−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ)−2−メチル−プロパン−1−オール;3−(2−アミノプロピル−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ)−2−メチル−プロパン−1−オール;C−(2,5−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)メチルアミン;C−(2,5−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピルアミン;4−[2−(3−アミノ−プロピル)−4,4,6−トリメチル[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−2−メチル−ペンタン−2−オール;3−{2−[3−(2−アミノ−エチルアミノ)−プロピル]−4−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ}−ブタン−1−オール;C−{2−[3−(2−アミノメチル−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ)−2−メチル−プロポキシ]−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル}−メチルアミン;3−(2−{3−[2−(3−アミノ−プロピル)−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−2−メチル−プロポキシ}−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピルアミン;{3−[2−(3−ヒドロキシ−1−メチル−プロポキシ)−4−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル]−プロピル}−ウレア;[2−(3−ヒドロキシ−2−メチル−プロポキシ)−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルメチル]−ウレア;[3−(5−メチル−2−{2−メチル−3−[5−メチル−2−(3−ウレイド−プロピル)−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−プロポキシ}−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−ウレア;2−メチル−3−(5−メチル−2−ビニル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ)−プロパン−1−オール;2−メチル−アクリル酸2−[2−(3−ヒドロキシ−2−メチル−プロポキシ)−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル]−エチルエステル;2−メチル−3−[5−メチル−2−(2−オキシラニルメトキシ−エチル)−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−プロパン−1−オール;2,5−ジメチル−2−(2−オキシラニルメトキシ−エチル)−[1,3,2]ジオキサシリナン;2,4,4,6−テトラメチル−2−(2−オキシラニルメトキシ−エチル)−[1,3,2]ジオキサシリナン;および2−[5−メチル−2−(6−メチル−5−メチレン−ヘプト−6−エニル)−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−プロパン−1−オールからなる群より選択される加水分解性シランと、
    b)少なくとも一つの有機樹脂と、
    を含有し、
    但し、加水分解性シラン(a)の有機官能性基(i)が、有機樹脂と共有結合もしくはイオン結合を形成できるか、または水素結合もしくはファンデルワールス力による相互作用の結果として樹脂と物理的にからみあうことのできるという条件であ
    ここで前記有機樹脂が、フェノール、エポキシ、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリフェニレンスルフィド、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリメタクリルアミド、塩化ポリビニル、塩化ポリビニリデン、シラン末端ポリオール、シラン末端ポリウレタン、シリル化ポリオレフィン、およびポリスチレン、ならびにエチレン性の不飽和モノマーの二つもしくはそれ以上の共重合化によって得られる樹脂からなる群より選択される少なくとも一つの樹脂である、
    樹脂組成物。
  4. 前記組成物中に加水分解性シラン(a)がシラン(a)と有機樹脂(b)とを合わせた重量に基づいて0.05から5重量パーセントの量で存在し、かつそれがシラン(a)の加水分解と縮合に続いて、前記組成物の、その貯蔵安定性、その接着強さ、その堅牢性、もし存在するならその充填剤成分の分散性、および少なくとも一つのその物理特性から選ばれる少なくとも一つの性能が向上するのに十分な濃度である、請求項に記載の樹脂組成物。
  5. 湿気硬化接着剤、コーティング剤もしくは封止剤として配合される請求項に記載の樹脂組成物。
  6. 加水分解性シラン(a)が、モノマーのシランと、オリゴマーのシランとの混合物である、請求項に記載の樹脂組成物。
  7. 加水分解性シラン(a)が、3−(2−アミノプロピル−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ)−2−メチル−プロパン−1−オール;C−(2,5−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピルアミン;4−[2−(3−アミノ−プロピル)−4,4,6−トリメチル[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−2−メチル−ペンタン−2−オール;3−(2−{3−[2−(3−アミノ−プロピル)−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ]−2−メチル−プロポキシ}−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピルアミン;{3−[2−(3−ヒドロキシ−1−メチル−プロポキシ)−4−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル]−プロピル}−ウレア;および2−メチル−3−(5−メチル−2−ビニル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ)−プロパン−1−オールからなる群より選択される少なくとも一つのシランである、請求項に記載の樹脂組成物。
  8. 充填剤、可塑剤、揺変剤、安定化剤、硬化触媒、溶媒、着色剤、界面活性剤、殺生物剤からなる群より選択される少なくとも一つの追加的な成分を含む、請求項に記載の樹脂組成物。
  9. 湿気硬化した請求項に記載の樹脂組成物。
  10. 互いに相互作用的な有機樹脂(b)が、シラン末端ポリオール、シラン末端ポリウレタン、およびシリル化ポリオレフィンからなる群より選択される少なくとも一つの樹脂である、請求項に記載の樹脂組成物。
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