JP5565512B2 - レンズ鏡筒、及びカメラシステム - Google Patents
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Description
(第1の問題:ファインダの見栄え、及び、それに関連した問題)
第1の問題として、レリーズ釦の半押しの解除時のファインダ像の見栄え、及び、それに関連した問題である。
(第2の問題:電磁ロックされなかった場合の問題)
第2の問題としては、補正レンズの電磁ロックがなされないで補正レンズがその可動範囲の可動メカ端に落とされた状態になる場合がある。例えば、前述のように振れ補正の動作を終了し、補正レンズを電磁ロックする場合、補正レンズをその可動範囲のほぼ中央に保持しつつ電磁ロック用のラッチソレノイドに通電して電磁ロックさせるような構成であれば、手振れに比較して非常に大きな振動、例えば、本振れ補正レンズ鏡筒、或いは、振れ補正カメラを振り回しながら使用した場合、或いは、自動車等で極度な振動が生じる場所で使用された場合、希に、補正レンズを概中央に保持できなくて電磁ロックを失敗する場合が想定される。
或いは、一眼レフカメラ等のシステムの場合であれば、振れ補正の動作を行っている最中にレンズ鏡筒を着脱された場合を考えた場合、一般的にレンズ鏡筒は、ボディからの電源の供給を受け、その電源を用いて補正レンズを駆動し、振れ補正の動作、電磁ロックの動作を行う為、レンズ鏡筒をボディから着脱した瞬間、補正レンズは電磁ロックされないまま、可動メカ端に落ちた状態となる。補正レンズがその可動範囲のほぼ中央に電磁ロックされた状態に比べ、補正レンズが落ちた状態では光学性能が劣化する。又、その状態でレンズ鏡筒を運搬した場合、振動、衝撃により補正レンズが可動メカ端ぶつかり、破損する可能性がある。
(第3の問題:露光時の振れ補正に関する問題)
次に、第3の問題は、露光時の振れ補正に関する問題である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒であって、前記振れ補正部がロック位置にあるときに、前記振れ補正部をロック可能なロック部材を有することを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒であって、前記制御部は、前記所定期間内に前記受信部が前記第2信号を受信しなかった場合、前記所定期間の経過後に前記第2制御を行い、前記所定期間内に前記受信部が前記第2信号を受信した場合、前記第1制御を中断して前記第3制御を行うことを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項4の発明は、請求項2又は3に記載のレンズ鏡筒であって、前記第1信号は、ブレ補正を終了させるためのブレ補正終了指示信号であり、前記第2信号は、前記ロック部材により前記振れ補正部をロックさせるロック指示信号であることを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項5の発明は、請求項1乃至4に記載のレンズ鏡筒と、前記レンズ鏡筒に着脱可能なカメラボディとを含み、前記カメラボディは、前記受信部に前記第1信号及び前記第2信号を送信可能な送信部を有することを特徴とするカメラシステムである。
振れ補正モードセレクタは、公知の技術により、”振れ補正オン”から”振れ補正オフ”の状態へ、又、その逆の”振れ補正オフ”から”振れ補正オン”の状態へ変化させる場合、適当なクリック感によりその中間位置には停止しないような構成をとり、又、その中間位置にある場合、振れ補正モードスイッチa17、及び、振れ補正モードスイッチb18は共に”オフ状態”となり、”振れ補正オン”から”振れ補正オフ”への変化、及び、その逆への変化を認識可能なように構成する。
このことにより、図2で示される電磁ロック機構により、電磁ロックピン31が、電磁ロック穴30aから抜かれ、補正レンズ4は、その定められた可動範囲内で自由に可動可能な状態となる。図3に示された”補正レンズ可動範囲上限”、及び、”補正レンズ可動範囲下限”は、図2で示される”電磁ロックされた状態”でのロック穴30aのガタ量分の補正レンズの可動範囲から、”電磁ロックが解除された状態”での補正レンズ4の可動範囲が広がるのを模式的に示したものである。次に、タイミングt11からタイミングt13までの電磁ロック解除動作が終了すると、レンズMCU10は、タイミングt13から振れ検出回路12により検出されたレンズ鏡筒2に生じた振れ量信号に応じて、像面、或いは、撮像面での振れを補正するよう補正レンズ4を駆動すべく、補正レンズ目標位置を補正レンズ駆動回路14に指示する。補正レンズ駆動回路14は、指示された補正レンズ目標位置と、補正レンズ位置検出回路13からの補正レンズ位置信号を元に補正レンズ4を駆動し、像面、或いは、撮像面の手振れによる振れが補正される。
補正レンズ目標位置=W×LC+(W−1)×LC0
ここで、Wは数2で算出される補正レンズ目標位置重み付け比率であり、タイミングt17からの経過時間tに比例して減少する関数であり、タイミングt17にてW=1、タイミングt18にてW=0となる。
W=(T2−t)/T2
LCは、振れ補正量であり、振れ検出回路12の出力から算出され、補正レンズ駆動回路14にこの量を補正レンズ目標位置として指示した場合には、タイミングt13からタイミングt17まで行われている振れ補正の動作と同様、像面、或いは、撮像面の手振れが適正に行われる。又、LC0は、図2に示される電磁ロック機構により、補正レンズ4が電磁ロックする時の目標位置となる電磁ロックセンタ位置であり、図2に於けるロック穴30aのガタの中心位置とする。T2は、タイミングt15からタイミングt16でEEPROM16から読み込まれた値である。このことにより、タイミングt17からタイミングt18までの間、補正レンズ目標位置は、タイミングt17からの経過時刻に応じて徐々に振れ補正のゲインが減少し、かつ、次第に電磁ロックセンタ位置LC0に近づいて行き、タイミングt18にて電磁ロックセンタ位置LC0となり、補正レンズ駆動回路14により、補正レンズ目標位置に補正レンズ4が制御される。
図4におけるタイミングt30からタイミングt36までの動作は、図3に於けるタイミングt10からタイミングt16までの動作と同様であり、説明を省き、タイミングt37からの動作を記す。まず、カメラボディ1側の動作を記す。カメラボディ1の動作は、全てボディMCU20により行われ、以下ボディMCU20の動作を示す。ボディMCU20は、タイミングt37に於いてメインスイッチ22がオフしたことを認識し、レンズ鏡筒2にレンズ間通信回路21を通じて”電磁ロック指示”をする。
補正レンズ目標位置=W’×LC+(W’−1)×LC0
ここで、W’は数4で算出される補正レンズ目標位置重み付け比率であり、タイミングt38からの経過時間tに比例して減少する関数であり、タイミングt38にてW’=1、タイミングt39にてW’=0となる。
W’=(T2’−t)/T2’
LCは、振れ補正量であり、振れ検出回路12の出力から算出され、もし、補正レンズ駆動回路14にこの量を補正レンズ目標位置として指示した場合にはタイミングt33からタイミングt38まで行われている振れ補正の動作と同様、像面、或いは、撮像面の手振れによる振れが適正に行われる。又、LC0は、図2に示される電磁ロック機構により、補正レンズ4が電磁ロックする時の目標位置となる電磁ロックセンタ位置であり、図2に於けるロック穴30aのガタの中心位置とする。T2’は、図3で示される例で用いた所定値T2より短い値とする。このことにより、タイミングt38からタイミングt39までは、補正レンズ目標位置は、タイミングt38からの経過時刻に応じて徐々に振れ補正のゲインが減少し、かつ、次第に電磁ロックセンタ位置LC0に近づいて行き、タイミングt39にて電磁ロックセンタ位置LC0となり、補正レンズ駆動回路14により、その補正レンズ目標位置に補正レンズ4が制御される。
図5におけるカメラボディ1の動作、及び、タイミングt50からタイミングt57までのレンズ鏡筒2の動作は、図4に示される動作と同様であるため、その相違のみ以下に記す。
補正レンズ目標位置=LR0+(LC0−LR0)×t/T2”
ここで、tは、タイミングt58からの経過時間、LC0は、図2に示される電磁ロック機構により、補正レンズ4が電磁ロックする時の目標位置となる電磁ロックセンタ位置であり、図2に於けるロック穴30aのガタの中心位置、LR0は、タイミングt58に於ける補正レンズ位置検出回路13により出力される補正レンズ位置である。又、T2”は、図3で示される例で用いた所定値T2より短い値とする。
とができる。
補正レンズ目標位置=LR0+(LC0−LR0)×t/T7
ここで、tは、タイミングt71からの経過時間、LC0は、図2に示される電磁ロック機構により、補正レンズ4が電磁ロックする時の目標位置となる電磁ロックセンタ位置であり、図2に於けるロック穴30aのガタの中心位置、LR0は、タイミングt71に於ける補正レンズ位置検出回路13により出力される補正レンズ位置である。又、T7は、適当な所定値とする。
Claims (5)
- 撮像される像の振れを低減させるために移動可能な振れ補正部と、
前記振れ補正部を駆動する駆動部と、
前記像のブレを検出し前記ブレに対応するブレ信号を出力する検出部と、
レリーズ釦の半押しが解除された状態に対応する第1信号、及び、装置のメインスイッチのオフ状態に対応する第2信号を受信可能な受信部と、
前記ブレ信号を用いて前記振れ補正部を駆動させることにより前記ブレを補正する第1制御と、時間の経過とともに前記ブレの補正量が低減するように前記ブレ信号を用いて前記ブレを補正しながら前記振れ補正部を所定位置に移動させる第2制御と、前記ブレを補正せずに前記振れ補正部を前記所定位置に移動させる第3制御とが可能な制御部とを含み、
前記制御部は、前記受信部が前記第1信号を受信した後の所定期間は、前記第1制御を行い、前記所定期間内に前記受信部が前記第2信号を受信しなかった場合には前記第2制御を行い、前記所定期間内に前記受信部が前記第2信号を受信した場合には前記第3制御を行うことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1に記載のレンズ鏡筒であって、
前記振れ補正部がロック位置にあるときに、前記振れ補正部をロック可能なロック部材を有することを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒であって、
前記制御部は、前記所定期間内に前記受信部が前記第2信号を受信しなかった場合、前記所定期間の経過後に前記第2制御を行い、
前記所定期間内に前記受信部が前記第2信号を受信した場合、前記第1制御を中断して前記第3制御を行うことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項2又は3に記載のレンズ鏡筒であって、
前記第1信号は、ブレ補正を終了させるためのブレ補正終了指示信号であり、
前記第2信号は、前記ロック部材により前記振れ補正部をロックさせるロック指示信号であることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1乃至4に記載のレンズ鏡筒と、
前記レンズ鏡筒に着脱可能なカメラボディとを含み、
前記カメラボディは、前記受信部に前記第1信号及び前記第2信号を送信可能な送信部を有することを特徴とするカメラシステム。
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