JP5565126B2 - 立体印刷物制作支援装置、プラグインプログラム、立体印刷物制作方法および立体印刷物 - Google Patents

立体印刷物制作支援装置、プラグインプログラム、立体印刷物制作方法および立体印刷物 Download PDF

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Description

本発明は、立体印刷物の制作を支援する立体印刷物制作支援装置等、ならびに、立体印刷物制作方法および立体印刷物に関するものである。
従来から、立体視の手法は幅広く研究され、様々な手法が実現されている。電気的なデバイスを用いない印刷物における立体視を実現する手法としては、例えば、レンチキュラーレンズシートを用いる方法がある。
レンチキュラーレンズは、半円筒状の曲面を持ったレンズであり、光の入射方向に対して焦点位置が移動する性質を有する。この性質を利用し、左右それぞれの目からレンチキュラーレンズを見たときの焦点位置に、左右の目に応じた画像を配置することで、裸眼での立体視(専用メガネが不要な立体視)を実現することができる。以下、立体視が実現された印刷物を「立体印刷物」と呼ぶ。
レンチキュラーレンズシートを用いる場合、左右それぞれの目が、顔の位置に応じた画像のペアを観察できるように、レンチキュラーレンズシートの背面に、短冊状に分割された画像が配列される。そうすると、観察者が自分の顔の位置を移動させるとき(観察する方向を変更するとき)、左右の目は一定の間隔を保って移動するので、観察者は、顔の動きに追従した画像の変化を視認することができる。
本出願人らは、既に、専用の撮影装置によって撮影された画像データを利用して、多視点裸眼立体視が実現された立体印刷物の作成方法を確立している(特許文献1、2参照)。ここで、多視点とは、前述の「顔の動きに追従した画像の変化」を意味する。
特許文献1には、水平に配列された複数のカメラ(専用の撮影装置)によって、実在する被写体を撮影し、撮影された画像を適切に合成することで、立体印刷物に印刷されるべき画像を作成することが記載されている。尚、専用の撮影装置によって撮影される画像数は、数百〜数千枚程度必要である。
また、特許文献2には、立体印刷物に特化した網点処理手法が開示されている。特許文献2に記載の手法によって、網点印刷の解像度を高め、画像の粗さを低減した立体印刷物を得ることができる。従来は、印刷精度の課題があり2〜7程度の視点が限界であったが、特許文献2に記載の手法を用いれば、従来の数十倍となる40〜100程度の視点を持たせることができる。
特開2007−147737号公報 特開2009−186972号公報
しかしながら、特許文献1に記載のように、専用の撮影装置によって実在する被写体を撮影する手法の場合、撮影スペースとカメラの画角によって撮影可能な被写体の大きさに制限があった。また、そもそも、被写体の実物が必要であり、表現の幅が狭まっていた。
これに対して、例えば、自動車全体など大型の被写体を立体印刷物として表現したいという要望がある。また、例えば、企業のロゴや架空のキャラクタなどに対して、モックアップ(外見を実物そっくりに似せた模型)を作成せずに立体印刷物として表現したいという要望がある。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすることは、実在する被写体を撮影することなく、実用的な時間内に立体印刷物を制作することを支援する立体印刷物制作支援装置等を提供することである。
前述した目的を達成するために第1の発明は、所望の物体の立体視を実現する立体印刷物の制作を支援する立体印刷物制作支援装置であって、投影面(PS)に対して、仮想的なカメラの位置(CP)と、前記投影面(PS)に入射する光線の始点(NP)および方向(NV)とを設定する設定手段と、前記設定手段によって設定された値に基づいて、前記物体のCGモデルに対して前記光線を追跡することで、前記カメラによって撮影される前記物体の画像を作成するレンダリング手段と、を具備し、前記設定手段は、前記立体印刷物に用いられるレンチキュラーレンズの焦点距離(f)および前記立体印刷物の印刷解像度(dpi)に基づいて、前記立体印刷物に含まれる指向性画像(DI)に対する視線方向(θ)を設定し、前記視線方向(θ)に基づいて前記カメラの位置(CP)を設定し、更に、レンダリング対象画素(RP)ごとに、視点(VP)から前記投影面(PS)までの距離(fd)および前記カメラの位置(CP)に基づいて、前記光線の始点(NP)および方向(NV)を設定し、前記レンダリング手段は、前記設定手段によって設定された値に基づいて、前記物体のCGモデルに対して前記光線を追跡し、前記物体の指向性画像(DI )を半透視投影の手法で作成することを特徴とする立体印刷物制作支援装置である。
第1の発明によって、実在する被写体を撮影することなく、実用的な時間内に立体印刷物を制作することができる。
第1の発明における前記設定手段は、カメラ座標系における光線の始点(NP)の水平方向の座標をレンダリング対象画素(RP)の水平方向の座標(x)とし、ワールド座標系からカメラ座標系への変換を行うことで、ワールド座標系における前記光線の始点(NP)を算出する。
また、第1の発明における前記設定手段は、前記カメラの配置方法を平行配置とし、x=前記カメラから前記投影面PSに引いた垂線の長さ(Z)×tanθの式によって、前記カメラの位置(CP)の水平方向の座標(xn)を算出する。
また、第1の発明における前記設定手段は、前記立体印刷物の印刷面における画素の並びに対応させて、前記画素から前記立体印刷物のレンチキュラーレンズL(m)の焦点を通るように、前記視線方向(θ)を算出する。
第2の発明は、コンピュータを、投影面(PS)に対して、仮想的なカメラの位置(CP)と、前記投影面(PS)に入射する光線の始点(NP)および方向(NV)とを設定する設定手段と、前記設定手段によって設定された値に基づいて、所望の物体のCGモデルに対して前記光線を追跡することで、前記カメラによって撮影される前記物体の画像を作成するレンダリング手段として機能させるためのプログラムに対するプラグインプログラムであって、前記設定手段を、前記所望の物体の立体視を実現する立体印刷物に用いられるレンチキュラーレンズの焦点距離(f)および前記立体印刷物の印刷解像度(dpi)に基づいて、前記立体印刷物に含まれる指向性画像(DI)に対する視線方向(θ)を設定し、前記視線方向(θ)に基づいて前記カメラの位置(CP)を設定し、更に、レンダリング対象画素(RP)ごとに、視点(VP)から前記投影面(PS)までの距離(fd)および前記カメラの位置(CP)に基づいて、前記光線の始点(NP)および方向(NV)を設定し、前記レンダリング手段を、前記設定手段によって設定された値に基づいて、前記物体のCGモデルに対して前記光線を追跡し、前記物体の指向性画像(DI )を半透視投影の手法で作成するものとすることを特徴とするプラグインプログラムである。
第2の発明によって、汎用のCGソフトウエアがインストールされたコンピュータを、第1の発明の立体印刷物制作支援装置として機能させることができる。
第3の発明は、所望の物体の立体視を実現する立体印刷物を制作する立体印刷物制作方法であって、コンピュータが、前記物体のCGモデルをモデリングするモデリングステップと、コンピュータが、投影面(PS)に対して、仮想的なカメラの位置(CP)と、前記投影面(PS)に入射する光線の始点(NP)および方向(NV)とを設定する設定ステップと、コンピュータが、前記設定ステップによって設定された値に基づいて、前記CGモデルに対して前記光線を追跡することで、前記カメラによって撮影される前記物体の画像を作成するレンダリングステップと、を含み、前記設定ステップは、前記立体印刷物に用いられるレンチキュラーレンズの焦点距離(f)および前記立体印刷物の印刷解像度(dpi)に基づいて、前記立体印刷物に含まれる指向性画像(DI)に対する視線方向(θ)を設定し、前記視線方向(θ)に基づいて前記カメラの位置(CP)を設定し、更に、レンダリング対象画素(RP)ごとに、視点(VP)から前記投影面(PS)までの距離(fd)および前記カメラの位置(CP)に基づいて、前記光線の始点(NP)および方向(NV)を設定し、前記レンダリングステップは、前記設定ステップによって設定された値に基づいて、前記物体のCGモデルに対して前記光線を追跡し、前記物体の指向性画像(DI )を半透視投影の手法で作成することを特徴とする立体印刷物制作方法である。
第3の発明によって、実在する被写体を撮影することなく、実用的な時間内に立体印刷物を制作することができる。
第4の発明は、所望の物体に対する多数の画像を多視点に対応させて合成された画像である合成画像が印刷された印刷物と、レンチキュラーシートとが貼り合わされ、前記物体の立体視を実現する立体印刷物であって、コンピュータが、前記物体のCGモデルをモデリングし、投影面(PS)に対して、仮想的なカメラの位置(CP)と、前記投影面(PS)に入射する光線の始点(NP)および方向(NV)とを設定し、設定された値に基づいて、前記CGモデルに対して前記光線を追跡することで、前記カメラによって撮影される前記物体の指向性画像を作成し、前記指向性画像に基づいて合成画像を作成し、印刷装置が、前記合成画像を前記印刷物に印刷するものであり、前記立体印刷物に用いられるレンチキュラーレンズの焦点距離(f)および前記立体印刷物の印刷解像度(dpi)に基づいて、前記立体印刷物に含まれる指向性画像(DI)に対する視線方向(θ)が設定され、前記視線方向(θ)に基づいて前記カメラの位置(CP)が設定され、更に、レンダリング対象画素(RP)ごとに、視点(VP)から前記投影面(PS)までの距離(fd)および前記カメラの位置(CP)に基づいて、前記光線の始点(NP)および方向(NV)が設定され、前記物体の指向性画像(DI )が前記設定された値に基づいて半透視投影の手法で作成されることによって制作される立体印刷物である。
第4の発明によって、被写体が大きく撮影スペースの制限がある場合、所定の配置でカメラの画角に収めることが難しい場合、実物が存在しない場合などにも、所望の物体の立体視を実現することができる。
本発明により、実在する被写体を撮影することなく、実用的な時間内に立体印刷物を制作することを支援する立体印刷物制作支援装置等を提供することができる。
透視投影を示す図 平行投影を示す図 半透視投影を示す図 立体印刷物1の構造を示す図 部分画像Ipと投影される空間の関係を示す図 透視投影画像5に基づく指向性画像6の生成処理を示す図 立体印刷物制作支援装置10のハードウエア構成図 立体印刷物制作支援装置10のソフトウエア構成図 視線方向θの定義を示す図 ワールド座標系におけるカメラ位置CPを示す図 カメラ座標系におけるプラグイン23による光線の視点NPおよび方向NVを示す図 比較例としての透視投影画像5のレンダリング結果 実施例としての指向性画像6のレンダリング結果 実施例としての指向性画像6のレンダリング結果 実施例としての立体印刷物1の実物写真
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
最初に、図1から図3を参照しながら、本発明にて用いる技術用語について説明する。
図1は透視投影を示す図である。
図1に示す投影像Iaは、カメラ位置CPを視点とし、三次元の対象物Objを透視投影の手法によって投影面PS(2次元平面)に投影されたものである。透視投影では、対象物Objを人間が見るように投影面PSに投影する。通常のカメラで撮影される写真は、透視投影の手法によるものである。また、三次元CG(Computer Graphics)でも、透視投影が広く用いられている。
以下では、透視投影の手法によって表現された画像を透視投影画像(Perspective projection Image)と呼ぶ。
図1に示すように、透視投影画像である投影像Iaは、X軸方向の長さとY軸方向の長さが、共に対象物Objよりも短い。
図2は平行投影を示す図である。
図2に示す投影像Ibは、対象物Objを平行投影の手法によって投影面PSに描画された画像である。平行投影では、視点が無限遠に存在すると仮定して、対象物Objの点を投影面PSに投影する。尚、図2では、投影線(視点と対象物Objの点を結ぶ線)と投影面PSとが垂直に交わる為、平行投影の中でも、特に垂直投影と呼ばれる。
図2に示すように、投影像Ibは、X軸方向の長さとY軸方向の長さが、共に対象物Objと同じである。
図3は半透視投影を示す図である。
図3に示す投影像Icは、対象物Objを半透視投影の手法によって投影面PSに描画された画像である。半透視投影とは、鉛直方向(図3に示すY軸方向)にだけ透視投影を行うものである。図3に示すように、半透視投影では、視点のy座標、z座標は、透視投影と同じ(=カメラ位置CPのy座標、z座標)であるが、視点のx座標は、垂直投影と同じ(=対処物Objの透視対象となる点のx座標)である。
以下では、半透視投影の手法によって表現された画像を指向性画像(Directional Image)と呼ぶ。
図3に示すように、指向性画像である投影像Icは、X軸方向の長さが対象物Objと同じであるが、Y軸方向の長さは対象物Objよりも短い。
次に、図4から図6を参照しながら、本発明の実施の形態に係る立体印刷物1について説明する。立体印刷物1は、裸眼での立体視が実現された印刷物である。本発明の実施の形態では、立体印刷物1は、レンチキュラーシート3を用いたものである。
図4は立体印刷物1の構造を示す図である。
図4に示すように、立体印刷物1の構造は、合成画像2が印刷された印刷物と、レンチキュラーシート3とが貼り合わされたものである。尚、合成画像2の印刷は、例えば、特許文献2に記載の方法によって行う。
レンチキュラーシート3は、複数のレンチキュラーレンズL(m)(mは0≦m<Mを満たす整数)が短冊状に配置されたシートである。以下、Mはレンチキュラーシート3に含まれるレンチキュラーレンズの数、mはレンチキュラーレンズの添え字とする。
合成画像2は、多数の画像を多視点に対応させて合成された画像である。合成画像2は、各レンチキュラーレンズについて、入射する光線の方向VA(n)(nは0≦n<Nを満たす整数)に応じた指向性画像DI(n)の一部分である部分画像Ip(n、m)が順番に配置されている。
視点数Nの立体印刷物1を制作しようとする場合、指向性画像DI(n)もN枚必要となる。
以下、Nは視点数または指向性画像の枚数、nは視点または指向性画像の添え字とする。
例えば、レンチキュラーレンズL(0)の背面(半円筒状の曲面ではない面)には、指向性画像DI(0)の部分画像Ip(0、0)、・・・、指向性画像DI(n)の部分画像Ip(n、0)、・・・、指向性画像DI(N−1)の部分画像Ip(N−1、0)が順番に配置される。
また、例えば、レンチキュラーレンズL(m)の背面(半円筒状の曲面ではない面)には、指向性画像DI(0)の部分画像Ip(0、m)、・・・、指向性画像DI(n)の部分画像Ip(n、m)、・・・、指向性画像DI(N−1)の部分画像Ip(N−1、m)が順番に配置される。
また、例えば、レンチキュラーレンズL(M−1)の背面(半円筒状の曲面ではない面)には、指向性画像DI(0)の部分画像Ip(0、M−1)、・・・、指向性画像DI(n)の部分画像Ip(n、M−1)、・・・、指向性画像DI(N−1)の部分画像Ip(N−1、M−1)が順番に配置される。
立体印刷物1をレンチキュラーシート3の正面(図4に示すZ軸方向)から観察すると、レンチキュラーレンズL(m)に対してある方向VA(n)からは、L(m)を通して部分画像Ip(n、m)が視認され、レンチキュラーレンズL(0)を通しては方向VA(n−a)に対応した部分画像Ip(n−a、0)が視認される。aは視点とレンチキュラーシート3との距離によって決まる値である。また、レンチキュラーレンズL(M−1)を通しては方向VA(n+a)に対応した部分画像Ip(n+a、M−1)が視認される。
図5は部分画像Ipと投影される空間の関係を示す図である。
視点nからレンチキュラーレンズL(m)を通して見える画像は、視点nとレンチキュラーレンズL(m)の焦線4、およびレンチキュラーレンズL(m)の長さによって決まる視線空間Vol(n、m)の透視投影として与えられる。言い換えると、視点nからレンチキュラーレンズL(m)を通して見える位置に、鉛直方向(図5に示すY軸方向)にだけ透視投影された指向性画像DI(n)の一部分、すなわち、部分画像Ip(n、m)を配置することで、立体視を実現することができる。
図6は透視投影画像に基づく指向性画像の生成処理を示す図である。
以下では、透視投影画像を総称するときは、「透視投影画像5」と表記する。また、指向性画像を総称するときは、「指向性画像6」と表記する。
指向性画像6はカメラで撮影することができない。従って、実写画像を用いて立体印刷物1を制作する場合、特許文献1のように、水平に配列された複数のカメラ(専用の撮影装置)によって、実在する被写体を撮影し、数百〜数千枚程度の透視投影画像5を撮影する。そして、指向性画像6の部分画像に等しい領域を各透視投影画像から切り出して取得する。
図6は、図4のY軸方向から見た平面図となっている。図6に示すように、指向性画像DI(n)を生成するためには、各透視投影画像PI(0)、・・・、PI(m)、PI(m+1)、・・・、PI(M−1)から、部分画像Ip(n、0)、・・・、Ip(n、m)、Ip(n、m+1)、・・・、Ip(n、M−1)を切り出して取得し、合成する。
この手順によって指向性画像6を生成する場合、厳密には、各指向性画像6に対して横方向のピクセル数分の透視投影画像5が必要となる。例えば、横方向のピクセル数が1000の場合、厳密には、指向性画像6ごとに、1000枚の透視投影画像5を撮影する必要がある。
尚、ピクセル間の補間を用いることで、1つの透視投影画像PI(0)〜PI(M−1)のセット(例えば、1000枚)から、N(例えば、N=100)枚の指向性画像DI(0)〜DI(N−1)を生成することもできる。
但し、指向性画像6を1枚しか生成しない場合(視野が1つの立体印刷物1を制作する場合)であっても、指向性画像6の横方向のピクセル数分の透視投影画像5は必要である。
仮に、既存の三次元CGソフトを利用し、透視投影画像5から指向性画像6を生成しようとすると、三次元CGモデルから、1000枚程度(指向性画像6の横方向のピクセル数に相当)の透視投影画像5をレンダリングする必要がある。しかしながら、レンダリング作業は長時間かかる為、1000枚もの画像をレンダリングすることは非現実的である。
そこで、本発明の実施の形態では、後述する処理によって、レンダリングする画像数を大幅に削減する。具体的には、本発明の実施の形態では、レンダリングする画像数を、指向性画像6の横方向のピクセル数(1000枚程度)から、視点の数(特許文献2の手法による最大視点数は100枚程度)まで削減する。
尚、指向性画像6の横方向のピクセル数は、レンチキュラーシート3に含まれるレンズ数Mと同じである。
次に、図7から図11を参照しながら、本発明の実施の形態に係る立体印刷物制作支援装置10について説明する。
立体印刷物制作支援装置10は、立体印刷物1の制作を支援するコンピュータである。立体印刷物制作支援装置10は、立体印刷物1に含まれる合成画像2を生成する。
図7は、立体印刷物制作支援装置10のハードウエア構成図である。尚、図7のハードウエア構成は一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。
立体印刷物制作支援装置10は、制御部11、記憶部12、メディア入出力部13、通信制御部14、入力部15、表示部16、周辺機器I/F部17等が、バス18を介して接続される。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成される。
CPUは、記憶部12、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス18を介して接続された各装置を駆動制御し、立体印刷物制作支援装置10が行う後述する処理を実現する。
ROMは、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。
RAMは、揮発性メモリであり、記憶部12、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御部11が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
記憶部12は、HDD(ハードディスクドライブ)であり、制御部11が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティングシステム)等が格納される。プログラムに関しては、OS(オペレーティングシステム)に相当する制御プログラムや、後述する処理をコンピュータに実行させるためのアプリケーションプログラムが格納されている。
これらの各プログラムコードは、制御部11により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。
メディア入出力部13(ドライブ装置)は、データの入出力を行い、例えば、CDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、DVDドライブ(−ROM、−R、−RW等)等のメディア入出力装置を有する。
通信制御部14は、通信制御装置、通信ポート等を有し、コンピュータとネットワーク間の通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワークを介して、他のコンピュータ間との通信制御を行う。ネットワークは、有線、無線を問わない。
入力部15は、データの入力を行い、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置を有する。
入力部15を介して、コンピュータに対して、操作指示、動作指示、データ入力等を行うことができる。
表示部16は、CRTモニタ、液晶パネル等のディスプレイ装置、ディスプレイ装置と連携してコンピュータのビデオ機能を実現するための論理回路等(ビデオアダプタ等)を有する。
周辺機器I/F(インタフェース)部17は、コンピュータに周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器I/F部17を介してコンピュータは周辺機器とのデータの送受信を行う。周辺機器I/F部17は、USBやIEEE1394やRS−232C等で構成されており、通常複数の周辺機器I/Fを有する。周辺機器との接続形態は有線、無線を問わない。
バス18は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
図8は、立体印刷物制作支援装置10のソフトウエア構成図である。
立体印刷物制作支援装置10の記憶部12には、モデリングプログラム21、レンダリングプログラム22、プラグイン23、画像合成プログラム24等が記憶されている。立体印刷物制作支援装置10の制御部11は、これらのプログラムコードを読み出してRAMに移し、各種の手段として実行する。
モデリングプログラム21は、ユーザとの対話処理を実行しながら、対象物Objの形状データを定義し、作成するためのCGプログラムである。モデリングプログラム21では、仮想三次元空間上に、対象物Objの表面形状を、ポリゴン(三角形や四角形などの多角形)の集合として表現したり、各種の曲線(NURBS曲線、スプライン曲線、ベジェ曲線等)によって自由曲面を構成することで表現したりする。このように表現された対象物Objの形状が、三次元CGモデル7である。
立体印刷物制作支援装置10の制御部11は、モデリングプログラム21の機能によって、対象物Objの三次元CGモデル7を生成し、記憶部12に記憶する。
モデリングプログラム21は特に限定するものではなく、市販のCGソフトウエアでも良い。
レンダリングプログラム22は、設定されたシーン(仮想的な舞台)から、仮想的なカメラによって撮影されるはずの画像を生成するためのCGプログラムである。シーンの設定としては、三次元CGモデル7の配置、光源の配置、仮想的なカメラ(=視点)の配置などが行われる。
立体印刷物制作支援装置10の制御部11は、レンダリングプログラム22の機能によって、設定されたシーンに基づいて、三次元CGモデル7の形状や位置、光の当たり具合(光沢感)などを計算し、仮想的なカメラによって撮影される画像を生成し、記憶部12に記憶する。
本発明の実施の形態では、仮想的なカメラによって撮影される画像が、指向性画像6である。
本発明の実施の形態では、一般的なレンダリングプログラム22に含まれるレイトレーシング機能を利用する。レイトレーシングとは、視点から光源までの光線を追跡することでレンダリングする手法である。レイトレーシングでは、視点から投影面の各画素の方向へ線を引き、三次元CGモデル7と交錯するか否かを数学的に判定し、反射や屈折などを繰り返し、再帰的に探索を繰り返す。三次元CGモデル7との交錯がなくなれば、計算は終了する。
レンダリングプログラム22は特に限定するものではなく、レイトレーシング機能が含まれていれば、市販のCGソフトウエアでも良い。
プラグイン23は、レイトレーシング機能において、指向性画像6を生成するための各種設定値を定義するためのプラグインプログラムである。プラグイン23は、レンダリングプログラム22の機能を拡張または変更するものであり、レンダリングプログラム22から呼び出される形で実行される。
プラグイン23は、指向性画像6を生成するための設定値として、投影面に対して、指向性画像6に対する視線方向、仮想的なカメラの位置、ならびに投影面に入射する光線の始点および方向(レイトレーシング機能における光線の始点および方向)を算出し、設定する機能を提供する。プラグイン23によって提供される機能の詳細については、図9から図11を参照しながら後述する。
尚、本発明の実施の形態は、この例に限定されるものではなく、レンダリングプログラム22の中に、プラグイン23の機能が含まれていても良い。
画像合成プログラム24は、指向性画像6から合成画像2を生成する。画像合成プログラム24は、図4を参照して前述したように、各レンチキュラーレンズについて、入射する光線の方向VA(n)に応じた指向性画像DI(n)の一部分である部分画像Ip(n、m)を順番に配置し、合成画像2を生成するためのプログラムである。
視点数Nの立体印刷物1を制作しようとする場合、立体印刷物制作支援装置10の制御部11は、画像合成プログラム24の機能によって、N枚の指向性画像6から、1枚の合成画像2を生成し、記憶部12に記憶する。
次に、図9から図11を参照しながら、プラグイン23によって提供される機能について説明する。
以下では、前述の説明と同様、レンチキュラーシート3に含まれるレンズ数がM、視点数がNの立体印刷物1を制作するものとする。従って、指向性画像6の横方向のピクセル数はM、指向性画像6の作成枚数はNとなる。
図9は、視線方向θの定義を示す図である。
合成画像2には、レンチキュラーレンズL(m)に対して視線が垂直に入射する位置を基準位置31とし、左右均等に指向性画像6の一部分である部分画像Ip(n、m)が配置される。このとき、n枚目の部分画像Ip(n、m)に対する視線方向θは、図9に示すように、印刷面30(投影面PSに相当)における画素32の並びに対応させて、レンチキュラーレンズL(m)の焦点33を通るように、画素32ごとの視線方向34として定義する。尚、図9では、図面を簡略化する為、画素32を5つしか示していないが、当然ながら、画素32は印刷面30全体に渡って存在する。
数式で示すと、視線方向θは、次式の通りに定義する。但し、dpiは印刷解像度、fはレンチキュラーレンズの焦点距離とする。
このように、立体印刷物制作支援装置10の制御部11は、立体印刷物1に用いられるレンチキュラーレンズの焦点距離fおよび立体印刷物1の印刷解像度dpiに基づいて、立体印刷物1に含まれる指向性画像Iに対する視線方向θを設定する。特に、制御部11は、立体印刷物1の印刷面30における画素32の並びに対応させて、画素32から立体印刷物1のレンチキュラーレンズL(m)の焦点33を通るように、視線方向θを算出する。
図10は、ワールド座標系におけるカメラ位置CPを示す図である。
図10では、仮想三次元空間のワールド座標系(X、Y、Z)において、対象物Obj、投影面PS、カメラC〜CN−1(以下、総称するときは「カメラC」と表記する。)を配置している。投影面PSは、XY平面に配置し、横幅はMピクセルとする。また、カメラ基準位置CPorgを(0、0、Z)とする。
本発明の実施の形態では、カメラCの配置方法には平行配置を用いる。すなわち、図10に示すように、カメラCから投影面PS(XY平面)に引いた垂線の長さが、全て等しくなるように配置する。図10では、カメラCから投影面PSに引いた垂線の長さは、全てZとなっている。そして、前述の通り定義された視線方向θに基づいて、カメラ位置CPを定義する。数式で示すと、カメラ位置CPは、次式の通りに定義する。
図10に示すように、例えば、カメラCのカメラ位置CPは、(Ztanθ、0、Z)である。また、例えば、カメラCのカメラ位置CPは、(Ztanθ、0、Z)である。また、例えば、カメラCN−1のカメラ位置CPN−1は、(ZtanθN−1、0、Z)である。
このように、立体印刷物制作支援装置10の制御部11は、視線方向θに基づいてカメラの位置CPを設定する。特に、制御部11は、カメラの配置方法を平行配置とし、x=Z×tanθの式によって、カメラの位置CPの水平方向の座標xを算出する。
尚、Zの値は、立体印刷物1の制作者が任意に設定すれば良い。
図11は、カメラ座標系におけるプラグイン23による光線の始点NPおよび方向NVを示す図である。
指向性画像6は、投影面PS上の全てのピクセルについて、ピクセルを通る光線の始点および方向を与えることで生成される。
図11では、仮想三次元空間のカメラ座標系(X、Y、Z)において、対象物Obj、投影面PS、視点VP、視線空間Vol(五面体)を配置している。
ここで、Y=Yとする。また、視点VPから投影面PS(PS)までの距離をfd、視点VPの座標を(0、0、fd)、投影面PS上のレンダリング対象のピクセルRPの座標を(x、y、0)とする。
図11に示すカメラ座標系において、指向性画像6を生成するための光線の始点NPおよび方向NVは、次式の通りに定義する。
次に、カメラ座標系における−Z方向が、指向性画像6の視線方向θとなるように、光線の方向NVをY軸中心に回転させる。このとき、そのままベクトル成分を書き換えると、光線の方向NVの大きさが変わってしまう為、X平面に対する仰角φに置き換えた後、θ回転の計算を行う。数式で示すと、ワールド座標系における光線の方向NVは、次式の通りに算出する。
また、ワールド座標系における光線の始点NPは、カメラ位置CPに対する位置を考慮し、次式の通りに定義する。
このように、立体印刷物制作支援装置10の制御部11は、レンダリング対象画素RPごとに、視点VPから投影面PSまでの距離fdおよびカメラの位置CPに基づいて、光線の始点NPおよび方向NVを設定する。特に、制御部11は、カメラ座標系における光線の始点NPの水平方向の座標をレンダリング対象画素RPの水平方向の座標xとし、ワールド座標系からカメラ座標系への変換を行うことで、ワールド座標系における光線の始点NPを算出する。
以上の通り、制御部11は、投影面PS上の全てのピクセルに対してレイトレーシング機能における光線の始点および向きの設定を行う。そして、制御部11は、レンダリングプログラム22の機能によって、三次元CGモデル7の形状や位置、光の当たり具合(光沢感)などを計算し、投影面PS上の全てのピクセルの色を決定する。
これによって、制御部11は、透視投影画像5を生成することなく、仮想的なカメラのレンズ(指向性画像撮影用レンズ)によって撮影される指向性画像6を生成することができる。
立体印刷物1は、立体印刷物制作支援装置10を用いて制作される。すなわち、立体印刷物制作支援装置10の制御部11は、物体のCGモデルをモデリングする。次に、制御部11は、投影面PSに対して、仮想的なカメラの位置CPと、カメラの位置CPから投影面PSに入射する光線の始点NPおよび方向NVとを設定する。次に、制御部11は、設定された値に基づいて、CGモデルに対して光線を追跡することで、仮想的なカメラによって撮影される指向性画像6を作成する。そして、制御部11は、指向性画像6に基づいて合成画像2を作成する。その後、例えば、特許文献2に記載の方法によって、印刷装置が合成画像2を印刷し、印刷された印刷物をレンチキュラーシート3と貼り合わされることによって、立体印刷物1が制作される。
ここで、前述の通り、立体印刷物1に含まれる指向性画像DIに対する視線方向θが、レンチキュラーレンズの焦点距離fおよび立体印刷物1の印刷解像度dpiに基づいて設定され、カメラの位置CPが、視線方向θに基づいて設定され、光線の始点NPおよび方向NVが、設定されるレンダリング対象画素RPごとに、視点VPから投影面PSまでの距離fdおよびカメラの位置CPに基づいて設定される。
以下、図12〜図15を参照しながら、本発明の実施例について説明する。尚、図12〜図15は、特許図面の制約上、カラー写真をグレースケールに変換したものである。
本実施例では、モデリングプログラム21およびレンダリングプログラム22を有するCGソフトウエアとして、ドイツの「mental images GmbH」社製の「Mental ray(登録商標)」を用いた。そして、本発明者らは、プラグイン23として、「Mental ray(登録商標)」用のレンズプラグイン「DynaCube 3D(登録商標) レンズ」を作成した。
「DynaCube 3D(登録商標) レンズ」では、レンチキュラーレンズの焦点距離fや、指向性画像6の横方向のピクセル数Mなどのパラメータを任意に設定できる。また、視点位置を変えた指向性画像6も、自動的に生成できるようになっている。
図12は、比較例としての透視投影画像5のレンダリング結果である。比較例では、従来のカメラのレンズ(透視投影の手法)を使用して、レンダリングを行った。
これに対して、図13、図14は、実施例としての指向性画像6のレンダリング結果である。実施例では、「DynaCube 3D(登録商標) レンズ」を使用して、レンダリングを行った。
比較例および実施例とも、視点数Nを100、指向性画像6の横方向のピクセル数M(横方向解像度)を800とした。
また、合成画像2の生成に要する時間を比較する為、生成された合成画像2が同等の画質を有するように、透視投影画像5および指向性画像6ともに、1枚のレンダリング時間を10分とした。
図12と図13は、ほぼ同じ視点からの画像である。すなわち、図12と図13の画像とも、地面の碁盤目状の模様の矩形に対して、対角線方向から撮影されたものである。
また、図14の画像は、地面の碁盤目状の模様の矩形に対して、ある辺の垂直方向(またはある辺の平行方向)から撮影されたものである。
図12の画像は、地面の碁盤目状の模様が直線になっていることが分かる。
一方、図13の画像は、地面の碁盤目状の模様が曲線になっていることが分かる。更に、図14の画像は、地面の碁盤目状の模様が直線になっていることが分かる。図13および図14は、指向性画像6の特徴を良く表している。
比較例では、レンダリング処理によって透視投影画像5を生成した。前述の通り、合成画像2を生成するために必要な透視投影画像5の枚数は、少なくとも指向性画像6の横方向のピクセル数M以上である。そこで、比較例では、レンダリング処理によって、800枚の透視投影画像5を生成した。従って、比較例におけるレンダリング時間は、10分×800枚=8000分≒133.3時間≒5.6日かかった。
一方、実施例では、レンダリング処理によって指向性画像6を生成し、指向性画像6に基づいて合成画像2を生成した。前述の通り、合成画像2を生成するために必要な指向性画像6の枚数は、視点数Nに等しい。そこで、実施例では、レンダリング処理によって、100枚の指向性画像6を生成した。従って、実施例におけるレンダリング時間は、10分×100枚=1000分≒16.7時間≒0.7日かかった。
このように、本実施例の条件下において、本発明は、従来技術と比較して、レンダリング時間を8分の1に短縮することができた。
レンダリング時間が0.7日であれば、十分に実用的な時間内で立体印刷物1を制作できたと言える。
図15は、実施例としての立体印刷物1の実物写真である。
当然ながら、カメラで撮影するということは、立体印刷物1をある特定の視線方向から見た状態と同じである。また、立体印刷物1の前面には、レンチキュラーシート3が存在することから、写真にすることによってぼやけた画像になっている。
実際には、立体印刷物1を裸眼で観察すると、視線方向に応じて、様々な角度から見た自動車の形状が鮮明に観察される。
尚、本実施例では、指向性画像6として、同一の対象物Objを仮想的なカメラによって様々な角度から撮影した画像を用いたが、本発明はこの例に限定されない。例えば、指向性画像6として、対象物Objの位置を動かして撮影した画像を用いても良い。また、例えば、指向性画像6として、異なる対象物Objを撮影した画像を用いても良い。
本発明の立体印刷物制作支援装置10により、実在する被写体を撮影することなく、実用的な時間内に立体印刷物1を制作することができる。
特に、CGソフトウエアによって立体印刷物1の制作を行えるので、被写体が大きく撮影スペースの制限がある場合、所定の配置でカメラの画角に収めることが難しい場合、実物が存在しない場合などにも、立体印刷物1を制作することができる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る立体印刷物制作支援装置等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………立体印刷物
2………合成画像
3………レンチキュラーシート
4………焦線
5………透視投影画像
6………指向性画像
7………三次元CGモデル
10………立体印刷物制作支援装置
11………制御部
12………記憶部
21………モデリングプログラム
22………レンダリングプログラム
23………プラグイン
24………画像合成プログラム
Obj………対象物
PS………投影面
CP………カメラ位置
DI………指向性画像
Ip………部分画像
Vol………視線空間
L………レンチキュラーレンズ
C………カメラ
RP………レンダリング対象画素
VP………視点
NP………光線の始点
NV………光線の方向

Claims (7)

  1. 所望の物体の立体視を実現する立体印刷物の制作を支援する立体印刷物制作支援装置であって、
    投影面(PS)に対して、仮想的なカメラの位置(CP)と、前記投影面(PS)に入射する光線の始点(NP)および方向(NV)とを設定する設定手段と、
    前記設定手段によって設定された値に基づいて、前記物体のCGモデルに対して前記光線を追跡することで、前記カメラによって撮影される前記物体の画像を作成するレンダリング手段と、
    を具備し、
    前記設定手段は、前記立体印刷物に用いられるレンチキュラーレンズの焦点距離(f)および前記立体印刷物の印刷解像度(dpi)に基づいて、前記立体印刷物に含まれる指向性画像(DI)に対する視線方向(θ)を設定し、前記視線方向(θ)に基づいて前記カメラの位置(CP)を設定し、更に、レンダリング対象画素(RP)ごとに、視点(VP)から前記投影面(PS)までの距離(fd)および前記カメラの位置(CP)に基づいて、前記光線の始点(NP)および方向(NV)を設定し、
    前記レンダリング手段は、前記設定手段によって設定された値に基づいて、前記物体のCGモデルに対して前記光線を追跡し、前記物体の指向性画像(DI )を半透視投影の手法で作成することを特徴とする立体印刷物制作支援装置。
  2. 前記設定手段は、カメラ座標系における光線の始点(NP)の水平方向の座標をレンダリング対象画素(RP)の水平方向の座標(x)とし、ワールド座標系からカメラ座標系への変換を行うことで、ワールド座標系における前記光線の始点(NP)を算出することを特徴とする請求項1に記載の立体印刷物制作支援装置。
  3. 前記設定手段は、前記カメラの配置方法を平行配置とし、X=前記カメラから前記投影面PSに引いた垂線の長さ(Z)×tanθの式によって、前記カメラの位置(CP)の水平方向の座標(xn)を算出することを特徴とする請求項2に記載の立体印刷物制作支援装置。
  4. 前記設定手段は、前記立体印刷物の印刷面における画素の並びに対応させて、前記画素から前記立体印刷物のレンチキュラーレンズL(m)の焦点を通るように、前記視線方向(θ)を算出することを特徴とする請求項3に記載の立体印刷物制作支援装置。
  5. コンピュータを、投影面(PS)に対して、仮想的なカメラの位置(CP)と、前記投影面(PS)に入射する光線の始点(NP)および方向(NV)とを設定する設定手段と、前記設定手段によって設定された値に基づいて、所望の物体のCGモデルに対して前記光線を追跡することで、前記カメラによって撮影される前記物体の画像を作成するレンダリング手段として機能させるためのプログラムに対するプラグインプログラムであって、
    前記設定手段を、前記所望の物体の立体視を実現する立体印刷物に用いられるレンチキュラーレンズの焦点距離(f)および前記立体印刷物の印刷解像度(dpi)に基づいて、前記立体印刷物に含まれる指向性画像(DI)に対する視線方向(θ)を設定し、前記視線方向(θ)に基づいて前記カメラの位置(CP)を設定し、更に、レンダリング対象画素(RP)ごとに、視点(VP)から前記投影面(PS)までの距離(fd)および前記カメラの位置(CP)に基づいて、前記光線の始点(NP)および方向(NV)を設定し、
    前記レンダリング手段を、前記設定手段によって設定された値に基づいて、前記物体のCGモデルに対して前記光線を追跡し、前記物体の指向性画像(DI )を半透視投影の手法で作成するものとすることを特徴とするプラグインプログラム。
  6. 所望の物体の立体視を実現する立体印刷物を制作する立体印刷物制作方法であって、
    コンピュータが、前記物体のCGモデルをモデリングするモデリングステップと、
    コンピュータが、投影面(PS)に対して、仮想的なカメラの位置(CP)と、前記投影面(PS)に入射する光線の始点(NP)および方向(NV)とを設定する設定ステップと、
    コンピュータが、前記設定ステップによって設定された値に基づいて、前記CGモデルに対して前記光線を追跡することで、前記カメラによって撮影される前記物体の画像を作成するレンダリングステップと、
    を含み、
    前記設定ステップは、前記立体印刷物に用いられるレンチキュラーレンズの焦点距離(f)および前記立体印刷物の印刷解像度(dpi)に基づいて、前記立体印刷物に含まれる指向性画像(DI)に対する視線方向(θ)を設定し、前記視線方向(θ)に基づいて前記カメラの位置(CP)を設定し、更に、レンダリング対象画素(RP)ごとに、視点(VP)から前記投影面(PS)までの距離(fd)および前記カメラの位置(CP)に基づいて、前記光線の始点(NP)および方向(NV)を設定し、
    前記レンダリングステップは、前記設定ステップによって設定された値に基づいて、前記物体のCGモデルに対して前記光線を追跡し、前記物体の指向性画像(DI )を半透視投影の手法で作成することを特徴とする立体印刷物制作方法。
  7. 所望の物体に対する多数の画像を多視点に対応させて合成された画像である合成画像が印刷された印刷物と、レンチキュラーシートとが貼り合わされ、前記物体の立体視を実現する立体印刷物であって、
    コンピュータが、前記物体のCGモデルをモデリングし、投影面(PS)に対して、仮想的なカメラの位置(CP)と、前記投影面(PS)に入射する光線の始点(NP)および方向(NV)とを設定し、設定された値に基づいて、前記CGモデルに対して前記光線を追跡することで、前記カメラによって撮影される前記物体の指向性画像を作成し、前記指向性画像に基づいて合成画像を作成し、
    印刷装置が、前記合成画像を前記印刷物に印刷するものであり、
    前記立体印刷物に用いられるレンチキュラーレンズの焦点距離(f)および前記立体印刷物の印刷解像度(dpi)に基づいて、前記立体印刷物に含まれる指向性画像(DI)に対する視線方向(θ)が設定され、前記視線方向(θ)に基づいて前記カメラの位置(CP)が設定され、更に、レンダリング対象画素(RP)ごとに、視点(VP)から前記投影面(PS)までの距離(fd)および前記カメラの位置(CP)に基づいて、前記光線の始点(NP)および方向(NV)が設定され、
    前記物体の指向性画像(DI )が前記設定された値に基づいて半透視投影の手法で作成されることによって制作される立体印刷物。
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