JP5564834B2 - 画像処理装置及び表示装置 - Google Patents

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本発明は、カラー画像を表示する画像処理装置及び表示装置に関し、特に、コンテンツ提供者(広告主)や制作者の意図する色を正確に表現することのできる画像処理装置及び表示装置に関する。
近年、モニタ・プリンタ・テレビ等の異なるメディア間で色を正確に伝え、再現するための技術としてカラーマネジメントが注目されている。カラーマネジメントではICCプロファイルを利用する方法が最も普及しているが、より視認時の違和感を抑制するために様々な技術が提案されている。例えば、特許文献1には、ICCプロファイルを用いた従来のカラーマネジメントによる色変換の枠組みに加え、情報端末のディスプレイの性能と、画像に含まれる被写体の材質や撮影距離を含むコンテンツ情報とに応じた最適な画像処理を行う技術が開示されている。この従来技術によると、画像の画質及び質感の低下が抑制され、原画像の色の違和感を抑制することができる。また、特許文献2には、コンテンツに対応付けて色温度を変える技術が開示されている。色温度とは、ある光と同じ色の光を黒体が放射する時の黒体の温度である。この従来技術によると、コンテンツに対して最適な色温度が設定されるので、視認時の違和感を抑制することができる。
特開2004−219731号公報 特開2008−70621号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示される従来技術によると、以下の課題がある。まず、動画像はNTSC方式やHDTV方式などの伝送規格により色規格が決められているので、ICCプロファイルを利用することができずカラーマネジメントが行えない。また、各コンテンツに最適な画像処理(例えば色の鮮やかさを変更する処理)を施すために、コンテンツの素材と目標画像サイズのデータベースが必要になる。すなわち、膨大なデータベースの作成が必要になり、また膨大なデータベースを保存する手段が必要になるのでコストアップになるという課題があった。
一方、前記特許文献2に開示される色温度の変更は、無彩色の色合いの調整に重点を置いた画質調整方法である。このような画質調整方法によると、肌色などの有彩色の色合いも変更されるものの要望する色を表現できると限らない。例えば、化粧品のCMでは、コンテンツ提供者(広告主)が意図する肌色を表現することが重要であるが、この従来技術によると、コンテンツ提供者の要望に応えられない可能性がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、コンテンツ提供者や制作者の意図する色を簡便な方法で正確且つ確実に表現することのできる画像処理装置及び表示装置を提供することである。
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、コンテンツのカラー画像データを処理する画像処理装置において、3次元LUT方式の色変換用テーブルに基づいてカラー画像信号を色変換することにより表示装置にて表示するためのカラー画像信号を生成するカラーマネジメント手段と、カラー画像データであるコンテンツの色特性を示す第1のカラープロファイルデータと、前記コンテンツの特定色に関するカラー画像信号値と目標値を示す第2のカラープロファイルデータと、カラー画像信号値とそのカラー画像信号値についての前記表示装置の光学的特性を示す値とを対応付けた第3のカラープロファイルデータを保存する保存手段と、前記保存手段に保存されている第1のカラープロファイルデータ及び前記第3のカラープロファイルデータと、前記第3のカラープロファイルデータのカラー画像信号値と光学的特性を示す値から算出される校正係数を利用して、補正パラメータ1を算出するとともに、前記保存手段に保存されている第2のカラープロファイルデータ及び前記第3のカラープロファイルデータと、前記第3のカラープロファイルデータのカラー画像信号値と光学的特性を示す値から算出される校正係数を利用して、補正パラメータ2を算出する算出手段と、前記補正パラメータ1と補正パラメータ2を合成した補正パラメータを前記カラーマネジメント手段の色変換用テーブルに設定する設定手段とを備え、前記算出手段は、前記カラーマネジメント手段の格子点に最も近い前記第3のカラープロファイルデータの格子点を算出し、この最も近い前記第3のカラープロファイルデータの格子点の校正係数CxCyCzを次式で求め、前記カラーマネジメント手段の格子点の校正係数CxCyCzとして代用して前記補正パラメータ1を算出するとともに、前記特定色に最も近い前記第3のカラープロファイルデータの格子点を算出し、この最も近い前記第3のカラープロファイルデータの格子点の校正係数CxCyCzを次式で求め、前記特定色の校正係数CxCyCzとして代用して前記補正パラメータ2を算出し、次式のXmatrix,Ymatrix,Zmatrixは、前記第3のカラープロファイルデータの色度座標から導かれる行列式に、求めたい格子点に最も近い格子点のRγGγBγを代入して求められ、次式のXreal,Yreal,Zrealは、求めたい格子点に最も近い格子点のXYZであることである。
Figure 0005564834
本発明の実施の形態に係る第2の特徴は、前記設定手段は、前記特定色のRGB値で示される点を取り囲む直方体を構成する格子点には前記補正パラメータ2を設定し、それ以外の格子点には前記補正パラメータ1を設定することである。
本発明によれば、コンテンツ提供者や制作者の意図する色を簡便な方法で正確且つ確実に表現することのできる画像処理装置及び表示装置を提供することが可能である。
本発明の実施の形態における表示装置の構成図である。 本発明の実施の形態におけるカラーマネジメント手段の構成図である。 本発明の実施の形態における制御手段の動作を示す図である。 本発明の実施の形態における制御手段の動作を示す図である。 本発明の実施の形態における補正パラメータ1の算出手順を示す図である。 本発明の実施の形態における補正パラメータ2の算出手順を示す図である。 本発明の実施の形態における第1のカラープロファイルデータを示す図である。 本発明の実施の形態における第2のカラープロファイルデータを示す図である。 本発明の実施の形態における計算例を示す図である。 本発明の実施の形態における第3のカラープロファイルデータを示す図である。 本発明の実施の形態における3次元のRGB空間を示す図である。 本発明の実施の形態における3次元のRGB空間を示す図である。 本発明の実施の形態における計算例を示す図である。 本発明の実施の形態における計算例を示す図である。 本発明の実施の形態における3次元のRGB空間を示す図である。 本発明の実施の形態における計算例を示す図である。 本発明の実施の形態における計算例を示す図である。 本発明の実施の形態における計算例を示す図である。 本発明の実施の形態における計算例を示す図である。 本発明の実施の形態における計算例を示す図である。 本発明の実施の形態における計算例を示す図である。 本発明の実施の形態における計算例を示す図である。 本発明の実施の形態における計算例を示す図である。 本発明の実施の形態における計算例を示す図である。 本発明の実施の形態における計算例を示す図である。 本発明の実施の形態における計算例を示す図である。 本発明の実施の形態における3次元のRGB空間を示す図である。 本発明の実施の形態における3次元のRGB空間を示す図である。 本発明の実施の形態における3次元のRGB空間を示す図である。 本発明の実施の形態における計算例を示す図である。 本発明の実施の形態における計算例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における表示装置10の構成図である。この表示装置10は、商品の電子広告等のコンテンツを表示するデジタルサイネージ等であって、機能的には、保存手段11と取得手段12と画像出力手段13と制御手段14とカラーマネジメント手段15と表示手段16とを備えている。
保存手段11は、各種データを保存するフラッシュメモリやHDD等のような不揮発性の保存媒体である。ここでは、コンテンツとの対応が判別できる状態で第1のカラープロファイルデータおよび第2のカラープロファイルデータが保存されており、更に表示手段(表示デバイス)16のカラープロファイルデータが保存されていると仮定する。詳細については後述するが、第1のカラープロファイルデータは、コンテンツのカラープロファイルデータである。また、第2のカラープロファイルデータは、コンテンツの重要な色(特定色)のカラープロファイルデータである。更に、第3のカラープロファイルデータは、表示手段(表示デバイス)16の3次元空間上のカラープロファイルデータである。
取得手段12は、外部の装置から各種データを取得(受信)する機能を備えた通信手段やカラー画像データを受信する画像入力手段である。取得するデータの種類は特に限定されるものではない。例えば、コンテンツと第1のカラープロファイルデータと第2のカラープロファイルデータとを取得する場合は、これらデータを予め保存手段11に保存しておく必要はない。すなわち、保存手段11には、少なくとも第3のカラープロファイルデータが保存されていればよいことになる。
画像出力手段13は、制御手段14からの指示に従って保存手段11からコンテンツを読み出し、表示可能な画像信号に変換して表示手段16に出力する。コンテンツは保存手段11を介さずに取得手段12から画像出力手段13に取り込まれてもよい。
制御手段14は、表示装置10の各手段を制御するための手段であって、例えば制御プログラムがCPUによって実行されることによって具現化される。制御手段14は、保存手段11から読み出すコンテンツを画像出力手段13に指示する。また、表示するコンテンツに対応するカラープロファイルデータを保存手段11から読み出して補正パラメータを算出し、算出した補正パラメータをカラーマネジメント手段15に設定する。以下の説明では、制御手段14の機能のうち、補正パラメータを算出する機能については「算出手段」、補正パラメータをカラーマネジメント手段15に設定する機能については「設定手段」と区別して呼ぶ場合がある。
カラーマネジメント手段15は、画像出力手段13からのカラー画像信号に対して色変換を行って表示手段16へ色変換後のカラー画像信号を出力する手段であって、図2に示すように、3次元LUT(Look Up Table)回路15aとガンマ補正回路15bとを備えている。3次元LUT回路15aは、3つのカラー画像信号で表わされる3次元色空間上に格子点を備え、各格子点に対応付けられた色変換用テーブルを備えている。色変換用テーブルには、3つのカラー画像信号値に対する補正パラメータ(3つのカラー画像出力値やオフセット値など)が格納される。3次元LUT回路15aには、格子点間の3つのカラー画像出力値を補間演算により生成する補間回路も含まれる。一方、ガンマ補正回路15bは、1つのカラー画像入力値に対する1つのカラー画像出力値(オフセット値でも構わない)が格納されている色変換用テーブルを3つ備えている。この色変換用テーブルのデータ数がカラー画像入力信号の階調数より少ない場合は、色変換テーブル間のカラー画像出力値を補間演算により生成する補間回路も含まれる。液晶などの表示デバイスは正確なガンマ特性を得るのが難しく、理想的なガンマ特性を持っていない。また、表示デバイスを製造するメーカが異なった場合はもちろん、同一メーカ同一品番の表示デバイスであったとしても製造バラつきに依存してガンマ特性が異なる場合がある。このような場合、ガンマ補正回路15bは、表示デバイスのガンマ特性を理想的なカーブに補正するために用いられる。カラーマネジメント手段15は、ハードワイヤードロジックにより実現してもよいし、CPUやDSPを用いて実現してもよい。
表示手段16は、カラーマネジメント手段15からのカラー画像信号を表示する液晶ディスプレイやプロジェクタ等である。本明細書では、表示手段16を表示デバイスと記載する場合がある。
《制御手段14の動作》
図3は、制御手段14の動作を示すフローチャートである。以下、表示するコンテンツが静止画像である場合における制御手段14の動作について説明する。
まず、第1のカラープロファイルデータと第3のカラープロファイルデータとを保存手段11から読み出す(S1)。第1のカラープロファイルデータは、表示する静止画像のカラープロファイルデータであり、一般的にはICCプロファイルにより与えられる。そして、このように読み出した第1のカラープロファイルデータと第3のカラープロファイルデータとに基づいて補正パラメータ1を算出する(S2)。また、第2のカラープロファイルデータを保存手段11から読み出す(S3)。第2のカラープロファイルデータは、表示する静止画像の特定色のカラープロファイルデータである。そして、このように読み出した第2のカラープロファイルデータと既に読み出している第3のカラープロファイルデータとに基づいて補正パラメータ2を算出する(S4)。次いで、算出した補正パラメータ1と補正パラメータ2とを合成し(S5)、合成後の補正パラメータをカラーマネジメント手段15へ与える(S6)。最後に、表示するコンテンツを画像出力手段13に指示する(S7)。
図4は、制御手段14の動作を示すフローチャートである。以下、表示するコンテンツが動画像である場合における制御手段14の動作について説明する。
動画像は、NTSC方式やHDTV方式などの伝送規格により色規格が決められている。よって予め各伝送規格に合ったカラープロファイルデータを第1のカラープロファイルデータとして保存手段11に保存しておく。
まず、表示する動画像の色規格を判定し(S11)、判定した色規格に対応する第1のカラープロファイルデータを保存手段11から読み出すとともに、第3のカラープロファイルデータを保存手段11から読み出す(S12)。そして、このように読み出した第1のカラープロファイルデータと第3のカラープロファイルデータとに基づいて補正パラメータ1を算出する(S13)。また、第2のカラープロファイルデータを保存手段11から読み出す(S14)。第2のカラープロファイルデータは、表示する動画像の特定色のカラープロファイルデータである。そして、このように読み出した第2のカラープロファイルデータと既に読み出している第3のカラープロファイルデータとに基づいて補正パラメータ2を算出する(S15)。次いで、算出した補正パラメータ1と補正パラメータ2とを合成し(S16)、合成後の補正パラメータをカラーマネジメント手段15へ与える(S17)。最後に、表示するコンテンツを画像出力手段13に指示する(S18)。
図5は、補正パラメータ1の算出手順を示すフローチャートである。
まず、コンテンツ色空間のRGBからXYZへの変換式を求める(S001)。次いで、求めた変換式に基づいて、3次元LUT回路15aの各格子点Q(以降の説明において、単に格子点Qと呼ぶ場合がある)の目標XYZを求める(S002)。次いで、求めた3次元LUT回路15aの各格子点Qの目標XYZに最も近い第3のカラープロファイルデータの格子点P(以降の説明において、単に格子点Pと呼ぶ場合がある)を探す(S003)。このステップS003は、つまり、“3次元LUT回路15aの各格子点Qの目標XYZに最も近い値のXYZを持つ第3のカラープロファイルデータの格子点Pを探す”という意味である。次いで、探した格子点Pの校正係数CxCyCzを求める(S004)。最後に、求めた格子点Pの校正係数CxCyCzを格子点Qの校正係数CxCyCzとして代用し、3次元LUT回路15aの補正パラメータ1を求める(S005)。
図6は、補正パラメータ2の算出手順を示すフローチャートである。
まず、特定色の目標XYZに最も近い第3のカラープロファイルデータPを探す(S101)。このステップS101は、つまり、“特定色の目標XYZに最も近い値のXYZを持つ第3のカラープロファイルデータの格子点Pを探す”という意味である。次いで、探した格子点Pの校正係数CxCyCzを求める(S102)。次いで、求めた格子点Pの校正係数CxCyCzを特定色の校正係数CxCyCzとして代用し、特定色の補正パラメータを求める(S103)。次いで、特定色の補正パラメータ(出力値)を補正オフセット値に変換する(S104)。次いで、特定色を補正するための3次元LUT回路15aの8つの格子点Qを探す(S105)。最後に、3次元LUT回路15aの8つの格子点Qの補正パラメータ2を求める(S106)。
《カラープロファイルデータの具体例》
次に、第1のカラープロファイルデータについて詳しく説明する。
第1のカラープロファイルデータは、既に説明した通りコンテンツのカラープロファイルデータであり、次の色特性を含んでいる。第1のカラープロファイルデータには、図7(A)に示すように、赤100%の色度座標と、緑100%の色度座標と、青100%の色度座標と、白100%(赤、緑、青がそれぞれ100%)の色度座標とが含まれる。また、第1のカラープロファイルデータには、図7(B)に示すように、赤のガンマ値と、緑のガンマ値と、青のガンマ値とが含まれる。コンテンツ作成時に第1のカラープロファイルデータも作成される。第1のカラープロファイルデータは、コンテンツに組み込まれていてもよいし、あるいは、コンテンツとは別のファイルとして存在してもよい。ガンマ値は、入力と出力の関係を示したテーブルとして表されてもよい。赤100%、緑100%、青100%、白100%のカラープロファイルデータは、L*a*b*表色系のようなデバイスインディペンデントカラー空間で表わされるものであればよく、XYZ表色系に限定しない。
次に、第2のカラープロファイルデータについて詳しく説明する。
第2のカラープロファイルデータは、既に説明した通りコンテンツの特定色のカラープロファイルデータである。図8に第2のカラープロファイルデータの例を示す。第2のカラープロファイルデータには、図8に示すように、特定色のRGB値と、特定色の目標値を示す色度座標(x,y)及び輝度Yとが含まれる。計算例では図8に示す色を特定色Aと呼ぶ。また、以降の計算例では、RGBは8bitデータと仮定している。コンテンツ作成時に第2のカラープロファイルデータも作成される。第2のカラープロファイルデータは、コンテンツに組み込まれていてもよいし、あるいは、コンテンツとは別のファイルとして存在してもよい。特定色は、化粧品のCMにおける肌の色や会社のCMにおけるロゴの色など、コンテンツ提供者(広告主)や制作者の“こだわりの色”である。よって、第2のカラープロファイルデータには、コンテンツ提供者や制作者により特定色が予め指定されるようになっている。特定色として複数色が指定されてもよい。特定色のカラープロファイルデータは、L*a*b*表色系のようなデバイスインディペンデントカラー空間で表わされるものであればよく、XYZ表色系に限定しない。本実施の形態では、XYZを用いてカラーマネジメントを行っているので、第2のカラープロファイルデータの色度座標(x,y)及び輝度Yを〔数1〕に代入することでXとZを求める。この算出結果を図9に示す。
Figure 0005564834
次に、第3のカラープロファイルデータについて詳しく説明する。
第3のカラープロファイルデータは、既に説明した通り表示デバイスの3次元空間上のカラープロファイルデータである。第3のカラープロファイルデータには、3つのカラー画像信号で表わされる3次元の格子点のカラー画像信号値と、そのカラー画像信号値に対応する表示デバイスの光学的特性を示すXYZとが含まれる。表示デバイスの光学的特性を示すXYZは、予め測定器により測定されたデータである。ここでは、表示デバイスのガンマ特性が理想的なガンマ特性となるように、予めガンマ補正回路15bにより2.2などの任意のガンマ値に補正された後のXYZを測定している。格子点のカラー画像信号値と表示デバイスの光学的特性を示すXYZとは対でテーブルとして保存され、データ数はl×m×n個である。例えば、256階調の3つのカラー画像信号それぞれを32階調間隔で9個に区切った場合、そのカラープロファイルデータのデータ数は9×9×9=729個となる。第3のカラープロファイルデータのデータ数が多ければ多いほど補正の精度は高くなるが、高い補正の精度を必要としない場合は赤、緑、青、白に相当する4個でもよい。第3のカラープロファイルデータで扱うカラー画像信号の色空間は、RGB空間に限定されるものではなく、YUV空間や輝度・色相・彩度で表わされる空間でも良い。第3のカラープロファイルデータは、L*a*b*表色系のようなデバイスインディペンデントカラー空間で表わされるものであればよく、XYZ表色系に限定しない。表示デバイス1台毎に固有のカラープロファイルデータを持てば、表示デバイスを製造するメーカが異なったり、表示デバイスの製造バラつきがあったりしても、表示デバイスの個体差を吸収することができる。また、数ヶ月毎など定期的に第3のカラープロファイルデータを更新すれば、表示デバイスの経年劣化による色の変化を吸収することができる。ガンマ補正する際のガンマ値は2.2に限定されるものではなく任意のガンマ値でよいし、数式で表せるものであれば何でもよい。ガンマの数式は、一般的に次式で表わされる。
Figure 0005564834
図10に第3のカラープロファイルデータの例を示す。ここでは、図11に示すように、3次元のRGB空間を想定し、RGB空間の格子点P上に表示デバイスの光学的特性を示すXYZが保存されている。各格子点Pはその位置を示すlmnによって区別される。lはR、mはG、nはBに対応している。P000付近の格子点Pの位置関係は図12のようになる。表示デバイスの光学的特性を示すXYZは、ガンマ変換後のRGB(ここではRγGγBγと表す。)を基準とする。図10の例では、RGB値をそれぞれ9個に区切り、9×9×9=729個の第3のカラープロファイルデータがあると仮定する。
《補正パラメータ1の算出例》
以下、図5を参照しながら、補正パラメータ1の算出例を詳しく説明する。
まず、コンテンツ色空間のRGBからXYZへの変換式を求める(S001)。RGBからXYZへの変換式は次の行列式で表される。
Figure 0005564834
赤100%、緑100%、青100%、白100%の色度座標をそれぞれ(xr,yr)(xg,yg)(xb,yb)(xw,yw)とすると、RGBからXYZへの変換式は次のように表わされる。
Figure 0005564834
ここで、Cr,Cg,Cbは次式で求めることができる。
Figure 0005564834
よって、〔数3〕の行列式のM1〜M9を全て求めることができる。コンテンツ色空間のRGBからXYZへの変換式を求めるためには、(xr,yr)(xg,yg)(xb,yb)(xw,yw)に第1のカラープロファイルデータの色度座標を代入すればよい。その結果、〔数3〕の行列式のM1〜M9は図13のようになる。
次いで、ステップS001で求めた〔数3〕の行列式に基づいて、3次元LUT回路15aの各格子点Qの目標XYZを求める(S002)。3次元LUT回路15aは、3つのカラー画像入力信号で表わされる3次元色空間上に格子点Qを備え、各格子点Qには、カラー画像入力信号値に対応する3つのカラー画像出力信号値(補正パラメータ)が保存されている。3次元LUT回路15aの格子点Qの数や間隔は、第3のカラープロファイルデータの格子点Pの数や間隔と同じでなくてもよい。3次元LUT回路15aの色空間は、第3のカラープロファイルデータの色空間と同じでなくてもよく、RGB空間以外にYUV空間や輝度・色相・彩度で表わされる空間でもよい。図14に3次元LUT回路15aの例として、3次元LUT回路15aの格子点QとRGB値の関係を示す。ここでは、図15に示すように、3次元のRGB空間を想定し、RGBそれぞれが5個の格子点Qで区切られて5×5×5=125個のテーブルがあると仮定する。この場合、ステップS001で求めた〔数3〕の行列式と第1のカラープロファイルデータに含まれるガンマ値とに基づいて3次元LUT回路15aの格子点Qの目標XYZを求めると図16−1及び図16−2のようになる。以下、図16−1に示す格子点Q111を例にして説明するが、その他の格子点Qについても同様の手順で補正パラメータが算出される。
次いで、ステップS002で求めた3次元LUT回路15aの各格子点Qの目標XYZに最も近い第3のカラープロファイルデータPを探す(S003)。具体的には、XYZ空間上の2点間の距離rを求め、距離rが最小になる格子点Pを探せばよい。距離rは次式で求めることができる。
Figure 0005564834
〔数6〕において、XqYqZqは今求めようとしている3次元LUT回路15aの格子点Qの目標XYZであり、XpYpZpは第3のカラープロファイルデータとして保存されている格子点PのXYZである。
ここで、格子点Q111の目標XYZは図17(A)に示す通りである。そして、この目標XYZに最も近い第3のカラープロファイルデータPとしては、図17(B)に示すように、距離rが最小(0.054)になる格子点P100が該当する。
次いで、ステップS003で探した格子点Pの校正係数CxCyCzを求める(S004)。具体的には、〔数4〕の行列式により算出されるXYZをXmatrix,Ymatrix,Zmatrixとするとともに、真のXYZをXreal,Yreal,Zrealとし、校正係数CxCyCzを次式のように定義する。
Figure 0005564834
Figure 0005564834
〔数8〕のXmatrix,Ymatrix,Zmatrixは、〔数4〕の行列式において第3のカラープロファイルデータの赤100%(P800)、緑100%(P080)、青100%(P008)、白100%(P888)の色度座標から導かれる行列式に、求めたい格子点Qに最も近い(ステップS003で探した)格子点PのRγGγBγを代入して求められる。〔数8〕のXreal,Yreal,Zrealは、求めたい格子点Qに最も近い(ステップS003で探した)格子点PのXYZである。求めたい格子点Qに最も近い(ステップS003で探した)格子点Pの校正係数CxCyCzを〔数8〕で求め、この格子点Pの校正係数CxCyCzを後続するステップS005で格子点Qの校正係数CxCyCzとして代用するようにしている。すなわち、求めたい格子点Qの校正係数CxCyCzは直接求めることができないので、格子点Qに最も近い格子点Pの校正係数CxCyCzで代用しているのである。このようにしても、格子点Qに最も近い格子点Pの校正係数CxCyCzで代用しているので、誤差を最小に抑えることができる。
図18に計算例を示す。第3のカラープロファイルデータの赤100%(P800)、緑100%(P080)、青100%(P008)、白100%(P888)の色度座標から〔数3〕のM1〜M9を解くと、行列式は図18(A)のようになる。ここで、求めたい格子点Q111に最も近い格子点PはP100であるため、Xmatrix,Ymatrix,Zmatrixは図18(B)のようになる。また、求めたい格子点Q111に最も近い格子点PはP100であるため、Xreal,Yreal,Zrealは図18(C)のようになる。よって、格子点P100言い換えれば格子点Q111の校正係数CxCyCzは図18(D)のようになる。
次いで、ステップS004で求めた格子点Pの校正係数CxCyCzを格子点Qの校正係数CxCyCzとして代用し、3次元LUT回路15aの補正パラメータ1を求める(S005)。具体的には、まず、求めたい格子点Qの目標XYZを表示デバイス上に出力するためのrγgγbγを求める。ここで、校正係数CxCyCzを含めたRGBからXYZへの変換式は〔数4〕と〔数7〕により次式で表すことができる。
Figure 0005564834
rγgγbγを求める式に変形すると次式のようになる。この式のXreal,Yreal,Zrealに求めたい格子点Qの目標XYZを代入するとrγgγbγを求めることができる。
Figure 0005564834
図19に計算例を示す。求めたい格子点Q111の目標XYZは、図17(A)に示すように、X=0.045、Y=0.0474、Z=0.0516であり、求めたい格子点Q111の校正係数CxCyCzの逆数は、図18(D)に示すように、1/Cx=1.0526、1/Cy=0.9091、1/Cz=1.0526である。これらを〔数10〕に代入すると図19(A)のようになり、求めたい格子点Q111の目標XYZを表示デバイスに出力するためのrγgγbγは図19(B)のようになる。ここで、表示デバイスはガンマ補正回路15bを用いて所定のガンマ値(2.2など)に補正されているので、求めたい格子点Qの目標XYZを表示デバイスに出力するための補正パラメータrgbは次式により求めることができる。
Figure 0005564834
ここでは、表示デバイスはガンマ補正回路15bを用いてガンマ値2.2に補正されているので、3次元LUT回路15aの格子点Q111に与える補正パラメータrgbは図20のようになる。
3次元LUT回路15aの全ての格子点QについてステップS003〜S005の処理を行い、全ての格子点Qについて補正パラメータ1を求める。
《補正パラメータ2の算出例》
以下、図6を参照しながら、補正パラメータ2の算出例を詳しく説明する。
まず、特定色の目標XYZに最も近い第3のカラープロファイルデータPを探す(S101)。具体的には、〔数6〕を用いて距離rが最小になる格子点Pを探せばよい。ここで、特定色Aの目標XYZは図21(A)に示す通りである。そして、この目標XYZに最も近い第3のカラープロファイルデータPとしては、図21(B)に示すように、距離rが最小(0.030)になる格子点P111が該当する。
次いで、校正係数CxCyCzを求める(S102)。具体的には、ステップS101で探した格子点Pの校正係数CxCyCzを求め、求めた格子点Pの校正係数CxCyCzを特定色の校正係数CxCyCzとして代用する。図22に計算例を示す。図22(A)はステップS003の計算例で示した図18(A)と同じである。ここで、特定色Aに最も近い格子点PはP111であるため、Xmatrix,Ymatrix,Zmatrixは図22(B)のようになる。また、特定色Aに最も近い格子点PはP111であるため、Xreal,Yreal,Zrealは図22(C)のようになる。よって、格子点P111言い換えれば特定色Aの校正係数CxCyCzは図22(D)のようになる。
次いで、ステップS005と同様にして、特定色の目標XYZを表示デバイス上に出力するためのrγgγbγを求め、表示デバイスのガンマ値を考慮して補正パラメータrgbを求める(S103)。図23に計算例を示す。特定色Aの目標XYZは、図21(A)に示すように、X=0.13、Y=0.13、Z=0.1であり、特定色Aの校正係数CxCyCzの逆数は、図22(D)に示すように、1/Cx=0.9091、1/Cy=0.8772、1/Cz=1.0753である。これらを〔数10〕に代入すると図23(A)のようになり、特定色Aの目標XYZを表示デバイスに出力するためのrγgγbγは図23(B)のようになる。ここでは、表示デバイスはガンマ補正回路15bを用いて2.2に補正されているので、特定色Aの目標XYZを表示デバイスに出力するための補正パラメータrgbは図23(C)のようになる。
次いで、特定色の補正パラメータ(出力値)を補正オフセット値に変換する(S104)。すなわち、ステップS106の前準備として、出力値である補正パラメータrgbから特定色のRGB値を引き算し、補正オフセット値を求める。図24に計算例を示す。補正オフセット値drは、補正パラメータr(104.26)から特定色AのR値(117)を引き算して−12.74となる。補正オフセット値dgは、補正パラメータg(91.085)から特定色AのG値(99)を引き算して−7.91となる。補正オフセット値dbは、補正パラメータb(88.408)から特定色AのB値(80)を引き算して8.41となる。
次いで、特定色を補正するための3次元LUT回路15aの8つの格子点Qを探す(S105)。具体的には、特定色のRGB値で示される点が3次元LUT回路15aの格子点Qの中でどの直方体に取り囲まれているかを調べる。そのためには、特定色のRGB値から3次元LUT回路15aの格子間隔を引いて、符号が正から負に変わる位置を調べればよい。図25に計算例を示す。特定色AのR値は117であるので64と128の間にある。特定色AのG値は99であるので64と128の間にある。特定色AのB値は80であるので64と128の間にある。よって、特定色AのRGB値は、図26に示すように、Q111、Q112、Q121、Q122、Q211、Q212、Q221、Q222の8点で構成される直方体に取り囲まれていることが分かる。
最後に、特定色を補正するための3次元LUT回路15aの8つの格子点Qの補正パラメータ2を求める(S106)。3次元LUT回路15aに含まれる補間回路の補間方法は様々提案されているが、ここでは8つの格子点を用いた線形補間を例に説明する。まず、図27に示すように、8つの格子点Qで構成される直方体の中に点Aが位置しているとする。ここで、図28に示すように、8つの格子点Qそれぞれに補正オフセット値EQXXXが与えられ、点Aと格子点Qとの距離がΔr,Δg,Δbであるとすると、Δr,Δg,Δbに正比例した分だけの補正オフセット値EQXXXが加算されて点Aの補正オフセット値Eが得られる。点Aと格子点Qとの距離Δr,Δg,Δbに正比例するということは、Δr,Δg,Δbで表わされる直方体の体積に正比例すると言い換えることができる。よって、点Aと格子点Qとで形成する直方体の体積を用いると、補正オフセット値Eは次式で表すことができる。
Figure 0005564834
但し、VQXXXは直方体の体積であり、〔数13〕で表すことができる。例えば、VQ000は、点Aと格子点Q000とを含む直方体の体積を意味している。QXXXは、説明を分りやすくするためにQ000,Q001,Q010,Q011,Q100,Q101,Q110,Q111としているが、3次元LUT回路15aの任意の格子点であればよく特に限定されない。
Figure 0005564834
次に、各格子点の補正オフセット値の比率をΔr,Δg,Δbを用いて〔数14〕のように定義する。〔数14〕は、それぞれをEQ001,EQ010,・・・,EQ111について解くと、〔数15〕のように全てEQ000を用いて表すことができる。
Figure 0005564834
Figure 0005564834

〔数15〕を〔数12〕に代入すると、〔数12〕のEは1つのEQxxxで表すことができる。前記の例では、Δr≠1且つΔg≠1且つΔb≠1の場合、EはEQ000で表すことができる。EはステップS104で求めた補正オフセット値であり、Δr,Δg,Δbは第2のカラープロファイルデータで与えられる特定色のRGB値と格子点QのRGB値(カラー画像入力信号値)の差分であるので、ステップS105で求めた8つの格子点Qの補正オフセット値を求めることができる。その格子点QのRGB値(カラー画像入力信号値)に補正オフセット値を加算すれば、補正パラメータ2を求めることができる。図29に計算例を示す。特定色AのRGB値および補正オフセット値からQ111,Q112,・・・,Q221,Q222の8つの格子点の補正オフセット値を求めると図29のようになる。
なお、ここでは、特定色を補正するための3次元LUT回路15aの格子点Qとして、8つの格子点Qの補正パラメータ2を求める場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、より簡単に特定色に最も近い1つの格子点Qだけや、特定色に近い4つの格子点Q、あるいは8つよりも多い格子点Qの補正パラメータ2を求めてもよい。
《補正パラメータ1と補正パラメータ2の合成例》
ステップS105で求めた8つの格子点Qには、ステップS106で求めた補正パラメータ2を設定する。そして、それ以外の格子点Qには、ステップS005で求めた補正パラメータ1を設定する。例えば、格子点Q111の補正パラメータ1は、図30に示すように、r=67.49、g=57.05、b=65.73であるが、格子点Qの補正パラメータ2は、図29で示したように、r=60.62、g=61.90、b=66.23である。よって、格子点Q111には、r=60.62、g=61.90、b=66.23が設定されることになる。
以上説明したように、本発明では、第3のカラープロファイルデータのカラー画像信号値と光学的特性を示す値とを関係付けるための校正係数を算出し、この校正係数を利用して補正パラメータを算出するようにしているので、従来よりも適切な値の補正パラメータを設定することができる。しかも、校正係数を求める際には、格子点Qあるいは特定色に最も近い格子点Pの校正係数で代用するようにしているので、誤差を最小に抑えることができる。よって、本発明によれば、コンテンツ提供者や制作者の意図する色を簡便な方法で正確且つ確実に表現することが可能となるので、表示装置を介在した商取引において商品販売者と購入者の満足が得られる。このような本発明は、商品の電子広告等のコンテンツを表示するデジタルサイネージ等に適用すると非常に有用である。
なお、ここでは、第3のカラープロファイルデータの数が729個の場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、第3のカラープロファイルデータの数は、表示デバイスの3次元色空間における赤、緑、青、白の4個以上であればよく、特に限定されるものではない。ただし、第3のカラープロファイルデータの数が多いほど、補正の精度は高くなる。
また、ここでは、校正したい格子点Qあるいは特定色に最も近い格子点Pの校正係数で代用することとしているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、校正したい格子点Qに近い順に4つの格子点P1、P2、P3、P4を特定し、この4つの格子点P1、P2、P3、P4から校正係数を求めるようにすることも可能である。
10…表示装置
11…保存手段
12…取得手段
13…画像出力手段
14…制御手段
15…カラーマネジメント手段
15a…3次元LUT回路
15b…ガンマ補正回路
16…表示手段
CxCyCz…校正係数

Claims (2)

  1. コンテンツのカラー画像データを処理する画像処理装置において、
    3次元LUT方式の色変換用テーブルに基づいてカラー画像信号を色変換することにより表示装置にて表示するためのカラー画像信号を生成するカラーマネジメント手段と、
    カラー画像データであるコンテンツの色特性を示す第1のカラープロファイルデータと、前記コンテンツの特定色に関するカラー画像信号値と目標値を示す第2のカラープロファイルデータと、カラー画像信号値とそのカラー画像信号値についての前記表示装置の光学的特性を示す値とを対応付けた第3のカラープロファイルデータを保存する保存手段と、
    前記保存手段に保存されている第1のカラープロファイルデータ及び前記第3のカラープロファイルデータと、前記第3のカラープロファイルデータのカラー画像信号値と光学的特性を示す値から算出される校正係数を利用して、補正パラメータ1を算出するとともに、前記保存手段に保存されている第2のカラープロファイルデータ及び前記第3のカラープロファイルデータと、前記第3のカラープロファイルデータのカラー画像信号値と光学的特性を示す値から算出される校正係数を利用して、補正パラメータ2を算出する算出手段と、
    前記補正パラメータ1と補正パラメータ2を合成した補正パラメータを前記カラーマネジメント手段の色変換用テーブルに設定する設定手段と、
    を備え
    前記算出手段は、前記カラーマネジメント手段の格子点に最も近い前記第3のカラープロファイルデータの格子点を算出し、この最も近い前記第3のカラープロファイルデータの格子点の校正係数CxCyCzを次式で求め、前記カラーマネジメント手段の格子点の校正係数CxCyCzとして代用して前記補正パラメータ1を算出するとともに、前記特定色に最も近い前記第3のカラープロファイルデータの格子点を算出し、この最も近い前記第3のカラープロファイルデータの格子点の校正係数CxCyCzを次式で求め、前記特定色の校正係数CxCyCzとして代用して前記補正パラメータ2を算出し、
    次式のXmatrix,Ymatrix,Zmatrixは、前記第3のカラープロファイルデータの色度座標から導かれる行列式に、求めたい格子点に最も近い格子点のRγGγBγを代入して求められ、次式のXreal,Yreal,Zrealは、求めたい格子点に最も近い格子点のXYZである
    ことを特徴とする画像処理装置。
    Figure 0005564834
  2. 前記設定手段は、前記特定色のRGB値で示される点を取り囲む直方体を構成する格子点には前記補正パラメータ2を設定し、それ以外の格子点には前記補正パラメータ1を設定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
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