JP2009005081A - プロファイル作成装置およびプロファイル作成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像内の領域毎にユーザの所望する色再現プロファイルを適用することは困難であった。
【解決手段】
まず画像に対して基本的に適応する基本プロファイルを選択する。そしてユーザは、該画像における特定領域および該特定領域に適用する特定プロファイルを複数のプリセットプロファイルから選択し、該情報は優先順位とともに記憶される。そして、基本色再現プロファイルに対して、特定領域の色域に対応する箇所を特定色色再現プロファイルの対応箇所に置換する処理を、優先順位に応じて行う。これにより、ユーザの好みや画像作成意図を反映した色再現プロファイルが作成される。
【選択図】図5
【解決手段】
まず画像に対して基本的に適応する基本プロファイルを選択する。そしてユーザは、該画像における特定領域および該特定領域に適用する特定プロファイルを複数のプリセットプロファイルから選択し、該情報は優先順位とともに記憶される。そして、基本色再現プロファイルに対して、特定領域の色域に対応する箇所を特定色色再現プロファイルの対応箇所に置換する処理を、優先順位に応じて行う。これにより、ユーザの好みや画像作成意図を反映した色再現プロファイルが作成される。
【選択図】図5
Description
本発明は、色再現プロファイルを作成するプロファイル作成装置およびプロファイル作成方法に関する。
近年、パーソナルコンピュータ並びにその周辺機器であるカラープリンタの普及に加え、ディジタルカメラやディジタルビデオ、あるいはスキャナといった画像デジタル機器の普及が著しい。さらに、このようなデジタル機器の高機能化、高精度化が進む中、ユーザの色再現に対する要求レベルは近年急速に高まり、ハイエンドユーザからローエンドユーザまで幅広い層において、高精度カラーマッチングの実現が求められている。
ここで、一般的なメーカ等において行われている製品設計の手順においては特に、対象製品をモニタを使用して設計する、またプリンタで出力して確認するといった工程において、非常に高い精度での各種デジタル機器間のカラーマッチングが要求される。
その背景として、上記デジタル機器の高機能化、高精度化とともに、画像作成アプリケーションの高機能化が挙げられる。例えば、人物のコンピュータグラフィックス(以下、CG)を作成する際に、以下の1)〜3)のような工程を実行することにより、違和感の無いCGが簡易に作成できるようになった。すなわち、1)洋服の生地をスキャナで読み込み、2)CG内の人物の洋服部分にスキャンした生地データ情報をインポートし、3)平滑化などの画像補正、を行う。
このように、製品を設計するデザイナーなどが、自分の作成意図をCG等を利用して容易に実現できるようになってきている。そこで、カラーマッチングに対しても、「個々のデザイナーがそれぞれ好ましいと感じる色再現を実現したい」という要望や、「画像を作成する際に重要視した画像領域に対しては、他の領域とは異なる特別な色再現を行いたい」といった要望が上げられている。すなわち、ユーザの好みや画像作成意図(色再現方法)に応じた色再現が求められている。
このような要望は、組版を行うDTP作業者や、撮影者の意図を忠実に再現可能な高精度ディジタルカメラを使用するプロカメラマンなどからも上がっており、各ユーザの好みや画像作成意図(色再現方法)に応じた色再現の実現は非常に重要であるといえる。
従来、ユーザの好みや画像作成意図に応じた色再現を実現する方法としては、1)ICCプロファイルを作成し、必要に応じて調整を行う方法、2)ドライバに準備されている画像補正手段を用いる方法、などがある。
1)ICCプロファイルを作成し、必要に応じて調整を行う手段を用いた場合、高い精度で、且つ、自由度の高い色再現を実施することが可能である。しかしながら、上記の作成、調整作業には、測定装置や専用のソフトウェアを用意する必要があると共に、高度な知識や高い熟練度が必要となるため、ユーザにとっては重い負荷となってしまう。
また、2)ドライバに準備されている画像補正手段を用いる場合は、メーカがドライバに同梱した色再現プロファイルの中から所望の色再現プロファイルを選択する方法が一般的である。しかしながら、メーカがドライバに同梱した色再現プロファイルが、ユーザが好ましいと感じる色再現と合致するとは限らない。また、ドライバに同梱された色再現プロファイルを自由に変更したり、変更を施した色再現プロファイルを保存する方法は用意されていない事が一般的である。
本来、デザインなどのデジタル画像作成を担当する部門においては、高い精度で、且つ、自由度の高い色再現を行うことが出来る、1)ICCプロファイルの作成、及び、調整の方法をとることが望ましい。しかしながら、上記のように専用の機材や高度な知識と経験が必要な為、プルーフ出力やプレゼンテーション資料出力等の特別にカラーマッチングを必要とする場合以外は、2)ドライバに準備されている画像補正手段を用いる方法をとる場合が多い。しかしながら、2)ドライバに準備されている画像補正手段を用いる方法においても、上記のようにユーザの好みや画像作成意図に応じた色再現を忠実に実現するには至っていない。
以上のような問題を受けて、ユーザの好みや画像作成意図に応じた色再現を簡易に実現する方法として、以下のような提案がなされている。
例えば予め、複数の色み(人物、風景、その他)と対応付けられた複数のプロファイルを保持しておく。そして、ユーザが色再現を行う画像に応じて上記色みの割合をUI上で指定し、その割合を元にプロファイルの合成を行い色再現処理を実施することにより、ユーザが好ましいと感じる色再現処理を実現する(例えば、特許文献1参照)。
また、ユーザが色再現を行う画像に対して、色みや明るさの修正を複数の組み合わせで行った画像をサムネイル状に表示し、ユーザが好ましいと感じた画像を選択させる事で、ユーザが好ましいと感じる色再現処理を実現する(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−120253号公報
特開平11−32227号公報
しかしながら、上述した特許文献1,2に記載された提案においては、画像内の特定領域毎に、ユーザの意図を反映した複数の色再現プロファイルを適用することはできない。従って、上記各提案においては、ユーザが画像を作成する際に、画像内の領域毎に異なる画像作成意図(色再現方法)を加味した色再現プロファイルを作成する事ができない。これにより、ユーザがその画像に求める画像作成意図(色再現方法)をプリンタなどの出力装置で再現する事はできなかった。
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、色再現プロファイルの作成を以下のように実現するプロファイル作成方法およびプロファイル作成装置を提供することを目的とする。すなわち、画像に対する基本プロファイルに対し、該画像内の特定領域についてはユーザの所望する特定プロファイルが適用可能となるように、プロファイルを合成する。
上記目的を達成するための一手段として、本発明のプロファイル作成装置は以下の構成を備える。
すなわち、処理対象となる画像を設定する画像設定手段と、前記画像に適用するための基本プロファイルを設定する基本プロファイル設定手段と、前記画像において特定領域を選択する領域選択手段と、前記特定領域に適用するための特定プロファイルを設定する特定プロファイル設定手段と、前記基本プロファイルの前記特定領域に対応する対応箇所を前記特定プロファイルと合成して、合成プロファイルを作成するプロファイル合成手段と、を有することを特徴とする。
以上の構成により、画像に対する基本プロファイルに対し、該画像内の特定領域についてはユーザの所望する特定プロファイルが適用可能となるように、プロファイルを合成することが容易に可能となる。
以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<第1実施形態>
●システム概要
図1は、本実施形態におけるプロファイル作成システムの構成を示すブロック図である。本実施形態のシステムは、パーソナルコンピュータ(以下、PC)101と、カラーモニタ120からなる。
●システム概要
図1は、本実施形態におけるプロファイル作成システムの構成を示すブロック図である。本実施形態のシステムは、パーソナルコンピュータ(以下、PC)101と、カラーモニタ120からなる。
PC101において、102はアプリケーション格納部、103は入力画像ファイルパス格納部、104は入力画像格納部、105はプリセットプロファイル格納部である。また、106は基本色再現プロファイル格納部、107は基本色再現プロファイル適用画像格納部である。また、108はプリセットプロファイル適用画像格納部、109は色再現重視情報リスト格納部、110は合成プロファイル格納部、111は出力プロファイルパス格納部、112は色再現重視情報格納部、113はプロファイル合成処理部である。また、114は色域情報格納部、115はグリッドリスト格納部、116は抽出テーブル格納部、117は平均ピクセルデータ格納部、118は閾値A格納部、119はカラーマッチング処理部である。
以下、上記構成におけるプロファイル作成動作について、その概要を説明する。
まず、アプリケーション格納部102に格納されているプロファイル作成アプリケーションが、ユーザの指示を受けたOSプログラムに基づいて起動され、カラーモニタ120に表示される。
起動されたアプリケーション上で、以下の操作が行われる。最初に、ユーザはプロファイルに画像作成意図(色再現方法)を反映したい画像ファイルを選択する。選択された画像ファイルのパスは入力画像ファイルパス格納部103に、選択された画像ファイルデータは入力画像格納部104に格納される。次に、プロファイル作成処理を行う際の基準となる色再現プロファイル(以下、基本色再現プロファイル)を、プリセットプロファイル格納部105に格納されている複数のプリセットプロファイルの中から一つ選択する。ここで選択されたプリセットプロファイルは、基本色再現プロファイル格納部106に格納される。この時点で、カラーマッチング処理部119において、入力画像格納部104に格納された画像ファイルデータに対して、基本色再現プロファイル格納部106に格納された基本色再現プロファイルを適用する処理が行われる。そして、基本色再現プロファイルが適用された後の画像ファイルデータが、基本色再現プロファイル適用画像格納部107に格納され、アプリケーション上に表示される。
またカラーマッチング処理部119において、入力画像格納部104に格納された画像ファイルデータに対し、上記基本色再現プロファイル以外の、プリセットプロファイル格納部105に格納された全てのプリセットプロファイルを適用する処理が行われる。基本色再現プロファイル以外の全てのプリセットプロファイルを適用された複数の画像ファイルデータは、プリセットプロファイル適用画像格納部108に格納され、アプリケーション上に表示される。
続いて、アプリケーション上に表示された基本色再現プロファイル適用画像(基本色再現プロファイル適用画像格納部107に格納)において、ユーザが色再現を重視したいと思う領域の指定を行う。そして、アプリケーション上に表示されたプリセットプロファイル適用画像(プリセットプロファイル適用画像格納部108に格納)の中から、ユーザが最も好ましいと感じる色再現の画像を選択する。選択された領域に関する情報と、選択された色再現情報は、優先順位情報を付加された形で、色再現重視情報リスト格納部109に格納される。
上記の色再現を重視する領域の指定と、ユーザが最も好ましいと感じる色再現画像の選択は、ユーザが色再現を重視したいと思う領域の個数分行われる。ユーザが色再現を重視したいと思う全ての領域に対して、ユーザが最も好ましいと感じる色再現画像の選択が終了した時点で、プロファイル合成処理部113において、プロファイル合成処理が開始される。プロファイル合成処理は、色再現重視情報リスト格納部109に格納された複数の選択された領域に関する情報と、選択された色再現情報、及び優先順位情報を参照して行われる。プロファイル合成処理が施された合成プロファイルは、合成プロファイル格納部110に格納される。
最後に、合成プロファイル格納部110に格納された合成プロファイルの保存パスを、ユーザが指定する。指定された保存パスは、出力プロファイルパス格納部111に格納され、そのパスが指定する場所に合成プロファイルが保存される。
●プロファイル作成処理
以下、本実施形態におけるプロファイル作成動作について詳細に説明する。以降、プロファイルとは、ある理想的な色再現でのプリンタ出力を実現するための、デバイス依存空間からデバイス非依存空間へのルックアップテーブル(以下、LUT)として保持されるものとする。このLUTは、RGB色空間での格子点の色座標データと、該格子点が再現するL*a*b*色空間の座標値とを対応させた、図2に示すようなデータ構造で構成される。データ構造の先頭には、R/G/B値のステップが記述され、この後に、各格子点に対応する色座標L*値、a*値、b*値が、R,G,Bの順でネストされて記述される。このデータ構造をRGB色空間で模式的に表すと、図3のように表される。
以下、本実施形態におけるプロファイル作成動作について詳細に説明する。以降、プロファイルとは、ある理想的な色再現でのプリンタ出力を実現するための、デバイス依存空間からデバイス非依存空間へのルックアップテーブル(以下、LUT)として保持されるものとする。このLUTは、RGB色空間での格子点の色座標データと、該格子点が再現するL*a*b*色空間の座標値とを対応させた、図2に示すようなデータ構造で構成される。データ構造の先頭には、R/G/B値のステップが記述され、この後に、各格子点に対応する色座標L*値、a*値、b*値が、R,G,Bの順でネストされて記述される。このデータ構造をRGB色空間で模式的に表すと、図3のように表される。
尚、本実施形態においてはプロファイルがLUT形式であるものとして説明を行うが、プロファイルの形式はこの例に限らず、例えばある理想的な出力特性を示す関係式、等が記憶されていてもよく、テーブルの形式は問わないものとする。
尚、本実施形態においては、アプリケーション格納部102に格納されたアプリケーションは、カラーモニタ120に複数の画像を表示し、ユーザは該画像をカラーモニタ120上で参照しながらプロファイル作成処理を行う。従って、カラーモニタ120の色再現性が重要となるが、以下では、カラーモニタ120は付属、もしくは、市販のキャリブレータ等で色再現性が確立されているものとして、本実施形態の説明を行う。
以下、本実施形態における詳細なプロファイル作成動作について、図4のフローチャート、図5のアプリケーションUI例、図6及び図7を用いて説明する。
まず、ステップS401において、アプリケーション格納部102に保持されたプロファイル作成アプリケーションが起動する。これにより、図5に示すような該プロファイル作成アプリケーションのUI画面が表示される。
ステップS402では、ユーザがプロファイルに画像作成意図(色再現方法)を反映させたい、すなわち処理対象となる画像ファイルへのパスを、図5の入力画像ファイル設定部501より指定することにより、処理対象となる画像設定を行う。ここで指定された画像ファイルへのパスは、入力画像ファイルパス格納部103に格納される。
ステップS403では、入力画像ファイルパス格納部103に格納された入力画像ファイルパスが指定する、処理対象の画像ファイルの読み込みを行う。読み込まれた画像ファイルデータは、入力画像格納部104に格納される。
ステップS404では、プロファイルを作成する際にベースとなる色再現方法を、図5の基本色再現設定部502より指定することにより、基本プロファイル設定を行う。基本色再現設定部502は、ドロップダウンリスト形式になっており、プリセットプロファイル格納部105に予め格納されている目的別の色再現プロファイル名が列挙される。本実施形態では、色再現プロファイルとして「色差最小」、「知覚的」、「彩度重視」、「肌色重視」のそれぞれに適合した色再現プロファイルがプリセットプロファイルとして、プリセットプロファイル格納部105に格納されているとする。基本色再現設定部502で指定された基本色再現方法に対応するプリセットプロファイルは、基本色再現プロファイル格納部106に格納される。
尚、プリセットプロファイル格納部105には、目的に応じて、所望の色再現プロファイルを格納してもよい。例えば、「黒いカメラ」の画像用のプロファイルを作成する場合は、「黒重視」の色再現プロファイルを予めプリセットプロファイル格納部105に格納しておいてよい。また、プリセットプロファイル格納部105に格納する色再現プロファイルとして、本実施形態で作成した色再現プロファイルを追加してもよい。また、保有可能な色再現プロファイルの個数は制限しない。
ステップS405では、カラーマッチング処理部119において、入力画像格納部104に格納された入力画像に対して、基本色再現プロファイル格納部106に格納された基本色再現プロファイルを適用するカラーマッチング処理を行う。カラーマッチング処理が行われた入力画像は、基本色再現プロファイル適用画像格納部107に格納される。
ステップS406では、ステップS405でカラーマッチング処理を行った基本色再現プロファイル適用画像格納部107に格納された基本色再現プロファイル適用画像を、図5の基本色再現表示部503に表示する。
ステップS407では、カラーマッチング処理部119において、入力画像格納部104に格納された入力画像に対して、プリセットプロファイルによるカラーマッチング処理を行う。すなわち、プリセットプロファイル格納部105に格納されたプリセットプロファイルの中で、ステップS404で基本色再現方法として指定されたプロファイル以外の色再現プロファイルを適用したカラーマッチング処理を行う。例えば、ステップS404で「色差最小」の色再現プロファイルが基本色再現方法として指定された場合は、その他の「知覚的」、「彩度重視」、「肌色重視」の色再現プロファイルによるカラーマッチング処理が行われる。カラーマッチング処理後の入力画像は、プリセットプロファイル適用画像格納部108に格納される。
ステップS408では、ステップS407でカラーマッチング処理を行ったプリセットプロファイル適用画像を、図5のプリセット表示部504〜506に表示する。本実施形態では、「知覚的」、「彩度重視」、「肌色重視」の3つの色再現プロファイルが適用された3つの画像が表示される。上記以外の色再現プロファイルがプリセットプロファイル格納部105に格納されている場合には、格納されているプリセットプロファイル数−1(基本色再現方法分を抜いたプリセットプロファイル数)枚分画像が表示される。
ステップS409では、ユーザが色再現を重視する特定領域の指定と、その領域に対して適用する色再現方法の指定を行う。この領域指定、及び、色再現方法指定は、ユーザが色再現を重視する領域の個数分行われる。
指定された特定領域情報、及び色再現方法は、優先順位を領域指定順に付加して、図6に記すような色再現重視情報の形式で、色再現重視情報リスト格納部109に格納される。ここで図7に、色再現重視情報として上記優先順位情報、特定画像領域情報、色再現方法(色再現プロファイル情報)が格納された一例を示す。図7によれば、優先順位は「3」であり、選択された特定領域は左上の座標が(XPS,YPS)、右下の座標が(XPE,YPE)の矩形であり、選択された色再現方法(色再現プロファイル情報)は「色差最小」である。なお、この色再現重視領域指定処理の詳細については、図8を用いて後述する。
ステップS410では、プロファイル合成処理部113において、基本色再現プロファイル格納部106に格納された基本色再現プロファイルに対して、以下の情報を用いたプロファイル合成処理を行う。まず、色再現重視情報リスト格納部109に格納された色再現重視領域リストに登録されている色再現重視情報内の領域情報を用いる。また、色再現重視情報内の色再現プロファイル情報に対応するプリセットプロファイル格納部105に格納されたプリセットプロファイル、そして、色再現重視情報内の優先順位情報を用いる。このプロファイル合成処理は、ユーザが色再現を重視する全ての領域に対して、領域選択及び色再現方法指定が終了した時点で、図5のプロファイル作成ボタン511を押下する事で開始される。プロファイル合成処理が行われた基本色再現プロファイルは、合成プロファイルとして合成プロファイル格納部110に格納される。なお、このプロファイル合成処理の詳細については、図14を用いて後述する。
ステップS411では、ステップS410で合成された合成プロファイルを保存するパスを、図5の出力プロファイル設定部512より指定する。指定されたプロファイル保存パスは、出力プロファイルパス格納部111に格納される。
ステップS412では、ステップS410で合成された合成プロファイルを、ステップS411で指定された出力プロファイルパスに保存する。このプロファイル保存処理は、図5の保存ボタン513を押下する事で実施される。
ステップS413では、プロファイル作成処理を終了する。この終了処理は、図5の終了ボタン514を押下する事で実施される。
●色再現重視領域指定処理
以下、上述したステップS409における色再現重視領域指定処理について、図8のフローチャートを用いて詳細に説明する。
以下、上述したステップS409における色再現重視領域指定処理について、図8のフローチャートを用いて詳細に説明する。
まずステップS801において、ステップS402で選択された入力画像において、ユーザが色再現を重視する領域を指定する。この際の指定方法としては、PC101に接続されたマウス等を用いて、図5の基本色再現表示部503に表示された基本色再現プロファイル適用画像上において、色再現が重要と思われる領域を選択する。選択する領域情報としては例えば、指定された領域を規定するために、図9に示すように、選択された領域の左上の座標PS=(XPS,YPS)、及び右下の座標PP=(XPE,YPE)を使用することができる。選択された範囲に関する情報は、色再現重視情報格納部112における色再現重視情報を構成する領域情報として格納される
ステップS802では、ステップS801で指定した色再現重視領域に適用する色再現方法を選択することによって、特定プロファイル設定を行う。この選択は、以下のように行われる。まず、ステップS801で選択された領域について、ユーザがステップS402で選択した入力画像の作成時に意図した色再現に最も近いと思われる画像を、図5のプリセットプロファイルを適用したプリセット表示部504〜506の中から選ぶ。そして、プリセット表示部504〜506にそれぞれ関連付けられたボタン507〜509の中から、先に選択されたプリセット表示部の画像に対するボタンを押下することによって、色再現プロファイルが選択される。ここで指定された特定プロファイルは、色再現重視情報格納部112における色再現重視情報を構成する色再現プロファイル情報として格納される。尚、本実施形態における色再現重視領域(特定領域)の選択方法は上記方法に限らず、他の方法を用いても良い。例えば、画像ファイルに基づく画像をプリンタから出力し、ユーザが画像作成において重視した領域を、該出力画像上にペンなどでマークし、これをスキャナで読み取るといった方法を取ってもよい。
ステップS802では、ステップS801で指定した色再現重視領域に適用する色再現方法を選択することによって、特定プロファイル設定を行う。この選択は、以下のように行われる。まず、ステップS801で選択された領域について、ユーザがステップS402で選択した入力画像の作成時に意図した色再現に最も近いと思われる画像を、図5のプリセットプロファイルを適用したプリセット表示部504〜506の中から選ぶ。そして、プリセット表示部504〜506にそれぞれ関連付けられたボタン507〜509の中から、先に選択されたプリセット表示部の画像に対するボタンを押下することによって、色再現プロファイルが選択される。ここで指定された特定プロファイルは、色再現重視情報格納部112における色再現重視情報を構成する色再現プロファイル情報として格納される。尚、本実施形態における色再現重視領域(特定領域)の選択方法は上記方法に限らず、他の方法を用いても良い。例えば、画像ファイルに基づく画像をプリンタから出力し、ユーザが画像作成において重視した領域を、該出力画像上にペンなどでマークし、これをスキャナで読み取るといった方法を取ってもよい。
次にステップS803においては、上記領域情報および特定プロファイル情報がセットされた色再現重視情報格納部112内の色再現重視情報に対し、さらに優先順位情報を格納して、色再現重視情報リスト格納部109に格納する。色再現重視情報の優先順位情報としては、色再現重視情報リスト格納部109における色再現重視情報リストへの格納の順番がセットされる。例えば、既に色再現重視情報リスト格納部109内の色再現重視情報リストに2つの色再現重視情報が格納されていた場合には、色再現重視情報格納部112に格納される色再現重視情報の優先順位情報には「3」が格納される。
ただし、優先順位は、図5に示す色再現リスト510を操作する事によって変更することが可能である。以下、図10、図11、図12、図13を用いて優先順位の変更方法について説明する。ここでは、図10に示す優先順位「1」のアイテムを優先順位「3」に変更する例を示す。この場合、まず、図11に示すように優先順位「1」のアイテムをマウスで選択する。次に、図12に示すように、優先順位「1」のアイテムを選択状態のまま、優先順位「3」のアイテムの上にマウスを移動し、選択を解除する。すると、図13に示すように、優先順位「1」と優先順位「3」のアイテムが入れ替わり、この変更は色再現重視情報リスト格納部109内の色再現重視情報リストに反映される。
そしてステップS804において、色再現を重視する領域が他に存在するか否かを、ユーザが判定する。色再現を重視する領域が他に存在する場合にはステップS801に進み、色再現重視領域の指定を行う。一方、色再現を重視する領域が他に存在しない場合には、色再現重視領域指定処理を終了する。
●プロファイル合成処理
以下、上述したステップS410におけるプロファイル合成処理について、図14のフローチャートを用いて詳細に説明する。
以下、上述したステップS410におけるプロファイル合成処理について、図14のフローチャートを用いて詳細に説明する。
まずステップS1401において、色再現重視情報リスト格納部109内の色再現重視情報リストに登録されている色再現重視情報を、その優先順位情報が低い順に並び替える。従って、以下のステップS1402〜S1406のプロファイル合成処理は、ユーザが優先順位が低いと判断した選択領域、及び色再現方法から順次行われる。この並び替え処理は、例えば、優先順位が高い順にプロファイル合成処理を行った場合、先に合成処理が施された優先順位の高い領域の色再現テーブルが、後に合成される優先順位の低い領域の色再現テーブルで書き換えられてしまう事を防ぐために行う。本実施形においては、色再現中情報の優先順位は「1」が最も優先順位が高いため、優先順位が「1」の色再現重視情報は、最後にプロファイル合成処理が行われる事になる。
次にステップS1402において、色再現重視情報リスト格納部109内の色再現重視情報リストから、色再現重視情報を取得する。取得した色再現重視情報は、色再現重視情報格納部112に格納する。
ステップS1403では、ステップS1402で取得した色再現重視情報を使用して、色再現重視領域内の色域を算出する。ここで図15を用いて、色域算出処理の概要を説明する。図15に示すように画像内の領域が選択されている場合、ユーザが色再現を重視している領域は、帽子のYellowであって、背景のGreenではないと想像される。従ってステップS1403では、ユーザが色再現を重視しているであろう色域を算出(例えば、図15の帽子のYellow部分を抽出)する。算出された色域情報は、色域情報格納部114に格納する。なお、この色再現重視領域の色域算出処理の詳細については後述する。
次にステップS1404において、ステップS1402で取得した特定プロファイル情報に対応する、プリセットプロファイル格納部105内のプリセットプロファイルから、ステップS1403で算出した色域を取り囲むテーブルの抽出処理を行う。
ここで、図16〜図19を用いて、ステップS1404におけるテーブル抽出処理の概要を説明する。例えば、色域情報格納部114内に格納された色域が、ある1色のRGB値(r,g,b)を含む(★構成されていた→含む、としました)場合、該RGB値(r,g,b)を取り囲むテーブルは、図16に示す太枠の立方体(以下、グリッド)の領域に相当する。図16において太線で示すグリッドの領域を、入力Grid値と出力L*a*b*値を対応させたテーブル形式で表したものが図17であり、ステップS1404で抽出したテーブルは、図17のようなデータ構造で構成される。尚、上記の例では、色域情報格納部114に格納された色域が1色から構成されている例を説明したが、この色域が複数の色で構成され、且つ、図18のように一つのグリッドに収まらない場合も考えられる。この場合は図19に示すように、色域を取り囲むグリッドの数が増え、図17に示す構造からなる抽出テーブル数は増大する。抽出したテーブルは、抽出テーブル格納部116に格納する。なお、ステップS1404におけるプリセットプフロファイルから色域を取り囲むテーブルを抽出する処理の詳細については後述する。
次にステップS1405において、ステップS1404でプリセットプロファイルから抽出して抽出テーブル格納部116に格納された抽出テーブルを、基本色再現プロファイル格納部106に格納された基本色再現プロファイルに合成する。
ここで図20を用いて、プロファイル合成処理の概要を説明する。図20において、2001を基本色再現プロファイル、2002をプリセットプロファイルの抽出テーブルとする。まず、基本色再現プロファイル2001から、プリセットプロファイルの抽出テーブル2002の入力Grid値に対応する部分のテーブル2003を抜き出す。次に、テーブル2003を抜き出した基本色再現プロファイル2001に抽出テーブル2002を埋め込むことにより、合成が行われる。さらに、図2、図21、及び、図22を用いて、プロファイル合成処理の詳細を説明する。前述の通り、図20に示す基本色再現プロファイル2001は、実際には図2に示すように、R/G/B値のステップと、各格子点に対応する色座標L*値,a*値,b*値が、R,G,Bの順でネストされるデータ構造としてで構成されている。また、図20に示す抽出テーブル2002は、図21のような入力Grid値と出力L*a*b*値の対応テーブル形式のデータ構造として構成されている。従って、図20を用いて概要を説明したプロファイル合成処理は、実際には図22に示すように、図21の抽出テーブルの入力Grid値に対応する基本色再現プロファイルのL*a*b*座標値を、抽出テーブルの出力L*a*b*値に置き換える処理を行う。
以上のように本実施形態では、基本色再現プロファイル2001における特定領域の対応箇所を検出し、これをユーザによって設定されたプリセットプロファイルの対応箇所で置換することによって、合成プロファイルを作成する。合成された基本色再現プロファイルは、合成プロファイル格納部110に格納される。
尚、上記プロファイル合成処理によって合成プロファイル格納部110に格納された合成プロファイルには、図20において2004の太線で示されるような、異なる色再現領域の境界線が発生する。この境界線を境に色再現方法が異なっているため、合成プロファイルを画像に適用してプリンタ等から出力した際に、擬似輪郭などの不具合発生の原因となる場合がある。このような不具合を解消するために、上記プロファイル合成処理時に、上記境界線の部分のテーブルは、基本色再現プロファイルのL*a*b*座標値を抽出テーブルの出力L*a*b*値で単純に置き換えることはしない。例えば、基本色再現プロファイルのL*a*b*座標値と、抽出テーブルの出力L*a*b*値の平均L*a*b*値で置き換える処理を行ってもよい。
そしてステップS1406において、色再現重視情報リスト格納部109内の色再現重視領域リストに、未処理の色再現重視領域が存在するか否かを判定する。未処理の色再現重視領域が存在する場合には、ステップS1402に移動し、既に合成処理が施され合成プロファイル格納部110に格納されている合成プロファイルに対して、再度、合成処理を実行する。未処理の色再現重視領域が存在しない場合は、プロファイル合成処理を終了する。
●色再現重視領域の色域算出処理
以下、上述したステップS1403における色再現重視領域の色域算出処理について、図23のフローチャートを用いて詳細に説明する。この処理においては例えば、図15に示すように画像内の領域が選択されている場合に、帽子のYellowの部分の色域を算出する。図23のフローチャートの概要としては、まずステップS2301〜S2305において、選択領域内の平均ピクセルデータの算出を行う。そして、ステップS2306〜S2310において、領域内の全てのピクセルと算出した平均ピクセルデータの距離を算出し、閾値による色域の内外判定を行う。
以下、上述したステップS1403における色再現重視領域の色域算出処理について、図23のフローチャートを用いて詳細に説明する。この処理においては例えば、図15に示すように画像内の領域が選択されている場合に、帽子のYellowの部分の色域を算出する。図23のフローチャートの概要としては、まずステップS2301〜S2305において、選択領域内の平均ピクセルデータの算出を行う。そして、ステップS2306〜S2310において、領域内の全てのピクセルと算出した平均ピクセルデータの距離を算出し、閾値による色域の内外判定を行う。
ステップS2301では、平均ピクセルデータ格納部117に格納されている平均ピクセルデータ(Rs,Gs,Bs)の初期化を行う。具体的には、Rs=0,Gs=0,Bs=0の初期化を行う。
ステップS2302では、色再現重視情報格納部112内の色再現重視情報における領域情報を参照して、選択領域のピクセル情報(Rn,Gn,Bn)を入力画像格納部104内の入力画像から取得する。
ステップS2303では、平均ピクセルデータ(Rs,Gs,Bs)に対して、ステップS2302で取得した選択領域のピクセル情報(Rn,Gn,Bn)を加算する。すなわち、Rs=Rs+Rn,Gs=Gs+Gn,Bs=Bs+Bn、の演算を行う。
ステップS2304では、選択領域内の全てのピクセルデータに対する、ステップS2302〜S2303のピクセル加算処理が終了したか否かを判定する。加算処理が終了した場合はステップS2305に進むが、加算処理が終了していない場合はステップS2302に進み、ピクセル加算処理を継続する。
ステップS2305では、選択領域内の全てのピクセルデータ分が加算された平均ピクセルデータ(Rs,Gs,Bs)を、選択領域内の総ピクセル数で割る処理を行う。これにより、平均ピクセルデータ(Rs,Gs,Bs)が、選択領域内のピクセルデータの平均値として算出される。
次にステップS2306では、色再現重視情報格納部112内の色再現重視情報における領域情報を参照し、選択領域のピクセル情報(Rn,Gn,Bn)を入力画像格納部104内の入力画像から取得する。
ステップS2307では、ステップS2301〜S2305で算出した平均ピクセルデータ(Rs,Gs,Bs)と、ステップS2306で取得した選択領域のピクセル情報(Rn,Gn,Bn)の距離Dを算出する。距離D算出は、例えば下式に基づいて行われる。
距離D=((Rs−Rn)2+(Gs−Gn)2+(Bs−Bn)2)1/2
ステップS2308では、ステップS2307で算出した距離Dが、閾値A格納部118に格納されている閾値Aより小さいか否かを判定する。距離Dが閾値Aより小さい場合は、選択領域のピクセルデータ(Rn,Gn,Bn)は、選択領域内の全ピクセルデータの平均値と同系統の色であると判定し、ステップS2309に進む。一方、距離Dが閾値Aより大きい場合は、選択領域のピクセルデータ(Rn,Gn,Bn)は、選択領域内の全ピクセルデータの平均値と異なる系統の色であると判断し、色域情報格納部114に格納すること無くステップS2310に進む。尚、閾値A格納部118内の閾値Aとしては、予め所望の値をセットしておくことができる。また、ユーザが所望の色域算出精度に応じて、閾値Aの値を変更してもよい。
ステップS2308では、ステップS2307で算出した距離Dが、閾値A格納部118に格納されている閾値Aより小さいか否かを判定する。距離Dが閾値Aより小さい場合は、選択領域のピクセルデータ(Rn,Gn,Bn)は、選択領域内の全ピクセルデータの平均値と同系統の色であると判定し、ステップS2309に進む。一方、距離Dが閾値Aより大きい場合は、選択領域のピクセルデータ(Rn,Gn,Bn)は、選択領域内の全ピクセルデータの平均値と異なる系統の色であると判断し、色域情報格納部114に格納すること無くステップS2310に進む。尚、閾値A格納部118内の閾値Aとしては、予め所望の値をセットしておくことができる。また、ユーザが所望の色域算出精度に応じて、閾値Aの値を変更してもよい。
ステップS2309では、選択領域内の平均的な色と同系統の色と判定された選択領域のピクセル情報(Rn,Gn,Bn)を、色域情報格納部114に格納する。
ステップS2310では、選択領域内の全てのピクセルデータに対する色域判定処理が終了したか否かを判定する。全てのピクセルデータに対する色域判定処理が終了した場合は色域計算処理を終了するが、未終了であればステップS2306に進み、色域判定処理を継続する。
●プリセットプロファイルからのテーブル抽出処理
以下、ステップS1404におけるプリセットプロファイルからのテーブル抽出処理について、図24のフローチャートを用いて詳細に説明する。この処理では、ステップS1403で算出した色域を取り囲むグリッド群を、プリセットプロファイルから抽出する。 まずステップS2401において、色域情報格納部114内の色域情報から、色域内のピクセル情報(Rn,Gn,Bn)を取得する。
以下、ステップS1404におけるプリセットプロファイルからのテーブル抽出処理について、図24のフローチャートを用いて詳細に説明する。この処理では、ステップS1403で算出した色域を取り囲むグリッド群を、プリセットプロファイルから抽出する。 まずステップS2401において、色域情報格納部114内の色域情報から、色域内のピクセル情報(Rn,Gn,Bn)を取得する。
そしてステップS2402において、色再現重視情報格納部112内の色再現プロファイル情報に対応する、プリセットプロファイル格納部105格納のプリセットプロファイルから、ステップS2401で取得した色域を取り囲むテーブルを抽出する。すなわち、ステップS2401で取得した色域内のピクセル情報(Rn,Gn,Bn)を取り囲むグリッドGRnを取得する。このグリッドGRnは上述したように、図16に太線で示す立方体の形状を取り、実際のテーブル構造としては、図17に示す入力Grid値と出力L*a*b*値の対応テーブルの形式を取る。
そしてステップS2403において、グリッドリスト格納部115に格納されているグリッドリストに、ステップS2402で算出したグリッドGRnが存在するか否かを判定する。グリッドリスト内にグリッドGRnが存在する場合はステップS2405に進み、グリッドリスト内にグリッドGRnが存在しない場合はステップS2404に進む。
ステップS2404では、ステップS2402で算出したグリッドGRnを、グリッドリスト格納部115に格納する。
ステップS2405では、色域内の全てのピクセルデータに対してグリッド算出処理が終了したか否かを判定する。色域内の全てのピクセルデータに対してグリッド算出処理が終了した場合はテーブル抽出処理を終了するが、未終了である場合はステップS2401に進み、グリッド算出処理を継続する。
以上説明したように本実施形態によれば、画像に対する基本色再現プロファイルを設定し、さらに、画像内の所定領域毎に、ユーザが重視する色再現方法(特定プロファイル)を選択するという操作を行う。このような簡易な操作で、ユーザの好みや画像作成意図を反映した、最適な色再現を実現する合成プロファイルを作成することができる。したがって、本実施形態において作成された合成プロファイルを画像に適用してプリンタ等で出力することにより、ユーザの画像作成意図に沿った画像形成がなされる。
<他の実施形態>
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記録媒体(記憶媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、撮像装置、webアプリケーション等)から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記録媒体(記憶媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、撮像装置、webアプリケーション等)から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアプログラムを、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。なお、この場合のプログラムとは、コンピュータ読取可能であり、実施形態において図に示したフローチャートに対応したプログラムである。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、以下に示す媒体がある。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD-ROM、CD-R、CD-RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD-ROM,DVD-R)などである。
プログラムの供給方法としては、以下に示す方法も可能である。すなわち、クライアントコンピュータのブラウザからインターネットのホームページに接続し、そこから本発明のコンピュータプログラムそのもの(又は圧縮され自動インストール機能を含むファイル)をハードディスク等の記録媒体にダウンロードする。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD-ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせることも可能である。すなわち該ユーザは、その鍵情報を使用することによって暗号化されたプログラムを実行し、コンピュータにインストールさせることができる。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、実行されることによっても、前述した実施形態の機能が実現される。すなわち、該プログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行うことが可能である。
Claims (11)
- 処理対象となる画像を設定する画像設定手段と、
前記画像に適用するための基本プロファイルを設定する基本プロファイル設定手段と、
前記画像において特定領域を選択する領域選択手段と、
前記特定領域に適用するための特定プロファイルを設定する特定プロファイル設定手段と、
前記基本プロファイルの前記特定領域に対応する対応箇所を前記特定プロファイルと合成して、合成プロファイルを作成するプロファイル合成手段と、
を有することを特徴とするプロファイル作成装置。 - 前記プロファイル合成手段は、
前記基本プロファイルにおいて、前記特定領域に対応する対応箇所を検出する検出手段と、
該検出された前記基本プロファイルの対応箇所を、前記特定プロファイルの対応する対応箇所に置き換える置換手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のプロファイル作成装置。 - 前記検出手段は、前記特定領域において同系統の色域を算出することによって、前記特定領域に対応する前記基本プロファイルの対応箇所を検出することを特徴とする請求項2に記載のプロファイル作成装置。
- さらに、前記画像に対して前記基本プロファイルを適用して得られる画像を表示する基本の表示手段を有し、
前記領域選択手段は、前記基本の表示手段で表示された画像に基づいて、前記特定領域を選択することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプロファイル作成装置。 - 前記基本プロファイル設定手段は、複数のプリセットプロファイルから前記基本プロファイルを選択することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプロファイル作成装置。
- さらに、前記画像に対して、前記複数のプリセットプロファイルのうち、前記基本プロファイルとして選択されていないプリセットプロファイルを適用して得られる画像を表示する表示手段を有し、
前記特定プロファイル設定手段は、前記表示手段で表示された画像に基づいて、前記特定プロファイルを設定することを特徴とする請求項5記載のプロファイル作成装置。 - 前記領域選択手段は、前記画像における前記特定領域として複数の領域を選択することが可能であり、
前記特定プロファイル設定手段は、前記特定領域のそれぞれに対して、適用するためのプロファイルを設定することが可能である
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のプロファイル作成装置。 - さらに、前記特定領域および該特定領域に適用する特定プロファイルの組に対して優先順位を付加する優先順位の付加手段を有し、
前記プロファイル合成手段は、前記優先順位の低い順に前記特定プロファイルを合成することを特徴とする請求項7に記載のプロファイル作成装置。 - 画像設定手段が、処理対象となる画像を設定する画像設定ステップと、
基本プロファイル設定手段が、前記画像に適用するための基本プロファイルを設定する基本プロファイル設定ステップと、
領域選択手段が、前記画像において特定領域を選択する領域選択ステップと、
特定プロファイル設定手段が、前記特定領域に適用するための特定プロファイルを設定する特定プロファイル設定ステップと、
プロファイル合成手段が、前記基本プロファイルにおける前記特定領域に対応する対応箇所を前記特定プロファイルと合成して、合成プロファイルを作成するプロファイル合成ステップと、
を有することを特徴とするプロファイル作成方法。 - コンピュータで実行されることにより、該コンピュータを請求項1乃至8のいずれか1項に記載のプロファイル作成装置として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
- 請求項10に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒体。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010286554A (ja) * | 2009-06-09 | 2010-12-24 | Dainippon Printing Co Ltd | 画像処理装置及び表示装置 |
WO2014136530A1 (en) * | 2013-03-05 | 2014-09-12 | Ricoh Company, Ltd. | Image processing apparatus, image processing system, and image processing method |
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2007
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