JP2003234916A - 画像処理装置、画像処理方法、印刷装置、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記録した媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、印刷装置、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記録した媒体

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JP2003234916A
JP2003234916A JP2002031802A JP2002031802A JP2003234916A JP 2003234916 A JP2003234916 A JP 2003234916A JP 2002031802 A JP2002031802 A JP 2002031802A JP 2002031802 A JP2002031802 A JP 2002031802A JP 2003234916 A JP2003234916 A JP 2003234916A
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JP2002031802A
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Masayuki Seko
将幸 世古
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動画質調整機能を用いて画像補正を行う場
合には微調整ができないし、自動画質調整機能を用いず
に画像補正を行うのは困難である。 【解決手段】 画像データを入力する画像入力手段U1
と、画像処理について人間が感覚的に理解できるキーワ
ードで表現されるとともに画像に対して補正する領域を
指定する領域指定キーワードおよび当該領域に対する補
正内容を指示する処理選択キーワードを入力するキーワ
ード入力手段U5と、領域指定キーワードに基づいて画
像データのうち補正処理を行う処理領域を決定するとと
もに、処理選択キーワードに基づいて同処理領域の画像
データに対して補正処理を行う画像補正手段U6等を具
備する構成にした。感覚的に理解できるキーワードを用
いて画像補正を感覚的に行うことができるので、自分の
好みに応じて容易に画像補正を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データに対し
て補正処理を行う画像処理装置、画像処理方法、印刷装
置、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記
録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラ等によって生成された画
像データの画質は、画像レタッチアプリケーションの自
動画質調整機能を用いてコンピュータにより調整可能で
ある。同自動画質調整機能によりプリンタ等の画像出力
機器から出力される画像は自動的に補正されるので、容
易に画質を向上させることができる。また、画像データ
を生成するデジタルカメラ等が同画像データに画像処理
する際の処理条件に関する情報を含めておき、プリンタ
が直接同画像データを取得して処理条件に関する情報を
参照しながら自動的に画像補正を行うことも行われてい
る。一方、自分好みの画質となるように画像補正を行う
場合には、自動画質調整機能を用いず、RGBそれぞれ
別に強弱を調整したり、色調補正用のトーンカーブを作
成したり等することにより、画像補正を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術で
は、以下のような課題があった。自動画質調整機能を用
いて画像補正を行う場合には、誰でも容易に高画質の画
像を得ることができるものの、微調整ができないため自
分好みの画質とならないことがあった。また、自動画質
調整機能を用いずに画像補正を行う場合には、感覚的に
理解できないパラメータを変更する等、コンピュータを
用いる画像処理の技術が必要であるため、同画像処理の
技術を持たない素人では自分好みの画質となるように画
像補正を行うことは困難であった。本発明は、上記課題
にかんがみてなされたもので、コンピュータ画像処理に
ついての素人であっても自分好みの画像補正を容易に行
うことが可能な画像処理装置、画像処理方法、印刷装
置、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記
録した媒体の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、画像を多数の画素で階調
表現した画像データを入力する画像入力手段と、画像処
理について感覚的に理解できるキーワードで表現される
とともに上記画像に対して補正する領域を指定する領域
指定キーワードおよび当該領域に対する補正内容を指示
する処理選択キーワードを入力するキーワード入力手段
と、このキーワード入力手段にて入力された領域指定キ
ーワードに基づいて上記画像データのうち補正処理を行
う処理領域を決定するとともに、同キーワード入力手段
にて入力された処理選択キーワードに基づいて同処理領
域の画像データに対して補正処理を行う画像補正手段と
を具備する構成としてある。
【0005】すなわち、画像入力手段は、画像を多数の
画素で階調表現した画像データを入力する。キーワード
入力手段は、画像に対して補正する領域を指定する領域
指定キーワードと、当該領域に対する補正内容を指示す
る処理選択キーワードとを入力する。同領域指定キーワ
ードと処理選択キーワードは、画像処理について感覚的
に理解可能なキーワードで表現されている。そして、画
像補正手段は、領域指定キーワードに基づいて画像デー
タのうち補正処理を行う処理領域を決定するとともに、
処理選択キーワードに基づいて同処理領域の画像データ
に対して補正処理を行う。すると、本画像処理装置のユ
ーザは、感覚的に理解できるキーワードを用いて補正処
理を行う対領域を指定して画像補正を感覚的に行うこと
ができる。したがって、従来のように感覚的に理解でき
ないパラメータを変更する必要がなくなり、ユーザはコ
ンピュータ画像処理についての素人であっても自分の好
みに応じて容易に画像補正を行うことができる。
【0006】ここで、キーワードを入力するキーワード
入力手段は、タッチパネルやキーボードによりキーワー
ドの操作入力によりキーワードを入力するものであって
もよいし、ディスプレイに表示した複数のコマンドから
マウス操作によりキーワードを取得するものであっても
よいし、音声入力によりキーワードを入力するものであ
ってもよい。なお、領域指定キーワードは、画像の一部
を指定するキーワードのみならず、画像全体を指定する
キーワードであってもよい。画像入力手段は画像データ
を入力するが、これは単に以下の処理で画像データを扱
えるようにするものであればよい。例えば、外部からの
画像データの入力に限らず、アプリケーションがRAM
のワークエリアに保持している画像データの開始アドレ
スや終了アドレスを取得することにより、同画像データ
にアクセスできるようにするというものでも構わない。
また、単一のコンピュータ内に保持されている画像デー
タではなく、ネットワーク上に存在する他のコンピュー
タ内に保持されている画像データにアクセスして本画像
処理を実現できるようにするというものでも構わない。
【0007】また、上記キーワード入力手段は、画像処
理について感覚的に把握可能なキーワードで表現される
とともに上記補正内容に対する補正量を指示する補正量
キーワードを入力し、上記画像補正手段は、上記キーワ
ード入力手段にて入力された補正量キーワードに応じた
補正量となるように上記処理領域の画像データに対して
補正処理を行う構成としてもよい。すなわち、本画像処
理装置のユーザは、画像に対する補正量を感覚的に理解
できる補正量キーワードを用いて、画像補正の強さを感
覚的に指示することができる。
【0008】画像データに基づく画像を出力する画像出
力機器は、画像を表現可能な範囲がある。そこで、請求
項3にかかる発明は、上記画像補正手段は、上記補正量
キーワードが補正量の最大を意味するキーワードである
とき、上記補正処理後の画像データに基づく画像を出力
する画像出力機器にて画像を表現可能な範囲内であって
補正量が最大となるように同画像データに対して補正処
理を行う構成としてある。すなわち、コンピュータ画像
処理についての素人であっても、画像補正の可能な限界
まで容易に画像補正を行うことができる。なお、画像出
力機器は、様々な機器を採用可能であり、画像を印刷す
るプリンタであってもよいし、画像を表示するディスプ
レイや液晶パネルやプロジェクタであってもよい。
【0009】キーワード入力手段がキーワードを入力す
る際、画像に対して補正する領域の指定を促すキーワー
ドを外部に出力して領域指定キーワードの入力を受け付
けることにより同領域指定キーワードを取得し、同領域
に対する補正内容の指示を促すキーワードを外部に出力
して処理選択キーワードの入力を受け付けることにより
同処理選択キーワードを取得し、同補正内容に対する補
正量の指示を促すキーワードを外部に出力して補正量キ
ーワードの入力を受け付けることにより同補正量キーワ
ードを取得してもよい。すなわち、入力を促すキーワー
ドが出力されるので、利便性が向上する。
【0010】ところで、請求項5にかかる発明のよう
に、上記画像補正手段は、上記補正処理後の画像データ
が当該画像データに基づく画像を出力する画像出力機器
にて表現可能な範囲内となるか否かを判定し、判定結果
を外部に出力する判定手段を備える構成としてもよい。
すなわち、コンピュータ画像処理についての素人であっ
ても、画像補正により画像出力機器の補正範囲の限界を
超えるか否かを容易に把握することができる。
【0011】その一例として、上記画像補正手段にて補
正処理が行われた画像データを、当該画像データと上記
画像出力機器で使用可能な画像出力機器用画像データと
の対応関係を複数の参照点について規定する色変換テー
ブルを参照して同画像出力機器用画像データに色変換す
る出力画像変換手段が設けられ、上記色変換テーブルに
は、上記画像データが上記画像出力機器にて表現可能な
範囲内か否かを表す情報が含まれ、上記判定手段は、上
記色変換テーブルを参照して上記補正処理後の画像デー
タが上記画像出力機器にて表現可能な範囲内となるか否
かを判定する構成としてもよい。すなわち、色変換テー
ブルから画像データが画像出力機器にて表現可能な範囲
内か否かを表す情報を参照することにより、容易に補正
処理後の画像データが画像出力機器にて表現可能な範囲
内となるか否かを判定することができる。
【0012】また、上記画像データに基づく画像を表示
する表示手段が設けられ、上記判定手段は、上記補正処
理後の画像データのうち上記画像出力機器にて表現可能
な範囲外となる領域を同表示手段にて表示する構成とし
てもよい。すなわち、視認することにより、補正後の画
像のうち画像出力機器にて表現可能な範囲外となる領域
を容易に把握することができ、利便性が向上する。
【0013】入力される画像データに当該画像データを
画像処理する際の処理条件に関する処理条件情報が含ま
れるとき、請求項8にかかる発明のように、画像補正手
段は、上記処理条件情報に応じて上記キーワードに基づ
く補正処理を変更してもよい。個々の画像データに対応
した画像処理する際の処理条件に関する情報が反映され
るので、より確実にユーザの好みに応じた画像補正を行
うことが可能となる。
【0014】ところで、請求項9にかかる発明のよう
に、上記画像補正手段は、上記処理選択キーワードに基
づいて上記画像データ全体に対して補正処理を行った後
に上記領域指定キーワードおよび処理選択キーワードに
基づいて上記処理領域の画像データに対して補正処理を
行う際、同画像データ全体に対する補正処理に応じて同
処理領域の画像データに対する補正処理を変更する構成
としてもよい。すなわち、画像データ全体の補正処理が
後の処理領域についての補正処理に活かされるので、よ
り確実にユーザの好みに応じた画像補正を行うことが可
能となる。
【0015】また、上記画像補正手段は、上記キーワー
ドに基づいて上記画像データに対して補正処理を行う
際、当該補正処理に応じた所定領域の画像データに対す
る補正処理を変更する構成としてもよい。すなわち、画
像の領域に応じて補正処理が変わるので、より確実にユ
ーザの好みに応じた画像補正を行うことが可能となる。
さらに、上記画像入力手段にて入力された画像データの
特性を表す特徴量を算出し、同特徴量に応じて上記処理
領域の画像データに対する補正処理を変更する構成とし
てもよい。すなわち、入力された画像データの特性が画
像データの補正処理に反映されることになるので、より
確実にユーザの好みに応じた画像補正を行うことが可能
となる。
【0016】なお、画像データの補正処理を行う際に
は、入力した画像データを色変換してから行ってもよ
い。そこで、請求項12にかかる発明は、上記画像入力
手段にて入力された画像データを、当該画像データの色
空間よりも広い色空間内の画像データに色変換する入力
画像変換手段が設けられ、上記画像補正手段は、上記入
力画像変換手段にて色変換された画像データに対して補
正処理を行う構成としてある。すなわち、入力画像の色
域にとらわれずに画像補正を行うことができ、画像補正
の自由度が増す。ここで、上記入力画像変換手段は、上
記画像入力手段にて入力された画像データを絶対色空間
内の画像データに色変換する構成としてもよい。すなわ
ち、絶対色空間を基準として画像補正を行うことができ
る。
【0017】さらに、請求項14にかかる発明のよう
に、上記画像入力手段にて入力された画像データに対し
て所定の解析を行う画像解析手段と、この画像解析手段
の解析結果に応じて推奨する画像補正内容についての情
報を作成して外部に出力する推奨補正内容出力手段とが
設けられている構成としてもよい。本画像処理装置が推
奨する画像補正内容を知ることができるので、ユーザは
推奨する画像補正内容を参考にして画像補正を行うこと
ができる。
【0018】なお、キーワード入力手段にて処理領域に
含まれる各画素の階調データを特定可能とする構成とし
てもよい。そこで、請求項15にかかる発明は、画像を
多数の画素で階調表現した画像データを入力し、この画
像データを構成する各画素の階調データを補正すること
によって、所望の画像処理を行う画像処理装置であっ
て、上記画像データを入力する画像入力手段と、複数の
画像処理が実行可能であることを前提として各画像処理
の内容を人間が感覚的に理解できる処理選択キーワード
に対応させておき、操作者からの同処理選択キーワード
による画像処理の選択入力を可能とするとともに、同画
像処理を行う領域を人間が感覚的に理解できる領域指定
キーワードに対応させておき、同領域指定キーワードに
よる領域の選択入力を受け付けることにより処理領域に
含まれた画像処理の対象となる上記画素の階調データを
特定可能とするキーワード入力手段と、上記キーワード
入力手段にて入力された領域指定キーワードに基づいて
特定される上記画素の階調データを補正対象として順次
対象画素を移動させながら、上記キーワード入力手段に
て入力された処理選択キーワードに対応する画像処理を
同対象画素の階調データに対して行う画像補正手段とを
具備する構成としてある。すなわち、処理選択キーワー
ドは複数の画像処理が実行可能であることを前提として
各画像処理の内容と対応しており、領域指定キーワード
は画像処理を行う領域と対応している。キーワード入力
手段は、操作者からの処理選択キーワードによる画像処
理の選択入力を可能とし、領域指定キーワードによる領
域の選択入力を受け付けることにより処理領域に含まれ
た画像処理の対象となる画素の階調データを特定可能と
する。そして、画像補正手段は、領域指定キーワードに
基づいて特定される画素の階調データを補正対象として
順次対象画素を移動させながら、処理選択キーワードに
対応する画像処理を同対象画素の階調データに対して行
う。すると、ユーザは感覚的に理解できるキーワードを
用いて補正したい領域を指定して画像補正を感覚的に行
うことができるので、自分の好みに応じて容易に画像補
正を行うことができる。
【0019】ところで、上述した画像処理装置は、単独
で実施される場合もあるし、ある機器に組み込まれた状
態で他の方法とともに実施されることもあるなど、発明
の思想としては各種の態様を含むものであって、適宜、
変更可能である。また、上述した補正する際の手法は、
所定の手順に従って処理を進めていくうえで、その根底
にはその手順に発明が存在するということは当然であ
る。したがって、本発明は方法としても適用可能であ
り、請求項16にかかる発明においても、基本的には同
様の作用となる。さらに、画像処理後の画像データに基
づく画像を印刷する印刷手段を備える印刷装置としても
適用可能であり、請求項17にかかる発明においても、
基本的には同様の作用となる。
【0020】本発明を実施しようとする際に、画像処理
装置にて所定のプログラムを実行させる場合もある。そ
こで、そのプログラムとしても適用可能であり、請求項
18にかかる発明においても、基本的には同様の作用と
なる。さらに、本発明を実施しようとする際に、上記プ
ログラムを記録した媒体が流通し、同記録媒体からプロ
グラムを適宜コンピュータに読み込むことが考えられ
る。したがって、そのプログラムを記録した媒体として
も適用可能であり、請求項19にかかる発明において
も、基本的には同様の作用となる。むろん、請求項2〜
請求項15に記載された構成を上記方法や印刷装置やプ
ログラムやプログラムを記録した媒体に対応させること
も可能であることは言うまでもない。ここで、上記記録
媒体は、磁気記録媒体や光磁気記録媒体であってもよい
し、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同
様に考えることができる。また、一部がソフトウェアで
あって、一部がハードウェアで実現される場合において
も本発明の思想において全く異なるものではなく、一部
を記録媒体上に記録しておいて必要に応じて適宜読み込
む形態のものも含まれる。さらに、一次複製品、二次複
製品などの複製段階については全く問う余地なく同等で
ある。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、請求項
15〜請求項19にかかる発明によれば、コンピュータ
画像処理についての素人であっても自分好みの画像補正
を容易に行うことが可能となる。また、請求項2にかか
る発明によれば、画像の補正量を感覚的に理解可能なキ
ーワードにより指示することができるので、さらに容易
に自分好みの画像補正を行うことが可能となる。さら
に、請求項3にかかる発明によれば、容易に画像補正の
可能な限界まで画像補正を行うことができ、利便性が向
上する。
【0022】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
キーワード入力手段の一例を提供することができ、利便
性を向上させることができる。請求項5にかかる発明に
よれば、画像出力機器の補正範囲の限界を超えるか否か
を容易に把握することができて利便性が向上し、請求項
6、請求項7にかかる発明によれば、構成の具体例を提
供することができる。さらに、請求項8〜請求項11に
かかる発明によれば、より確実にユーザの好みに応じた
画像補正を行うことが可能となる。
【0023】さらに、請求項12にかかる発明によれ
ば、画像補正の自由度を大きくさせることができ、さら
に容易に自分好みの画像補正を行うことが可能となる。
さらに、請求項13にかかる発明によれば、画像データ
の補正処理を簡素化させることができる。さらに、請求
項14にかかる発明によれば、推奨する画像補正内容を
参考にして画像補正を行うことができ、利便性が向上す
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、下記の順序に従って本発明
の実施形態を説明する。 (1)印刷装置の構成: (2)画像処理装置の概略構成: (3)画像処理装置が行う処理の詳細: (4)まとめ:
【0025】(1)印刷装置の構成:図1は、本発明の
一実施形態にかかる画像処理装置と周辺装置とからなる
印刷装置の概略構成を示している。本印刷装置は、本発
明にいう画像処理装置となるパーソナルコンピュータ
(PC)10、画像出力機器であるカラー印刷可能なイ
ンクジェットプリンタ20、デジタルカメラ30等から
構成されている。本画像処理装置は、感覚的に理解でき
るキーワードにより画像補正を行うことができ、補正内
容がプリンタの能力を超える場合にはユーザに伝え、簡
単にユーザが望む印刷を実現させるように構成されたも
のである。なお、本画像処理装置のユーザは、コンピュ
ータ画像処理についての素人であることを前提としてお
り、プロの写真家等も含まれる。そして、ユーザは、本
画像処理装置を用いて所望の画像処理を行う。むろん、
コンピュータ画像処理について熟知した人であっても、
本画像処理装置により容易に自分好みの画像補正を行う
ことが可能となる。PC10は演算処理の中枢をなすC
PU11を備えており、このCPU11はシステムバス
10aを介してPC10全体の制御を行う。同バス10
aには、ROM12、RAM13、CD−ROMドライ
ブ15、フレキシブルディスク(FD)ドライブ16、
各種インターフェイス(I/F)17a〜e、I/Oポ
ート19等が接続されている。また、ハードディスクド
ライブを介してハードディスク(HD)14も接続され
ている。本実施形態のコンピュータにはいわゆるデスク
トップ型PCを採用しているが、コンピュータとしては
一般的な構成を有するものを採用可能である。
【0026】HD14には、ソフトウェアとしてオペレ
ーティングシステム(OS)や画像情報等を作成可能な
アプリケーションプログラム(APL)等が格納されて
おり、これらのソフトウェアは、実行時にCPU11に
よって適宜RAM13に転送される。そして、CPU1
1は、RAM13を一時的なワークエリアとして適宜ア
クセスしながら種々のプログラムを実行する。なお、本
実施形態の画像処理プログラムはAPLとOSとが協同
して各種機能を実現させるが、APL単体であってもよ
いし、OSに組み込まれていてもよい。I/Oポート1
9には、マイクロフォン19aが接続されている。周辺
機器I/F(PIF)17aには、デジタルカメラ30
や、図示しないカラースキャナ等が接続されるようにな
っている。CRTI/F17bには画像データに基づく
画像を表示する表示手段であるディスプレイ18aが接
続され、入力I/F17cにはキーボード18bやマウ
ス18cが操作用入力機器として接続されている。ま
た、プリンタI/F17eには、パラレルI/Fケーブ
ルを介してプリンタ20が接続されている。むろん、プ
リンタ20との接続には、シリアルI/FやSCSI、
USB接続など種々の接続態様を採用可能である。な
お、HD14は本発明にいう画像処理プログラムを記録
した媒体となるが、同媒体は、例えば、CD−ROM、
FD16a、光磁気ディスク、不揮発性メモリ、等であ
ってもよい。むろん、モデム等の通信I/F17dをイ
ンターネット網に接続し、所定のサーバにアクセスして
本画像処理プログラムをダウンロードして実行させるこ
とも可能である。
【0027】画像処理が行われた画像データに基づく画
像を印刷する印刷手段であるプリンタ20は、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック
(K)のインクを使用して、メディアに対して印刷を行
う。むろん、4色以外のインクを使用するプリンタを採
用してもよい。また、インク通路内に泡を発生させてイ
ンクを吐出するバブル方式のプリンタや、レーザープリ
ンタ等、種々の画像出力機器を採用可能である。図2に
示すように、プリンタ20では、CPU21、ROM2
2、RAM23、通信I/O24、コントロールIC2
5、ASIC26、I/F27、等がバス20aを介し
て接続されている。通信I/O24はPC10のプリン
タI/F17eと接続されており、プリンタ20は通信
I/O24を介してPC10から送信されるCMYKに
変換されたデータやページ記述言語等からなる印刷ジョ
ブを受信する。ASIC26は、CPU21と所定の信
号を送受信しつつヘッド駆動部26aに対してCMYK
データに基づく印加電圧データを出力する。同ヘッド駆
動部26aは、同印加電圧データに基づいて印刷ヘッド
に内蔵されたピエゾ素子への印加電圧パターンを生成
し、印刷ヘッドにCMYKのインクを吐出させる。I/
F27に接続されたキャリッジ機構27aや紙送り機構
27bは、印刷ヘッドを主走査させたり、適宜改ページ
動作を行いながらメディアを順次送り出して副走査を行
ったりする。そして、CPU21が、RAM23をワー
クエリアとして利用しながらROM22に書き込まれた
プログラムに従って各部を制御する。
【0028】PC10では、以上のハードウェアを基礎
としてバイオスが実行され、その上層にてOSとAPL
とが実行される。OSには、プリンタI/F17eを制
御するプリンタドライバ等の各種のドライバ類が組み込
まれ、OSの一部となってハードウェアの制御を実行す
る。プリンタドライバは、プリンタI/F17eを介し
てプリンタ20と双方向の通信を行うことが可能であ
り、APLから印刷データを受け取って印刷ジョブを作
成し、プリンタ20に送出する。
【0029】(2)画像処理装置の概略構成:図3は、
上記画像処理プログラムの機能により実現される画像処
理装置の構成を模式的に示している。画像処理プログラ
ムは複数のモジュールから構成されており、各モジュー
ルに対応して本発明にいう各種手段U1〜U7が構成さ
れている。画像入力手段U1は、画像をドットマトリク
ス状の多数の画素で階調表現した画像データを入力す
る。画像解析手段U2は、画像入力手段U1にて入力さ
れた画像データに対して所定の解析を行う。画像データ
には様々な種類があり、例えば、sRGB色空間で定義
されるレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)か
ら構成された画像データや、YUV表色系における輝度
(Y成分)、Bの色差(U成分)、Rの色差(V成分)
から構成された画像データ等がある。また、画像データ
の各成分も様々な階調数とされており、例えば、8ビッ
トからなる256階調や、10ビットからなる1024
階調等がある。さらに、画像データには、画像処理する
際の処理条件に関する処理条件情報が含まれていること
もあり、この場合には処理条件情報の中に色空間や階調
数の情報が含まれることになる。本手段U2は、このよ
うな画像データの種類を判別するとともに、例えばポー
トレートなのか風景なのかといった画像の属性を解析し
たり、画像に含まれる例えば人物とか山といったオブジ
ェクト別に画像を分割したりする。
【0030】入力画像変換手段U3は、画像入力手段U
1にて入力された画像データを、当該画像データの色空
間よりも広い絶対色空間内の画像データに色変換する。
本実施形態では、Lab空間(Lは明度、a,bは色
度)内の画像データに色変換するものとして説明する
が、広域RGB色空間内の画像データや、絶対色空間で
はない色空間内(例えば、範囲の限定されたRGB色空
間内)の画像データに色変換して以下の処理を行うこと
も可能である。また、各Lab値については、コンピュ
ータでの演算を簡素化させるため、所定階調数(例え
ば、256階調)の整数としてある。したがって、画像
データを構成する各画素の階調値は、(L,a,b)の
三次元の座標で表すことができる。ここで、L,a,b
は、それぞれ0〜255の整数値である。推奨補正内容
出力手段U4は、画像解析手段U2の解析結果に応じて
推奨する画像補正内容についての情報を作成して外部に
出力する。画像解析手段U2では画像の属性が解析さ
れ、オブジェクト別に画像が分割されているので、従来
からの自動画質調整機能のアルゴリズムを利用して、推
奨する画像補正内容についての情報として、例えば全体
を明るくことを推奨する旨の情報や、人物の肌の部分に
対して色白にすることを推奨する旨の情報等を作成し、
ディスプレイ18aに表示する。
【0031】画像補正手段U6は、キーワード入力手段
U5にて入力されたキーワードに基づいて、入力画像変
換手段U3にて色変換された画像データのうち補正処理
(画像処理)を行う処理領域を決定するとともに、同処
理領域の画像データに対して補正処理を行う。図中で模
式的に示したように、処理領域に含まれる各画素の階調
値(階調データ)を補正対象として順次対象画素を移動
させながら、入力された処理選択キーワードに対応する
補正処理を、処理領域中の対象画素の階調値に対して行
う。キーワード入力手段U5は、画像に対する補正内容
の入力を促すキーワードをディスプレイ18aに表示
し、画像に対する補正内容についてのキーワードを入力
する。同キーワードは、画像処理について人間が感覚的
に理解可能な言葉とされている。図4は、画像に対する
補正内容についてのキーワード入力用のキーワード入力
画面の表示画面例を示している。画像に対する補正内容
の入力を促すキーワードには、画像に対して補正する領
域の指定を促す「どこを」というキーワード81a、同
領域に対する補正内容の指示を促す「どうする」という
キーワード81b、同補正内容に対する補正量の指示を
促す「どれぐらい」というキーワード81cの三種類が
ある。むろん、「どこを」、「どうする」、「どれぐら
い」は表現の一例にすぎないため、概念が類似した別の
言葉を採用可能であり、日本語以外の言語で表現されて
いてもよい。そして、同キーワード81a〜cに対応し
て補正内容入力用のキーワード選択欄81d〜fが設け
られている。キーワード選択欄81d〜fでは、それぞ
れ、画像に対して補正する領域を指定する領域指定キー
ワード、指定された領域に対する補正内容を指示する処
理選択キーワード、補正内容に対する補正量を指示する
補正量キーワードをマウス18cにて選択入力可能であ
る。また、キーワード選択欄81d〜fに対応してキー
ワード入力欄81g〜iも設けられており、キーボード
18bにて操作入力することも可能となっている。な
お、本画像処理プログラムは音声を認識する機能を有し
ているため、マイクロフォン19aにキーワードを音声
入力することも可能である。むろん、図示していない
が、タッチパネルの操作入力を受け付けることによりキ
ーワードを入力するように構成してもよい。
【0032】図5は、HD14に格納されたキーワード
情報の構造を模式的に示している。図に示すように、
「どうする」に対応する処理選択キーワードは、複数の
画像処理が実行可能であることを前提として、各画像処
理の内容を感覚的に理解できる言葉と対応している。
「どこを」に対応する領域指定キーワードは、画像処理
を行う領域を人間が感覚的に理解できる言葉と対応して
いる。そして、処理選択キーワードは、領域指定キーワ
ード別に設けられている。また、「どれぐらい」に対応
する補正量キーワードは、処理領域中の画像データを構
成する各画素の階調値に対する補正量を人間が感覚的に
理解できる言葉と対応している。そして、補正量キーワ
ードは、領域指定キーワードおよび処理選択キーワード
別に設けられている。したがって、キーワード選択欄8
1dにて領域指定キーワードが選択入力されると、選択
入力された領域指定キーワードに対応する処理選択キー
ワードをキーワード情報から取得してキーワード選択欄
81eに表示し、キーワード選択欄81eにて処理選択
キーワードが選択入力されると、領域指定キーワードお
よび処理選択キーワードに対応する補正量キーワードを
キーワード情報から取得してキーワード選択欄81fに
表示する。なお、補正量キーワードとしては、画像デー
タの補正処理の程度を指示する「小」、「中」、「大」
の他、「プリンタが出せる最大値」等も設けられてい
る。本実施形態では、キーワードの組み合わせに対応し
た補正処理についての情報(以下、補正処理情報と記
載)もキーワード情報に格納されている。
【0033】画像補正手段U6は、補正処理後の画像デ
ータがプリンタ20にて表現可能な範囲内となるか否か
を判定し、判定結果を外部に出力する判定手段U61を
備えている。本実施形態では、プリンタ20にて表現可
能な範囲外となる領域を画像に重ね合わせ、ディスプレ
イ18aに表示する。したがって、ユーザは、プリンタ
20にて表現可能か否かを視認しながら、画像補正を行
うことができる。また、画像補正手段U6は、補正量キ
ーワードが補正量の最大を意味する「プリンタが出せる
最大値」であるとき、プリンタ20にて画像を表現可能
な範囲内であって補正量が最大となるように画像データ
に対して補正処理を行うようになっている。
【0034】出力画像変換手段U7は、画像補正手段U
6にて補正処理が行われた画像データを、LUT(色変
換テーブル)を参照することによりプリンタ20用の画
像データ(画像出力機器用画像データ)に色変換する。
同LUTは、図6に示すように、画像データの各Lab
値と、プリンタ20で使用可能なCMYKからなる画像
出力機器用画像データ(以下、CMYKデータと記載)
との対応関係を複数の参照点について規定している。こ
こで、データ量が膨大とならぬよう、同LUTは補間演
算を前提として17の3乗個の参照点にてLab値とC
MYKデータの対応関係を規定している。むろん、参照
点は様々な個数とすることができ、例えば、33の3乗
個であってもよい。本実施形態では、CMYKデータを
ドットマトリクス状の画素についてCMYK各8ビット
を割り当てた256階調としているが、階調数は適宜様
々に設定可能であり、例えば、1024階調や100階
調等としてもよい。CMYKデータは、階調値が大きく
なるほどCMYK各成分が大きくなるようにしてあるた
め、階調値が大きくなるほどメディア上に形成されるド
ット密度は大きくなる。
【0035】本実施形態のLUTは、Lab値とされた
画像データをプリンタ20にて使用可能なCMYKデー
タに変換するにあたり、CMYKのインクにて表現され
る色がLab値に対応した色であるかLab空間内で圧
縮したLab値に対応した色であるかを表す入力色の圧
縮率Xのデータを有している。この圧縮率Xのデータ
は、画像データがプリンタ20にて表現可能な範囲内か
否かを表す情報ともなる。ここで、Lab空間内の圧縮
中心点をO、圧縮前の画像データのLab空間内の点を
P、圧縮後の画像データのLab空間内の点をP’とす
ると、圧縮率Xは、 X=(PO間の距離)/(P’O間の距離) により求められる値である。
【0036】本実施形態では、256階調のCMYKデ
ータをハーフトーン処理により例えば2階調とし、ラス
タライズ処理をしてからプリンタ20に対して出力す
る。そして、プリンタ20は、2階調とされたCMYK
データを入手し、対応するCMYKのインクにより印刷
を行う。むろん、ハーフトーン処理やラスタライズ処理
を実行可能なプリンタに対してCMYKデータを出力す
る際には、これらの処理を行わずにCMYKデータをプ
リンタに対して出力することができる。また、RGBか
らなる画像データを入力して印刷を行うプリンタでは、
Lab値とRGB値とを対応させたLUTを使用し、L
ab値をRGBからなる画像データに変換してプリンタ
に対して出力すればよい。この場合、入力された画像デ
ータを広域RGB色空間に色変換しておけば、広域RG
B色空間内の画像データをプリンタにて表現可能な色域
内のRGBからなる画像データに変換することにより、
プリンタに対して出力する画像データを生成することが
できる。
【0037】例えば、ユーザが三種類のキーワードとし
て「空」、「すがすがしい」、「小」を入力すると、本
画像処理装置は、空の領域に対して青白さを増すよう、
画像データのLab値すべてに対してトーンカーブ等の
補正処理により若干変更させる補正処理を行い、補正処
理後の画像データをディスプレイ18aに表示する。補
正量キーワードとして「中」が入力された場合には、よ
りきついカーブを描いたトーンカーブ等を用いて補正量
を大きくした補正処理を行う。このような画像補正を行
うためには、従来であれば各Lab別に直接Lab値を
変更するか、RGBそれぞれの値を変更する操作入力を
行う必要があったが、Lab値やRGB値は感覚的に理
解できないパラメータであるため、コンピュータ画像処
理の技術を持たない素人が自分好みの画質となるように
画像補正を行うことは困難であった。具体的にいうと、
補正範囲を指定し、自分の意図をLabやRGBでの補
正に変換し、希望する色がプリンタで表現できるか把握
することが難しいため、自分好みの色となるように画像
補正して印刷を実行させることができなかったのであ
る。むろん、自動画質調整機能を用いると、誰でも簡単
にきれいな画像を得ることができるが、ある意味で色の
好みを押しつけることにもなり、自分好みの画質となる
ように画像補正を行うことは困難である。このように、
本画像処理装置のユーザは、感覚的に理解できるキーワ
ードを用いて補正したい領域を指定して画像補正を感覚
的に行うことができるので、感覚的に理解できないパラ
メータを変更する必要がなくなり、コンピュータ画像処
理についての素人であっても自分の好みに応じて容易に
画像補正を行うことが可能となる。
【0038】(3)画像処理装置が行う処理の詳細:図
7は、各種手段U1〜U7が行う画像処理をフローチャ
ートにより示しており、同フローチャートに従って画像
処理装置が行う処理の詳細を説明する。本実施形態にか
かる画像処理プログラムを起動させると、まず、画像入
力手段により、補正処理を行う画像データを入力する
(ステップS105。以下、「ステップ」の記載を省
略)。入力する画像データは、デジタルカメラ30や図
示しないスキャナやビデオカメラ等にて取り込まれた画
像のデータであってもよいし、FD16a等に記録した
画像データであってもよい。また、デジタルカメラ等か
ら画像データを入力する場合、データ全体を一括して読
み込む必要はなく、部分的に読み込むようにしてもよい
し、他のAPLから呼び出されるような場合にはデータ
の受け渡しに利用されるバッファ領域を表すポインタの
受け渡しだけであってもよい。
【0039】画像データを入力すると、画像解析手段に
より、入力された画像データに対して所定の解析を行う
(S110)。図8は、S110で行われる画像解析処
理の一例をフローチャートにより示している。まず、画
像データの色空間、階調数等を取得するが、画像データ
に処理条件情報が含まれる場合にはその処理条件情報を
取得する(S202)。図9は、デジタルカメラから入
力した画像データ(入力画像データD1)を例にとっ
て、入力画像データD1に対して所定の解析を行って推
奨する画像補正内容についての情報を表示する様子を模
式的に示している。例えば、入力画像データD1をEx
if規格に従ったファイル構造とする場合、入力画像デ
ータD1は、JPEG形式の画像データD2と、画像デ
ータD2を画像処理する際の処理条件に関する処理条件
情報D3が含まれている。処理条件情報D3には、撮影
日時、露出時間、レンズF値、ホワイトバランス情報、
露出補正量、画像データの色空間情報、階調数等といっ
たJPEG画像を出力する処理を行う際に参照される各
種情報や、例えばTIFF形式とされたサムネイル画像
データが格納されている。なお、Exif形式のファイ
ルでは、各データを特定するためにタグが用いられてお
り、各データはタグ名で呼ばれることがある。
【0040】次に、入力した画像データの属性を解析す
る(S204)。図9の例では、JPEG形式の画像デ
ータが入力されており、色空間情報に「sRGB」が格
納されているので、まず、画像データをsRGB色空間
内の画像データD4に展開する。その後、画像データD
4を所定数の領域に分割し、各領域別に画像データの特
徴量を算出する。ここで、特徴量には様々な値を採用す
ることができ、例えば、各領域内の画像データの平均値
であってもよいし、分散値であってもよいし、ヒストグ
ラムの中心値であってもよい。ここで、周囲に空や緑が
ある人物をデジタルカメラにて撮影した画像82aであ
る場合を一例にとって説明する。同画像82aを縦横三
つずつ計9領域に等分割すると、左上や右上の領域には
水色の成分が多く含まれ、左下や右下の領域には緑色の
成分が多く含まれることになる。一方、左右を基準とし
た中央の縦3領域については水色や緑色の成分が少なく
て肌色成分が多く含まれることが多い。そこで、中央の
縦3領域が左右の領域よりG成分やB成分が少なくて肌
色を表すRGB成分が多いとき、画像データの属性は周
囲に空や緑がある人物を撮影した画像であると判定する
ことになる。なお、人物撮影であるとか風景撮影である
とかの撮影モードについてのパラメータが処理条件情報
に含まれていれば、同撮影モードを反映させて画像デー
タの属性を解析してもよい。
【0041】さらに、解析した画像データの属性に基づ
いて、画像に含まれるオブジェクト別に画像を分割し
(S206)、本フローを終了する。図9に示すよう
に、オブジェクト別に異なる番号を画像82a上に付し
てディスプレイ表示するようになっている。例えば、番
号「1」、「2」、「3」のオブジェクトは、それぞれ
「人物」、「肌」、「空」である。図の例では、画像デ
ータの属性は周囲に空や緑がある人物を撮影した画像で
あり、例えば、水色の領域を「空」、白色の領域を
「雲」、緑色の領域を「緑」、中央の縦3領域において
水色・白色・緑色を除いた領域を「人物」、肌色の領域
を「肌」、等としてオブジェクト別に分割する。なお、
S204〜S206の処理は、後述する入力画像変換処
理を行って画像データをLab空間に変換した後に行っ
てもよい。
【0042】画像解析処理(図7のS110)が終了す
ると、入力画像変換手段により、入力された画像データ
をLab空間内の画像データに色変換する入力画像変換
処理を行う(S115)。この処理は、入力色空間での
画像データとLab空間内の画像データとの対応関係を
複数の参照点について規定したLUTを参照することに
より、行う。sRGB色空間内の画像データが入力され
た場合、画像データの各RGB値とLab空間内の各L
ab値とを例えば17の3乗個の参照点にて対応させた
LUTをHD等から読み出し、色変換を行う。図10
は、各色空間の範囲を模式的に示している。例えば、s
RGB色空間や、プリンタにて表現可能な色域は、絶対
色空間であるLab空間内に全て含まれることになる。
そして、sRGBとされた画像データをLab空間内の
画像データに色変換することにより、sRGB色空間の
範囲に制限されずに画像データの補正処理を行うことが
可能となる。このように、入力された画像データの色空
間よりも広い色空間内の画像データに色変換することに
より、画像補正の自由度を大きくさせることができ、容
易に自分好みの画像補正を行うことができる。また、絶
対色空間内の画像データに色変換するので、画像データ
の補正処理を簡素化させることができる。なお、広域R
GB色空間は図中点線で示したようにLab空間よりも
狭い範囲となるが、sRGBやプリンタにて表現可能な
色域を全て含むため、画像データを広域RGB色空間内
の画像データに色変換しても、sRGB色空間の範囲に
制限されずに画像データの補正処理を行うことが可能と
なる。むろん、絶対色空間ではない色空間内の画像デー
タに色変換しても、同色空間がsRGB空間を含む限
り、同様のことが言える。
【0043】入力画像変換処理(図7のS115)が終
了すると、推奨補正内容出力手段により、画像データの
解析結果に応じて推奨する画像補正内容についての情報
を作成・表示する推奨補正内容出力処理を行う(S12
0)。図11の左上に示すような推奨補正内容テーブル
を参照して、推奨する画像補正内容についての情報を作
成する。例えば、「人物」の明度Lの平均(明るさ)が
所定値L1以下のとき、人物が暗いので、図の右上に示
す入力値と出力値との対応関係を示したグラフにおける
曲線C2を明度Lの補正処理用として選択する。ここ
で、同曲線C2は、「明るく」、「中」の画像補正に対
応した曲線であり、出力値側に膨らんだ曲線とされてい
るので、画像補正後の画像は人物の明度が大きくされる
ことになる。また、人物の明度Lの平均がL1より大き
くて別の所定値L2(L2>L1)以下のとき、人物が
やや暗いので、曲線C2よりも膨らみの小さい曲線C3
(「明るく」、「小」に相当)を選択する。一方、人物
が明るいとき、人物の明度Lの平均が所定値L3,L4
以上となるので、曲線C4,C5(「暗く」、「小」ま
たは「中」に相当)を選択する。同様の処理を、他のオ
ブジェクトについても行う。例えば、「空」について
は、人物とは別の所定値L11〜L14を基準として、
曲線C2〜C5を選択する。
【0044】また、明るさ以外の補正項目についても同
様の処理を行い、画像データの各Lab値についての補
正処理情報を選択する。その際、各Lab値について、
曲線C1〜C6以外にも、図11左下に示す直線C11
〜C16を選択することもあるし、コントラストに強弱
を付けるとき等には同図右下に示す曲線C21〜C26
を選択することもある。むろん、変換前後の各Lab値
を対応付ける三次元のLUTを選択することもある。な
お、上述した各種曲線は、一次元の対応テーブルの形式
とされていてもよいし、換算式の形式とされていてもよ
い。そして、選択した補正処理情報に基づいて、推奨す
る画像補正内容についての情報を作成し、図9に示すよ
うな画面82bをディスプレイに表示する。同画面82
bでは、オブジェクトに対応して付された番号毎に情報
を表示する。図11に示した一例として、「人物」の明
るさについて曲線C2を選択した場合には、推奨する画
像補正内容として、「1(人物)…明るく,中」を表示
する。このように、推奨する画像補正内容が表示される
ので、同内容を参考にして画像補正を行うことができ、
本画像処理装置は便利である。
【0045】推奨補正内容出力処理(図7のS120)
が終了すると、キーワード入力手段により、画像に対す
る補正内容について、「どこを」、「どうする」、「ど
れぐらい」に対応したキーワードを入力するキーワード
入力処理を行う(S125)。図12は、同キーワード
入力処理の一例をフローチャートにより示している。ま
ず、図4で示したキーワード入力画面を表示する(S3
02)。なお、ディスプレイ画面には入力した画像デー
タに基づく画像のウィンドウが設けられており、マウス
操作により画像を適宜表示可能である。次に、マイクロ
フォン19aにて音声信号が検出されているかどうかを
判断し(S304)、音声信号が検出されていないとき
にはS312に進む。音声信号が検出されているときに
は、検出された音声信号の周波数分布の変化を所定の変
換テーブルにより文字データに置き換えることにより、
検出された音声信号を文字データに変換する(S30
6)。その後、図5で示したキーワード情報を参照し、
文字データ中に同キーワード情報に格納されたキーワー
ドがあるかどうかを判断する(S308)。キーワード
がない場合には、S312に進む。キーワードがある場
合、キーワードの種類に応じたキーワード選択欄81d
〜fに同キーワードを表示し(S310)、S304に
戻る。このようにして、音声入力によりキーワードの入
力を受け付けることが可能である。
【0046】キーワードが音声入力されなかったとき、
マウスやキーボードによる操作入力を受け付けて、操作
内容を欄81d〜iに表示することになる(S31
2)。そして、入力終了ボタン81jがクリック操作さ
れたか否かを判断し(S314)、同ボタン81jがク
リック操作された場合には、「どこを」に対応した領域
指定キーワード、「どうする」に対応した処理選択キー
ワード、「どれぐらい」に対応した補正量キーワードを
取得して(S316)、本フローを終了する。入力終了
ボタン81jがクリック操作されていない場合には、S
304に戻って繰り返し音声入力またはマウスやキーボ
ードによる操作入力を受け付ける。なお、S310,S
312にてキーワードを表示する際、領域指定キーワー
ドが入力されたときにはキーワード情報を参照して対応
する処理選択キーワードと補正量キーワードをキーワー
ド選択欄81e,fに表示する処理を行う。また、処理
選択キーワードが入力されたときにはキーワード情報を
参照して対応する補正量キーワードをキーワード選択欄
81fに表示する処理を行う。また、画像補正を行う領
域については、画像ウィンドウ上でマウス操作により指
定することも可能である。このように、画像処理につい
て感覚的に理解可能なキーワードにより画像補正につい
ての入力を行うことができるので、コンピュータ画像処
理についての素人であっても画像に対して補正する領域
の指定や、指定した領域に対する補正内容の指示や、補
正内容に対する補正量の指示を容易に行うことができ
る。
【0047】キーワード入力処理(図7のS125)が
終了すると、画像補正手段により、キーワードに基づい
て画像データのうち補正処理を行う処理領域を決定して
補正処理を行う画像補正処理を行う(S130)。な
お、本画像補正処理の後にS135にて画像補正を終了
するか否かを判断し、画像補正を終了しない場合にはS
125〜S130の処理により、繰り返しキーワードを
入力し画像補正を行うことが可能となっている。図13
は、同画像補正処理の一例をフローチャートにより示し
ている。まず、入力された領域指定キーワードに基づい
て、画像データのうち補正処理を行う処理領域を決定す
る(S402)。領域指定キーワードが画像データ解析
時のオブジェクトと一致する場合には、そのオブジェク
トの領域を処理領域と決定する。領域指定キーワードが
画像データ解析時のオブジェクトと一致していない場合
には、領域指定キーワードに対応する領域を画像データ
から抽出する。例えば、領域指定キーワードが「肌色領
域」であって画像データ解析時のオブジェクトに「肌色
領域」が含まれていない場合、画像データが「肌色領
域」を特徴付けるLab値である領域を処理領域として
決定する。「肌色領域」がLab空間内でL01≦L≦
L02、かつ、a1≦a≦a2、かつ、b1≦b≦b2
(L01,L02,a1,a2,b1,b2は所定値)
で定義される場合、画像データのうちこれらの不等式を
全て満たす領域が「肌色領域」となる。むろん、領域指
定キーワードが「青っぽい部分」、「夕暮れの部分」
等、他の領域を指定するキーワードであっても、同様に
して処理領域を検定することが可能である。
【0048】次に、入力された処理選択キーワードと補
正量キーワードに対応する補正処理情報を、図5で示し
たキーワード情報を参照して取得する(S404)。例
えば、領域指定キーワードが「人物」であり、処理選択
キーワード「明るく」、補正量キーワード「小」が入力
された場合には、図11を用いて説明すると、同図右上
で示した入力値に対して出力値側に若干膨らんだ曲線C
3を明度補正用の補正処理情報として取得する。同じ処
理選択キーワード「明るく」について補正量キーワード
「中」、「大」が入力された場合には、より膨らみの大
きい曲線C2,C1を取得する。また、処理選択キーワ
ード「鮮やかに」が入力された場合には、図11右下で
示したS字状の曲線C21〜C23を明度補正用の補正
処理情報として取得する。補正処理情報に色度a,b補
正用の情報が含まれていれば、その情報も取得する。な
お、操作者からの処理選択キーワードによる画像処理の
選択入力を可能とするとともに領域指定キーワードによ
る領域の選択入力を受け付けることにより処理領域に含
まれた画像処理の対象となる画素の階調値を特定可能と
する処理をキーワード入力手段にて行うようにしてもよ
い。この場合、S402〜S404の処理を、図12で
示したキーワード入力処理のS316の処理の後で行え
ばよい。そして、後述するS418にて、領域指定キー
ワードに基づいて特定される画素の階調データを補正対
象として順次対象画素を移動させながら、処理選択キー
ワードに対応する画像処理を対象画素の階調値に対して
行うことになる。
【0049】その後、補正量キーワードが補正量の最大
を意味する「プリンタが出せる最大値」であるか否かを
判断する(S406)。条件成立の場合、S426にて
後述する色域内最大補正処理を行い、本フローを終了す
る。条件不成立の場合、S408に進む。S408で
は、入力された画像データの特性を表す特徴量に応じて
補正処理情報を修正する。図14に示す例のように、特
徴量を画像83a中で決定した処理領域(人物とする)
の明度Lの平均とすると、明度Lの平均が極端に小さい
(所定値L1以下とする)場合、「人物」が非常に暗い
ことになる。そこで、処理選択キーワードが「明るく」
であれば、「人物」の領域の補正量をさらに大きくさせ
るように補正処理情報を修正する。HDには判定項目と
処理選択キーワードと修正内容についての修正情報とを
対応させた所定の判定テーブルT11が記憶されてお
り、同判定テーブルT11を参照して補正処理情報を修
正する。図の例では、修正前の補正処理情報として明度
Lの入力値と出力値とを対応付ける曲線C3が取得され
ている場合には、同曲線C3よりも1段階膨らみの大き
い曲線C2に変更する。むろん、様々な手法により補正
処理情報を修正することができ、例えば、入力値と出力
値との差を1.5倍等にするように曲線C3に対して変
換処理を行ってもよい。その結果、修正後の補正処理情
報に基づいて補正処理が行われた画像データの画像83
b中の人物は、補正処理情報修正前と比べて明るくな
る。
【0050】特徴量には、明度Lの平均以外にも様々な
パラメータを採用することができ、色度a,bや、La
bの組み合わせに基づくパラメータであってもよいし、
分散値やヒストグラムの中心値をパラメータとしてもよ
い。また、画像データの一部に対して補正処理を行う場
合、画像データのうち異なる領域に基づくパラメータを
特徴量として補正処理を行ってもよいし、画像データ全
体に基づくパラメータを特徴量として補正処理を行って
もよい。なお、画像解析手段が解析した結果を利用して
特徴量を算出することも可能である。S408の処理を
行うことにより、画像データの特性を表す特徴量に応じ
てキーワードに基づく補正処理を変更することができ
る。すなわち、入力された画像データの特性が画像デー
タの補正処理に反映されることになるので、より確実に
ユーザの好みに応じた画像補正を行うことが可能とな
る。
【0051】S410では、画像データに画像処理する
際の処理条件に関する処理条件情報が含まれているとき
に、処理条件情報に応じて補正処理情報を修正する。図
15に示す例のように、露出時間が極端に短い(所定時
間T1以下とする)場合、画像84aが暗くなることが
多い。そこで、処理選択キーワードが「明るく」であれ
ば、決定した処理領域(例えば、人物の領域)の補正量
をさらに大きくさせるように補正処理情報を修正する。
HDには処理条件情報に基づく判定項目と処理選択キー
ワードと修正情報とを対応させた所定の判定テーブルT
12が記憶されており、同判定テーブルT12を参照し
て補正処理情報を修正する。S408での説明と同様、
修正前の補正処理情報として曲線C3が取得されている
場合には、同曲線C3よりも1段階膨らみの大きい曲線
C2に変更する。むろん、様々な手法により補正処理情
報を修正することができ、入力値と出力値との差を1.
5倍等にするように曲線C3に対して変換処理を行って
もよい。その結果、修正後の補正処理情報に基づいて補
正処理が行われた画像データの画像84b中の人物は、
補正処理情報修正前と比べて明るくなる。この他、画像
データの色空間情報等に基づいて補正処理情報を修正す
るようにしてもよい。S410の処理を行うことによ
り、処理条件情報に応じてキーワードに基づく補正処理
を変更することができる。すなわち、個々の画像データ
に対応した画像処理する際の処理条件に関する情報が反
映されるので、より確実にユーザの好みに応じた画像補
正を行うことが可能となる。
【0052】その後、画像データ全体に対して補正処理
を行うか否か、すなわち、領域指定キーワードが「画像
全体」であるか否かにより処理を分岐させる(S41
2)。画像データ全体に対して補正処理を行う場合、S
424にて後述する全体補正処理を行い、S420に進
む。画像データの一部に対して補正処理を行う場合に
は、入力された画像データに対して、前回、画像データ
全体の補正処理を行ったか否かを判断する(S41
4)。前回、画像データ全体の補正処理を行っていない
場合には、S418に進む。
【0053】前回、画像データ全体の補正処理を行った
場合、前回の補正処理に応じて補正処理情報を修正する
(S416)。図16に示す例のように、画像データ全
体について明度Lを非常に小さくさせる補正処理を行う
と、画像85a全体が非常に暗くなることが多い。その
後、処理領域が「人物」に決定され、処理選択キーワー
ドとして「明るく」が入力されると、「人物」の領域の
補正量をさらに大きくさせるように補正処理情報を修正
する。HDには前回の画像データ全体の補正処理に基づ
く判定項目と処理選択キーワードと修正情報とを対応さ
せた所定の判定テーブルT13が記憶されており、同判
定テーブルT13を参照して補正処理情報を修正する。
S408での説明と同様、修正前の補正処理情報として
曲線C3が取得されている場合には、同曲線C3よりも
1段階膨らみの大きい曲線C2に変更する。むろん、様
々な手法により補正処理情報を修正することができ、入
力値と出力値との差を1.5倍等にするように曲線C3
に対して変換処理を行ってもよい。その結果、修正後の
補正処理情報に基づいて補正処理が行われた画像データ
の画像85b中の人物は、補正処理情報修正前と比べて
明るくなる。この他、図5で示した領域指定キーワード
「画像全体」に対応する種々の処理選択キーワードと補
正量キーワードについて画像データ全体の補正処理を後
の処理領域についての補正処理に反映させることができ
る。このように、S416の処理は、画像データ全体に
対する補正処理に応じて、その後に行う処理領域の画像
データに対する補正処理を変更することになる。すなわ
ち、画像データ全体の補正処理が後の処理領域について
の補正処理に活かされるので、より確実にユーザの好み
に応じた画像補正を行うことが可能となる。むろん、補
正処理情報を修正せずにS418にて補正処理を行うこ
とも可能であり、使用場面に応じて適宜S408,S4
10,S414〜S416の処理を省略して処理を簡素
化させることが可能である。
【0054】S418では、入力されたキーワードに対
応した補正処理情報に基づいて、決定した処理領域の画
像データに対して補正処理を行う。すなわち、入力され
た領域指定キーワードに基づいて画像に対して補正する
処理領域を決定し、入力された処理選択キーワードに基
づいて同処理領域の画像データに対する補正処理を決定
し、入力された補正量キーワードに応じた補正量となる
ように処理領域の画像データに対して補正処理を行う。
補正対象の画像データは処理領域の画像を画素で多階調
表現しているので、処理領域内で順次対象画素を移動さ
せながら対象画素の階調値を補正していくことになる。
例えば、「人物」、「明るく」、「小」が入力されたと
きには、補正処理情報として図11右上で示した曲線C
3が明度補正用として取得されているので、「人物」の
領域の明度L値を曲線C3を用いて変換する。補正処理
情報が修正されているときには、修正後の内容に基づい
て処理領域の画像データに対して補正処理を行う。そし
て、補正処理後の画像データに基づく画像をディスプレ
イに表示する(S420)。このように、ユーザは、感
覚的に理解できるキーワードを用いて補正したい領域を
指定して画像補正を感覚的に行うことができる。したが
って、従来のように直接各Lab値を変更する作業を行
う必要がなくなるので、コンピュータ画像処理について
の素人であっても自分好みの画像補正を容易に行うこと
ができる。その際、「どこを」、「どうする」、「どれ
ぐらい」という平易なキーワードに対応して感覚的に理
解できるキーワードを本画像処理装置に入力すればよい
ので、操作が容易である。
【0055】補正処理後における画像を表示すると、判
定手段により、補正処理後の画像データがプリンタにて
表現可能な範囲内(以下、プリンタ色域内と記載)とな
るか否かを判定(以下、色域判定と記載)し、ディスプ
レイに表示する色域判定処理を行い(S422)、本フ
ローを終了する。図17は、同色域判定処理をフローチ
ャートにより示している。まず、プリンタ色域外である
か否かを判定する色域フラグをRAM13内に設け、リ
セット(例えば、0を代入)しておく(S502)。次
に、補正処理後の画像データを構成するドットマトリク
ス状の多数の画素のうち、色域判定を行う注目画素の位
置を設定する(S504)。画像データはLab空間内
に色変換されているので、注目画素のLab値を読み込
み(S506)、図6で示したLUTを参照してLab
値に対応する圧縮率Xを取得する(S508)。そし
て、X>1であるか否かを判断する(S510)。X=
1である場合、画像データの色をプリンタにて表現可能
であることを意味しており、プリンタ色域外とは判定せ
ず、S516に進む。X>1である場合、画像データの
色をプリンタにて表現できないことを意味しているた
め、色域フラグをセット(例えば、1を代入)する(S
512)。すなわち、色域フラグがセットされていると
き、プリンタ色域外になると判定していることになる。
その後、注目画素の位置をRAM等に記憶しておき(S
514)、S516に進む。
【0056】S516では、全画素について色域判定を
終了したか否かを判断する。色域判定を終了していない
場合には、順次注目画素を移動させながら繰り返しS5
04〜S516の処理を行う。色域判定が終了した場
合、図18に示すように、補正処理後の画像データのう
ちプリンタにて表現可能な範囲外となる領域86bをデ
ィスプレイに表示し、本フローを終了する。図の例で
は、プリンタ色域外となる領域86bを画像86a上に
網掛け処理を行うことにより表示しているが、他にも、
プリンタ色域外となる領域を所定の色で塗り潰して表示
したり、同領域を点滅表示したり等、様々な手法により
表示可能である。むろん、同領域を表示せず、色域フラ
グに基づいてプリンタ色域外となるか否かの旨を表示す
るようにしてもよい。このように、補正処理後の画像デ
ータがプリンタにて表現可能な範囲外となる領域を把握
することができるので、コンピュータ画像処理について
の素人であっても、画像補正により画像出力機器の補正
範囲の限界を超えるか否かを容易に把握することができ
る。
【0057】なお、S424の全体補正処理では、図1
9に示す全体補正用テーブルT14を参照して、補正処
理を行う際に当該補正処理に応じた所定領域の画像デー
タに対する補正処理を変更するようにしている。同テー
ブルT14は、画像データ全体の補正処理の内容(以
下、画像全体の補正内容と記載)と、当該補正処理に応
じた所定領域であるオブジェクトと、同オブジェクトの
補正処理情報とを対応させたテーブルである。例えば、
画像全体の補正内容が「鮮やかに」である場合、画像全
体としてはシャープネスやコントラストを強調するよう
に画像データに対して補正処理を行うが、「肌色領域」
に対応した補正処理情報は「スムージング(小)」であ
るので、肌色領域だけはスムージングをかける補正処理
を別途行うことになる。その結果、画像全体のシャープ
ネス等が強調されながら、シャープネス等を強調しない
ほうが望ましい人物の肌については滑らかさが維持され
るので、画質を向上させることができる。
【0058】また、画像全体の補正内容が「青の色かぶ
り除去」や「黄の色かぶり除去」である場合、全体に色
かぶりを起こした画像に対してそれを除去するように画
像データに対して補正処理を行うが、「肌色領域」に対
応した補正処理情報は「青色強調(小)」や「黄色強調
(小)」であるので、肌色領域だけはさらに色補正をか
けるように補正処理を行う。この他、立体感を出すた
め、レンズボケのように背景をぼかすように画像データ
に対して補正処理を行うが、ポイントとなる部分だけは
くっきりさせるように補正処理を行ったりする。このよ
うに、画像の領域に応じて補正処理が変わるので、画質
を向上させ、より確実にユーザの好みに応じた画像補正
を行うことが可能となる。
【0059】図20は、S426で行われる色域内最大
補正処理をフローチャートにより示している。本処理で
は、補正処理後の画像データに基づく画像を出力するプ
リンタにて画像を表現可能な範囲内であって補正量が最
大となるように同画像データに対して補正処理を行う。
本フローが行われるのは、補正量キーワードとして「プ
リンタが出せる最大値」が入力されているときである
が、まず、補正量キーワードが「大」であるとして、入
力された領域指定キーワードと処理選択キーワードに基
づいて、決定された処理領域の画像データに対して補正
処理のシミュレーションを行う(S602)。次に、図
17で示した色域判定処理のS502〜S516と同じ
処理を行い、色域判定を行う(S604)。そして、色
域フラグに基づいて、プリンタ色域外となる領域がある
か否かを判断する(S606)。
【0060】プリンタ色域外となる領域がない場合に
は、プリンタ色域内で補正量が最大値となっていない可
能性があるので、補正量を例えば50%増やし、再度、
決定された処理領域の画像データに対して補正処理のシ
ミュレーションを行う(S608)。例えば、画像デー
タの各成分の補正処理前後の対応関係を規定したテーブ
ルがある場合、補正量を50%増やすには、入力値と出
力値との差を1.5倍にしたテーブルに変換して画像デ
ータの補正処理を行えばよい。また、換算式を用いて補
正処理を行う場合には、換算式の係数を1.5倍として
画像データの補正処理を行ってもよい。そして、S60
4に戻って色域判定を行い、プリンタ色域外となる領域
が出現するまで補正量を順次増やして補正処理のシミュ
レーションを行う。
【0061】S606にてプリンタ色域外となる領域が
あると判断した場合には、補正量が大きすぎるので、補
正量を例えば10%減らし、再度、決定された処理領域
の画像データに対して補正処理のシミュレーションを行
う(S610)。例えば、補正処理前後の対応関係を規
定したテーブルがある場合、入力値と出力値との差を
0.9倍にしたテーブルに変換して画像データの補正処
理を行えばよい。そして、S604と同様の色域判定を
行い(S612)、プリンタ色域外となる領域があるか
否かを判断する(S614)。プリンタ色域外となる領
域がある場合には、S610に戻り、プリンタ色域外と
なる領域がなくなるまで補正量を順次減らして補正処理
のシミュレーションを行う。
【0062】なお、本フロー中で補正量を増やす割合や
減らす割合は、使用環境に応じて適宜変更可能である。
例えば、さらに精度よく補正量を決定するためには、補
正量を減らす割合を小さくすればよい。プリンタ色域外
となる領域がなくなると、補正量を決定し(S61
6)、入力されたキーワードに基づいて、決定した補正
量となるように処理領域の画像データに対して補正処理
を行う(S618)。例えば、50%増やした後、10
%減らしたときには、補正量を1.5×0.9×100
=135%に決定する。そして、補正処理後の画像デー
タに基づく画像をディスプレイに表示し(S620)、
本フローを終了する。同時に、図13で示す補正処理も
終了する。すると、プリンタにて表現可能な範囲の限界
となるように画像データに対して補正処理を行うことが
できる。したがって、容易に画像補正の可能な限界まで
画像補正を行うことができる。
【0063】画像補正処理(図7のS130)が終了す
ると、画像補正を終了するか否かを判断する(S13
5)。例えば、画像補正処理後の画像を色域判定の判定
結果とともに表示した画面(図18)に再補正ボタン8
6c、印刷ボタン86d、保存ボタン86eを設けてお
き、再補正ボタン86cがクリック操作されると条件不
成立、ボタン86d,eがクリック操作されると条件成
立であるとすることができる。S135で条件不成立の
場合、S125に戻り、繰り返しキーワード入力処理と
補正処理を行う。一方、条件成立の場合、プリンタに対
して印刷を実行させるか否かを判断する(S140)。
例えば保存ボタン86eがクリック操作されると条件不
成立、印刷ボタン86dがクリック操作されると条件成
立であるとすることができる。S140で条件不成立の
場合、画像補正処理後の画像データを色空間情報(sR
GB、広域RGB等のICCプロファイル)とともにH
D14等に保存し(S145)、印刷を実行させずに本
フローを終了する。すなわち、補正した画像を色空間情
報付きの画像として保存しておくことができ、再度図7
のフローを実行させることにより同補正した画像をさら
に補正することができるので、本画像処理装置は利便性
が大きい。一方、S140で条件成立の場合、出力画像
変換手段により、Lab空間内とされた画像データをC
MYKデータに色変換してプリンタ20に印刷を実行さ
せる出力画像変換処理を行う(S150)。その際、図
6で示したように、入力色(Lab値)の圧縮率Xが格
納されたLUTを参照することにより、プリンタ20で
使用可能なCMYKデータに色変換する。本実施形態で
は、画像をドットマトリクス状の画素で多階調表現した
CMYKデータに対してドット形成の有無により表現し
た画像データに変換するハーフトーン処理を行い、さら
に、プリンタ20のドットの形成順序を考慮しながら画
像データを並べ替えるラスタライズ処理を行ってから、
本フローを終了する。プリンタ20は、CMYKデータ
を入手し、CPU21の制御によりCMYKデータに対
応するCMYKのインクを用いて印刷を行う。すると、
補正処理後の画像データに基づく画像をプリンタ20に
て出力することができる。
【0064】(4)まとめ:以上説明したように、本画
像処理装置のユーザは、「どこを」、「どうする」、
「どれぐらい」という平易なキーワードに対して、画像
処理について感覚的に理解できるキーワードを用いて容
易に入力を行うことができる。言い換えると、従来のよ
うに感覚的に理解できないパラメータを変更する必要な
く、感覚的に理解できるキーワードにより補正したい領
域を指定して画像補正を感覚的に行うことができる。し
たがって、コンピュータ画像処理についての素人であっ
ても、自分の好みに応じて容易に画像補正を行うことが
可能となる。また、プリンタにて表現可能な色域を把握
するのが容易であるし、画像全体に対して画像補正を行
う際には一部の領域については別の画像補正が行われる
ので画質は向上するし、画像データに画像処理する際の
処理条件に関する情報が含まれていれば同情報に応じた
画像補正が行われるので画質は向上する等、本画像処理
装置は利便性の大きな装置となっている。
【0065】なお、本発明の画像処理プログラムを実行
可能な画像処理装置と周辺装置は、様々な構成が可能で
ある。例えば、プリンタは、コンピュータと一体化され
たものであってもよいし、単色画像のみを印刷する専用
品であってもよい。上述したフローについては、PC内
で実行する以外にも、一部または全部をプリンタあるい
は専用の画像出力機器で実行するようにしてもよい。本
発明によると、画像補正を行うために有用な画像処理装
置、印刷装置、画像処理プログラムおよび画像処理プロ
グラムを記録した媒体を提供することができる。また、
画像処理方法としても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像処理装置と周辺装置とからなる印刷装置の
概略ブロック構成図である。
【図2】プリンタのブロック構成をPCとともに示す図
である。
【図3】画像処理装置を構成する各種手段を模式的に示
す図である。
【図4】キーワード入力画面の表示画面例を示す図であ
る。
【図5】キーワード情報の構造を示す模式図である。
【図6】LUTの構造を示す模式図である。
【図7】画像処理のフローチャートである。
【図8】画像解析処理を示すフローチャートである。
【図9】解析を行って推奨する画像補正内容についての
情報を表示する様子を示す模式図である。
【図10】各色空間の範囲を模式的に示す図である。
【図11】推奨補正内容テーブルと入出力間の対応関係
を表す各種補正処理情報を示す図である。
【図12】キーワード入力処理を示すフローチャートで
ある。
【図13】画像補正処理を示すフローチャートである。
【図14】画像データの特性に応じて補正処理情報を修
正する様子を示す図である。
【図15】処理条件情報に応じて補正処理情報を修正す
る様子を示す図である。
【図16】前回の画像データ全体に対する補正処理に応
じて補正処理情報を修正する様子を示す図である。
【図17】色域判定処理を示すフローチャートである。
【図18】色域判定の判定結果の表示画面例を示す図で
ある。
【図19】全体補正用テーブルの構造を示す模式図であ
る。
【図20】色域内最大補正処理を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10…パーソナルコンピュータ 11…CPU 12…ROM 13…RAM 14…ハードディスク 15…CD−ROMドライブ 16…フレキシブルディスクドライブ 16a…フレキシブルディスク 17a〜e…インターフェイス 18a…ディスプレイ 18b…キーボード 18c…マウス 19…I/Oポート 19a…マイクロフォン 20…インクジェットプリンタ 30…デジタルカメラ U1…画像入力手段 U2…画像解析手段 U3…入力画像変換手段 U4…推奨補正内容出力手段 U5…キーワード入力手段 U6…画像補正手段 U61…判定手段 U7…出力画像変換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B021 AA01 CC07 LE00 5B057 AA11 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CE11 CE17 CE18 CH07 CH08 5C077 LL04 LL19 MP08 PP15 PP32 PP33 PP36 PP37 PQ12 PQ23 SS05 TT02 5C079 HB01 HB03 HB08 HB12 LA02 LB11 MA19 NA03 NA06 PA03

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を多数の画素で階調表現した画像デ
    ータを入力する画像入力手段と、 画像処理について感覚的に理解できるキーワードで表現
    されるとともに上記画像に対して補正する領域を指定す
    る領域指定キーワードおよび当該領域に対する補正内容
    を指示する処理選択キーワードを入力するキーワード入
    力手段と、 このキーワード入力手段にて入力された領域指定キーワ
    ードに基づいて上記画像データのうち補正処理を行う処
    理領域を決定するとともに、同キーワード入力手段にて
    入力された処理選択キーワードに基づいて同処理領域の
    画像データに対して補正処理を行う画像補正手段とを具
    備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 上記キーワード入力手段は、画像処理に
    ついて感覚的に把握可能なキーワードで表現されるとと
    もに上記補正内容に対する補正量を指示する補正量キー
    ワードを入力し、 上記画像補正手段は、上記キーワード入力手段にて入力
    された補正量キーワードに応じた補正量となるように上
    記処理領域の画像データに対して補正処理を行うことを
    特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 上記画像補正手段は、上記補正量キーワ
    ードが補正量の最大を意味するキーワードであるとき、
    上記補正処理後の画像データに基づく画像を出力する画
    像出力機器にて画像を表現可能な範囲内であって補正量
    が最大となるように同画像データに対して補正処理を行
    うことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 上記キーワード入力手段は、上記画像に
    対して補正する領域の指定を促すキーワードを外部に出
    力して上記領域指定キーワードの入力を受け付けること
    により同領域指定キーワードを取得し、同領域に対する
    補正内容の指示を促すキーワードを外部に出力して上記
    処理選択キーワードの入力を受け付けることにより同処
    理選択キーワードを取得し、同補正内容に対する補正量
    の指示を促すキーワードを外部に出力して上記補正量キ
    ーワードの入力を受け付けることにより同補正量キーワ
    ードを取得することを特徴とする請求項2または請求項
    3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 上記画像補正手段は、上記補正処理後の
    画像データが当該画像データに基づく画像を出力する画
    像出力機器にて表現可能な範囲内となるか否かを判定
    し、判定結果を外部に出力する判定手段を備えることを
    特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像
    処理装置。
  6. 【請求項6】 上記画像補正手段にて補正処理が行われ
    た画像データを、当該画像データと上記画像出力機器で
    使用可能な画像出力機器用画像データとの対応関係を複
    数の参照点について規定する色変換テーブルを参照して
    同画像出力機器用画像データに色変換する出力画像変換
    手段が設けられ、 上記色変換テーブルには、上記画像データが上記画像出
    力機器にて表現可能な範囲内か否かを表す情報が含ま
    れ、 上記判定手段は、上記色変換テーブルを参照して上記補
    正処理後の画像データが上記画像出力機器にて表現可能
    な範囲内となるか否かを判定することを特徴とする請求
    項5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 上記画像データに基づく画像を表示する
    表示手段が設けられ、上記判定手段は、上記補正処理後
    の画像データのうち上記画像出力機器にて表現可能な範
    囲外となる領域を同表示手段にて表示することを特徴と
    する請求項5または請求項6のいずれかに記載の画像処
    理装置。
  8. 【請求項8】 上記画像データには、当該画像データを
    画像処理する際の処理条件に関する処理条件情報が含ま
    れ、 上記画像補正手段は、上記処理条件情報に応じて上記キ
    ーワードに基づく補正処理を変更することを特徴とする
    請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 上記画像補正手段は、上記処理選択キー
    ワードに基づいて上記画像データ全体に対して補正処理
    を行った後に上記領域指定キーワードおよび処理選択キ
    ーワードに基づいて上記処理領域の画像データに対して
    補正処理を行う際、同画像データ全体に対する補正処理
    に応じて同処理領域の画像データに対する補正処理を変
    更することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか
    に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 上記画像補正手段は、上記キーワード
    に基づいて上記画像データに対して補正処理を行う際、
    当該補正処理に応じた所定領域の画像データに対する補
    正処理を変更することを特徴とする請求項1〜請求項9
    のいずれかに記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 上記画像入力手段にて入力された画像
    データの特性を表す特徴量を算出し、同特徴量に応じて
    上記処理領域の画像データに対する補正処理を変更する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記
    載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 上記画像入力手段にて入力された画像
    データを、当該画像データの色空間よりも広い色空間内
    の画像データに色変換する入力画像変換手段が設けら
    れ、 上記画像補正手段は、上記入力画像変換手段にて色変換
    された画像データに対して補正処理を行うことを特徴と
    する請求項1〜請求項11のいずれかに記載の画像処理
    装置。
  13. 【請求項13】 上記入力画像変換手段は、上記画像入
    力手段にて入力された画像データを絶対色空間内の画像
    データに色変換することを特徴とする請求項12に記載
    の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 上記画像入力手段にて入力された画像
    データに対して所定の解析を行う画像解析手段と、この
    画像解析手段の解析結果に応じて推奨する画像補正内容
    についての情報を作成して外部に出力する推奨補正内容
    出力手段とが設けられていることを特徴とする請求項1
    〜請求項13のいずれかに記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 画像を多数の画素で階調表現した画像
    データを入力し、この画像データを構成する各画素の階
    調データを補正することによって、所望の画像処理を行
    う画像処理装置であって、 上記画像データを入力する画像入力手段と、 複数の画像処理が実行可能であることを前提として各画
    像処理の内容を人間が感覚的に理解できる処理選択キー
    ワードに対応させておき、操作者からの同処理選択キー
    ワードによる画像処理の選択入力を可能とするととも
    に、同画像処理を行う領域を人間が感覚的に理解できる
    領域指定キーワードに対応させておき、同領域指定キー
    ワードによる領域の選択入力を受け付けることにより処
    理領域に含まれた画像処理の対象となる上記画素の階調
    データを特定可能とするキーワード入力手段と、 上記キーワード入力手段にて入力された領域指定キーワ
    ードに基づいて特定される上記画素の階調データを補正
    対象として順次対象画素を移動させながら、上記キーワ
    ード入力手段にて入力された処理選択キーワードに対応
    する画像処理を同対象画素の階調データに対して行う画
    像補正手段とを具備することを特徴とする画像処理装
    置。
  16. 【請求項16】 画像を多数の画素で階調表現した画像
    データを入力する画像入力工程と、 画像処理について感覚的に理解できるキーワードで表現
    されるとともに上記画像に対して補正する領域を指定す
    る領域指定キーワードおよび当該領域に対する補正内容
    を指示する処理選択キーワードを入力するキーワード入
    力工程と、 このキーワード入力工程にて入力された領域指定キーワ
    ードに基づいて上記画像データのうち補正処理を行う処
    理領域を決定するとともに、同キーワード入力工程にて
    入力された処理選択キーワードに基づいて同処理領域の
    画像データに対して補正処理を行う画像補正工程とを具
    備することを特徴とする画像処理方法。
  17. 【請求項17】 画像を多数の画素で階調表現した画像
    データを入力する画像入力手段と、 画像処理について感覚的に理解できるキーワードで表現
    されるとともに上記画像に対して補正する領域を指定す
    る領域指定キーワードおよび当該領域に対する補正内容
    を指示する処理選択キーワードを入力するキーワード入
    力手段と、 このキーワード入力手段にて入力された領域指定キーワ
    ードに基づいて上記画像データのうち補正処理を行う処
    理領域を決定するとともに、同キーワード入力手段にて
    入力された処理選択キーワードに基づいて同処理領域の
    画像データに対して補正処理を行う画像補正手段と、 この画像補正手段にて補正処理が行われた画像データに
    基づく画像を印刷する印刷手段とを具備することを特徴
    とする印刷装置。
  18. 【請求項18】 画像を多数の画素で階調表現した画像
    データを入力する画像入力機能と、 画像処理について感覚的に理解できるキーワードで表現
    されるとともに上記画像に対して補正する領域を指定す
    る領域指定キーワードおよび当該領域に対する補正内容
    を指示する処理選択キーワードを入力するキーワード入
    力機能と、 このキーワード入力機能にて入力された領域指定キーワ
    ードに基づいて上記画像データのうち補正処理を行う処
    理領域を決定するとともに、同キーワード入力機能にて
    入力された処理選択キーワードに基づいて同処理領域の
    画像データに対して補正処理を行う画像補正機能とをコ
    ンピュータに実現させることを特徴とする画像処理プロ
    グラム。
  19. 【請求項19】 上記請求項18に記載の画像処理プロ
    グラムを記録した媒体。
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