JP5564627B1 - 水分分離方法と水分分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】食品に代表される生物由来物を水分と減水残部に分離するにあたり、エネルギー消費が大きく、長時間を有する点を解決する。
【解決手段】 生物由来物である被処理物を、水分と減水残部に分離する水分分離方法であって、以下の工程からなる。(1)被処理物を密閉容器である処理槽内に収容する収容工程、(2)処理槽内の圧力を大気圧とする大気圧工程と(3)処理槽内の圧力値を第一低圧力値にして、被処理物を水分と減水残部に分離する分離工程であって、第一低圧力値は0.3kPa以上40.0kPa以下であり、処理槽内の圧力値が大気圧から第一低圧力値に至る時間が0.05秒から1.0秒の間である。
【選択図】なし

Description

本発明は、被処理物を水分と減水残部に分離する水分分離方法と水分分離装置に関する。本発明にいう水分分離は食品の乾燥として多用される。
食品に代表される生物由来物は、従来、水分と減水残部に分離する水分分離が多用されている。水分分離を行い、減水残部を利用し水分を破棄する場合が多く、この場合の操作は乾燥と呼ばれる。乾燥は、食品の減量、風味付与、保存性、運搬性などの向上に寄与する。
乾燥の方法は、温風加熱乾燥(例えば特許文献1参照)、減圧乾燥(例えば特許文献2参照)、マイクロウェーブ乾燥、天日乾燥、冷風乾燥などにより行われる。これらの乾燥操作は、液体である水を気体である水蒸気にして被乾燥物から除去するものである。水を水蒸気にするためには潜熱を与える必要がある。したがって、従来の方法では乾燥に必要とするエネルギー量が大きく、また、乾燥に長時間を必要とする欠点があった。
特開2003−225077号公報 特開2009−39000号公報
解決しようとする問題点は、食品に代表される生物由来物を水分と減水残部に分離するにあたり、エネルギー消費が大きく、長時間を有する点である。
本発明のその他の課題は、本発明の説明により明らかになる。
以下に課題を解決するための手段を述べる。水分分離装置にあっては、理解を容易にするために、本発明の実施態様に対応する符号を付けて説明するが、本発明は当該実施態様に限定されるものではない。また、符号である数字は部品などを集合的に示す場合があり、後に説明する実施例において個別の部品などを示す場合に、当該数字のあとにアルファベットの添字を付けているものがある。
本発明の一の態様にかかる水分分離方法は、
生物由来物であり水分を含む被処理物を、水分と減水残部に分離する水分分離方法において、以下のイロハの工程からなる。
イ 被処理物を密閉容器である処理槽内に収容する収容工程
ロ 前記処理槽内の圧力を大気圧とする大気圧工程
ハ 大気圧工程の後に、前記処理槽内の圧力値を第一低圧力値にして、被処理物を水分と減水残部に分離する分離工程であって、第一低圧力値は0.3kPa以上40.0kPa以下であり、前記処理槽内の圧力値が大気圧から第一低圧力値に至る時間が0.05秒から1.0秒の間である。
ハの分離工程により生じる事象を本明細書において「瞬間減圧」と呼ぶ。
瞬間減圧により、被処理物の内部に在る水に含まれている(溶けている)気体がガス化して膨張する。ガス化によって内圧が急激に上がりそれが原動力となり水分が被処理物内部より表面に押し出される。同時に瞬間減圧により、処理槽内に気流が発生する。表面に至った水分は当該気流により表面から剥がされる。
本発明にあって「減水残部」とは水分を含む被処理物からその水分の一部または水分の全部を取り除いた残部を意味する。
瞬間減圧を実施すれば、被処理物からの微生物の減少(滅菌)が期待される。
水分分離方法にあって、前記大気圧工程は、前記処理槽内の大気の温度を30℃以上80℃以下の温度に加熱する加熱工程を含んでもよく、分離工程を行った後に、大気圧工程と分離工程からなる一連の操作を1回以上繰返すものであってもよく、また、前記加熱温度は、第一低圧力値における水の沸点未満の温度であってもよい。
前記水分分離方法は、水分減少食品の製造方法であってもよい。
本発明の他の態様にかかる水分分離装置は、
生物由来物であり水分を含む被処理物を、水分と減水残部に分離する水分分離装置において、
内部に被処理物を収容し、密閉可能な処理槽11、
真空排気ポンプ62に接続された密閉容器である真空レシーバ61、前記真空レシーバは前記真空排気ポンプの作動により所定圧力値に減圧され、
前記真空レシーバの下部に配設された水分排出口64、
処理槽と前記真空レシーバを接続する管路12、と
管路の途中に介在して配設され、管路を開閉する開閉弁13からなり、
開閉弁13は、大気圧の前記処理槽と前記所定圧力値に減圧された真空レシーバ間の導通を切断し、また、処理槽と前記所定圧力値に減圧された真空レシーバ間を導通して処理槽と真空レシーバを第一低圧力値である圧力平衡状態にするものであって、
第一低圧力値は0.3kPa以上40.0kPa以下であり、圧力平衡状態に至る時間が0.05秒から1.0秒の間である。
前記水分分離装置の好ましい実施態様にあって、
管路は断面円形の中空パイプであり、円形断面の内面直径dは式(1)に示す範囲にあってもよい。
Figure 0005564627
以上説明した本発明、本発明の好ましい実施態様、これらに含まれる構成要素は可能な限り組み合わせて実施することができる。
本発明の水分分離方法は、被処理物を減圧の大きな圧力勾配に晒し、水を主として液体の状態で水分と減水残部に分離するものであるから、潜熱分のエネルギー消費が抑制され、また、分離が短時間で行われる利点を有する。
本発明の水分分離装置は減圧の大きな圧力勾配を生成できるので、上記水分分離方法の実行にあたり好都合な装置となる利点を有する。
図1は水分分離装置1の構成を示した説明図である。 図2は多段メッシュトレーを示した説明図であり、図2(a)は、多段メッシュトレーをA処理槽内に収容した状態を図示した部分断面図であり、図2(b)はメッシュトレーの平面図、図2(c)はメッシュトレーの正面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例にかかる水分分離装置と水分分離方法をさらに説明する。本明細書において参照する各図は、本発明の理解を容易にするため、一部の構成要素を誇張して表すなど模式的に表しているものがある。このため、構成要素間の寸法や比率などは実物と異なっている場合がある。また、本発明の実施例に記載した部材や部分の寸法、材質、形状、その相対位置などは、とくに特定的な記載のない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は水分分離装置1の構成を示した説明図である。
水分分離装置1は、A処理槽11、真空レシーバ61、真空排気ポンプ62を含んでいる。真空レシーバ61とA処理槽11はA管路12で接続されている。A管路12は中空の管である。
A管路12aとA管路12bの間にA開閉弁13が在る。A開閉弁13はA管路12の開閉を行う。A開閉弁13が開状態になれば、A処理槽11と真空レシーバ61が導通する。A開閉弁13が閉状態になれば、A処理槽11と真空レシーバ61が断絶する。
A処理槽11は密閉可能な耐圧容器である。被処理物はA処理槽11内に収容される。A処理槽11内に保持手段を設けてもよい。図2に示す多段メッシュトレー81は、シャフト形状のトレーガイド82に複数のメッシュトレー83を取り付けたものである。多段メッシュトレー81は、例えば、千切り大根乾燥品の製造、しらす乾しの製造に適する保持手段である。保持手段は、被処理物の形状、大きさ、柔剛性等に応じて適切な物を選定すればよい。保持手段の一例として、多段メッシュトレー、多段の平板棚などが挙げられる。
多段メッシュトレー81をA処理槽11の外部に置き、メッシュトレー83上に被処理物を置く。当該多段メッシュトレー81をA処理槽11の内部に収容して、A処理槽11を密閉し、その後水分分離を行う。
A処理槽11内の圧力を圧力計14で計測する。
真空レシーバ61はバルブ63を介在して真空排気ポンプ62と管路で接続されている。バルブ63を開閉すれば、真空レシーバ61と真空排気ポンプ62が導通、遮断される。真空レシーバ61は水分回収口64を有する。真空レシーバ61中に溜る水分が重力の作用で下方移動し、これが回収されるように水分回収口64は真空レシーバ61の底部に配設されている。
水分分離法にあって、水分の回収(例えば樹液の採取)を目的とする場合には水分回収口64から水分を回収する。一方、減水残部の回収を目的とする場合は、水分回収口64から水分を抜き出してこれを廃棄などする。
A処理槽11の外壁を取り巻く格好で加熱冷却器15が付けられている。加熱冷却器15の一例は配管であり、配管中を加熱水蒸気、加温油、加温水などの加熱媒体、冷水、低温油などの冷熱媒体を通過させるものである。加熱冷却器15の他の例は、テープ形状の電熱ヒータである。
ブロア16がA処理槽11に取り付けられている。ブロア16はA処理槽11中に在る気体を循環させる。ブロア16の流路にはバルブ17とバルブ18が配設されている。バルブ17とバルブ18を開閉することにより、A処理槽11とブロア16が導通し、断絶する。
バルブ66とバルブ17を開にすれば、A処理槽11は大気と導通する。
A処理槽11はステンレススチール、チタン、鉄、アルミニウム、銅、すずなどで作られる。水分減少食品の製造方法に使用する場合は、安全性と経済性に優れる観点からオーステナイト系ステンレススチールが好ましく、SUS304が特に好ましい。A処理槽11の内容積に特に制限はなく、被処理物の1回処理量に合わせて内容積を決定すればよい。本例の水分分離装置1において、A処理槽11の内容積は1m(立方メートル)である。
真空レシーバ61はステンレススチール、チタン、鉄、アルミニウム、銅、すずなどで作られる。被処理物から分離した水分を飲料とする場合は、安全性と経済性に優れる観点からオーステナイト系ステンレススチールが好ましく、SUS304が特に好ましい。真空レシーバ61とA処理槽11の材質は同一であってもよく異なっていてもよい。同一であれば手入れ等の観点から好ましい。
真空レシーバ61の内容積は、通常、A処理槽11の1〜10倍、好ましくは1〜5倍、より好ましくは2〜4倍とする。水分分離装置を用いて行う水分分離方法は、被処理物を大きな圧力勾配に曝すものである。圧力勾配は大気圧から減圧の方向である。大きな圧力勾配を実現するために、(1)単一回減圧の工程における前後の圧力差を大きくし、(2)単一回減圧の工程の時間を短くすることを行っている。
A処理槽11と真空レシーバ61の容積比を大きくすれば単一回減圧の工程における前後の圧力差を大きくできる。一方、真空レシーバ61の容積を大きくすれば、真空レシーバ61の減圧用真空排気ポンプの排気能力を大きくしなければならず、所定圧力に達するまで時間がかかる。また、A処理槽11内には被処理物を充填するので実効空間容量が小さくなる。被処理物の実用的な最大充填率はおよそ30%である。以上を勘案して、A処理槽と真空レシーバ61の容積比は上記範囲となる。
真空レシーバ61内の圧力を圧力計65で計測する。
真空排気ポンプ62の種類に格別の制限は無く、所定真空度が得られる真空排気ポンプを選定すればよい。真空排気ポンプの種類は、例えばウォーターリングポンプ(別名水封ポンプ、水環ポンプ)、油回転ポンプである。
A開閉弁13は高速バルブである。高速とはA開閉弁の全開状態から一部開状態を経て全閉状態(又は全閉状態から全開状態)に至る時間が0.2秒以下である開閉弁を意味する。前記動作時間の下限値に特に制限はないが、一例をあげると0.01秒である。このような高速バルブは電磁バルブ(前記動作時間が最速0.07秒のものが市販されている)や圧縮空気バルブである。
A処理槽11内の圧力値が大気圧から第一低圧力値に至る時間を特定の時間にするために、A管路12は一定の断面積を必要とする。A処理槽11に在る気体が真空レシーバ61に移動して、A処理槽11と真空レシーバ61が圧力平衡に達するまでに必要とする時間は、A管路12内における気体の移動速度に依存するからである。
A管路12を円柱管で構成し、A処理槽11の内容積をV、A管路12の長さをLm、A管路12の内径をdmとした場合、式(1)を満足することが好ましい。A管路12の長さは、A処理槽11とA管路12の接続点を始点とし、A管路12と真空レシーバ61の接続点を終点とする長さである。
Figure 0005564627
式(1)中、等号(及び不等号)で左右を囲まれる項(中間項)の計算値の一例を表1に示す。表1に示す計算結果は中間項の値である。表1に示したd値の0.9〜1.1の範囲が式(1)を満足する。表1ではd値を単位mmで表示した。
Figure 0005564627
ここで、A管路12の内径とA開閉弁13の内径は同一とすることが好ましい。
水分分離装置1はA処理槽11に加えて、B処理槽31を有している。B処理槽31はA処理槽11と同一の役割を担う。このように2つの処理槽を設けた理由は、A処理槽11とB処理槽31に被処理物を収容し、交互に分離工程を行い、全体として処理速度の増大を図ると共に、水分分離装置1のコストパフォーマンスを上げるためである。
A処理槽11に接続される流路構成とB処理槽31に接続される流路構成は同一であり同一構成品の重複した説明は省略する。
B処理槽31はB管路32で真空レシーバ61に接続されている。B管路32の間にB開閉弁33が在る。B処理槽31の内部に、例えば多段メッシュトレー81のような保持手段を設けてもよい。B処理槽31内の圧力を圧力計34で計測する。
B処理槽31の外壁を取り巻いて加熱冷却器35が付けられている。B処理槽31の内部空間はバルブ37、バルブ38を介してブロア16と接続される。
本例の水分分離装置1において、B処理槽31の内容積は1mである。
水分分離装置1は制御装置を有してもよい。制御装置は図示していない。制御装置は例えばコンピュータやプログラマブルシーケンサである。制御装置は、(1)真空排気ポンプの運転、停止、(2)バルブ63の開閉による真空レシーバ61の減圧(圧力計65の計測値に基づき開閉してもよく、事前に定めた一定時間で開閉してもよい)、(3)加熱冷却器15の運転、停止、バルブ17、バルブ18の開閉とブロア16の運転、停止によるA処理槽11内の温度調節、(4)A開閉弁13を開にしてA処理槽11の減圧とA開閉弁13の閉、バルブ17、バルブ66の開によるA処理槽11の昇圧(圧力計14の計測値に基づき開閉してもよく、事前に定めた一定時間で開閉してもよい)等を制御する。また、制御装置はB処理槽31に接続されたB開閉弁33、温度調節機構とバルブ37、38等の同様な制御をする。
続いて、本発明にかかる水分分離方法を説明する。ここでは水分分離装置1を用いるものとして説明する。本発明にかかる水分分離方法はその要旨に従う限りいかなる装置を用いても実施することができる。
<収容工程>
被処理物をA処理槽11内に収容する。
被処理物は生物由来物である。生物由来物は内部に細孔、空隙、管状構造の微細構造を有している。このため、被処理物の内部にある水分を、微細構造を通じて被処理物の表面に移動することができ、本発明にかかる水分分離方法を行うに適するものである。
生物由来物における生物とは植物・動物と微生物を意味する。由来とは生物体そのものに加えて、生物を加熱、醗酵、保存等の加工を行った結果物をいう。生物由来物には食品、家畜その他動物の餌、薬物を含む生理活性物質の原料、香料の原料、木材、チップ等が含まれる。食品には、葉菜、根菜、きのこ等の野菜、果物、穀物、牛、豚、鳥、鹿等の肉、魚、皮、卵、練り製品、これらを原料とした加工品、練り製品等が含まれる。
生物由来物は、なまもの、切断物、粉砕物、加熱品、冷凍品等を含むものである。
<大気圧工程>
被処理物を収容したA処理槽11内の気圧を大気圧とする。通常、収容工程は大気圧下で行われるので格別の操作は不要である。処理槽の蓋を閉じる前の状態が、本工程実施の状態である。入念を期すのであれば、バルブ66を開、バルブ17を開にすれば、A処理槽11の内部は大気圧に解放される。大気圧を気圧数値で表すと略100kPaである。
<真空レシーバの減圧>
真空排気ポンプを動作しバルブ63を開にして、真空レシーバを所定圧力値まで減圧する。所定圧力値は通常0.1kPa−15.0kPaである。所定圧力値は、所定の第一低圧値を得るために定めればよい。真空レシーバ61を用いることによりA処理槽11の圧力を瞬時に減圧することができ、また、真空排気ポンプ62の排気容量をむやみに大きくする必要がない。
真空レシーバ61の減圧は収容工程に先立って行ってもよく、収容工程、大気圧工程、加熱工程のいずれか又は連続する2工程、3工程と並行して行ってもよく、加熱工程の後に行ってもよい。
<加熱工程>
加熱冷却器15を加熱運転し、ブロア16を運転してA処理槽11内の大気を加熱することにより被処理物を加熱する。被処理物の温度は、上限を80℃以下、下限を室温以上、好ましくは30℃以上にすることが好ましい。
上限温度は、次に説明する第一低圧値における水の沸点未満にすることが好ましい。水が液体から水蒸気になるときの潜熱を節約できるからである。なお、本発明にかかる水分分離方法において、水は液体状態で被処理物から分離されるので、水は水蒸気にならなくても水分分離が遂行される。また、被処理物の変質防止上から被処理物を高温に曝さないことが好ましいからである。例えば、第一低圧値が25kPaの場合、水の沸点は約65℃である。よって、加熱工程における被処理物の加熱をこの温度未満とすることが好ましい。
本発明にかかる水分分離方法にあって、水分を分離する主たる働きは、減圧圧力勾配からもたらされる水の移動である。当該移動は被処理物の内部から表面に向かう方向である。本発明にあって加熱は水分分離に従たる働きをもたらすものである。従来の加熱を伴う乾燥方法は水分を水蒸気の形態にして分離するものであり、水分を分離する主たる働きは加熱からもたらされる。本発明のおける加熱の位置付けと、従来の乾燥方法における加熱は、この点で相違する。
また、加熱工程において沸点以上に加熱しても、分離工程で潜熱が奪われると瞬時に被処理物の温度が下がる。
<分離工程>
A処理槽11内を第一低圧力値にする工程である。第一低圧力値は通常0.3kPa以上40.0kPa以下の値である。水分分離を行う場合に第一低圧力値の好ましい値は5.0kPa以上35.0kPa以下であり、より好ましい値は10.0kPa以上25.0kPa以下である。この範囲にすれば適度に水分分離されると共に過剰な減圧エネルギー消費を抑制できる。
また、水分分離と同じ操作で食品中の高分子化合物の加水分解を行う場合に、第一低圧値の好ましい値は0.3kPa以上5.0kPa以下であり、より好ましい値は0.3kPa以上2.0kPa以下であり、一層好ましい値は1.0kPa以上2.0kPa以下である。この範囲にすれば適度に加水分解が生じると共に、過剰な減圧エネルギー消費を抑制できる。
分離工程にあって、A処理槽内の圧力値が大気圧から第一低圧力値に至るまでの時間は0.05秒以上1.0秒以下であり、好ましくは0.05秒以上0.5秒以下である。この範囲にすればA処理槽内の圧力勾配が好ましい大きさとなり適度に水分分離が行われると同時に、バルブ開閉時間、容器、A管路を気体の流れに適切に設計製造可能となり、過剰に高性能な設備が必要とされることもない。
瞬間減圧を行うと被処理物内部と外部との間に大きな圧力差が生じ、被処理物に含まれている水分およびそれに溶けている気体が瞬間的に気化(脱気)する。これにより被処理物内に気液混合体が形成され、その瞬発的圧力は被処理物の組織構造を一部破壊し、物質移動を容易にし、気液混合体は自らの膨張により原料の表面に噴き出す。
一方で、瞬間減圧により、被処理物の外部に気流が発生する。被処理物の表面に至った水分は、発生する気流により表面から剥離し処理槽の自由空間に霧状に飛散し、真空レシーバに向かって拡散する。
こうして、水分分離が行われる。減水残渣は処理槽から取り出す。水分は水分回収口から回収する。
<大気圧工程と分離工程の繰り返し操作>
本発明の分離方法にあっては、瞬間減圧により生成する圧力勾配が水分分離を生じる。このため、被処理物に対して複数回の瞬間減圧を繰り返すことが好ましい。
分離工程の後に、A処理槽を大気に通じて大気圧に昇圧する(大気圧工程)。通常、分離工程において被処理物の温度が下がるので、被処理物を加熱する(加熱工程)。その後、瞬間減圧を生じる分離工程を行う。
必要に応じて、大気圧工程から分離工程までの一連の操作を繰り返す。
<処理槽が複数ある場合>
A処理槽の分離工程が終わった時点で、真空レシーバを所定圧力値まで減圧する操作を開始する。そしてB処理槽に対して分離工程を行う。このように並行して処理を行うことにより分離処理量を増大することができる。
以上本発明にかかる一実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成例はこの一実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発明に含まれる。
本発明にかかる水分分離方法の応用例として、きのこの加水分解乾燥法を説明する。
キノコのトレハロース、キチン-グルカン複合体、難溶性タンパク質などの分子を分解し、低分子化することにより食品としての価値を高めることができる。本発明にかかる水分分離方法を実行すれば、きのこ自体を乾燥すると同時に、きのこの成分を加水分解することができる。
瞬間減圧により細胞膜が破壊され、水分の流動性が高まり、キノコ成分の加水分解が促進され、可溶性・易分解性炭水化物や遊離アミノ酸が形成される。
キノコの可食部分を洗浄し、適宜の大きさに切断して、処理槽に収容する。適宜の大きさの一例は、5−10mm角である。処理槽を55℃−65℃に加熱する。処理槽を減圧した真空レシーバと導通し瞬間減圧し、導通状態を10秒間−60秒間保持する。第一低圧値は0.3kPa−10.0kPaとする。次に、処理槽を大気圧に昇圧する。大気圧下に保持する時間は、30秒間−300秒間とすることが好ましい。さらに、上記と同様な加熱と瞬間減圧の操作をキノコの重量が一定になるまで繰り返す。通常、繰り返しは2−5回行う。
処理槽の加熱温度は55−65℃にすることが好ましい。この範囲にすれば、加水分解が適度に発生するとともに、熱変性が抑制され、食味品質の劣化が無いからである。キノコの加水分解乾燥法の圧力、保持時間等は低分子成分の出現量等を観察しつつ、上記した範囲内で実証的に決定すればよい。
<切干だいこんの製造>
大根を乾燥し、切干だいこんを製造した。
図1に図示した水分分離装置1と、図2に図示した多段メッシュトレー81を使用した。
原料の大根を3mm角の千切りに裁断した。裁断した大根をメッシュトレー83の上に厚さ40mm程度に均一に載置した。その後多段メッシュトレー81をA処理槽11に収容した。
加熱冷却器15を起動し、ブロア16を起動して処理槽温度を所定温度にした。真空排気ポンプ62を起動し真空レシーバ61の圧力を4.2kPaにした。
A開閉弁13を開にして瞬間減圧を行った。定常状態でA処理槽11の第一低圧値は21.1kPaであった。A処理槽11内の圧力が大気圧から第一低圧値に至る時間は概略0.3秒以下であった。定常状態で5分間放置した。
次いで、A処理槽11を大気圧にした。上記と同じ操作を行い、処理槽温度を所定温度にした。さらに、上記と同じ操作を行い、瞬間減圧を行った。処理槽温度を所定温度にした。以上の操作を所定回行った。
処理槽温度を80℃と38℃にして実験を行った結果を表2に示した。
Figure 0005564627
表2に示した結果によれば、処理槽温度が80℃の場合と38℃の場合とで乾燥時間および乾燥処理後の水分に差は無いが、瞬間減圧回数は異なった。すなわち、80℃の場合は瞬間減圧操作を7回行ったに対し、38℃の場合は瞬間減圧操作を15回行った。
乾燥時間に差がないのは、処理槽が所定温度に達するまでの加熱時間が異なるためであった。80℃まで処理槽を加熱する時間は、38℃まで加熱する時間よりも長くかかるため1回の加熱と瞬間減圧操作サイクルの時間が長くなった。この結果、処理槽温度を80℃にした場合と38℃にした場合の総処理時間(乾燥開始時点から最終乾燥状態に至るまでの時間)は等しくなった。
処理槽温度を高くした場合には、加熱に必要となるエネルギーが相応して大となる。従って、エネルギーを節約する観点からは処理槽温度が低い方が有利であるが、瞬間減圧により被処理物の温度が低下する。特に、被処理物が凍結した場合は被処理物内部での水分移動が阻害され、乾燥効率が悪くなる。このため、処理槽温度を低温に設定することにも、限度がある。
実施例1で、高温側の実験温度を80℃としたのは大根の変質を防ぐために高温を避けたものである。
以上のように、分離条件は個々の対象に対し、個別に目的に応じた条件を設定すればよい。
<ジュースの製造工程から発生した搾汁残渣の乾燥>
ジュース等の製造工程から発生する搾汁残渣は生化学的栄養素が多く含まれていることが知られている。栄養素の例は、アスコルビン酸、フラボノイド、カロチノイドなどである。搾汁残渣を高機能食品製造の原料として利用することは資源の有効活用の面から非常に重要な課題であるが、現時点ではそれらの大多数は利用されることなく廃棄されている。
その最大の理由は流通網に乗せにくい点が挙げられる。搾汁残渣は栄養価が高い。このことは、腐敗しやすく取扱が困難な特質に繋がる。また水分が多いため輸送コストが掛る。これらの欠点は乾燥することで克服できるが多大なエネルギーコストが掛るのでほとんど実行されていない。
Figure 0005564627
本発明にかかる水分分離方法を実施して搾汁残渣を乾燥した。図1に図示した水分分離装置1を使用した。処理槽の第一低圧値は10.0kPaであった。A処理槽11内の圧力が大気圧から第一低圧値に至る時間は概略0.3秒以下であった。大気圧工程、加熱工程と分離工程までの一連の操作を5回繰り返した。
付加的に減水残渣に含まれる栄養価の変化を評価した。
乾燥法、乾燥条件等により被処理物が含有する栄養価が乾燥の前後で変化することは周知の事項である。本実施例では、乾燥温度65℃にした流動層対流乾燥法(表3中に乾燥法Cで表記)と、処理槽温度を65℃にした本発明にかかる水分分離方法(表3中に乾燥法Bで表記)を行い、栄養価の変化を評価した。その結果を表3に示す。
表3に示すように、本発明の分離方法による乾燥後の搾汁残渣の栄養成分は、流動層対流乾燥法に比べ、その含量が高くなっていた。その理由は、本発明の分離方法は、流動層対流乾燥法と比べ空気(酸素)との接触が時間的、濃度的に少なく栄養成分が酸化されにくい。このため、乾燥過程を経ても、残存する栄養成分が多いためと考えられる。
<キノコの乾燥とその成分の低分子化>
発明者らが提唱する加水分解乾燥法を実証するために、以下の実験を行った。その結果を表4に示した。
きのこはヒラタケを使用した。ヒラタケを5−10mm角に切断した。実験No.1は処理槽温度を55℃とし、実験No.2は処理槽温度を65℃とした。処理槽を瞬間減圧し、真空レシーバを介在して、真空排気ポンプと処理槽を直接接続して30秒間保持した。直接接続中の処理槽の圧力は1.0kPaであった。処理槽内の圧力が大気圧から急激に減少して1.0kPaに近い値に至る時間は概略0.3秒以下であった。その後大気圧に戻し100秒保持した。この操作を3回繰り返した。
対照として、実験No.3を行った。実験No.3は、温度60℃、大気圧中で一定重量になるまで乾燥したものである。
No.1とNo.2の減水残部及びNo.3の乾燥結果物の遊離アミノ酸と可溶性炭水化物を測定した。遊離アミノ酸は液体クロマトグラフィー(HPLC)で、可溶性炭水化物は比色分析で測定した。
Figure 0005564627
表4から明らかなように、瞬間真空減圧乾燥法によりキノコを処理することにより、遊離アミノ酸や可溶性炭水化物の量が通常の乾燥法に比べ著しく増え、本加水分解乾燥法がキノコの栄養価および食味の向上に効果があることが示された。
本発明にかかる水分分離方法と水分分離装置は、食品、家畜、養殖魚などの飼料乾燥、動植物、微生物からの生理活性物資の抽出、木材、木質部を含む植物の乾燥などに利用される。
1 水分分離装置
11 A処理槽
12 A管路
13 A開閉弁
15 加熱冷却器
16 ブロア
31 B処理槽
32 B管路
33 B開閉弁
35 加熱冷却器
61 真空レシーバ
62 真空排気ポンプ
64 水分回収口
81 多段メッシュトレー
82 トレーガイド
83 メッシュトレー

Claims (5)

  1. 生物由来物であり水分を含む被処理物を、水分と減水残部に分離する水分分離方法において、以下の工程からなる水分分離方法。
    イ 被処理物を密閉容器である処理槽内に収容する収容工程
    ロ 前記処理槽内の圧力を大気圧とする大気圧工程
    ハ 大気圧工程の後に、前記処理槽内の圧力値を第一低圧力値にして、被処理物を水分と減水残部に分離する分離工程であって、第一低圧力値は5.0kPa以上40.0kPa以下であり、前記処理槽内の圧力値が大気圧から第一低圧力値に至る時間が0.05秒から0.5秒の間であって、被処理物の水分は液体状態で被処理物から分離される。
  2. 前記大気圧工程は、前記処理槽内の大気の温度を30℃以上80℃以下の第一温度値に加熱する加熱工程を含むことを特徴とする請求項1に記載した水分分離方法。
  3. 分離工程を行った後に、大気圧工程と分離工程からなる一連の操作を1回以上繰返すことを特徴とする請求項1又は2いずれかに記載した水分分離方法。
  4. 第一温度値は、第一低圧力値における水の沸点未満の温度であることを特徴とする請求項2に記載した水分分離方法。
  5. 生物由来物であり水分を含む食品材料から水分を分離して水分減少食品を得る水分減少食品の製造方法において、以下の工程からなる水分減少食品の製造方法。
    イ 食品材料を密閉容器である処理槽内に収容する収容工程
    ロ 前記処理槽内の圧力を大気圧とする大気圧工程
    ハ 前記処理槽内の圧力値を第一低圧力値にして、食品材料から水分を分離する分離工程であって、第一低圧力値は5.0kPa以上40.0kPa以下であり、前記処理槽内の圧力値が大気圧から第一低圧力値に至る時間が0.05秒から0.5秒の間であって、食品材料の水分は液体状態で食品材料から分離される。
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