JP5561076B2 - オイルパルス工具 - Google Patents

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Description

本発明は、モータにより回転駆動され、油圧によって発生する間欠的な打撃力を利用してボルト等の部材を締め付けるオイルパルス工具に関する。
ネジやボルト等の締め付けを行うインパクト工具としてオイルパルス工具が知られている。オイルパルス工具は油圧を利用して打撃力を発生させるため金属同士の衝突がなく、メカニカル方式のインパクト工具に比べて作動音が低いという特徴を有する。このようなオイルパルス工具は、オイルパルスユニットを駆動する動力としてモータを使用し、モータの出力軸がオイルパルスユニットに接続される。オイルパルス工具を作動させるためのトリガを引くと、モータが駆動される。
オイルパルス工具においてはライナ回転数の増加による衝撃打撃トルクの増加のため、特許文献1のようにメインシャフトとライナのシール部形状を1回転1打撃となるように対応させたり、カム構造によりブレードを1回転に1打撃だけライナ内周に付勢するものもある。
特開平9−174449号公報
特許文献1に記載されたオイルパルス工具においては、1回転に1打撃を衝撃的に与えるため、オイルパルスユニット内部には非常に高い圧力が発生する。このオイルパルス工具の連続使用時における内部の温度上昇によってオイルが膨張すると、打撃時の圧力は更に高くなるため、それによりオイルが外部に漏れる方向に移動することになる。これを押えるために各部にはオイルシールとしてOリングを配置している。その中でも特にライナとメインシャフト間に設けるOリングは、Oリングとメインシャフトが回転摺動するために最もオイル漏れが危惧される個所であり、オイル漏れを防ぐために様々な対策が取られてきた。例えば、Oリングの配置個所に、バックアップリングを併用することも一つの対策である。しかしながら、オイルパルスユニットの寿命は無限ではなく、長期的な使用により徐々にオイル漏れが進行し、やがては性能低下に影響を与えることにつながる。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、長期間にわたって安定した動作を可能とするオイルパルス工具を提供することにある。
本発明の他の目的は、オイルの圧力変化に伴うOリングへの影響を軽減させて、オイル漏れを効果的に防ぐことができるオイルパルス工具を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、オイルパルスユニットのメインシャフトには何ら変更を加えることなく、ライナ側の構造を換えるだけでオイルの圧力変化を吸収するダンパー手段を実現したオイルパルス工具を提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的なものの特徴を説明すれば次の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、モータ等の駆動源と、駆動源により回転駆動されオイルの圧力変化を利用して打撃力を発生させるオイルパルスユニットと、オイルパルスユニットに接続される出力軸を有し、オイルパルスユニットは、回転駆動されるライナと、ライナ内に相対回転自在に設けられたメインシャフトと、ライナとメインシャフト間にオイル溜まり部が形成され、オイル溜まり部においてライナとメインシャフト間にオイルシール材を設けたオイルパルス工具において、オイル溜まり部の近傍に、オイルの圧力変化を吸収するダンパー手段を設けた。
本発明の他の特徴によれば、ダンパー手段はライナ側に設けられ、ライナの内周壁から径方向に形成された溝と、溝に設けられた弾性体で構成される。また、弾性体を溝の開口部付近に配置することにより、溝の外周側に空気溜まりを設けるようにした。この溝は、例えば円周方向に連続する円環状の溝であり、弾性体は溝の外径よりも小さい外径を有する円環状の形状とした。さらに、円環状の溝は中心側の溝の軸方向幅が外周側の溝の軸方向幅よりも狭くなるように形成すると好ましい。
本発明のさらに他の特徴によれば、ダンパー手段は、オイル溜まり部においてライナの外周に貫通させる穴と、穴の外周側を塞ぐ密閉部材と、穴の内周側であって密閉部材と離間して設けられた弾性体により構成され、弾性体と密閉部材の間に空気溜まりが形成されるように形成した。また、弾性体と密閉部材の間にはばねを配置し、弾性体を中心側に付勢するように構成しても良い。穴には雌ネジが形成され、密閉部材には雄ネジが形成され、これらが螺合されることにより穴が密閉される。
請求項1の発明によれば、オイル溜まり部の近傍に、オイルの圧力変化を吸収するダンパー手段を設けたので、オイル漏れの可能性が最も高いライナとメインシャフト間のオイル溜まり部の圧力を緩和させることができ、オイル漏れを効果的に抑制することができ、オイルパルスユニットの一層の長寿命化を図ることができる。また、ダンパー手段はライナ側に設けられるのでメインシャフト側に何ら加工をすることなく、ライナ側にだけ加工をすることで容易にダンパー手段を実現できる。また、ダンパー手段を設ける位置をリリーフバルブ調整部やオイル注入部を避けることができ、ライナを加工によって製作する場合に安価に製作することができる。さらに、ダンパー手段はライナの内周壁から径方向に形成された溝と、溝に設けられた弾性体であるので機械加工が容易であり、安価なゴム等の弾性体によりダンパーを実現でき、本発明適用におけるオイルパルス工具の製造コストの上昇を抑えることができる。さらに、弾性体を溝の開口部付近に配置することにより、溝の外周側に空気溜まりを設けることができ、弾性体による減衰効果に加えて空気圧の変化による減衰効果を期待でき、オイル圧力の良好な緩和を実現できる。
請求項の発明によれば、溝は円周方向に連続する円環状の溝であり、弾性体は溝の外径よりも小さい外径を有する円環状の形状としたので、弾性体を安価なOリングで構成することができ、オイルパルス工具の製造コストの上昇を抑えることができる。
請求項の発明によれば、円環状の溝は中心側の溝の軸方向幅が外周側の溝の軸方向幅よりも狭くなるように形成したので、弾性体をOリングで構成したとしても、溝の内部でOリングが一方の側面に偏ってしまったり、径方向に不均等にずれて溝から脱落したりすることを防ぐことができる。
請求項の発明によれば、ダンパー手段は、オイル溜まり部においてライナの外周に貫通させる穴と、穴の外周側を塞ぐ密閉部材と、穴の内周側であって密閉部材と離間して設けられた弾性体により構成されるので、ライナの外周側から容易に機械加工ができる。また、弾性体と密閉部材の間に空気溜まりを形成したので、良好な減衰特性を実現できる。
請求項の発明によれば、弾性体と密閉部材の間にばねを配置し、弾性体を中心側に付勢するので、打撃時のオイル圧力変化によって弾性体が穴の外周側に移動した場合でも、打撃後には弾性体を中心側に容易に押し戻すことができ、打撃終了後に弾性体を初期位置に確実に戻すことができる。これは弾性体の移動が大きくなるようなオイル圧力が高いオイルパルス工具において特に有効である。
請求項の発明によれば、穴には雌ネジが形成され、密閉部材には雄ネジが形成され、これらネジによってしっかり螺合されるので、穴からのオイル漏れや空気漏れ等を効果的に防止できる。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
本発明の実施例に係るオイルパルス工具の全体を示す断面図である。 本発明の実施例に係るオイルパルスユニット4の構造を示す断面図である。 図2のB−B断面であって、オイルパルスユニット4の使用状態における一回転の動きを8段階で示した断面図である。 図2におけるオイル溜まり部60付近の動作を示す部分断面図である(その1)。 図2におけるオイル溜まり部60付近の動作を示す部分断面図である(その2)。 図2おけるオイル溜まり部60付近の動作を示す部分断面図である(その3)。 本発明の第2の実施例に係るオイルパルスユニット4Aの全体を示す断面図である。 本発明の第3の実施例に係るオイルパルスユニット4Bの全体を示す断面図である。 図8におけるオイル溜まり部80付近の動作を示す部分断面図である(その1)。 図8におけるオイル溜まり部80付近の動作を示す部分断面図である(その2)。 図8におけるオイル溜まり部80付近の動作を示す部分断面図である(その3)。 本発明の第4の実施例に係るライナ21Cの構造を示す部分断面図である。 従来のオイルパルスユニット104の構造を示す断面図である。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。なお、以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、本明細書においては、前後、上下の方向は図1に示す方向であるとして説明する。
図1は本発明の実施例に係るオイルパルス工具の全体を示す断面図である。オイルパルス工具1は、外部から交流または直流の電源コード2により供給される電力を利用してモータ3を駆動源とし、モータ3によってオイルパルスユニット4を駆動し、オイルパルスユニット4から延びる出力軸たるメインシャフト24に回転力と打撃力を与えることによって六角ソケット等の図示しない先端工具に回転打撃力を連続的又は間欠的に伝達してナット締めやボルト締め等の作業を行う。オイルパルスユニット4は、メインシャフト(主軸)24の軸心を通る平面状の溝に、スプリングでライナ内周面に半径方向外向きに付勢されるブレードを配置して、内部にオイルを充填させたものであって、オイル室を形成するためのケースとなるライナ21の回転によりブレードの片面に間欠的に高い流体圧を作用させて、流体圧作用時にブレードが回転方向に傾斜しながらライナ21内に設けられた軸方向に直線状に設けられたシール部とメインシャフト24の軸心を通る溝の最外周角部の軸方向直線部とによってシールされることでメインシャフト24に押付けられ、それによってメインシャフト24を衝撃的に回転させるものである。メインシャフト24の先端側には、先端工具を取り付けるための先端工具取り付け部24aが形成される。
モータ3は、内周側に永久磁石を有する回転子3bを有し、外周側に鉄心に巻かれた巻線を有する固定子3aを有するブラシレス直流モータであって、2つのベアリング10a、10bによってその回転軸が固定され、ハウジングの筒状の胴体部6a内に収容される。ハウジングは、胴体部6aとハンドル部6bと基板収納部6cを含んで構成され、胴体部6aの先端部にはオイルパルスユニット4を収納するためのケース5が取り付けられる。オイルパルスユニット4の後端の嵌合軸23aは、モータ3の回転軸3cに接続されるとともに、ベアリング10bによって回転可能に保持される。オイルパルスユニット4から前方に延びるメインシャフト24の先端部はケース5によって回転可能に保持される。ケース5の先端の内周部であって、メインシャフト24に接する部分には、摺動性向上のためにメッキが施される。尚、メインシャフト24の保持において、さらなる摺動性向上のために、ボールベアリングやメタルベアリングを用いて、メインシャフト24の先端部分を保持するようにしても良い。
ハウジングは、プラスチック等の合成樹脂により一体成型で製造され、ケース5はアルミ合金等の金属の一体成型により製造される。しかしながら、これらの材質に限られずに、その他の材料、その他の方法により製造しても良い。モータ3の後方には、モータ3を駆動するための駆動回路基板7が配設され、この回路基板上にはFET(Field Effect Transistor)などのスイッチング素子15により構成されるインバータ回路及び回転子3bの回転位置を検出するためのホールIC等の回転位置検出素子19が搭載される。ハウジングの胴体部6a内部の最後端には、冷却用の冷却ファンユニット17が設けられる。冷却ファンユニット17によって、胴体部6aの中央付近側部の空気取入口(図示せず)から外気が吸引され、吸引された外気はモータ3の内部及び外周部を流れて、スイッチング素子15の周囲を流れ、その後冷却ファンユニット17に吸引され、図示しない排出口からハウジングの外部に排出される。
ハウジングの胴体部6aから略直角に下方向に延びるハンドル部6bの取り付け部付近にはトリガスイッチ14が配設され、トリガスイッチ14のトリガ8を引いた量に比例する信号が、制御基板9に伝達される。ハンドル部6bの下側部分は、ハンドル部6bに対して大きな外径を有する基板収納部6cが形成され、基板収納部6cには後述する制御回路を搭載する制御基板9が収容される。本実施例では、モータの回転駆動用の制御回路やその他の電子回路を搭載するために3枚の基板が略水平に配置しているが、必ずしもこの構成や配置に限られず、必要な基板を任意の空間に収容することが可能である。制御基板9には、複数の発光ダイオード(LED)18が設けられ、発光ダイオード18の光は図示しないハウジングの透過窓を透過又は貫通孔を通して外部から識別できるように構成される。
ハウジングの胴体部6a内には、ユニット式で構成されたオイルパルス機構、即ちオイルパルスユニット4が収容される。オイルパルスユニット4は、後方側のライナプレート23の嵌合軸23aがモータ3の回転軸3cに直結され、前方側のメインシャフト24が出力軸となる。トリガ8が引かれてモータ3が起動されると、モータ3の回転はオイルパルスユニット4に伝達される。オイルパルスユニット4の内部にはオイルが充填されていて、メインシャフト24に負荷のかかっていないとき又は負荷が小さい際には、メインシャフト24がオイルの抵抗のみでモータ3の回転にほぼ同期して回転する。メインシャフト24に強い負荷がかかるとメインシャフト24の回転が止まり、オイルパルスユニット4の外周側のライナ21のみが回転を続け、1回転に1箇所あるオイルを密閉する位置にてオイルの圧力が急激に上昇して衝撃パルスを発生し、短い時間に大きな回転トルクが発生する、尖塔状の強いトルクによりメインシャフト24に大きな締付トルクが生ずる。以後、同様の打撃動作が数回繰り返され、締め付け対象が設定トルクで締め付けられる。
ここで図13を用いて、従来のオイルパルスユニット104の構造を説明する。図13は従来のオイルパルスユニット104の構造を示す断面図である。オイルパルスユニット104は、主に、モータ3と同期して回転する駆動部分と、先端工具を回転させる出力部分となるメインシャフト24により構成される。モータ3と同期して回転する駆動部分は、モータ3の回転軸3cに直結されるライナプレート23と、その外周側で前方に延びるように固定される外径が略円柱形の一体成型のライナ121を含む。
メインシャフト24と同期して回転する出力部分は、メインシャフト24と、メインシャフト24の外周側に180度隔てて形成された溝にバネを介して取付けられる2つのブレード25を含んで構成される。メインシャフト24はライナ121に貫通されて、ライナ121とライナプレート23により形成される閉空間(第1のオイル室)内で回転できるように保持され、この閉空間内には、トルクを発生するためのオイル(作動油)が充填される。ライナ121とメインシャフト24の間にはオイル溜まり部(第2のオイル室)160が形成され、オイル溜まり部160の軸方向前方にはバックアップリング31とOリング30が設けられ、ライナ121とメインシャフト24の気密性が確保される。一方、ライナ121とライナプレート23の間にはOリング29が設けられる。尚、図示していないが、ライナ121にはオイルの圧力を高圧室から低圧室に逃がすリリーフバルブが設けられ、発生するオイルの最大圧力を制御し、締め付けトルクを調整することができる。
次に図2を用いて、本発明の実施例に係るオイルパルスユニット4を説明する。ここで、図13のオイルパルスユニット104と共通の部分には同じ参照符号を付しており、本発明によって変更した部分のみ違う参照符号を付している。メインシャフト24の後方側には、一定の外径を有する第1の軸部24bが形成され、ライナプレート23の内周側に形成された円筒状の第1の回転保持部23bにより回転可能に保持される。また、メインシャフト24の前方側には、一定の外径を有する第2の軸部24cが形成され、ライナ21の内周側に形成された円筒状の第2の回転保持部59により回転可能に保持される。この第1の回転保持部23bと第2の回転保持部59の間の空間に、打撃を行うためのオイル空間(第1のオイル室)が形成される。
本実施例において従来のオイルパルスユニット104と異なるのは、ライナ21のオイル溜まり部60付近の構造である。本実施例では、ライナ21のメインシャフト24が貫通する出口側のオイル溜まり部60に溝61を設け、溝61の内部に弾性体62を配置した。この溝は、外周方向にて底部を有する。また、溝61の底部(最外周側の端部)に弾性体62が接触しないように配置することにより閉塞部を構成し、この閉塞部を空気溜まり63として形成されるようにした。溝61は円周方向に連続した円環状の溝とし、ここにOリング等の弾性体62を配置した。これにより打撃時においてオイル溜まり部60に高圧が発生したときに、弾性体62が外周側に移動又は変形し、打撃時のオイル溜まり部60の圧力変化を抑制することができる。つまり、溝61と弾性体62が、オイルの圧力変化のダンパー手段として作用する。
オイルパルスユニット4による打撃後は、ライナ21内部の高いオイル圧力が解放されるので、ライナ21内部の圧力差と、変形した弾性体62の復元力と、弾性体が62を空気溜まり63を圧縮した反力により元の状態(初期状態)に戻るので、オイル溜まり部60に集まったオイルが打撃前の状態に戻る。
次に、図3を用いてオイルパルスユニット4の動作手順を説明する。図3の(1)〜(8)は、図2のB−B断面を示し、ライナ21がメインシャフト24に対して相対角で1回転する状態を8段階で示した断面図である。ライナ21の内部は、図3(1)に示すような4つの領域を形成するような断面を有するライナ室が形成される。メインシャフト24の外周部には、対向する2個の溝部にバネを介してブレード25a、25bが嵌挿され、ブレード25a、25bがライナ21の内面に当接するようにバネによって円周方向に付勢される。ブレード25a、25b間のメインシャフト24の外周面には軸方向に延びる二本の突状たる凸状シール面26a、26bが設けられる。ライナ21の内周面には凸状シール面27a、27bと、凸状部28a、28bが形成される。
オイルパルス工具1は、例えばボルト締め付け時において締め付けボルトの座面が着座すると、メインシャフト24に負荷がかかり、メインシャフト24、ブレード25a、25bはほぼ停止した状態になり、ライナ21だけが回転し続ける。メインシャフト24に対してライナ21が回転することに伴い、1回転に1回の衝撃パルスが発生するが、この衝撃パルス発生時においてオイルパルス工具1内は、ライナ21の内周面に形成した凸状シール面27aとメインシャフト24の外周面に形成した凸状シール面26aが接触する。同時に、凸状シール面27bと凸状シール面26bが接触する。このようにライナ21の内周面に形成した一対の凸状シール面27a、26aと、メインシャフト24の外周面に形成した一対の凸状シール面27b、26bがそれぞれ当接することにより、ライナ21の内部は二つの高圧室と2つの低圧室に仕切られる。そして、高圧室と低圧室との圧力差によりメインシャフト24に瞬間的な強い回転力が発生する。
次に、オイルパルスユニット4の動作手順を説明する。まず、トリガ8を引くことによりモータ3が回転し、これに伴いライナ21も同期して回転する。本実施例では、モータ3の回転軸3cにライナプレート23が直結され、同じ回転数で回転するが、この構成に限定されず、減速機構を介してモータ3とオイルパルスユニット4を接続するようにしても良い。
ライナ21の回転方向は、図3(1)においてライナ21の外側に示す矢印の方向である。前述したように、メインシャフト24に負荷のかかっていないとき、又は、負荷が小さい時には、オイルの抵抗のみでメインシャフト24がライナ21の回転に追従して(同期して)回転する。メインシャフト24に強い負荷がかかるとメインシャフト24の回転が止まり、外側のライナ21のみが回転を続ける。
図3の(1)に示す位置が、1回転に1箇所あるオイルを密閉する位置であり、メインシャフト24に衝撃パルスによる打撃力が発生する。ここでは、凸状シール面27aと26aが、凸状シール面27bと26bが、ブレード25aと凸状部28aが、ブレード25bと凸状部28bがそれぞれメインシャフト24の軸方向全域において当接し、これによりライナ21の内部空間が2つの高圧室と2つの低圧室の4室に区画される。
ここで高圧、低圧とは、内部に存在するオイルの圧力である。さらにモータ3の回転によってライナ21が回転すると、高圧室の容積は減少するためオイルは圧縮されて瞬間的に高圧が発生し、この高圧はブレード25a、25bを低圧室側に押し出す。その結果、メインシャフト24には上下のブレード25a、25bを介して瞬間的に回転力が作用して強力な回転トルクが発生する。尚、図示していないがライナ21の円周方向の1箇所にはオイルの圧力を高圧室から低圧室に逃がすオイル通路と調整弁が設けられ、発生するオイルの最大圧力を制御し、締め付けトルクを調整することができる。このように高圧室及び低圧室が形成されることにより、ブレード25a、25bを図中時計方向に回転させるような強い打撃力が作用する。図3(1)に示す位置を本明細書では「打撃位置」と呼ぶ。
図3の(2)は、打撃位置からライナ21が45度回転した状態を示す。(1)に示す打撃位置を過ぎると、凸状シール面26aと凸状シール面27a、凸状シール面26bと凸状シール面27b、ブレード25aと凸状部28a、及び、ブレード25bと凸状部28bの当接状態が解除されるため、ライナ21の内部の4室に区画されていた空間が解除され、相互の空間にオイルが流れるため、トルクは発生せず、ライナ21はモータ3の回転によりさらに回転する。
図3の(3)は、打撃位置からライナ21が90度回転した状態を示す。この状態では、ブレード25a、25bが凸状シール面27a、27bに当接してメインシャフト24から突出しない位置まで半径方向内側まで後退するため、オイルの圧力の影響を受けずトルクは発生しないため、ライナ21はそのまま回転する。
図3の(4)は、打撃位置からライナ21が135度回転した状態を示す。この状態ではライナ21の内部空間は連通してオイルの圧力変化は生じないため、メインシャフト24に回転トルクは発生しない。
図3の(5)は、打撃位置からライナ21が180度回転した状態を示す。この位置では、凸状シール面26bと凸状シール面27a、凸状シール面26aと凸状シール面27bが接近するが当接しない。これは、メインシャフト24に形成した凸状シール面26aと凸状シール面26bが、メインシャフト24の軸に対して対称位置にないためである。同様にライナ21の内周に形成した凸状シール面27aと27bもメインシャフト24の軸に対して対称位置にはない。従って、この位置ではオイルの影響をほとんど受けないためトルクはほとんど発生しない(しかしながら、僅かにトルクが発生することもある)。尚、発生するトルクがゼロではないのは、内部に充填されるオイルには粘性があり、凸状シール面26bと凸状シール面27a、又は、凸状シール面26aと凸状シール面27bが対面した際に、ほんの僅かながら高圧室が形成されるため、(2)〜(4)、(6)〜(8)と違って若干の回転トルクを生じさせる。
図3の(6)〜(8)の状態は、(2)〜(4)とほぼ同様であり、これらの状態の際はトルクが発生しない。(8)の状態からさらに回転すると、図3の(1)の状態に戻る。図3(1)の打撃位置において発生した高圧室の圧力は、ライナ21に設けた図示しないオイル通路を通り、図示しない調整弁を介し、低圧室に流入する。この流入の程度により、高圧室の圧力が変化し、発生する衝撃トルクの強弱が調整される。調整弁の開口面積を広くすると高圧室のオイルが低圧室に早く流入するため、高圧室の圧力は低くなり、逆に開口面積を狭めると低圧室への流入量が減り、高圧室の圧力は高くなる。
以上説明したように、オイルパルスユニット4においては、ライナ21とメインシャフト24が相対的に回転することによって、1周に1回の強い打撃トルクを発生させることができるので、先端工具を強い締め付けトルクにて回転させることができる。
次に、図4〜図6を用いて本実施例におけるオイルの圧力変化を減衰させるダンパー手段(61、62)の動作を説明する。図4〜図6は図4のオイル溜まり部60付近の拡大図である。図4は、打撃直前の状況(図3の(8)付近)であり、ライナ21の回転によって内部に充填されるオイルの圧力が高くなり、ライナ21の第2の回転保持部59とメインシャフト24の第2の軸部24cの隙間部分を介したオイルの流れが矢印65のように流れるため、オイル溜まり部60における圧力が上昇する。尚、図では矢印65の位置をずらして書いており、実際にオイルが流れるのはライナ21とメインシャフト24の隙間部分であるので注意されたい。
打撃時(図3の(1)付近)には、打撃による高圧発生によりオイル溜まり部60のオイルにも高い圧力が加わり、図5の小さい複数の矢印で示すように、弾性体62を外周側に押しつける力が作用する。また、Oリング30に対して軸方向前方に押しつける力が発生する。この際、弾性体62の外周側には、空気溜まり63が設けられるのでエアーダンパーの機能を得ることができる。また、弾性体62自体も変形するので空気溜まり63の作用に加えて良好な減衰特性を得ることができる。Oリング30に加わる圧力は、Oリング30の前方に設けられたバックアップリング31により保持される。
次に、ライナ21が打撃位置からさらに回転して図3の(2)の位置になるとオイル溜まり部60付近の圧力が低下するため、図6に示すようにライナ21の第2の回転保持部59とメインシャフト24の第2の軸部24cの隙間部分を介して矢印66のようにオイルが流れる。この結果、弾性体62は内周側に移動して初期位置に戻ることになる。以上のように、打撃の前後においてオイル溜まり部60における圧力変化が生ずるが、実際の締め付け動作における打撃中は1秒あたり数回〜20数回の打撃が行われ、打撃毎に衝撃が発生するため、オイルが戻るよりもオイル溜まり部60に侵入してくる量が大きくなり、オイル溜まり部60の圧力が一層増加する。この結果、従来は摺動用のOリング30とメインシャフト24の間を通って長期的にみて極少量のオイル漏れが進行する現象がみられたが、本発明では図4〜図6のように弾性体62が大きく移動し、進入してきたオイルを受け入れているためオイル溜まり部60の圧力上昇は抑制され、Oリング30に加わる負担を軽減させることができる。また打撃後にライナ21内部の圧力上昇が開放されると、オイル溜まり部60の高圧状態も開放されるので、弾性体62と空気溜まり63の復元力によって図4のように元の状態に戻る。
以上のように、本実施例によればオイル漏れの可能性が最も高いライナ21とメインシャフト24間のオイル溜まり部60の圧力変化を緩和させることができるので、オイル漏れを効果的に抑制することができる。
次に、図7を用いて本発明の第2の実施例を説明する。第2の実施例においては第1の実施例と基本的な構成は同じである。即ち、ライナ21Aのメインシャフト24が貫通する出口側のオイル溜まり部70に円周方向に連続する溝71を設け、溝71に弾性体72を配置した。また、溝71の底部(最外周側の端部)に弾性体72が接触しないように配置し、空気溜まり73が形成されるようにした。このとき弾性体72をOリングとした場合、一方の側に偏ってしまうことを防ぐために溝71の開口部71aの幅(前後方向の長さ)を狭くするようにした。通常、弾性体72を溝71に配置する際の潰し代は、Oリング30よりも小さくする方が、高圧時にオイル溜まり部70に移動してきたオイルを弾性体72と空気溜まり73が受けることになるのでOリング30が受ける圧力を軽減することができる。尚、Oリング30よりも弾性体72の潰し代が大きい場合でも、ある程度の効果は得ることはできる。
次に、図8を用いて本発明の第3の実施例を説明する。第3の実施例においては第1、第2の実施例とは異なり、円環状の溝を形成するのではなく、円周方向の部分領域において貫通穴を設けることによりダンパー手段を実現したものである。図8は本発明の第3の実施例のオイルパルスユニット4Bの断面図である。ライナ21Bの円周方向の一部には、外周側からオイル溜まり部80に貫通する穴84を設け、弾性体82を穴84に対して圧入させて配置したものである。この構成のダンパー手段は、円周方向に連続するように溝を形成する必要がないので、図示しないリリーフバルブの調整部やオイル注入部をライナ21Bの先端側に配置しているオイルパルスユニットであって物理的に円環状の溝を形成できないような場合であっても、本発明を容易に適用できる。
穴84は、例えばドリル等であけることができる円柱状であって、図9の拡大図で示すように穴84の一部に密閉手段85を固定するための雌ネジ84aを形成した。密閉手段85の細径部の一部には雄ネジ85aが形成され、雌ネジ84aと螺合する。また、雌ネジ84a及び雄ネジ85aの外周側にはOリング86を介在させるようにした。このように、穴84の外周側開口を密閉手段85で塞ぎ、弾性体82と密閉手段85の間に空気溜まり83ができるように配置される。穴84は中心側の径を穴径よりも小さくする(先細りにする)ことで弾性体82のオイル溜まり部80への脱落又は進入を防止できる。
次に、図9〜図11を用いてダンパー手段(82〜86)によるオイルの圧力変化を吸収する動作を説明する。図9〜図11は図8のオイル溜まり部80付近の拡大図である。図9は、打撃直前の状況(図3の(8)付近)であり、ライナ21Bの回転によって内部に充填されるオイルの圧力が高くなり、ライナ21Bとメインシャフト24の隙間部分(第2の回転保持部分)におけるオイルの流れが矢印87のように流れるため、オイル溜まり部80における圧力が上昇する。オイル溜まり部80の圧力は均一に伝わるため、図10で複数の小さい矢印で示すように、弾性体82を外周側に押しつける力が発生する。また、Oリング30に対して軸方向前方に押しつける力が発生する。この際、弾性体82の外周側には、空気溜まり83が設けられるのでエアーダンパーの機能を得ることができる。Oリング30に加わる圧力は、Oリング30の前方に設けられたバックアップリング31により保持される。尚、穴84の内周側開口部の径を小さくして段差84bを形成することにより弾性体82がオイル溜まり部80側に過剰に移動してしまうことを防止することができる。
次に、ライナ21が打撃位置からさらに回転して図3の(2)の位置になるとオイル溜まり部80付近の圧力が低下するため、ライナ21とメインシャフト24の隙間部分(第2の回転保持部分)を介して図11の矢印88のようにオイルが流れる。この結果、弾性体82は内周側に移動して初期位置に戻る。この際、穴84の段差84b(図10参照)により弾性体82の内周側への移動が制限されるので、弾性体82は初期位置にて安定して保持される。
以上のように、第3の実施例によれば移動してきたオイルは図10のように弾性体82の移動と空気溜まり83により受け入れるため、摺動用のOリング30の負担は軽減する。打撃後はライナ21内部の圧力は開放されるので、オイル溜まり部80とライナ21B内部の圧力差と、空気溜まり83の復元力によって図9のように元の状態に戻るので、オイル漏れの可能性が最も高いライナ21Bとメインシャフト24間のオイル溜まり部80の圧力を緩和させることができ、オイル漏れを効果的に抑制することができ。
次に図12を用いて第4の実施例を説明する。図9〜図11では、弾性体82の圧入代や摩擦係数によっては空気溜まり83のみの復元力では元の状態に戻りにくくなるケースも考えられるので、そのような場合には空気溜まり83にバネ93を配置するように構成した。バネの93は弾性体92及び密閉手段95がお互いに離れる方向に付勢する。穴84の一部に密閉手段95を固定するための雌ネジ84aを形成した。密閉手段95の細径部の一部には雄ネジ95aが形成され、雌ネジ84aと螺合する。本実施例においては、バネ93としてコイルバネを用いるが、コイルバネだけに限られずに、その他の任意の形状のバネを用いても良い。バネ93を配置することで空気溜まりによる復元力に加えてバネ93による復元力が加わることで、弾性体92を元の状態に戻り易くすることができる。
また、図12に示す形態は密閉手段95を外すことによって、空気溜まりへのオイル漏れの状態の確認や、漏れたオイルの取り出しや、オイルの再注入をすることも可能であるのでオイルパルスユニットのメンテナンス性が向上する。なお、図12において穴84は円周方向の1箇所に設けるようにしたが、これに限られずに円周方向に均等に或いは不均等に複数個設けても良く、これにより効果的にオイル漏れを防止することもできる。
以上、本発明を示す実施例に基づき説明したが、本発明は上述の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、駆動源としては電気モータだけでなくエアモータを駆動源にするものでも同様に適用できる。さらに、弾性体を空気溜まりで保持するだけでなく、溝又は穴の内部形状に沿った中空状であって、内部に気体或いは液体の入ったダンパー部材、弾性体を設けるようにしても良い。
1 オイルパルス工具 2 電源コード 3 モータ
3a (モータの)固定子 3b (モータの)回転子
3c (モータの)回転軸 4,4A,4B オイルパルスユニット
5 ケース 6a (ハウジングの)胴体部
6b (ハウジングの)ハンドル部 6c (ハウジングの)基板収納部
7 駆動回路基板 8 トリガ 9 制御基板
10a,10b ベアリング 14 トリガスイッチ
15 スイッチング素子 17 冷却ファンユニット
18 発光ダイオード 19 回転位置検出素子
21,21A,21B,21C ライナ 23 ライナプレート
23a 嵌合軸 23b 第1の回転保持部 24 メインシャフト
24a 先端工具取り付け部 24b 第1の軸部
24c 第2の軸部 25,25a,25b ブレード
26a,26b 凸状シール面 27a,27b 凸状シール面
28a,28b 凸状部 29,30 Oリング
31 バックアップリング 59 第2の回転保持部
60 オイル溜まり部 61 溝 62 弾性体
63 空気溜まり 70 オイル溜まり部 71 溝
71a 開口部 72 弾性体 73 空気溜まり
80 オイル溜まり部 82 弾性体 83 空気溜まり
84 穴 84a 雌ネジ 84b 段差
85 密閉手段 85a 雄ネジ 92 弾性体
93 バネ 95 密閉手段 104 オイルパルスユニット
121 ライナ 160 オイル溜まり部

Claims (6)

  1. 駆動源と、
    前記駆動源により回転駆動されオイルの圧力変化を利用して打撃力を発生させるオイルパルスユニットと、
    前記オイルパルスユニットに接続される出力軸を有し、
    前記オイルパルスユニットは、回転駆動されるライナと、前記ライナ内に相対回転自在に設けられたメインシャフトと、前記ライナと前記メインシャフト間にオイル溜まり部が形成され、
    前記オイル溜まり部において前記ライナと前記メインシャフト間にオイルシール材を設けたオイルパルス工具において、
    前記オイル溜まり部の近傍であって前記ライナ側にオイルの圧力変化を吸収するダンパー手段を設け
    前記ダンパー手段は、前記ライナの内周壁から径方向に形成された溝と、前記溝に設けられた弾性体であり、
    前記弾性体を前記溝の開口部付近に配置することにより、前記溝の外周側に空気溜まりを設けたことを特徴とするオイルパルス工具。
  2. 前記溝は円周方向に連続する円環状の溝であり、前記弾性体は前記溝の外径よりも小さい外径を有する円環状の形状であることを特徴とする請求項に記載のオイルパルス工具。
  3. 前記円環状の溝は中心側の溝の軸方向幅が外周側の溝の軸方向幅よりも狭くなるように形成したことを特徴とする請求項に記載のオイルパルス工具。
  4. 駆動源と、
    前記駆動源により回転駆動されオイルの圧力変化を利用して打撃力を発生させるオイルパルスユニットと、
    前記オイルパルスユニットに接続される出力軸を有し、
    前記オイルパルスユニットは、回転駆動されるライナと、前記ライナ内に相対回転自在に設けられたメインシャフトと、前記ライナと前記メインシャフト間にオイル溜まり部が形成され、
    前記オイル溜まり部において前記ライナと前記メインシャフト間にオイルシール材を設けたオイルパルス工具において、
    前記オイル溜まり部の近傍であって前記ライナ側にオイルの圧力変化を吸収するダンパー手段を設け、
    前記ダンパー手段は、前記オイル溜まり部において前記ライナの外周に貫通させる穴と、前記穴の外周側を塞ぐ密閉部材と、前記穴の内周側であって前記密閉部材と離間して設けられた弾性体により構成され、
    前記弾性体と前記密閉部材の間に空気溜まりが形成されることを特徴とするオイルパルス工具。
  5. 前記弾性体と前記密閉部材の間にばねを配置し、前記弾性体を中心側に付勢することを特徴とする請求項に記載のオイルパルス工具。
  6. 前記穴には雌ネジが形成され、前記密閉部材には雄ネジが形成され、これらが螺合されることを特徴とする請求項に記載のオイルパルス工具。
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