JP5560675B2 - 車載用の電気接続箱 - Google Patents

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Description

本発明は、車載用の電気接続箱に関し、詳しくは、自動車に搭載する電気接続箱内に無線受信機能を設けるものである。
近時、自動車のドアの解錠および施錠を、キー穴にキーを差し込むことなく行えるリモートキーレスエントリシステムが提供されている。
該システムは、乗員が携帯する送信用のリモートキーや送受信用のスマートキーを用い、これらキーから送信する信号を無線受信機で受信し、受信した信号を無線受信機に接続したワイヤハーネスを介して、ドアロック制御部を含むボディ用電子制御ユニットに送信し、該ボディ用電子制御ユニットでドアロック機構を自動制御して、ドアの解錠および施錠を行っている。
あるいは、ワイヤハーネスによる接続を無くす場合には、図9に示すように、無線受信機100のケース内部にドアロック用電子制御基板101および、該ドアロック用電子制御基板101に接続したアンテナ102を収容し、該無線受信機100を電気接続箱103上に搭載し、コネクタ接続している。
また、特開2001−315591号公報(特許文献1)では、アンテナを備えた無線受信機能を機器収容部内に収容したものが提供されている。該特許文献1に記載の機器収容部200は、図10(A)に示すように、電気接続箱に相当し、ワイヤハーネスと接続されるバスバーやリレー、ヒューズ、ヒュージブルリンク等が収容されている。かつ、機器収容部200内に、図10(B)に示すように統合ECU201が収容され、統合ECU201は中央回路基板202上に配置し、該中央回路基板202の一辺の周縁の一側部に、キーレススイッチ切換信号検出用のキーレスアンテナ203が配置されている。このキーレスアンテナ203を用いてドアロック状態を判断する、と記載されている。
前記キーレスアンテナ203については詳細な記載は無いが、図示から判断すると、中央回路基板の一辺の側端縁に沿った直線状の金属板と認められる。
特開2001−315591号公報
前記特許文献1の電気接続箱からなる機器収容部200は、その内部にドアロック制御部を有するボディ用電子制御部を含む統合ECU201を収容し、かつ、該統合ECU201の基板の周縁にキーレアンテナ203を配置している。よって、従来のアンテナを備えた無線受信機とワイヤハーネスやコネクタを介してドアロック用電子制御ユニットとを接続する必要はない。
しかしながら、特許文献1のキーレスアンテナ203は、電気接続箱の一側部に収容した統合ECU201の中央回路基板202の一辺の一側部に配置されているだけであるため、その長さは短く、リモートキーやスマートキーからの送信信号を受信するのに十分な長さとなっていないと認められる。即ち、キーレスアンテナ203の長さLを、受信電波の波長λの好ましくは、約λ/2以上、少なくともλ/4以上(約20〜25cm)は必要である。よって、図10(B)のキーレスアンテナ203の長さが20〜25cmとすると、電気接続箱の全体が非常に大型化(全長が約100cm)することとなり、搭載スペースが自動車に搭載できる電気接続箱としては不適なものとなる。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、電気接続箱を大型化することなく、該電気接続箱内に簡単にアンテナを設けることができるようにすると共に、該アンテナの長さを、アンテナ利得が得られる長さと出来るようにすることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、車載用の電気接続箱のケース内部に、無線受信回路を備えたプリント基板と、導電性金属板からなるバスバーを加締め固定した絶縁板を複数組積層した積層体を収容し、
前記バスバーとして板状アンテナとするバスバーおよび車載電装品に給電する分岐接続回路用のバスバーを備え、
前記板状アンテナとするバスバーを固定した前記絶縁板の上方に所要間隔をあけて前記プリント基板を配置し、
前記プリント基板の無線受信回路の一端と前記板状アンテナとするバスバーを中継用金属材で接続し
前記中継用金属材は前記ケース内の隅部に配置し、該中継用金属材の下端に連続する前記板状アンテナとするバスバーは前記ケースの周壁内面に沿った前記絶縁板の外周部に延在させて配置していることを特徴とする車載用の電気接続箱を提供している。
前記のように、本発明は、自動車に搭載されているジャンクションボックス等からなる電気接続箱内にアンテナおよび、該アンテナに接続した無線受信回路を備えたプリント基板を収容し、かつ、アンテナ材として電気接続箱内において回路材として最も汎用されているバスバーを利用している。
このように、本発明では、電気接続箱に収容する電子制御用のプリント基板の側縁の一部にアンテナを配置するのではなく、プリント基板上に設けた無線受信回路に一端を接続した中継用金属棒の他端を電気接続箱内に収容している絶縁板上のバスバーに接続し、該バスバーを板状アンテナとして用いている。このように、絶縁板上に固定しているバスバーをアンテナとして用いるため、電気接続箱内にアンテナ配置用の特別のスペースを設ける必要はなく、電気接続箱が大型化しない。また、バスバーは絶縁板上に加締め固定されているため、該アンテナとするバスバーを固定するための止め具も不要となる。
前記中継用金属材は、前記板状アンテナとする細帯状のバスバーと同一種類の金属からなる別体の金属棒あるいは金属板から形成し、板状アンテナとするバスバーと半田付けまたは溶接している。
あるいは、前記中継用金属材は前記板状アンテナとするバスバーの長さ方向の一端側を屈折させて前記無線受信回路へ延長させた中継部から構成し、中継用金属材を板状アンテナのバスバーと連続した一体物としている。
前記中継用金属材とプリント基板の無線受信回路との接続は、中継用金属材の先端を無線受信回路の導体に直接に半田付けまたは溶接しても良いが、コネクタを介した端子の嵌合接続とすることが好ましい。
即ち、前記無線受信回路へ延長させた前記中継用金属材の先端に端子を設ける一方、前記無線受信回路に接続した基板側端子を前記プリント基板に実装したコネクタ内に挿入し、該コネクタに前記中継用金属材の先端の端子を挿入して前記基板側端子と嵌合して接続することが好ましい。
前記無線受信回路と接続した基板側端子は、メス端子または音叉端子とし、前記中継用金属材の先端の端子はオスタブ端子とすることが好ましい。
これは、中継用金属材の先端に設ける端子は、該中継用金属材の先端を加工して端子とするため、簡単な形状のオスタブ端子となることによる。かつ、該オスタブ端子と嵌合して電気接続させるために、プリント基板に実装するコネクタ内に挿入する基板側端子はメス端子または音叉端子としている。
前記のように、本発明は、電気接続箱のケース内部には、前記板状アンテナとするバスバーと共に車載電装品に給電する回路用バスバーを備え、該回路用バスバーを加締め固定した絶縁板を複数組積層した積層体を前記ケース内に収容し、該積層体の上方あるいは下方に前記中継用金属材の長さ寸法をあけて前記無線受信回路を備えたプリント基板を配置し、かつ、
前記中継用金属材は前記ケース内の隅部に配置し、該中継用金属材の下端に連続する前記板状アンテナとするバスバーは前記ケースの周壁内面に沿った前記絶縁板の外周部に延在させて配置している。
電気接続箱内に収容するバスバーは、銅合金等の導電性金属板を所要パターンで打ち抜くと共に加締め孔も打ち抜き加工しており、その後、タブ端子を折り曲げ加工して形成している。該バスバーは、絶縁樹脂板からなる絶縁板の上面に設けたリブを前記加締め孔に挿入し、加締め加工して絶縁板上にバスバーを固定している。
前記板状アンテナとして利用するバスバーは、導電性金属板をパターンで打ち抜く際に、同時に打ち抜いて設け、その後、回路部と切断してもよい。あるいは、回路パターン部分とは別に、他の導電性金属板で板状アンテナとするバスバーを設けておき、該バスバーに加締め孔をあけて、絶縁板上に加締め固定してもよい。
このように前記アンテナとするバスバーは、絶縁板上に平行に配置し、前記加締め固定する所謂平バスバーで形成することが好ましいが、絶縁板上に水平に配置する部分と該水平配置部と屈折した垂直部を有する形状としてもよい。さらに、また、前記アンテナとするバスバーは縦バスバーで形成してもよい。
なお、電気接続箱に収容する分離接続回路材はバスバーに限定されず、単芯線、プリント基板あるいは/およびFPCでもよい。
前記板状アンテナとするバスバーは、断面四角枠形状の前記ケースの少なくとも二辺の周壁内面に沿って延在させ、該アンテナとするバスバーの全長さは、受信する電波の波長および該板状アンテナを配置する周囲条件に応じて設定している。
前記板状アンテナとするバスバーの全長さは、受信する電波の波長λに対してλ/4以上が好ましい。しかしながら、電気接続箱の内部にバスバーからなる板状アンテナを配置しているため、該板状アンテナに影響する樹脂成形品からなる誘導体が多いため、λ/4未満でも良い場合もある。
電気接続箱内へ収容する電気部品が多く、電気接続箱が大型となり、その一辺の長さが前記λ/4以上であれば、板状アンテナとするバスバーはケースの一辺に沿わせた直線状としている。
しかしながら、電気接続箱の一辺の長さが前記λ/4未満であれば、アンテナとするバスバーは、ケースの周壁内面に沿った位置で絶縁板上に二辺〜四辺に沿うように屈曲して設け、アンテナとするバスバーの長さをアンテナ利得が得られる長さとしている。
前記絶縁板の周縁に配置するアンテナとなるバスバーに囲まれた絶縁板上の内部には、前記のように、電装品への給電用の分岐接続用の回路用バスバーを固定し、絶縁板上のスペースを有効利用している。その際、回路用バスバーとアンテナとするバスバーとの間で電波の干渉が発生しないように、10〜30mm程度離して配置し、空気絶縁部を設けておくことが好ましい。
本発明の無線受信回路のプリント基板およびアンテナとするバスバーを備えた電気接続箱は、自動車に搭載される前記ジャンクションボックスとしていることが好ましい。
ジャンクションボックスは、自動車に搭載される電装品に対する電源分配を行い、各電装品に接続する分岐回路を設けているものであり、自動車に搭載される電気接続箱の中で最も大型の電気接続箱となっている。
よって、この大型の電気接続箱からなるジャンクションボックスのケースの外周縁の長さも大きく、ジャンクションボックスのケース外周縁に沿って配置するバスバーをアンテナとして利用すると、アンテナを十分な長さとすることができると共に、該アンテナの直線部の長さを大とでき、アンテナ利得を改善することができる。
前記無線受信回路を備えた基板は、ライト、ドアロック、ワイパ、室内灯、パワーウインドのうち少なくとも1つの車両搭載機器を制御するボディ用電子制御ユニットのプリント基板と共用していることが好ましい。
即ち、電気接続箱の内部に収容するプリント基板は、ドアロック制御部に限らず、他のライト、ワイパ等のボディ系電子制御部を備えたものとすると、前記特許文献1と同様に、多数の電子制御ユニットを車両内部に分散配置する必要がなくなる。かつ、前記ジャンクションボックスからなる電気接続箱では、前記ドアロック、ライト、ワイパ等のボディ系電子制御部で制御する各機器への駆動電源の分配を行っているため、これらの駆動電源の供給制御を前記プリント基板に設けた各制御部からの信号で直接行うことができる。
前記アンテナは、乗員が携帯するリモートキーまたはスマートキーからの送信信号の受信用として最適であるが、タイヤに装着したタイヤセンサからの検出信号の受信用として好適に用いられる。
本発明のアンテナを収容したジャンクションボックスからなる電気接続箱は、自動車に搭載時に、金属パネルからなる車体ボディに対して、前記板状アンテナからなるバスバーはできるだけ離した位置に配置されるように、ケースに収容する分岐接続用の回路材やプリント基板を車体ボディ側に近接させて配置することが好ましい。
上述したように、本発明では、電気接続箱の内部に無線受信回路を設けたプリント基板を収容し、該プリント基板と層分けして配置した絶縁板上に固定したバスバーからなる板状アンテナを前記プリント基板の無線受信回路と接続している。該構成とすることにより、電気接続箱のケースを大型化することなくアンテナを配置できると共に、板状アンテナとして用いるバスバーの長さを絶縁板上で所要の長さとすることが簡単にでき、アンテナ利得が得られるのに十分な長さとすることができる。このように、アンテナ設置スペースを配慮することなく電気接続箱に利得の大きいアンテナを収容することができる。
さらに、アンテナとするバスバーは電気接続箱に収容する回路用バスバーを導電性金属板から打ち抜く時に同時に打ち抜いて形成することができ、アンテナを簡単かつ安価に得ることができる。
本発明の第一実施形態の電気接続箱を示し、(A)は概略斜視図、(B)はプリント基板の斜視図である。 図1の断面図である。 (A)は前記電気接続箱内に収容する板状アンテナからなるバスバーの配置形態を示す断面図、(B)は平面図である。 (A)(B)は第二実施形態の要部を示す図面である。 (A)(B)は第二実施形態の第1変形例を示す図面である。 (A)(B)は第二実施形態の第2変形例を示す図面である。 第三実施形態を示す斜視図である。 第四実施形態を示す分解斜視図である。 従来例を示す概略斜視図である。 (A)(B)は他の従来例を示す図面である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3に第一実施形態を示す。
図1に示す電気接続箱1は自動車に搭載するジャンクションボックスからなる。
電気接続箱1のケース2(図1(A)中、一点鎖線で示す)は水平断面が略長方形で、該ケース2にはアッパーカバー(図示せず)が被せられる。本実施形態のケース2では外周壁2bの長尺側の長さL1は200mm、短尺側の外周壁2bの長さL2は100mmである。
ケース2の内部には、図1に概略的に示すように、ワイヤハーネス(図示せず)の端末のコネクタとコネクタ接続される分岐接続回路用のバスバー3を絶縁板4上に加締め固定したものを複数組積層した積層体5を収容している。最上層のバスバー3の上方の一方側に、空間をあけて統合ボディ用ECUのプリント基板10を配置している。
前記プリント基板10はケース2の外周壁2bの上部内面から突設した支持枠(図示せず)で支持して搭載し、プリント基板10は最上層の絶縁板4Aより高さL3(5〜50mm)で突出している。
プリント基板10は図1(B)に示すように、ドアロック制御部11となる回路を設けると共にICチップ13を実装している。該ドアロック制御部11として、リモートキーからの無線受信回路12を備え、該無線受信回路12の一端をプリント基板10の一辺縁の側隅部に設け、アンテナと接続する給電部12aとしている。該無線受信回路12と接続したICチップ13に送信回路14を接続し、該送信回路14をプリント基板10の他辺の下面に実装したコネクタ15と接続している。
前記コネクタ15は前記積層体5のバスバー3と接続した端子を収容しているコネクタ(図示せず)と嵌合している。これにより、送信回路14もバスバー3と接続し、該バスバー3をワイヤハーネス端末のコネクタと接続し、該ワイヤハーネスをドアロック駆動部と接続している。該構成とすることで、ドアロック駆動部をドアロック制御部11により制御するようにしている。
前記プリント基板10には、前記ドアロック制御部11と共に、ライト、ワイパ、室内灯、パワーウインド等のボディ系機器の制御部も設け、いずれもバスバー3を介してワイヤハーネスと接続している。
前記プリント基板10の無線受信回路12の給電部12aにはアンテナの一部を構成する中継金属棒20の上端を半田付けで接続している。なお、半田付けに代えて溶接でもよい。
中継金属棒20は、図1に示すように、給電部12aと接続した上端から下向きに高さL3だけ突出させている。
前記中継金属棒20の下端は、前記積層体5の最上層のバスバー3Aのうち、絶縁板4の外周縁に沿って配置し、ケース2内の隅部まで延在させたバスバー30(図1(A)中でクロス斜線で示す)の先端部と半田付けで接続し、該バスバー30を板状アンテナとして用いている。
前記積層体5を構成する各層のバスバー3と絶縁板4とは、図3に示すように、導電性金属板を回路パターンに沿って打ち抜き加工すると共に加締め孔3hを設けた後に、タブを折り曲げ加工したものであり、絶縁板4に設けた加締めリブ4rを加締め孔3hに挿入して加締め、これにより、バスバー3を絶縁板4上に固定している。
前記絶縁板4はケース2の内部の水平断面と略同等な形状とし、ケース2の内部で水平方向全面にわたって配置される。
図3(B)に示す最上層のバスバー3Aも最上層の絶縁板4A上に加締め固定している。該バスバー3Aのうち、板状アンテナとするバスバー30は絶縁板4の二辺4aと4bの外周縁の全長に沿った位置に、L形状に屈曲させて配置している。よって、該板状アンテナとするバスバー30の全長は300mm程度となる。さらに、該バスバー30と接続する前記中継金属棒20の長さを5〜50mmとしているため、板状アンテナとなるバスバー30と中継金属棒20を含めたアンテナ部分の長さは305〜350mmとなり、アンテナが受信する周波数λの1/4(200〜250mm)以上とすることができる。
該最上層の絶縁板4A上に固定した最上層のバスバー3Aは、前記外周に沿って配置するバスバー30以外に、車載電装品への給電用の分岐接続用の回路用バスバー31を備え、該回路用バスバー31は絶縁板4Aの中央領域から他方の二辺4c、4dに沿った位置に設けている。前記板状アンテナとするバスバー30と隣接する前記分岐接続用の回路用バスバー31との間には10〜30mmの隙間Sを空けている。
前記のように、本発明の電気接続箱1では、ケース2の外周壁2bの内面に沿って配置する絶縁板4上に固定するバスバー30を板状アンテナとして用いているため、アンテナの長さをλ/4以上等の所要の長さとすることができ、アンテナの利得を低減することなく、ケース2の内部に収容することができる。
また、プリント基板10に設けた無線受信回路12の給電部12aに接続する中継金属棒20の垂直部をケース2の隅部に位置させて、板状アンテナとなるバスバー30の一端と接続している。よって、ケース2の内部に収容するリレーや他のバスバーと離れた位置になり、これらから発生するノイズの影響を最小限とすることができる。
かつ、ケース2の外周壁2bに沿って配置するバスバー30を板状アンテナとして利用しているだけであるため、ケース内部にアンテナ配置用のスペースを設ける必要はなく、ケース2の全体容積をアンテナ配置用に増大する必要はない。さらに、板状アンテナとするバスバー30は絶縁板4に他のバスバー3と同様に加締め固定されるため、アンテナを固定する止め具も不要となる。
なお、第一実施形態は送信専用のリモートキーからの送信を前記板状アンテナのバスバー30で受信し、プリント基板10に設けるドアロック制御部11は受信専用としているが、ドアロック制御部11およびアンテナをスマートキーからの送信を受信すると共に、スマートキーへ送信するアンテナとすることもできる。
図4(A)(B)に第二実施形態を示す。
第二実施形態では、中継金属棒を別体とせず、前記板状アンテナとするバスバー30の一端を屈曲させて起立させて中継部32を形成している。該中継部32の垂直部分の先端を屈曲させてオスタブ端子33を設けている。
一方、プリント基板10の無線受信回路12の先端の給電部12aに、L形状の基板側端子35を半田接続し、該基板側端子35の先端にメス端子部35aを設けている。
該メス端子部35aをプリント基板10に実装したコネクタ36内に挿入係止している。
前記板状アンテナとなるバスバー30から立設した中継部32の先端のオスタブ端子33をコネクタ36に挿入し、前記基板側端子のメス端子部35aと嵌合して電気接続している。
前記のように、プリント基板の無線受信回路12と接続する中継金属材を板状アンテナとするバスバー30の先端を屈曲して設けると、別体の中継金属材が不要となる。よって、部品点数の削減が図れると共に、板状アンテナとの接続工程も不要となる。さらに、中継金属材を無線受信回路12とバスバー30とに半田付けや溶接する必要がなく、組立作業性も良くなる。このように、作業工程が簡単になると共に、部品点数の減少によりコスト低下を図ることができる。
図5に第二実施形態の第1変形例を示す。
第1変形例では、板状アンテナとなるバスバー30の一端側を上向きに屈曲してL形状として中継部32とし、該中継部32の上端を屈折させずに、オスタブ端子33を形成している。一方、プリント基板の無線受信回路12に下向きに音叉端子35Aを半田接続し、該音叉端子35Aを収容するコネクタ36をプリント基板に下向きに実装している。
図6に第二実施形態の第2変形例を示す。
第2変形例では、板状アンテナとなる細帯状のバスバー30を長さ方向に沿って屈曲し断面L形状とし、垂直部30hをケースの外壁内面に沿わせると共に、水平部30sを絶縁板4に加締め固定している。該断面L形状としたバスバー30の長さ方向の一端側では水平部30sに切り込みを入れて垂直方向に屈曲して立設し中継部32を設けている。該中継部も水平断面L形状にでき、ケースの水平断面直角の隅部に沿って当接させて、安定支持することができる。
図7に第三実施形態を示す。
第三実施形態では、第一または第二実施形態の電気接続箱1に設けたプリント基板の無線受信回路および該無線受信回路と接続したバスバーからなる板状アンテナを車両のタイヤに装着されたタイヤ空気圧センサ(TPMSセンサ)からの受信用として用いている。
詳細には、自動車50に取り付けられている前後・左右の4輪の各タイヤ55にはタイヤ空気圧を検知するTPMSセンサ56A〜56Dを装着し、これらTPMSセンサ56A〜56Dからの検出信号を前記電気接続箱1内に収容したアンテナで受信している。
該アンテナと接続した無線受信回路はプリント基板に設けた空気圧監視制御部(図示せず)と接続している。
図8に第四実施形態を示す。
第四実施形態では板状アンテナ30は縦バスバーで形成している。
該第四実施形態の電気接続箱1では、ロアケース2Xとアッパケース2Yからなるケース2内に、ロアケース側に縦バスバー60からなる分岐回路用のバスバーを並設した下層を設け、その上層に絶縁板上に平バスバー31を配置した層を積層し、該積層の上方に絶縁板61を配置し、該絶縁板61の上方にプリント基板10を配置している。
前記縦バスバーからなる板状アンテナ30は、並設した前記縦バスバー61と直交方向として、ロアケース2Xの長辺側周壁の内面に沿って配置している。該縦バスバーからなる板状アンテナ30は長さ方向の一端に上方突出部を設けて中継部32を一体的に設けている。該中継部32の上端は前記プリント基板10に向けて無線受信回路の給電部に接続している。
前記第一〜第三実施形態では回路導体およびアンテナとするバスバーは所謂平バスバーで形成しているが、本第四実施形態のように、アンテナを縦バスバーで形成してもよい。
さらに、下層の縦バスバーからなるアンテナ30を上層の平バスバーに接続し、該接続した平バスバーを板状アンテナとし、該平バスバーを第一〜第三実施形態のように中継金属棒を介してプリント基板の無線受信回路の給電部と接続してもよい。
すなわち、アンテナを層の相違する縦バスバーと平バスバーを接続して形成してもよい。
1 車載用の電気接続箱
2 ケース
2b 外周壁
3 バスバー
4 絶縁板
10 プリント基板
12 無線受信回路
12a 給電部
20 中継金属棒
30 板状アンテナとするバスバー

Claims (10)

  1. 車載用の電気接続箱のケース内部に、無線受信回路を備えたプリント基板と、導電性金属板からなるバスバーを加締め固定した絶縁板を複数組積層した積層体を収容し、
    前記バスバーとして板状アンテナとするバスバーおよび車載電装品に給電する分岐接続回路用のバスバーを備え、
    前記板状アンテナとするバスバーを固定した前記絶縁板の上方に所要間隔をあけて前記プリント基板を配置し、
    前記プリント基板の無線受信回路の一端と前記板状アンテナとするバスバーを中継用金属材で接続し
    前記中継用金属材は前記ケース内の隅部に配置し、該中継用金属材の下端に連続する前記板状アンテナとするバスバーは前記ケースの周壁内面に沿った前記絶縁板の外周部に延在させて配置していることを特徴とする車載用の電気接続箱。
  2. 前記中継用金属材は、前記板状アンテナとする細帯状のバスバーと同一種類の金属からなる別体の金属棒あるいは金属板とし、その一端を前記板状アンテナとするバスバーと半田付け又は溶接し、または、前記中継用金属材は前記板状アンテナとするバスバーの長さ方向の一端側を屈折させて前記無線受信回路へ延長させた中継部から構成している請求項1に記載の車載用の電気接続箱。
  3. 前記無線受信回路側へ延長させた前記中継用金属材の先端に端子を設ける一方、前記無線受信回路と接続した基板側端子を前記プリント基板に実装したコネクタ内に挿入し、該コネクタに前記中継用金属材の先端の端子を挿入して前記基板側端子と嵌合して接続している請求項1に記載の車載用の電気接続箱。
  4. 前記基板側端子は、メス端子または音叉端子とし、前記中継用金属材の先端の端子はオスタブ端子としている請求項3に記載の車載用の電気接続箱。
  5. 前記板状アンテナとするバスバーは、絶縁板上に水平に配置する部分と、該水平配置部と屈折した垂直部を有する形状としている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の車載用の電気接続箱。
  6. 前記板状アンテナとするバスバーは、縦バスバーからなる請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の車載用の電気接続箱。
  7. 前記板状アンテナとするバスバーは、断面四角枠形状の前記ケースの少なくとも二辺の周壁内面に沿って延在させ、該板状アンテナとするバスバーの全長は、受信する電波の波長および該板状アンテナを配置する周囲条件に応じて設定している請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の車載用の電気接続箱。
  8. 前記板状アンテナとするバスバーと、前記分岐接続回路用のバスバーとは所定間隔以上をあけて配置している請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の車載用の電気接続箱。
  9. 前記無線受信回路を備えたプリント基板は、ライト、ドアロック、ワイパ、室内灯、パワーウインドのうち少なくとも1つの車両搭載機器を制御するボディ用電子制御ユニットのプリント基板と共用している請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の車載用の電気接続箱。
  10. 前記アンテナはリモートキーまたはスマートキーからの送信信号、または無線式のタイヤの空気圧センサからの検出信号を受信するものである請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の車載用の電気接続箱。
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