JP5560518B2 - 熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、熱硬化性樹脂組成物に関し、より詳しくは、固体撮像素子に用いられる低屈折率の透明硬化膜に適した熱硬化性樹脂組成物に関する。
CCD(Charge Coupled Device,電荷結合素子)イメージセンサー(以下、CCDと称する)及びCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサー等の半導体を用いた撮像素子は、デジタル・カメラをはじめ、スキャナ、デジタル複写機、ファクシミリなど様々な用途に利用されている。また、その普及につれて、画素数の増大、受光感度の向上などの高機能化、高性能化はもとより、小型化、低価格化などの要請がますます強まってきている。これに対して、CCDの表面にマイクロレンズを形成することにより受光感度を向上させたCCDが登場した。このようなCCDは、図1に示したように、半導体基板1の表面に形成されたCCD領域や光電変換部2の間に転送電極3を有しており、その上には層間膜を介して遮光膜4が形成されている。遮光膜4の上には、BPSG(Boro-Phospho-Silicate Grass)等による層間絶縁膜5、パッシベーション膜6及びアクリル系樹脂等による低屈折率の透明平坦化膜7が積層され、その上に、R.G.B.が組み合わされたカラーフィルタ8が形成され、さらに保護膜9を介して、受光領域である光電変換部2の上方に位置するようにマイクロレンズ10が形成されてなる(例えば、特許文献1参照)。
一方、近年の固体撮像素子の小型化、多画素化にともなうパッケージの構造変化、及び材料要求特性の変化は目覚ましい。CCDにも、パッケージの構造変化に由来した、230℃〜300℃の半田リフローなど、高熱が負荷される場合が生じてきた。このため、加熱により光学特性が劣化しない耐熱性の透明平坦化膜が望まれている。従来のCCDは、透明平坦化膜に、硬化後に屈折率が1.45〜1.55となるアクリル系樹脂等の材料が用いられている(例えば、特許文献2〜3参照)。これらは、半田リフロー処理時分解がおこり、透明性の低下、屈折率の上昇、耐薬品性の低下等が生じ、耐熱性に問題があった。さらに、多画質化にともなう材料要求特性の変化に由来する、透明平坦化膜の屈折率低下も望まれている。この低屈折率化のためには、通常、フッ素原子をポリマに導入することが試みられるが、この場合、かかる透明平坦化材料で形成された硬化膜上にレジスト等でパターン加工する場合、低屈折率は発現するものの、撥水性が高く、レジスト塗布工程において“はじき”が生じる問題があった。その他、低屈折率の透明材料としては、主鎖中にポリシロキサンセグメントを有するフッ素含有オレフィン系樹脂等が知られている(例えば、特許文献4参照)。しかしながら、これを透明平坦膜として適用を試みた場合、低屈折率、耐薬品性、耐熱性は良好であるが、撥水性が高く、上記同様にレジスト塗布工程において“はじき”が生じる問題があった。
特開2003−86778号公報(第1−4頁) 特開2000−344866号公報(第1−3頁) 特開2004−51876号公報(第1−3頁) 特開2005−239967号公報(第1−3頁)
従って、本発明は、耐熱性およびレジスト塗布性に優れた低屈折率の透明硬化膜を形成することが可能な熱硬化性樹脂組成物を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するため、主として次の構成を有する。すなわち、(a)少なくとも一般式(1)で表されるフッ素含有シラン化合物および一般式(2)で表されるエポキシ基含有シラン化合物を酸触媒の存在下、加水分解反応させ、これを縮合反応させることにより得られるフッ素含有シロキサンポリマーならびに(c)アルミニウム系硬化剤および/またはマグネシウム系硬化剤を含有することを特徴とする熱硬化性樹脂組成物である。
Si(OR4−m (1)
(ただし、Rはフッ素数3〜17のフルオロアルキル基を表す。Rはメチル基、エチル基またはイソプロピル基を表し、それぞれ同一でも異なっていても良い。mは1または2を表す。mが2のとき、Rはそれぞれ同一でも異なっていても良い。)
Si(OR4−n (2)
(ただし、Rはアルキル基の水素原子の一部がエポキシ基またはグリシドキシ基で置換された置換体を表す。Rはメチル基、エチル基またはイソプロピル基を表し、それぞれ同一でも異なっていても良い。nは1または2を表す。nが2のとき、Rはそれぞれ同一でも異なっていても良い。)
本発明によれば、硬化膜とした場合、高透明性で、低屈折率であるだけでなく、その後の熱処理でも、透明性、屈折率、耐薬品性等の変化が小さい等、耐熱性が良好で、硬化膜上へのレジストの塗布性に優れた熱硬化性樹脂組成物を得ることができる。該熱硬化性樹脂組成物は、固体撮像素子の平坦化膜あるいは低屈折率層として好適に用いることができる。
以下に本発明について具体的に説明する。
本発明に用いられる(a)フッ素含有シロキサンポリマーは、少なくとも一般式(1)で表されるフッ素含有シラン化合物および一般式(2)で表されるエポキシキ含有シラン化合物を酸触媒の存在下、加水分解反応させ、これを縮合反応させることにより得られる共重合体である。
(a)フッ素含有シロキサンポリマーに下記一般式(1)で表されるフッ素含有シラン化合物を導入することにより、可視光領域において高い透明性を保ちつつ、耐熱性を高め、低屈折率化することができる。
Si(OR4−m (1)
ただし、Rはフッ素数3〜17のフルオロアルキル基を表す。Rはメチル基、エチル基またはイソプロピル基を表し、それぞれ同一でも異なっていても良い。mは1または2を表す。
本発明に用いられる一般式(1)で表されるフッ素含有シラン化合物としては、具体的には、トリフルオロエチルトリメトキシシラン、トリフルオロエチルトリエトキシシラン、トリフルオロエチルトリイソプロポキシシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、トリフルオロプロピルトリイソプロポキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルトリエトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルトリイソプロポキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリメトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリイソプロポキシシラン、トリフルオロエチルメチルジメトキシシラン、トリフルオロエチルメチルジエトキシシラン、トリフルオロエチルメチルジイソプロポキシシラン、トリフルオロプロピルメチルジメトキシシラン、トリフルオロプロピルメチルジエトキシシラン、トリフルオロプロピルメチルジイソプロポキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルメチルジメトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルメチルジエトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルメチルジイソプロポキシシラン、トリデカフルオロオクチルメチルジメトキシシラン、トリデカフルオロオクチルメチルジエトキシシラン、トリデカフルオロオクチルメチルジイソプロポキシシラン、トリフルオロエチルエチルジメトキシシラン、トリフルオロエチルエチルジエトキシシラン、トリフルオロエチルエチルジイソプロポキシシラン、トリフルオロプロピルエチルジメトキシシラン、トリフルオロプロピルエチルジエトキシシラン、トリフルオロプロピルエチルジイソプロポキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルエチルジメトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルエチルジエトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルエチルジイソプロポキシシラン、トリデカフルオロオクチルエチルジエトキシシラン、トリデカフルオロオクチルエチルジメトキシシラン、トリデカフルオロオクチルエチルジイソプロポキシシランなどが挙げられる。
これらのうち、耐薬品性の観点から、m=1であるトリフルオロエチルトリメトキシシラン、トリフルオロエチルトリエトキシシラン、トリフルオロエチルトリイソプロポキシシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、トリフルオロプロピルトリイソプロポキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルトリエトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルトリイソプロポキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリメトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリイソプロポキシシランを用いることが好ましい。また、均一なコーティング膜を形成する観点から、Rがメチル基であるトリフルオロエチルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリメトキシシランを用いることが特に好ましい。
本発明に用いられる(a)フッ素含有シロキサンポリマーに下記一般式(2)で表されるエポキシ基含有シラン化合物を導入することにより、ポリマー内に水酸基を導入し、硬化膜を形成した場合、膜上へのレジストの塗布性を良好にする。該エポキシ基含有シラン化合物を用いることにより、フッ素原子を多く含む低屈折率の硬化膜においても、フッ素の有する撥水性を抑制し、“はじき”などの塗布異常を防ぐことができる。
Si(OR4−n (2)
ただし、Rはアルキル基の水素原子の一部がエポキシ基またはグリシドキシ基で置換された置換体を表す。Rはメチル基、エチル基またはイソプロピル基を表し、それぞれ同一でも異なっていても良い。nは1または2を表す。nが2のとき、Rはそれぞれ同一でも異なっていても良い。
本発明に用いられる一般式(2)で表されるエポキシ基含有シラン化合物としては、具体的には、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリイソプロポキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリイソプロポキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジイソプロポキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルメチルジイソプロポキシシラン、γ−グリシドキシプロピルエチルジメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルエチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルエチルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルエチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルエチルジイソプロポキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルエチルジイソプロポキシシランなどが挙げられる。
これらのうち、他のシラン化合物との共重合性の観点から、n=1であるγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリイソプロポキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリイソプロポキシシランを用いることが好ましい。また、均一なコーティング膜を形成する観点から、Rがメチル基であるγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランを用いることが特に好ましい。
本発明に用いられる(a)フッ素含有シロキサンポリマーには、本発明で発現する特性を損なわない範囲内で、一般式(1)または(2)で表されるシラン化合物以外に、その他のシラン化合物も共重合することができる。その他のシラン化合物としては、具体的には、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オクタデシルトリメトキシシラン、オクタデシルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラン、メチルビニルジメトキシシラン、メチルビニルジエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジエトキシシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルジメトキシシラン、オクタデシルメチルジメトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシランなどが挙げられる。
これらのうち、一般式(1)または一般式(2)で表されるシラン化合物との共重合性および低屈折率化の観点から、下記一般式(3)で表されるシラン化合物が好ましい。
Si(OR4−o (3)
ただし、Rは水素または炭素数1〜3のアルキル基を表す。Rはメチル基またはエチル基を表し、それぞれ同一でも異なっていても良い。oは1または2を示す。oが2のとき、Rはそれぞれ同一でも異なっていても良い。
具体的には、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン等が挙げられる。
(a)のフッ素含有シロキサンポリマーの共重合成分のうち、一般式(1)で表されるフッ素含有シラン化合物に由来する構成単位の含有量は、(a)のフッ素含有シロキサンポリマーの共重合成分であるシラン化合物の全構成単位に対して、10モル%〜70モル%であることが好ましい。10モル%以上であれば、硬化により屈折率が1.42以下となる、より低屈折率の硬化膜を得ることができる。20モル%以上がより好ましい。一方、70モル%以下であれば、硬化が十分であり、良好な耐薬品性を有する熱硬化性樹脂組成物を得ることができる。
また、(a)のフッ素含有シロキサンポリマーの共重合成分のうち、一般式(2)で表されるエポキシ基含有シラン化合物に由来する構成単位の含有量は、(a)のフッ素含有シロキサンポリマーの共重合成分であるシラン化合物の全構成単位に対して5モル%〜50モル%であることが好ましい。5モル%以上であれば、硬化膜を形成した場合、膜上のレジストの塗布性が一層良好となり、はじきなどの現象が発生することがない。一方、50モル%以下であれば、硬化により屈折率が1.42以下となる、より低屈折率の硬化膜を得ることができる。
本発明に用いられる(a)フッ素含有シロキサンポリマーは、例えば次の方法で得ることができる。溶媒中に全シラン化合物を溶解し、ここに酸触媒および水を1〜180分かけて添加した後、室温〜80℃で1〜180分加水分解反応させる。加水分解反応時の温度は、室温〜55℃がより好ましい。この反応液を、50℃以上、溶媒の沸点以下で1〜100時間加熱し、縮合反応を行うことにより、フッ素含有シロキサンポリマーを得ることができる。この場合、一般式(2)で表されるエポキシ基含有シラン化合物のエポキシ基に水を付加させてジオールを形成させるため、全シラン化合物中のアルコキシル基と当量の水に加えて、エポキシ基と当量以上の水を添加する必要がある。
また、加水分解における各種条件は、反応スケール、反応容器の大きさ、形状などを考慮して、たとえば酸濃度、反応温度、反応時間などを設定することによって、目的とする用途に適した物性を得ることができる。
シラン化合物の加水分解反応に利用される酸触媒としては、蟻酸、蓚酸、塩酸、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、リン酸、ポリリン酸、多価カルボン酸あるいはその無水物、イオン交換樹脂などの酸触媒が挙げられる。特に、熱硬化性樹脂組成物の塗布均一性を向上する観点から、塩酸、リン酸、ギ酸、酢酸を触媒とすることが好ましい。酸触媒の含有量は、(a)フッ素含有シロキサンポリマーの共重合成分であるシラン化合物の全含有量100重量部に対して0.05重量部以上が好ましく、0.1重量部以上がより好ましい。また、10重量部以下が好ましく、5重量部以下がより好ましい。酸触媒の量が、0.05重量部以上であれば加水分解反応が十分進行し、また、10重量部以下であれば、急激な反応を抑制することができる。
加水分解反応に利用される溶剤は、有機溶剤が好ましく、エタノール、プロパノール、ブタノール、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールなどのアルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコール類;エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチルエーテルなどのエーテル類;メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトンなどのケトン類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類;エチルアセテート、エチルセロソルブアセテート、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールアセテートなどのアセテート類;トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサンなどの芳香族あるいは脂肪族炭化水素のほか、γ−ブチロラクトン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシドなどを挙げることができる。溶剤の量は、(a)フッ素含有シロキサンポリマーの共重合成分であるシラン化合物の全含有量100重量部に対して、50重量部〜500重量部の範囲が好ましい。50重量部以上であれば、急激な反応を抑制でき、500重量部以下であれば、加水分解を十分進行させることができる。
また、加水分解に用いられる水としては、イオン交換水が好ましい。水の量は、任意に選択可能であるが、シラン化合物中のアルコキシル基と当量の水に加えて、エポキシ基と当量以上の水を添加するのが良い。本発明に用いられる(a)フッ素含有シロキサンポリマーの重合度を上げるために、再加熱もしくは塩基触媒の添加を行うことも可能である。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、さらに(b)1気圧における沸点が100〜180℃の溶剤を含有することが好ましい。かかる溶剤としては、具体的には、エチレングリゴールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノn−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノt−ブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等のエーテル類、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピルアセテート、ブチルアセテート、イソブチルアセテート、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル等のアセテート類、アセチルアセトン、メチルプロピルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン、2−ヘプタノン等のケトン類、ブチルアルコール、イソブチルアルコール、ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、3−メチル−2−ブタノール、3−メチル−3−メトキシブタノール、ジアセトンアルコール等のアルコール類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類が挙げられる。
沸点が100℃以上であれば、組成物塗布時、溶剤の揮発が抑制されて、塗布性が良好となりまた、180℃以下であれば、硬化膜中に残存する溶剤が少なく、より良好な耐熱性を有する硬化膜が得られる。
これら溶剤は単独あるいは2種以上用いてもかまわない。これらのうち、特に好ましい具体的な例としては、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノn−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノt−ブチルエーテル、ジアセトンアルコール等である。これらの溶剤の好ましい含有量は、(a)フッ素含有シロキサンポリマーの共重合成分であるシラン化合物の全含有量100重量部に対して、100重量部〜700重量部である。100重量部以上であれば、組成物塗布時、溶剤の揮発が抑制されて、塗布性が良好となり、また、700重量部以下であれば、膜中に残存する溶剤が少なく、耐薬品性のより良好な硬化膜が得られる。
その他、大気圧下沸点が100℃を下回る低沸点溶剤あるいは、大気圧下沸点が180℃を越える高沸点溶剤を、本発明の特性を損なわない範囲内で含有することも可能である。これらは単独あるいは2種以上用いてもかまわない。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、さらに硬化剤を含有する。硬化剤としては、屈折率が低い点で、(c)アルミニウム系硬化剤またはマグネシウム系硬化剤であり、これらを併用することもできる。
これらの硬化剤は、金属アルコキシドにキレート化剤を反応させることにより容易に得ることができる。キレート化剤の例としては、アセチルアセトン、ベンゾイルアセトン、ジベンゾイルメタンなどのβ−ジケトン;アセト酢酸エチル、ベンゾイル酢酸エチルなどのβ−ケト酸エステルなどを用いることができる。
金属基キレート化合物の好ましい具体的な例としては、エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)、アルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムモノアセチルアセテートビス(エチルアセトアセテート)、アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)等のアルミニウムキレート化合物、エチルアセトアセテートマグネシウムモノイソプロピレート、マグネシウムビス(エチルアセトアセテート)、アルキルアセトアセテートマグネシウムモノイソプロピレート、マグネシウムビス(アセチルアセトネート)等のマグネシウムキレート化合物が挙げられる。これらのうち、好ましくは、アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)、マグネシウムビス(アセチルアセトネート)、マグネシウムビス(エチルアセトアセテート)であり、保存安定性、入手容易さを考慮すると、アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)が特に好ましい。
(c)アルミニウム系硬化剤およびマグネシウム系硬化剤の総含有量は、(a)フッ素含有シロキサンポリマーの共重合成分であるシラン化合物の全含有量100重量部に対して、好ましくは0.1重量部〜10重量部であり、特に好ましくは、1重量部〜6重量部である。含有量が、0.1重量部以上であれば、硬化が十分進行し、硬化膜とした場合、良好な耐薬品性が得られる。一方、10重量部以下であれば、樹脂組成物の保存安定性も良好となる。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、さらに(d)光により酸を発生する化合物を含有してもよく、この場合、ネガ型の感光性を有する。光により酸を発生する化合物(光酸発生剤)としては、オニウム塩化合物、ハロゲン含有化合物、ジアゾケトン化合物、ジアゾメタン化合物、スルホン化合物、スルホン酸エステル化合物、スルホンイミド化合物などを例として挙げることができる。
オニウム塩化合物の具体的な例としては、ジアゾニウム塩、アンモニウム塩、ヨードニウム塩、スルホニウム塩、ホスホニウム塩、オキソニウム塩などを挙げることができる。好ましいオニウム塩としてはジフェニルヨードニウムトリフレート、ジフェニルヨードニウムピレンスルホネート、ジフェニルヨードニウムドデシルベンゼンスルホネート、トリフェニルスルホニウムトリフレート(商品名「TPS−105」 みどり化学(株)製)、4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウムトリフレート(商品名「WPAG−339」和光純薬工業(株)製)、4−メトキシフェニルジフェニルスルホニウムトリフレート(商品名「WPAG−370」和光純薬工業(株)製)、トリフェニルスルホニウムノナフレート(商品名「TPS−109」みどり化学(株)製)、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、トリフェニルスルホニウムナフタレンスルホネート、(ヒドロキシフェニル)ベンジルメチルスルホニウムトルエンスルホネートなどが挙げられる。
ハロゲン含有化合物の具体的な例としては、ハロアルキル基含有炭化水素化合物、ハロアルキル基含有ヘテロ環状化合物などが挙げられる。好ましいハロゲン含有化合物としては1,1−ビス(4−クロロフェニル)−2,2,2−トリクロロエタン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ナフチル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジンなどを挙げることができる。
ジアゾケトン化合物の具体的な例としては、1,3−ジケト−2−ジアゾ化合物、ジアゾベンゾキノン化合物、ジアゾナフトキノン化合物などが挙げられる。好ましいジアゾケトン化合物は1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸と2,2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンとのエステル、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸と1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタンとのエステルなどを挙げることができる。
ジアゾメタン化合物の具体的な例としては、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(フェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(p−トリルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(2,4−キシリルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(p−クロロフェニルスルホニル)ジアゾメタン、メチルスルホニル−p−トルエンスルホニルジアゾメタン、シクロヘキシルスルホニル(1,1−ジメチルエチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(1,1−ジメチルエチルスルホニル)ジアゾメタン、フェニルスルホニル(ベンゾイル)ジアゾメタン等を挙げることができる。
スルホン化合物の具体的な例としては、β−ケトスルホン化合物、β−スルホニルスルホン化合物などが挙げられる。好ましい化合物としては、4−トリスフェナシルスルホン、メシチルフェナシルスルホン、ビス(フェニルスルホニル)メタンなどが挙げられる。
スルホン酸エステル化合物の例としては、アルキルスルホン酸エステル、ハロアルキルスルホン酸エステル、アリールスルホン酸エステル、イミノスルホネートなどが挙げられる。具体的な例としてはベンゾイントシレート、ピロガロールトリメシレート、ニトロベンジル−9,10−ジエトキシアントラセン−2−スルホネートなどを挙げることができる。
スルホンイミド化合物の具体的な例としてはN−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)フタルイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ジフェニルマレイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシルイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシルイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5,6−オキシ−2,3−ジカルボキシルイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフチルジカルボキシルイミド、N−(カンファースルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(カンファースルホニルオキシ)フタルイミド、N−(カンファースルホニルオキシ)ジフェニルマレイミド、N−(カンファースルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシルイミド、N−(カンファースルホニルオキシ)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシルイミド、N−(カンファースルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5,6−オキシ−2,3−ジカルボキシルイミド、N−(カンファースルホニルオキシ)ナフチルジカルボキシルイミド、N−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)フタルイミド、N−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)ジフェニルマレイミド、N−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシルイミド、N−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシルイミド、N−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5,6−オキシ−2,3−ジカルボキシルイミド、N−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)ナフチルジカルボキシルイミド、N−(2−トリフルオロメチルフェニルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(2−トリフルオロメチルフェニルスルホニルオキシ)フタルイミド、N−(2−トリフルオロメチルフェニルスルホニルオキシ)ジフェニルマレイミド、N−(2−トリフルオロメチルフェニルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシルイミド、N−(2−トリフルオロメチルフェニルスルホニルオキシ)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシルイミド、N−(2−トリフルオロメチルフェニルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5,6−オキシ−2,3−ジカルボキシミド、N−(2−トリフルオロメチルフェニルスルホニルオキシ)ナフチルジカルボキシルイミド、N−(4−フルオロフェニルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(2−フルオロフェニルスルホニルオキシ)フタルイミド、N−(4−フルオロフェニルスルホニルオキシ)ジフェニルマレイミド、N−(4−フルオロフェニルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシルイミド、N−(4−フルオロフェニルスルホニルオキシ)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシルイミド、N−(4−フルオロフェニルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5,6−オキシ−2,3−ジカルボキシルイミド、N−(4−フルオロフェニルスルホニルオキシ)ナフチルジカルボキシルイミド等を挙げることができる。
その他、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミジルトリフレート(商品名「NDI−105」 みどり化学(株)製)、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミジルトシレート(商品名「NDI−101」 みどり化学(株)製)、4−メチルフェニルスルフォニルオキシイミノ−α−(4−メトキシフェニル)アセトニトリル(商品名「PAI−101」 みどり化学(株)製)、トリフルオロメチルスルフォニルオキシイミノ−α−(4−メトキシフェニル)アセトニトリル(商品名「PAI−105」 みどり化学(株)製)、9−カンファースルフォニルオキシイミノ α−4−メトキシフェニルアセトニトリル(商品名「PAI−106」 みどり化学(株)製)、1,8−ナフタルイミジルブタンスルフォネート(商品名「NAI−1004」 みどり化学(株)製)、1,8−ナフタルイミジルトシレート(商品名「NAI−101」 みどり化学(株)製)、1,8−ナフタルイミジルトリフレート(商品名「NAI−105」 みどり化学(株)製)、1,8−ナフタルイミジル ノナフルオロブタンスルフォネート(商品名「NAI−109」 みどり化学(株)製)等も例として挙げることができる。
これらのうち、特に好ましくは、TPS−105、WPAG−339、WPAG−370、TPS−109、ジフェニルヨードニウムピレンスルホネート、NDI−105、PAI−101、NAI−105が挙げられる。
これらの光酸発生剤は単独あるいは2種以上用いることができる。光酸発生剤の含有量は、通例、(a)フッ素含有シロキサンポリマーの共重合成分であるシラン化合物の全含有量100重量部に対して、1〜10重量部であり、より好ましくは1〜7重量部である。光酸発生剤の含有量が1重量部以上の場合、パターン形成を容易に行うことができる。一方、10重量部以下の場合、現像液との親和性が良好で、現像性が良好になる。
さらに、これらは、増感剤として、9,10−二置換アントラセン系化合物と組み合わせて用いることが好ましい。本増感剤は、光退色反応で着色を生じないため、硬化膜に残存した場合においても、高透明性を維持しつつ、高感度化を達成できるものである。
9,10−二置換アントラセン系化合物としては、9,10−ジフェニルアントラセン、9,10−ビス(4−メトキシフェニル)アントラセン、9,10−ビス(トリフェニルシリル)アントラセン、9,10−ジメトキシアントラセン、9,10−ジエトキシアントラセン、9,10−ジプロポキシアントラセン、9,10−ジブトキシアントラセン、9,10−ジペンタオキシアントラセン、2―t−ブチル−9,10−ジブトキシアントラセン、9,10−ビス(トリメチルシリルエチニル)アントラセンなどが挙げられる。これらの中で、特に好ましい化合物は、9,10−ジメトキシアントラセン、9,10−ジエトキシアントラセン、9,10−ジプロポキシアントラセン、9,10−ジブトキシアントラセンである。
これらの増感剤は単独あるいは2種以上用いることもできる。増感剤の含有量は、通例、(a)フッ素含有シロキサンポリマーの共重合成分であるシラン化合物の全含有量100重量部に対して0.05〜5重量部であり、より好ましくは0.1〜3重量部である。増感剤の含有量が0.05重量部以上の場合、パターン形成を容易に行うことができる。一方、5重量部以下の場合、現像液との親和性が良好で、現像性が良好になる。
その他、増感剤として、露光後、熱処理によらず分解、昇華、蒸発したり、増感剤自身の化学的な変化若しくは他の物質との化学反応によって、着色を生じさせないものを用いることもできる。
上記光酸発生剤を含有する熱硬化性樹脂組成物を用いてパターン加工を行う場合、さらに(e)ニトリル基を有する化合物を含有すると、該組成物の保存安定性を損なうことなく高解像度を得ることができる。
ニトリル基を有する化合物としては、モノニトリル化合物と多価ニトリル化合物がある。モノニトリル化合物としては、例えば、アセトニトリル、アクリロニトリル、アリルシアナイド、プロピオニトリル、イソブチロニトリル、n−ブチロニトリル、イソバレロニトリル、n−バレロニトリル、2−メチルブチロニトリル、ピバロニトリル、n−カプロニトリル、イソカプロニトリル、2,2−ジメチルシクロプロピルシアナイド、5−ヘキセンニトリル、ベンゾニトリル、2−ピリジンアセトニトリル、n−ヘプタンニトリル、n−オクタンニトリル、シンナモニトリル等を挙げることができる。
多価ニトリル化合物としては、アジポニトリル、グルタロニトリル、スベロニトリル、アゼラニトリル、3−ヘキセンジニトリル、t−ブチルマロノニトリル、イソフタロニトリル、テレフタロニトリル、テトラメチルスクシノニトリル等を挙げることができる。これらの中で、特に好ましい化合物は、n−ブチロニトリル、イソバレロニトリル、n−バレロニトリル、2−メチルブチロニトリル、ピバロニトリル、アジポニトリル、グルタロニトリル、スベロニトリル、アゼラニトリルである。
これらのニトリル基を有する化合物は単独あるいは2種以上用いることができる。ニトリル基を有する化合物の含有量は通例、a)フッ素含有シロキサンポリマーの共重合成分であるシラン化合物の全含有量100重量部に対して1〜20重量部であり、より好ましくは1〜10重量部である。ニトリル基を有する化合物の含有量が1重量部以上の場合、解像度が向上し、微細パターンの形成が可能となる。一方、20重量部以下の場合、感度と現像性を維持することができる。
また、本発明の熱硬化性樹脂組成物は、必要に応じて、粘度調整剤、界面活性剤、安定化剤、シリカナノ粒子などを含有することができる。
界面活性剤としては、例えば、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、ポリアルキレンオキシド系界面活性剤、ポリ(メタ)アクリレート系界面活性剤などを挙げることができる。
フッ素系界面活性剤の具体的な例としては、1,1,2,2−テトラフロロオクチル(1,1,2,2−テトラフロロプロピル)エーテル、1,1,2,2−テトラフロロオクチルヘキシルエーテル、オクタエチレングリコールジ(1,1,2,2−テトラフロロブチル)エーテル、ヘキサエチレングリコール(1,1,2,2,3,3−ヘキサフロロペンチル)エーテル、オクタプロピレングリコールジ(1,1,2,2−テトラフロロブチル)エーテル、ヘキサプロピレングリコールジ(1,1,2,2,3,3−ヘキサフロロペンチル)エーテル、パーフロロドデシルスルホン酸ナトリウム、1,1,2,2,8,8,9,9,10,10−デカフロロドデカン、1,1,2,2,3,3−ヘキサフロロデカン、N−[3−(パーフルオロオクタンスルホンアミド)プロピル]−N,N′−ジメチル−N−カルボキシメチレンアンモニウムベタイン、パーフルオロアルキルスルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキル−N−エチルスルホニルグリシン塩、リン酸ビス(N−パーフルオロオクチルスルホニル−N−エチルアミノエチル)、モノパーフルオロアルキルエチルリン酸エステルなどの末端、主鎖および側鎖の少なくとも何れかの部位にフルオロアルキルまたはフルオロアルキレン基を有する化合物からなるフッ素系界面活性剤を挙げることができる。また、市販品としては、メガファックF142D、同F172、同F173、同F183(以上、大日本インキ化学工業(株)製)、エフトップEF301、同303、同352(新秋田化成(株)製)、フロラードFC−430、同FC−431(住友スリーエム(株)製))、アサヒガードAG710、サーフロンS−382、同SC−101、同SC−102、同SC−103、同SC−104、同SC−105、同SC−106(旭硝子(株)製)、BM−1000、BM−1100(裕商(株)製)、NBX−15、FTX−218((株)ネオス製)などのフッ素系界面活性剤を挙げることができる。
シリコーン系界面活性剤の市販品としては、SH28PA、SH7PA、SH21PA、SH30PA、ST94PA(いずれも東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)、BYK−333(ビックケミー・ジャパン(株)製)などが挙げられる。その他の界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジステアレートなどが挙げられる。
界面活性剤の含有量は、熱硬化性樹脂組成物中、0.0001〜1重量%とするのが一般的である。これらは、1種あるいは2種以上を同時に使用しても良い。
次に、本発明の熱硬化性樹脂組成物を用いて硬化膜を形成する方法について説明する。本発明の熱硬化性樹脂組成物は、スピンナー、ディッピング、スリット、マイクログラビアなどの公知の方法によってシリコンウエハー、ガラス板、セラミックス板などの基板上に塗布、乾燥し、乾燥後の樹脂膜を熱処理することによって、硬化膜となる。また、感光性を有する熱硬化性樹脂組成物の場合は、乾燥後の樹脂膜を、露光、現像した後に熱処理することによって、硬化膜を得ることができる。乾燥温度は50〜150℃が好ましい。乾燥後の膜厚は、固体撮像素子用の平坦化材料、低屈折率層に用いる場合には、0.1〜10μmが好ましく、0.2〜5μmがより好ましい。熱処理の温度としては、180〜300℃の範囲にあることが好ましい。
ここで、感光性を有する樹脂膜のパターン形成について説明する。樹脂膜の上方から所望のパターンを有するマスクを通して化学線を照射(露光)する。露光に用いられる化学線としては紫外線、可視光線、電子線、X線などがあるが、本発明では水銀灯のi線(365nm)、h線(405nm)、g線(436nm)を利用することが好ましい。次に、露光した樹脂膜を現像する。現像液としては、テトラメチルアンモニウムの水溶液、ジエタノールアミン、ジエチルアミノエタノール、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、酢酸ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノエタノール、ジメチルアミノエチルメタクリレート、シクロヘキシルアミン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどのアルカリ性を示す化合物の水溶液が好ましい。また場合によっては、これらのアルカリ水溶液にN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクロン、ジメチルアクリルアミドなどの極性溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール類、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、イソブチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類などを単独あるいは複数種含有してもよい。現像後は水にてリンス処理をする。ここでもエタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類などを水に加えてリンス処理をしても良い。
また、本発明の熱硬化性樹脂組成物を硬化して得られる硬化膜は、光学材料として用いる観点から、波長400nmおよび450nmの光透過率が膜厚1μmあたりいずれも95%以上であることが好ましい。本発明における(a)フッ素含有シロキサンポリマーを用いることにより透過率の高い硬化膜を得ることができるが、組成物中に粘度調整剤、界面活性剤、安定化剤などを含有する場合には、透過率が95%以上になるように含有量を調整することが好ましい。
本発明で得られる硬化膜の屈折率は、多画素化の観点から、室温22℃での波長が632.8nm(He−Neレーザー光源使用)において、1.42以下であることが好ましい。
また、本発明の熱硬化性樹脂組成物は、ポリマー主鎖がシロキサンであることから、該組成物を乾燥して得られる樹脂膜を、さらに熱処理して、硬化膜とする場合、体積収縮が非常に小さく、段差を平滑にする目的で使用される平坦化材料に好適である。
また、本発明の熱硬化性樹脂組成物は、膜の透明性能および信頼性の観点から、重金属、ハロゲンイオンの濃度が少ないことが好ましい。具体的には、重金属、ハロゲンイオンがいずれもコーティング膜形成用樹脂組成物の100ppm以下が好ましく、さらに好ましくは1ppm以下、より好ましくは、0.1ppm以下である。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、固体撮像素子の他、半導体装置のバッファコート、平坦化剤、液晶ディスプレイの保護膜、TFT基板用保護膜、層間絶縁膜、導波路形成用材料、位相シフター用材料、各種保護膜として用いることができる。
以下、実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明する。なお、実施例中における熱硬化性樹脂組成物の各評価は、次のようにして行った。
(1)樹脂膜の作製
6インチシリコンウエハー上及び6インチガラス基板上に、熱硬化性樹脂組成物をスピンコーターを用いて、乾燥後の膜厚が0.5μmとなるように塗布し、ついでホットプレ−ト(大日本スクリーン製造(株)製SCW−636)を用いて、120℃で3分乾燥し、樹脂膜を得た。
(2)パターン加工
上記(1)記載の方法で得られた6インチシリコンウエハー上に形成された樹脂膜を、i線ステッパー(GCA製DSW−8000)にセットした。樹脂膜上にパターンの切られたレチクルを配置し、0〜800mJ/cmの範囲で25mJ/cmステップで露光した。露光後、90℃のホットプレートで1分間PEB(post exposure bake)を行い、2.38重量%のテトラメチルアンモニウム(TMAH)水溶液(三菱ガス化学(株)製、ELM−D)で60秒現像し、ついで純水でリンスした。
(3)−1 硬化膜の作製(a)
熱硬化性樹脂組成物のうち、感光性を有しない組成物について、以下の方法で硬化膜を作製した。上記(1)で作製した6インチシリコンウエハー上及び6インチガラス基板上の樹脂膜を、所定の温度、時間で加熱処理することにより、硬化膜を得た。
(3)−2 硬化膜の作製(b)
熱硬化性樹脂組成物のうち、感光性を有する組成物について、以下の方法で硬化膜を作製した。上記(1)記載の方法で作製した6インチシリコンウエハー上及び6インチガラス基板上に形成された樹脂膜を、i線ステッパー(GCA製DSW−8000)にセットし、800mJ/cmの露光量にて樹脂膜全面を露光した。露光後、90℃のホットプレートで1分間PEBを行い、2.38重量%のTMAH水溶液(三菱ガス化学(株)製、ELM−D)で60秒現像し、ついで純水でリンスした。この膜を、所定の温度、時間で加熱処理することにより、硬化膜を得た。
(4)硬化膜の膜厚の測定
大日本スクリーン製造(株)製ラムダエースSTM−602を使用し、屈折率1.40で膜厚の測定を行った。
(5)屈折率の測定
前記(3)記載の方法で作製した6インチシリコンウエハー上の硬化膜について、Mectron社プリズムカップラーを用いて、室温22℃での波長が632.8nm(He−Neレーザー光源使用)、シリコンウエハーの屈折率N=3.87560、測定屈折率範囲1.20〜1.70において、膜面に対して平行方向の屈折率(TE)を測定した。この値が、1.42以下の場合、屈折率の低い材料と言える。
(6)耐薬品性の評価
前記(3)記載の方法で作製した6インチシリコンウエハー上の硬化膜を、25℃に温度制御されたジメチルスルホキシド/エタノール混合溶液(重量比70/30)に、30分間浸漬した。この時の浸漬前後の残膜率を算出した。この値が95〜105%の場合、耐薬品性は良好といえる。残膜率は以下の式に従って算出した。
残膜率(%)=浸漬後の膜厚÷浸漬前の膜厚×100。
(7)表面ぬれ性の評価
接触角計(協和界面科学(株)製品、CA−D型)を使用し、室温下で直径1.5mmの水滴を針先に作り、これを、前記(3)記載の方法で作製した6インチシリコンウエハー上の硬化膜に触れさせて、液滴を作った。この時に生ずる液滴と面との角度を測定し、接触角とした。この接触角が90°以下の場合、表面ぬれ性は良好であるといえる。
(8)透明性の評価
前記(3)記載の方法で作製したガラス基板上に作製した硬化膜について、紫外可視分光光度計MultiSpec−1500(島津製作所(株)製)を用いて、波長400nmと450nmの光の透過率を測定し、膜厚1μm当たりの透過率を求めた。400nmと450nmの透過率が膜厚1μmあたりいずれも95%の以上の場合、透明性は良好といえる。
(9)平坦化性の評価
前記(1)記載の方法で作製した6インチシリコンウエハー上の樹脂膜と、前記(3)記載の方法で作製した硬化膜について、熱処理前後の残膜率を算出した。この値が85〜100%の場合、平坦化性能は良好といえる。残膜率は以下の式に従って算出した。
残膜率(%)=硬化膜の膜厚÷樹脂膜の膜厚×100。
(10)耐熱性の評価
前記(3)記載の方法で作製した、6インチシリコンウエハー上またはガラス基板上に形成された硬化膜について、前記(5)〜(6)および(8)記載の方法で屈折率、耐薬品性、透明性を評価した。この硬化膜を、さらにホットプレ−ト(大日本スクリーン製造(株)製SCW−636)を用いて260℃で10分間熱処理した。熱処理後の膜について、同様に屈折率、耐薬品性、透明性を評価した。熱処理前後の硬化膜特性から、下記式により保持率を算出した。保持率が99〜101%の場合、耐熱性は良好といえる。
保持率(%)=260℃で10分熱処理後の硬化膜特性÷260℃で10分熱処理前の硬化膜特性×100。
(11)感光特性の評価
前記(3)−2記載の方法により作製した6インチシリコンウエハー上の樹脂膜について、光学顕微鏡のラムダエースSTM−602を用いて、感度および解像度を評価した。なお、100μmのラインアンドスペースパターンを1対1の幅に形成する露光量(以下、これを最適露光量という)を感度とし、最適露光量における現像後に得られた最小パターン寸法を解像度とした。
参考例1
トリフルオロプロピルトリメトキシシラン152.67g(0.7モル)、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン70.89g(0.3モル)をプロピレングリコールモノブチルエーテル(沸点170℃)280.22gに溶解し、これに、水54.0g、リン酸1.12gを撹拌しながら加えた。得られた溶液をバス温105℃で2時間加熱し、内温を90℃まで上げて、主として副生するメタノールからなる成分を留出せしめた。次いでバス温130℃で4.0時間加熱し、内温を118℃まで上げて、主として水とプロピレングリコールモノブチルエーテルからなる成分を留出せしめた後、室温まで冷却し、固形分濃度45.0重量%のポリマー溶液Aを得た。
得られたポリマー溶液Aを55.6gはかり取り、プロピレングリコールモノブチルエーテル(沸点170℃)44.4gを混合して、室温にて2時間撹拌し、熱硬化性樹脂組成物Aを得た。得られた熱硬化性樹脂組成物Aを用いて、前記のように、ガラス基板及びシリコンウエハー上に樹脂膜を形成した。また、樹脂膜を250℃で5分間熱処理して硬化膜を作製し、屈折率、耐薬品性、透明性、平坦化性、表面ぬれ性、耐熱性について評価を行った。
実施例
メチルトリメトキシシラン54.48g(0.4モル)、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン65.43(0.3モル)、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン70.89g(0.3モル)をプロピレングリコールモノブチルエーテル(沸点170℃)、225.85gに溶解し、これに、水59.4g、リン酸0.95gを撹拌しながら加えた。得られた溶液をバス温105℃で2時間加熱し、内温を90℃まで上げて、主として副生するメタノールからなる成分を留出せしめた。次いでバス温130℃で4.0時間加熱し、内温を118℃まで上げて、主として水とプロピレングリコールモノブチルエーテルからなる成分を留出せしめた後、室温まで冷却し、固形分濃度30.9重量%のポリマー溶液Bを得た。
得られたポリマー溶液Bを78.6gはかり取り、アルミニウム系硬化剤として、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)(商品名 ALCH−TR、川研ファインケミカル(株)社製)0.7gを添加し、さらにプロピレングリコールモノブチルエーテル(沸点170℃)22.7gを混合して、室温にて2時間撹拌し、熱硬化性樹脂組成物Bを得た。得られた熱硬化性樹脂組成物Bを用いて、前記のように、ガラス基板及びシリコンウエハー上に樹脂膜を形成した。また、樹脂膜を180℃で5分間熱処理して硬化膜を作製し、屈折率、耐薬品性、透明性、平坦化性、表面ぬれ性、耐熱性について評価を行った。
実施例
メチルトリエトキシシラン106.98g(0.6モル)、ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン113.62g(0.2モル)、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、44.06g(0.2モル)をプロピレングリコールモノプロピルエーテル(沸点150℃)338.07gに溶解し、これに、水57.60g、リン酸1.32gを撹拌しながら加えた。得られた溶液をバス温105℃で2時間加熱し、内温を90℃まで上げて、主として副生するメタノールからなる成分を留出せしめた。次いでバス温140℃で2.0時間加熱し、内温を118℃まで上げて、主として水とプロピレングリコールモノプロピルエーテルからなる成分を留出せしめた後、室温まで冷却し、固形分濃度24.3重量%のポリマー溶液Cを得た。
得られたポリマー溶液Cを78.4gはかり取り、マグネシウム系硬化剤として、マグネシウムビス(アセチルアセテート)(商品名 ナーセムマグネシウム、日本化学産業(株)社製)1.0gを添加し、さらにジエチレングリコールエチルメチルエーテル(沸点176℃)20.7gを混合して、室温にて2時間撹拌し、熱硬化性樹脂組成物Cを得た。得られた熱硬化性樹脂組成物Cを用いて、前記のように、ガラス基板及びシリコンウエハー上に樹脂膜を形成した。また、樹脂膜を230℃で5分間熱処理して硬化膜を作製し、屈折率、耐薬品性、透明性、平坦化性、表面ぬれ性、耐熱性について評価を行った。
実施例4
トリデカフルオロオクチルトリメトキシシラン234.05g(0.5モル)、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン123.2g(0.5モル)をプロピレングリコールモノメチルエーテル(沸点121℃)471.09gに溶解し、これに、水63.0g、リン酸1.79gを撹拌しながら加えた。得られた溶液をバス温105℃で2時間加熱し、内温を90℃まで上げて、主として副生するメタノールからなる成分を留出せしめた。次いでバス温115℃で4.0時間加熱し、内温を118℃まで上げて、主として水とプロピレングリコールモノメチルエーテルからなる成分を留出せしめた後、室温まで冷却し、固形分濃度43.0重量%のポリマー溶液Dを得た。
得られたポリマー溶液Dを55.9gはかり取り、アルミニウム系硬化剤として、アルミニウムトリス(アセチルアセテート)(商品名 アルミキレートA(W)、川研ファインケミカル(株)社製)1.0gを添加し、さらにプロピレングリコールモノt−ブチルエーテル(沸点153℃)43.1gを混合して、室温にて2時間撹拌し、熱硬化性樹脂組成物Dを得た。得られた熱硬化性樹脂組成物Dを用いて、前記のように、ガラス基板及びシリコンウエハー上に樹脂膜を形成した。また、樹脂膜を180℃で5分間熱処理して低屈折率透明硬化膜を作製し、屈折率、耐薬品性、透明性、平坦化性、表面ぬれ性、耐熱性について評価を行った。
参考例2
参考例1で得られた固形分濃度45.0重量%のポリマー溶液Aから55.6gはかり取り、プロピレングリコールモノブチルエーテル44.4gを混合し、光酸発生剤PAI−101(みどり化学(株)製)0.25gと増感剤の9,10−ジブトキシアントラセン(東京化成工業(株)製)0.075gを添加し、室温にて2時間撹拌、熱硬化性樹脂組成物A1を得た。得られた熱硬化性樹脂組成物A1を用いて、前記のように感光特性について評価した。また、樹脂膜を170℃で5分間熱処理して低屈折率透明硬化膜を作製し、屈折率、耐薬品性、透明性、平坦化性、表面ぬれ性、耐熱性について評価を行った。
参考例3
参考例1で得られた固形分濃度45.0重量%のポリマー溶液Aから55.6gはかり取り、プロピレングリコールモノブチルエーテル44.4gを混合し、光酸発生剤PAI−101(みどり化学(株)製)1.75gと、ニトリル基を有する化合物 グルタロニトリル(東京化成工業(株)製)2.5gを添加し、室温にて2時間撹拌、熱硬化性樹脂組成物A2を得た。得られた熱硬化性樹脂組成物A2を用いて、前記のように感光特性について評価した。また、樹脂膜を200℃で5分間熱処理して低屈折率透明硬化膜を作製し、屈折率、耐薬品性、透明性、平坦化性、表面ぬれ性、耐熱性について評価を行った。
参考例4
実施例で得られた固形分濃度30.9重量%のポリマー溶液Bから80.9gはかり取り、プロピレングリコールモノブチルエーテル19.1gを混合し、光酸発生剤 TPS−109(みどり化学(株)製)0.75gと、n−ブチロニトリル(東京化成工業(株)製)1.25g、増感剤9,10−ジプロポキシアントラセン(東京化成工業(株)製)0.5gを添加し、室温にて2時間撹拌、熱硬化性樹脂組成物B1を得た。得られた熱硬化性樹脂組成物B1を用いて、前記のように感光特性について評価した。また、樹脂膜を160℃で10分間熱処理して低屈折率透明硬化膜を作製し、屈折率、耐薬品性、透明性、平坦化性、表面ぬれ性、耐熱性について評価を行った。
参考例5
実施例で得られた固形分濃度24.3重量%のポリマー溶液Cから78.4gはかり取り、プロピレングリコールモノブチルエーテル21.6gを混合し、光酸発生剤PAI−101(みどり化学(株)製)0.95gと、ニトリル基を有する化合物 n−バレ
ロニトリル(東京化成工業(株)製)0.57gを添加し、室温にて2時間撹拌、熱硬化性樹脂組成物C1を得た。得られた熱硬化性樹脂組成物C1を用いて、前記のように感光特性について評価した。また、樹脂膜を190℃で5分間熱処理して低屈折率透明硬化膜を作製し、屈折率、耐薬品性、透明性、平坦化性、表面ぬれ性、耐熱性について評価を行った。
比較例1
トリフルオロプロピルトリメトキシシラン152.67g(0.7モル)をフェニルトリメトキシシラン138.81g(0.7モル)に変更した他は、参考例1と同様にして固形分濃度43.5重量%のポリマー溶液Eを得た。
得られたポリマー溶液Eを57.5gはかり取り、プロピレングリコールモノブチルエーテル42.5gを混合して、室温にて2時間撹拌し、熱硬化性樹脂組成物Eを得た。得られた熱硬化性樹脂組成物Eを用いて、参考例1と同様にして硬化膜を作製し、屈折率、耐薬品性、透明性、平坦化性、表面ぬれ性、耐熱性について評価を行った。
比較例2
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン70.89g(0.3モル)をジメチルジメトキシシラン30.06g(0.3モル)に変更した他は、実施例と同様にして、固形分濃度23.3重量%のポリマー溶液Fを得た。
得られたポリマー溶液Fを83.3gはかり取り、アルミニウム系硬化剤として、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)(商品名ALCH−TR、川研ファインケミカル(株)社製)0.6gを添加し、さらにプロピレングリコールモノブチルエーテル 16.1gを混合して、室温にて2時間撹拌し、熱硬化性樹脂組成物Fを得た。得られた熱硬化性樹脂組成物Fを用いて、実施例と同様にして硬化膜を作製し、屈折率、耐薬品性、透明性、平坦化性、表面ぬれ性、耐熱性について評価を行った。
比較例3
ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン量を45.45g(0.08モル)、メチルトリエトキシシラン量を164.04g(0.92モル)に変更し、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシランを用いない他は、実施例と同様にして、固形分濃度21.1重量%のポリマー溶液Gを得た。
得られたポリマー溶液Gを94.8gはかり取り、マグネシウム系硬化剤として、マグネシウムビス(アセチルアセテート)(商品名ナーセムマグネシウム、日本化学産業(株)社製)1.0gを添加し、さらにジエチレングリコールエチルメチルエーテル(沸点176℃)10.3gを混合して、室温にて2時間撹拌し、熱硬化性樹脂組成物Gを得た。得られた熱硬化性樹脂組成物Gを用いて、実施例と同様にして硬化膜を作製し、屈折率、耐薬品性、透明性、平坦化性、表面ぬれ性、耐熱性について評価を行った。
比較例4
β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン量を7.392g(0.03モル)に変更し、フェニルトリメトキシシラン281.72g(0.97モル)を添加し、トリデカフルオロオクチルトリメトキシシランを用いない他は、実施例と同様にして、固形分濃度32.0重量%のポリマー溶液Hを得た。
得られたポリマー溶液Hを75.0gはかり取り、アルミニウム系硬化剤として、アルミニウムトリス(アセチルアセテート)(商品名アルミキレートA(W)、川研ファインケミカル(株)社製)1.0gを添加し、さらにプロピレングリコールモノt−ブチル
エーテル(沸点153℃)43.1gを混合して、室温にて2時間撹拌し、熱硬化性樹脂組成物Hを得た。得られた熱硬化性樹脂組成物Hを用いて、実施例と同様にして硬化膜を作製し、屈折率、耐薬品性、透明性、平坦化性、表面ぬれ性、耐熱性について評価を行った。
比較例5
メチルトリエトキシシランとγ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシランを用いない他は、実施例と同様にして、固形分濃度22.3重量%のポリマー溶液Iを得た。
得られたポリマー溶液Iを89.7gはかり取り、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル(沸点176℃)10.3gを混合して、室温にて2時間撹拌し、熱硬化性樹脂組成物Iを得た。得られた熱硬化性樹脂組成物Iを用いて、実施例と同様にして硬化膜を作製し、屈折率、耐薬品性、透明性、平坦化性、表面ぬれ性、耐熱性について評価を行った。
比較例6
冷却管および攪拌機を備えたフラスコに、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)8gおよびプロピレングリコールモノメチルエーテル(沸点121℃)220gを仕込んだ。引き続きメタクリル酸メチル19.50g(0.20モル)、メタクリル酸グリシジル43.59g(0.30モル)および、トリフルオロエチルメタクリレート(共栄社化学(株)製、製品名:ライトエステルM−3F)84.25g(0.50モル)を仕込み、窒素置換した後、ゆるやかに撹拌を始めた。溶液の温度内温を70℃に上昇させ、この温度で5時間攪拌して、固形分濃度31重量%のアクリルポリマー溶液を得た。得られたアクリルポリマー溶液にプロピレングリコールモノメチルエーテルを添加し、固形分濃度22.3重量%のポリマー溶液Jを得た。
得られたポリマー溶液Jを89.7gはかり取り、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル(沸点176℃)10.3gを混合して、室温にて2時間撹拌し、熱硬化性樹脂組成物Jを得た。得られた熱硬化性樹脂組成物Jを用いて、実施例と同様にして硬化膜を作製し、屈折率、耐薬品性、透明性、平坦化性、表面ぬれ性、耐熱性について評価を行った。
比較例7
メタクリル酸グリシジル量を77.65g(0.50モル)、メタクリル酸メチル量を48.75g(0.50モル)に変更し、トリフルオロエチルメタクリレートを用いない他は、比較例6と同様にして、固形分濃度20.0重量%のポリマー溶液Kを得た。
得られたポリマー溶液Kを100.0gはかり取り、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル(沸点176℃)10.3gを混合して、室温にて2時間撹拌し、熱硬化性樹脂組成物Kを得た。得られた熱硬化性樹脂組成物Kを用いて、実施例と同様にして硬化膜を作製し、屈折率、耐薬品性、透明性、平坦化性、表面ぬれ性、耐熱性について評価を行った。
実施例1〜3、参考例1〜5および比較例1〜7の組成を表1に、評価結果を表2に示した。
Figure 0005560518
Figure 0005560518
CCD(Charge Coupled Device,電荷結合素子)の構造を示す断面図
符号の説明
1 半導体基板
2 光電変換部
3 転送電極
4 遮光膜
5 層間絶縁膜
6 パッシベーション膜
7 透明平坦化膜
8 カラーフィルタ
9 保護膜
10 マイクロレンズ

Claims (8)

  1. (a)少なくとも一般式(1)で表されるフッ素含有シラン化合物および一般式(2)で表されるエポキシ基含有シラン化合物を酸触媒の存在下、加水分解反応させ、これを縮合反応させることにより得られるフッ素含有シロキサンポリマーならびに(c)アルミニウム系硬化剤であるアルミニウムキレート化合物および/またはマグネシウム系硬化剤であるマグネシウムキレート化合物を含有することを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。
    Si(OR4−m (1)
    (ただし、Rはフッ素数3〜17のフルオロアルキル基を表す。Rはメチル基、エチル基またはイソプロピル基を表し、それぞれ同一でも異なっていても良い。mは1または2を表す。mが2のとき、Rはそれぞれ同一でも異なっていても良い。)
    Si(OR4−n (2)
    (ただし、Rは水素原子の一部がエポキシ基またはグリシドキシ基で置換されたアルキル基を表す。Rはメチル基、エチル基またはイソプロピル基を表し、それぞれ、同一でも異なっていても良い。nは1または2を表す。nが2のとき、Rはそれぞれ同一でも異なっていても良い。)

  2. さらに(b)1気圧における沸点が100〜180℃の溶剤を含有することを特徴とする請求項1記載の熱硬化性樹脂組成物。
  3. (a)フッ素含有シロキサンポリマー中、一般式(1)で表されるフッ素含有シラン化合物に由来する構成単位の含有率が10〜70モル%であることを特徴とする請求項1記載の熱硬化性樹脂組成物。
  4. さらに(d)光により酸を発生する化合物を含有することを特徴とする請求項1記載の熱硬化性樹脂組成物。
  5. さらに(e)ニトリル基を有する化合物を含有することを特徴とする請求項記載の熱硬化性樹脂組成物。
  6. 請求項1〜のいずれか記載の熱硬化性樹脂組成物からなる樹脂膜を180℃〜300℃で熱処理して得られる硬化膜。
  7. 波長400nmおよび450nmの光透過率がいずれも膜厚1μmあたり95%以上であることを特徴とする請求項記載の硬化膜。
  8. 請求項記載の硬化膜を用いた固体撮像素子。
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