JP5558263B2 - タップ付き分配器 - Google Patents

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Description

本発明は、雷サージ対策を施した電源コンセントのタップを備えるタップ付き分配器に関する。
雷サージは屋外の柱上トランスや保安器などで、屋内への雷サージ侵入を防いでいるが、それでも雷サージの侵入が防げない場合がある。この場合、雷サージが電源線や通信回線を介して家屋内に侵入すると、家屋内に設置されている各種電子機器や家電機器が破壊される恐れがある。雷サージによる各種電子機器や家電機器の破壊を防止するには、各機器に雷サージ対策を施す必要がある。雷サージにより被害を受ける家電機器としては、テレビ受像器が多いことが知られている。従来提案されている、テレビ受像器を雷サージから保護することのできるタップ付き分配器100の回路図を図8に示す。
図8に示すタップ付き分配器100は、入力端子に入力されたテレビ信号を2分配して、2分配されたテレビ信号の一方をテレビ受像器に入力し、他方のテレビ信号をレコーダ等に入力する。そして、テレビ受像器に電源を供給する電源コンセントとレコーダ等に電源を供給する電源コンセントとを備えている。
図8に示すタップ付き分配器100の構成を示す回路図において、INはテレビ信号が入力される入力端子であり、入力端子INにはテレビ信号が伝播される信号線が接続される。入力端子INに入力されたテレビ信号はコンデンサC103を介して2分配器DIVに入力されて2分配される。2分配されたテレビ信号の一方は、コンデンサC101を介して第1出力端子OUT1から出力され、2分配されたテレビ信号の他方はコンデンサC102を介して第2出力端子OUT2から出力される。第1出力端子OUT1からのテレビ信号は、例えばテレビ受像器に供給され、第2出力端子OUT2からのテレビ信号は、例えばレコーダに供給される。入力端子INのホット側は3端子アレスタArrの第1端子に接続され、入力端子INにおけるアースされているコールド側は3端子アレスタArrの第3端子に接続されている。また、この3端子アレスタの第2端子はチョークコイルCH104の一端に接続され、チョークコイルCH104の他端は電源側のアース端子にジャンパー線Jにより接続されている。
なお、第1出力端子OUT1のホット側にはチョークコイルCH101の一端が接続され、その他端はダイオードD101のアノードに接続されている。また、第2出力端子OUT2のホット側にはチョークコイルCH102の一端が接続され、その他端はダイオードD102のアノードに接続されている。そして、ダイオードD101とダイオードD102のカソードは互いに接続されて、チョークコイルCH103の一端に接続され、その他端は入力端子INのホット側に接続されている。第1出力端子OUT1および第2出力端子OUT2のコールド側はアースされている。
電源側においては、電源プラグ110から商用交流が供給される2本の電源ライン間には、並列に第1電源コンセント111と第2電源コンセント112との2つが接続されている。例えば、第1電源コンセント111にはテレビ受像器の電源プラグが接続され、第2電源コンセント112にはレコーダの電源プラグが接続される。
また、電源プラグ110から商用交流が供給される2本の電源ラインの一方に電流ヒューズF101の一端が接続され、その他方に温度ヒューズF103の一端が接続されている。電流ヒューズF101の他端は温度ヒューズF102の一端に接続され、温度ヒューズF102の他端にはダイオードD103のアノードとバリスタZNR103の一端とコンデンサC104の一端とバリスタZNR101の一端とが接続されている。温度ヒューズF103の他端には抵抗R101の他端とバリスタZNR103の他端とコンデンサC104の他端とバリスタZNR102の一端が接続されている。ダイオードD103のカソードは発光ダイオードLEDのアノードに接続され、発光ダイオードLEDのカソードは抵抗R101の一端に接続されている。さらに、バリスタZNR101の他端とバリスタZNR102の他端は電源側のアースに接続されている。発光ダイオードLEDは、電源プラグ110が電源コンセントに装着されてタップ付き分配器100に商用電源が供給された際に点灯する。
このような回路とされたタップ付き分配器100において、入力端子INに雷サージが侵入した時は、過電圧により導通したアレスタArrおよびチョークコイルCH104、ジャンパー線Jを介して雷サージは電源側のアースに印加される。また、分配器側のアースに誘導された雷サージも過電圧により導通したアレスタArrおよびチョークコイルCH104、ジャンパー線Jを介して電源側のアースに印加される。電源側では過電圧によりバリスタZNR101とバリスタZNR102が導通し、雷サージは温度ヒューズF102および電流ヒューズF101を介した電源ラインと、温度ヒューズF103を介した電源ラインとから商用電源側へ流れるようになる。なお、電源側のアースが大地にアースされている場合は雷サージは大地に流れるようになる。このように、入力端子INに侵入した雷サージは分配器側のアースから電源側のアースに流れ、電源ラインを介して電源プラグ110から商用電源側へバイパスされるようになる。これにより、第1出力端子OUT1および第2出力端子OUT2に接続されている電子機器や家電機器を雷サージから保護することができるようになる。
また、商用電源側から電源プラグ110を介して雷サージが侵入した場合は、過電圧により導通したバリスタZNR103により吸収されると共に、過電圧によりバリスタZNR101およびZNR102が導通して電源側のアースに流れるようになる。この場合、ジャンパー線Jを介して電源側のアースから分配器側のアースへ侵入した雷サージは、過電圧により導通した3端子アレスタArrを介して、入力端子INに接続されている通信線に流れていくようになる。このように、商用電源側から電源プラグ110を介して侵入した雷サージは、電源側のアースから分配器側のアースに流れ、入力端子INに接続されている通信線へバイパスされるようになる。これにより、第1電源コンセント111および第2電源コンセント112に接続されている電子機器や家電機器を雷サージから保護することができるようになる。
また、第1出力端子OUT1から供給された衛星放送受信用アンテナへの直流電源は、チョークコイルCH101、ダイオードD101およびチョークコイルCH103を介して入力端子INから出力される。さらに、第2出力端子OUT2から供給された衛星放送受信用アンテナへの直流電源は、チョークコイルCH102、ダイオードD102およびチョークコイルCH103を介して入力端子INから出力される。入力端子INから出力された直流電源は、入力端子INに接続されている通信線を介して衛星放送受信用アンテナに供給される。
また、従来のテレビ受像器を雷サージから保護することのできるタップ付きプロテクタ200の回路図を図9に示す。
図9に示すタップ付きプロテクタ200は、テレビ受像器に電源を供給する電源コンセントとレコーダ等に電源を供給する電源コンセントとを備えている。
図9に示すタップ付きプロテクタ200の回路図において、INはテレビ信号が入力される入力端子であり、入力端子INにはテレビ信号が伝播される信号線が接続される。入力端子INに入力されたテレビ信号は、出力端子OUTから出力される。出力端子OUTからのテレビ信号は、例えばテレビ受像器に供給される。入力端子INおよび出力端子OUTのホット側は3端子アレスタArrの第1端子に接続され、3端子アレスタArrの第3端子は電源側のアースに接続されている。入力端子INおよび出力端子OUTにおけるコールド側はアースされている。
電源側においては、電源プラグ210から商用交流が供給される2本の電源ライン間には、第1電源コンセント211と第2電源コンセント212との2つのコンセントが並列に接続されている。例えば、第1電源コンセント211にはテレビ受像器の電源プラグが接続され、第2電源コンセント212にはレコーダの電源プラグが接続される。また、電源プラグ210から商用交流が供給される2本の電源ラインの一方に電流ヒューズF202の一端が接続され、その他方に温度ヒューズF203の一端が接続されている。電流ヒューズF202の他端は温度ヒューズF201の一端に接続され、温度ヒューズF201の他端にはダイオードD201のアノードとバリスタZNR203の一端とコンデンサC201の一端とバリスタZNR201の一端が接続されている。温度ヒューズF203の他端には抵抗R201の他端とバリスタZNR203の他端とコンデンサC201の他端とバリスタZNR202の一端が接続されている。ダイオードD201のカソードは発光ダイオードLEDのアノードに接続され、発光ダイオードLEDのカソードは抵抗R201の一端に接続されている。さらに、バリスタZNR201の他端とバリスタZNR202の他端は電源側のアースに接続されている。発光ダイオードLEDは、電源プラグ210が電源コンセントに装着されてタップ付きプロテクタ200に商用電源が供給された際に点灯する。
このような回路とされたタップ付きプロテクタ200において、入力端子INあるいは出力端子OUTに雷サージが侵入した時は、過電圧により導通したアレスタArrを介して雷サージは電源側のアースに印加される。また、入力端子INおよび出力端子OUT側のアースに誘導された雷サージも過電圧により導通したアレスタArrを介して電源側のアースに印加される。電源側では過電圧によりバリスタZNR201とバリスタZNR202が導通し、雷サージは温度ヒューズF201および電流ヒューズF202を介した電源ラインと、温度ヒューズF203を介した電源ラインから商用電源側へ流れるようになる。なお、電源側のアースが大地にアースされている場合は雷サージは大地に流れるようになる。このように、入力端子INに侵入した雷サージは分配器側のアースから電源側のアースに流れ、2本の電源ラインを介して電源プラグ210から商用電源側へバイパスされるようになる。これにより、第1出力端子OUT1および第2出力端子OUT2に接続されている電子機器や家電機器を雷サージから保護することができるようになる。
また、商用電源側から電源プラグ210を介して雷サージが侵入した場合は、過電圧により導通したバリスタZNR203により吸収されると共に、過電圧によりバリスタZNR201およびZNR202が導通して電源側のアースに流れるようになる。この場合、電源側のアースから入力端子INおよび出力端子OUT側のアースへ侵入した雷サージは、過電圧により導通した3端子アレスタArrを介して、入力端子INに接続されている通信線に流れていくようになる。このように、商用電源側から電源プラグ210を介して侵入した雷サージは、電源側のアースから分配器側のアースに流れ、入力端子INに接続されている通信線へバイパスされるようになる。これにより、第1電源コンセント211および第2電源コンセント212に接続されている電子機器や家電機器を雷サージから保護することができるようになる。
特開2000−92414号公報
従来のタップ付きプロテクタ200やタップ付き分配器100においては、電源ラインには避雷素子としてバリスタを3個を使用している。すなわち、電源ラインとアース間に対しバリスタを挿入すると共に、並列にバリスタを1個を設けている。通常時のバリスタは低い周波数で高インピーダンスとなり、高周波信号に対しては低インピーダンスになることから、電源ラインとアース間に挿入したバリスタにより電源ノイズがカットされ、並列に設けたバリスタにより高周波のノイズがTV信号に混入することを防いでいる。なお、並列に設けたバリスタにコンデンサをさらに並列に接続することでノイズの混入をより防いでいる。
しかしながら、従来のタップ付きプロテクタ200や従来提案されているタップ付き分配器100において、3端子アレスタArrは3つの電極が絶縁されて対向しているため、3つの電極間に静電容量が生じている。このため、高周波信号に対する入力端子INのホット側と電源側のアースが低インピーダンスを呈するようになる。すると、電源ラインから混入した信号やノイズが入力端子や出力端子OUT側に回り込んで、テレビ受像器等に対し混信障害を引き起こす要因となる。また、テレビ信号も電源ラインに回り込んで、TV信号を不要放射するようになり、他の電子機器に影響を及ぼす恐れがあるという問題点があった。
そこで、本発明は、電源ラインから混入した信号やノイズが出力端子から出力されることを防止できると共に、入力端子から入力された信号が不要放射されることを防止できるタップ付き分配器を提供することを目的としている。
本発明のタップ付き分配器は、電源コンセントが設けられていると共に、入力端子と分配された信号を出力する複数の出力端子が設けられている筐体と、前記入力端子から入力された信号を分配して前記複数の出力端子からそれぞれ出力する分配器の回路が組み込まれており、前記筐体に収納されている分配器基板と、電源から侵入した雷サージに対する避雷回路が組み込まれており、前記筐体に収納されている避雷回路基板と、前記入力端子のホット側と前記分配器基板のアースとの間に接続されている第1の2端子避雷素子と、前記分配器基板のアースと前記避雷回路基板のアースとの間に接続されている第2の2端子避雷素子とを備え、前記避雷回路基板における前記避雷回路は、2本の各電源ラインと前記避雷回路基板のアースとの間に接続されている第3の避雷素子を有しており、前記入力端子に侵入した雷サージが前記第1の2端子避雷素子および前記第2の2端子避雷素子から前記分配器基板のアースと前記避雷回路基板のアースを介して前記第3の避雷素子から電源へ流れることにより、前記入力端子に接続された電子機器に対して雷サージがバイパスされることを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、避雷回路基板のアースとの間に接続されている第3の避雷素子により、電源ラインから混入した信号やノイズが減衰されるようになる。この場合、電源ラインから混入した信号やノイズが避雷回路基板のアースから分配器基板のアースに回り込もうとしても、第2の2端子避雷素子により減衰されるようになる。これにより、電源ラインから混入した信号やノイズが出力端子から出力されることを防止できると共に、入力端子から入力された信号が不要放射されることを防止できるようになる。
本発明の実施例にかかるタップ付き分配器の構成を示す正面図である。 本発明の実施例にかかるタップ付き分配器の構成を示す側面図である。 本発明の実施例にかかるタップ付き分配器の構成を示す背面図である。 本発明にかかるタップ付き分配器の筐体を開けた状態の構成を示す正面図である。 本発明にかかるタップ付き分配器の構成を示す回路図である。 本発明にかかるタップ付き分配器のイミュニティ特性を示す図表である。 本発明にかかるタップ付き分配器の不要輻射特性を示す図表である。 従来提案されているタップ付き分配器の構成を示す回路図である。 従来のタップ付きプロテクタの構成を示す回路図である。
本発明の実施例にかかるタップ付き分配器1の構成を図1ないし図3に示す。図1は本発明の実施例にかかるタップ付き分配器1の構成を示す正面図であり、図2は本発明の実施例にかかるタップ付き分配器1の構成を示す側面図であり、図3は本発明の実施例にかかるタップ付き分配器1の構成を示す背面図である。
これらの図に示す本発明の実施例にかかるタップ付き分配器1は、細長い形状に形成され横幅より厚みが薄くされた略長方形状とされた樹脂製の筐体10を備えている。筐体10は裏側筐体と表側筐体とに半截されており、両者は裏側筐体の背面から挿入したネジを表側筐体にねじ込むことにより一体とされている。筐体10からは電源コード14が導出されており、電源コード14の先端に電源コンセントに差し込む電源プラグ15が装着されている。筐体10の正面には、同軸端子とされた第1出力端子OUT1と第2出力端子OUT2と入力端子INとが突出するよう設けられていると共に、第1電源コンセント12と第2電源コンセント13の2つの電源コンセントが設けられている。また、筐体10には電源が供給されている際に点灯するパイロットランプPLが設けられている。さらに、筐体10の一側面には大地アースのリード線を接続するアース端子11が設けられている。
次に、本発明にかかるタップ付き分配器1において、表側筐体を裏側筐体から取り外した筐体10における内部の構成を図4に示す。
図4に示すように、筐体10内には分配器基板20と避雷回路基板21との2つの基板が収納されていると共に、第1電源コンセント12および第2電源コンセント13のコンセント金具23が収納されている。筐体10から導出されている電源コード14の2本の電源ラインは、それぞれコンセント金具23に接続されると共に、コンセント金具23を介して避雷回路基板21に接続されている。避雷回路基板21のアースはアース端子11に接続されると共に、ジャンパー線22を介して分配器基板20のアースに接続されている。
次に、本発明にかかるタップ付き分配器1の回路構成を示す回路図を図5に示す。図5に示す本発明にかかるタップ付き分配器1は、入力端子に入力されたテレビ信号を2分配して、2分配されたテレビ信号の一方がテレビ受像器に、他方のテレビ信号がレコーダ等に入力可能な2分配器と、テレビ受像器に電源を供給する電源コンセントとレコーダ等に電源を供給する電源コンセントとを備えている。
図5において、分配器回路30は分配器基板20に組み込まれた回路であり、避雷回路31は避雷回路基板21に組み込まれた回路である。図5に示す本発明にかかるタップ付き分配器1における分配器回路30において、INはテレビ信号が入力される入力端子であり、入力端子INにはテレビ信号が伝播される同軸ケーブルが接続される。入力端子INに入力されたテレビ信号はコンデンサC1を介して2分配器を構成する第1トランスT1の一端に入力され、第1トランスT1の中点タップは第2トランスT2の中点タップに接続されている。第1トランスT1の他端はアースに接続されており、その中点タップに他端がアースに接続されたコンデンサC7の一端が接続されている。
そして、第2トランスT2の一端は直流阻止用のコンデンサC3の一端に接続されて、コンデンサC3の他端は第1出力端子OUT1のホット側に接続され、第2トランスT2の他端は直流阻止用のコンデンサC4の一端に接続されて、コンデンサC4の他端は第2出力端子OUT2のホット側に接続されている。これにより、入力端子INから入力されたテレビ信号が、2分配されて第1出力端子OUT1および第2出力端子OUT2から出力されるようになる。なお、第1出力端子OUT1および第2出力端子OUT2のコールド側は分配器基板20のアースに接続されている。第1出力端子OUT1からのテレビ信号は、例えばテレビ受像器に供給され、第2出力端子OUT2からのテレビ信号は、例えばレコーダに供給される。
また、第1出力端子OUT1のホット側にはチョークコイルCH1の一端が接続され、その他端はダイオードD1のアノードに接続されている。また、第2出力端子OUT2のホット側にはチョークコイルCH3の一端が接続され、その他端はダイオードD2のアノードに接続されている。そして、ダイオードD1とダイオードD2のカソードは互いに接続されて、チョークコイルCH2の一端に接続され、その他端は入力端子INのホット側に接続されている。チョークコイルCH1とダイオードD1との接続点には一端がアースに接続されたコンデンサC5の他端が接続され、チョークコイルCH3とダイオードD2との接続点には一端がアースに接続されたコンデンサC6の他端が接続されている。さらに、ダイオードD1,D2とチョークコイルCH2との接続点には一端がアースに接続されたコンデンサC2の他端が接続されている。
入力端子INのホット側は第1の2端子アレスタArr1の第1端子に接続され、入力端子INにおける分配器基板20のアースに接続されているコールド側は第1の2端子アレスタArr1の第2端子に接続されている。また、入力端子INのコールド側は第2の2端子アレスタArr2の第1端子に接続され、第2の2端子アレスタArr2の第2端子は避雷回路31のアースにジャンパー線22とされるジャンパー線Jを介して接続されている。
電源プラグ15から商用交流が供給される2本の電源ライン間には、並列に第1電源コンセント12と第2電源コンセント13との2つが接続されている。例えば、第1電源コンセント12にはテレビ受像器の電源プラグを、第2電源コンセント13にはレコーダの電源プラグを接続することができる。
避雷回路31においては、電源プラグ15から商用交流が供給される2本の電源ラインの一方に電流ヒューズF1の一端が接続され、その他方に温度ヒューズF3の一端が接続されている。電流ヒューズF1の他端には温度ヒューズF2の一端が接続され、温度ヒューズF2の他端にはダイオードD3のアノードとバリスタZNR1の一端とコンデンサC8の一端とバリスタZNR2の一端が接続されている。さらに、温度ヒューズF3の他端には抵抗R1の他端とコンデンサC8の他端とバリスタZNR1の他端とバリスタZNR3の一端が接続されている。ダイオードD3のカソードは発光ダイオードLEDのカソードに接続され、発光ダイオードLEDのアノードは抵抗R1の一端に接続されている。さらに、バリスタZNR2の他端とバリスタZNR3の他端は避雷回路基板21のアースに接続されている。発光ダイオードLEDは、電源プラグ15が電源コンセントに装着されてタップ付き分配器1に商用電源が供給された際に点灯するようになり、発光ダイオードLEDがパイロットランプPLとされている。
このような回路とされたタップ付き分配器1の避雷回路31においては、電源ラインと避雷回路基板21のアース間に対しバリスタZNR2,ZNR3を挿入すると共に、並列にバリスタZNR1を設けている。通常時のバリスタのインピーダンスは低い周波数に対しては高インピーダンスとなり、高周波信号に対しては低インピーダンスになることから、電源ラインとアース間に挿入したバリスタZNR2,ZNR3により電源ノイズがカットされ、並列に設けたバリスタZNR1により高周波のノイズがTV信号に混入することが防止される。なお、並列に設けたバリスタZNR1に並列に接続されたコンデンサC8により更にノイズの混入が防止されている。この場合、避雷回路31における電源ラインから混入した信号やノイズがジャンパー線Jを介して分配器回路30側に回り込もうとしても、直列に接続された第2の2端子アレスタArr2で減衰して分配器基板20のアースに流れる。このため、混入した信号やノイズが入力端子INや出力端子OUT1,OUT2に回り込むことはなく、出力端子OUT1,OUT2に接続されているテレビ受像器やレコーダ等に対し混信障害を引き起こすことを防止することができる。
なお、避雷回路基板21のアースと分配器基板20のアース間を第2の2端子アレスタArr2を介して接続することにより、耐雷効果が向上すると共に、避雷回路31において減衰しきれなかった妨害波やノイズが2端子アレスタArr2で減衰するようになる。
また、本発明にかかるタップ付き分配器1において、入力端子INに雷サージが侵入した時は、第1の2端子アレスタArr1が過電圧を受けて導通し、さらに、第2の2端子アレスタArr2が過電圧を受けて導通する。これにより、ジャンパー線Jを介して雷サージは避雷回路31に印加される。避雷回路31では雷サージによりバリスタZNR2とバリスタZNR3が過電圧を受けて導通し、電流ヒューズF1,温度ヒューズF2,F3を介して電源ラインから商用電源側へ流れるようになる。なおアース端子11が大地にアースされている場合は雷サージは大地に流れるようになる。このように、入力端子INに侵入した雷サージは分配器基板20のアースから避雷回路基板21のアースに流れ、タップ付き分配器1の電源プラグ15を介して商用電源側へバイパスされるようになる。これにより、第1出力端子OUT1および第2出力端子OUT2に接続されている電子機器や家電機器を雷サージから保護することができるようになる。
また、商用電源側から電源プラグ15を介して雷サージが侵入した場合は、過電圧を受けたバリスタZNR1により吸収されると共に、過電圧を受けたバリスタZNR2およびZNR3が導通する。すると、ジャンパー線Jを介して避雷回路基板21のアースから分配器基板20のアースへ雷サージが印加され、過電圧を受けた第2の2端子アレスタArr2が導通する。これにより、雷サージは入力端子INに接続されている同軸ケーブルを介して流れていくようになる。このように、商用電源側から電源プラグ15を介して侵入した雷サージは、避雷回路31のアースから分配器回路30のアースに流れ、タップ付き分配器1の入力端子INに接続されている同軸ケーブルへバイパスされるようになる。これにより、第1電源コンセント12および第2電源コンセント13に接続されている電子機器や家電機器を雷サージから保護することができるようになる。
また、第1出力端子OUT1から供給された衛星放送受信用アンテナへの直流電源は、チョークコイルCH1、ダイオードD1およびチョークコイルCH2を介して入力端子INから出力される。さらに、第2出力端子OUT2から供給された衛星放送受信用アンテナへの直流電源は、チョークコイルCH3、ダイオードD2およびチョークコイルCH2を介して入力端子INから出力される。入力端子INから出力された直流電源は、入力端子INに接続されている同軸ケーブルを介して衛星放送受信用アンテナに供給される。
次に、本発明にかかるタップ付き分配器1のイミュニティ特性を示す図表を図6に示す。イミュニティ特性は妨害波排除能力を示しており、イミュニティ特性の測定方法の概要を説明する。妨害波を放射する送信アンテナの送信電力をP[W]とし、送信アンテナからL[m]の位置に供試器を配置する。送信アンテナからL[m]離れた供試器における電界強度Eo[V/m]は、
Eo[V/m]=7√(P[W])/L[m] (1)
で表される。例えば、Pが0.01[W]でLが3[m]の時は、(1)式からEoは約0.23[V/m]と求められる。この電界強度をデシベル値で表すと、
Eo[dBμV/m]=20log(Eo[V/m]×10
=20log(0.23×10)≒107.2[dBμV/m]
となる。すなわち、供試器における妨害波の電界強度が約107.2[dBμV/m]となる。そして、供試器の出力端子にスペクトラムアナライザ等を接続して、出力端子から出力される妨害波のレベルを測定する。例えば、出力端子において測定した妨害波のレベルが37.2dBμであった場合は、イミュニティの値は107.2−37.2=70dBとなる。
図6に示すイミュニティ特性は上記のようにして測定され、「従来A」は図8に示す回路構成のタップ付き分配器100のイミュニティ特性であり、本発明にかかるタップ付き分配器1のイミュニティ特性と対比して示している。図6に示すイミュニティ特性は、送信アンテナから放射される妨害波の周波数を79MHz、450MHz、750MHzとして妨害波を送信する送信アンテナから3m離れた位置に供試器を配置した時の3mイミュニティ特性とされ、測定値欄の左半分は水平偏波の送信アンテナから供試器へ放射した場合であり、測定値欄の右半分は垂直偏波の送信アンテナから供試器へ放射した場合である。
図6を参照すると、本発明にかかるタップ付き分配器1のイミュニティ特性は、従来のタップ付き分配器100のイミュニティ特性と比較して、79MHzの測定周波数において表面、裏面、側面に水平偏波の妨害波を照射した場合は、約30dBないし約40dBものイミュニティ特性が向上されている。また、同周波数において垂直偏波の妨害波を照射した場合は、約20dBないし約25dBくらいのイミュニティ特性が向上されている。さらに、450MHzの測定周波数において表面、裏面、側面に水平偏波の妨害波を照射した場合の本発明にかかるタップ付き分配器1のイミュニティ特性は、約17dBないし約17.5dBくらいのイミュニティ特性が向上されている。また、同周波数において垂直偏波の妨害波を照射した場合は、約16.5dBないし約20dBくらいのイミュニティ特性が向上されている。さらに、750MHzの測定周波数において表面、裏面、側面に水平偏波の妨害波を照射した場合の本発明にかかるタップ付き分配器1のイミュニティ特性は、約20dBないし約27dBくらいのイミュニティ特性が向上されている。また、同周波数において垂直偏波の妨害波を照射した場合は、約12dBないし約20dBくらいのイミュニティ特性が向上されている。
このように、本発明にかかるタップ付き分配器1のイミュニティ特性は、従来のタップ付き分配器100のイミュニティ特性より、少なくとも約12dB以上で平均的に約22dBものイミュニティ特性が向上されていることが分かる。
次に、本発明にかかるタップ付き分配器1の不要放射特性を示す図表を図7に示す。図7において「従来A」は図8に示す回路構成のタップ付き分配器100であり、本発明にかかるタップ付き分配器1のイミュニティ特性と対比して示している。図7に示す不要放射特性においては、79MHz、450MHz、750MHzの測定周波数を約80dBμVの入力レベルで供試器の入力端子INに入力した際に、供試器から3m離れた外部位置の受信アンテナで受信された不要輻射の受信レベルとされている。測定値欄の左半分は水平偏波の受信アンテナで受信した場合であり、測定値欄の右半分は垂直偏波の受信アンテナで受信した場合である。
図7を参照すると、本発明にかかるタップ付き分配器1の不要放射特性は、従来のタップ付き分配器100の不要放射特性と比較して、79MHzの測定周波数において表面、裏面、側面から外部への不要放射の水平偏波成分は、約3.3dBないし約19dBくらい低減されている。また、同周波数において不要放射の垂直偏波成分は、約10dBないし約16.4dBくらい低減されている。さらに、450MHzの測定周波数における本発明にかかるタップ付き分配器1の表面、裏面、側面から外部への不要放射の水平偏波成分は、約9dBないし約20dBくらい低減されている。また、同周波数において不要放射の垂直偏波成分は、約13dBないし約21dBくらい低減されている。さらに、750MHzの測定周波数における本発明にかかるタップ付き分配器1の表面、裏面、側面から外部への不要放射の水平偏波成分は、約18dBないし約23.6dBくらい低減されている。また、同周波数において不要放射の垂直偏波成分は、約13dBないし約15dBくらい低減されている。
このように、本発明にかかるタップ付き分配器1は従来のタップ付き分配器100の不要放射特性より、少なくとも約3.3dB以上で平均的に約15dBもの不要放射特性が良好になっていることが分かる。
以上説明した本発明にかかるタップ付き分配器は、電源コンセントと分配信号の出力端子および入力端子が縦型の筐体の表面に縦方向に並べて配置されていることから、コンパクトなタップ付き分配器とすることができる。また、アース端子は大地にアースしても良いが、アースしていなくとも雷サージから保護することができる。
1 タップ付き分配器、10 筐体、11 アース端子、12 電源コンセント、13 電源コンセント、14 電源コード、15 電源プラグ、20 分配器基板、21 避雷回路基板、22 ジャンパー線、23 コンセント金具、30 分配器回路、31 避雷回路、100 タップ付き分配器、110 電源プラグ、111 電源コンセント、112 電源コンセント、200 タップ付きプロテクタ、210 電源プラグ、211 電源コンセント、212 電源コンセント、Arr アレスタ、Arr1 第1の2端子アレスタ、Arr2 第2の2端子アレスタ、DIV 分配器、F1 ヒューズ、F2,F3 温度ヒューズ、F101,F202 ヒューズ、F102,F201,F203 温度ヒューズ、IN 入力端子、J ジャンパー線、OUT1 第1出力端子、OUT2 第2出力端子、ZNR1,ZNR2,ZNR3 バリスタ、Arr 3端子アレスタ、ZNR101,ZNR102,ZNR103 バリスタ、ZNR201,ZNR202,ZNR203 バリスタ

Claims (1)

  1. 電源コンセントが設けられていると共に、入力端子と分配された信号を出力する複数の出力端子が設けられている筐体と、
    前記入力端子から入力された信号を分配して前記複数の出力端子からそれぞれ出力する分配器の回路が組み込まれており、前記筐体に収納されている分配器基板と、
    電源から侵入した雷サージに対する避雷回路が組み込まれており、前記筐体に収納されている避雷回路基板と、
    前記入力端子のホット側と前記分配器基板のアースとの間に接続されている第1の2端子避雷素子と、
    前記分配器基板のアースと前記避雷回路基板のアースとの間に接続されている第2の2端子避雷素子とを備え、
    前記避雷回路基板における前記避雷回路は、2本の各電源ラインと前記避雷回路基板のアースとの間に接続されている第3の避雷素子を有しており、前記入力端子に侵入した雷サージが前記第1の2端子避雷素子および前記第2の2端子避雷素子から前記分配器基板のアースと前記避雷回路基板のアースを介して前記第3の避雷素子から電源へ流れることにより、前記入力端子に接続された電子機器に対して雷サージがバイパスされることを特徴とするタップ付き分配器。
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