JP5556255B2 - 擦弦楽器演奏ロボット及びその制御方法 - Google Patents
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Description
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係る自動演奏ロボットが、擦弦楽器としてのバイオリンを演奏している様子を示す図である。
弓920は、スティック921と、スティック921に張られた弓毛922と、を備えている。さらに、スティック921には弓毛922に係る圧力を計測するための弓応力計測手段としての歪ゲージ930が貼設されている。
右手先部122が弓920を把持する基端を原点とし、弓毛922が弦911に接する位置を接点xsとする。この接点xsは、基端から弓毛922が弦911に接する位置までの距離を表す。前記原点を中心として、弓920の回転角度を、弓押し込み角度ΔΘとする。なお、弓920を弦911に押し込む方向を正とする。また、弦911の押し込み量をΔZとする。
ΔΘ=ΔZ/xs
図4は、自動演奏ロボット100の制御部200の構成を示す図である。
制御部200は、演奏データ記憶部210と、軌道算出部300と、関節角度算出部220と、を備える。
図5を参照して、弓押し込み角度算出部310の詳細な構成について説明する。
弓押し込み角度算出部310は、PIフィードバックループによって構成されている。具体的には、弓押し込み角度算出部310は、比較器311と、比例演算器312と、積分演算器313と、角度変換器314と、を備えている。
右手先軌道算出部320は、弓押し込み角度算出部310によって算出された弓押し込み角度ΔΘを実現するための、右手先部122の軌道を算出する。
補正弓角度算出部350は、歪データの目標値εrefと、弓毛922と弦911との接触位置xsとから、弓押し込み角度ΔΘを補正するための補正弓角度ΔΘffを算出する。補正弓角度算出部350により算出された補正弓角度ΔΘffが、弓押し込み角度算出部310により算出された弓押し込み角度ΔΘに加算される。すなわち、補正弓角度ΔΘffは、弓押し込み角度ΔΘに対する、フィードフォワード補正量となる。補正弓角度算出部350にはゲイン記憶部351が付設されている。補正弓角度算出部350は、ゲイン記憶部351に記憶されたゲインを参照して、歪データの目標値εrefと、弓毛922と弦911との接触位置xsとから、補正弓角度ΔΘffを算出する。
図6は、ゲインの調整フロー図である。図6で示すゲイン調整処理は、補正弓角度算出部350及びゲイン記憶部351の機能は利用せず、弓押し込み角度算出部310の機能のみを有効にして行う。すなわち、弓押し込み角度算出部310が弓押し込み角度ΔΘを算出し、算出された弓押し込み角度ΔΘを補正せずにそのまま利用するものとして、歪計測データεfを歪データεrefに追従させるフィードバック制御のみを有効にして行う。
S104:接触位置xmesに対する弓補正角度ΔΘmesを、最小二乗法を用いて2次式で近似して、2次のゲインa、b、cを求める。ここでは、以下の式を用いて、歪データの目標値εmesが0.5[V]の場合の2次のゲインa、b、cと、歪データの目標値εmesが1.5[V]の場合の2次のゲインa、b、cと、を求める。なお、Eは、残差二乗和を示す。
E=Σ(ΔΘmes−a×xmes 2−b×xmes−c)2
a=a1×εmes+b1
b=a2×εmes+b2
c=a3×εmes+b3
ΔΘff=a×xs 2+b×xs+c
a=a1×εref+b1
b=a2×εref+b2
c=a3×εref+b3
まず、自動演奏ロボット100による演奏開始に際して、必要な各種データを設定する。演奏データ記憶部210に、一曲分の演奏に必要な、歪データ211、接点データ212、弓姿勢データ213等を設定する。さらに、ゲイン記憶部351には、接点xs及び歪データの目標値εrefに応じて、最適なフィードフォワード制御を実現する2次ゲイン及び1次ゲインを設定する。
演奏データ記憶部210から、歪データεrefと、接点データxsと、弓姿勢データ213とが同期して出力される。
従来、ロボット100にバイオリンを演奏させる場合、弓920の歪量の計測に十分な感度が得られないことなどが影響して、ロボット100が演奏する時の弓の歪量を目標値に精度よく追従させることが難しかった。また、弓の構造上、歪量の計測感度を引き上げることは相当に困難であった。
例えば、上述した実施の形態1では、弓毛にかかる力を計測するための弓応力計測手段としてスティックに貼設した歪ゲージを用いる場合を例に説明した。この他、例えば、右手先部122とスティック921の基端との間に圧力センサを介在配置し、圧力センサからの出力値によって弓920に掛かる応力を計測するものとしてもよい。また、弓応力計測手段としての歪ゲージを設ける位置はスティックの前後略中央に限らず、弓の歪を検出でできる位置であればよい。また、弓応力計測手段としては、歪ゲージ、圧力センサに限らず、その他のセンサを用いてもよい。
Claims (4)
- 弓を把持して擦弦楽器を自動演奏する擦弦楽器の自動演奏ロボットであって、
弓毛が弦に押し当てられるときに前記弓毛と前記弦との間に作用する応力を計測する弓応力計測手段と、
楽曲演奏時に、前記弓毛が前記弦を押す応力を指令する弓応力データと、前記弓毛と前記弦との接触位置を指令する接点データと、を含む演奏データが設定記憶された演奏データ記憶部と、
前記弓応力計測手段による計測値と前記弓応力データとの偏差に基づくフィードバック制御演算によって前記演奏データに追従するために必要な動作軌道を算出する軌道算出部と、
前記動作軌道に基づいた動作を実行させる動作実行手段と、備え、
前記軌道算出部は、
前記演奏データ記憶部の前記弓応力データに追従するために必要な弓押し込み角度の指令値を算出する弓押し込み角度算出部と、
前記演奏データ記憶部の前記弓応力データ及び前記接点データに応じて、前記弓押し込み角度の指令値を補正するための弓補正角度を算出する弓補正角度算出部と、を備える
ことを特徴とする擦弦楽器の自動演奏ロボット。 - 前記軌道算出部は、
事前の実験によって、前記弓毛が前記弦を押す応力と、前記弓毛と前記弦との接触位置と、に応じて、前記弓応力データに対して前記弓応力計測手段による計測値の追従性が最も良くなるように求められた前記弓補正角度算出のためのゲインが設定記憶されたゲイン記憶部を備え、
前記弓補正角度算出部は、
楽曲演奏中に時々刻々変化する前記弓応力データ及び前記接点データに応じて前記ゲイン記憶部から前記ゲインを読み出し、当該読み出したゲインにより規定される補正弓角度算出式を用いて補正弓角度を算出し、当該算出した補正弓角度を前記弓押し込み角度の指令値に加算する
ことを特徴とする請求項1に記載の擦弦楽器の自動演奏ロボット。 - 前記弓応力計測手段は、弓のスティックに貼設された歪ゲージによって構成されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の擦弦楽器の自動演奏ロボット。 - 弓を把持して擦弦楽器を自動演奏する擦弦楽器の自動演奏ロボットの制御方法であって、
楽曲演奏時に、
弓毛が弦を押す応力を指令する弓応力データと、前記弓毛と前記弦との接触位置を指令する接点データと、を含む演奏データが与えられ、
与えられた前記弓応力データに追従するために必要な弓押し込み角度の指令値を算出し、
与えられた前記弓応力データ及び与えられた前記接点データに応じて、算出した前記弓押し込み角度の指令値を補正するための弓補正角度を算出する
ことを特徴とする擦弦楽器の自動演奏ロボットの制御方法。
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