JP5556132B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5556132B2
JP5556132B2 JP2009254813A JP2009254813A JP5556132B2 JP 5556132 B2 JP5556132 B2 JP 5556132B2 JP 2009254813 A JP2009254813 A JP 2009254813A JP 2009254813 A JP2009254813 A JP 2009254813A JP 5556132 B2 JP5556132 B2 JP 5556132B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
cylinder
internal combustion
combustion engine
intake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009254813A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011099385A (ja
Inventor
雄一 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2009254813A priority Critical patent/JP5556132B2/ja
Publication of JP2011099385A publication Critical patent/JP2011099385A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5556132B2 publication Critical patent/JP5556132B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0025Controlling engines characterised by use of non-liquid fuels, pluralities of fuels, or non-fuel substances added to the combustible mixtures
    • F02D41/0047Controlling exhaust gas recirculation [EGR]
    • F02D41/0065Specific aspects of external EGR control
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/008Controlling each cylinder individually
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1438Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
    • F02D41/1444Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases
    • F02D41/1448Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being an exhaust gas pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0002Controlling intake air
    • F02D2041/001Controlling intake air for engines with variable valve actuation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
複数の気筒群の中の一部の気筒群からの排気をEGRガスとして吸気通路に還流し、EGRガスを取り出した気筒群におけるバルブオーバーラップ期間よりも、EGRガスを取り出していない気筒群におけるバルブオーバーラップ期間を長くする技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この従来技術によれば、EGRガスを取り出していない気筒群におけるバルブオーバーラップ期間をより長くすることにより、気筒内から既燃ガスを排出し易くしている。これにより、EGRガスを取り出していない気筒群に残留する既燃ガス量を減少させて、各気筒間の燃焼のばらつきを抑制している。
ところで、各気筒の吸気ポートに夫々EGRガスを導入する装置を備えている場合であって、圧縮行程の途中で吸気弁を閉じる場合においては、吸気弁が閉じる直前にはピストンが上昇しているために、気筒内から吸気ポートへ新気が逆流することがある。このときに、排気の圧力が吸気ポート内の圧力よりも低くなっていると、新気がEGR通路を逆流する。この逆流した新気が、他の気筒の吸気行程で吸入されると、該他の気筒においてはEGRガスが不足することになる。そうすると、気筒間のEGRガス量にばらつきが生じるため、燃焼状態がばらつく虞がある。
特開2006−132479号公報 特開2007−263050号公報 特開2009−108713号公報
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、複数の気筒を備えた内燃機関の制御装置において、気筒間のEGRガス量のばらつきを抑制できる技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために本発明による内燃機関の制御装置は、以下の手段を採用した。すなわち、本発明による内燃機関の制御装置は、
複数の気筒を有する内燃機関の排気通路と各気筒に通じる夫々の吸気通路とを接続するEGR通路を備えたEGR装置と、
前記内燃機関の吸気弁の閉時期を変更する変更手段と、
前記内燃機関の排気の圧力が基準値よりも低いか否か判定する判定手段と、
前記判定手段により排気の圧力が基準値よりも低いと判定される場合には、排気の圧力が基準値のときよりも、吸気弁の閉時期を早くする補正手段と、
を備えることを特徴とする。
内燃機関の排気の圧力の基準値は、例えば内燃機関の運転状態(例えば機関回転数及び機関負荷)に基づいて得る。この排気の圧力が基準値よりも低いか否かの判定は、実際に
EGRガス量を測定して行なっても良く、EGRガス量と相関関係にある物理量を測定又は推定して行なっても良い。また、内燃機関やEGR装置の状態が、排気の圧力が基準値よりも低くなり得る状態であるか否か判定しても良い。排気の圧力の基準値は、気筒内から吸気通路へ吹き返した新気がEGR通路へ逆流することのない圧力の下限値とすることができる。すなわち、排気の圧力が基準値よりも低くなると、気筒内から吸気通路へ吹き返した新気がEGR通路へ逆流する虞がある。なお、排気の基準値にはある程度の幅があっても良い。
そして、判定手段により排気の圧力が基準値よりも低いと判定される場合には、新気がEGR通路へ逆流することを抑制するために、吸気弁の閉時期を早くしている。吸気弁の閉時期は、開いていた吸気弁が全閉となる時期としても良い。すなわち、より早い時期に吸気弁を閉じることで、ピストンの上昇により気筒内から吸気通路へ吹き返す新気量を減少させている。これにより、吸気通路の圧力の上昇を抑制することができるため、EGR通路に新気が流入することを抑制できる。このようにして、気筒間のEGRガス量(EGR率としても良い。)のばらつきを抑制できる。
また、前記変更手段は、前記内燃機関の吸気弁の開時期を変更し、
前記補正手段は、前記判定手段により排気の圧力が基準値よりも低いと判定される場合には、排気の圧力が基準値のときよりも、吸気弁の開時期を吸気上死点に近づけることができる。
ここで、吸気弁の開時期が吸気上死点よりも後になるほど、吸気弁の開時期における気筒内の負圧が大きくなることにより吸気通路と気筒内との圧力差が大きくなるので、吸気の流速が高くなる。吸気の流速が高くなれば、吸気の負圧が大きくなるため、EGR通路の排気通路側と吸気通路側との圧力差が大きくなるので、EGRガス量が増加する。一方、吸気弁の開時期を吸気上死点に近づけるほど、吸気弁の開時期における吸気通路と気筒内との圧力差は小さくなるため、吸気の流速が低くなり、吸気の負圧が小さくなる。そうすると、EGR通路の排気通路側と吸気通路側との圧力差が小さくなるため、EGRガス量が減少する。そして、EGRガス量が増加していることにより排気の圧力が基準値よりも低くなっているとすれば、吸気弁の開時期を吸気上死点に近づけることにより、EGRガス量の増加を打ち消すことができる。これにより、燃焼状態の悪化を抑制できる。なお、吸気弁の開時期は、吸気弁が開き始める時期としても良い。
また、前記変更手段は、吸気弁の開時期又は排気弁の閉時期の少なくとも一方を変更することで、吸気弁と排気弁とが共に開いている期間であるバルブオーバーラップ期間の長さを変更し、
前記補正手段は、前記判定手段により排気の圧力が基準値よりも低いと判定される場合には、排気の圧力が基準値のときよりも、前記バルブオーバーラップ期間を短くすることができる。
例えば、吸気弁の開時期を遅くするか又は排気弁の閉時期を早くすることにより、バルブオーバーラップ期間を短くすることができる。そして、バルブオーバーラップ期間を短くすることにより、気筒内に残留する既燃ガス量(内部EGRガス量)が減少するため、EGRガス量の増加を打ち消すことができるので、燃焼状態の悪化を抑制できる。
また、内燃機関の動作点を等馬力線上で変更する動作点変更手段を備え、
前記動作点変更手段は、前記判定手段により排気の圧力が基準値よりも低いと判定される場合には、排気の圧力が基準値のときよりも、等馬力線上で内燃機関の負荷を低くすることができる。
内燃機関の負荷を減少させることにより、排気の量を減少させることができるため、EGR通路を流通するEGRガス量も減少させることができる。これにより、EGRガス量の増加を打ち消すことができるので、燃焼状態の悪化を抑制できる。また、内燃機関の負荷を等馬力線上で低くするため、ドライバビリティの悪化を抑制できる。なお、内燃機関の動作点は、機関回転数及び機関負荷としても良い。
また、上記課題を達成するために本発明による内燃機関の制御装置は、以下の手段を採用した。すなわち、本発明による内燃機関の制御装置は、
複数の気筒を有する内燃機関の排気通路と各気筒に通じる夫々の吸気通路とを接続するEGR通路を備えたEGR装置と、
前記内燃機関の吸気弁の閉時期を各気筒で夫々変更する変更手段と、
前記内燃機関の排気の圧力が基準値よりも低いか否か判定する判定手段と、
前記判定手段により排気の圧力が基準値よりも低いと判定される場合には、EGRガスが多く導入される気筒の吸気弁の閉時期を、該気筒よりもEGRガスが少なく導入される気筒の吸気弁の閉時期よりも早くする補正手段と、
を備えることを特徴とする。
ここで、気筒内からEGR通路へ新気が吹き返すと、この新気が他の気筒に流入する虞がある。すなわち、EGR通路が各気筒へ順次分岐していると、気筒内からEGR通路の分岐部まで逆流した新気は、該分岐部よりも上流側から流れてくるガスに押されて、該分岐部よりも下流側へ流される。そして、下流側で分岐しているEGR通路へ流入する。そうすると、EGR通路の分岐部が下流側の気筒ほど、EGR通路から供給されるガス中の新気の割合が高くなる。したがって、分岐部が上流側の気筒ほど、EGRガス量が多くなる。これに対し、EGRガスが多く導入される気筒ほど吸気弁の閉時期を早くすることにより新気の逆流を抑制すれば、より下流側から分岐しているEGR通路へ新気が流入することを抑制できる。これにより、EGRガス量の気筒間のばらつきを抑制できる。
また、前記変更手段は、前記内燃機関の吸気弁の開時期を各気筒で夫々変更し、
前記補正手段は、前記判定手段により排気の圧力が基準値よりも低いと判定される場合には、EGRガスが多く導入される気筒の吸気弁の開時期を、該気筒よりもEGRガスが少なく導入される気筒の吸気弁の開時期よりも吸気上死点に近づけることができる。
ここで、吸気弁の開時期を吸気上死点に近づけるほど、吸気弁の開時期における吸気通路と気筒内との圧力差は小さくなるため、吸気の流速が低くなり、吸気の負圧が小さくなる。そうすると、EGR通路の排気通路側と吸気通路側との圧力差が小さくなるため、EGRガス量が減少する。そして、EGRガス量が増加していることにより排気の圧力が基準値よりも低くなっているとすれば、EGRガス量が多く導入される気筒の吸気弁の開時期を吸気上死点に近づけることにより、EGRガス量の増加を打ち消すことができる。これにより、燃焼状態の悪化を抑制できる。
また、前記変更手段は、吸気弁の開時期又は排気弁の閉時期の少なくとも一方を各気筒で夫々変更することで、吸気弁と排気弁とが共に開いている期間であるバルブオーバーラップ期間の長さを各気筒で夫々変更し、
前記補正手段は、前記判定手段により排気の圧力が基準値よりも低いと判定される場合には、EGRガスが多く導入される気筒のバルブオーバーラップ期間を、該気筒よりもEGRガスが少なく導入される気筒のバルブオーバーラップ期間よりも短くすることができる。
このようにバルブオーバーラップ期間を短くすることにより、気筒内に残留する既燃ガス量(内部EGRガス量)が減少するため、EGRガス量の増加を打ち消すことができる
ので、燃焼状態の悪化を抑制できる。
また、前記判定手段は、前記EGR弁が開いた状態で固着したときに、前記内燃機関の排気の圧力が基準値よりも低いと判定することができる。
EGR弁が開いた状態で固着したときとは、全閉以外の開度で作動しなくなったときであり、例えば、全開のまま作動しなくなったときを含む。また、目標開度よりも大きな開度で作動しなくなったときとしても良い。EGR弁が開いた状態で固着するとEGRガス量を調節することができなくなるため、EGR通路に流入する排気の量が多くなるので、排気の圧力が低くなる。そうすうと、排気の圧力が基準値よりも低くなり得るといえる。また、排気の圧力とEGR弁の開度とには相関関係がある。そうすると、EGR弁の開度が分かれば、排気の圧力を検出することなく内燃機関の排気の圧力が基準値よりも低いか否か判定することができる。
本発明に係る内燃機関の制御装置によれば、気筒間のEGRガス量のばらつきを抑制できる。
実施例に係る内燃機関の制御装置を適用する内燃機関とその吸・排気系の概略構成を示す図である。 内燃機関の縦断面図である。 実施例に係るハイブリッドシステムの概略構成図である。 1番気筒に通じる枝部を通過するガスの流量の推移を示した図である。 吸気弁が開いている期間を示す図である。 吸気弁が開いている期間を示す図である。 気筒内に流入する吸気の流速の推移を示した図である。 吸気弁が開いている期間を示す図である。 内燃機関の回転数とトルク(負荷)との関係を示した図である。 実施例1に係る制御フローを示したフローチャートである。 EGR弁の固着位置と、吸気弁の閉時期の進角量との関係を示した図である。 5番気筒に通じる枝部を通過するガスの流量の推移を示した図である。 分配部におけるEGRガス濃度を示した図である。 実施例2に係る制御フローを示したフローチャートである。
以下、本発明に係る内燃機関の制御装置の具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。
図1は、本実施例に係る内燃機関の制御装置を適用する内燃機関とその吸・排気系の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、6つの気筒2を有する水冷式のV型4サイクル・ディーゼルエンジンである。なお、1番気筒から6番気筒までを、#1から#6で表している。本実施例では、ガソリンエンジンであっても、また、V型以外の気筒配列であっても適用可能である。
内燃機関1の各気筒2には、サージタンク31から延びる吸気枝管32が夫々接続されている。各吸気枝管32は、内燃機関1に形成されている吸気ポート33を介して気筒2に通じている。また、サージタンク31は吸気管34に接続されている。なお、本実施例
では、サージタンク31、吸気枝管32、吸気ポート33、吸気管34を合わせて吸気通路3と称する。
サージタンク31よりも上流の吸気管34には、該吸気管34内を流通する吸気の流量を調節するスロットル5が設けられている。このスロットル5は、電動アクチュエータにより開閉される。
また、内燃機関1には、夫々のバンク毎に排気通路4が接続されている。そして、内燃機関1には、排気通路4内を流通する排気の一部を吸気通路3へ再循環させるEGR装置40が備えられている。このEGR装置40は、取込部41、分配部42、枝部43およびEGR弁44を備えて構成されている。なお、本実施例では取込部41、分配部42、及び枝部43が、本発明におけるEGR通路に相当する。
取込部41の一端は一方のバンクの排気通路4に接続され、他端は分配部42に接続されている。なお、両バンクの排気通路4が合流している場合には、合流している箇所よりも下流側の排気通路4に取込部41の一端を接続しても良い。そして、分配部42には、各気筒2の吸気ポート33に通じる枝部43が夫々接続されている。なお、枝部43は、夫々の気筒2の吸気枝管32に通じていても良い。この枝部43により、EGRガスを気筒2の直上流へ導入することができる。また、EGR弁44は、取込部41の通路断面積を調節することにより、該取込部41を流れるEGRガスの量を調節する。
次に、図2は内燃機関1の縦断面図である。なお、図2では1気筒のみを示しているが、他の気筒も同様の構造である。
気筒2には、吸気ポート33及び排気ポート45が接続されている。気筒2への吸気の流入は吸気弁11によって制御される。吸気弁11の開閉は、アクチュエータ12により行なわれる。また、気筒2外への排気の排出は排気弁13によって制御される。排気弁13の開閉はアクチュエータ14により行なわれる。アクチュエータ12によれば吸気弁11の開閉時期を変更することができる。また、アクチュエータ14によれば排気弁13の開閉時期を変更することができる。さらに、アクチュエータ12,14の少なくとも一方
によりバルブオーバーラップ期間を変更することができる。なお、本実施例においてはアクチュエータ12,14が、本発明における変更手段に相当する。
そして、内燃機関1のクランクシャフト15にコンロッド16を介して連結されたピストン17が、気筒2内で往復運動を行う。また、内燃機関1には、気筒2内へ燃料を噴射する燃料噴射弁18が取り付けられている。
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニットであるECU90が併設されている。このECU90は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態を制御するユニットである。
また、ECU90には、運転者がアクセルペダル91を踏み込んだ量に応じた電気信号を出力し機関負荷を検知可能なアクセル開度センサ92、および機関回転数を検知するクランクポジションセンサ93が電気配線を介して接続されており、これらセンサの出力信号がECU90に入力される。
一方、ECU90には、スロットル5、EGR弁44、アクチュエータ12,14、燃料噴射弁18が電気配線を介して接続されており、該ECU90によりこれらの機器が制御される。また、ECU90は、ハイブリッドシステム50に接続されており、該ハイブリッドシステム50を制御している。
図3は、本実施例に係るハイブリッドシステム50の概略構成図である。本実施例に係るハイブリッドシステム50は、内燃機関1、動力分割機構51、電動モータ52、発電機53、バッテリ54、インバータ55、車軸56、減速機57、車輪58を備えて構成されている。
動力分割機構51は、内燃機関1からの出力を発電機53や車軸56に振り分けている。この動力分割機構51は、電動モータ52からの出力を車軸56に伝達する機能をも有する。電動モータ52は、減速機57を介して車軸56と比例した回転数にて回転する。電動モータ52は、通常運転時には必要に応じて内燃機関1の出力を補助することもできる。また、電動モータ52及び発電機53には、インバータ55を介してバッテリ54が接続されている。そして、発電機53は、内燃機関1からの動力を得て発電しバッテリ54の充電を行う。
このように構成されたハイブリッドシステム50では、内燃機関1の出力若しくは電動モータ52の出力により車軸56を回転させ、車輪58が駆動される。また、内燃機関1の出力と電動モータ52の出力とを合わせて車軸56を回転させ、車輪58を駆動することもできる。さらに、電動モータ52の出力により内燃機関1のクランクシャフト15を回転させることもできる。つまり、ハイブリッドシステム50によれば、電動モータ52のトルクを調節することにより、機関負荷及び機関回転数を調節することができる。これにより、内燃機関1の出力を変化させないで、機関負荷及び機関回転数を変更することができる。これにより、内燃機関1の動作点を等出力線上で変更することができる。すなわち、本実施例においてはハイブリッドシステム50が、本発明における動作点変更手段に相当する。
ここで、本実施例に係るEGR装置40のように、各気筒2の直上流に夫々EGRガスを供給する場合には、気筒間でEGRガス量にばらつきが生じる虞がある。そして、気筒間でEGRガス量にばらつきあると、気筒間で燃焼状態がばらついたり、トルク変動が起こったりする虞がある。したがって、EGRガス量の気筒間ばらつきを抑制することが望まれる。
ここで、図4は、1番気筒に通じる枝部43を通過するガスの流量の推移を示した図である。横軸はクランクアングルである。クランクアングルの0degは、1番気筒の圧縮上死点である。ガスの流量が正の値の場合には、枝部43から吸気ポート33へ向かってガスが流れている。一方、ガス流量が負の値の場合には、吸気ポート33内のガスが枝部43に逆流している。
図4を見れば分かるように、1番気筒の吸気弁11が開いている期間(1番気筒吸気弁開期間)の後半において吸気ポート33から枝部43へのガスの逆流が顕著になる。これは、1番気筒からのガスの吹き返しによるものと考えられる。すなわち、吸気脈動の影響を受けている。そして、吸気ポート33から枝部43に逆流するガスには、新気とEGRガスとが含まれている。この新気が分配部42まで逆流して、他の気筒2へ通じる枝部43へ流入すると、該他の気筒2では、枝部43から新気とEGRガスとが供給されることになる。すなわち、新気で希釈されたEGRガスが供給されることになる。
例えば、5番気筒や6番気筒から逆流した新気が分配部42に流入すると、取込部41から流れてくるEGRガスにより該新気が押されて、該新気が1番気筒から4番気筒の枝部43へ向かって流れる。そして、これらの枝部43に流入した新気は、夫々の気筒2の吸気行程で気筒内に吸入される。そうすると、本来は、枝部43から既燃ガスのみが供給されるはずが、新気も供給されることになるため、気筒2内の既燃ガスの割合が低くなる
。そうすると、気筒間のEGRガス量(EGR率としても良い)のばらつきが大きくなる。
このような気筒間のEGRガス量のばらつきを考慮して、枝部43の径を設定すれば、気筒間のEGRガス量のばらつきを抑制することができる。しかし、EGR弁44の故障等によりEGRガス量が目標値よりも増加した場合には、気筒間のEGRガス量のばらつきが大きくなる。ここで、EGRガス量が目標値よりも増加すると、排気通路4を流通する排気の量が減少するため、排気通路4内の圧力が基準値よりも減少する。逆に、排気通路4内の圧力が基準値よりも低くなったときに、EGR弁44の故障であると判定しても良い。排気の圧力の基準値及びEGRガス量の目標値は、気筒2内から吸気通路3へ吹き返した新気が枝部43へ逆流することのない値、又はEGRガス量の気筒間ばらつきが許容範囲内になる値とする。これらの値は、内燃機関1の運転状態に応じて決定しても良い。なお、本実施例ではEGR弁44が開固着したときに排気の圧力が基準値よりも低くなるとして説明するが、排気の圧力を直接測定しても良い。
そして本実施例では、EGR弁44が開いたまま故障して閉じることのできない状態のときに、吸気弁11の閉時期を早くする。なお、EGR弁44が開いたまま故障して閉じることのできない状態のことを以下、開固着と称する。EGR弁44の開固着は、例えばEGRガス中の粒子状物質(PM)がEGR弁44に付着することで起こる。そして、吸気弁11の閉時期を早くすることにより、気筒2内からの新気の吹き返しを抑制できる。
図5は、吸気弁11が開いている期間を示す図である。図5(A)はEGR弁44が正常の場合を示し、図5(B)はEGR弁44が開固着している場合を示している。0度の位置が吸気上死点(TDC)で1周がクランクアングルの360度に対応している。吸気弁11が開いている期間には、斜線を施してある。吸気弁11の開時期は、どちらも吸気上死点より後で同時期である。また、吸気弁11の閉時期は、EGR弁44が正常の場合には吸気下死点(BDC)後90度より後で、EGR弁44が開固着している場合にはBDC後90度より前である。
このようにEGR弁44が開固着している場合には、EGR弁44が正常の場合よりも、吸気弁11の閉時期を早くすると、気筒2内から吸気ポート33へ吹き返す新気量が減少するため、枝部43へ逆流する新気量を減少させることができる。これにより、気筒間のEGRガス量のばらつきを抑制することができる。また、吸気弁11の閉時期を早くすることにより、有効圧縮比を高くすることができるため燃費を向上させることもできる。
また、EGR弁44が開固着している場合には、EGR弁44が正常の場合よりも、吸気弁11の開時期を早くしても良い。
図6は、吸気弁11が開いている期間を示す図である。図6(A)はEGR弁44が正常の場合を示し、図6(B)はEGR弁44が開固着している場合を示している。吸気弁11の開時期は、EGR弁44が正常の場合には吸気上死点よりも後とし、EGR弁44が開固着している場合には吸気上死点近傍とする。すなわち、EGR弁44が開固着している場合には、EGR弁44が正常の場合と比較して、吸気弁11の開時期を吸気上死点に近づけている。
ここで、図7は、気筒2内に流入する吸気の流速の推移を示した図である。横軸はクランクアングルである。実線は、吸気弁11の開時期を吸気上死点近傍とした場合(図6(B)の場合)を示し、一点鎖線は、吸気弁11の開時期を吸気上死点よりも遅くした場合(図6(A)の場合)を示している。
吸気弁11の開時期が吸気上死点よりも後の場合には、ピストン17が下降している最中に吸気弁11が開き始めるため、気筒2内の負圧が大きくなったときに吸気弁11が開き始めることになる。そうすると、吸気ポート33と気筒2内との圧力差が大きくなってから吸気弁11が開き始めるため、吸気ポート33から気筒2内へ勢い良くガスが流入する。すなわち、吸気の流速が高くなる。
一方、吸気弁11の開時期を吸気上死点近傍に近づけると、吸気弁11が開くときの吸気ポート33と気筒2内との圧力差がより小さくなるため、吸気の流速を低下させることができる。そして、吸気の流速が低下することにより、吸気の負圧を小さくすることができる。これにより、排気通路4と吸気ポート33との圧力差が小さくなるため、EGRガスの流通量を減少させることができる。すなわち、枝部43から吸気ポート33に流入するEGRガス量を減少させることができる。したがって、EGR弁44が開固着することによりEGRガス量が目標値よりも多くなったとしても、吸気弁11の開時期を吸気上死点近傍とすれば、EGRガス量の増加を打ち消すことができるため、気筒内のEGRガス量が過剰となることを抑制できる。
なお、図6では、吸気弁11の閉時期を同時期としているが、図5に示したように吸気弁11の閉時期を併せて変更しても良い。すなわち、吸気弁11の開時期または閉時期を、何れか一方だけ変更しても良く、両方とも変更しても良い。ここで、吸気弁11の開時期及び閉時期を両方とも変更した場合において吸気弁11が開いている期間を図8に示す。
図8は、吸気弁11が開いている期間を示す図である。図8(A)はEGR弁44が正常の場合を示し、図8(B)はEGR弁44が開固着している場合を示している。吸気弁11の開時期は、EGR弁44が正常の場合には吸気上死点よりも後とし、EGR弁44が開固着している場合には吸気上死点近傍とする。また、吸気弁11の閉時期は、EGR弁44が正常の場合には吸気下死点後90度よりも後とし、EGR弁44が開固着している場合には吸気下死点後90度よりも前とする。このようにすることで、EGRガス量の気筒間のばらつきを抑制しつつ、EGRガス量が過剰になることを抑制できる。
さらに、EGR弁44が開固着している場合には、EGR弁44が正常の場合よりも、吸気弁11が開いている期間と排気弁13が開いている期間とが重なる期間であるバルブオーバーラップ期間を短くしても良い。例えば、吸気弁11の開時期を遅くするか、または排気弁13の閉時期を早くすることの少なくとも一方を行なうことでバルブオーバーラップ期間を短くする。
このようにすることで、気筒2内に残留する既燃ガス(内部EGRガス)を減少させることができるため、枝部43から供給されるEGRガス(外部EGRガス)が増加したとしても、気筒2内の既燃ガスの総量の増加を抑制できる。これにより、EGRガス量が過剰となることを抑制できるため、燃焼状態の悪化を抑制できる。
また、駆動源として内燃機関1及び電動モータ52を備えたハイブリッド車両においては、EGR弁44が開固着している場合には、EGR弁44が正常の場合よりも、機関負荷を減少させるように電動モータ52を制御しても良い。このときには、内燃機関1の動作点を等馬力線上で変更する。
図9は、内燃機関1の回転数とトルク(負荷)との関係を示した図である。実線は動作線を示し、破線は等馬力線を示している。図9に示す動作線は、EGR弁44が正常の場合の動作線である。すなわち、EGR弁44が正常の場合には、機関回転数及び機関負荷が図9に示した動作線上にあるように内燃機関1およびハイブリッドシステム50が制御
される。一方、EGR弁44が開固着している場合には、内燃機関1の動作点が等馬力線上で低負荷側(図9の矢印方向)に変更される。
このように内燃機関1の負荷を減少させることにより、排気の量を減少させることができるため、EGRガス量を減少させることができる。すなわち、EGR弁44が開固着したことによるEGRガス量の増加を打ち消すことができる。なお、内燃機関1の動作点を変更することに併せて、吸気弁11の開時期若しくは閉時期、またはバルブオーバーラップ期間を変更しても良い。
次に、図10は、本実施例に係る制御フローを示したフローチャートである。本ルーチンは、ECU90により所定の時間毎に繰り返し実行される。
ステップS101では、内燃機関1の運転状態が検出される。例えば、機関回転数、機関負荷、冷却水温度が検出される。
ステップS102では、EGR弁44が開固着しているか否か判定される。また、EGR弁44の開度が目標開度よりも大きな開度であるか否か判定しても良い。本ステップでは、EGRガス量が目標値よりも多くなる状態であるか否か判定される。
例えば、EGR弁44に該EGR弁44の開度を検出する開度センサを取り付けておくことで、EGR弁44の実際の開度を得ることができる。EGR弁44の目標開度は、ステップS101で検出される内燃機関1の運転状態に応じて決定される。EGR弁44の目標開度と内燃機関1の運転状態との関係は予め実験等により求めておく。そして、EGR弁44の実際の開度と目標開度とを比較することで、EGR弁44が目標開度よりも大きな開度となっているか否か判定できる。また、ECU90からEGR弁44の開度を変更する指令が出ているにもかかわらず、EGR弁44の実際の開度が大きなまま変化しない場合には、EGR弁44が開固着していると判定できる。
また、例えば吸気通路3の実際の圧力と目標圧力とを比較しても良い。EGR弁44が開固着すると、EGR通路を流通するEGRガス量が多くなるため、吸気通路3の実際の圧力が増加する。吸気通路3の実際の圧力は、圧力センサを取り付けておくことで得ることができる。また、吸気通路3の目標圧力は、内燃機関1の運転状態に応じて決定される。吸気通路3の目標圧力と、内燃機関1の運転状態との関係は予め実験等により求めておく。そして、吸気通路3の実際の圧力と目標圧力とを比較することで、EGR弁44が目標開度よりも大きな開度となっているか否か判定できる。
さらには、排気通路4の実際の圧力と基準値とを比較しても良い。実際の圧力はセンサにより得る。基準値は、内燃機関1の運転状態に応じて決定される。
そして、ステップS102で肯定判定がなされた場合にはステップS103へ進み、否定判定がなされた場合には本ルーチンを終了させる。
ステップS103では、EGR弁44の開度(固着位置)が算出される。例えば、ステップS102で得られるEGR弁44の実際の開度を用いる。又は、EGR弁44の固着位置に応じて吸気通路3の実際の圧力が変化するため、この吸気通路3の実際の圧力に基づいて算出する。
ステップS104では、吸気弁11の閉時期が決定される。ここで、図11は、ステップS103で得られるEGR弁44の固着位置と、吸気弁11の閉時期の進角量との関係を示した図である。EGR弁44の開度が大きいほど、吸気弁11の閉時期が早くされる
ステップS105では、アクチュエータ12により吸気弁11の閉時期が変更される。なお、吸気弁11の閉時期と同様にして、吸気弁11の開時期及びバルブオーバーラップ期間を変更しても良い。
このように、本実施例によれば、EGRガス量が目標値よりも多くなった場合であっても、EGRガス量の気筒間のばらつきを抑制することができる。さらに、気筒2内の既燃ガスの量の増加を抑制することができる。これらにより、燃焼状態の悪化を抑制することができる。また、トルク変動が発生することを抑制できる。
なお、本実施例では、EGR弁44が開固着したときに吸気弁11の閉時期、開時期、またはバルブオーバーラップ期間を変更しているが、排気の圧力を実際に測定し、該排気の圧力が基準値よりも低いときにこれらを変更しても良い。排気の圧力の基準値は、内燃機関1の運転状態に応じて変化するため、例えば機関回転数及び機関負荷と排気の圧力の基準値との関係を予め実験等により求めてマップ化しておいても良い。なお、本実施例においてはステップS102を処理するECU90が、本発明における判定手段に相当する。また、本実施例においてはステップS104及び105を処理するECU90が、本発明における補正手段に相当する。
本実施例では、各気筒2で吸気弁11又は排気弁13の開閉時期を夫々変更して分配部42内のEGRガスの均質化を図る。すなわち、分配部42内に新気が流入することを抑制する。そのために本実施例では、枝部43の接続位置が分配部42の上流側すなわち排気通路4側である気筒2ほど、吸気弁11の閉時期を早くする。その他の装置は実施例1と同じため説明を省略する。
ここで、図12は、5番気筒に通じる枝部を通過するガスの流量の推移を示した図である。横軸はクランクアングルである。クランクアングルの0degは、1番気筒の圧縮上死点である。流量が正の値の場合には、EGRガスが枝部43から吸気ポート33へ向かって流れる。一方、流量が負の値の場合には、吸気ポート33内のガスが枝部43に逆流する。
次に、図13は、分配部42におけるEGRガス濃度を示した図である。図12と図13とは、同じ時期における値である。図13において、「#2−#1」は、2番気筒に通じる枝部43の接続位置と、1番気筒に通じる枝部43の接続位置と、の間の分配部42内のEGRガス濃度を示している。同様に、「#3−#2」は、3番気筒に通じる枝部43の接続位置と、2番気筒に通じる枝部43の接続位置と、の間の分配部42内のEGRガス濃度を示している。「#4−#3」は、4番気筒に通じる枝部43の接続位置と、3番気筒に通じる枝部43の接続位置と、の間の分配部42内のEGRガス濃度を示している。「#5−#4」は、5番気筒に通じる枝部43の接続位置と、4番気筒に通じる枝部43の接続位置と、の間の分配部42内のEGRガス濃度を示している。「#6−#5」は、6番気筒に通じる枝部43の接続位置と、5番気筒に通じる枝部43の接続位置と、の間の分配部42内のEGRガス濃度を示している。
5番気筒における新気の逆流が著しくなった後(図12の負の値が大きなった後)に、5番気筒に通じる枝部43の接続位置と、4番気筒に通じる枝部43の接続位置と、の間の分配部42内のEGRガス濃度(図13における「#5−#4」)が低下している。すなわち、5番気筒から逆流した新気が分配部42に流入し、この新気が排気通路4側から流れてくるEGRガスに押されて4番気筒側に移動している。これにより、新気とEGR
ガスとが混ざり合い、EGRガス濃度が低下している。
逆流した新気は、枝部43の接続位置よりも下流側に移動するため、枝部43の分配部42への接続位置が下流側の気筒2ほど、EGRガス濃度が低くなる虞がある。これに対し、枝部43の分配部42への接続位置が上流側の気筒2ほど、吸気弁11の閉時期を早くすれば、他の気筒への影響が大きな気筒ほど新気の吹き返し量を少なくすることができるため、分配部42内のEGR濃度を均一にすることができる。
なお、枝部43の分配部42への接続位置が上流側の気筒2ほど、EGRガスが多く導入される気筒2であるといえる。すなわち、枝部43の分配部42への接続位置が下流側の気筒2ほど、他の気筒2から逆流した新気によりEGRガスが希釈されるため、EGRガスが少なく導入される。このため、本実施例では、EGRガスが多く導入される気筒2の吸気弁11の閉時期を、該気筒2よりもEGRガスが少なく導入される気筒2の吸気弁11の閉時期よりも早くしているといえる。
なお、実施例1と同様に、吸気弁11の閉時期を早くすることに代えて、又は吸気弁11の閉時期を早くすること加えて、吸気弁11の開時期を早くしたりバルブオーバーラップ期間を短くしたりしても良い。この場合、枝部43の接続位置が分配部42の上流側すなわち排気通路4側である気筒2ほど、吸気弁11の開時期を早くする。また、枝部43の接続位置が分配部42の上流側すなわち排気通路4側である気筒2ほど、バルブオーバーラップ期間を短くする。バルブオーバーラップ期間を短くすることによっても、新気の吹き返し量を減少させることができるため、吸気弁11の閉時期を早くしたときと同じ効果を得ることができる。
次に、図14は、本実施例に係る制御フローを示したフローチャートである。本ルーチンは、ECU90により所定の時間毎に繰り返し実行される。なお、図10に示したフローと同じ処理がなされるステップについては、同じ符号を付して説明を省略する。
ステップS201では、各気筒2の吸気弁11の閉時期が決定される。前記ステップS104と同様に、ステップS103で得られるEGR弁44の固着位置と、吸気弁11の閉時期の進角量との関係を気筒毎に予めマップ化しておき、該マップに基づいて各気筒2の吸気弁11の閉時期が決定される。EGR弁44の開度が大きいほど、また、6番気筒側ほど、吸気弁11の閉時期が早くされる。
ステップS202では、アクチュエータ12により各気筒2の吸気弁11の閉時期が変更される。なお、吸気弁11の閉時期と同様にして、吸気弁11の開時期及びバルブオーバーラップ期間を変更しても良い。
このように、本実施例によれば、EGRガス量が目標値よりも多くなった場合であっても、EGRガス量の気筒間のばらつきを抑制することができる。さらに、気筒2内の既燃ガスの量の増加を抑制することができる。これらにより、燃焼状態の悪化を抑制することができる。また、トルク変動が発生することを抑制できる。
なお、本実施例では、EGR弁44が開固着したときに吸気弁11の閉時期、開時期、またはバルブオーバーラップ期間を変更しているが、排気の圧力を実際に測定し、該排気の圧力が基準値よりも低いときにこれらを変更しても良い。排気の圧力の基準値は、内燃機関1の運転状態に応じて変化するため、例えば機関回転数及び機関負荷と排気の圧力の基準値との関係を予め実験等により求めてマップ化しておいても良い。なお、本実施例においてはステップS102を処理するECU90が、本発明における判定手段に相当する。また、本実施例においてはステップS201及び202を処理するECU90が、本発
明における補正手段に相当する。
1 内燃機関
2 気筒
3 吸気通路
4 排気通路
5 スロットル
11 吸気弁
12 アクチュエータ
13 排気弁
14 アクチュエータ
15 クランクシャフト
16 コンロッド
17 ピストン
18 燃料噴射弁
31 サージタンク
32 吸気枝管
33 吸気ポート
34 吸気管
40 EGR装置
41 取込部
42 分配部
43 枝部
44 EGR弁
45 排気ポート
50 ハイブリッドシステム
51 動力分割機構
52 電動モータ
53 発電機
54 バッテリ
55 インバータ
56 車軸
57 減速機
58 車輪
90 ECU
91 アクセルペダル
92 アクセル開度センサ
93 クランクポジションセンサ

Claims (7)

  1. 複数の気筒を有する内燃機関の排気通路と各気筒に通じる夫々の吸気通路とを接続するEGR通路を備えたEGR装置と、
    前記内燃機関の吸気弁の開閉時期を変更する変更手段と、
    前記内燃機関の排気の圧力が、気筒内から吸気通路へ吹き返した新気がEGR通路へ逆流することのない圧力の下限値である基準値よりも低いか否か判定する判定手段と、
    前記判定手段により排気の圧力が基準値よりも低いと判定される場合には、排気の圧力が基準値のときよりも、吸気弁の閉時期を早くし、且つ、吸気弁の開時期を吸気上死点に近づける補正手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記変更手段は、吸気弁の開時期又は排気弁の閉時期の少なくとも一方を変更することで、吸気弁と排気弁とが共に開いている期間であるバルブオーバーラップ期間の長さを変更し、
    前記補正手段は、前記判定手段により排気の圧力が基準値よりも低いと判定される場合には、排気の圧力が基準値のときよりも、前記バルブオーバーラップ期間を短くすることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 内燃機関の動作点を等馬力線上で変更する動作点変更手段を備え、
    前記動作点変更手段は、前記判定手段により排気の圧力が基準値よりも低いと判定される場合には、排気の圧力が基準値のときよりも、等馬力線上で内燃機関の負荷を低くすることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記変更手段は、前記内燃機関の吸気弁の閉時期を各気筒で夫々変更し、
    前記補正手段は、前記判定手段により排気の圧力が基準値よりも低いと判定される場合には、EGRガスが多く導入される気筒の吸気弁の閉時期を、該気筒よりもEGRガスが少なく導入される気筒の吸気弁の閉時期よりも早くすることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記変更手段は、前記内燃機関の吸気弁の開時期を各気筒で夫々変更し、
    前記補正手段は、前記判定手段により排気の圧力が基準値よりも低いと判定される場合
    には、EGRガスが多く導入される気筒の吸気弁の開時期を、該気筒よりもEGRガスが少なく導入される気筒の吸気弁の開時期よりも吸気上死点に近づけることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記変更手段は、吸気弁の開時期又は排気弁の閉時期の少なくとも一方を各気筒で夫々変更することで、吸気弁と排気弁とが共に開いている期間であるバルブオーバーラップ期間の長さを各気筒で夫々変更し、
    前記補正手段は、前記判定手段により排気の圧力が基準値よりも低いと判定される場合には、EGRガスが多く導入される気筒のバルブオーバーラップ期間を、該気筒よりもEGRガスが少なく導入される気筒のバルブオーバーラップ期間よりも短くすることを特徴とする請求項4または5に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記EGR装置は、前記EGR通路においてEGRガスの量を調節するEGR弁を備え、
    前記判定手段は、前記EGR弁が開いた状態で固着したときに、前記内燃機関の排気の圧力が基準値よりも低いと判定することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
JP2009254813A 2009-11-06 2009-11-06 内燃機関の制御装置 Expired - Fee Related JP5556132B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009254813A JP5556132B2 (ja) 2009-11-06 2009-11-06 内燃機関の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009254813A JP5556132B2 (ja) 2009-11-06 2009-11-06 内燃機関の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011099385A JP2011099385A (ja) 2011-05-19
JP5556132B2 true JP5556132B2 (ja) 2014-07-23

Family

ID=44190762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009254813A Expired - Fee Related JP5556132B2 (ja) 2009-11-06 2009-11-06 内燃機関の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5556132B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8904786B2 (en) * 2011-04-13 2014-12-09 GM Global Technology Operations LLC Internal combustion engine
JP2016058183A (ja) * 2014-09-08 2016-04-21 Tdk株式会社 静電気対策素子
JP6312566B2 (ja) * 2014-09-12 2018-04-18 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の失火判定装置
JP6405405B1 (ja) * 2017-03-30 2018-10-17 株式会社Subaru Egr異常検出装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4078828B2 (ja) * 2001-11-14 2008-04-23 日産自動車株式会社 内燃機関の制御装置
JP2008038681A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Toyota Motor Corp 内燃機関
JP2009013929A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Toyota Motor Corp 内燃機関

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011099385A (ja) 2011-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8433499B2 (en) Apparatus for detecting imbalance abnormality in air-fuel ratio between cylinders
EP2881570B1 (en) Control device for internal combustion engine
US9010302B2 (en) Control apparatus of a direct injection gasoline engine
US8813493B2 (en) Supercharger control device for an internal combustion engine
US9027535B2 (en) Control apparatus for internal combustion engine
JP4816811B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5403057B2 (ja) 内燃機関のegr制御システム
JP5556132B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5387785B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US20100211246A1 (en) Vehicle Control Method and Vehicle Control Apparatus
JP4818344B2 (ja) 内燃機関の過給圧制御装置
CN111417772B (zh) 车辆用内燃机的控制方法以及控制装置
JP4517951B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2006046297A (ja) ハイブリッド車の制御装置
CN111433445B (zh) 车辆用内燃机的控制方法以及控制装置
JP5565378B2 (ja) 内燃機関の制御システム
JP4924559B2 (ja) 内燃機関のegr装置
JP3953991B2 (ja) 内燃機関の吸気量制御装置
JP2011052593A (ja) 内燃機関の制御装置及び方法
JP5598416B2 (ja) 内燃機関の制御システム
JP2010014079A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2006097515A (ja) エンジンの診断装置
JP2006112251A (ja) 内燃機関の排気装置
JP2009216023A (ja) 内燃機関の制御システム
JP2008231944A (ja) 車載内燃機関のスワール制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130604

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140520

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees