JP2009216023A - 内燃機関の制御システム - Google Patents

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真吾 是永
Tomohiro Shinagawa
知広 品川
Yuichi Kato
雄一 加藤
Yohei Hosokawa
陽平 細川
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Abstract

【課題】EGR弁が開弁状態で固着した場合において、内燃機関での燃焼状態が不安定となることを抑制することを目的とする。
【解決手段】成層燃焼と均質燃焼とを選択的に実施可能な内燃機関の制御システムであって、EGR弁が開弁状態で固着したときは(S101)、内燃機関において成層燃焼を実施する(S105)。
【選択図】図2

Description

本発明は、成層燃焼と均質燃焼とを選択的に実施可能な内燃機関の制御システムであって、特にEGR通路を介して排気をEGRガスとして内燃機関の吸気通路に導入する内燃機関の制御システムに関する。
従来、排気通路を流れる排気の一部をEGR通路を介してEGRガスとして吸気通路に導入する技術が知られている。この場合、EGR通路に設けられたEGR弁の開度を調整することで、EGR通路を介して吸気通路に導入されるEGRガスの量が制御される。これによって、内燃機関に供給されるEGRガスの量が制御される。
上記の場合、EGR弁が開弁状態で固着すると、内燃機関に供給されるEGRガスの量が過剰に多い状態(内燃機関に供給される吸気(吸入空気+EGRガス)のEGR率(吸気におけるEGRガスの量の割合)が過剰に高い状態)となり、内燃機関での燃焼状態が不安定となる虞がある。
特許文献1には、EGR弁が開弁状態で固着した場合、減筒運転を行うことで一気筒当たりの吸入空気量を増加させ、それによってEGR率を低下させる技術が記載されている。
特開2005−207285号公報 特開平11−22561号公報 特開平11−218036号公報 特開2000−356143号公報
本発明は、EGR弁が開弁状態で固着した場合において、内燃機関での燃焼状態が不安定となることを抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明は、成層燃焼と均質燃焼とを選択的に実施可能な内燃機関の制御システムであって、EGR弁が開弁状態で固着したときは、内燃機関において成層燃焼を実施するものである。
より詳しくは、第一の発明に係る内燃機関の制御システムは、
内燃機関の吸気通路に設けられたスロットル弁と、
内燃機関の気筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁と、
内燃機関の排気通路に一端が接続されており前記吸気通路における前記スロットル弁よりも下流側に他端が接続されたEGR通路と、
該EGR通路に設けられており前記吸気通路に導入されるEGRガスの流量を制御するEGR弁と、を備え、
少なくとも前記スロットル弁の開度を調整することによって吸入空気量を制御することで成層燃焼と均質燃焼とを選択的に実施可能な内燃機関の制御システムであって、
前記EGR弁が開弁状態で固着したか否を判別する開固着判定手段をさらに備え、
該開固着判定手段によって前記EGR弁が開弁状態で固着したと判定された場合、内燃機関において成層燃焼を実施することを特徴とする。
EGR弁が開弁状態で固着した場合であっても、吸入空気量を増加させることにより、内燃機関に供給される吸気のEGR率の上昇を抑制することが出来る。
しかしながら、吸入空気量を増加させると、内燃機関において燃焼を維持するために燃料噴射量を増加させることが必要となる場合がある。燃料噴射量を増加させると内燃機関のトルクが増加する。そのため、要求される目標トルクに内燃機関のトルクを制御することが困難となる虞がある。
ここで、発生トルクを同一とした場合、成層燃焼時は、均質燃焼時に比べてスロットル弁の開度が大きく、吸入空気量が多い。
そのため、EGR弁が開弁状態で固着したときに、内燃機関において成層燃焼を実施すると、内燃機関のトルクの増加を抑制しつつ吸入空気量をより多くすることが出来る。即ち、内燃機関に供給される吸気のEGR率をより低い値に抑制すると共に内燃機関のトルクもより低い値に制御することが可能となる。
従って、本発明によれば、EGR弁が開弁状態で固着した場合において、内燃機関での燃焼状態が不安定となることを抑制することが出来る。それと同時に、内燃機関のトルクを目標トルクに制御することも出来る。
本発明においては、開固着判定手段によってEGR弁が開弁状態で固着したと判定されたときのEGR弁の開度を取得する開度取得手段をさらに備えてもよい。この場合、開固着判定手段によってEGR弁が開弁状態で固着したと判定された場合に内燃機関において成層燃焼を実施するときに、内燃機関の目標トルクと開度取得手段によって取得されたEGR弁の開度とに基づいて、スロットル弁の開度と燃料噴射弁からの燃料噴射時期及び燃料噴射量とを決定してもよい。
これによれば、EGR弁が開弁状態で固着したために内燃機関において成層燃焼を実施した際に、内燃機関のトルクを目標トルクに制御することが出来る。
尚、内燃機関の目標トルク及びEGR弁が開弁状態で固着したときの該EGR弁の開度とスロットル弁の開度、燃料噴射弁からの燃料噴射時期及び燃料噴射弁からの燃料噴射量との関係は実験等に基づいて予め求めることが出来る。
内燃機関においては、機関負荷が高いほど、また、機関回転数が高いほど、吸入空気量が増加する。そのため、均質燃焼時であっても、機関負荷又は機関回転数がある程度高いときは、EGR弁が開弁状態で固着した場合であっても、EGRガスが吸気通路に導入され難いほど吸入空気量が多いために吸気のEGR率の過剰な増加が抑制される場合がある。
そこで、本発明では、開固着判定手段によって前記EGR弁が開弁状態で固着したと判定された場合に、内燃機関の機関負荷が所定負荷以上のとき又は内燃機関の機関回転数が所定回転数以上のときは、内燃機関において均質燃焼を実施してもよい。
ここで、所定負荷及び所定回転数は、EGR弁が開弁状態で固着した状態で均質燃焼を実施した場合であっても吸気のEGR率の過剰な増加は抑制されると判断出来る値である。
内燃機関においては、機関負荷が高いほど、また、機関回転数が高いほど、内燃機関の
気筒内において燃焼に供される混合気をより多くする必要がある。そのため、内燃機関の機関負荷又は機関回転数がある程度高い領域では、成層燃焼では目標トルクを生じさせることが困難となる場合がある。上記によれば、このような領域で成層燃焼が実施されることを抑制することが出来る。
第二の発明に係る内燃機関の制御装置は、
内燃機関の吸気通路に設けられたスロットル弁と、
内燃機関の気筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁と、
内燃機関の排気通路に一端が接続されており前記吸気通路における前記スロットル弁よりも下流側に他端が接続されたEGR通路と、
該EGR通路に設けられており前記吸気通路に導入されるEGRガスの流量を制御するEGR弁と、を備え、
少なくとも前記スロットル弁の開度を調整することによって吸入空気量を制御することで成層燃焼と均質燃焼とを選択的に実施可能な内燃機関の制御システムであって、
前記EGR弁が開弁状態で固着したか否かを判別する開固着判定手段をさらに備え、
内燃機関において均質燃焼が実施されているときに前記開固着判定手段によって前記EGR弁が開弁状態で固着したと判定された場合、内燃機関での燃焼形態を成層燃焼に切り換えることを特徴とする。
本発明によれば、EGR弁が開弁状態で固着した場合であっても、内燃機関での燃焼状態が不安定となることを抑制することが出来る。そのため、内燃機関での失火やトルクの変動の発生を抑制することが可能となる。また、内燃機関から排出される未燃燃料成分の排出量の増加を抑制することが可能となる。
以下、本発明に係る内燃機関の制御システムの具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施例1>
<内燃機関およびその吸排気系の概略構成>
図1は、本実施例に係る内燃機関およびその吸排気系の概略構成を示す図である。内燃機関1は、4つの気筒2を有する車両駆動用のガソリンエンジン(火花点火式内燃機関)である。
気筒2内にはピストン3が摺動自在に設けられている。気筒2内上部の燃焼室には吸気ポート4と排気ポート5とが接続されている。吸気ポート4および排気ポート5の燃焼室への開口部は、それぞれ吸気弁6および排気弁7によって開閉される。
また、内燃機関1には、気筒2内の燃焼室に燃料を直接噴射する燃料噴射弁11、及び、気筒2内の燃焼室において混合気に点火する点火プラグ12が設けられている。
吸気ポート4は吸気通路8に接続されている。排気ポート5は排気通路9に接続されている。吸気通路8には、ターボチャージャ10のコンプレッサハウジング10aが設けられている。排気通路9には、ターボチャージャ10のタービンハウジング10bが設けられている。
吸気通路8におけるコンプレッサハウジング10aより上流側にはエアフローメータ16が設けられている。吸気通路8におけるコンプレッサハウジング10aより下流側には
スロットル弁13が設けられている。
また、吸気通路8におけるスロットル弁13より下流側にはサージタンク14が設けられている。サージタンク14には、該サージタンク14内の圧力を検出する圧力センサ17が設けられている。
排気通路9におけるタービンハウジング10bより下流側には三元触媒15が設けられている。尚、三元触媒15に代えて、排気浄化のために適宜選択された他の触媒(例えば、酸化触媒、吸蔵還元型NOx触媒等)を設けてもよい。
排気通路9におけるタービンハウジング10bより上流側にはEGR通路21の一端が接続されている。該EGR通路21の他端はサージタンク14に接続されている。EGR通路21にはEGR弁22及びEGRクーラ23が設けられている。
本実施例に係る内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニット(ECU)20が併設されている。ECU20には、エアフローメータ16、圧力センサ17、クランクポジションセンサ24及びアクセル開度センサ25が電気的に接続されている。そして、これらの出力信号がECU20に入力される。
ECU20は、クランクポジションセンサ24の検出値に基づいて内燃機関1の機関回転数を算出する。また、ECU20は、アクセル開度センサ25の検出値に基づいて内燃機関1の機関負荷及び目標トルクを算出する。
また、ECU20には、燃料噴射弁11、点火プラグ12、スロットル弁13及びEGR弁22が電気的に接続されている。そして、これらがECU20によって制御される。
<内燃機関での燃焼形態>
本実施例に係る内燃機関1においては、均質燃焼と成層燃焼とを選択的に実施することが可能である。夫々の燃焼形態は、燃料噴射弁11からの燃料噴射時期及び燃料噴射量を制御するとともに、スロットル弁13の開度を調整することによって吸入空気量を制御することで実現される。
具体的には、成層燃焼時は、均質燃焼時に比べて燃料噴射弁11からの燃料噴射時期が遅い時期(即ち、圧縮行程上死点により近い時期)に制御される。また、発生トルクを同一とすると、成層燃焼時は、均質燃焼時に比べてスロットル弁13の開度が大きくされ、吸入空気量が多くされる。
<EGR弁開固着時の制御>
本実施例においては、排気通路9を流れる排気の一部がEGRガスとしてEGR通路21を通ってサージタンク14に導入される。そして、サージタンク14に導入されたEGRガスが吸入空気と共に内燃機関1に供給される。
また、EGR通路21を通ってサージタンク14に導入されるEGRガスの量、即ち、内燃機関1に供給されるEGRガスの量はEGR弁22の開度を調整することで制御される。通常、内燃機関1に供給される吸気のEGR率がその運転状態に応じて最適な値となるようにEGR弁22の開度が調整される。
ここで、EGR弁22が開弁状態で固着する異常が生じた場合、内燃機関1に供給されるEGRガスの量を所望の量に制御することが困難となる。その結果、内燃機関1に供給されるEGR率が内燃機関1の運転状態に対して過剰に高い状態となると、気筒2内での
燃焼状態が不安定となる場合がある。このように、吸気のEGR率が過剰になることによって燃焼状態が不安定となると、失火やトルクの変動が生じたり、未燃燃料成分の排出量が増加したりする虞がある。
このとき、スロットル弁13の開度を大きくして吸入空気量を増加させると、内燃機関1に供給される吸気のEGR率の上昇を抑制することが出来る。しかしながら、内燃機関1での燃焼形態を均質燃焼とした状態で吸入空気量を増加させると、内燃機関1において燃焼を維持するために燃料噴射弁11からの燃料噴射量を増加させることが必要となる。そのため、内燃機関1のトルクを目標トルクに制御することが困難となる虞がある。
そこで、本実施例では、EGR弁22が開弁状態で固着した場合、内燃機関1において成層燃焼を実施する。
上述したように、発生トルクを同一とすると、成層燃焼時は、均質燃焼時に比べて吸入空気量が多くされる。そのため、内燃機関1において成層燃焼を実施することにより、内燃機関1のトルクの増加を抑制しつつ吸入空気量をより多くすることが出来る。即ち、EGR弁22が開弁状態で固着したときに、内燃機関1において成層燃焼を実施した場合、内燃機関1に供給される吸気のEGR率をより低い値に抑制すると共に内燃機関1のトルクもより低い値に制御することが可能となる。
従って、本実施例によれば、EGR弁22が開弁状態で固着した場合において、内燃機関1での燃焼状態が不安定となることを抑制することが出来る。それと同時に、内燃機関1のトルクを目標トルクに制御することも出来る。
以下、本実施例に係る、EGR弁22が開弁状態で固着した場合の制御ルーチンについて、図2に示すフローチャートに基づいて説明する。本ルーチンは、ECU20に予め記憶されており、内燃機関1の運転中、所定の間隔で繰り返し実行される。
本ルーチンでは、ECU20は、先ずステップS101において、EGR弁22が開弁状態で固着したか否かを判別する。ここでは、ECU20は、EGR弁22が開弁状態で固着したか否かの判別を圧力センサ17の検出値に基づいて行う。
EGR弁22が開弁状態で固着することにより、サージタンク14に流入するEGRガスの量が内燃機関1の運転状態に応じた所望の量よりも多くなると、該EGRガスの量が該所望の量であるときに比べてサージタンク14内の圧力が高くなる。このことから、EGR弁22が開弁状態で固着したか否かを圧力センサ17の検出値に基づいて判別することが出来る。
ステップS101において、肯定判定された場合、ECU20はステップS102に進み、否定判定された場合、ECU20は本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS102に進んだECU20は、圧力センサ17の検出値に基づいて固着した状態のEGR弁22の開度Degrを算出する。
次に、ECU20は、ステップS103に進み、アクセル開度センサ25の検出値に基づいて目標トルクTrtを算出する。
次に、ECU20は、ステップS104に進み、ステップS103において算出された目標トルクTrt及びステップS102において算出されたEGR弁22の開度Degrに基づいて、成層燃焼時におけるスロットル弁13の目標開度Dstと燃料噴射弁11か
らの目標燃料噴射時期tinjt及び目標燃料噴射量Qinjtを算出する。
次に、ECU20は、S105に進み、スロットル弁13の開度と燃料噴射弁11からの燃料噴射時期及び燃料噴射量とを、ステップS104において算出された夫々の目標値Dst,tinjt,Qinjtに制御することにより、内燃機関1において成層燃焼を実施する。その後、ECU20は本ルーチンの実行を一旦終了する。
以上説明したルーチンによれば、EGR弁22が開弁状態で固着した場合、内燃機関1において成層燃焼が実施される。
また、成層燃焼時におけるスロットル弁13の開度と燃料噴射弁11からの燃料噴射時期及び燃料噴射量とが目標トルク及びEGR弁22の開度に基づいて決定される。そのため、内燃機関1において成層燃焼を実施した際に、内燃機関1のトルクを目標トルクに制御することが出来る。
尚、本実施例においては、EGR弁22が開弁状態で固着していない場合(即ち、上記制御ルーチンに係るS101において否定判定された場合)は、均質燃焼又は成層燃焼を、内燃機関1の運転状態に応じて均質燃焼又は成層燃焼を適宜選択して実施してもよく、また、内燃機関1の運転状態に関わらず均質燃焼を実施してもよい。
均質燃焼又は成層燃焼を内燃機関1の運転状態に応じて適宜選択して実施する場合、内燃機関1の運転状態と燃焼形態との関係を実験等に基づいて予め定め、これらの関係をマップとしてECU20に記憶しておいてもよい。
また、本実施例においては、上記いずれの場合であっても、内燃機関1において均質燃焼が実施されているときにEGR弁22が開弁状態で固着していると判定された場合、均質燃焼から成層燃焼に切り換えられる。
ここで、内燃機関においては、機関負荷が高いほどまた機関回転数が高いほど、内燃機関の気筒内において燃焼に供される混合気をより多くする必要がある。そのため、内燃機関によっては、高負荷又は高回転領域に成層燃焼を実施することが困難な運転領域が存在する場合がある。
本実施例に係る内燃機関1において、このような領域が存在し、その運転状態がこのような領域にあるときに均質燃焼から成層燃焼に切り換えられた場合、内燃機関1の運転状態を該領域内に維持することが困難となる、即ち目標トルクを発生させることが困難となる。しかしながら、このような場合であっても、トルクの過剰な上昇を抑制しつつ、燃焼状態が不安定となることを抑制することは可能となる。
<本発明の構成要件と本実施例の構成との対応>
本実施例においては、上記説明したEGR弁22が開弁状態で固着した場合の制御ルーチンにおけるステップS101を実行するECU20が、本発明に係る開固着検出手段に相当する。このステップS101においては、上記方法と異なる方法によって、EGR弁22が開弁状態で固着したか否かを判別してもよい。例えば、EGR弁22の開度を検出する開度センサを設け、EGR弁22が開弁状態で固着したか否かの判別を該開度センサの検出値に基づいて行ってもよい。また、サージタンク14内の温度を検出する温度センサを設け、EGR弁22が開弁状態で固着したか否かの判別を該温度センサの検出値に基づいて行ってもよい。
また、本実施例においては、上記説明したEGR弁22が開弁状態で固着した場合の制
御ルーチンにおけるステップS102を実行するECU20が、本発明に係る開度取得手段に相当する。EGR弁22の開度を検出する開度センサが設けられている場合は該開度センサによって開弁状態で固着したEGR弁22の開度を取得することが出来る。また、サージタンク14内の温度を検出する温度センサが設けられている場合は該温度センサの検出値に基づいて開弁状態で固着したEGR弁22の開度を算出することが出来る。
<実施例2>
本実施例に係る内燃機関1及びその吸排気系の概略構成は実施例1と同様である。また、本実施例に係る内燃機関1においても、実施例1と同様、均質燃焼と成層燃焼とを選択的に実施することが可能である。
<EGR弁開固着時の制御>
本実施例においては、EGR弁22が開弁状態で固着した場合であっても、そのときの内燃機関1の運転状態によっては均質燃焼を実施する。図3は、本実施例に係る、EGR弁22が開弁状態で固着したときの内燃機関1の運転状態と燃焼形態との関係を示す図である。図3において、縦軸は機関負荷を表しており、横軸は機関回転数を表している。また、図3において、領域R1は均質燃焼を実施する領域を表しており、領域R2は成層燃焼を実施する領域を表している。
図3に示すように、EGR弁22が開弁状態で固着したときに、内燃機関1の機関負荷Qeが所定負荷Qe0以上のとき又は内燃機関1の機関回転数Neが所定回転数Ne0以上のときは、内燃機関1の燃焼形態として均質燃焼が選択される。換言すれば、EGR弁22が開弁状態で固着したときに、内燃機関1の機関負荷Qeが所定負荷Qe0より低く且つ内燃機関1の機関回転数Neが所定回転数Ne0より低いときは、内燃機関1の燃焼形態として成層燃焼が選択される。
ここで、所定負荷Qe0及び所定回転数Ne0は、EGR弁22が開弁状態で固着した状態で均質燃焼を実施した場合であっても吸気のEGR率の過剰な増加は抑制されると判断出来る値である。このような所定負荷Qe0及び所定回転数Ne0は実験等に基づいて予め求めることが出来る。
尚、所定負荷Qe0及び所定回転数Ne0を一定値としてもよく、また、固着したEGR弁22の開度に応じて変更してもよい。
以下、本実施例に係る、EGR弁22が開弁状態で固着した場合の制御ルーチンについて、図4に示すフローチャートに基づいて説明する。本ルーチンは、ECU20に予め記憶されており、内燃機関1の運転中、所定の間隔で繰り返し実行される。尚、本ルーチンは、図2に示すルーチンにステップS202及びステップS203を加えたものである。そのため、図2に示すルーチンと同様のステップについてはその説明を省略する。
本ルーチンでは、S101において肯定判定された場合、ECU20はS202に進む。S202において、ECU20は、内燃機関1の機関負荷Qeが所定負荷Qe0以上であるか又は内燃機関1の機関回転数Neが所定回転数Ne0以上であるか否かを判別する。S202において、肯定判定された場合、ECU20はS203に進み、否定判定された場合、ECU20はS102に進む。
S203に進んだECU20は、内燃機関1において均質燃焼を実施する。その後、ECU20は本ルーチンの実行を一旦終了する。
以上説明したルーチンによれば、EGR弁22が開弁状態で固着したときであっても、
吸気のEGR率の過剰な増加を抑制しつつ均質燃焼が可能な高負荷又は高回転領域内であれば均質燃焼が実施される。この場合、均質燃焼が実施されても内燃機関1での燃焼状態が不安定となることを抑制することが出来る。
また、内燃機関1の機関負荷又は機関回転数がある程度高い領域では、成層燃焼では目標トルクを生じさせることが困難となる場合がある。本実施例によれば、このような領域で成層燃焼が実施されることを抑制することが出来る。
尚、本発明の構成要件と本実施例の構成との対応は、上記した本発明の構成要件と実施例1の構成との対応と同様である。
実施例1に係る内燃機関およびその吸排気系の概略構成を示す図。 実施例1に係るEGR弁が開弁状態で固着した場合の制御ルーチンを示すフローチャート。 実施例2に係る、EGR弁が開弁状態で固着したときの内燃機関の運転状態と燃焼形態との関係を示す図。 実施例2に係るEGR弁が開弁状態で固着した場合の制御ルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
1・・・内燃機関
2・・・気筒
6・・・吸気弁
7・・・排気弁
8・・・吸気通路
9・・・排気通路
11・・燃料噴射弁
12・・点火プラグ
13・・スロットル弁
14・・サージタンク
15・・三元触媒
16・・エアフローメータ
17・・圧力センサ
20・・ECU
21・・EGR通路
22・・EGR弁
23・・EGRクーラ
24・・クランクポジションセンサ
25・・アクセル開度センサ

Claims (4)

  1. 内燃機関の吸気通路に設けられたスロットル弁と、
    内燃機関の気筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁と、
    内燃機関の排気通路に一端が接続されており前記吸気通路における前記スロットル弁よりも下流側に他端が接続されたEGR通路と、
    該EGR通路に設けられており前記吸気通路に導入されるEGRガスの流量を制御するEGR弁と、を備え、
    少なくとも前記スロットル弁の開度を調整することによって吸入空気量を制御することで成層燃焼と均質燃焼とを選択的に実施可能な内燃機関の制御システムであって、
    前記EGR弁が開弁状態で固着したか否を判別する開固着判定手段をさらに備え、
    該開固着判定手段によって前記EGR弁が開弁状態で固着したと判定された場合、内燃機関において成層燃焼を実施することを特徴とする内燃機関の制御システム。
  2. 前記開固着判定手段によって前記EGR弁が開弁状態で固着したと判定されたときの前記EGR弁の開度を取得する開度取得手段をさらに備え、
    前記開固着判定手段によって前記EGR弁が開弁状態で固着したと判定された場合に内燃機関において成層燃焼を実施するときに、内燃機関の目標トルクと前記開度取得手段によって取得された前記EGR弁の開度とに基づいて、前記スロットル弁の開度と前記燃料噴射弁からの燃料噴射時期及び燃料噴射量とを決定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御システム。
  3. 前記開固着判定手段によって前記EGR弁が開弁状態で固着したと判定された場合に、内燃機関の機関負荷が所定負荷以上のとき又は内燃機関の機関回転数が所定回転数以上のときは、内燃機関において均質燃焼を実施することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御システム。
  4. 内燃機関の吸気通路に設けられたスロットル弁と、
    内燃機関の気筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁と、
    内燃機関の排気通路に一端が接続されており前記吸気通路における前記スロットル弁よりも下流側に他端が接続されたEGR通路と、
    該EGR通路に設けられており前記吸気通路に導入されるEGRガスの流量を制御するEGR弁と、を備え、
    少なくとも前記スロットル弁の開度を調整することによって吸入空気量を制御することで成層燃焼と均質燃焼とを選択的に実施可能な内燃機関の制御システムであって、
    前記EGR弁が開弁状態で固着したか否かを判別する開固着判定手段をさらに備え、
    内燃機関において均質燃焼が実施されているときに前記開固着判定手段によって前記EGR弁が開弁状態で固着したと判定された場合、内燃機関での燃焼形態を成層燃焼に切り換えることを特徴とする内燃機関の制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003519750A (ja) * 2000-01-15 2003-06-24 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 内燃機関を運転するための方法

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