JP5555245B2 - プライミングおよび光束によって板状体の層を加熱するための方法および装置 - Google Patents

プライミングおよび光束によって板状体の層を加熱するための方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は特に、材料特に半導体、具体的にはシリコンの薄膜、ウェハ、板状体または小板の分野での、材料の処理の一般の技術分野に関する。より具体的には本発明は、光束を用いた、部品への熱処理の適用の分野に関する。
従来技術において、熱処理を実現するために光束を使用することが知られており、その方法が存在し、そこでは部品の外面および/または外面の近傍にて光束の吸収が生じ、より深い部分の加熱は、光束を受ける外面および/またはその近傍から、処理すべき部品のより深い領域への熱拡散を通じて生じる。
これらの従来技術の方法の特徴は、用いられる光束は、処理すべき材料が光束に対して本来吸収性であるように、またはたとえば極めて高い出力レベルを用いることによって部品の材料との光束の直接の相互作用によって吸収性になるように選択される。
光束の使用は、1マイクロ秒の数分の1から数十マイクロ秒程度の非常に短い時間、表面層を加熱することができるようにしたいときに特に有用であることがわかっている。
しかしながら一般に加熱される厚さは、部品の外面から時間の平方根として変化するので、部品の深い部分を加熱するのは非常に難しくコスト高であり、必要とする深さが大きくなるほど、より難しくコスト高となる。
さらに、部品内で得られる熱プロファイルは一般的に外面にて最大値を有し、前記外面から材料内へは減少するので、たとえば材料の溶解または蒸発または分解温度など、材料が方法の範囲内を超えてはならない最大温度に表面温度を制限する必要がある。この制限により、中程度の光束強度および長い持続時間、したがって高いコストが課される。
さらに、特許文献1は、表層を通る光束によって吸収性の副層を加熱することを提案している。その後に、副層内に生じた熱は、拡散を通じて、副層内で達した温度より低い温度に表層を加熱する。
特許文献2では加熱方法が述べられており、そこでは層の面の方向に放射される第1のビームは、前記面の温度をその溶解を引き起こす温度まで上昇させることができ、層の反対側の面の方向に放射され、固体状態での材料には吸収されず、液体状態での材料には吸収されるという特性を有する第2のビームは、第1のビームによって溶解された層の部分を液体状態に維持する。
国際公開第03/075329号パンフレット 米国特許第4234356号明細書
S.M. SZE著 "Physics of Semiconductor Devices", second Edition, N°ISBN 0-07-062735-5, John Wiley and Sons社、20 page 20 - fig. 12, page 26 - fig. 16
本発明の目的は、少なくとも1つの主光束パルスによって少なくとも局所的に加熱すべき少なくとも1つの層を含み、前記加熱すべき層の前表面に比べて深く位置し、前記加熱すべき層の材料とは異なる材料からなる少なくとも1つのプライミング領域を含む板状体を、少なくとも局所的に加熱する方法である。
上記の方法において、前記主光束の波長は、加熱すべき層の材料による前記光束の吸収の係数が、前記加熱すべき層の材料の温度が低温範囲(PBT)にある間は低く、この吸収係数は加熱すべき層の材料の温度が前記低温範囲の上の高温範囲(PHT)に推移したときは温度と共に急激に増加するように選択され、前記主光束の特性は、それ自体では加熱すべき層の材料を前記低温範囲(PBT)内の温度から前記高温範囲(PHT)内の温度まで直接加熱することはできない。
本発明の他の目的は、少なくとも1つの主光束パルスによって、到達すべき温度レベルまで、少なくとも局所的に加熱すべき少なくとも1つの層を備え、前記加熱すべき層の前表面に比べて深く位置する少なくとも1つのプライミング領域を含む板状体を、少なくとも局所的に加熱する方法である。
上記の方法において、前記主光束の波長は、加熱すべき層の材料による前記光束の吸収の係数が、前記加熱すべき層の材料の温度が低温範囲(PBT)にある間は低く、前記吸収係数は加熱すべき層の材料の温度が、この低温範囲の上の高温範囲(PHT)に推移したときに温度と共に急激に増加し、低温範囲(PBT)と高温範囲(PHT)の間の遷移領域(TT)は前記到達すべき温度のレベルより低く、前記主光束の特性は、それ自体では加熱すべき層の材料を前記低温範囲(PBT)内の温度から前記高温範囲(PHT)内の温度まで直接加熱することはできない。
上記の本発明の方法のいずれかによれば、前記板状体の前記プライミング領域は、プライミング二次加熱手段によって少なくとも部分的に加熱することができ、それにより前記プライミング領域は熱拡散を通じて、前記プライミング領域に隣接するまたは近接する加熱すべき層の一部分を前記高温範囲(PHT)内の温度まで加熱して、前記部分を前記主光束に対して高度に吸収性にする。
前記主光束は、前記加熱すべき層の前記前表面から、少なくとも局所的に前記板状体に印加することができ、それにより、高度に吸収性となった前記加熱すべき層に隣接するまたは近接する前記部分は、吸収性熱フロントを発生し、その温度は前記高温範囲(PHT)内であり、前記吸収性熱フロントは、熱フロントの前面に向かう熱拡散と、前記熱フロントの温度が前記高温範囲(PHT)に推移するとすぐに前記熱フロントに到達する前記光束による熱エネルギーの入力との組合せ効果の下で、前記前表面に向かって進行する。
前記主光束の印加の開始は、前記プライミング二次加熱手段の印加の終了にほぼ対応させることができる。
前記主光束の印加の開始は、前記プライミング二次加熱手段の印加の終了の前でもよい。
前記主光束は、前記プライミング領域によって吸収されるように選択することができ、前記プライミング領域の加熱は前記プライミング二次加熱手段と、前記主光束とによって実現される。
前記プライミング二次加熱手段は、前記加熱すべき層の前記前表面から、および/または前記前表面の反対側の前記板状体の1つの表面から印加することができる。
前記プライミング二次加熱手段は、熱源によって発生される熱流とすることができる。
前記プライミング二次加熱手段は粒子の流れとすることができ、前記プライミング領域は、前記プライミング領域内での前記粒子の減速および/または停止の結果生じるエネルギーによって加熱される。
前記プライミング二次加熱手段は放射流とすることができ、前記プライミング領域は前記放射の吸収によって加熱される。
前記プライミング領域は、前記加熱すべき層の一部分によって形成することができる。
前記プライミング領域は、前記加熱すべき層に隣接するまたは近接する副層によって形成することができる。
前記低温範囲(PBT)および前記高温範囲(PHT)は、温度の関数としての吸収係数の挙動遷移閾値によって分離することができる。
温度の関数としての吸収係数の前記挙動遷移閾値は、ある温度範囲にわたって拡がってもよい。
加熱すべき層は、軽くドープされたシリコンとすることができる。
加熱すべき層は、半導体材料とすることができる。
前記低温範囲(PBT)は、ドーピングが真性でない範囲にほぼ対応することができ、前記高温範囲(PHT)は、ドーピングが真性となる範囲にほぼ対応することができる。
主光束は、レーザによって発生することができる。
本発明の他の目的は、少なくとも1つの主光束パルスによって少なくとも局所的に加熱すべき少なくとも1つの層を含み、前記加熱すべき層の前表面に比べて深く位置する少なくとも1つのプライミング領域を含む板状体を、少なくとも局所的に加熱するための装置である。
前記装置は、前記加熱すべき層の温度が高温範囲(PHT)内にあるときに吸収を通じて前記加熱すべき層を加熱することができる前記主光束を放射する手段と、前記プライミング領域を低温範囲(PBT)内の温度から前記高温範囲(PHT)内の温度まで加熱することができるプライミング二次加熱手段とを備える。
本発明は、非限定的な実施例として説明され図面によって示される、板状体を熱処理するための方法および装置を考察することによってより良く理解されよう。
プライミング領域を有する板状体の一部分と、主光束およびプライミング光束を発生するための関連する機器を示す図である。 主光束の開始がプライミング光束の終了と一致する場合の、プライミング光束および主光束の強度を時間の関数として示す図である。 主光束の開始がプライミング光束の終了の後に生じる場合の、プライミング光束および主光束の強度を時間の関数として示す図である。 主光束の開始がプライミング光束の終了より前に生じる場合の、プライミング光束および主光束の強度を時間の関数として示す図である。 板状体の厚さにわたる温度の変化を示す図である。 プライミング光束および主光束の他のレイアウトを示す図である。 プライミング領域の変形形態を示す図である。 プライミング領域の他の変形形態を示す図である。 プライミング領域の他の変形形態を示す図である。 プライミング光束と主光束の印加の他の変形形態を示す図である。
図1には板状体1が示され、板状体1は、前表面3を有する、たとえば温度レベルTsat(図5)まで加熱すべき層2と、たとえば加熱すべき層2とは異なる材料からなり、層2の裏表面5に向かって配置されたプライミング副層4とを備える。
層2の前表面3に面して、前記前表面3への主光束7のパルスPpの主発生器6が据え付けられる。
加熱すべき層2および主光束7は、以下の特性を有するように互いに対して選択される。
主光束7の波長は、層2によるこの光束の吸収の係数が、前記層2の材料の温度Tが低温範囲PBTにある間は低く、前記吸収係数は、層2材料の温度Tが前記低温範囲PBTのほぼ上の高温範囲PHTに推移したときに温度と共に急激に増加するようになるものである。低温範囲PBTと高温範囲PHTは、本来的に遷移領域TT(図5)を有する。
光束7の特性、特にその持続時間とその強度としてはさらに、それ自体では前記主光束7は、加熱すべき層2を低温範囲PBT内の温度から高温範囲PHT内の温度まで直接加熱することはできないようになるものである。
それに加えて、低温範囲(PBT)と高温範囲(PHT)の間の遷移領域(TT)は、前記到達すべき温度レベルTsatより低くすることができる。
一方の側にプライミング副層4に面して、この副層4へのプライミング二次光束9のプライミングパルスPsの二次発生器8が据え付けられる。
プライミング副層4と、プライミング二次光束9は、以下の特性を有するように互いに対して選択される。
プライミング二次光束9、およびプライミング副層4による前記二次光束9の吸収の係数は、プライミング二次光束9によってプライミング副層4の少なくとも1つの部分が加熱されるように互いに対して選択される。それによって加熱され、プライミング副層4は熱拡散を通じて、プライミング副層4に隣接する加熱すべき層2の一部分10を、高温範囲PHT内の温度まで加熱して、前記部分を高度に吸収性にすることができ、前記温度は、前記到達すべき温度レベルより低くなるようにすることができる。
たとえばプライミング副層4、およびプライミング二次光束9は、プライミング副層4の吸収係数が、高温範囲PHTと同じく低温範囲PBTで高くなるように互いに対して選択することができる。
図2に示される変形形態によれば、主光束7は、プライミング二次光束9にちょうど続いて印加することができる。
図3に示される変形形態によれば、主光束7は、プライミング二次光束9に続き、それらの間に時間経過を有して印加することができる。
図4に示される変形形態によれば、主光束7は、その印加の開始がプライミング二次光束9の印加の終了より前であり、その終了後に継続するように印加することができる。この場合はプライミング副層4は主光束7を吸収するこができ、それにより主光束7がプライミング副層4の所望の加熱に関与することが有利となり得る。
上記の変形形態により、プライミング二次光束9と主光束7とを印加することによって生じる機構は以下のようになり、前記機構は、図1に対応して図5に概略的に示される。
プライミング二次光束9による(図2または3)、または前記プライミング二次光束9および主光束7の第1の部分による(図4)副層4のその厚さの少なくとも一部分での高温範囲PHT内の温度Tsまでの加熱は、熱拡散を通じて、副層4に隣接する加熱すべき層2の部分10の高温範囲PHT内の温度までの加熱を発生する。
それによって高温範囲PHT内の温度Tcまで加熱すべき層2の部分10は、高度に吸収性となり、吸収性熱フロント11のプライミングを深く発生する。
加熱すべき層2の前表面3によって印加された主光束7は、加熱すべき層2に浸透し、前記吸収性熱フロント11に到達する。
次いで前記吸収性熱フロント11は、吸収性熱フロント11の前面に向かう熱拡散と、前記高度に吸収性ではないがそれでも主光束7が横断することができる加熱すべき層2の残りの部分を通って前記熱フロントに到達する主光束7による熱エネルギーの入力との、組合せ効果の下で前表面3に向かって進行する。
熱フロントが進行する間では、熱フロントの最大温度は、TsおよびTcより高いほぼ一定の到達すべき値Tsatに次第に安定化する傾向がある。熱フロント11が進行する間は、所与の時点で、加熱すべき層2内の温度プロファイルは、熱フロント11に対応する急な部分と、すでに熱フロント11によってカバーされた加熱すべき層の厚さにわたるTsatに対応するほぼ平坦な部分11aとから構成される。
例として層2が結晶シリコンであり主光束7がCO2レーザ光束である場合は、Tsatは2から5E6W/cm2の光束を用いて1500K程度であり、Tsatは1.5から3E7W/cm2程度の光束の場合は、シリコンが完全に溶解する1687Kの溶解温度に等しくすることができる。
温度Tsatは主光束7に依存するが、プライミング光束9およびプライミング機構にも依存する。Tsatのより正確な値を求めるためには、標準の市販のソフトウェアを用いて、当業者には知られている有限差分法によって1次元の熱方程式を解く必要がある。
主光束7が停止したときは、この伝播のモードによれば、熱フロント11の進行は、それが前表面3に到達していなければほとんど直ちに層2内で停止する。そのときは熱フロント10の進展は、熱拡散の効果のみによって一意に決定される。
一定の光束7の特定の条件下では、層2の加熱は厚さにわたって、熱流の持続時間とほぼ直線的な関係にて生じる。
上述の諸段階の順序付けは、上記の諸段階の部分的な一時的な重なりを除外するものではない。
図6に示される変形の実施形態では、たとえば板状体1はさらに、二次光束9が横断することができない裏層12を有することができ、発生器6および8は面3の一方の側に配置され、プライミング二次光束9は加熱すべき層2の全体にわたって前面から副層4に印加され、加熱すべき層2はプライミング二次光束9の吸収によって加熱することはできない。副層4および加熱すべき層2の加熱の機構は上述のように生じる。
図7に示される変形の実施形態では、副層4は加熱すべき層2の裏側プライミング部分4’によって形成することができ、前記裏側部分はプライミング二次光束9の吸収によって加熱することができ、それにより上述のような加熱機構が生じる。この場合はプライミング領域は、加熱すべき層2の部分4’として定義され、その温度はプライミング光束9によるプライミング光束の終了時に高温範囲PHT内にもたらされることになる。
いま述べた変形形態では、副層4は全体としてプライミング領域を構成する。しかしながら、前記領域は分割することもできる。
図8に示されるようにプライミング領域は、このような副層の1つまたは複数の部分4aによって一意に形成することもでき、前記部分4aは、プライミング二次光束9の吸収を通じて加熱することができる。図9に示されるようにプライミング領域は、加熱すべき層2の1つまたは複数の裏側プライミング部分4aによって一意に形成することができ、前記部分4aはプライミング二次光束9の吸収を通じて加熱することができる。これらの実施例では加熱すべき層2は、副層4の部分4aの上に位置する層2の部分2aにおいて一意に加熱することができる。
<実施例>
加熱すべき層2を構成する透明な材料は、1.E15/cm3から5.E15/cm3程度のレベルにドープされたシリコンとすることができ、最初に周囲温度に置かれる。
主光束7は、3.75×1.E6W/cm2の光束で6マイクロ秒の持続時間のCO2レーザパルスとすることができる。
シリコン中のCO2レーザ光束の吸収は、本質的に電気的キャリア密度によって決定される。本明細書で述べられる条件下では、シリコンの吸収係数は数cm-1程度であり、低く、シリコンの温度が270℃に到達していない間はほぼ一定のままとなる。およそこの温度から、キャリアの真性濃度は1×E15cm-2より大きくなり(たとえば、非特許文献1参照)、温度と共に急激に増加する。
低温範囲PBTは、したがって約270℃に等しい低温限界LITより大幅に低い温度範囲であり、一方、高温範囲PHTは、270℃より大幅に高い範囲である。上記の文書によれば、低温範囲PBTはキャリアの飽和および/またはゲルの非真性領域内であり、高温範囲PHTは真性領域内となる。
プライミング副層を構成する材料は、軽くドープされたシリコンとすることができ、プライミング二次光束9は、たとえば50から100A/cm2程度の電流密度を有する50kevの電子流、約360nmの波長でのエキシマレーザ光束、2逓倍(波長が約503nm)、または3逓倍(波長が約353nm)のYAGレーザ光束とすることができる。
別の実施形態では副層4を構成する材料は、3.E19/cm3程度のレベルにドープされたシリコンとすることができ、したがって選択された加熱すべき層2の材料とは異なり、最初に周囲温度に置かれ、プライミング光束はCO2レーザ光束とすることができ、これらの条件下では、副層4でのプライミング光束の吸収係数は、1000cm−1程度となる。副層4の厚さは、約10μmとすることができる。
板状体1を得る第1の実施例によれば、1×E15cm-3の率でドープされ、厚さが100μmに等しいシリコン基板が、標準のシリコンウェハを薄くすることによって形成される。表面の1つを通してホウ素イオンの注入が、200keVのエネルギーにて約3×E16/cm2の照射量にて実行され、約10ミクロンのドーピング深さを達成して副層4を得るように、2時間の間、約1000℃から1100℃の温度にてアニールが行われ、残りの厚さ90μmは加熱すべき層2を構成し、したがって層2および層4は異なる材料からなる。次いで注入のために用いられない表面は、それを通して主光束7、および適切であれば二次光束9が印加されることになる表面3を構成する。
別法として、この第1の実施例の範囲内において、1×E15cm-3の率でドープされ厚さが90μmに等しいシリコン基板が、標準のシリコンウェハを薄くすることによって形成される。1つの表面上に約5×E19/cm3のレベルにドープされ、10ミクロンの厚さのシリコンのエピタキシが実行される。次いでこのエピタキシによる層は副層4を構成し、したがって加熱すべき層2の材料とは異なる材料からなる。
板状体1を得る第2の実施例によれば、標準のシリコン基板上に、副層4を構成するように2×E19/cm3の率にてアンチモンでドープされ、厚さが10ミクロンのシリコンのエピタキシが実行される。次いで10ミクロンのエピタキシの上に、1×E15/cm3の率でドープされ、厚さが90ミクロンのシリコンのエピタキシが実行されて、層2を構成する。
相補的な実施例として、副層4を構成する吸収性材料はまた、CO2レーザが用いられる場合は、非晶質シリコン層、イオン注入によって全体的にまたは部分的に非晶質化された層、または酸化シリコンSiO2の層でもよく、それにより加熱すべき層2の選択された材料とは異なる。
副層4なしで、全く層2だけから構成された部品を想定し、上記で定義された光束が印加された場合は、材料の温度は30℃未満だけ増加することに留意されたい。この結果は、従来技術の一部をなす方法である有限差分法として知られている方法によって熱方程式を解くことにより、シミュレーションの結果として得ることができる。
この結果はまた、以下の簡単な定式化を適用することによっても得られる。
−低温範囲PBTでの吸収係数の最大値Alphamaxを指定する。
−その場合、到達する最大温度Tmaxの大きさの程度は、公式Tmax=Phi×tau×alphamax/Cpによって得ることができ、
ここでCpは熱容量、Phiは光束、tauは光束の持続時間、およびCpは体積熱容量であり、
Phiは3.75×1,E6W/cm2に等しく、tauは6×1,E−6Sに等しく、alphamaxは2cm-1に等しく、およびCpは1.4J/cm3に等しい。
その場合、一意の層2が到達する最大温度Tmaxの大きさの程度は、32℃に等しいことが分かる。
実際、一般的にこれらの条件下では、加熱すべき層2の温度は、高温範囲PHTに到達せずに、非常に低く、低温範囲PBT内に留まることが分かる。
一方、副層4がある場合は、加熱すべき層2を構成する透明な材料の大きな厚さを、たとえば60μm程度の厚さにわたって、1650K程度の温度まで加熱することが可能である。
<応用の例>
<実施例1>
金属シリコンのウェハ支持体(裏層12)から開始し、このウェハの表面上にCVD堆積技術により、5×1.E19/cm3の率にてドープされ、厚さが60ミクロンのドープされない多結晶シリコンの厚い層2の上に、厚さが2ミクロンの層4が堆積され、したがって層2と層4は異なる材料からなる。その結果として周囲温度ではCO2レーザによって発生される光束に対して、前記加熱すべき層2はほぼ透明であり、副層4はこのような光束に対して吸収性となる。
金属シリコンウェハ支持体12が存在することにより、プライミング光束9を送るのに裏表面を用いることが妨げられる。したがって図6を参照して上述したように、プライミング光束9は、主光束7と共に前表面3から送られる。
プライミング光束9は、持続時間が50nSで、強度が2×1.E7W/cm2のCO2レーザパルスとすることができる。これはたとえば、横方向励起を用いたCO2レーザによって発生することができる。
たとえば図4に同時に示されるように、主光束7はCO2レーザ、たとえば縦方向励起を用いた非常に高出力のレーザから、たとえば局所的に1つまたは複数の領域上に、加熱すべき層2の前表面3から印加することができる。主光束7の持続時間は、たとえば3.E7W/cm2の強度で、2マイクロ秒である。
図4の変形形態として、プライミング光束9は、この実施例では主光束7の出力が蓄積する時間の間に生じることができ、これは100nS程度であり、一方、プライミング光束9の蓄積時間はずっと短く、数nS程度である。
それにより、プライミング光束9による副層4の加熱と、主光束6による副層4の加熱との協調効果の下で加熱され、プライミング副層4は温度が非常に急速に上昇し、プライミング副層4に隣接する加熱すべき層2の部分10を、熱拡散を通じて高温範囲PHT内の温度まで加熱して、前記部分を高度に吸収性にすることができる。
先に述べた機構により、主光束6の印加の領域にほぼ対応する領域にわたって層2を加熱することにより液化を生じることができ、前記液化領域は層2の領域10において始まり、そこから熱フロント11は、たとえば前面3に到達するまで、前面に向かって進行する。
この実施例では、プライミング光束9と主光束7の協調効果によってプライミング層を非常に急速に加熱することが可能となり、それにより部分10の熱拡散による加熱をより急速にし、したがって温度プロファイルが飽和温度Tsatに向かって、より急速に収束することを可能にする。
主光束7の印加の終了後には、液化した材料の再固化は適切であれば、選択的な結晶学的方位を有する、より大きな粒子の形成となる。
この方法では、金属シリコンウェハ支持体12は非常にわずかだけ加熱され、したがってウェハから加熱すべき層2への寄生不純物のマイグレーションのリスクは限定される。
走査することによって、層2全体を処理することもできる。
このようにして液化そして固化によって処理されたこのような領域は、より良い電気的特性を有することができ、光電池の作成に有利となり得る。
<実施例2>
1E15/cm2のレベルにドープされ、厚さが100ミクロンの、層4を構成する単結晶シリコンのウェハについて考察する。
図10に示されるように、2逓倍YAGレーザ(プライミング光束9)からの光束は、マスク13を通してウェハの裏表面上に送られ、マスク13は研磨されたシリカの薄い板状体から構成され、その上には耐熱性で反射性の金属の堆積が形成され、不透明領域13aと、前記不透明領域13aの間の透明領域のパターンを形成するようにエッチングされている。
典型的にはプライミング光束9は、持続時間が50nSで、0.6J/cm2程度のエネルギー密度を輸送するパルスの形とすることができ、これは1.2×E7W/cm2の光束強度に相当する。このようにしてウェハ(層4)内にプライミング領域4aが生成され、図9の実施例によればその幾何形状はマスクのパターンのイメージとなる。
主光束7は、1.55ミクロンの波長のファイバレーザ光束とすることができる。光束はプライミング光束9の終了から100nS後に始まり、1.8マイクロ秒程度の持続時間で、5×E6W/cm2程度の強度の光束を有する。
プライミング光束9および主光束7の時間的関係は、図3に示されるものに対応する。
プライミング光束9の印加の終了では、得られる最大温度は1700K程度となり得る。
その場合は、主光束7の印加の開始に対応する時点である、プライミングパルスの終了の100ナノ秒後では、最大温度は約1400Kとなり得る。
この実施例で挙げられるプライミング光束の終了と主光束の開始の間の100nSの遅延は、プライミング領域の温度の上昇をできる限り利用するように、短縮することが有利となり得ることが指摘されるべきである。この実施例では、重要な100nSの遅延は、2つの光束7および9の起こり得る不完全な同期を考慮に入れるために導入されている。
得られる温度Tsatは、1680K程度となり得る。
主光束7はプライミング領域4a内のウェハ(層4)を加熱し、一方、プライミング領域4aに対応しない領域では加熱は生じない。
このような方法の目的はたとえば、たとえば金属性の不純物を、加熱されない領域から不純物が拡がることなく、加熱される領域2aに拡散させることを対象とすることができる。
この第2の実施例では、主光束7の特性および特に強度と、プライミング光束9の特性とは、主光束7が、主光束7の開始に対応する時点での熱プロファイルの温度の損失に対して光束を補償できるように選択することができる。
実際、この時点で存在する温度プロファイルの結果として生じる主光束7の吸収は、熱拡散により温度プロファイルが広がり、弱まる傾向を補償できることが重要となり得る。そうでない場合は、温度プロファイルの低下が続き、進行する熱フロント11は持続または存在できなくなる。
これらの特性の思慮深い選択は、従来技術の一部をなす方法であり、そのための標準のソフトウェアが存在する、1次元幾何形状での有限差分として知られている方法によって熱プロファイルの進展をシミュレーションすることによって行うことができる。
一変形形態では、プライミング層または領域4の加熱は、レンズによって焦点が合わされた非常に高出力アークランプからの放射によって得ることもできる。

Claims (14)

  1. 少なくとも1つの主光束パルスによって少なくとも局所的に加熱すべき少なくとも1つの層(2)を含み、前記加熱すべき層の前表面に比べて深く位置し、前記加熱すべき層の材料とは異なる材料からなる少なくとも1つのプライミング領域(4)を含む板状体(1)を、少なくとも局所的に加熱する方法であって、
    前記主光束(7)の波長は、前記加熱すべき層(2)の材料による前記光束の吸収の係数が、前記加熱すべき層の材料の温度が低温範囲(PBT)にある間は低く、この吸収係数は前記加熱すべき層の材料の温度が前記低温範囲のほぼ上の高温範囲(PHT)に推移したときは温度と共に急激に増加するように選択され、主光束(7)の特性は、それ自体では前記加熱すべき層の材料を前記低温範囲(PBT)内の温度から前記高温範囲(PHT)内の温度まで直接加熱することができず、
    前記方法は以下のステップ、すなわち、
    前記板状体の前記プライミング領域(4)を、プライミング二次加熱手段(9)によって少なくとも部分的に加熱するステップであって、それにより前記プライミング領域(4)は熱拡散を通じて前記プライミング領域(4)に隣接するまたは近接する前記加熱すべき層(2)の一部分(10)を前記高温範囲(PHT)内の第1の温度(Ts)まで加熱して、この部分を前記主光束()に対して高度に吸収性にする、ステップと、
    前記主光束()を、前記加熱すべき層(2)の前記前表面(3)から、少なくとも局所的に前記板状体(1)に印加するステップであって、それにより、高度に吸収性となった前記加熱すべき層(2)に隣接するまたは近い前記部分(10)は、吸収性熱フロント(11)を発生し、第2の温度(Tsat)は前記高温範囲(PHT)内であり、前記吸収性熱フロント(11)は、前記熱フロント(11)の前面に向かう熱拡散と、前記熱フロントの温度が前記高温範囲(PHT)に推移するとすぐに前記熱フロントに到達する前記主光束(7)による熱エネルギーの入力との組合せ効果の下で、前記前表面(3)に向かって進行する、ステップと
    を含み、前記第1の温度は前記第2の温度より低いことを特徴とする方法。
  2. 少なくとも1つの主光束パルスによって、到達すべき温度レベルまで少なくとも局所的に加熱すべき少なくとも1つの層(2)を含み、前記加熱すべき層の前表面に比べて深く位置する少なくとも1つのプライミング領域(4)を備える板状体(1)を、少なくとも局所的に加熱する方法であって、
    前記主光束(7)の波長は、前記加熱すべき層(2)の材料によるこの光束の吸収の係数が、この加熱すべき層の材料の温度が低温範囲(PBT)にある間は低く、この吸収係数は前記加熱すべき層の材料の温度が前記低温範囲のほぼ上の高温範囲(PHT)に推移したときは温度と共に急激に増加するように選択され、前記低温範囲(PBT)と前記高温範囲(PHT)の間の遷移領域(TT)は前記到達すべき温度レベル(Tsat)より低く、主光束(7)の特性は、それ自体では加熱すべき層の材料を前記低温範囲(PBT)内の温度から前記高温範囲(PHT)内の温度まで直接加熱することができず、
    前記方法は以下のステップ、すなわち、
    前記板状体の前記プライミング領域(4)を、プライミング二次加熱手段(9)によって少なくとも部分的に加熱するステップであって、それにより前記プライミング領域(4)は熱拡散を通じて前記プライミング領域(4)に隣接するまたは近接する前記加熱すべき層(2)の一部分(10)を前記高温範囲(PHT)内の第1の温度(Ts)まで加熱して、この部分を前記主光束()に対して高度に吸収性にする、ステップと、
    前記主光束()を、前記加熱すべき層(2)の前記前表面(3)から、少なくとも局所的に前記板状体(1)に印加するステップであって、それにより、高度に吸収性となった前記加熱すべき層(2)に隣接するまたは近接する前記部分(10)は、吸収性熱フロント(11)を発生し、第2の温度(Tsat)は前記高温範囲(PHT)内であり、前記吸収性熱フロント(11)は、前記熱フロント(11)の前面に向かう熱拡散と、前記熱フロントの温度が前記高温範囲(PHT)に推移するとすぐに前記熱フロントに到達する前記主光束(7)による熱エネルギーの入力との組合せ効果の下で、前記前表面(3)に向かって進行する、ステップと
    を含み、前記第1の温度は前記第2の温度より低いことを特徴とする方法。
  3. 前記主光束(7)の印加の開始が、前記プライミング二次加熱手段(9)の印加の終了にほぼ対応することを特徴とする請求項1および2のいずれか一項に記載の方法。
  4. 前記主光束(7)の印加の開始が、前記プライミング二次加熱手段(9)の印加の終了の前であることを特徴とする請求項1および2のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記主光束()は、前記プライミング領域(4)によって吸収されるように選択され、前記プライミング領域の加熱は前記プライミング二次加熱手段(9)と、前記主光束(7)とによって実現されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記プライミング二次加熱手段(9)は、前記加熱すべき層(2)の前記前表面(3)から、および/または前記前表面の反対側の前記板状体の1つの表面から印加されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記プライミング二次加熱手段が、熱源によって発生される熱流であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記プライミング二次加熱手段は粒子の流れであり、前記プライミング領域は、前記プライミング領域内での前記粒子の減速および/または停止の結果生じるエネルギーによって加熱されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の方法。
  9. 前記プライミング二次加熱手段は放射流であり、前記プライミング領域(4)は前記放射の吸収によって加熱されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の方法。
  10. 前記プライミング領域(4)は、前記加熱すべき層に隣接するまたは近くの副層によって形成されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の方法。
  11. 前記加熱すべき層(2)は、わずかにドープされたシリコンであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の方法。
  12. 前記加熱すべき層(2)は、半導体材料であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の方法。
  13. 前記主光束(7)は、レーザによって発生されることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の方法。
  14. 少なくとも1つの主光束パルスによって少なくとも局所的に到達すべき温度レベルまで加熱すべき少なくとも1つの層(2)を含み、前記加熱すべき層の前表面に比べて深く位置する少なくとも1つのプライミング領域(4)を含む板状体(1)を、少なくとも局所的に加熱する装置であって、前記加熱すべき層(2)の温度が高温範囲(PHT)にあるときに吸収を通じて前記加熱すべき層を加熱することができる前記主光束(7)を放射する手段(6)と、前記プライミング領域(4)を低温範囲(PBT)内の温度から前記高温範囲(PHT)内の第1の温度まで加熱することができるプライミング二次加熱手段(9)とを備え、前記第1の温度は前記到達すべき温度レベルより低いことを特徴とする装置。
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