JP5555092B2 - レベル調節回路およびそれを用いたオーディオシステム - Google Patents

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Description

本発明は、オーディオ信号のクリップ防止技術に関する。
オーディオ信号を、スピーカやヘッドホン(以下、スピーカと総称する)から出力するために、微少な電気信号を増幅する増幅回路が用いられる。増幅回路に入力されるオーディオ信号のレベルすなわち音量は、入力ソースごと、再生されるオーディオコンテンツ、あるいは前段の回路の状態に応じて時々刻々と変化する。たとえばテレビを視聴中に、コマーシャル中と番組中とで音量が大きく異なることはよく知られている。増幅回路の利得を一定とした場合、オーディオ信号の振幅が大きすぎる場合に、後段において増幅可能な電圧範囲を超えるため、クリップ(クランプ)されて、歪みが発生する。
この問題を解決するために、オーディオ信号のレベルを監視してそのレベルに応じて可変利得増幅回路の利得を制御する方式が利用される。この方式は一般に、AGC(Automatic Gain Control)とも称される。
特開平10−84238号公報 特開2007−60548号公報
AGCでは、オーディオ信号のレベルがある上限値に達すると、利得が所定量(たとえば1dB)が下げられ(アタック動作)、反対にオーディオ信号のレベルがある下限値に達すると、利得が所定量上げられる(リカバリ動作)。AGCを行うとスピーカから出力される信号の音量が変化するため、音量が不自然に変動し、聴取者に違和感を与えることがある。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的は、違和感の少ない利得制御が可能な回路の提供にある。
本発明のある態様は、オーディオ信号のレベルを調節するレベル調節回路に関する。レベル調節回路は、少なくともひとつのフィルタと、少なくとも一つの可変利得増幅器と、加算器と、制御部と、を備える。少なくともひとつのフィルタのそれぞれは、それぞれが入力オーディオ信号を受け、それぞれに設定された帯域を通過させる。少なくともひとつの可変利得増幅器のそれぞれは、フィルタそれぞれに対応づけて設けられる。各可変利得増幅器は、対応するフィルタの出力信号を増幅する。加算器は、入力オーディオ信号と、少なくともひとつの可変利得増幅器それぞれの出力信号を加算する。制御部は、少なくともひとつの可変利得増幅器それぞれの出力信号のレベルを監視し、レベルに応じて少なくともひとつ可変利得増幅器それぞれの利得を制御する。
この態様によると、オーディオ信号の帯域ごとに音量が調節されるため、オーディオ信号の全帯域の音量を調節する場合に比べて、聴取者に与える違和感を軽減することができる。
制御部は、少なくともひとつの可変利得増幅器それぞれの出力信号を受け、そのうちひとつを選択するセレクタと、セレクタにより選択された信号を受け、そのピークレベルを保持するピークホールド回路と、ピークホールド回路の出力信号を所定のしきい値と比較し、比較結果を示すレベルデータを生成する比較器と、少なくともひとつの利得設定部であって、それぞれが少なくともひとつの可変利得増幅器ごとに設けられ、対応する可変利得増幅器について生成されたレベルデータに応じて、対応する可変利得増幅器の利得を設定する、少なくともひとつの利得設定部と、を含んでもよい。
この場合、レベル検出部を複数の帯域で共有することができ、回路面積を削減できる。
セレクタは、少なくともひとつの可変利得増幅器の出力信号のうちのあらかじめ設定された少なくともひとつを、順に時分割で選択してもよい。この場合、各帯域の音量調節が、時分割的に、つまり時間を異にして行われるため、ユーザに与える違和感をさらに低減することができる。
セレクタが、ある可変利得増幅器の出力信号を選択する期間は、その可変利得増幅器に対応するフィルタの通過帯域ごとに異なっていてもよい。
選択する期間は、低域ほど長いことが好ましい。
比較器は、ピークホールド回路の出力信号が、所定の上限レベルより高い状態、所定の下限レベルより低い状態、上限レベルと下限レベルの間の状態の少なくとも3つの状態を示すレベルデータを生成してもよい。少なくともひとつの利得制御部はそれぞれ、レベルデータに応じてカウントアップおよびカウントダウンするカウンタを含み、当該カウンタのカウント値にもとづいて、対応する可変利得増幅器の利得を設定してもよい。
本発明の別の態様は、オーディオシステムである。このオーディオシステムは、上述のいずれかの態様のレベル調節回路と、レベル調節回路の出力信号を増幅するメインアンプと、メインアンプによって駆動される電気音響変換素子と、を備える。
レベル調節回路は1つの半導体基板上に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、違和感の少ない利得制御が可能な回路が提供できる。
実施の形態に係るレベル調節回路を備えるオーディオシステムの構成を示すブロック図である。 図1のレベル調節回路の動作を示す波形図である。 変形例に係るレベル調節回路を備えるオーディオシステムの構成を示すブロック図である。 図3のレベル調節回路の動作を示す波形図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、実施の形態に係るレベル調節回路100を備えるオーディオシステム2の構成を示すブロック図である。オーディオシステム2は、オーディオ信号を再生する機能を備える電子機器に搭載される。電子機器はカーオーディオのヘッドユニット、ホームオーディオのアンプ、テレビ、携帯電話端末などが例示される。
オーディオシステム2は、レベル調節回路100に加えて、音源4、メインアンプ6、電気音響変換素子8を備える。音源4は、CDプレイヤやシリコンオーディオプレイヤ、ラジオチューナ等であって、アナログのオーディオ信号SINを生成する。レベル調節回路100は、オーディオ信号SINを受け、クリップによる歪みが発生しないように、オーディオ信号SINのレベルを調節する。詳しくは後述するが、レベル調節回路100は、いわゆるイコライザ(ブースト回路)としての機能を備えている。
メインアンプ6は、レベル調節回路100からの出力信号SOUTを受け、それを増幅して電気音響変換素子8へと出力する。電気音響変換素子8はスピーカやヘッドホンである。
たとえばレベル調節回路100は、音源4およびメインアンプ6とともに、カーオーディオのヘッドユニットに搭載される。あるいはレベル調節回路100は、ホームオーディオ用のプリメインアンプにメインアンプ6とともに搭載される。あるいはレベル調節回路100は、テレビに、オーディオシステム2、音源4、メインアンプ6、電気音響変換素子8とともに搭載される。以上がオーディオシステム2の全体構成である。図1には、1チャンネルの構成のみが示されるが、実際にはステレオ2チャンネルあるいは5.1チャンネルであってもよい。
続いてレベル調節回路100の構成を説明する。
レベル調節回路100は、入力可変利得増幅器18、トーンコントロール回路10、フェーダボリウムアンプ19、制御部20を備える。入力可変利得増幅器18は、入力されたオーディオ信号SINを増幅する。以下では、入力可変利得増幅器18により増幅された信号S1もオーディオ信号と称する。レベル調節回路100は、入力可変利得増幅器18の出力信号にイコライジング処理を施す。フェーダボリウムアンプ19は、チャンネルごとに設定されたゲインで入力された信号を増幅する。
トーンコントロール回路10は、フィルタ12、12、12、可変利得増幅器14、14、14、加算器16を含む。Bは低域(バス)、Mは中域(ミッド)、Tは高域(トレブル)を示す。必要に応じて帯域(バンド)を示す添え字B、M、Tは適宜省略する。なお後出の添え字Fは、全体域(フルバンド)を示す。
フィルタ12、12、12はそれぞれ、オーディオ信号S1を受け、それぞれに設定された帯域を通過させる。可変利得増幅器14、14、14はそれぞれ、フィルタ12、12、12ごとに設けられる。各可変利得増幅器14は、対応するフィルタ12の出力信号を増幅する。加算器16は、可変利得増幅器14からの信号S2、S2、S2と、もとのオーディオ信号S1を加算する。
制御部20は、可変利得増幅器14、14、14それぞれの出力信号S2、S2、S2のレベルを監視し、出力信号S2、S2、S2がクリップされないように、検出したレベルに応じて可変利得増幅器14、14、14それぞれの利得を制御する。
制御部20は、マルチプレクサ(セレクタ)22、レベル検出部24、ロジック部30を含む。
セレクタ22は、可変利得増幅器14、14、14および入力可変利得増幅器18それぞれの出力信号S1、S2、S2、S2を受け、バンドセレクタ50からの制御信号CNTに応じたひとつを選択しレベル検出部24へと出力する。
レベル検出部24は、ピークホールド回路26、比較器28、しきい値電圧設定部29を含む。ピークホールド回路26は、セレクタ22により選択された信号S3を受け、そのピークレベルを保持する。比較器28は、ピークホールド回路26の出力信号S4を所定のしきい値と比較し、比較結果を示すレベルデータS5を生成する。
ロジック部30は、利得設定部40、40、40、40、デマルチプレクサ48、バンドセレクタ50を備える。
利得設定部40、40、40、40はそれぞれ、可変利得増幅器14、14、14、18ごとに設けられている。
デマルチプレクサ48は、帯域ごとのレベルデータS5を受け、そのレベルデータS5に対応する帯域の利得設定部40に分配する。つまり各利得設定部40は、対応する帯域に対して生成されたレベルデータS5を受ける。そして利得設定部40は、入力されたレベルデータS5に応じて、対応する帯域の可変利得増幅器14の利得を設定する。
バンドセレクタ50は、セレクタ22およびデマルチプレクサ48を制御する。セレクタ22とデマルチプレクサ48は、対応する帯域を選択するよう制御される。たとえばセレクタ22が中帯域Mの信号S2を選択するとき、デマルチプレクサ48は中帯域Mの利得設定部40にレベルデータS5を出力する。
セレクタ22が、入力可変利得増幅器18ではなく、可変利得増幅器14の出力信号を選択し、デマルチプレクサ48が利得設定部40以外の利得設定部40を選択した状態を第1モードと称する。セレクタ22が、入力可変利得増幅器18の出力信号を選択し、デマルチプレクサ48が利得設定部40を選択した状態を第2モードと称する。
第1モード、第2モードの選択や、第1モードにおいていずれのバンドを制御対象とするかについては、バンドセレクタ50に設けられたレジスタ(不図示)に書き込まれたデータに応じて制御できるように構成することが望ましい。
比較器28は、ピークホールド回路26の出力信号S4が、所定の上限レベルVULより高い状態(アタック状態)、所定の下限レベルVLLより低い状態(リカバリ状態、もしくはリリース状態ともいう)、上限レベルと下限レベルの間の状態(第1キープ状態)の少なくとも3つの状態を示すレベルデータS5を生成する。さらに、下限レベルVLLより低い状態、具体的には、下限レベルVLLより低いしきい値VIGNより低い状態を第2キープ状態と判定してもよい。
各利得設定部40は、カウンタ42、レジスタ44、加算器46を含む。レジスタ44には、レベル調節機能とは無関係に、トーンコントロール回路10に設定される初期利得g1が保持される。カウンタ42のカウント値は、利得の補正値である。加算器46は、初期利得g1から補正値g2を減算する。加算器46の出力データに応じて、対応する可変利得増幅器14の利得が設定される。
カウンタ42のカウンタ値(補正値)は、レベルデータS5に応じてカウントアップおよびカウントダウンする。具体的には、アタック状態が所定の第1時間τ1持続すると、カウントアップし、リカバリ状態が所定の第2時間τ2持続すると、カウントダウンする。第1時間τ1は、第2時間τ2より短いことが好ましく、たとえばτ1=1ms、τ2=1sとしてもよい。アタック状態が続くと、カウンタ42のカウント値は大きくなり、結果として可変利得増幅器14の利得は低下していく。反対にリカバリ状態が持続すると、カウンタ42のカウント値は小さくなり、結果として可変利得増幅器14の利得は上昇していく。
カウンタ42の構成例を説明する。カウンタ42は、アタック用の第1タイマとリカバリ用の第2タイマを備える。第1タイマ、第2タイマはそれぞれ、第1時間τ1、第2時間τ2を測定する。第1タイマは、アタック状態の期間を測定し、第1時間τ1に達するとカウンタ42をカウントアップさせる。第2タイマは、リカバリ状態の期間を測定し、第2時間τ2に達するとカウンタ42をカウントアップさせる。
以上がレベル調節回路100の構成である。続いてその動作を、第1モード、第2モードそれぞれについて説明する。
(第1モード)
まず一例として、バンドセレクタ50が可変利得増幅器14の出力信号S2を選択し、デマルチプレクサ48が利得設定部40を選択するときの動作を説明する。
図2は、図1のレベル調節回路100の動作を示す波形図である。図2の縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化されている。信号S2の破線は、オーディオ信号S1の低域成分、つまりフィルタ12の出力信号を、レジスタ44に設定された初期利得g1で増幅したときの波形を示している。信号S2の振幅レベルがある上限レベルVULに達すると、アタック動作が発生し、可変利得増幅器14の利得が下げられ、低域成分S2の波形は実線で示すように振幅レベルが小さくなる。その結果、低域成分S2の振幅は、上限レベルVULより低く抑えられる。
反対にオーディオ信号S1の低域成分がある下限レベルVLLより低くなると可変利得増幅器14の利得が上げられる。その結果、電気音響変換素子8から出力されるオーディオ信号は、低域成分の音量のみが制御されるため、全帯域の音量が変化する従来のAGCと比べて、聴取者に与える違和感を大幅に低減することができる。たとえば利得の調節幅が1dBステップである場合、従来のAGCでは、全帯域の音量が1dB変化するため、聴取者は音量の変化を知覚しやすい。これに対して図1のレベル調節回路100では、低域成分の音量のみが1dB変化し、その他の帯域(高域成分、中域成分)の音量は維持されるため、聴取者は音量の変化をほとんど知覚できず、違和感を軽減することができる。
ミッドバンド、トレブルバンドについても同様の制御を行うことが可能であり、それぞれについても同様の効果を得ることができる。
また第1モードにおいて、セレクタ22およびデマルチプレクサ48は、複数の帯域B、M、Tのうちの、あらかじめ設定されたいくつかの帯域を、巡回的に時分割で選択してもよい。これを巡回モードという。
たとえば3つすべての帯域B、M、Tをそれぞれ所定の第3時間τ3ずつ選択してもよい。第3時間τ3は、第1時間τ1と同じ長さとしてもよい。
最初の1msの間、低域Bが選択され、レベル検出部24によって低域成分に関して、アタック状態、リカバリ状態、キープ状態のいずれかが判定される。そして上述したのと同様の処理によって、可変利得増幅器14の利得が制御される。
続いて中域M、高域Tが順に選択される。そして中域M、高域Tについても同様の処理によって可変利得増幅器14、14の利得が制御される。
巡回モードにおいても、帯域ごとの利得は、時分割で異なるタイミングで変化する。言い換えれば電気音響変換素子8から出力されるオーディオ信号の音量は、全帯域が同時に変化することがないため、聴取者はその変化を知覚しにくく、違和感を低減できる。
なお巡回モードにおいて、セレクタ22およびデマルチプレクサ48が、各帯域を選択する時間は、帯域ごとに異なっていてもよい。具体的には、低域ほど選択時間を長く、高域ほど選択時間を短くしてもよい。バンドごとに選択時間を異ならしめることにより、それぞれのバンドのレベルを確実に検出することができる。さらにいえば、各バンドの代表的な周波数をfと書くとき、選択時間は、1/(2×f)としてもよい。
(第2モード)
第2モードでは、入力可変利得増幅器18の利得が、入力可変利得増幅器18の出力信号S1に応じて制御される。第2モードは従来のAGCと同様の処理が実行される。第1モードのみでなく、第2モードで動作するようにレベル調節回路100を構成することにより、オーディオシステム2の設計者に設計の自由度を提供することができる。
また第1モードと第2モードを同時に実行してもよい。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセス、それらの組み合わせには、さまざまな変形例が存在しうる。以下、こうした変形例について説明する。
図1では、バス、ミッド、トレブルの3バンドのトーンコントロールが可能となっているが、本発明はそれに限定されず、いずれかひとつの帯域のみであってもよい。たとえばトーンコントロール回路10がバスブースト回路である場合、フィルタ12、12、可変利得増幅器14、14を省略してもよい。
あるいは、3つのバンドに対してフィルタ12、可変利得増幅器14を設けつつも、セレクタ22を省略して、あるひとつのバンドについてのみ利得制御を行うように構成してもよい。
たとえば、人間は低域成分が歪むと違和感を覚える傾向にある。したがってバスバンドの可変利得増幅器14についてのみ利得制御を行う実施形態も有効である。
図1のレベル調節回路100では、セレクタ22およびデマルチプレクサ48を用いることにより、レベル検出部24を複数のバンドで共有する構成となっている。したがってレベル調節回路100を集積化する場合に、回路面積が大きいレベル検出部24をひとつ設ければ済むため、レベル調節回路100全体の回路面積を小さくできる。ただし本発明はそれに限定されず、レベル検出部24を各バンドごとに個別に設けてもよい。この場合、複数の帯域について、同時にあるいはタイミングをずらして利得を制御することができる。
図3は、変形例に係るレベル調節回路100aを備えるオーディオシステムの構成を示すブロック図である。図1では、ピークホールド回路26がレベル検出部24に設けられていた。これに対して、図3では、レベル検出部24aではなく利得設定部40にピークホールド回路26aが設けられる。
利得設定部40に設けられたピークホールド回路26aは、ロジック回路で構成され、ある期間内に1度でも所定レベル(具体的にはハイレベル)が入力されると、そのレベルを保持し、ホールド信号S6を生成する。ピークホールド回路26aは、4つの利得設定部40それぞれに設ける必要があるが、個々のピークホールド回路26aはデジタル回路で小さく構成できるため、トータルの回路面積は、図1のピークホールド回路26よりも小さくなるという利点がある。
図4は、図3のレベル調節回路100aの動作を示す波形図である。セレクタ22により選択された信号S3は、あるバイアスレベルVbiasを中心としてスイングする。比較器28から出力されるレベルデータS5は、S5a〜S5cを含む。S5aは、S3>VULのときハイレベルとなる。S5bは、S3>VLLのときハイレベルとなる。S5cは、S3>VIGNのときハイレベルとなる。ピークホールド回路26aは、レベルデータS5(S5a〜S5c)を受け、それぞれについて、一旦ハイレベルになると、その後、ハイレベルを保持し、ホールド信号S6(S6a〜S6c)を生成する。
ある判定タイミングt0において、
(1)S6a、S6b、S6cがすべてハイレベルのときアタック状態
(2)S6aがローレベル、S6b、S6cがハイレベルのときキープ状態
(3)S6a、S6bがローレベル、S6cがハイレベルのときリリース状態
(4)S6a、S6b、S6cがすべてローレベルのときキープ状態
と判定され、判定結果にもとづいて利得制御が行われる。判定タイミングt0の後、ピークホールド回路26aがリセットされ、同じ動作を繰り返す。
実施の形態にもとづき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100…レベル調節回路、10…トーンコントロール回路、12…フィルタ、14…可変利得増幅器、16…加算器、18…入力可変利得増幅器、20…制御部、22…セレクタ、24…レベル検出部、26…ピークホールド回路、28…比較器、29…しきい値電圧設定部、30…ロジック部、40…利得設定部、42…カウンタ、44…レジスタ、46…加算器、48…デマルチプレクサ、50…バンドセレクタ、2…オーディオシステム、4…音源、6…メインアンプ、8…電気音響変換素子。

Claims (10)

  1. オーディオ信号のレベルを調節する回路であって、
    複数のフィルタであって、それぞれが入力オーディオ信号を受け、それぞれに設定された帯域を通過させる、複数のフィルタと、
    複数の可変利得増幅器であって、それぞれが前記複数のフィルタそれぞれに対応づけて設けられ、対応する前記フィルタの出力信号を増幅する、複数の可変利得増幅器と、
    前記入力オーディオ信号と前記複数の可変利得増幅器それぞれの出力信号を加算する加算器と、
    前記複数の可変利得増幅器のうち、制御対象である帯域に対応する可変利得増幅器の出力信号のレベルを監視し、レベルに応じて対応する前記可変利得増幅器の利得を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記制御対象に設定された帯域に対応する可変利得増幅器について、その出力信号のレベルに応じて利得の補正値を生成し、利得制御とは無関係に設定される初期利得から前記補正値を減じた値を、当該可変利得増幅器の利得に設定することを特徴とするレベル調節回路。
  2. 利得制御を行うべき帯域を指示するデータが外部から書き込み可能なレジスタをさらに備え、
    前記制御部は、前記レジスタにおいて設定された帯域に対応する可変利得増幅器の利得制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のレベル調節回路。
  3. 前記制御部は、
    前記複数の可変利得増幅器それぞれの出力信号を受け、そのうちひとつを選択するセレクタと、
    前記セレクタにより選択された信号を所定のしきい値と比較し、比較結果を示すレベルデータを生成する比較器と、
    複数の利得設定部であって、それぞれが前記複数の可変利得増幅器ごとに設けられ、対応する前記可変利得増幅器について生成された前記レベルデータが一旦所定レベルになると、その後、前記レベルデータの値をホールドするピークホールド回路を含み、前記ピークホールド回路の出力信号に応じて、対応する前記可変利得増幅器の利得を設定する、複数の利得設定部と、
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のレベル調節回路。
  4. 前記比較器は、前記セレクタの出力信号が、所定の上限レベルより高い状態、所定の下限レベルより低い状態、上限レベルと下限レベルの間の状態の少なくとも3つの状態を示すレベルデータを生成し、
    前記複数の利得設定部はそれぞれ、前記レベルデータに応じてカウントアップおよびカウントダウンするカウンタを含み、当該カウンタのカウント値にもとづいて、対応する前記可変利得増幅器の利得を設定することを特徴とする請求項に記載のレベル調節回路。
  5. 前記制御部は、
    前記複数の可変利得増幅器それぞれの出力信号を受け、そのうちひとつを選択するセレクタと、
    前記セレクタにより選択された信号を受け、そのピークレベルを保持するピークホールド回路と、
    前記ピークホールド回路の出力信号を所定のしきい値と比較し、比較結果を示すレベルデータを生成する比較器と、
    複数の利得設定部であって、それぞれが前記複数の可変利得増幅器ごとに設けられ、対応する前記可変利得増幅器について生成された前記レベルデータに応じて、対応する前記可変利得増幅器の利得を設定する、複数の利得設定部と、
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のレベル調節回路。
  6. 前記比較器は、前記ピークホールド回路の出力信号が、所定の上限レベルより高い状態、所定の下限レベルより低い状態、上限レベルと下限レベルの間の状態の少なくとも3つの状態を示すレベルデータを生成し、
    前記複数の利得設定部はそれぞれ、前記レベルデータに応じてカウントアップおよびカウントダウンするカウンタを含み、当該カウンタのカウント値にもとづいて、対応する前記可変利得増幅器の利得を設定することを特徴とする請求項に記載のレベル調節回路。
  7. 前記セレクタは、前記複数の可変利得増幅器の出力信号のうちのあらかじめ設定された複数を、順に時分割で選択することを特徴とする請求項3または5に記載のレベル調節回路。
  8. 前記セレクタが、ある可変利得増幅器の出力信号を選択する期間は、その可変利得増幅器に対応する前記フィルタの通過帯域ごとに異なっていることを特徴とする請求項に記載のレベル調節回路。
  9. 前記制御部は、
    前記比較器からのレベルデータを受け、前記複数の利得設定部のうち、選択されたひとつに出力するデマルチプレクサをさらに備えることを特徴とする請求項3または5に記載のレベル調節回路。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載のレベル調節回路と、
    前記レベル調節回路の出力信号を増幅するメインアンプと、
    前記メインアンプによって駆動される電気音響変換素子と、
    を備えることを特徴とするオーディオシステム。
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