JP2002354599A - 音響特性調整装置、及び、音響特性調整プログラム - Google Patents

音響特性調整装置、及び、音響特性調整プログラム

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JP2002354599A
JP2002354599A JP2001156406A JP2001156406A JP2002354599A JP 2002354599 A JP2002354599 A JP 2002354599A JP 2001156406 A JP2001156406 A JP 2001156406A JP 2001156406 A JP2001156406 A JP 2001156406A JP 2002354599 A JP2002354599 A JP 2002354599A
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喜一郎 古口
Hajime Yoshino
肇 吉野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の音響発生部の音響特性を略一致させる
調整が可能な音響特性調整装置、及び、音響特性調整方
法を提供する。 【解決手段】 音響特性調整装置10は、試験音出力部
27から特定のスピーカに対して試験音信号を出力し、
特定のスピーカからの音響出力をマイク10aで収音
し、DSP24によって音響特性が求められ、その音響
特性がメモリ34に基準音響特性として記憶される。そ
して、特定のスピーカ以外の他のスピーカも同様にして
試験音の音響出力を収音し、音響特性が求められる。次
に、制御部30によって、その音響特性と基準音響特性
の差分が求められて、両特性が略一致するように、調整
部28が制御される。よって、マイク10aに対する音
響特性補正のための補正回路を設けることなく、スピー
カの音響特性を基準音響特性に略一致するように調整す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音響特性調整装
置、及び、音響特性調整方法に関し、特に、複数の音響
発生部の音響特性を調整する音響特性調整装置、及び、
音響特性調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチチャンネルにおける各スピーカの
周波数特性を一定にすることは、マルチチャンネルのス
ピーカによる音場に効果的であることが知られている。
従来、スピーカの周波数特性を、予め設定された基準の
周波数特性に合わせる調整の為に、まず、調整対象とな
るスピーカに試験音を入力して音響出力させ、そのスピ
ーカの音響出力をマイクロフォン(以下マイク)で収音
し、そのマイクで収音した試験音の周波数特性、即ち、
そのスピーカの周波数特性を測定する。
【0003】次に、その測定したスピーカの周波数特性
と、予め設定されている基準周波数特性とを比較して、
それら周波数特性間における差分を求め、その求められ
た差分に基づいてスピーカに対応する音響信号出力をイ
コライザ等で調整することによって、そのスピーカの周
波数特性を基準周波数特性に合わせることが行われてい
た。このようなスピーカの周波数特性の調整装置の一例
として、特開2000−354300号公報に示すマル
チチャンネルオーディオ再生装置がある。
【0004】また一方、特開平5−175772号公報
においては、マイクにより外部騒音を収音し、この収音
した外部騒音に対応するように、イコライザで音響信号
を補正してからスピーカ出力を行う音響再生装置が示さ
れている。この場合、処理の基準となる外部騒音を収音
する為のマイクは、マイク固有の周波数特性を有してい
るので、このままでは、マイク毎やマイクの種類毎に収
音した外部騒音の周波数特性が異なってしまう。よっ
て、このマイクの後段には、このマイクの周波数特性を
補償する為の特性補正回路が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マイクを用い
てスピーカの周波数特性を調整する従来の再生装置にお
いては、スピーカの周波数特性を再生装置内において予
め設定された基準の周波数特性に合わせるために、予め
周波数特性の判明してるマイクを用いる事が前提となっ
ていた。
【0006】より詳細には、予め周波数特性の判明して
いるマイクを用いる、或いは、予め周波数特性のわかっ
ているマイクを用い、更に、所望の周波数特性になるよ
うに周波数特性補正回路によってマイクの周波数特性を
補正する等によって、マイクで収音された試験音を基に
して、スピーカの周波数特性を得ている。
【0007】そして、この得られた周波数特性と、予め
設定された基準周波数特性、例えば、所定の周波数帯域
でフラットである周波数特性等とを比較し、スピーカの
周波数特性を基準周波数特性に一致させるように、イコ
ライザ等の周波数調整装置で周波数特性を調整してい
る。
【0008】そして、合わせ込む基準となる基準周波数
特性は、絶対的な(どのスピーカにも依存しない)周波
数特性であるので、収音するマイクの周波数特性が既知
でないと、マイクの収音によって検出されたスピーカの
周波数特性を基準周波数特性に一致させることは不可能
である。よって、従来の再生装置においては、マイクの
周波数特性が予め判明していなければ、再生装置の設計
に支障を来してしまう。
【0009】また、マイクの周波数特性が予め判明して
いても、マイクの個々によって周波数特性がばらついた
り、マイクの種類等によって周波数特性がばらつく場合
は、マイクの個々毎やマイクの種類毎に、マイクの周波
数特性を補正し、所望の周波数特性とする事が必要とな
ってしまう。
【0010】次に、スピーカの周波数特性の調整につい
て、図6を参照して説明する。図6は、基準周波数特性
とスピーカの周波数特性とを示す周波数特性図である。
同図において、スピーカの周波数特性の目標となる基準
周波数特性aは、所望の周波数帯域において、フラット
な周波数特性(図中一点鎖線)であり、周波数特性b
は、マイクの周波数特性がある周波数特性(例えば、フ
ラットな周波数特性)のマイクで収音した場合のスピー
カの周波数特性(図中細い実線)である。この周波数特
性bを基準周波数特性aに一致させる場合は、イコライ
ザによって、例えば、低周波帯域と高周波帯域の利得を
上げる調整Aで示した調整を行う。
【0011】一方、同図において、周波数特性cは、マ
イクの周波数特性がある周波数特性(例えば、低周波帯
域と高周波帯域とで周波数特性が落ち込んでいる)のマ
イクで収音した場合のスピーカの周波数特性(図中点
線)である。周波数特性cは、周波数特性bよりも、更
に低周波帯域と高周波帯域とが落ち込んでいるので、こ
の周波数特性cを基準周波数特性aに一致させる場合
は、イコライザによって、低周波帯域と高周波帯域の利
得を上げる調整Aに加え、更に、調整Bも必要となる。
【0012】ここで、使用されるマイクが、周波数特性
cでのマイクの周波数特性を有している場合は、イコラ
イザによって調整A+調整Bに調整されるように固定さ
れている。そして、イコライザによって調整A+調整B
に固定されている時に、マイクの周波数特性がばらつい
た場合を考える。
【0013】この場合、周波数特性cでのマイクの周波
数特性(低周波帯域と高周波帯域とで周波数特性が落ち
込む)が、マイクの個々や、マイクの種類等によってば
らつき、例えば、周波数特性bでのマイクの周波数特性
(フラットな周波数特性)に示すマイクである場合に、
イコライザは、調整A+調整Bの調整を行うので、周波
数特性d(図中太線)で示すような、低周波帯域と高周
波帯域とでフラットよりも利得が高くなる調整Cが行わ
れてしまう。よって、この場合、ダイナミックレンジ上
限までの余裕(ヘッドルーム)が減少してしまい、調整
後の信号が歪むことが考えられる。
【0014】以上のように、マイクに対して周波数特性
補正のための周波数補正回路(或いは、DSP等におい
て周波数補正を行う場合は、周波数特性補正のためのソ
フトウエア)が必須となり、コストアップの要因となっ
ていた。また、製造工程において、マイクの周波数特性
がばらつく場合は、周波数補正回路の周波数補正に対す
る調整工程が必要となり、更に、製造コストが上昇して
しまう課題があった。
【0015】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので、複数の音響発生部の音響特性を略一致させる調
整が可能な音響特性調整装置、及び、音響特性調整方法
を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為の
本発明の第1の音響特性調整装置は、複数の音響発生部
の音響特性を調整する音響特性調整装置において、前記
音響発生部から試験音を発生させるための試験音出力部
と、前記音響発生部から発生する前記試験音を収音する
収音部と、前記複数の音響発生部の内の特定の音響発生
部から発生した前記試験音を前記収音部で収音し、前記
特定の音響発生部の音響特性を基準音響特性として記憶
する記憶部と、前記特定の音響発生部以外の1つの前記
音響発生部のみから発生した前記試験音を前記収音部で
収音し、前記特定の音響発生部以外の1つの前記音響発
生部の音響特性と、前記記憶部に記憶された前記基準音
響特性との差分を演算する制御部と、前記制御部によっ
て演算された前記差分に基づいて、前記特定の音響発生
部以外の1つの前記音響発生部の前記音響特性が前記基
準音響特性に略一致するように前記特定の音響発生部以
外の1つの前記音響発生部への音響信号出力を調整する
調整部とを備えたことを特徴とする。
【0017】この音響特性調整装置によれば、特定の音
響発生部の音響特性を基準音響特性としたので、収音部
(マイク)に対する音響特性補正のための補正回路が必
要なくなり、更に、収音部の音響特性がばらついたとし
ても、共通した1つの収音部によって収音するので、ば
らつきに対応した調整を行わなくても、音響発生部の音
響特性を基準音響特性に略一致するように調整すること
ができる。そして、従来の補正回路等を追加するなどの
コストアップを招くことなく、たとえ収音部の音響特性
がばらついたとしても、調整工程が不要になるので製造
コストも上昇しない。
【0018】本発明の第2の音響特性調整装置では、前
記音響特性は、周波数特性であり、前記記憶部に記憶す
る前記基準音響特性は、基準周波数特性であることを特
徴とする。
【0019】この音響特性調整装置によれば、特定の音
響発生部の周波数特性を基準周波数特性としたので、収
音部(マイク)に対する周波数特性補正のための周波数
補正回路が必要なくなり、更に、収音部の周波数特性が
ばらついたとしても、共通の収音部によって収音するの
で、ばらつきに対応した調整を行わなくても、音響発生
部の周波数特性を調整することができる。よって、従来
の周波数補正回路等を追加するなどのコストアップを招
くことなく、たとえ収音部の周波数特性がばらついたと
しても、調整工程が不要になるので製造コストも上昇し
ない。
【0020】本発明の第3の音響特性調整装置では、前
記音響特性は、音圧レベル特性であり、前記記憶部に記
憶する前記基準音響特性は、基準音圧レベル特性である
ことを特徴とする。
【0021】この音響特性調整装置によれば、特定の音
響発生部の音圧レベル特性を基準音圧レベル特性とした
ので、収音部(マイク)に対する音圧レベル特性補正の
ための補正回路が必要なくなり、更に、収音部の音圧レ
ベル特性がばらついたとしても、共通の収音部によって
収音するので、ばらつきに対応した調整を行わなくて
も、音響発生部の音圧レベル特性を調整することができ
る。よって、従来の補正回路等を追加するなどのコスト
アップを招くことなく、たとえ収音部の音圧レベルがば
らついたとしても、調整工程が不要になるので製造コス
トも上昇しない。
【0022】本発明の第4の音響特性調整装置では、前
記特定の音響発生部は、複数の前記音響発生部内におけ
る任意の1つの音響発生部であることを特徴とする。
【0023】この音響特性調整装置によれば、任意の1
つの音響発生部の音響特性を基準音響特性とし、他の音
響発生部の音響特性を調整することができる。
【0024】本発明の第5の音響特性調整装置では、複
数の前記音響発生部が聴取者を取り囲むように点在する
場合に、前記1つの音響発生部は、前記聴取者の前方に
存在する複数の前記音響発生部内の1つの音響発生部で
あることを特徴とする。
【0025】この音響特性調整装置によれば、1つの音
響発生部は、聴取者の前方に存在する複数の音響発生部
内の1つの音響発生部であり、例えば、聴取者の前方
に、前方左、前方右、前方中央(前方左と前方右間の中
央)の音響発生部があり、聴取者の後方に後方左、後方
右の音響発生部がある場合には、その1つの音響発生部
は、前方左、前方右、前方中央の音響発生部のいずれか
となる。よって、聴取者の前方に存在する複数の音響発
生部内の1つの音響発生部の音響特性を基準音響特性と
し、他の音響発生部の音響特性を調整することができ
る。
【0026】本発明の第6の音響特性調整装置では、前
記特定の音響発生部は、複数の前記音響発生部の内の最
大数未満の複数の音響発生部であり、前記制御部は、前
記最大数未満の複数の音響発生部の各々の前記音響特性
を求め、各々の前記音響特性の平均である平均音響特性
を演算し、前記記憶部は、前記制御部で演算した前記平
均音響特性を前記基準音響特性として記憶することを特
徴とする。
【0027】この音響特性調整装置によれば、最大数未
満の複数の音響発生部の各々の音響特性の平均である平
均音響特性を演算し、この平均音響特性を基準音響特性
として、他の音響発生部の音響特性を調整することがで
きる。
【0028】本発明の第7の音響特性調整装置では、複
数の前記音響発生部が聴取者を取り囲むように点在する
場合に、前記最大数未満の複数の音響発生部は、前記聴
取者の前方に存在する複数の前記音響発生部内の複数の
音響発生部であることを特徴とする。
【0029】この音響特性調整装置によれば、最大数未
満の複数の音響発生部は、聴取者の前方に存在する音響
発生部であり、例えば、聴取者の前方に、前方左、前方
右、前方中央の音響発生部があり、聴取者の後方に後方
左、後方右の音響発生部がある場合には、その最大数未
満の複数の音響発生部は、前方左、前方右、前方中央の
いずれか複数の音響発生部となる。よって、例えば、最
大数未満の複数の音響発生部が前方左、前方右の音響発
生部である場合は、前方左、前方右の音響発生部の平均
である平均音響特性を演算し、この平均音響特性を基準
音響特性として、他の音響発生部の音響特性を調整する
ことができる。
【0030】本発明の第8の音響特性調整装置では、前
記特定の音響発生部に対する音響信号出力は、前記調整
部を経由せずに無調整のまま出力されることを特徴とす
る。
【0031】この音響特性調整装置によれば、特定の音
響発生部に対する音響信号出力は調整部を経由しないの
で、特定の音響発生部への音響信号出力が、調整部を経
由することによる信号劣化を回避することができる。
【0032】本発明の第9の音響特性調整装置では、前
記調整部は、前記特定の音響発生部の前記音響特性の音
響信号出力に対して任意に調整が可能であり、前記記憶
部は、調整された前記音響信号出力に基づいて前記特定
の音響発生部から発生した前記試験音における音響特性
を前記基準音響特性として記憶することを特徴とする。
【0033】この音響特性調整装置によれば、特定の音
響出力部に対する音響特性を調整することによって、特
定の音響出力の音響特性をベースとして調整された音響
特性とすることができ、更に、その他の音響出力部の音
響特性も、この調整された音響特性に略一致させるよう
に調整することができる。
【0034】本発明の第10の音響特性調整装置は、車
内に存在し、前記音響特性調整装置によって前記車内に
おける前記音響発生部の前記音響特性を調整することを
特徴とする。
【0035】この音響特性調整装置によれば、車内にお
ける音響発生部の音響特性も特定の音響発生部の音響特
性に略一致させることができる。
【0036】本発明の第1の音響特性調整方法では、複
数の音響発生部の音響特性を調整する音響特性調整方法
において、前記音響発生部から試験音を前記複数の音響
発生部の内の特定の音響発生部部に出力し、前記特定の
音響発生部から発生する前記試験音を収音し、収音され
た前記特定の音響発生部から発生した前記試験音の音響
特性を基準音響特性として記憶し、前記特定の音響発生
部以外の1つの前記音響発生部のみから発生する前記試
験音を収音し、収音された前記特定の音響発生部以外の
1つの前記音響発生部から発生する前記試験音における
音響特性と、前記記憶された前記基準音響特性との差分
を演算し、前記演算された前記差分に基づいて、前記特
定の音響発生部以外の1つの前記音響発生部の前記音響
特性が前記基準音響特性に略一致するように前記特定の
音響発生部以外の1つの前記音響発生部への音響信号出
力を調整することを特徴とする。
【0037】この音響特性調整方法によれば、特定の音
響発生部の音響特性を基準音響特性としたので、収音に
おける音響特性補正のための補正が必要なくなり、更
に、収音の音響特性がばらついたとしても、共通方法で
収音するので、ばらつきに対応した調整を行わなくて
も、音響発生部の音響特性を基準音響特性に略一致する
ように調整することができる。そして、従来の補正等を
追加するなどの工数アップを招くことなく、たとえ収音
の音響特性がばらついたとしても、調整工程が不要にな
る。
【0038】本発明の第2の音響特性調整方法では、前
記音響特性は、周波数特性であり、記憶する前記基準音
響特性は、基準周波数特性であることを特徴とする。
【0039】この音響特性調整方法によれば、特定の音
響発生部の周波数特性を基準周波数特性としたので、収
音における周波数特性補正のための周波数補正が必要な
くなり、更に、収音の周波数特性がばらついたとして
も、共通方法での収音するので、ばらつきに対応した調
整を行わなくても、音響発生部の周波数特性を調整する
ことができる。よって、従来の周波数補正等を追加する
などの工数アップを招くことなく、たとえ収音の周波数
特性がばらついたとしても、調整工程が不要になる。
【0040】本発明の第3の音響特性調整方法では、前
記音響特性は、音圧レベル特性であり、記憶する前記基
準音響特性は、基準音圧レベル特性であることを特徴と
する。
【0041】この音響特性調整方法によれば、特定の音
響発生部の音圧レベル特性を基準音圧レベル特性とした
ので、収音における音圧レベル特性補正のための補正回
路が必要なくなり、更に、収音の音圧レベル特性がばら
ついたとしても、共通方法で収音するので、ばらつきに
対応した調整を行わなくても、音響発生部の音圧レベル
特性を調整することができる。よって、従来の補正等を
追加するなどの工数アップを招くことなく、たとえ収音
の音圧レベルがばらついたとしても、調整工程が不要に
なる。
【0042】本発明の第4の音響特性調整方法では、前
記特定の音響発生部は、複数の前記音響発生部内におけ
る任意の1つの音響発生部であることを特徴とする。
【0043】この音響特性調整方法によれば、任意の1
つの音響発生部の音響特性を基準音響特性とし、他の音
響発生部の音響特性を調整することができる。
【0044】本発明の第5の音響特性調整方法では、複
数の前記音響発生部が聴取者を取り囲むように点在する
場合に、前記1つの音響発生部は、前記聴取者の前方に
存在する複数の前記音響発生部内の1つの音響発生部で
あることを特徴とする。
【0045】この音響特性調整方法によれば、1つの音
響発生部は、聴取者の前方に存在する複数の音響発生部
内の1つの音響発生部であり、例えば、聴取者の前方
に、前方左、前方右、前方中央(前方左と前方右間の中
央)の音響発生部があり、聴取者の後方に後方左、後方
右の音響発生部がある場合には、その1つの音響発生部
は、前方左、前方右、前方中央の音響発生部のいずれか
となる。よって、聴取者の前方に存在する複数の音響発
生部内の1つの音響発生部の音響特性を基準音響特性と
し、他の音響発生部の音響特性を調整することができ
る。
【0046】本発明の第6の音響特性調整方法では、前
記特定の音響発生部は、複数の前記音響発生部の内の最
大数未満の複数の音響発生部であり、前記最大数未満の
複数の音響発生部の各々の前記音響特性を求め、各々の
前記音響特性の平均である平均音響特性を演算し、前記
演算した前記平均音響特性を前記基準音響特性として記
憶することを特徴とする。
【0047】この音響特性調整方法によれば、最大数未
満の複数の音響発生部の各々の音響特性の平均である平
均音響特性を演算し、この平均音響特性を基準音響特性
として、他の音響発生部の音響特性を調整することがで
きる。
【0048】本発明の第7の音響特性調整方法では、複
数の前記音響発生部が聴取者を取り囲むように点在する
場合に、前記最大数未満の複数の音響発生部は、前記聴
取者の前方に存在する音響発生部であることを特徴とす
る。
【0049】この音響特性調整方法によれば、最大数未
満の複数の音響発生部は、聴取者の前方に存在する音響
発生部であり、例えば、聴取者の前方に、前方左、前方
右、前方中央の音響発生部があり、聴取者の後方に後方
左、後方右の音響発生部がある場合には、その最大数未
満の複数の音響発生部は、前方左、前方右、前方中央の
いずれか複数の音響発生部となる。よって、例えば、最
大数未満の複数の音響発生部が前方左、前方右の音響発
生部である場合は、前方左、前方右の音響発生部の平均
である平均音響特性を演算し、この平均音響特性を基準
音響特性として、他の音響発生部の音響特性を調整する
ことができる。
【0050】本発明の第8の音響特性調整方法では、前
記特定の音響発生部に対する音響信号出力は、無調整の
まま出力されることを特徴とする。
【0051】この音響特性調整方法によれば、特定の音
響発生部に対する音響信号出力は調整されないので、特
定の音響発生部への音響信号出力が、調整されることに
よる信号劣化を回避することができる。
【0052】本発明の第9の音響特性調整方法では、前
記特定の音響発生部の前記音響特性の音響信号出力に対
して任意に調整が可能であり、前記調整された前記音響
信号出力に基づいて前記特定の音響発生部から発生した
前記試験音における音響特性を前記基準音響特性として
記憶することを特徴とする。
【0053】この音響特性調整方法によれば、特定の音
響出力部に対する音響特性を調整することによって、特
定の音響出力の音響特性をベースとして調整された音響
特性とすることができ、更に、その他の音響出力部の音
響特性も、この調整された音響特性に略一致させるよう
に調整することができる。
【0054】本発明の第10の音響特性調整方法では、
前記複数の音響発生部は車内に存在し、前記車内におけ
る前記音響発生部の前記音響特性を調整することを特徴
とする。
【0055】この音響特性調整方法によれば、車内にお
ける音響発生部の音響特性も特定の音響発生部の音響特
性に略一致するように調整することができる。
【0056】
【発明の実施の形態】図1〜図5を参照して、本発明の
一実施形態に係る音響特性調整装置について説明する。
図1は、音響特性調整装置と音響発生部とのシステム構
成を示す構成図、図2は、音響特性調整装置の構成を示
すブロック構成図、図3は、基準周波数特性を記憶する
動作を示すフローチャート、図4は、基準周波数特性に
基づいて音響発生部の周波数特性を調整する動作を示す
フローチャート、図5は、基準周波数特性とスピーカの
周波数特性とを示す周波数特性図である。
【0057】まず、図1、図2を参照して音響特性調整
装置10と音響発生部とのシステム構成、及び、音響特
性調整装置10の構成について説明する。まず、音響特
性調整装置10は、音響発生部であるスピーカから発生
される音響出力を収音する収音部であるマイク10a
と、マイク10aで収音した音響信号を所定の利得で増
幅するマイクアンプ20と、マイクアンプ20からのア
ナログ信号である音響信号をデジタル信号に変換するA
DC22と、DSP24とを備えている。
【0058】更に、音響特性調整装置10は、各ユニッ
トの制御を司る制御部30と、特定のスピーカの音響特
性を基準音響特性として記憶する記憶部であるメモリ3
2と、制御部30による制御状態等を表示する表示部3
4と、音響特性調整装置10を操作したり、調整値を入
力するための操作部36と、外部からの音響信号を入力
する入力部38と、DSP24で調整されたデジタル信
号である全チャンネルの音響信号出力をアナログ信号に
変換するDAC40(40a〜40f)と、DAC40
からの各チャンネルの音響出力信号を所定の信号に増幅
するパワーアンプ42(42a〜42e)とを有してい
る。
【0059】尚、DSP24は、ADC22からの音響
信号をバンドパスするバンドパスフィルタ(以下BP
F)26や、スピーカからホワイトノイズやピンクノイ
ズ等の試験音を発生させるための試験音出力部27や、
スピーカへの音響信号出力を調整する調整部28等を有
している。このDSP24では、制御部30の制御によ
り試験音出力部27から試験音を出力したり、マイク1
0aで収音された音響信号を分析して音響特性を得て、
制御部30に出力したり、制御部30から調整部28を
制御して音響特性の調整等が行われる。
【0060】また、制御部30について、更に詳細に説
明する。まず、マイク10aによってスピーカから発生
した試験音を収音し、DSP24は、マイク10aで収
音した試験音によってスピーカの音響特性を分析する。
制御部30は、DSP24で分析された音響特性が、特
定のスピーカの音響特性である場合は、その音響特性を
基準音響特性としてメモリ32に記憶させ、DSP24
で分析された音響特性が、特定のスピーカ以外の1つの
スピーカの音響特性である場合は、この1つのスピーカ
の音響特性とメモリ32に記憶された基準音響特性との
差分を演算する。そして、制御部30は、この演算され
た差分に基づいて、この1つのスピーカの音響特性が基
準音響特性に略一致するようにDSP24の調整部28
を制御し、この1つのスピーカへの音響信号出力を調整
する。
【0061】尚、本実施形態おいては、音響特性調整装
置10は、一例として、マルチチャンネルのスピーカを
音響的に駆動するAV(オーディオビジュアル)用オー
ディオアンプとして説明する。
【0062】本実施形態においては、音響特性調整装置
10の出力は、複数のスピーカに接続されている。即
ち、スピーカは、聴取者7を取り囲むように6チャンネ
ル分(5.1方式)が配置され、そのスピーカの内の3
チャンネル(スピーカ1〜3)は、聴取者7の前方(フ
ロント側)に配置され、あとの2チャンネル(スピーカ
4、5)は、聴取者7の後方(リア側)に配置され、残
りの1チャンネルのスピーカ6は、その他のスペースに
配置されている。より詳細なマルチチャンネルのスピー
カ配置例については、例えば、ITU−R BS.77
5−1勧告に示されている。
【0063】尚、音響特性調整装置10の出力段である
パワーアンプ42aは、フロントの左側のスピーカ1に
接続され、パワーアンプ42bは、フロントの右側のス
ピーカ2に接続され、パワーアンプ42cは、フロント
の中央のスピーカ3に接続され、パワーアンプ42d
は、リアの左側のスピーカ4に接続され、パワーアンプ
42eは、リアの右側のスピーカ5に接続されている。
尚、スピーカ1〜5へ出力される音響信号出力の周波数
帯域は、聴取可能な低域から高域までの帯域である。
【0064】また、スピーカ6は、パワーアンプ内蔵型
のスピーカであるので、音響特性調整装置10のDAC
40fの出力が接続されている。尚、スピーカ6へ出力
される音響信号出力の周波数帯域は、所定の低域帯域の
みであるので、スピーカ6は、所謂サブウーファーとし
て用いられる。以上が、音響特性調整装置10とスピー
カ1〜6のシステム構成である。
【0065】次に、音響特性調整装置10における基準
音響特性の記憶と、記憶した基準音響特性に基づいてス
ピーカの音響特性を調整する動作について、図3〜図5
を参照して説明する。尚、本実施形態では、音響特性が
周波数特性であるとして以下に説明する。
【0066】[基準音響特性の記憶]基準周波数特性を
記憶する動作について図3を参照して説明する。図3に
示すように、まず、基準周波数特性の基となる特定のス
ピーカを選択する(ステップ10)。ここでは、フロン
トの左右のスピーカ1、2の2つのスピーカが選択され
るとする。特定のスピーカが選択されると、DSP24
の試験音出力部27から、まず最初に、スピーカ1に対
して試験音出力の為の信号を出力する(ステップ1
1)。試験音出力部27から出力された信号は、DAC
40aによってアナログ信号に変換され、パワーアンプ
42aにより増幅され、スピーカ1に出力される。
【0067】スピーカ1は、パワーアンプ42aからの
信号により試験音を音響的に発生するので、マイク10
aによってスピーカ1からの試験音を収音する(ステッ
プ12)。そして、収音された音響信号がDSP24に
入力されると、BPF26の中心周波数を切り替えて
(ステップ13)、例えば、中心周波数を200Hzと
して、信号レベルを検出する(ステップ14)。
【0068】そして、ステップ15においては、BPF
26における中心周波数の切替完了を判断し、次に切り
替える中心周波数が有れば、ステップ13に戻り、中心
周波数を切り替えて、一連のステップを繰り返す。ここ
で、BPF26における中心周波数は、400、80
0、1600、3200Hzと順次切り替わって、切り
替え完了する。しかし、BPF26における中心周波数
の値は、これに限ることはなく更に細かい周波数ステッ
プとしても良いし、中心周波数の切り替え範囲の上限、
下限を更に広げても、狭めても良い。
【0069】次に、DSP24では、上記ステップ15
によって得られた各中心周波数に対する信号レベルによ
りスピーカ1の周波数特性を求め、求められた周波数特
性を制御部30に出力する(ステップ16)。制御部3
0は、ステップ16で求められた第1の周波数特性を一
時的に記憶する(ステップ17)。
【0070】そして、次に、特定のスピーカがスピーカ
2に切り替わり、同様に一連のステップ11〜15を行
って、スピーカ2に対する周波数特性を求め、制御部3
0は、その周波数特性を第2の周波数特性として一時的
に記憶する(ステップ18)。それから、制御部30に
おいて、第1と第2の周波数特性とから平均の周波数特
性である平均周波数特性を演算し(ステップ19)、演
算された平均周波数特性を基準周波数特性としてメモリ
32に記憶させる(ステップ20)。以上が、基準音響
特性の記憶の動作である。
【0071】[基準周波数特性に基づくスピーカの周波
数特性の調整]次に、基準周波数特性に基づいてスピー
カの周波数特性を調整する動作を、図4を参照して説明
する。まず、特定のスピーカであるスピーカ1、2以外
の1つのスピーカ、例えば、スピーカ3に対して試験音
の信号を出力する(ステップ30)。試験音出力部27
から出力された試験音の信号は、DAC40cによって
アナログ信号に変換され、パワーアンプ42cにより増
幅され、スピーカ3に出力される。
【0072】スピーカ3は、試験音の信号により試験音
を音響的に発生するので、マイク10aによってスピー
カ3からの試験音を収音する(ステップ31)。そし
て、収音された音響信号がDSP24に入力されると、
BPF26の中心周波数を200Hzに切り替えて(ス
テップ32)、信号レベルを検出する(ステップ3
3)。そして、ステップ34においては、BPF26に
おける中心周波数の切替完了を判断し、次に切り替える
中心周波数が有れば、ステップ32に戻り、中心周波数
を、400、800、1600、3200Hzと順次切
り替えて、一連のステップを繰り返す。
【0073】次に、DSP24では、上記ステップによ
って得られた各中心周波数対する信号レベルによりスピ
ーカ3の周波数特性を求め、求められた周波数特性を制
御部30に出力する(ステップ35)。制御部30は、
ステップ35で求められたスピーカ3の周波数特性と、
メモリ32に記憶されている基準周波数特性と比較し、
基準周波数特性に対するスピーカ3の周波数特性の差分
を演算して求める(ステップ36)。
【0074】そして、求められた差分に基づいて、制御
部30は、調整部28を制御し、スピーカ3の周波数特
性が基準周波数特性に略一致するように、スピーカ3へ
の音響信号出力を調整する(ステップ37)。図5に、
このスピーカ3の周波数特性(点線にて図示)と基準周
波数特性(実線にて図示)の一例を示す。調整部28に
よって、低周波帯域と高周波帯域の利得を上げる調整α
を行うだけで、スピーカ3の周波数特性を、基準周波数
特性に略一致させることができる。
【0075】そして、スピーカ4、5の他のスピーカの
周波数特性の調整を行う場合は、ステップ30に戻っ
て、各々のスピーカの周波数特性を基準周波数特性に略
一致させるように同様に調整する(ステップ38)。以
上が、基準周波数特性に基づくスピーカの周波数特性の
調整動作である。
【0076】尚、上記実施形態においては、調整対象で
あるスピーカの周波数特性は、基準周波数特性に略一致
するように調整されるが、差分が予め定めた閾値以下に
なれば略一致したものとしてみなしても良いし、調整し
てもその差分がその閾値以下にならなければ、差分が閾
値以下にならない旨の報知を、表示部34を用いて行う
ようにしても良い。
【0077】また、上記実施形態においては、音響特性
を周波数特性として説明したが、音圧レベル特性であっ
ても良い。スピーカの能率や入力インピーダンスが異な
る状態で、パワーアンプ42の利得が一定であると、ス
ピーカ毎に音圧レベルが変化する。よって、本発明の音
響特性調整装置を利用すれば、スピーカの音圧レベル特
性を、特定のスピーカの音圧レベルに略一致させること
が可能になる。
【0078】また、上記実施形態においては、基準音響
特性の基になる特定のスピーカが、フロントの左右のス
ピーカ1、2であるとして説明したが、スピーカ1、2
が同一製品のスピーカである場合は、スピーカ1とスピ
ーカ2との製造ばらつきは少なく、よって、音響特性の
ばらつきは少ないことも考えられるので、その場合は、
特定のスピーカをスピーカ1の1つだけとしてもよい。
この場合、平均音響特性を演算する処理が不要になるの
で、基準音響特性を求める演算処理がより簡素になる。
【0079】また、上記実施形態においては、基準音響
特性の基になる特定のスピーカが、スピーカ1、2であ
ると説明したが、フロントの中央のスピーカ3を加えて
もよい。この場合、スピーカ1〜3のスピーカ毎の音響
特性にばらつきがあっても、各スピーカの音響特性の平
均である平均音響特性を基準音響特性とすることができ
るので、特定のスピーカ内のスピーカ毎の音響特性の均
一性が図れる。
【0080】また、上記実施形態において、特定のスピ
ーカの音響信号出力に対して調整部28を経由しないよ
うにすれば、調整部を経由することによる信号劣化を回
避することもできる。上記実施形態においては、特定の
スピーカがフロントの左右のスピーカ1、2として説明
した。
【0081】これは、ユーザが、マルチチャンネルのス
ピーカを構成する場合に、全てのスピーカを一新して同
一スピーカで揃えるのでなく、今まで所有していた既存
のステレオスピーカをフロントの左右のスピーカ1、2
とし、所定数のスピーカをこれに追加する場合が考えら
れ、このような場合、音響特性を一致させる場合に効果
的である。即ち、スピーカ1、2が、既存のスピーカで
あり、ユーザの趣向に合った設置、設定が既に行われて
いる時には、追加するスピーカの音響特性を、既存のス
ピーカの音響特性に極力合致させたいというニーズがあ
るので効果的である。
【0082】また、一方、上記実施形態において、特定
のスピーカに対しても音響特性の調整を行うことを可能
とし、特定のスピーカの音響特性を基礎とした基準音響
特性を設定できるようすれば、特定のスピーカの音響特
性に対してユーザが調整を行うことができる。
【0083】また、上記実施形態においては、音響特性
調整装置10は、一例として、AV用オーディオアンプ
として説明したが、勿論、音響特性調整装置10は、A
Vオーディオアンプとしての機能は有さずに、音響特性
を調整する調整装置に特化した専用の音響特性調整装置
としてもよいし、逆に、チューナなどを更に搭載したA
Vレシーバとしてもよい。
【0084】また、上記実施形態の音響特性調整装置
は、車内の複数のスピーカに対する音響特性の調整につ
いても利用可能である。車内スピーカは、スピーカのド
ライブユニット(電気信号を空気振動である音響信号に
変換するユニット)が車内の、例えば、ドア内部に固定
され、ドア内部をスピーカのエンクロージャとして使用
しているために、同一のドライブユニットであっても、
取り付けるドア内部の構造が、前後のドア内部構造のよ
うに異なれば、同一車種であっても、個々のスピーカの
音響特性が変化してしまう。
【0085】また更に、同一車種の同一ドアにおいて
も、例えば、ドア内部に制振対策用の鉛板が取り付けら
れる等、取り付け方によってもスピーカの音響特性が変
化してしまうことが考えられる。よって、車内において
は、スピーカの音響特性を一致させることが従来困難で
あったが、本発明の音響特性調整装置を用いれば、特定
のスピーカの音響特性に基づいて、各スピーカの音響特
性を略均一にすることができる。
【0086】また、上述した音響特性調整を、プログラ
ムに基づき動作するコンピュータを用いて達成しても良
く、そのプログラムは、CD(コンパクトディスク)や
半導体メモリ等の記録媒体や、ネットワーク経由で伝送
すること等で配布、流通が可能である。
【0087】
【発明の効果】この本発明に係る音響特性調整装置によ
れば、特定の音響発生部の音響特性を基準音響特性とし
たので、収音部(マイク)に対する音響特性補正のため
の補正回路が必要なくなり、更に、収音部の音響特性が
ばらついたとしても、共通の収音部によって収音するの
で、ばらつきに対応した調整を行わなくても、音響発生
部の音響特性を基準音響特性に略一致するように調整す
ることができる。そして、従来の補正回路等を追加する
などのコストアップを招くことなく、たとえ収音部の音
響特性がばらついたとしても、調整工程が不要になるの
で製造コストも上昇しない音響特性調整装置を提供する
ことができる。
【0088】また、この音響特性調整装置によれば、特
定の音響発生部の周波数特性を基準周波数特性としたの
で、収音部(マイク)に対する周波数特性補正のための
周波数補正回路が必要なくなり、更に、収音部の周波数
特性がばらついたとしても、共通の収音部によって収音
するので、ばらつきに対応した調整を行わなくても、音
響発生部の周波数特性を調整することができる。よっ
て、従来の周波数補正回路等を追加するなどのコストア
ップを招くことなく、たとえ収音部の周波数特性がばら
ついたとしても、調整工程が不要になるので製造コスト
も上昇しない音響特性調整装置を提供することができ
る。
【0089】また、この音響特性調整装置によれば、特
定の音響発生部の音圧レベル特性を基準音圧レベル特性
としたので、収音部(マイク)に対する音圧レベル特性
補正のための補正回路が必要なくなり、更に、収音部の
音圧レベル特性がばらついたとしても、共通の収音部に
よって収音するので、ばらつきに対応した調整を行わな
くても、音響発生部の音圧レベル特性を調整することが
できる。よって、従来の補正回路等を追加するなどのコ
ストアップを招くことなく、たとえ収音部の音圧レベル
がばらついたとしても、調整工程が不要になるので製造
コストも上昇しない音響特性調整装置を提供することが
できる。
【0090】また、この音響特性調整装置によれば、任
意の1つの音響発生部の音響特性を基準音響特性とし、
他の音響発生部の音響特性を調整する音響特性調整装置
を提供することができる。
【0091】また、この音響特性調整装置によれば、1
つの音響発生部は、聴取者の前方に存在する複数の音響
発生部内の1つの音響発生部であり、例えば、聴取者の
前方に、前方左、前方右、前方中央(前方左と前方右間
の中央)の音響発生部があり、聴取者の後方に後方左、
後方右の音響発生部がある場合には、その1つの音響発
生部は、前方左、前方右、前方中央の音響発生部のいず
れかとなる。よって、聴取者の前方に存在する複数の音
響発生部内の1つの音響発生部の音響特性を基準音響特
性とし、他の音響発生部の音響特性を調整する音響特性
調整装置を提供することができる。
【0092】また、この音響特性調整装置によれば、最
大数未満の複数の音響発生部の各々の音響特性の平均で
ある平均音響特性を演算し、この平均音響特性を基準音
響特性として、他の音響発生部の音響特性を調整する音
響特性調整装置を提供することができる。
【0093】また、この音響特性調整装置によれば、最
大数未満の複数の音響発生部は、聴取者の前方に存在す
る音響発生部であり、例えば、聴取者の前方に、前方
左、前方右、前方中央の音響発生部があり、聴取者の後
方に後方左、後方右の音響発生部がある場合には、その
最大数未満の複数の音響発生部は、前方左、前方右、前
方中央のいずれか複数の音響発生部となる。よって、例
えば、最大数未満の複数の音響発生部が前方左、前方右
の音響発生部である場合は、前方左、前方右の音響発生
部の平均である平均音響特性を演算し、この平均音響特
性を基準音響特性として、他の音響発生部の音響特性を
調整する音響特性調整装置を提供することができる。
【0094】また、この音響特性調整装置によれば、特
定の音響発生部に対する音響信号出力は調整部を経由し
ないので、特定の音響発生部への音響信号出力が、調整
部を経由することによる信号劣化を回避する音響特性調
整装置を提供することができる。
【0095】また、この音響特性調整装置によれば、特
定の音響出力部に対する音響特性を調整することによっ
て、特定の音響出力の音響特性をベースとして調整され
た音響特性とすることができ、更に、その他の音響出力
部の音響特性も、この調整された音響特性に略一致させ
るように調整する音響特性調整装置を提供することがで
きる。
【0096】また、この音響特性調整装置によれば、車
内における音響発生部の音響特性も特定の音響発生部の
音響特性に略一致させる音響特性調整装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】音響特性調整装置と音響発生部とのシステム構
成を示す構成図である。
【図2】音響特性調整装置の構成を示すブロック構成図
である。
【図3】基準周波数特性を記憶する動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】基準周波数特性に基づいて音響発生部の周波数
特性を調整する動作を示すフローチャートである。
【図5】基準周波数特性とスピーカの周波数特性とを示
す周波数特性図である。
【図6】基準周波数特性とスピーカの周波数特性とを示
す周波数特性図である。
【符号の説明】
1 スピーカ(フロント左) 2 スピーカ(フロント右) 3 スピーカ(フロント中央) 4 スピーカ(リア左) 5 スピーカ(リア右) 6 スピーカ(パワーアンプ内蔵型) 7 聴取者 10 音響特性調整装置 10a マイク 24 DSP 26 BPF 27 試験音出力部 28 調整部 30 制御部 32 メモリ 34 表示部 36 操作部 38 入力部 40 DAC 42 パワーアンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D062 BB07 CC12 5J030 AA01 AB02 AB03 AC10 AC16 AC17 AC19 AC21 AC22 AC28

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の音響発生部の音響特性を調整する
    音響特性調整装置において、 前記音響発生部から試験音を発生させるための試験音出
    力部と、 前記音響発生部から発生する前記試験音を収音する収音
    部と、 前記複数の音響発生部の内の特定の音響発生部から発生
    した前記試験音を前記収音部で収音し、前記特定の音響
    発生部の音響特性を基準音響特性として記憶する記憶部
    と、 前記特定の音響発生部以外の1つの前記音響発生部のみ
    から発生した前記試験音を前記収音部で収音し、前記特
    定の音響発生部以外の1つの前記音響発生部の音響特性
    と、前記記憶部に記憶された前記基準音響特性との差分
    を演算する制御部と、 前記制御部によって演算された前記差分に基づいて、前
    記特定の音響発生部以外の1つの前記音響発生部の前記
    音響特性が前記基準音響特性に略一致するように前記特
    定の音響発生部以外の1つの前記音響発生部への音響信
    号出力を調整する調整部とを備えたことを特徴とする音
    響特性調整装置。
  2. 【請求項2】 前記音響特性は、周波数特性であり、 前記記憶部に記憶する前記基準音響特性は、基準周波数
    特性であることを特徴とする請求項1記載の音響特性調
    整装置。
  3. 【請求項3】 前記音響特性は、音圧レベル特性であ
    り、 前記記憶部に記憶する前記基準音響特性は、基準音圧レ
    ベル特性であることを特徴とする請求項1記載の音響特
    性調整装置。
  4. 【請求項4】 前記特定の音響発生部は、複数の前記音
    響発生部内における任意の1つの音響発生部であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の音響特
    性調整装置。
  5. 【請求項5】 複数の前記音響発生部が聴取者を取り囲
    むように点在する場合に、前記1つの音響発生部は、前
    記聴取者の前方に存在する複数の前記音響発生部内の1
    つの音響発生部であることを特徴とする請求項4記載の
    音響特性調整装置。
  6. 【請求項6】 前記特定の音響発生部は、複数の前記音
    響発生部の内の最大数未満の複数の音響発生部であり、 前記制御部は、前記最大数未満の複数の音響発生部の各
    々の前記音響特性を求め、各々の前記音響特性の平均で
    ある平均音響特性を演算し、 前記記憶部は、前記制御部で演算した前記平均音響特性
    を前記基準音響特性として記憶することを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか1項記載の音響特性調整装置。
  7. 【請求項7】 複数の前記音響発生部が聴取者を取り囲
    むように点在する場合に、前記最大数未満の複数の音響
    発生部は、前記聴取者の前方に存在する複数の前記音響
    発生部内の複数の音響発生部であることを特徴とする請
    求項7記載の音響特性調整装置。
  8. 【請求項8】 前記特定の音響発生部に対する音響信号
    出力は、前記調整部を経由せずに無調整のまま出力され
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の
    音響特性調整装置。
  9. 【請求項9】 前記調整部は、前記特定の音響発生部の
    前記音響特性の音響信号出力に対して任意に調整が可能
    であり、前記記憶部は、調整された前記音響信号出力に
    基づいて前記特定の音響発生部から発生した前記試験音
    における音響特性を前記基準音響特性として記憶するこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の音響
    特性調整装置。
  10. 【請求項10】 前記音響特性調整装置は車内に存在
    し、前記音響特性調整装置によって前記車内における前
    記音響発生部の前記音響特性を調整することを特徴とす
    る請求項1〜9のいずれか1項記載の音響特性調整装
    置。
  11. 【請求項11】 複数の音響発生部の音響特性を調整す
    る音響特性調整プログラムにおいて、 前記音響発生部から試験音を前記複数の音響発生部の内
    の特定の音響発生部部に出力し、 前記特定の音響発生部から発生する前記試験音を収音
    し、 収音された前記特定の音響発生部から発生した前記試験
    音の音響特性を基準音響特性として記憶し、 前記特定の音響発生部以外の1つの前記音響発生部のみ
    から発生する前記試験音を収音し、 収音された前記特定の音響発生部以外の1つの前記音響
    発生部から発生する前記試験音における音響特性と、前
    記記憶された前記基準音響特性との差分を演算し、 前記演算された前記差分に基づいて、前記特定の音響発
    生部以外の1つの前記音響発生部の前記音響特性が前記
    基準音響特性に略一致するように前記特定の音響発生部
    以外の1つの前記音響発生部への音響信号出力を調整す
    ることを特徴とする音響特性調整プログラム。
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