JP5553743B2 - アイドルストップ車の制御装置 - Google Patents

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この発明は、所定のエンジン停止条件の成立によりエンジンを自動停止し、所定のエンジン始動条件の成立によりエンジンを再始動するアイドルストップ車の制御装置に関し、詳しくは、エンジンを自動停止して停車している際の走行路勾配に基づく位置ずれの移動防止に関する。
従来、アイドルストップ車は、IG(イグニッション)オンの操作によりエンジンを始動すると、その後は、IGオフの操作によりエンジンが停止するまで、アイドルストップ制御を実行し、所定の停止条件の成立によりエンジンを自動停止し、所定の再始動条件の成立によりエンジンを自動的に再始動することをくり返す。
ところで、この種のアイドルストップ車が自動停止によってエンジンが止まった状態(アイドルストップ状態)で停車すると、停車中はドライバのブレーキペダルの踏み込みに依存したブレーキ力がアイドルストップ車に与えられるが、ブレーキ力に個人差があるのは勿論、停車時間が長くなると、ブレーキ力が弱くなり易い。
ブレーキ力の強弱は平坦路ではあまり問題にならないが、上り(又は下り)の勾配路の走行中に自動停止でエンジンが止まった状態(アイドルストップ状態)でアイドルストップ車が停車すると、路面勾配および前記ブレーキ力の程度によっては、停車中(アイドルストップ中)に、いわゆるずり下がりの位置ずれの移動が発生し、ドライバに違和感を与える可能性がある。
そこで、勾配路(坂道)においては、ヒルホールドの制御により、自動停止でエンジンが止まる直前のブレーキ液圧を停車中(アイドルストップ中)に保持するようにして前記ずり下がりの位置ずれの移動を防止することが提案されている(例えば、特許文献1(段落[0046]−[0047]、[0062]−[0066]、図1等)参照)。
特開2006−131121号公報
前記ヒルホールドの制御を行なったとしても、勾配が急な場合やエンジン停止直前のブレーキ力が十分ではない場合などには、自動停止によってアイドルストップ車がエンジンの止まった状態(アイドルストップ)で停車すると、ドライバ(ユーザ)の意図に反して前記ずり下がりによる位置ずれの移動が発生する可能性があるだけでなく、ドライバによっては違和感を与える可能性がある。
上記の意図しない位置ずれの移動を防止するため、勾配路でのアイドルストップ中に、そのような移動が発生すれば、再始動条件の成立の有無によらず、エンジンを再始動して移動を防止することが考えられる。
しかしながら、例えば上り坂の勾配路において、アイドルストップ中に、少しでもずり下がりを検出すればエンジンを再始動するようにすると、実際にはずり下がっていないにもかかわらず、ノイズ(外乱)の影響で容易にずり下がったと誤検出される事態が発生し、誤検出に基づき、ドライバ(ユーザ)の意図に反して不要にエンジンが始動される不都合が生じる。反対に、アイドルストップ中のずり下がりの検出感度を下げ、ある程度以上の大きなずり下がりを検出したときにのみエンジンを再始動するようにして前記の誤検出を排除すると、急勾配であってもずり下がりによって検出可能な大きさの移動が生じるまではエンジンが再始動されないので、急勾配でのずり下がりに対するエンジンの再始動が遅れてドライバに違和感を与える可能性がある。
そして、勾配路で上記のようなずり下がりによる位置ずれの移動が発生する可能性があると、ドライバはアイドルストップ制御を無効にして使わないようになり、燃費が低下する。
本発明は、勾配路でのアイドルストップによる位置ずれの移動を防止する最適なエンジンの再始動を実現し、燃費の向上を図ることを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明のアイドルストップ車の制御装置は、所定のエンジン停止条件の成立によりエンジンを自動停止し、所定のエンジン始動条件の成立によりエンジンを再始動するアイドルストップ車の制御装置であって、路面勾配を検出する勾配検出手段と、前記自動停止でエンジンが止まった状態での停車中におけるアイドルストップ車の位置ずれの移動量として検出車速の絶対値を測定する複数個の移動測定手段と、前記勾配検出手段が検出する路面勾配の大きさおよび前記移動測定手段が測定する検出車速の絶対値に基づき、前記エンジン始動条件の成立の有無によらずエンジンを再始動する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記勾配検出手段が検出する路面勾配が大きくなるほど、自動停止中のエンジンの再始動が必要になる車速を小さくするとともに、エンジンの再始動が必要な検出車速の絶対値を測定する前記移動測定手段の個数が少なくてもエンジンを再始動することを特徴としている(請求項1)。
請求項1の発明によれば、勾配路において、自動停止でエンジンが止まった状態での停車中に、制御手段は、移動測定手段が測定する位置ずれの移動の程度だけでなく、勾配検出手段が検出する路面勾配の大きさも考慮して、エンジン始動条件の成立の有無によらずエンジンを再始動する。したがって、勾配路でのアイドルストップ中に、検出された路面勾配が大きく急になるほど、前記位置ずれの移動が小さくてもエンジンを再始動することができ、また、発生した前記位置ずれの移動が大きくなるほど、路面勾配が小さくてもエンジンを確実に再始動することができる。そのため、路面勾配の大きさと前記位置ずれの移動の程度の両方から、確実に前記位置ずれの移動を防止することができ、しかも、ドライバに違和感を与えることがない、最適なエンジンの再始動を実現することができる。
しかも、移動測定手段が複数個設けられ、アイドルストップ中に路面状況等によってそれらの測定にばらつきが生じても、勾配検出手段が検出する路面勾配が大きく急になると、エンジンの再始動が必要な移動を測定する移動測定手段の個数が少なくても、制御手段がエンジンを再始動するので、路面勾配が大きく急な勾配路でのアイドルストップ中にエンジンの再始動が必要な位置ずれの移動が発生すると、一層確実にエンジンを再始動することができ、一層最適なエンジンの再始を実現することができ、アイドルストップ車の燃費の一層の向上を図ることができる。
本発明のアイドルストップ車の制御装置の一実施形態のブロック図である。 図1の制御装置の路面勾配に対するエンジンを再始動する車速例の説明図である。 本発明のアイドルストップ車の制御装置の他の実施形態のブロック図である。 図3の制御装置の路面勾配に対するエンジンを再始動する車速の説明図である。
つぎに、本発明をより詳細に説明するため、本発明の実施形態について、図1〜図4を参照して詳述する。
(一実施形態)
図1および図2を参照して、請求項1に対応する一実施形態を説明する。
図1はアイドルストップ車1aの本実施形態の制御装置のブロック構成を示し、アイドルストップ車1aは、軽量化、小型化等を図るため、電源として12Vの比較的小容量の1個の鉛バッテリ2を電源として動作する。なお、鉛バッテリ2の負極端子はアイドルストップ車1aの筐体に接続されている。
図1において、3はアイドルストップ車1aのエンジン、4はエンジン3のトランスミッション側のCVTであり、エンジン3との間にトルクコンバータ(ロックアップクラッチの機構を含む)5が介在する。また、CVT制御部4は、その回転速度からアイドルストップ車1aの車速を検出する車速検出手段を有し、CVT側の検出車速Vcvtを後述するCVT制御部14に出力する。
6はエンジン3を始動するスタータであり、リレー7を介して鉛バッテリ2から給電される。8は鉛バッテリ2の正極端子とリレー7との間に鉛バッテリ2に接近して設けられたバッテリセンサであり、鉛バッテリ2の温度、電流、電圧を検出する。9はエンジン3の回転力がベルト10を介して伝達されるオルタネータであり、走行中等に発電出力で鉛バッテリ2を充電する。
11はアイドルストップ制御のECUが形成するアイドルストップ制御部、12はエンジン制御のECUが形成するエンジン制御部、13はABS(antilocked braking system)制御のECUが形成するABS制御部、14はCVT制御のECUが形成するCVT制御部である。各制御部11〜14はそれぞれマイクロコンピュータ等により形成され、CAN等の通信バス15を介して情報をやり取りする。
16はダッシュボードのコンビネーションメータが形成する表示部であり、通信バス15から各種の表示データを受信する。
17はアイドルストップ制御部11に接続されたアイドルストップ車1aのGセンサである。18はABS制御部13に車輪側の検出車速Vwssを与える車輪速センサであり、実際には前後左右の4個の車輪毎に設けられる。19はABS制御部13にブレーキ機構のマスタシリンダ圧の検出情報を与える液圧センサである。
そして、アイドルストップ車1aの概略の制御及び動作を説明すると、ドライバがIGキー(図示せず)をオン操作してエンジンスタートを指令することにより、IGオンの信号が例えば通信バス15からアイドルストップ制御部11に入力され、この入力に基づいてアイドルストップ制御部11はリレー7を瞬時通電してオンし、鉛バッテリ2の電源をスタータ6に給電してスタータ6を始動し、停止していたエンジン3を始動する(初回始動)。エンジン3が始動してオルタネータ9の発電電力で鉛バッテリ2が一旦満充電状態に充電されると、その後は、IGキーのオフ操作でエンジン3が停止するまで、アイドルストップ制御部11がアイドルストップ制御を実行する。
アイドルストップ制御部11には、通信バス15や専用線等を介して、エンジン制御部12のエンジンの回転数や冷却水温等の情報、鉛バッテリ2の温度、電流、電圧等の情報、ABS制御部13の検出車速Vwssやマスタシリンダ圧の情報、CVT制御部14のロックアップクラッチ情報、CVT制御部14を経由したCVT制御部4の検出車速Vcvt、Gセンサ17の検出情報、図示省略したストップランプスイッチ、カーテシスイッチ等の車内各所のスイッチの情報等が入力される。
そして、これらの情報に基づき、アイドルストップ制御部11は、交通信号の赤信号等にしたがってドライバがブレーキペダルを踏込み、マスタシリンダ圧が所定の踏込圧以上になっていることを検出すると、アイドルストップ制御の所定の停止条件(例えばストップランプが点灯していて所定車速以下である等の条件)の成立を確認することにより、走行が完全に停止しなくても所定車速以下に低下すれば、エンジン制御部12にエンジン停止を指令する。この指令によりエンジン制御部12が燃料スロットルを絞ったりしてエンジン3を自動停止することにより、アイドルストップ車1aは自動停止でエンジンが止まった状態での停車(アイドルストップ)になる。
つぎに、アイドルストップ中に交通信号が青信号に変わる等してドライバがブレーキペダルから足を離し、マスタシリンダ圧が所定の開放圧に低下したことを検出すると、アイドルストップ制御部11は、アイドルストップ車1aがアイドルストップ制御の所定の再始動条件(例えばストップランプが消灯していてドアが閉じている等の条件)の成立を確認することにより、リレー7を瞬時通電してオンし、鉛バッテリ2の電源をスタータ6に給電してスタータ6を始動し、停止しているエンジン3を自動的に再始動する。
以降、減速中の所定の停止条件の成立に基づくエンジン3の自動停止と、所定の再始動条件の成立に基づくエンジン3の自動的な再始動とが交互に行なわれる。
ところで、例えば上りの勾配路において、アイドルストップ制御によりエンジンの自動停止を行なう場合、位置ずれの移動が生じてアイドルストップ車1aがずり下がると、ドライバ(ユーザー)に不安感を与えるだけでなく、実際に後続車と衝突する可能性がある。
そして、前記位置ずれの移動が発生すると、その検出に基づき、アイドルストップ制御部11により、エンジン始動条件の成立の有無によらずエンジンを再始動してずり下がりを防止することが考えられるが、前記位置ずれの移動の検出によっては、前記したように、実際にはずり下がっていないにもかかわらず、ノイズ(外乱)の影響で容易にずり下がったと誤検出される事態が発生したり、急勾配での誤検出によってずり下がりが生じる可能性があるだけでなく、急勾配でのずり下がりに対するエンジンの再始動が遅れてドライバに違和感を与えたりする可能性がある。このことは下りの勾配路でのアイドルストップ中にも同様に生じる。
そこで、本実施形態においては、路面勾配の大きさと前記位置ずれの移動の程度との両方を考慮してアイドルストップ中にエンジン3を再始動するか否かを判断する。
そして、Gセンサ17、CVT制御部4の車速検出手段により本発明の勾配検出手段が形成され、CVT制御部4の車速検出手段により本発明の移動測定手段が形成され、アイドルストップ制御部11により本発明の制御手段が形成される。
Gセンサ17およびCVT制御部4の車速検出手段が形成する勾配検出手段は、Gセンサ17の検出加減速度(以下、Gセンサ値という)が、路面勾配に基づく加減速度成分と、車速の変化に基づく加減速度成分を含むため、車速の変化に基づく加減速度成分を、CVT側の検出車速Vcvtの時間変化(時間微分)から検出する。そして、アイドルストップ制御部11により、前記Gセンサ値と、CVT制御部14、通信バス15を介してアイドルストップ制御部11に取り込まれた検出車速Vcvtの時間変化(時間微分)に基づく加減速度成分の値との差から路面勾配(勾配傾斜)を求める。
本実施形態の場合、アイドルストップ中のアイドルストップ車1aのずり下がりの位置ずれの移動を、アイドルストップ車1aの車速から検出して測定するものとし、CVT制御部4の車速検出手段が形成する移動測定手段は、検出車速Vcvtの絶対値(検出車速|Vcvt|)をアイドルストップ車1aのずり下がりの位置ずれの移動量として測定する。
アイドルストップ制御部11が形成する制御手段は、アイドルストップ中に、前記勾配検出手段が検出した路面勾配の大きさおよび、前記移動測定手段が測定した検出車速|Vcvt|に基づき、エンジン始動条件の成立の有無によらずエンジン3を再始動する。
アイドルストップ中において、アイドルストップ車1がずり下がる可能性があってエンジン3の再始動が必要になる路面勾配と検出車速|Vcvt|との組み合わせを、予めシミュレーションや実験等で検出し、その2次元のマップデータをアイドルストップ制御部11に保持する。
図2は前記マップデータの一例の路面勾配に対するエンジン再始動車速(エンジン3の再始動が必要になる最小車速)の特性を示し、上り、下りのいずれの勾配路であっても、路面勾配が大きくなる(急になる)ほどエンジン3の再始動が必要になる車速は小さくなる。
そして、前記制御手段は、アイドルストップ中に、前記勾配検出手段が検出した路面勾配と前記移動測定手段が測定した検出車速|Vcvt|とに基づき、前記マップデータからエンジン3の再始動が必要になる車速以上の車速を検出すると、所定の再始動条件の成立の有無によらず、リレー7を瞬時通電してオンし、鉛バッテリ2の電源をスタータ6に給電してスタータ6を始動し、停止しているエンジン3を自動的に再始動する。
したがって、本実施形態の場合、上り、下りの勾配路でのアイドルストップ中に、検出された路面勾配が大きく急になるほど、前記位置ずれの移動(検出車速|Vcvt|)が小さくてもエンジン3を再始動することができ、また、発生した前記位置ずれの移動(検出車速|Vcvt|)が大きくなるほど、路面勾配が小さくてもエンジン3を確実に再始動することができる。そのため、路面勾配の大きさと前記位置ずれの移動の程度の両方から、確実に前記位置ずれの移動を防止することができ、しかも、ドライバに違和感を与えることがない、最適なエンジン3の再始動を実現することができる。
その結果、ドライバがアイドルストップ制御を無効にすることがなくなり、アイドルストップ車1aの燃費の向上を図ることができる。
(他の実施形態)
図3および図4を参照して、請求項2に対応する他の実施形態を説明する。
図3はアイドルストップ車1bの本実施形態の制御装置のブロック構成を示し、図3において、図1と同一符号は同一もしくは相当するものを示す。
アイドルストップ車1bがアイドルストップ車1aと異なる点は、(1)本発明の移動測定手段が、アイドルストップ車1bの前後左右の計4個のタイヤそれぞれに設けられた車輪速センサ18a、18b、18c、18dにより形成され、アイドルストップ車1bのずり下がりの位置ずれの移動を、検出車速|Vcvt|に代えて、4個の車輪速センサ18a、18b、18c、18dの車輪側の検出車速Vwssの絶対値(検出車速|Vwss|)それぞれにより測定し、(2)アイドルストップ制御部11の制御手段は、前記勾配検出手段が検出する路面勾配が大きくなるほど、エンジンの再始動が必要な移動(車速)を測定する車輪速センサ18a〜18dの個数が少なくてもエンジン3を再始動するようにした点である。
すなわち、本実施形態の場合、アイドルストップ車1は車輪速センサ18a〜18dにより前記移動測定手段が複数個設けられ、車輪速センサ18a〜18dそれぞれの検出車速|Vwss|を、アイドルストップ車1bのずり下がりの位置ずれの移動量として、ABS制御部13から通信バス15を介してアイドルストップ制御部11に取り込む。
このとき、車輪速センサ18a〜18dの検出車速|Vwss|は、路面状況等によってそれらの測定にばらつきが生じる可能性がある。
そして、アイドルストップ制御部11の制御手段は、車輪速センサ18a〜18dの検出車速|Vwss|を監視し、路面勾配が大きく急になるほど、エンジン3の再始動が必要な車速以上の検出車速|Vwss|を出力する車輪速センサ18a〜18dの個数が少なくてもエンジン3を再始動し、アイドルストップ中に路面状況等によって車輪速センサ18a〜18dの検出車速|Vwss|の測定にばらつきが生じても、急勾配でのずり下がりに対するエンジン3の再始動の遅れを一層確実に防止する。
図4は図2の特性の上りの勾配路の部分を示し、本実施形態の場合、上りの勾配路のアイドルストップ中において、アイドルストップ車1がずり下がる可能性があってエンジン3の再始動が必要になる路面勾配と車速との組み合わせを、平坦(勾配傾斜0%)〜登坂a%(勾配傾斜a%)、登坂a%〜登坂b%(勾配傾斜b%)、登坂b%〜登坂c%(勾配傾斜c%)、登坂c%以上の4つに区分する。
そして、平坦(勾配傾斜0%)〜登坂a%の勾配では4輪全ての車輪速センサ18a〜18dの検出車速|Vwss|が所定値α(例えば2.0km/h)以上、登坂a%〜登坂b%の勾配では4輪全ての車輪速センサ18a〜18dの検出車速|Vwss|が所定値β(例えば1.5km/h)以上、登坂b%〜登坂c%の勾配では車輪速センサ18a〜18dのいずれか2個(例えば前側又は後側の2個)の検出車速|Vwss|が所定値γ(例えば1.0km/h)以上、登坂c%以上の勾配では車輪速センサ18a〜18dのいずれか1個でも検出車速|Vwss|が所定値δ(例えば0.5km/h)以上になれば、エンジン3を再始動する。
なお、下りの勾配路においても、同様の区分に分けてエンジン3を再始動する。
したがって、本実施形態のアイドルストップ車1bの場合、移動測定手段の車輪速センサ18a〜18dが複数個設けられ、アイドルストップ中に路面状況等によってそれらの測定にばらつきが生じても、勾配検出手段が検出する路面勾配が大きく急になると、エンジン3の再始動が必要な移動(車速)を測定する車輪速センサ18a〜18dの個数が少なくても、制御手段がエンジン3を再始動し、一層確実にエンジン3を再始動することができ、一層最適なエンジンの再始動を実現することができ、アイドルストップ車1bの燃費の一層の向上を図ることができる。
そして、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行なうことが可能であり、例えば、本発明を上りまたは下りのいずれか一方の勾配路でのアイドルストップ中に実施するようにしてもよいのは勿論である。
また、アイドルストップ中のアイドルストップ車1a、1bのずり下がりの位置ずれの移動を、車速以外から検出してもよいのも勿論である。
さらに、アイドルストップ制御部11に保持する前記マップデータの特性は、アイドルストップ車の構造等によって異なり、図2、図4と異なる特性であってもよいのは勿論である。
つぎに、前記一実施形態において、検出車速|Vcvt|に代えて、前記他の実施形態の4個の車輪速センサ18a、18b、18c、18dの検出車速|Vwss|のいずれかあるいは平均値を用いてもよく、車輪速センサ18a、18b、18c、18dの検出車速Vwssに基づいてABS制御部13から通信バス15に出力される表示用の車速を用いるようにしてもよい。
また、前記他の実施形態において、エンジン3の再始動が必要になる路面勾配と車速との組み合わせの区分の範囲や個数は、実験等に基づいて適当に設定してよく、各区分のエンジン3の再始動が必要になる車速以上の車速を検出する車輪速センサ18a〜18dの個数等も実験等に基づいて適当に設定してよい。
そして、本発明は、種々のアイドルストップ車の制御装置に適用することができる。
1a、1b アイドルストップ車
3 エンジン
11 アイドルストップ制御部

Claims (1)

  1. 所定のエンジン停止条件の成立によりエンジンを自動停止し、所定のエンジン始動条件の成立によりエンジンを再始動するアイドルストップ車の制御装置であって、
    路面勾配を検出する勾配検出手段と、
    前記自動停止でエンジンが止まった状態での停車中におけるアイドルストップ車の位置ずれの移動量として検出車速の絶対値を測定する複数個の移動測定手段と、
    前記勾配検出手段が検出する路面勾配の大きさおよび前記移動測定手段が測定する検出車速の絶対値に基づき、前記エンジン始動条件の成立の有無によらずエンジンを再始動する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記勾配検出手段が検出する路面勾配が大きくなるほど、自動停止中のエンジンの再始動が必要になる車速を小さくするとともに、エンジンの再始動が必要な検出車速の絶対値を測定する前記移動測定手段の個数が少なくてもエンジンを再始動することを特徴とするアイドルストップ車の制御装置。
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