JP5553095B2 - 往復封筒 - Google Patents
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Description
この場合、往信用の封筒に入れられた書類には予め確認事項などがプリンタなどで印字されており、書類を受け取った者は、プリントされた内容を確認して、正しければ書類に確認印を押して同封された返信用の封筒に入れて返信する。プリントされた内容を変更する必要があれば修正して、正しい内容にして確認印を押し、同封された返信用の封筒に入れて返信する。いずれの場合も、同封された返信用封筒を使用する。
一方、返信を要求する側は、当然のことながら返信用封筒を準備しなければならない。
さらに、返信用封筒と往信用封筒が同じ大きさの場合が多く、その場合は、返信用の封筒を折り畳んで同封する必要がある。
このような場合は、返信用の封筒代が必要になる上に、自動の封入封緘装置が使用できないため、送付のための作業にも多大な費用がかかる。
そこで本発明は、簡単な操作で、しかも、トラブルなく返信できる安価な往復封筒を提供するものである。
即ち、第一の態様にかかる往復封筒は、幅が同一で長さが異なる二枚の長方形の紙片が、一短辺端部を揃えて三周縁部で接着され、接着されていない短辺端部が封入部となった封筒であって、前記紙片のうち、長さの長い紙片の封入部(112)側の延長上に返信用フラップ(13)と往信用フラップ(14)がこの順に形成され、前記返信用フラップ(13)の封入部(112)側の面の少なくとも一部に返信用接着構造(4)が形成され、前記往信用フラップ(14)の封入部(112)側の面の略全面に再剥離再接着型接着剤からなる往信用接着構造(5)が剥離基材で被覆されて形成され、他方、長さの短い紙片(11)の表出面には返信宛先表示部(111)が形成され、前記往信用フラップ(14)の前記往信用接着構造(5)が形成された側の面の裏面には往信宛先情報記載欄(141)が設けられていることを特徴とするものである。
さらに、往信用フラップ部の封入部側の面の略全面にわたって往信用接着構造が形成されているために、段差が生じないので往信用宛先のプリントを安定して行うことができる。
また、フラップ材の破片が残らず、きれいな状態で往復封筒を使用することができる。
図1は、本発明の往復封筒の一例について説明するための図、図2は、図1のA−A線断面について説明するための図、図3は、本発明の往復封筒の返信用接着構造と往信用接着構造の一例について説明するための図、図4は、本発明の往復封筒の返信用接着構造と往信用接着構造の一例について説明するための図、図5は、本発明の往復封筒の返信用接着構造と往信用接着構造の一例について説明するための図、図6は、図1に示す往復封筒の往信時の使用方法の一例について説明するための図、図7は、図1に示す往復封筒の返信時の使用方法の一例について説明するための図である。
本発明の往復封筒1は、幅が同一で長さが異なる二枚の長方形の紙片が、一短辺端部を揃えて、三周縁部が封筒接着部3で接着され、接着されていない短辺端部が封入部112となっている。
前記紙片のうち、長さの長い紙片の封入部112側の延長上に、返信用フラップ13と、往信用フラップ14が順次形成されている。
短い紙片11の表出面の返信宛先表示部111には、返信用の宛先情報が形成され、往信用フラップ14の前記往信用接着構造5が形成された面の裏面には、往信用の宛先情報記載欄(図示せず)が設けられている。
また、返信用フラップと往信用フラップとの境界に折畳み兼切取り予定部をミシン目状の切込み等によって設けることもできる。
図で判るように、幅が同一で長さが異なる二枚の長方形の紙片が、一短辺端部を揃えて、三周縁部が封筒接着部3で接着され、接着されていない短辺端部は図示しないが封入部112となっている。
返信用フラップ13の封入部(図示せず)が形成された側には、返信用接着構造4が形成され、往信用フラップ14の前記封入部が形成された側には、再剥離構造を有する往信用接着構造5が形成されている。
図3に示す例は、返信用接着構造4と往信用接着構造5とが同一構造になっていて、返信用フラップ13のフラップ面、ならびに、往信用フラップ14のフラップ面の略全面に再剥離再接着型接着剤51が形成され、接着剤表出面は剥離基材9で被覆されている。
また、剥離基材9と再剥離再接着型接着剤51は、返信用と往信用のフラップ面13,14の境界で切込み8によって二分されている。
なお、フラップ面とは、フラップによって封筒を封緘するときに、封筒の表面と接するフラップ側の面を意味する。
図4に示す例は、図3で説明した例と同様、返信用フラップ13と往信用フラップ14のそれぞれのフラップ面の略全面に再剥離再接着型接着剤51が形成された例であるが、返信用フラップ13のフラップ面の接着構造4と往信用フラップ14のフラップ面の接着構造5の二つの接着構造は、それぞれ独立して設けられた例になっている。接着剤表出面は剥離基材9で被覆されている。
図5に示す例は、図4に示す接着剤形成パターンと同様のパターンであるが、返信用フラップ13上の返信用接着構造4の接着部に強粘着型接着剤41が形成され、往信用フラップ14上の往信用接着構造5の接着部に再剥離再接着型接着剤51が形成された例である。それぞれの接着剤表出面は剥離基材9で被覆されている。
図6に示す例は、図1に示す往復封筒の往信時の使用方法の一例である。
先ず、往信用フラップ14の裏面の往信宛先情報記載欄141に、プリンタ、または、筆記具により宛先情報を形成する。
次に、往復封筒の封入部から送付物7を挿入し、返信用接着構造と往信用接着構造の間で往信用接着構造5が内側になるように往信用フラップ14を折り畳む。
次いで、往信用接着構造5から剥離基材(図示せず)を除去し、返信宛先表示部111に往信用フラップ14を貼付する。
往復封筒を受け取り、往信用フラップを引き剥がして送付物7を取り出す。
この時点で、往信用フラップは返信用フラップとの境界で切り離す。
次に、返信用送付物71を往復封筒に挿入する。
次に、返信用フラップ13を封入部の近傍で折り畳んで返信用接着構造4から剥離基材(図示せず)を除去する。
次に、返信用フラップ13上に形成された返信用接着構造4の接着剤を、短い紙片11に接着させ、往復封筒を封緘する。
このようにして往復封筒は、返信宛先表示部111に返信宛先情報が表示された状態で送付される。
図2を一部参照して、本発明の往復封筒に使用される材料の一例について説明する。
往復封筒1に使用する紙として、64〜82g/m2の上質紙,コート紙,クラフト紙などから選択して使用する。
返信用接着構造4,往信用接着構造5に使用される再剥離再接着型接着剤として、粘着剤に微球を添加したものや、粘着剤に硬化剤を添加したタイプ、例えば、2EHA(2エチルヘキシルアクリレート)等のガラス転移温度が低いアクリル樹脂をエマルジョン化したものを使用する。
剥離紙基材として、46〜64g/m2の上質紙,コート紙,クラフト紙,プラスチックフィルムなどから選択して使用する。
2 接着構造部
3 封筒接着部
4 返信用接着構造
5 往信用接着構造
7,71 送付物
8 切込み
9 剥離基材
11 短い紙片
12 封筒裏面部
13 返信用フラップ
14 往信用フラップ
41 強粘着型接着剤
51 再剥離再接着型接着剤
61 折畳み予定部
62 折畳兼切取り予定部
111 返信宛先表示部
112 封入部
141 往信宛先情報記載欄
Claims (3)
- 幅が同一で長さが異なる二枚の長方形の紙片が、一短辺端部を揃えて三周縁部で接着され、接着されていない短辺端部が封入部となった封筒であって、前記紙片のうち、長さの長い紙片の封入部側の延長上に返信用フラップと往信用フラップがこの順に形成され、前記返信用フラップの封入部側の面の少なくとも一部に返信用接着構造が形成され、前記往信用フラップの封入部側の面の略全面に再剥離再接着型接着剤からなる往信用接着構造が剥離基材で被覆されて形成され、他方、長さの短い紙片の表出面には返信宛先表示部が形成され、前記往信用フラップの前記往信用接着構造が形成された側の面の裏面には往信宛先情報記載欄が設けられていることを特徴とする往復封筒。
- 請求項1記載の往復封筒において、返信用接着構造と往信用接着構造とが同一構造であることを特徴とする往復封筒。
- 請求項1または請求項2記載の往復封筒において、返信用フラップと往信用フラップとの境界に折畳み兼切取り予定部を設けたことを特徴とする往復封筒。
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