JP5552372B2 - 払拭体挿入部回動式掃除具 - Google Patents
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Description
図13は長柄ハンドル型の清掃具を示す。図13の(13A)及び(13B)は夫々、パイル製払拭体40、同図(13B)はパイル製払拭体40を固定し保持する長柄保持具41を示す。
しかしながら、この従来の掃除具においては、柄47を装着部45の長手方向に傾けたりすることはできるものの、装着部45の長軸の回りに回動することができないため、清掃作業者は、パイル44の払拭面が床面等に当たるように、常時、柄47を動かす力に気を配って清掃作業を行う必要があり、円滑な清掃作業を妨げるといった問題があった。
該隙間の清掃に際しては床面49に対する寝かせ角度θを45°以下にする場合が多い。このような寝かせ状態で隙間51の隅々を清掃するには、柄47を把持して矢印50に示すように床面49上をなぞるように回転させながら動かしていく必要がある。ジョイント部46に鉛直に柄47を立てるときは鉛直軸の回りに柄47を回せば、それに追随して払拭体40も回転していく。しかしながら、袋状差込部43、43に装着部45を密着状態で挿着しているため、係る寝かせ状態では、図15の(15B)に示すように、矢印50の向きに柄47を持って回動しても、払拭体40と装着部45が一体的に動いてしまい、回動方向前方側の床面部分で払拭体40の動きが止まり、(15B)の破線で示すように、床面との摩擦抵抗力を受けて回動開始側の床面部分で払拭体40が浮き上って宙に浮き、円滑な回転操作を行うことができなかった。
本発明の払拭体には、例えば、織布又は不織布の基布に、縫製加工や溶着加工等により中心軸回りに全周にわたり払拭材を植設した払拭体を使用することができる。本発明における払拭材には、ナイロン、綿、ポリエステル等の素材を使用することができる。
図1は本実施形態に係る長柄ハンドル型清掃具の全体を示す。図2は図1の清掃具を床面F上に鉛直に立てた状態を示す。
この清掃具は払拭体1、清掃作業時に把持する伸縮自在型長柄ハンドル2及び挿着軸体からなる。長柄ハンドル2は内径の異なる1組の長尺状の樹脂製パイプ部材からなる内パイプ3と外パイプ4からなる。内パイプ3と外パイプ4の間には、後述する伸縮調整機構のカバー部材6が配置されている。外パイプ4の開放端側にはグリップ5が取着されている。内パイプ3の下端は連結部材21のパイプ部分21aに嵌着されている。連結部材21は、挿着軸体が取着される連結部材20の中央上部に設けた回動軸受9を介して、矢印Aに示すように、挿着軸体の軸心に沿って左右に回動自在に連結されている。
図4は挿着軸体を長柄ハンドル2に対してT字形に開脚保持した保持状態を示す。図5の(5A)及び(5B)は夫々、前記保持状態の正面、背面を示す。図6の(6A)、(6B)及び(6C)は夫々、前記保持状態の上面、下面、側面を示す。図7は挿着軸体を長柄ハンドル2の軸方向に閉じた閉脚状態を示す。
回転軸体10、11には軽量化のために中空部10a、11aが内設されており、夫々の連結端14、15には貫通穴10b、11b及び係合部10c、11cが形成されている。連結部材20の両端側には縦溝20cが形成されている。連結部材20の端部には貫通穴が形成され、各貫通穴を通じて回動軸19が貫通穴10b、11bに挿着されて回動軸受部が形成され、各回転軸体10、11の折曲機構を構成している。連結部材20の中央にはロックボタン18が収設されている。ロックボタン18の頭部は連結部材20の中央の凹部20bより露出している。ロックボタン18の下方には係合脚部18aが形成され、内部にコイルバネ22が配置されており、コイルバネ22の押圧力を受けて該頭部が凹部20bに露出する向きに付勢されている。
各基布25、26の長手方向の一辺側中央部32の一部が切り欠いて切除されており、図10の(10A)に示すように、切除端は縁縫い33が施されて布端が解れないようにしている。袋部23の形成により、中央部32は挿着軸体の導入口、つまり開口部27となる。
同図(10B)は(10A)のB−B断面を模式的に示す。同図(10B)に示すように、各基布の端部34、35と36、37は、縫糸38により結着されて、裏返されて袋部23の内側に取り込まれている。袋部23の開口部27に隣接した各基布の周縁部39は横糸39aで縫着され、開口部27と対向した各基布の周縁部39bは横糸42で縫着されている。従って、袋部23には開口部27のみが開口され、その全外周にわたりパイル30が植設された状態になっている。なお、図10の(10B)においてはパイル群24の一断面を模式的に示し、パイル間に隙間があるようにみえるが、各パイルが大きな間隙もなく密集状に植設され、互いに絡み合っている。
更に、T字形又は略T字形清掃具において、払拭体挿入部としての前記挿着軸体を、一対の回転軸体10、11と、夫々の回転軸体10、11に外嵌された一対の中空体12、13とから構成されるので、簡単且つ安価な構造により払拭体挿入部を回動自在にすると共に、ハンドルの回動機構を一体的に設けて傾動可能にすることができる。
なお、中空体12、13の断面形状を図8の(8D)に示すように、袋部23内部に当接する突部(リブ)12bを中空体12aの外側面に形成したものを使用して、同様の回転操作性を検証した。6個の突部12bは中空体12aの外周に沿って形成されている。この検証実験によれば、図12の(3)に示すように、清掃有効面積について、リブなしの中空体12、13と同様の良好な結果を得ることができた。従って、リブ付きの中空体12aを用いれば、例えば、レンタル製品の場合には繰り返しの洗浄等によって袋部23内部が伸びたりして、挿着軸体の挿着状態に緩みが生じている場合でも、ハンドルの動きに追随して突部(リブ)12bが袋部23内部に当接しながら袋部23内部で自転して円弧を描くように回転操作させることができる。リブには突部12bのように互いに離間したものの他に、スパイラル状に中空体12aの外側面に形成したもの等を使用することができる。
2 長柄ハンドル
3 内パイプ
4 外パイプ
4a 穴
5 グリップ
6 カバー部材
6a カバー抜止片
6b 穴
6c パイプ抜止片
7 グリップ抜止片
8 パイプボタン
8a 中空押圧変形部
8b バネ係止用突起
8c コイルバネ
8d バネ係止用突起
8e 係止部
9 回動軸受
10 回転軸体
10a 中空部
10b 貫通穴
10c 係合部
10d 縮径部
11 回転軸体
11a 中空部
11b 貫通穴
11c 係合部
11d 縮径部
12 中空体
12a 中空体
12b 突部
13 中空体
14 連結端
15 連結端
18 ロックボタン
19 回動軸
20 連結部材
20b 凹部
20c 縦溝
21 連結部材
21a パイプ部分
22 コイルバネ
23 袋部
24 パイル群
25 基布
26 基布
27 開口部
29 横糸
30 パイル
31 周縁部
32 中央部
33 縁縫い
34 端部
35 端部
36 端部
37 端部
38 縫糸
39 周縁部
39a 横糸
39b 周縁部
40 払拭体
41 長柄保持具
42 基布
43 袋状差込部
44 パイル
45 装着部
46 ジョイント部
47 柄
48 グリップ
49 床面
50 矢印
51 隙間
Claims (9)
- ハンドルの根元部に連結される連結部と、前記連結部から延出させた挿着軸体とからなり、前記挿着軸体を払拭体の袋部に挿着して収設した清掃具であって、前記ハンドルを回動自在に保持する回動軸部を前記連結部に設け、前記挿着軸体を前記袋部内で前記連結部に対して前記延出方向の軸回りに自転可能に枢支し、前記挿着軸体は、前記連結部の前記延出方向の両端側に連結された一対の回転軸体と、夫々の前記回転軸体に外嵌された一対の中空体とからなり、夫々の前記中空体を独立して自転可能に各回転軸体に枢支し、各回転軸体を前記連結部に対して左右対称状に配置して前記一対の回転軸体を前記ハンドルに対してT字形又は略T字形に設けたことを特徴とする清掃具。
- 前記袋部内部に当接する突部を前記挿着軸体の外側面に形成した請求項1に記載の清掃具。
- 夫々の前記回転軸体の一端を前記連結部に連結した請求項1又は2に記載の清掃具。
- 夫々の前記回転軸体が折曲自在に前記連結部に連結され、前記払拭体の前記袋部に挿着するときに前記一対の回転軸体を前記T字形又は略T字形に固定して剛性保持する保持機構と、前記袋部が脱離する方向に各回転軸体を折曲させて前記保持状態を解除する解除機構とを備えた請求項3に記載の清掃具。
- 前記挿着軸体は、前記連結部に一端が連結された軸心体と、前記軸心体に外嵌されて枢支された筒体とからなり、前記軸心体を前記ハンドルに対してL字形又は略L字形に設けた請求項1又は2に記載の清掃具。
- 前記軸心体の前記一端を前記連結部に連結した請求項5に記載の清掃具。
- 前記軸心体を折曲自在に前記連結部に連結され、前記払拭体の前記袋部に挿着するときに前記軸心体を前記L字形又は略L字形に固定して剛性保持する保持機構と、前記袋部が脱離する方向に前記軸心体を折曲させて前記保持状態を解除する解除機構とを備えた請求項6に記載の清掃具。
- 前記袋部の全周囲に払拭材を多数設けた請求項1〜7のいずれかに記載の清掃具。
- 前記払拭材がパイルからなる請求項8に記載の清掃具。
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