JP5552306B2 - エーテル化合物の製造方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、硫酸等の均一系ブレンステッド酸を用いる場合は、α−エピハロヒドリンの転化率が低いという問題がある。
また、均一系ルイス酸として、四塩化スズ、三フッ化ホウ素、アルミニウムアルコキシドとフェノール類又はスルホン酸類からなる触媒(特許文献1参照)等を用いる場合は、生成したハロヒドリンエーテルへα−エピハロヒドリンが更に反応する過剰付加が起こりやすいという問題がある。また、これらのルイス酸触媒が金属塩化物の場合には、アルコリシスによる触媒失活や、発生した遊離塩素基がα−エピハロヒドリンと反応してしまう等の問題がある。さらに、三フッ化ホウ素のような高活性なルイス酸を用いると、α−エピハロヒドリンの重合等の副反応が起こりやすいという問題がある。
しかも、均一系のブレンステッド酸触媒やルイス酸触媒の場合は、反応後に除去を行なう際には、アルカリによる中和、ろ過という工程を経るが、その際、触媒として用いた酸に対し過剰量のアルカリを用いると、生成するハロヒドリンエーテルの分解が生じるため、厳密な中和が求められる等、その除去操作が極めて煩雑である。
特許文献5、6及び7には、エポキシ化合物と活性水素含有化合物を、非晶性の硫酸化ジルコニア等のアニオン結合金属酸化物からなる不均一触媒の存在下でアルコキシル化する方法、及びその方法で得られた組成物が開示されている。
すなわち本発明は、硫酸イオンを担持した周期表第4族金属酸化物の存在下で、水酸基を有する化合物とエポキシ化合物とを反応させるエーテル化合物の製造方法であって、該金属酸化物の粉末X線回折における結晶格子面(111)面の回折強度と結晶格子面(-111)面の回折強度の和が2000cps以上である、エーテル化合物の製造方法を提供する。
本発明で用いる水酸基を有する化合物は特に限定されないが、下記一般式(1)で表される化合物が好ましい。
R1−(OA1)n−(OA2)m−OH (1)
〔式中、R1は炭素数1〜36の炭化水素基を示し、A1は炭素数2〜4のアルカンジイル基を示し、A2は水酸基を有する炭素数2〜4のアルカンジイル基を示し、n、mはそれぞれOA1基、OA2基の平均重合度を示し、nは0〜20、mは0〜2の数である。〕
一般式(1)において、目的物であるエーテル化合物の物性の観点から、R1は、(i)好ましくは炭素数2〜22、より好ましくは炭素数4〜18、更に好ましくは炭素数6〜12の直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基、(ii)好ましくは炭素数2〜36、より好ましくは炭素数5〜24、更に好ましくは炭素数8〜18の直鎖、分岐鎖又は環状のアルケニル基、又は(iii)置換基を有していてもよい芳香族基等が挙げられる。R1が分岐鎖を有する場合、分岐の数、分岐の位置は特に限定されない。
また、R1が有していてもよい置換基としては、フッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子、水酸基、アルコキシル基等が挙げられる。
R1で表されるアルケニル基の具体例としては、アリル基、オレイル基、リノリル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロオクテニル基等が挙げられる。
また、R1で表される置換基を有していてもよい芳香族基の具体例としては、フェニル基、フェニルメチル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
また、A2は、目的物であるエーテル化合物の物性の観点から、水酸基を有する炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖のアルカンジイル基であり、好ましくは水酸基を有する炭素数2〜3、より好ましくは炭素数3のアルカンジイル基である。その具体例としては、ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル基等が挙げられる。
また、一般式(1)において、目的物であるエーテル化合物の物性の観点から、nは0〜20の数であり、好ましくは0〜8、より好ましくは0〜3、更に好ましくは0である。mは0〜2の数であり、好ましくは0〜1、より好ましくは0である。
(OA1)基、(OA2)基が分子内に複数ある場合、複数の(OA1)、(OA2)基は同一でも異なっていてもよい。
(a)アルコールの具体例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール、ウンデカノール、ドデカノール、ヘキサデカノール、ヘプタデカノール、オクタデカノール、ノナデカノール、エイコサノール、イソプロパノール、2−エチルヘキサノール、3,5−ジメチルヘキサノール、イソデカノール、イソドデカノール、アリルアルコール、オレイルアルコール、リノールアルコール、シクロペンタノール、シクロヘキサノール、シクロオクタノール、フェニルメタノール、フェノール、ナフトール等が挙げられる。
(c)グリセリルエーテルの具体例としては、エチルグリセリルエーテル、ヘキシルグリセリルエーテル、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、オクチルグリセリルエーテル、デシルグリセリルエーテル、ラウリルグリセリルエーテル、ステアリルグリセリルエーテル、イソステアリルグリセリルエーテル、ジグリセリンモノドデシルエーテル、エチレングリコールモノドデシルモノグリセリンエーテル等が挙げられる。
これらの水酸基を有する化合物は、一種単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
水酸基を有する化合物の使用量は、エポキシ化合物に対して、好ましくは0.8〜10.0モル倍であり、エーテル化の反応性とエーテル化合物の生産性の観点から、より好ましくは1.0〜3.0モル倍、より好ましくは1.0〜2.0モル倍、更に好ましくは1.1〜1.8モル倍、特に好ましくは1.1〜1.3モル倍である。
本発明で用いるエポキシ化合物としては、α−エピクロロヒドリン、α−エピブロモヒドリン、α−エピヨードヒドリン等のα−エピハロヒドリン、及び/又は下記一般式(2)で表される1,2−エポキシ化合物が挙げられる。
また、一般式(2)において、A3示される炭素数2〜4のアルカンジイル基の具体例、好適例は、一般式(1)におけるA1で表される炭素数1〜36の炭化水素基の具体例、好適例と同じである。
一般式(2)において、pは0〜20の数であり、得られるエーテル化合物の物性の観点から、好ましくは0〜8、より好ましくは0〜3、更に好ましくは0である。qは0又は1の数であり、1がより好ましい。
一般式(2)で表される1,2−エポキシ化合物の中で特に好ましいものとしては、R2が炭素数1〜36、より好ましくは炭素数5〜18、特に好ましくは炭素数6〜12のアルキル基を有するアルキルグリシジルエーテルが挙げられる。
本発明においては、粉末X線回折における結晶格子面(111)面の回折強度と結晶格子面(-111)面の回折強度の和(以下「Itotal」ともいう)が2000cps以上である、硫酸イオンを担持した周期表第4族金属酸化物(以下、「結晶性の硫酸化第4金属酸化物」ともいう)が用いられる。
結晶性の硫酸化第4金属酸化物中に複数の結晶構造を有する場合、同じミラー指数で表される複数の結晶格子面を有する場合がある。この場合、上記「結晶格子面(111)面の回折強度」及び「結晶格子面(-111)面の回折強度」は、それぞれ、異なる結晶構造の結晶格子面(111)面の回折強度の和、及び異なる結晶構造の結晶格子面(−111)面の回折強度の和を表す。
Itotal=(I28.3+I30.3+I31.5) (1)
〔式中、I28.3は、粉末X線回折におけるジルコニアの単斜晶格子面(−111)面(回折角2θ=28.3°)の回折強度を示し、I30.3はジルコニアの正方晶格子面(111)面(回折角2θ=30.3°)の回折強度を示し、I31.5はジルコニアの単斜晶格子面(111)面(回折角2θ=31.5°)の回折強度を示す。〕
Itotalの算出は、実施例に記載の条件で測定した粉末X線回折スペクトルのピーク強度から行い、Itotalが2000cps以上の値の場合、結晶性であると定義される。
Itotalは、触媒活性の観点から、好ましくは2500cps以上であり、より好ましくは3000cps以上であり、更に好ましくは3200〜6000cpsである。
結晶性硫酸化ジルコニアは、硫酸ジルコニア(Zr(SO4)2)のように化学量論組成をもつ化合物ではなく、多くの場合SとZrの原子比はS/Zr<1であり、ジルコニア上にSO4が配位した構造が提案されている(PETEROTECH、19巻、9号、733頁(1996年)参照)。
結晶性硫酸化ジルコニア中の硫酸イオン(SO4 2-)の含有量は、反応性及び製造安定性の観点から、好ましくは0.1〜30質量%、より好ましくは0.1〜20質量%であり、更に好ましくは1〜20質量%である。
〔調製法(A)〕
塩基性硫酸ジルコニウム等の塩基性硫酸金属化合物(周期表第4族金属化合物)に、アンモニア水、水酸化ナトリウム、及び水酸化カリウム等から選ばれる1種以上の塩基性化合物を添加して反応させることにより、硫酸含有水酸化ジルコニウム等の硫酸含有水酸化物(周期表第4族金属水酸化物)を得ることができる。得られた硫酸含有水酸化物は、共沈法等の公知の回収方法を採用し、濾過・水洗した後、固液分離して回収することができる。回収後、必要に応じて乾燥してもよい。
次いで、得られた硫酸含有水酸化物(周期表第4族金属水酸化物)を焼成することより、結晶性の硫酸化第4族金属酸化物を得ることができる。
水酸化ジルコニウム、含水酸化ジルコニウム、及び酸化ジルコニウム等から選ばれる1種以上の周期表第4族金属の水酸化物又は酸化物に、硫酸、硫酸アンモニウム、及び硫酸イオン含有化合物等から選ばれる1種以上の硫酸化合物を含浸させる。
なお、含水酸化ジルコニウムとは、酸化ジルコニウムに変化する温度以下で熱処理された水酸化ジルコニウムをいう。原料の水酸化ジルコニウム、含水酸化ジルコニウム、及び酸化ジルコニウム等から選ばれる1種以上の周期表第4族金属の水酸化物又は酸化物は、結晶構造を有していてもよく、非晶質でもよく、また両者が混在していてもよい。
上記の含浸処理の後、焼成することにより、結晶性の硫酸化第4族金属酸化物を得ることができる。
上記条件で焼成して得られた結晶性の硫化第4族金属酸化物は、本発明のエーテル化合物の製造における触媒として高い反応性を示し、かつ触媒を繰り返し利用した場合に、触媒再生等の操作がなくても、高い反応性を維持することができる。
上記触媒調製法の中では、原料として周期表第4族金属の水酸化物又は酸化物を用いる調製法(B)が好ましい。
結晶性の硫酸化第4族金属酸化物を使用する際の形態は特に限定されず、粉末状の他、ペレット状に成形したり、球状、楕円状、中空円柱状成形したり、耐火性ハニカム担体上にウォシュコートして用いることができる。
実施においては、それらを反応混合物中に分散させて、あるいは所謂固定床触媒として共存させ、用いることができる。反応混合物中に分散させる形態で用いた場合、反応終了後、ろ過や遠心分離等の物理的方法で容易に分離、除去することができる。
上記の結晶性の硫酸化第4族金属酸化物は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
結晶性の硫酸化第4族金属酸化物の使用量は、反応性と反応終了後の除去操作の観点から、エポキシ化合物に対して0.1〜20質量%倍が好ましく、0.5〜10質量%倍がより好ましく、2〜10質量%倍が更に好ましい。
なお、工業的利便性の観点から、反応は無溶媒下で行うことが好ましいが、水酸基を有する化合物やエポキシ化合物の種類や添加量により、反応系が高粘度ないし不均一となる場合は、後述する適当な溶媒を適当量用いることもできる。
溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル等の両極性溶媒;ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、イソオクタン、水添トリイソブチレン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素、等の炭化水素系溶媒;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシリコーン系溶媒等が挙げられる。
これらの溶媒は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、溶媒は脱水、脱気して用いるのが好ましい。
溶媒の使用量は、溶媒除去や反応性、生産性の観点から、水酸基を有する化合物、エポキシ化合物、及び硫酸化第4族金属酸化物の質量の総和に対して0〜100質量倍が好ましく、0〜10質量倍がより好ましく、無溶媒であることが特に好ましい。
本発明方法における反応温度は、反応時間、反応効率、収率、選択性、エーテル化合物の品質等の観点から、10〜250℃が好ましく、10〜150℃がより好ましく、60〜130℃が更に好ましく、80〜110℃が特に好ましい。
反応圧力については特に限定はなく、必要であれば加圧下反応を行うることもできる。
反応形式は、回分式、半回分式、連続式等のいずれも形式も採用可能である。
反応終了後、使用した結晶性の硫酸化第4族金属酸化物は、ろ過、遠心分離、デカンテーション等の方法により、反応液から容易に除去することができ、反応液を、必要に応じ洗浄処理した後、目的物であるエーテル化合物を得ることができる。
さらに、必要に応じて、得られたエーテル化合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の常法に従って精製することができる。
使用済みの結晶性の硫酸化第4族金属酸化物は、回収し、焼成等の再生操作を行なって再使用することができる。また、結晶性の硫酸化第4族金属酸化物を調製する際の焼成温度が前記の550〜750℃の範囲であれば、再生操作を行なうことなく高い触媒活性を保ったまま再使用することができる。
(1)反応後の水酸基を有する化合物、及びエポキシ化合物の転化率については、下記のガスクロマトグラフィー(GC)装置及び分析条件にて分析し、決定した。
<ガスクロマトグラフィーの装置及び分析条件>
GC装置:HEWLWTT PACKARD HP6850 Series
カラム:J&W社製、HP−5(内径0.25mm、長さ30m、膜厚0.25μm)
キャリアガス:He、1.0mL/min
注入条件:270℃、スプリット比1/50
検出条件:FID方式、300℃
カラム温度条件:50℃2分間保持→10℃/分昇温→300℃5分間保持
(測定条件)
測定装置:Rigaku RINT 2500VC X-RAY diffractometer(株式会社リガク製)
X線源:Cu/Kα−radiation
管電圧:40kv、管電流:120mA
測定範囲:2θ=10〜80°
測定用サンプル:下記のサンプル調製法に従い、面積320mm2×厚さ1mmのペレットを圧縮し作製
X線のスキャンスピード:10°/min
測定用試料の粒径が大きいとX線回折に寄与する結晶の数が少なくなり再現性が低下することから、10μm程度までメノウ乳鉢等を用いてよく粉砕し、粉末化する。
得られた粉末試料の試料板への充填は、回折角の誤差を少なくするため、10cm角、厚さ5mm程度の厚みのある平らなガラス板の上に試料板(アルミニウム板、ガラス板等)を置き、試料充填部の穴又は溝に試料を均一にムラなく充填し、試料面を試料板の面と同一面にする。
(3)第4族金属酸化物中の硫酸イオン及びリン酸含有量は、元素分析を行い、得られた硫黄又はリン含量から硫酸イオン、リン酸イオンに換算して算出した。
実施例1及び2では和光純薬工業製の硫酸化ジルコニウム酸化物を用いた。
実施例3〜8及び比較例5〜6では、原料に水酸化ジルコニウムを用いた点、及び焼成条件を除き、特開平11−263621号公報に記載の方法に準じて調製された第一稀元素化学工業株式会社製の硫酸化ジルコニウム酸化物を用いた。焼成条件については、それぞれの実施例中、及び表2の中に記載した。
2−エチルヘキサノール62.5g(0.48mol)、及び硫酸化ジルコニウム酸化物(SO4/ZrO2;和光純薬工業株式会社製、硫酸化ジルコニア、硫酸イオン(SO4 2-)含有量;9.3%、形態:粉末状、X線回折スペクトル:図1参照、Itotal=3550cps)1.91gを200ml四つ口フラスコに入れ、窒素導入下、撹拌しながら100℃まで昇温した。次にエピクロロヒドリン37.0g(0.40mol)を1.5時間かけて滴下し、そのまま1時間撹拌した。室温まで冷却後、硫酸化ジルコニウム酸化物をろ過により除去した。
GC分析の結果、原料エピクロロヒドリンの転化率は100%、生成したβ−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(β体)の収率は90.4%であり、α−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(α体)は2.7%(合計収率:93.1%)、エピクロロヒドリンが上記2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテルに更に付加した過剰付加副生物は6.6%生成した。結果を表1に示す。
2−エチルヘキサノール53.8g(0.41mol)、及び実施例1で用いた硫酸化ジルコニウム酸化物1.90gを200ml四つ口フラスコに入れ、窒素導入下、撹拌しながら150℃まで昇温した。次に2−エチルヘキシルグリシジルエーテル37.0g(0.20mol)を3.5時間かけて滴下し、そのまま1時間撹拌した。室温まで冷却後、硫酸化ジルコニウム酸化物をろ過により除去した。
GC分析の結果、原料2−エチルヘキシルグリシジルエーテルの転化率は100%、生成した1,3−ジ−2−エチルヘキシルグリセロールの収率は83.2%、1,2−ジ−2−エチルヘキシルグリセロールは2.1%(合計収率:85.3%)、2−エチルヘキシルグリシジルエーテルが上記1,2−ジ−2−エチルヘキシルグリセロールに更に付加した過剰付加副生物は1.3%生成した。結果を表1に示す。
ラウリルアルコール(カルコール2098:花王株式会社製)1426.0g(7.66mol)、及び硫酸化ジルコニウム酸化物(第一稀元素化学工業株式会社製、焼成:600℃(±15℃)3時間、硫酸イオン(SO4 2-)含有量;4.1%、形態:粉末状、Itotal=4700cps)23.14gを3000ml四つ口フラスコに入れ、窒素導入下、撹拌しながら100℃まで昇温した。次にエピクロロヒドリン463.9g(5.01mol)を4時間かけて滴下し、そのまま1時間撹拌した。室温まで冷却後、硫酸化ジルコニウム酸化物をろ過により回収した。
GC分析の結果、原料エピクロロヒドリンの転化率は100%、生成したβ−ラウリルクロロヒドリンエーテル(β体)の収率は92.0%、α−ラウリルクロロヒドリンエーテル(α体)は2.8%(合計収率:94.8%)生成した。
2−エチルヘキサノール500.7g(3.85mol)、触媒としてアルミニウムトリイソプロポキシド(Al(OiPr)3;川研ファインケミカル株式会社製)3.40g(0.016mol)、及び98%硫酸2.45g(0.024mol)を1000ml四つ口フラスコに入れ、窒素導入下、撹拌しながら90℃まで昇温した。次にエピクロロヒドリン296.5g(3.21mol)を3時間かけて滴下し、そのまま3時間撹拌した。
GC分析の結果、原料エピクロロヒドリンの転化率は100%、生成したβ−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテルは87.9%、α−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(α体)の収率は1.4%(合計収率:89.3%)、過剰付加副生物は10.2%生成した。
反応終了後、50℃まで冷却し、10%水酸化ナトリウム水溶液19.23g(0.048mol)を精秤して添加し、30分間撹拌した。その後、水酸化ナトリウムによる中和をおこなってアルミニウム化合物を析出させたが、この操作では、水酸化ナトリウムが添加した硫酸に対して不足すると完全に析出させることができず、また過剰に添加すると、余剰のアルカリがハロヒドリンエーテルと反応して収率低下を招くため、添加した硫酸に対し量論量の水酸化ナトリウムを加えて厳密な中和を行なった。室温まで冷却後、このアルミニウム化合物をろ過により除去した。結果を表1に示す。
2−エチルヘキサノール62.6g(0.48mol)、及び触媒として協和化学工業株式会社製の「キョーワード700SL」(Al2O3/SiO2;酸化アルミニウム10.5%、酸化ケイ素60.2%)1.89gを200ml四つ口フラスコに入れ、窒素導入下、撹拌しながら100℃まで昇温した。次にエピクロロヒドリン37.0g(0.40mol)を1.5時間かけて滴下し、そのまま3時間撹拌した。
GC分析の結果、原料エピクロロヒドリンの転化率は46%、生成したβ−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(β体)の収率は28.0%、α−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(α体)は1.1%(合計収率:29.1%)、過剰付加副生物は1.6%生成した。
反応終了後、室温まで冷却後、使用した触媒をろ過により除去した。結果を表1に示す。
リン酸担持ジルコニウム酸化物1.84g(第一稀元素化学工業株式会社製,リン酸イオン(PO4 3-)含有量;3.6%、形態:粉末状、Itotal=2560cps)、及び2−エチルヘキサノール62.6g(0.48mol)を200ml四つ口フラスコに入れ、窒素導入下、撹拌しながら100℃まで昇温した。次にエピクロロヒドリン36.8g(0.40mol)を1.5時間かけて滴下し、そのまま3時間撹拌した。
GC分析の結果、原料エピクロロヒドリンの転化率は42%、生成したβ−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(β体)の収率は38.4%、α−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(α体)は0.9%(合計収率:39.3%)、過剰付加副生物は1.5%生成した。
反応終了後、室温まで冷却して、使用した触媒をろ過により除去した。結果を表1に示す。
2−エチルヘキサノール62.7g(0.48mol)、及び比較例3(1)で得られたリン酸担持ジルコニウム酸化物11.03gを200ml四つ口フラスコに入れ、窒素導入下、撹拌しながら100℃まで昇温した。次にエピクロロヒドリン37.1g(0.40mol)を1.5時間かけて滴下し、そのまま3時間撹拌した。
GC分析の結果、原料エピクロロヒドリンの転化率は100%、生成したβ−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(β体)の収率は84.5%、α−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(α体)は1.7%(合計収率:86.2%)、過剰付加副生物は13.7%生成した。
反応終了後、室温まで冷却して、使用した触媒をろ過により除去した。結果を表1に示す。
2−エチルヘキサノール62.6g(0.48mol)、及び硫酸化ジルコニウム酸化物(第一稀元素化学工業株式会社製、焼成:400℃(±15℃)3時間、硫酸イオン(SO4 2-)含有量;7.8%、形態:粉末状、X線回折スペクトル:図1参照、Itotal=1400cps)1.84gを200ml四つ口フラスコに入れ、窒素導入下、撹拌しながら100℃まで昇温した。次にエピクロロヒドリン37.0g(0.40mol)を1.5時間かけて滴下し、そのまま1時間撹拌した。室温まで冷却後、硫酸化ジルコニウム酸化物をろ過により除去した。
GC分析の結果、原料エピクロロヒドリンの転化率は56.6%、生成したβ−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(β体)の収率は50.7%、α−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(α体)は2.0%(合計収率:52.7%)、エピクロロヒドリンが上記2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテルに更に付加した過剰付加副生物は0.6%生成した。結果を表1に示す。
2−エチルヘキサノール53.3g(0.41mol)、及び比較例5で用いた硫酸化ジルコニウム酸化物1.89gを200ml四つ口フラスコに入れ、窒素導入下、撹拌しながら150℃まで昇温した。次に2−エチルヘキシルグリシジルエーテル37.8g(0.20mol)を3.5時間かけて滴下し、そのまま1時間撹拌した。室温まで冷却後、硫酸化ジルコニウム酸化物をろ過により除去した。
GC分析の結果、原料2−エチルヘキシルグリシジルエーテルの転化率は54.0%、生成した1,3−ジ−2−エチルヘキシルグリセロールの収率は39.4%、1,2−ジ−2−エチルヘキシルグリセロールは5.4%(合計収率:44.8%)、2−エチルヘキシルグリシジルエーテルが上記1,2−ジ−2−エチルヘキシルグリセロールに更に付加した過剰付加副生物は0.4%生成した。結果を表1に示す。
これに対して、本発明に係る実施例1(β体収率:90.4%)では、比較例1に比べ、中和の必要がなく、硫酸化ジルコニウム酸化物の除去が容易で、比較例3に係るリン酸担時ジルコニアの添加量を増加し、転化率を上げた比較例4(β体収率:84.5%)に比べても、選択性が優れていることが分かる。
実施例4
2−エチルヘキサノール42.8g(0.32mol)、及び硫酸化ジルコニウム酸化物(第一稀元素化学工業株式会社製、焼成:700℃(±15℃)3時間、硫酸イオン(SO4 2-)含有量;3.5%、形態:粉末状、Itotal=5200cps)1.24gを200ml四つ口フラスコに入れ、窒素導入下、撹拌しながら90℃まで昇温した。次にエピクロロヒドリン25.1g(0.27mol)を1.5時間かけて滴下し、そのまま1時間撹拌した。室温まで冷却後、硫酸化ジルコニウム酸化物をろ過により回収した。
GC分析の結果、原料エピクロロヒドリンの転化率は100%、生成したβ−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(β体)の収率は90.4%、α−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(α体)は2.7%(合計収率:93.1%)、エピクロロヒドリンが上記2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテルに更に付加した過剰付加副生物は6.5%生成した。
2−エチルヘキサノール43.1g(0.33mol)、及び回収した含液した触媒全て(1.98g)を200ml四つ口フラスコに入れ、窒素導入下、撹拌しながら90℃まで昇温した。次にエピクロロヒドリン25.3g(0.27mol)を1.5時間かけて滴下し、そのまま1時間撹拌した。室温まで冷却後、硫酸化ジルコニウム酸化物をろ過により除去した。
GC分析の結果、原料エピクロロヒドリンの転化率は100%、生成したβ−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(β体)の収率は89.1%、α−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(α体)は2.3%(合計収率:91.4%)、エピクロロヒドリンが上記2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテルに更に付加した過剰付加副生物は5.9%生成した。結果を表2に示す。
2−エチルヘキサノール43.3g(0.33mol)、及び硫酸化ジルコニウム酸化物(第一稀元素化学工業株式会社製、焼成:600℃(±15℃)3時間、硫酸イオン(SO4 2-)含有量;4.1%、形態:粉末状、Itotal=4700cps)1.23gを200ml四つ口フラスコに入れ、窒素導入下、撹拌しながら90℃まで昇温した。次にエピクロロヒドリン25.1g(0.27mol)を1.5時間かけて滴下し、そのまま1時間撹拌した。室温まで冷却後、硫酸化ジルコニウム酸化物をろ過により回収した。
GC分析の結果、原料エピクロロヒドリンの転化率は100%、生成したβ−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(β体)の収率は89.4%、α−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(α体)は3.4%(合計収率:92.8%)、エピクロロヒドリンが上記2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテルに更に付加した過剰付加副生物は6.6%生成した。
2−エチルヘキサノール43.5g(0.33mol)、及び回収した含液した触媒全て(2.66g)を200ml四つ口フラスコに入れ、窒素導入下、撹拌しながら90℃まで昇温した。次にエピクロロヒドリン25.6g(0.28mol)を1.5時間かけて滴下し、そのまま1時間撹拌した。室温まで冷却後、硫酸化ジルコニウム酸化物をろ過により除去した。
GC分析の結果、原料エピクロロヒドリンの転化率は100%、生成したβ−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(β体)の収率は88.7%、α−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(α体)は2.3%(合計収率:91.0%)、エピクロロヒドリンが上記2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテルに更に付加した過剰付加副生物は6.4%生成した。結果を表2に示す。
2−エチルヘキサノール42.9g(0.32mol)、及び硫酸化ジルコニウム酸化物(第一稀元素化学工業株式会社製、焼成:500℃(±15℃)3時間、硫酸イオン(SO4 2-)含有量;3.8%、形態:粉末状、Itotal=4000cps)1.25gを200ml四つ口フラスコに入れ、窒素導入下、撹拌しながら90℃まで昇温した。次にエピクロロヒドリン25.7g(0.28mol)を1.5時間かけて滴下し、そのまま1時間撹拌した。室温まで冷却後、硫酸化ジルコニウム酸化物をろ過により回収した。
GC分析の結果、原料エピクロロヒドリンの転化率は100%、生成したβ−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(β体)の収率は90.9%、α−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(α体)は3.1%(合計収率:94.0%)、エピクロロヒドリンが上記2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテルに更に付加した過剰付加副生物は5.9%生成した。
2−エチルヘキサノール45.3g(0.34mol)、及び回収した含液した触媒全て(1.68g)を200ml四つ口フラスコに入れ、窒素導入下、撹拌しながら90℃まで昇温した。次にエピクロロヒドリン24.8g(0.27mol)を1.5時間かけて滴下し、そのまま5時間撹拌した。室温まで冷却後、硫酸化ジルコニウム酸化物をろ過により除去した。
GC分析の結果、原料エピクロロヒドリンの転化率は23.1%、生成したβ−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(β体)の収率は21.9%、α−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(α体)は0.7%(合計収率:22.6%)、エピクロロヒドリンが上記2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテルに更に付加した過剰付加副生物は0.5%生成した。結果を表2に示す。
2−エチルヘキサノール42.7g(0.32mol)、及び硫酸化ジルコニウム酸化物(第一稀元素化学工業株式会社製、焼成:450℃(±15℃)3時間、硫酸イオン(SO4 2-)含有量;3.8%、形態:粉末状、Itotal=3950cps)1.25gを200ml四つ口フラスコに入れ、窒素導入下、撹拌しながら90℃まで昇温した。次にエピクロロヒドリン25.4g(0.27mol)を1.5時間かけて滴下し、そのまま1時間撹拌した。室温まで冷却後、硫酸化ジルコニウム酸化物をろ過により回収した。
GC分析の結果、原料エピクロロヒドリンの転化率は100%、生成したβ−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(β体)の収率は89.1%、α−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(α体)は3.0%(合計収率:92.1%)、エピクロロヒドリンが上記2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテルに更に付加した過剰付加副生物は6.9%生成した。
2−エチルヘキサノール44.7g(0.34mol)、及び回収した含液した触媒全て(1.80g)を200ml四つ口フラスコに入れ、窒素導入下、撹拌しながら90℃まで昇温した。次にエピクロロヒドリン25.7g(0.28mol)を1.5時間かけて滴下し、そのまま5時間撹拌した。室温まで冷却後、硫酸化ジルコニウム酸化物をろ過により除去した。
GC分析の結果、原料エピクロロヒドリンの転化率は38.4%、生成したβ−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(β体)の収率は36.3%、α−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(α体)は1.1%(合計収率:37.4%)、エピクロロヒドリンが上記2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテルに更に付加した過剰付加副生物は1.0%生成した。結果を表2に示す。
2−エチルヘキサノール62.6g(0.48mol)、及び硫酸化ジルコニウム酸化物(第一稀元素化学工業株式会社製、焼成:400℃(±15℃)3時間、硫酸イオン(SO4 2-)含有量;3.7%、形態:粉末状、Itotal=3970cps)1.84gを200ml四つ口フラスコに入れ、窒素導入下、撹拌しながら90℃まで昇温した。次にエピクロロヒドリン37.1g(0.40mol)を1.5時間かけて滴下し、そのまま1時間撹拌した。室温まで冷却後、硫酸化ジルコニウム酸化物をろ過により回収した。
GC分析の結果、原料エピクロロヒドリンの転化率は100%、生成したβ−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(β体)の収率は91.5%、α−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(α体)は2.6%(合計収率:94.1%)、エピクロロヒドリンが上記2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテルに更に付加した過剰付加副生物は5.9%生成した。
2−エチルヘキサノール62.0g(0.48mol)、及び回収した含液した触媒全て(2.16g)を200ml四つ口フラスコに入れ、窒素導入下、撹拌しながら90℃まで昇温した。次にエピクロロヒドリン37.1g(0.40mol)を1.5時間かけて滴下し、そのまま5時間撹拌した。室温まで冷却後、硫酸化ジルコニウム酸化物をろ過により除去した。
GC分析の結果、原料エピクロロヒドリンの転化率は78.4%、生成したβ−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(β体)の収率は73.3%、α−2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテル(α体)は2.1%(合計収率:75.4%)、エピクロロヒドリンが上記2−エチルヘキシルクロロヒドリンエーテルに更に付加した過剰付加副生物は2.8%生成した。結果を表2に示す。
更に、実施例4及び5と実施例6〜8の比較から、触媒の調製時の焼成温度が550〜750℃であれば、再使用時も初回使用時と同等の高い触媒活性及び選択性を示し、触媒の耐久性が高く、リサイクル性も高いことが分かる。
Claims (4)
- 硫酸イオンを担持した周期表第4族の金属の酸化物の存在下、水酸基を有する化合物とエポキシ化合物とを反応させるエーテル化合物の製造方法であって、該金属酸化物の粉末X線回折における結晶格子面(111)面の回折強度と結晶格子面(-111)面の回折強度の和が2000cps以上であり、
該水酸基を有する化合物が下記一般式(1)で表されるものであり、
該エポキシ化合物がα−エピハロヒドリン及び/又は下記一般式(2)で表される1,2−エポキシ化合物である、エーテル化合物の製造方法。
R 1 −(OA 1 ) n −(OA 2 ) m −OH (1)
〔式(1)中、R 1 は炭素数1〜36の炭化水素基を示し、A 1 は炭素数2〜4のアルカンジイル基を示し、A 2 は水酸基を有する炭素数2〜4のアルカンジイル基を示し、n、mはそれぞれOA 1 基、OA 2 基の平均重合度を示し、nは0〜20、mは0〜2の数である。〕
- 一般式(2)で表される1,2−エポキシ化合物が、炭素数1〜36のアルキル基を有するアルキルグリシジルエーテルである、請求項1に記載のエーテル化合物の製造方法。
- 周期表第4族金属がジルコニウムである、請求項1又は2に記載のエーテル化合物の製造方法。
- 硫酸イオンを担持した周期表第4族金属の酸化物が、550〜750℃で焼成して得られたものである、請求項1〜3のいずれかに記載のエーテル化合物の製造方法。
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