JP5549935B2 - クラッシングガイド - Google Patents

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Description

本発明は、焼結鉱を製造する焼結機において、焼結パレット台車から排鉱されたシンターケーキをクラッシャーへと案内するクラッシングガイドに関するものである。
従来、高炉に投入する原料として、鉄鉱石の粉末等からなる焼結原料を焼結した焼結鉱が使用されている。
焼結鉱を製造する焼結機は、例えば特許文献1に記載されているように、給鉱部側と排鉱部側にそれぞれ配置した一対のスプロケットと、このスプロケット間を繋ぐレール部と、レール部に沿って車輪によって走行する複数の焼結パレット台車と、給鉱部後方の焼結パレット台車の上方に配置された点火炉と、焼結パレット台車の下方に配置された吸引部と、焼結パレット台車から排鉱されたシンターケーキを破砕するクラッシャーと、排鉱部後方において焼結パレット台車から排鉱されたシンターケーキをクラッシャーへと案内するクラッシングガイドと、を備えている。
このような焼結機においては、点火炉で焼結原料の表層中の炭材に点火した後、焼結原料を充填した焼結パレット台車を排鉱部側に移送しながら、焼結パレット台車下方の吸引部によって吸引することで、焼結パレット台車内の焼結原料における炭材の燃焼点を移動し、焼結原料の上部側から下部側に焼結反応を進行させてシンターケーキと呼ばれる焼結塊を生成する。このシンターケーキは、排鉱部においてクラッシングガイドによりクラッシャーへと排鉱され、シンターケーキはクラッシャーによって破砕され、高炉で使用する焼結鉱の所定粒度とされる。
ここで、焼結パレット台車内に形成されたシンターケーキは、排鉱部においてスプロケットの外周に沿って焼結パレット台車が移動し傾動した際にクラッシングガイドへと落下し、このクラッシングガイドによってクラッシャーへと案内される。
ところで、上述のシンターケーキは、例えば3,000〜12,000kgと重量物であり、焼結パレット台車から落下した際に、クラッシングガイドに大きな衝撃が加わることになる。また、このシンターケーキは、クラッシングガイド上を摺動してクラッシャーへと案内されるため、クラッシングガイドが早期に摩耗してしまうことになる。
そこで、従来より、クラッシングガイドの耐久性を向上させるために、例えば特許文献2に記載された耐摩耗性に優れたライナー材を、クラッシングガイドのうちシンターケーキと接触する部分に配設している。
焼結パレット台車から排鉱されるシンターケーキは、例えば700℃と高温のため、このシンターケーキからの熱によってクラッシングガイドを構成する鋼材や耐摩耗材が劣化するおそれがある。そこで、特許文献3では、本体の内部を複数のボックスに仕切り、各ボックスを連通管で連通させ、各ボックス内部に冷却水を循環させることで、クラッシングガイドを構成する鋼材や耐摩耗材の劣化を防止している。
特開平11−108564号公報 特開2003−286082号公報 実開平7−2895号公報
しかしながら、特許文献3に記載のクラッシングガイドは、本体内部のほぼ全体に冷却水を循環させるため、本体内部にスケールや付着物が付着した場合には、これらを取り除くために本体全部を分解して清掃する必要があり、保守の手間と時間を要していた。また、スケールや付着物の発生を放置すると、冷却能の低下や冷却水による本体の腐食が進行する虞があった。
また、近年では、焼結鉱の生産性を向上させるために、焼結パレット台車内への焼結原料の充填量を増大することでシンターケーキの大型化が図られており、従来よりもさらに耐摩耗性を向上させる必要があった。
本発明は、前述した状況に鑑みてなされたものであって、優れた耐久性を有し、保守が容易で、大型のシンターケーキに対応可能なクラッシングガイドを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るクラッシングガイドは、焼結鉱を製造する焼結機に備えられ、焼結パレット台車から排鉱されたシンターケーキをクラッシャーへと案内するクラッシングガイドであって、前記焼結パレット台車内に挿入される本体壁と、この本体壁から前記クラッシャー側に向けて延在し、前記焼結パレット台車から排鉱された前記シンターケーキを案内するガイド部と、前記本体壁の頂部に着脱自在に取り付けられ、第1の耐摩耗材が配設されるとともに第1の水冷機構が備えられたライナー部材と、前記第1の水冷機構に冷却水を給排水する第1の給排水管と、を有し、前記第1の給排水管は、前記ライナー部材の下部に着脱自在に接続されており、前記ライナー部材から前記本体壁と前記ガイド部材との間を通って前記クラッシングガイドの下側に向けて延在していることを特徴とする。
この構成のクラッシングガイドによれば、焼結パレット台車から排鉱されたシンターケーキを受けるライナー部材に第1の耐摩耗材と第1の水冷機構とが設けられているので、高温のシンターケーキがライナー部材に接触した場合であっても、ライナー部材が軟化して変形してしまうことを抑制することができるとともに、第1の耐摩耗材の劣化を抑制できる。
また、ライナー部材が本体壁及び第1の給排水管に対して着脱自在とされているので、第1の水冷機構の内部にスケールや付着物が付着した場合であっても、ライナー部材を本体壁及び第1の給排水管から取り外して第1の水冷機構の洗浄を容易に行うことができる。
更に、第1の給排水管が前記本体壁と前記ガイド部材との間を通って前記クラッシングガイドの下側に向けて延在しているので、シンターケーキから発生した高温の細粒鉱が第1の給排水管に衝突するおそれがなく、また、第1の給排水管に保護用の肉盛りなどを設ける必要がなく、第1の給排水管を保護できる。
また、本発明に係るクラッシングガイドにおいては、前記ガイド部に、鉛直方向上方に向けて延在する複数の縦壁が、前記ガイド部の延在方向に間隔をあけて設けられ、これらの縦壁により、前記シンターケーキから発生した細粒鉱を収容するストーンボックスが画成されており、前記複数の縦壁の上端部分には各々第2の耐摩耗材が配設され、前記の各竪壁のうち少なくとも一つに第2の水冷機構が設けられ、前記第2の水冷機構には、冷却水を給排水するための第2の給排水管が接続され、前記第2の給排水管は、前記縦壁から前記クラッシングガイドの下側に向けて前記本体壁と前記ガイド部材との間を通って延在していることを特徴とする。
この構成のクラッシングガイドによれば、ガイド部に複数の縦壁が設けられ、これらの縦壁により、前記シンターケーキから発生した細粒鉱を収容するストーンボックスが画成されているので、シンターケーキから発生した細粒鉱によってガイド部の表面をライニングすることができ、ガイド部の耐摩耗性を向上させることができる。特に、縦壁が鉛直方向上方に向けて延在していることから、画成されるストーンボックスの開口部も鉛直方向上方を向くことになる。よって、焼結パレット台車から排鉱されるシンターケーキから発生した細粒鉱を確実にストーンボックス内に堆積させていくことができる。
また、縦壁には第2の水冷機構が設けられていることから、高温のシンターケーキが縦壁に接触した場合であっても、縦壁が軟化して変形してしまうことを抑制することができるとともに、縦壁の上端に設けられた第2の耐摩耗材の劣化を抑制できる。
更に、第2の給排水管が前記本体壁と前記ガイド部材との間を通って前記クラッシングガイドの下側に向けて延在しているので、シンターケーキから発生した高温の細粒鉱が第2の給排水管に衝突するおそれがなく、また、第2の給排水管に保護用の肉盛りなどを設ける必要がなく、第2の給排水管を保護できる。
また、本発明に係るクラッシングガイドにおいては、前記第2の水冷機構を有する前記縦壁が前記ガイド部に対して着脱自在とされていることが好ましい。
この構成のクラッシングガイドによれば、縦壁がガイド部に対して着脱自在とされているので、第2の水冷機構の内部にスケールや付着物が付着した場合であっても、縦壁をガイド部から取り外して第2の水冷機構の洗浄を容易に行うことができる。
また、本発明に係るクラッシングガイドにおいては、前記第1給排水管の排水管には、その一部に、前記第1の水冷機構よりも高い位置に配設された部分があり、当該部分に第1の通水確認用の弁が設けられていることが好ましい。
更に、本発明に係るクラッシングガイドにおいては、前記第2給排水管の排水管には、その一部に、前記第2の水冷機構よりも高い位置に配設された部分があり、当該部分に第2の通水確認用の弁が設けられていることが好ましい。
これらの構成のクラッシングガイドによれば、ライナー部材または縦壁からクラッシングガイドの下側に向けて延在する第1、第2給排水管の各排水管を、その下流側において前記第1または第2の給水機構よりも高い位置に配設するとともに、そこに通水確認用の弁を設ける。この通水確認用の弁は、通常の使用状態では閉じているが、保守点検時に排水管を流れる冷却水を確認するために弁を開ける。当該弁は第1、第2の冷却機構よりも高い位置にあるので、当該弁を開いて冷却水の流通状態を確認することで、第1、第2の冷却機構に冷却水が確実に流水しているか否かを確認できる。
また、本発明に係るクラッシングガイドにおいては、前記ストーンボックスの内面に、耐摩耗材がライニングされていることが好ましい。
この場合、シンターケーキから発生した細粒鉱が収容されるストーンボックスの内面に耐摩耗材をライニングすることにより、ストーンボックス内にシンターケーキから発生した細粒鉱が落下した際の摩耗を抑制することができる。
また、本発明に係るクラッシングガイドにおいては、前記本体壁のうち前記クラッシャーとは反対側を向く背面に、前記シンターケーキから発生した細粒鉱を収容する背面ストーンボックスが設けられていることが好ましい。
焼結パレット台車からのシンターケーキの排鉱が遅れた場合には、本体壁のうち前記クラッシャーとは反対側を向く背面にも、シンターケーキから発生した細粒鉱が回り込むように排出されることがある。そこで、本体壁の背面にシンターケーキから発生した細粒鉱を収容する背面ストーンボックスを設けることにより、シンターケーキから発生した細粒鉱によって本体壁の背面をライニングすることができ、本体壁の背面の耐摩耗性を向上させることができる。
特に、焼結パレット台車の内部にシンターケーキを支持する支持スタンドを配設した場合には、シンターケーキの排鉱が遅くなる傾向にあるため、前述の背面ストーンボックスを設けることが好ましい。
上述のように、本発明によれば、優れた耐久性を有し、保守が容易で、大型のシンターケーキに対応可能なクラッシングガイドを提供することができる。
本発明の一実施形態であるクラッシングガイドを備えた焼結機の概略説明図である。 図1に示す焼結機において使用される焼結パレット台車の説明図である。 本発明の一実施形態であるクラッシングガイドの正面図である。 図3に示すクラッシングガイドの背面図である。 図3に示すクラッシングガイドの側面図である。 図4におけるX−X断面矢視図である。 図4におけるY−Y断面矢視図である。 本発明の一実施形態であるクラッシングガイドの給排水系を説明する模式図である。
以下に、本発明の一実施形態であるクラッシングガイドについて、添付した図面を参照して説明する。
本実施形態であるクラッシングガイドは、高炉へ投入される原料である焼結鉱を製造する焼結機1において使用されるものである。まず、この焼結機1について図1を参照して説明する。
図1に示す焼結機1は、給鉱部側と排鉱部側にそれぞれ配置した一対のスプロケット2A、2Bと、これらスプロケット2A、2B間を繋ぐレール部3と、レール部3に沿って車輪によって走行する複数の焼結パレット台車4と、焼結パレット台車4の底面4Aに焼床鉱を供給して床敷層を形成する床敷ホッパー5と、床敷層の上に焼結原料Mを充填する原料装入ホッパー6と、搬送される焼結パレット台車4の上方に配置された点火炉7と、焼結パレット台車4の下方側に位置する下方吸引部8と、焼結して得られたシンターケーキSを破砕するクラッシャー9と、焼結パレット台車4から排鉱されたシンターケーキSをクラッシャー9へと案内するクラッシングガイド10と、を備えている。
焼結パレット台車4は、図2に示すように、焼結の過程において上部に形成されたシンターケーキSを支持し、焼結原料充填層下部の通気性を維持するための支持スタンド4Cが配設されている。すなわち、この焼結パレット台車4においては、側壁部4Bと支持スタンド4Cとが幅方向に間隔をあけて立設されているのである。なお、焼結パレット台車4の底面4Aには、グレードバーが配設されている。
クラッシングガイド10は、図1に示すように、排鉱部側のスプロケット2Bとクラッシャー9との間に配設されるものであり、図5から図7において、クラッシングガイド10の左側に排鉱部側のスプロケット2B及び焼結パレット台車4が位置し、クラッシングガイド10の右側にクラッシャー9が位置することになる。また、図3に示す正面図は、クラッシャー9側から見た図であり、図4に示す背面図は、スプロケット2B及び焼結パレット台車4側から見た図である。
このクラッシングガイド10は、図5から図7に示すように、台座フレーム部11と、この台座フレーム部11の背面側(図5から図7において左側)部分から立設された本体壁20と、この本体壁20の上部から台座フレーム部11の正面側(図5から図7において右側)部分に向かうように延在するガイド部30と、を備えている。
本実施形態では、本体壁20は、台座フレーム部11から上方に向かうにしたがい漸次正面側に向かうように傾斜して設けられている。また、ガイド部30は、台座フレーム部11から上方に向かうにしたがい漸次背面側に向かうように傾斜して設けられているのである。
ここで、本体壁20は、その上端部分が、排鉱部側のスプロケット2Bの外周に沿って移動する焼結パレット台車4の内部に挿入されるように構成されている。
また、本体壁20の上端部分には、図3及び図4に示すように、幅方向に複数のスリット部25が形成されている。このスリット部25は、前述の支持スタンド4Cが通過するために設けられたものである。
本体壁20のうち、スリット部25が形成されていない部分においては、図6に示すように、その上端部に、表面が耐摩耗材で構成されたライナー部材21が着脱可能に配設されている。このライナー部材21の表面に配設された第1の耐摩耗材は、硬化肉盛溶接材料で構成されており、そのショア硬度が90から100の間に設定されている。
また、スリット部25が形成された部分においては、図7に示すように、スリット部25が形成されていない部分よりも大きく傾斜した傾斜壁部26が設けられており、この傾斜壁部26の上端部には、やはり、表面が第1の耐摩耗材で構成されたライナー部材27が着脱可能に配設されている。このライナー部材27の表面に配設された第1の耐摩耗材は、肉盛溶接材料で構成されており、そのショア硬度が90から100の間に設定されている。
また、図4及び図5に示すように、それぞれのライナー部材21には、第1の水冷機構21aが各々備えられている。本実施形態では、図4に示すように、ライナー部材21の内部に、冷却水が流通される流路21bが設けられているのである。また、ライナー部材21には、第1の水冷機構21aに冷却水を給排水するための第1の給排水管21c、21dが接続されている。給水管21c及び排水管21dはそれぞれ、ソケット21eを介して第1の水冷機構21aに対して着脱自在とされている。また、第1の給排水管21c、21dは、ライナー部材21から本体壁20とガイド部材30との間を通ってクラッシングガイド10の下側に引き出されている。なお、ライナー部材21同士の間には、支持スタンド4Cが通過するスリット部25が設けられているため、第1の給排水管21c、21dをライナー部材21の幅方向両側から導入することは構造上困難である。
また、本体壁20のうちスリット部25が形成されていない部分においては、図4及び図5に示すように、そのスプロケット2B側を向く背面に、シンターケーキSから発生した細粒鉱を収容する背面ストーンボックス22が設けられている。この背面ストーンボックス22は、本体壁20の背面から突出する支持部22Aと、この支持部22A上に配設された側壁ブロック22Bと、で構成されており、この側壁ブロック22Bの上面及び背面に肉盛溶接部22Cが形成されている。
さらに、図5から図7に示すように、台座フレーム部11の背面側にも、シンターケーキSから発生した細粒鉱を収容する台座ストーンボックス12が設けられている。この台座ストーンボックス12は、台座フレーム部11から背面側に向けて突出する支持部12Aと、この支持部12A上に配設された側壁ブロック12Bと、で構成されており、この側壁ブロック12Bの上面及び背面に肉盛溶接部12Cが形成されている。
また、本体壁20の幅方向両端部には、図3から図5に示すように、サイドプレート14を介して、本体壁20よりも大きく傾斜したサイド受け部15がそれぞれ設けられている。このサイド受け部15は、排鉱側のスプロケット2Bに沿って移動する焼結パレット台車4の側壁部4Bに対応するように構成されている。なお、このサイド受け部15には、複数のリブ16Aが立設されており、これらのリブ16Aによって焼結パレット台車4から漏れ出たシンターケーキSから発生した細粒鉱を受けるポケット部16が画成されている。
そして、クラッシングガイド10のガイド部30には、鉛直方向上方に向けて延在する複数の縦壁31が、ガイド部30の延在方向(傾斜方向)に間隔をあけて配設されている。本実施形態では、図5から図7に示すように、ガイド部30に3つの縦壁31A、31B、31Cが配設されている。
これらの縦壁31A、31B、31Cにより、ガイド部30には、鉛直方向上方に向けて開口し、内部にシンターケーキSから発生した細粒鉱を収容するストーンボックス32が画成されている。
縦壁31Aには、第2の水冷機構36が設けられている。本実施形態では、図5及び図6に示すように、上方の縦壁31Aに、内部に冷却水が流通される流路36aが設けられているのである。
また、この縦壁31Aの上端には、第2の耐摩耗材である硬化肉盛溶接材料によって形成された硬化部材37が配設されている。
さらに、縦壁31Aによって画成されたストーンボックス32の内面には、図6に示すように、硬化肉盛溶接材料がライニングされた硬化層35が形成されている。
更にまた、図3及び図5に示すように、第2の水冷機構36には、冷却水を給排水するための第2の給排水管36b、36cが接続されている。給水管36b及び排水管36cはそれぞれ、第2の水冷機構36に対して着脱自在とされている。また、第2の給排水管36b、36cは、縦壁31Aから本体壁20とガイド部材30との間を通ってクラッシングガイド10の下側に引き出されている。
次に、縦壁31B、31Cには、第3の水冷機構33が設けられている。本実施形態では、図6に示すように、下方の2つの縦壁31B、31Cに、内部に冷却水が流通される流路が設けられているのである。
また、これらの縦壁31B、31Cの上端には、第2の耐摩耗材である硬化肉盛溶接材料によって形成された硬化部材34がそれぞれ配設されている。
さらに、縦壁31B、31Cによって画成されたストーンボックス32の内面には、図6に示すように、硬化肉盛溶接材料がライニングされた硬化層35が形成されている。
更にまた、図3及び図5に示すように、第3の水冷機構33には、冷却水を給排水するための第3の給排水管33a、33bが接続されている。本実施形態では、給水管33a及び排水管33bがそれぞれ、第3の水冷機構33からクラッシングガイド10の幅方向両側に引き出されているが、第1、第2の給排水管と同様に、本体壁20とガイド部材30との間を通ってクラッシングガイド10の下側に引き出されていてもよい。
また、本実施形態においては、図5から図7に示すように、台座フレーム部11の正面側端部に、水冷ボックス部18が配設されている。この水冷ボックス部18にも給排水管18a、18bが接続されており、台座フレーム部11の正面側端部を冷却できるようになっている。
また、図7に示すように、第1〜第3の給排水管を構成する各排水管21d、36d、33bには、その下流側に、第1または第2の水冷機構21a、36よりも高い位置に配設された部分40があり、当該部分40に第1の通水確認用の弁41及び第2の通水確認用の弁42が設けられている。これらの弁41、42は、通常の使用状態では閉められているが、保守点検時に各排水管21d、36d、33bを流れる冷却水を確認するために開けられる。また、同様の通水確認用の弁43は、第3の給排水管の排水管33b及び水冷ボックス部18用の排水管18bにも設けられている。
このような構成とされた焼結機1においては、次のようにして焼結鉱を製造する。
まず、図1に示すように、レール部3に沿って車輪によって走行する焼結パレット台車4に対して床敷ホッパー5から焼床鉱を供給し、焼結パレット台車4の底面4Aに床敷層を形成する。さらに、原料装入ホッパー6から焼結原料Mを供給する。焼結原料Mを充填した焼結パレット台車4が移送され、点火炉7において焼結原料Mの表層中の炭材に点火される。焼結パレット台車4が排鉱部側に移動する間に下方吸引部8によって吸引することにより、焼結原料Mの上部側から下方側に向けて炭材の燃焼点を移動し、焼結が進行していき、シンターケーキSが製造される。
そして、焼結パレット台車4が排鉱部側のスプロケット2Bに沿って移動することで傾斜し、焼結パレット台車4内のシンターケーキSがクラッシングガイド10のガイド部30に向けて落下することになる。
落下したシンターケーキSは、クラッシングガイド10のガイド部30を摺動してクラッシャー9へと案内される。そして、シンターケーキSがクラッシャー9で粉砕されることによって焼結鉱が製出される。
なお、本実施形態では、焼結パレット台車4内に支持スタンド4Cが配設されていることから、スプロケット2Bにおいて焼結パレット台車4が大きく傾動するまでシンターケーキSが落下しないことがある。このような場合には、シンターケーキSが本体壁20の上端に接触した際に、その衝撃によって落下することになる。
上述のような構成とされた本実施形態であるクラッシングガイド10によれば、焼結パレット台車4から落下されたシンターケーキSを受けて、このシンターケーキSを摺動させてクラッシャー9へと案内するガイド部30に、複数の縦壁31A、31B、31Cが設けられ、これらの縦壁31A、31B、31CによってシンターケーキSから発生した細粒鉱を収容するストーンボックス32が画成されているので、シンターケーキSから発生した細粒鉱によってガイド部30の表面をライニングすることができ、ガイド部30の耐摩耗性を向上させることができる。
また、複数の縦壁31A、31B、31Cが鉛直方向上方に向けて延在しており、これらの縦壁31A、31B、31Cによって画成されたストーンボックス32が鉛直方向上方に向けて開口していることから、焼結パレット台車4から落下するシンターケーキSから発生した細粒鉱を、このストーンボックス32内に堆積させていくことができ、ガイド部30の耐摩耗性を確実に向上させることができる。
さらに、縦壁31A、31B、31Cによって画成されたストーンボックス32の内面に、耐摩耗材がライニングされた硬化層35が形成されているので、ストーンボックス32内にシンターケーキSから発生した細粒鉱が落下した際の摩耗を抑制することができる。
また、縦壁31A、31B、31Cのうち少なくとも一つ(本実施形態では、縦壁31A)に第2の水冷機構36が設けられていることから、高温のシンターケーキSが縦壁31Aに接触した場合であっても縦壁31Aが軟化して変形してしまうことを抑制することができるとともに、縦壁31Aの上端に設けられた硬化部材37の劣化を抑制できる。
更に、第2の給排水管36b、36cが本体壁20とガイド部材30との間を通ってクラッシングガイド10の下側に向けて延在しているので、シンターケーキSから発生した高温の細粒鉱が第2の給排水管36b、36cに衝突するおそれがなく、また、第2の給排水管36b、36cに保護用の肉盛りなどを設ける必要がなく、第2の給排水管36b、36cを保護できる。
更にまた、縦壁31Aがガイド部30に対して着脱自在とされているので、第2の水冷機構36の内部にスケールや付着物が付着した場合であっても、縦壁31Aをガイド部30から取り外して第2の水冷機構36の洗浄を容易に行うことができる。
また、縦壁31B、31Cに第3の水冷機構33が設けられていることから、縦壁31Aの場合と同様に、高温のシンターケーキSが縦壁31B、31Cに接触した場合であっても縦壁31B、31Cが軟化して変形してしまうことを抑制することができるとともに、縦壁31B、31Cの上端に設けられた硬化部材34の劣化を抑制できる。この第3の水冷機構33については、第3の水冷機構33の給排水管をクラッシングガイド10の下側に引き出してもよいし、縦壁31B、31Cを着脱自在にしてもよい。
さらに、本体壁20の上端部に、その表面が第1の耐摩耗材で構成されたライナー部材21が着脱可能に配設されているので、前述のように焼結パレット台車4内のシンターケーキSが本体壁20の上端部に接触した場合でも、この上端部の摩耗を抑制することができる。
また、ライナー部材21に第1の水冷機構21aが設けられているので、高温のシンターケーキSがライナー部材21に接触した場合であっても、ライナー部材21が軟化して変形してしまうことを抑制することができるとともに、第1の耐摩耗材の劣化を抑制できる。
更に、本体壁20の上端部(ライナー部材21)が著しく劣化した場合には、このライナー部材21を交換することが可能となるため、このクラッシングガイド10の使用寿命を大幅に向上させることができる。また、ライナー部材21が本体壁20に対して着脱自在なので、第1の水冷機構21aの内部にスケールや付着物が付着した場合であっても、ライナー部材21を本体壁20から取り外して第1の水冷機構21aの洗浄を容易に行うことができる。
更に、第1の給排水管21b、21cが本体壁20とガイド部材30との間を通ってクラッシングガイド10の下側に向けて延在しているので、シンターケーキSから発生した高温の細粒鉱が第1の給排水管21b、21cに衝突するおそれがなく、また、第1の給排水管21b、21cに保護用の肉盛りなどを設ける必要がなく、第1の給排水管21b、21cを保護できる。
また、本実施形態では、ライナー部材21または縦壁31Aからクラッシングガイド10の下側に向けて延在する第1、第2給排水管の各排水管21b、36cを、その下流側において第1または第2の給水機構21a、36よりも高い位置に配設するとともに、そこに通水確認用の弁41、42を設けている。そして、保守点検時に当該弁41、42を開いて冷却水の流通状態を確認することで、第1、第2の冷却機構21a、36に冷却水が確実に存在しているか否かを確認できる。
また、本体壁20のうちクラッシャー9とは反対側を向く背面に、シンターケーキSから発生した細粒鉱を収容する背面ストーンボックス22が設けられているので、本体壁20の背面側に回り込んだシンターケーキSから発生した細粒鉱をこの背面ストーンボックス22内に堆積させてライニングすることができ、本体壁20の背面の耐摩耗性を向上させることが可能となる。特に、本実施形態では、焼結パレット台車4の内部に支持スタンド4Cを配設しており、シンターケーキSから発生した細粒鉱が本体壁20の背面側に回り込みやすいため、背面ストーンボックス22によって耐摩耗性を向上させることが好ましい。
さらに、本実施形態では、台座フレーム部11の正面側端部にも水冷ボックス部18を設けているので、台座フレーム部11にシンターケーキSが接触した場合であっても、台座フレーム部11の劣化を抑制することができる。
また、台座フレーム部11の背面側に台座ストーンボックス12が設けられているので、台座フレーム部11の背面側の摩耗を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、本体壁20の幅方向両端部分に、本体壁20よりも大きく傾斜したサイド受け部15がそれぞれ設けられており、このサイド受け部15にポケット部16が形成されているので、焼結パレット台車4の側壁部4Bを越えて落下してきたシンターケーキSから発生した細粒鉱をこのポケット部16に収容することができる。
以上、本発明の実施形態であるクラッシングガイドについて説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本体壁にスリット部を設けたものとして説明したが、これに限定されることはなく、スリット部が形成されていなくてもよい。
また、このクラッシングガイドが用いられる焼結機の構成についても、本実施形態に限定されることはなく、他の構成の焼結機に本発明のクラッシングガイドを用いてもよい。
さらに、縦壁を3つ設けたものとして説明したが、これに限定されることはなく、ガイド部の大きさを考慮して適宜設計変更してもよい。
また、縦壁のみでなく、本体壁の上端部に設けられたライナー部材を水冷構造としてもよい。
1…焼結機、4…焼結パレット台車(焼結パレット)、9…クラッシャー、10…クラッシングガイド、20…本体壁、21…ライナー部材、21a…第1の水冷機構、21b、21c…第1の給排水管、22…背面ストーンボックス、30…ガイド部、31…縦壁、32…ストーンボックス、34、37…第2の耐摩耗材、36…第2の水冷機構、36b、36c…第2の給排水管、41…第1の通水確認用の弁、42…第2の通水確認用の弁。

Claims (7)

  1. 焼結鉱を製造する焼結機に備えられ、焼結パレット台車から排鉱されたシンターケーキをクラッシャーへと案内するクラッシングガイドであって、
    前記焼結パレット台車内に挿入される本体壁と、この本体壁から前記クラッシャー側に向けて延在し、前記焼結パレット台車から排鉱された前記シンターケーキを案内するガイド部と、
    前記本体壁の頂部に着脱自在に取り付けられ、第1の耐摩耗材が配設されるとともに第1の水冷機構が備えられたライナー部材と、
    前記第1の水冷機構に冷却水を給排水する第1の給排水管と、を有し、
    前記第1の給排水管は、前記ライナー部材の下部に着脱自在に接続されており、前記ライナー部材から前記本体壁と前記ガイド部材との間を通って前記クラッシングガイドの下側に向けて延在していることを特徴とするクラッシングガイド。
  2. 前記ガイド部には、鉛直方向上方に向けて延在する複数の縦壁が、前記ガイド部の延在方向に間隔をあけて設けられ、これらの縦壁により、前記シンターケーキから発生した細粒鉱を収容するストーンボックスが画成されており、
    前記複数の縦壁の上端部分には各々第2の耐摩耗材が配設され、前記の各竪壁のうち少なくとも一つに第2の水冷機構が設けられ、前記第2の水冷機構には、冷却水を給排水するための第2の給排水管が接続され、前記第2の給排水管は、前記縦壁から前記クラッシングガイドの下側に向けて前記本体壁と前記ガイド部材との間を通って延在していることを特徴とする請求項1に記載のクラッシングガイド。
  3. 前記第2の水冷機構を有する前記縦壁が前記ガイド部に対して着脱自在とされていることを特徴とする請求項2に記載のクラッシングガイド。
  4. 前記第1給排水管の排水管には、その一部に、前記第1の水冷機構よりも高い位置に配設された部分があり、当該部分に第1の通水確認用の弁が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のクラッシングガイド。
  5. 前記第2給排水管の排水管には、その一部に、前記第2の水冷機構よりも高い位置に配設された部分があり、当該部分に第2の通水確認用の弁が設けられていることを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れか一項に記載のクラッシングガイド。
  6. 前記ストーンボックスの内面に、耐摩耗材がライニングされていることを特徴とする請求項乃至請求項5の何れか一項に記載のクラッシングガイド。
  7. 前記本体壁のうち前記クラッシャーとは反対側を向く背面に、前記シンターケーキから発生した細粒鉱を収容する背面ストーンボックスが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のクラッシングガイド。
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