JP5549859B2 - 燃焼ガス用排気口、及び、熱源機 - Google Patents

燃焼ガス用排気口、及び、熱源機 Download PDF

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Description

本発明は、バーナの燃焼により生成される燃焼ガスを外部に排気する燃焼ガス用排気口に関するものである。また、その排気口が具備された熱源機に関する。
マンションなどの集合住宅では、共用部分である廊下に配されたパイプシャフト(給水管やガス管等が収容された空間)や、インナーバルコニー等の決められた場所に、湯水等を加熱する熱源機が設置される。また、燃焼装置が具備された熱源機には、燃焼装置で燃焼ガスが生成されるため、その燃焼ガスを外部に排出するための排気口が設けられている。このように、マンションなどの集合住宅では、熱源機の設置が制限されているため、それに従い、燃焼ガスの排気方向も制限される。具体的には、集合住宅に設けられた熱源機では、燃焼ガスの排気方向が水平方向に向けられており、熱源機から排気された燃焼ガスは大気中を流れて廊下又はバルコニーを横断して、建物の外に拡散させる構成が一般的である。例えば、特許文献1に、熱源機に備えられた排気口に関する技術が開示されている。
特開2005−140436号公報
ところで、集合住宅では、共用部分の廊下やインナーバルコニーに沿って、人の落下を防止したり、防犯のための防護壁が設けられている。この防護壁には、床面から大人の腹又は胸の間ぐらいの高さまでを閉塞したものや、床面から天井まで閉塞したものがある。即ち、共用部分の廊下は、防護壁の天面から天井まで開放された開放部や、防護壁の一部を厚み方向に貫通して形成した長方形状の通気用の開口が設けられており、インナーバルコニーは、前記開放部が設けられた構成が一般的である。そして、集合住宅に設置された熱源機は、図6,7に示すように、この開放部又は通気用開口に向けて燃焼ガスを排気する構成とされている。
即ち、集合住宅では、熱源機から排気される燃焼ガスを、開放部や通気用開口という限られた範囲内から建物の外に拡散させる必要がある。
また、熱源機の排気口101は、一般的に、図11に示すように、燃焼ガスの拡散の効率が高められた円形状の断面形状が採用されている。そのため、燃焼ガスの拡散断面(進行方向に対して直交する断面)は円形状となり、その断面の大きさは通気用の開口面積の大きさより大きくなる場合がある(図12,13)。そして、排気された燃焼ガスが防護壁に衝突して、燃焼ガス(特に二酸化炭素)の多くが共用部分の廊下に滞留する問題があった。
さらに、燃焼ガスの主に潜熱を回収する二次熱交換器を備えた熱源機では、燃焼ガスの潜熱までも回収する熱交換を行うため、排気口から排気される燃焼ガスの温度は、顕熱回収型の熱交換器のみを備えた場合(通常:摂氏200〜220度程度)より摂氏100度以上低い摂氏70〜80度程度となり、排気口を通過する燃焼ガスの流速が低下して、より多くの二酸化炭素が廊下やバルコニーに滞留する問題がある。即ち、一般的に、燃焼ガス(気体)は温度が低下すると、高温時より容積が小さくなり密度が増大するため、排気口を通過する燃焼ガスの流速は、通常時より低下する。また、燃焼ガスは、温度が低くなるにつれて、気体を上昇させる上昇流の作用が低下する。
従って、二次熱交換器を備えた熱源機では、排気口を通過する燃焼ガスの温度が低下することで、流速が低くなり、且つ、上昇流の作用が低下するため、燃焼ガスの多くは開放部や通気用開口から拡散することなく、防護壁に衝突してしまう。
これにより、二次熱交換器を備えた熱源機が集合住宅に設置された場合、共用部分の廊下やインナーバルコニーに滞留する二酸化炭素が過剰に増加して、人体に悪影響を及ぼす懸念があった。
そこで、排気口から排気される燃焼ガスの流速を増加させるために、送風機のモータの容量を増大して送風量を増加させる方策が勘案される。しかしながら、従来より公知の送風機は、モータの容量を増大したり、燃焼ガスの流速を若干増加させることはできるが、モータ音が増大して騒音の問題が発生したり、製造コストが増大するため採用したくない。また、燃焼ガスの流速を増加させる別の方策として、排気口の開口面積を従来の円形状を維持して小さくすることが勘案されるが、上記問題を解決できる程度の流速まで増加させることは困難であった。
そこで、本発明では、従来技術の問題に鑑み、二次熱交換器を通過して排気される燃焼ガスの流速が低い場合であっても、燃焼ガスに含まれる二酸化炭素等が集合住宅における共用部分に殆ど滞留させない燃焼ガス用排気口及び熱源機を提供することを目的とする。
ここで、先に説明したように、集合住宅では、熱源機が共用部分のパイプシャフトやインナーバルコニー等に設置される。そして、そのパイプシャフト等に設置された熱源機は、燃焼装置で生成される燃焼ガスを共用部分の廊下やバルコニーを跨いだ開放部や通気用開口が位置する方向に放出し、その開放部や通気用開口から建物の外に拡散させる。通常、この開放部や通気用開口は、方形であり、歪な形であることは少ない。そこで本発明者らは、熱源機から放出される燃焼ガスが、一定距離に達するまで、前記開放部や通気用開口の形状とほぼ同じ方形を維持させて流すことを考えた。
そこで上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、湯水又は熱媒体を加熱する燃焼装置を有する熱源機に備えられ、燃焼装置により生成される燃焼ガスが通過して外部に放出される燃焼ガス用排気口であって、燃焼ガス用排気口は、軸線方向に貫通した筒状の外枠を有し、少なくとも外枠の一方の開口は方形開口であり、方形開口は、燃焼ガスの流れ方向下流側に配置されると共に、方形開口の開口面積が当該開口より上流側の外枠の断面積より小さくされており前記方形開口の姿勢は、上下に高さが異なる開口縁が存在し、且つ方形開口の前記上下の開口縁がほぼ水平となる姿勢であることを特徴とする燃焼ガス用排気口である。
本発明の燃焼ガス用排気口は、外枠の少なくとも燃焼ガスの流れ方向下流側の開口が方形状の方形開口であり、方形開口の開口面積は、方形開口より上流側の外枠の流路断面積より減少して形成されている。即ち、燃焼ガスが放出される開口面積を減少することで、若干流速を上昇させることができる。これにより、熱源機に二次熱交換器が具備されていても、燃焼ガスの速度低下を補うことができる。さらに、本発明では、燃焼ガスの放出側(下流側)の開口形状を方形、例えば正方形とするため、放出される燃焼ガスは、排気口から一定距離までは排気口の開口形状を維持して空気中を流れることとなる。これにより、例えば、集合住宅に、この燃焼ガス用排気口を備えた熱源機を設置した場合、共用部分の開放部や通気用開口を形成する防護壁に衝突する燃焼ガスを減少させることができる。
即ち、本発明によれば、燃焼ガス用排気口から放出される燃焼ガスは、排気時の流速を低下させることなく、共用部分の開放部や通気用開口の開口形状とほぼ同じ断面形状を維持してながれるため、集合住宅の防護壁に衝突する燃焼ガスが低減して、殆どの燃焼ガスが開放部や通気用開口を通過する。従って、本発明の燃焼ガス用排気口が備えられた熱源機を集合住宅に設置した場合、共有部分に滞留する燃焼ガスに含まれている二酸化炭素の量が低減される。そのため、本発明によれば、共用部分に滞留する二酸化炭素の量が過剰に増加することがないため、人体に悪影響が及ぶことはない。
請求項2に記載の発明は、燃焼ガスは、温度が一定値以下となると含有する水蒸気が凝縮されて液体状のドレンを発生するものであって、前記方形開口は、外枠の軸線方向に交差した面を有する開口形成部材により形成されており、開口形成部材は、ドレンが外部に向かって飛散することを防止するドレン飛散防止機能を備えていることを特徴とする請求項1に記載の燃焼ガス用排気口である。
かかる構成によれば、方形開口を形成する開口形成部材が、ドレンが外部に向かって飛散することを防止するドレン飛散防止機能を備えているため、燃焼ガス用排気口の近傍に酸性作用により腐食するものが置かれていても、ドレンによる腐食を防止することができる。
請求項3に記載の発明は、外枠の内部に配されて燃焼ガスが通過する複数の孔が形成された有孔部材を有し、前記有孔部材は、孔がほぼ菱形の網状部材であり、熱源機が設置された状態において、孔の鋭角部の頂点が垂直成分を含む方向に向けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼ガス用排気口である。
かかる構成によれば、燃焼ガスが通過する複数の孔が形成された有孔部材を有しており、その有孔部材の孔がほぼ菱形の網状部材である。そして、熱源機が設置された状態において、菱形の鋭角部の頂点が垂直成分を含む方向に向けられている。即ち、有孔部材の孔は、鉛直方向に長く伸びた配置である。これにより、熱交換して低温となった燃焼ガスから発生するドレンが、有孔部材に付着したとしても、有孔部材を伝って重力方向に流れ易いため、ドレンの回収が容易である。
本発明の燃焼ガス用排気口は、燃焼ガスの主に潜熱を回収する二次熱交換器を備えた熱源機に装着されることが望ましい。(請求項4)
請求項5に記載の発明は、燃焼装置を有し、燃焼装置により生成された高温の燃焼ガスで湯水又は熱媒体を加熱する熱源機であって、燃焼ガスを外部に排気する請求項1乃至4のいずれかに記載の燃焼ガス用排気口を備えていることを特徴とする熱源機である。
本発明の熱源機は、燃焼ガスが外部に放出される燃焼ガス用排気口の燃焼ガスの流れ方向下流側の開口が方形状であるため、放出された燃焼ガスは少なくとも一定距離に達するまでは、ほぼ方形状の拡散断面(進行方向に直交する断面)を維持して進行する。さらにその方形開口は、当該開口から上流側の断面積よりも小さいため、二次熱交換器を具備していても燃焼ガスの排気時の流速は低下しない。即ち、本発明によれば、例えば、集合住宅に設置された場合であっても、熱源機から放出される燃焼ガスは、流速が低下せず、ほぼ方形状の断面形状を維持して流れるため、その殆どの燃焼ガスが共用部分の開放部や通気用開口を通過する。従って、熱源機から放出される燃焼ガスは、集合住宅における開放部や通気用開口を形成する防護壁に殆ど衝突しないため、共用部分に燃焼ガスに含まれている二酸化炭素等が滞留することが抑制される。
本発明の燃焼ガス用排気口及び熱源機では、排気口の放出側の開口を方形状とすると共に、その開口より上流側の流路断面積より小さくすることで、二次熱交換器を具備していても、燃焼装置で生成される燃焼ガスの放出時の流速が低下せず、ほぼ方形状の拡散断面で燃焼ガスを放出させることができる。これにより、集合住宅に熱源機が設置された場合であっても、共用部分に滞留し得る二酸化炭素を抑制することができる。
本実施形態の燃焼ガス用排気口を備えた熱源機の実体を示す斜視図である。 図1の熱源機を示す作動原理図である。 燃焼ガス用排気口を示す斜視図である。 図3の燃焼ガス用排気口のA−A断面図である。 図2の熱源機の正面図である。 集合住宅において、図1の熱源機を、開放部に向けて燃焼ガスを排気できるように設置した状態を示す説明図である。 集合住宅において、図1の熱源機を、通気用開口に向けて燃焼ガスを排気できるように設置した状態を示す説明図である。 開放部を備えた集合住宅に図1の熱源機を設置した場合における排気された燃焼ガスの拡散状況を示す概念図で、(a)は熱源機の側面側から見た燃焼ガスの拡散状態を示し、(b)は熱源機を背に向けて見た燃焼ガスの拡散状態を示している。 通気用開口を備えた集合住宅に図1の熱源機を設置した場合における排気された燃焼ガスの拡散状況を示す概念図で、(a)は熱源機の側面側から見た燃焼ガスの拡散状態を示し、(b)は熱源機を背に向けて見た燃焼ガスの拡散状態を示している。 集合住宅において、アルコーブに設置した熱源機の排気口を示す説明図である。 従来の燃焼ガス用排気口を示す斜視図である。 図11の燃焼ガス用排気口を採用した熱源機を、開放部を備えた集合住宅に設置した場合の排気された燃焼ガスの拡散状況を示す概念図で、(a)は熱源機の側面側から見た燃焼ガスの拡散状態を示し、(b)は熱源機を背に向けて見た燃焼ガスの拡散状態を示している。 図11の燃焼ガス用排気口を採用した熱源機を、通気用開口を備えた集合住宅に設置した場合の排気された燃焼ガスの拡散状況を示す概念図で、(a)は熱源機の側面側から見た燃焼ガスの拡散状態を示し、(b)は熱源機を背に向けて見た燃焼ガスの拡散状態を示している。
以下に、本発明の実施形態に係る燃焼ガス用排気口1について説明する。
まず、本実施形態の燃焼ガス用排気口1が配される熱源機2について説明する。
即ち、図1に示すように、熱源機2は、外枠が金属製の筐体9で形成されており、上部側に熱源機2に内蔵された燃焼装置(図2)7により生成される燃焼ガスを外部に排気する燃焼ガス用排気口1が装着されている。
そして、熱源機2の内部は、図2に示すように、燃料ガスを燃料として燃焼する燃焼装置7と、その燃焼装置7に内蔵された給湯用熱交換器10と、給湯用回路20とを有している。なお、図2における作動原理図の構成は、従来より公知のものであるため、以下に簡単に説明する。
燃焼装置7は、複数のバーナ12を内蔵している。そして、各系統毎に電磁弁14が設けられており、各系統毎に燃料ガスの供給を断続することができる。また、缶体8の内側下部(空気の流れ方向上流側)には、主に燃料ガスと混合される空気を送風する送風機16が取り付けられている。燃料ガスと空気とが混合され燃焼された燃焼ガスは、缶体8の上部(燃焼ガスの流れ方向下流側)に流れ、排気流路11の末端に装着された燃焼ガス用排気口1から外部に排出される。
また、缶体8の外側であって、電磁弁14の燃料ガスの流れ方向上流側には、ガス比例弁15が設けられており、各バーナ12に供給する燃料ガスの量を制御することができる。
給湯用回路20では、給湯用熱交換器10を通過する高温湯流路26を流れる高温の湯にバイパス流路27を流れる冷水を混合して、所望の温度の湯水に調整し、給湯口28から適温の湯水を供給する。なお、本実施形態では、給湯口28に接続された回路のみを示したが、当該回路を床暖房等の暖房装置や浴槽等に接続させた回路であっても構わない。
また、給湯用熱交換器10は、主に顕熱を回収する顕熱回収型の一次熱交換器10aと、一次熱交換器10aよりも湯水の流れ方向上流側に位置し主に燃焼ガスの潜熱を回収する潜熱回収型の二次熱交換器10bを有している。より具体的には、缶体8内部においては、燃焼ガスの流れ方向上流側から一次熱交換器10a、二次熱交換器10bが配されている。
なお、顕熱回収型の熱交換器は、フィン付の銅管で形成されており、潜熱回収型の熱交換器はステンレス製の裸管で形成されている。即ち、潜熱回収型の二次熱交換器10bは、顕熱回収型の一次熱交換器10aよりも耐腐食性に優れた材料により構成されている。
また、二次熱交換器10bでは、熱交換により、燃焼ガスに含まれる水蒸気が凝縮されて液化したドレンが発生するため、そのドレンを外部に導くドレン排出系統24が接続されている。なお、本実施形態のドレン排出系統24の中途には分岐流路32があり、この分岐流路32は燃焼ガス用排気口1側と接続されている。即ち、燃焼ガス用排気口1側で発生したドレンは、二次熱交換器10b側に流れることなくドレン排出系統24に流すことができる。
ドレン排出系統24は、ドレン専用の流路で、中途に中和剤(炭酸カルシウム等)が充填された公知の中和器29が設けられている。即ち、二次熱交換器10b、11bから流出したドレンは、缶体8と接続された配管を介して中和器29に導入されて、中和されたドレンがさらに別の配管を介して外部に排出される。
続いて、本実施形態の特有の構成を備えた燃焼ガス用排気口1について、具体的に説明する。
燃焼ガス用排気口(以下、単に排気口とも言う)1は、金属製で、図3に示すように、筒状の外枠3と、外枠3の一方の端部に配された開口形成部材6と、外枠3の内部に配された複数の孔が形成された網状の有孔部材4とにより構成されている。
外枠3は、軸線方向に貫通しており、一方の開口には正方形状に形成された方形開口5を有した開口形成部材6が配されている。本実施形態では、方形開口5は、板部材を厚み方向に打ち抜いて形成されており、その板部材を外枠3の内側に嵌め込んで外枠3に一体的に接合した構成である。従って、一部の燃焼ガスは、開口形成部材6に衝突して方形開口5から排出される。方形開口5は、バーリング加工のように開口縁が一方の面側に向かって曲げられた形状である。そして、開口形成部材6は、その曲げられて突出した開口縁が外枠3の内側に位置するように配されている。
また、方形開口5は、熱源機2に装着された状態において、燃焼ガスの流れ方向下流側に配置されるもので、外筒3の内部と外部とを連通する境界位置に配された開口である。そして、方形開口5は、開口面積が外枠3の上流側の流路断面積(燃焼ガスの流れ方向に直交する面)より小さく設計されている。なお、排気口1において、方形開口5に至るまでの流路断面積は、軸線方向のいずれの位置においてもほぼ等しくされている。
有孔部材4は、外枠3の内部における方形開口5に至るまでの流路に設けられている。即ち、図4に示すように、方形開口5に至る全ての燃焼ガスは、必ず有孔部材4の孔を通過して外部に排気される。また、有孔部材4が有する複数の孔は、ほぼ菱形である。具体的には、有孔部材4の孔は、一方の対角線が他方の対角線より長い菱形であり、図5に示すように、方形開口5の1組の対向する開口縁に対して、長い方の対角線がほぼ直交する配置とされている。換言すると、短い方の対角線は、方形開口5の残りの対向する開口縁に対してほぼ直交する配置である。
ここで、先にも説明したように、集合住宅では、熱源機の設置に制限がある。即ち、集合住宅においては、図6,7に示すように、玄関の側にあるパイプシャフトに熱源機が設置され、共用部分である廊下に露出すると共に、建物の外に向けて燃焼ガスを放出するように排気口が配される。即ち、集合住宅に設置される熱源機は、排気口から放出された燃焼ガスを、廊下を横断させて防護壁により形成された開放部や通気用開口を通じて建物の外で拡散させる構成である。以下、熱源機2をパイプシャフトに設置したものとして説明する。
しかしながら、従来技術の熱源機によれば、熱源機の外部に排気される燃焼ガスは、拡散効率が高いほぼ円形状の開口から放出されるため、集合住宅の開放部や通気用開口に達する頃には、図12,13に示すように、燃焼ガスの拡散断面積(燃焼ガスの進行方向に対して直交する断面)が開放部や通気用開口の開口面積より大きく成長してしまい、開放部や通気用開口を通過できない燃焼ガスが防護壁に衝突して、共用部分である廊下に二酸化炭素が滞留する。そして、場合によっては、滞留する二酸化炭素の量が過剰に増加して、人体に悪影響を及ぼす懸念があった。
そこで、本実施形態においては、この問題を解消するために、上記した構成を備えた排気口1を採用した。以下、本実施形態に係る排気口1を装着した熱源機2を集合住宅に設置した場合について説明する。
熱源機2は、図6,7に示すように、集合住宅の開放部や通気用開口と対向するように、パイプシャフト内に設置され、排気口1を廊下側に露出するように配している。このとき、図5に示すように、排気口1の方形開口5の上下の開口縁がほぼ水平となるように筐体9に装着されている。より具体的には、筐体9に装着された排気口1は、方形開口5の上下の開口縁が、集合住宅の開放部や通気用開口を形成する防護壁の天面や廊下の天井とほぼ平行な関係となるように調整されている。なお、本実施形態では、集合住宅における開放部や通気用開口は、歪な形状ではなく、方形開口5のような四角形として説明する。
そして、方形開口5の左右の開口縁は、特に熱源機2の対向側が通気用開口である場合に有効で、通気用開口の左右(方形開口5の左右の開口縁に対向する位置)の開口縁とほぼ平行な関係となるように調整されている。
また、有孔部材4は、図5に示すように、筐体9に装着された状態において、長い方の対角線が鉛直方向を向くように配されている。換言すると、有孔部材4は、鋭角部の頂点が鉛直方向(垂直成分を含む方向)を向くように調整されている。
一方、熱源機2で生成される燃焼ガスは、排気流路11を通過して、開口面積が小さくされた方形開口を通過するため、排気圧が上昇し、方形開口5から外部に放出される。そのため、本実施形態のように二次熱交換器を備えていても、方形開口5から外部に放出される際の燃焼ガスの流速は低下しない。
また、方形開口5から放出される燃焼ガスは、一定距離に到達するまでは(ほぼ無風の環境において)、拡散作用が制限されて方形開口5の開口形状を維持するように流れる。具体的には、図8,9に示すように、排気口1から1.2〜1.5m程度の距離までは方形開口5の開口形状を維持しつつ流れる。即ち、共用部分の廊下(1.2m程度)を横断するまでは、燃焼ガスは方形開口5の開口形状を維持する。換言すると、本実施形態の排気口1によれば、燃焼ガスの拡散断面(進行方向に対して直交する断面)をほぼ方形状に制限できるため、排気された殆どの燃焼ガスを、開放部や通気用開口を通過し得るように流すことができる。これにより、防護壁に衝突する燃焼ガスの量を低減することができる。
従って、二次熱交換器10bを備えた熱源機2を集合住宅に設置した場合であっても、熱源機2から排気される殆どの燃焼ガスは排気時の流速が低下することなく、ほぼ方形状を維持して、開放部や通気用開口を通過するため、共用部分の廊下に滞留する二酸化炭素を低減できる。そのため、結果的に、共用部分の廊下に二酸化炭素が過剰に滞留することがなくなるため、人体に悪影響が及ぶことがない。
また、本実施形態では、方形開口5に至るまでに有孔部材4が配されており、排気される燃焼ガスは必ず有孔部材4の孔を通過する。有孔部材4を通過する燃焼ガスは、熱交換器で熱交換されているため低温である。特に、二次熱交換器10bを通過した燃焼ガスは、摂氏70度前後であるため、排気口1付近で熱交換し得なかった水蒸気が液化してドレンを発生させる。そこで、本実施形態では、排気口1付近に配置した有孔部材4に燃焼ガスを通過させて、有孔部材4によりドレンを回収することができる。さらに、本実施形態の有孔部材4は、孔が菱形であり、長い方の対角線が鉛直方向を向くように配されている。これにより、有孔部材4に付着したドレンは、有孔部材4を伝って、重力により容易に下方に向かって流れるため、確実にドレン排出系統24に回収できる。
また、本実施形態では、開口形成部材6により形成された方形開口5が設けられており、排気側の開口面積が小さく設定されているため、排気される燃焼ガスは開口形成部材6に衝突する。これにより、燃焼ガスの流れによって吹き飛ばされたドレンが、開口形成部材6によって、外部に飛散することが阻止される(ドレン飛散防止機能)。
上記実施形態では、熱源機2が設置された対向側に燃焼ガスを排気する構成を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図10に示すように、熱源機2の側面方向に燃焼ガスを排気する、所謂アルコーブ型の排気口41であっても構わない。
上記実施形態では、熱源機2をパイプシャフトに設置したが、本発明はこれに限定されず、集合住宅又は戸建てのバルコニーに設置しても同様の作用効果を得ることができる。
1、41 (排気口)燃焼ガス用排気口
2 熱源機
3 外枠
4 有孔部材
5 方形開口
7 燃焼装置
8 缶体
10b 二次熱交換器

Claims (5)

  1. 湯水又は熱媒体を加熱する燃焼装置を有する熱源機に備えられ、燃焼装置により生成される燃焼ガスが通過して外部に放出される燃焼ガス用排気口であって、
    燃焼ガス用排気口は、軸線方向に貫通した筒状の外枠を有し、
    少なくとも外枠の一方の開口は方形開口であり、
    方形開口は、燃焼ガスの流れ方向下流側に配置されると共に、方形開口の開口面積が当該開口より上流側の外枠の断面積より小さくされており
    前記方形開口の姿勢は、上下に高さが異なる開口縁が存在し、且つ方形開口の前記上下の開口縁がほぼ水平となる姿勢であることを特徴とする燃焼ガス用排気口。
  2. 燃焼ガスは、温度が一定値以下となると含有する水蒸気が凝縮されて液体状のドレンを発生するものであって、
    前記方形開口は、外枠の軸線方向に交差した面を有する開口形成部材により形成されており、
    開口形成部材は、ドレンが外部に向かって飛散することを防止するドレン飛散防止機能を備えていることを特徴とする請求項1に記載の燃焼ガス用排気口。
  3. 外枠の内部に配されて燃焼ガスが通過する複数の孔が形成された有孔部材を有し、
    前記有孔部材は、孔がほぼ菱形の網状部材であり、
    熱源機が設置された状態において、孔の鋭角部の頂点が垂直成分を含む方向に向けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼ガス用排気口。
  4. 燃焼ガスの主に潜熱を回収する二次熱交換器を備えた熱源機に装着されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の燃焼ガス用排気口。
  5. 燃焼装置を有し、燃焼装置により生成された高温の燃焼ガスで湯水又は熱媒体を加熱する熱源機であって、
    燃焼ガスを外部に排気する請求項1乃至4のいずれかに記載の燃焼ガス用排気口を備えていることを特徴とする熱源機。
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