以下に添付図面を参照して、この発明にかかるライセンス移行システムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、実施の形態1にかかる機器管理装置200が接続されているライセンス管理システムの構成を示す概要図である。図1に示すように、ライセンス管理システムは、機器管理装置200と、ライセンス管理サーバ300と、ソフトウェア配信サーバ400と、保守契約情報管理サーバ500とが、インターネットなどのネットワーク80を介して接続されている。そして、機器管理装置200とネットワーク80との間には、ファイアウォール90が設けられている。また、機器管理装置200は、ライセンスを保持しているライセンス移行元の複合機100a、100b、100c(以下、ライセンス移行元の複合機を、移行元の複合機100と称する。)、および、複合機100からのライセンス移行先となる複合機600a、600b(以下、ライセンス移行先となる複合機を、移行先の複合機600と称する。)が、ネットワーク80とは異なるネットワーク、例えばLAN等で接続されている。
ファイアウォール90は、インターネットなどの外部ネットワークを通じて機器管理装置200に侵入した第三者により不正が行われないように、外部との境界を流れるデータを監視し、不正なアクセスを検出・遮断する。
移行元の複合機100および移行先の複合機600は、コピー、ファックス、プリンタなどの複数の機能を備えた装置であって、ローカルネットワークにより機器管理装置200に接続されている。また、本実施の形態のソフトウェア配信システムでは、3台の移行元の複合機100a、100b、100cと、2台の移行先の複合機600a、600bとが接続されているが、これに限定されることなく、1台、2台、または4台以上の複合機を接続した構成としてもよい。
また、移行元の複合機100および移行先の複合機600には、各種アプリケーションがインストールされており、機器情報を記憶している。ここで、機器情報とは、複合機に固有の情報や複合機のライセンス付与状況を表す情報のことである。具体的には、機器情報は、各複合機を識別するための機器IDとIPアドレス、ライセンスファイル、アプリケーションのインストール情報を示すソフトウェアとで構成されている。
ソフトウェア配信サーバ400は、各複合機にインストールされるソフトウェアを保持しており、該ソフトウェアを、機器管理装置200を介して移行元の複合機100および移行先の複合機600に提供する装置である。ここで、ソフトウェア配信サーバ400が保持しているソフトウェアには、当該ソフトウェアが他の装置に配信可能な構成要素の構成一覧を記述したソフトウェア構成情報が対応付けられている。
また、ソフトウェア配信サーバ400は、各複合機にインストールしたソフトウェアに関する情報を示すソフトウェアを記憶している。具体的には、ソフトウェアは、ソフトウェアを識別するためのソフトウェアIDと、ソフトウェアをインストールした複合機の機器IDと、ソフトウェアIDによって一意に決定されるライセンスIDと、ライセンスの有効期限情報によって構成される。
ライセンス管理サーバ300は、ソフトウェア配信サーバ400から提供され、移行元の複合機100および移行先の複合機600にインストールされるソフトウェアのライセンス(利用権)を、機器管理装置200を介して管理する装置である。
また、ライセンス管理サーバ300は、移行元の複合機100から移行先の複合機600に移行されたソフトウェアのライセンス状況を示すライセンス移行情報を保持する。ライセンス移行情報は、移行元の複合機100の機器IDと、移行先の複合機600の機器IDと、ソフトウェアの使用可能判断を可能とするライセンスキーと、ライセンス移行対象となるソフトウェアIDとによって構成される。
保守契約情報管理サーバ500は、移行元の複合機100および移行先の600それぞれの保守契約情報を保持し、機器管理装置200からの要求に応じて機器管理装置200に保守契約情報を送信する。ここで、保守契約情報とは、保守契約対象の複合機の機器IDと、保守契約期間とが示された情報のことである。
機器管理装置200は、ソフトウェア配信サーバ400およびライセンス管理サーバ300と、移行元の複合機100および移行先の複合機600との間で行われる処理を仲介する装置である。具体的には、ソフトウェア配信サーバ400が提供するソフトウェアを移行元の複合機100および移行先の複合機600に送信したり、ライセンス管理サーバ300が管理するソフトウェアのライセンスファイルを要求したりして、移行元の複合機100および移行先の複合機600に送信する。ここで、ライセンスファイルとは、ソフトウェアのライセンスが記述されたデータである。
次に、本実施の形態にかかる移行元の複合機100および移行先の複合機600の全体の機能的構成について説明する。図2は、実施の形態1の移行元の複合機100および移行先の複合機600の構成を示すブロック図である。図2に示すように、移行元の複合機100および移行先の複合機600は、白黒レーザプリンタ(B&W LP)101と、カラーレーザプリンタ(Color LP)102と、ハードディスク装置(HDD)103と、スキャナ、ファクシミリ、メモリ、ネットワークインターフェースなどのハードウェアリソース104を有するとともに、プラットホーム120と、アプリケーション130とから構成されるソフトウェア群110とを備えている。
プラットホーム120は、アプリケーションからの処理要求を解釈してハードウェア資源の獲得要求を発生させるコントロールサービスと、一または複数のハードウェア資源の管理を行い、コントロールサービスからの獲得要求を調停するシステムリソースマネージャ(SRM)123と、汎用OS121とを有する。
コントロールサービスは、複数のサービスモジュールから形成され、SCS(システムコントロールサービス)122と、ECS(エンジンコントロールサービス)124と、MCS(メモリコントロールサービス)125と、OCS(オペレーションパネルコントロールサービス)126と、FCS(ファックスコントロールサービス)127と、NCS(ネットワークコントロールサービス)128と、NRS(ニューリモートサービス)129と、ライセンス管理制御サービス131と、から構成される。このプラットホーム120は、あらかじめ定義された関数により前記アプリケーション130から処理要求を受信可能とするアプリケーションプログラムインタフェース(API)を有する。
汎用OS121は、UNIX(登録商標)などの汎用オペレーティングシステムであり、プラットホーム120並びにアプリケーション130の各ソフトウェアをそれぞれプロセスとして並列実行する。
SRM123のプロセスは、SCS122とともにシステムの制御およびリソースの管理を行うものである。SRM123のプロセスは、スキャナ部やプリンタ部などのエンジン、メモリ、HDDファイル、ホストI/O(セントロI/F、ネットワークI/F、IEEE1394 I/F、RS232C I/Fなど)のハードウェア資源を利用する上位層からの要求にしたがって調停を行い、実行制御する。
具体的には、このSRM123は、要求されたハードウェア資源が利用可能であるか(他の要求により利用されていないかどうか)を判断し、利用可能であれば要求されたハードウェア資源が利用可能である旨を上位層に伝える。また、SRM123は、上位層からの要求に対してハードウェア資源の利用スケジューリングを行い、要求内容(例えば、プリンタエンジンにより紙搬送と作像動作、メモリ確保、ファイル生成など)を直接実施している。
SCS122のプロセスは、アプリ管理、操作部制御、システム画面表示、LED表示、リソース管理、割り込みアプリ制御などを行う。
ECS124のプロセスは、白黒レーザプリンタ(B&W LP)101、カラーレーザプリンタ(Color LP)102、スキャナ、ファクシミリなどからなるハードウェアリソース104のエンジンの制御を行う。
MCS125のプロセスは、画像メモリの取得および解放、ハードディスク装置(HDD)の利用、画像データの圧縮および伸張などを行う。
FCS127のプロセスは、システムコントローラの各アプリ層からPSTN/ISDN網を利用したファクシミリ送受信、BKM(バックアップSRAM)で管理されている各種ファクシミリデータの登録/引用、ファクシミリ読みとり、ファクシミリ受信印刷、融合送受信を行うためのAPIを提供する。
NCS128のプロセスは、ネットワークI/Oを必要とするアプリケーションに対して共通に利用できるサービスを提供するためのプロセスであり、ネットワーク側から各プロトコルによって受信したデータを各アプリケーションに振り分けたり、アプリケーションからデータをネットワーク側に送信したりする際の仲介を行う。
OCS126のプロセスは、オペレータ(ユーザ)と本体制御間の情報伝達手段となるオペレーションパネル(操作パネル)20の制御を行う。OCS126は、オペレーションパネルからキー押下(またはタッチ操作)をキーイベントとして取得し、取得したキーに対応したキーイベント関数をSCS122に送信するOCSプロセスの部分と、アプリケーション130またはコントロールサービスからの要求によりオペレーションパネルに各種画面を描画出力する描画関数やその他オペレーションパネルに対する制御を行う関数などがあらかじめ登録されたOCSライブラリの部分とから構成される。このOCSライブラリは、アプリケーション130およびコントロールサービスの各モジュールにリンクされて実装されている。なお、OCS126のすべてをプロセスとして動作させるように構成しても良く、あるいはOCS126のすべてをOCSライブラリとして構成しても良い。
NRS(ニューリモートサービス)129は、ネットワークを介してデータを送受信する際のデータの変換を行うなど、ネットワークを介した遠隔管理に関する機能およびスケジューラ機能を実現するアプリケーションである。
ライセンス管理制御サービス131は、機器管理装置200からの機器情報送信要求を受けて、移行元の複合機100の記憶手段に保存された機器情報を取得し、機器管理装置200に送信する。また、ライセンス管理制御サービス131は、外部アプリ172のインストールを実行し、インストールされた外部アプリ172のライセンスを取得する。さらに、機器管理装置200からライセンスファイルの取得要求を受信して、ライセンスファイルを受信する。なお、詳細は後述する。
アプリケーション130は、ページ記述言語(PDL)、PCLおよびポストスクリプト(PS)を有するプリンタ用のアプリケーションであるプリンタアプリ111と、コピー用アプリケーションであるコピーアプリ112と、ファクシミリ用アプリケーションであるファックスアプリ113と、スキャナ用アプリケーションであるスキャナアプリ114と、ネットワークファイル用アプリケーションであるネットファイルアプリ115と、工程検査用アプリケーションである工程検査アプリ116と、インターネットに接続されたPC等のクライアント端末に対してWEBサーバ(httpサーバ)として動作し、クライアント端末上で動作するWEBブラウザに各種画面を表示するWEBアプリ117とを有している。
アプリケーション130の各プロセス、コントロールサービスの各プロセスは、関数呼び出しとその戻り値送信およびメッセージの送受信によってプロセス間通信を行いながら、コピー、プリンタ、スキャナ、ファクシミリなどの画像形成処理にかかるユーザサービスを実現している。
このように、実施の形態1にかかる移行元の複合機100および移行先の複合機600には、複数のアプリケーション130および複数のコントロールサービスが存在し、いずれもプロセスとして動作している。そして、これらの各プロセス内部には、一または複数のスレッドが生成されて、スレッド単位の並列実行が行われる。そして、コントロールサービスがアプリケーション130に対し共通サービスを提供しており、このため、これらの多数のプロセスが並列動作、およびスレッドの並列動作を行って互いにプロセス間通信を行って協調動作をしながら、コピー、プリンタ、スキャナ、ファクシミリなどの画像形成処理にかかるユーザサービスを提供するようになっている。
また、移行元の複合機100および移行先の600には、各複合機の顧客、サードベンダなどの第三者がコントロールサービス層の上のアプリケーション層に外部アプリ172を開発して搭載することが可能となっている。この外部アプリ172は、ライセンス管理制御部131によりネットワークを介してインストールされる。
なお、実施の形態1にかかる移行元の複合機100および移行先の複合機600では、複数のアプリケーション130のプロセスと複数のコントロールサービスのプロセスとが動作しているが、アプリケーション130とコントロールサービスのプロセスがそれぞれ単一の構成とすることも可能である。また、各アプリケーション130は、アプリケーションごとに追加または削除することができる。すなわち、上述したように、外部アプリ172をインストール可能であり、かつアンインストールも可能となっている。
図3は、ネットワーク80を介して接続されている機器管理装置200の構成を示すブロック図である。機器管理装置200は、本図に示すように、入力制御部201と、表示制御部202と、通信部203と、ライセンスファイル制御部204と、保守契約情報取得部205と、ライセンス決定部206と、プラグイン制御部207と、ライセンス変更通知部208と、HDD(Hard Disk Drive)210とを主に備え、操作表示部20と接続されている。
入力制御部201は、ユーザによるライセンス移行情報の入力を受け付ける。ここで、ライセンス移行情報とは、移行元の複合機100にインストールされているアプリケーションのライセンスを移行先の複合機600に移行するために必要な情報のことであり、移行元の複合機100の機器IDと、移行先の複合機600の機器IDと、ライセンス移行対象となるアプリケーションのIDの入力を受け付ける。
入力制御部201は、また、ライセンス変更があった場合にユーザに通知するか否かのライセンス変更通知の設定入力を受け付ける。
表示制御部202は、入力制御部201により入力を受け付けたライセンス移行情報等を操作表示部20に表示する。
通信部203は、移行元の複合機100、移行先の複合機600、ソフトウェア配信サーバ400、ライセンス管理サーバ300および保守契約情報管理サーバ500と通信し、各種データを送受信する。
HDD210は、通信部203により、移行元の複合機100および移行先の複合機600から取得した機器情報や、各複合機のIPアドレスを、機器IDに対応付けた機器管理情報を保存する。
ライセンスファイル制御部204は、入力制御部201により受け付けた移行元の複合機100の機器IDに対応するIPアドレスをHDD210から取得する。また、移行元の複合機100からライセンスファイルの送信要求を送信したり、移行元の複合機100にライセンスファイルとソフトウェアの削除要求を送信したりする。さらに、移行先の複合機600にライセンスファイルの受信要求を送信する。
保守契約情報取得部205は、移行先の複合機600のライセンス付与状況を確認し、通信部203を介して、保守契約情報管理サーバ500から移行先の複合機600の保守契約情報を取得する。
ライセンス決定部206は、取得した移行元の複合機100のライセンスファイルと、移行先の複合機600の機器台数と保守契約情報とから、移行先の複合機600に付与するライセンス有効期限を決定する。
具体的には、移行元の複合機100から取得したライセンスファイルの中から、移行先の複合機600の保守契約情報に示されている保守契約期間内で、かつ、ライセンスの有効期限が最大のものを、移行先の複合機600の台数分だけ選択する。
ライセンス決定部206は、また、ライセンス有効期限が保守契約期限と一致するか否かを確認し、一致しない場合には、入力制御部201によりライセンス変更通知が設定されているか否かを確認し、設定されている場合には、ライセンス変更通知部208に通知指示を送信する。
ライセンス変更通知部208は、入力制御部201によりライセンス変更通知が設定されており、ライセンス決定部206より通知指示を受信した場合には、表示制御部202を介して、ライセンス有効期間の延長や、ライセンスの追加要求を操作表示部20に表示し、ライセンス変更内容をユーザに通知する。
プラグイン制御部207は、通信部203を介して、移行元の複合機100にライセンスファイルとソフトウェアの削除要求を送信したり、移行先の複合機600にライセンスファイルの取得要求を送信したりする。
次に、ライセンス管理システムにおける機器管理装置200によるライセンス移行処理について説明する。図4は、機器管理装置200により実行されるライセンス移行処理の手順を示すシーケンス図である。
入力制御部201は、ユーザからライセンス移行情報の入力を受け付ける(ステップS10)。ここでは、ライセンス移行情報として、移行元の複合機100の機器IDと、移行先の複合機600の機器IDと、ライセンス移行対象となるソフトウェアIDの入力を受け付ける。
ライセンスファイル制御部204は、HDD210に記憶している機器管理情報を参照して、入力された移行先の複合機100と移行先の複合機600の機器IDに対応するIPアドレスを取得する(ステップS11)。
ライセンスファイル制御部204は、通信部203を介して、取得した移行元の複合機100のIPアドレスにライセンスファイルの送信指示を送信する(ステップS12)。これを受信した移行元の複合機100は、HDD103からライセンスファイルを取得し、機器管理装置200に送信し(ステップS13)、機器管理装置200はライセンスファイルを受信する。
ライセンスファイル制御部204は、移行元の複合機100に対して、ライセンスファイルとソフトウェアの削除要求を送信する(ステップS14)。これを受信した移行元の複合機100は、HDD103からライセンスファイルを削除し、ソフトウェアをアンインストールする(ステップS15)。
ライセンスファイル制御部204は、移行先の複合機600に対して、ライセンスファイルの送信指示を送信する(ステップS16)。これを受信した移行先の複合機600は、HDD103からライセンスファイルを取得して、機器管理装置200に送信し(ステップS17)、機器管理装置200はライセンスファイルを受信して、当該ライセンスファイルから移行先の複合機600のライセンス付与状況を確認する。
保守契約情報取得部205は、通信部203を介して、保守契約情報管理サーバ500に移行先の複合機600の機器IDと保守契約情報の送信要求を送信する(ステップS18)。これを受信した保守契約情報管理サーバ500は、送信要求にかかる移行先の複合機600の機器IDに対応する保守契約情報を機器管理装置200に送信し(ステップS19)、機器管理装置200は保守契約情報を受信する。
ライセンス決定部206は、取得した移行元の複合機100のライセンスファイルと、移行先の複合機600の台数と、移行先の複合機600の保守契約情報とに基づいて、移行先の複合機600へライセンス移行するライセンス有効期限を決定する(ステップS20)。
具体的には、移行元の複合機100のライセンスファイルの中から、移行先の複合機600の保守契約期間内で、かつ、ライセンス有効期限が最大のものを、移行先の複合機600の台数分だけ選択し、移行先の複合機600に割り当てる。なお、ライセンス有効期限を決定する計算方法の詳細については後述する。
ライセンス決定部206は、まず、ライセンス有効期限が保守契約期限と一致するか否かを確認し(ステップS21)、一致することを確認しなかった場合には(ステップS21:No)、入力制御部201によりライセンス変更通知が設定されているか否かを確認する(ステップS22)。
設定されている場合には(ステップS22:Yes)、ライセンス決定部206は、ライセンス変更通知部208に通知指示を送信し、ライセンス変更通知部208は、表示制御部202を介して、ライセンス有効期限を追加するか否かを選択する旨の通知を操作表示部20に表示する(ステップS23)。
入力制御部201が、ライセンス有効期限を追加する選択を受け付けた場合には(ステップS23:Yes)、ライセンスファイル制御部204は、ライセンス管理サーバ300に、ライセンスファイルに登録されているライセンス有効期間の更新要求を送信する(ステップS24)。
ライセンス有効期間の更新要求を受信したライセンス管理サーバ300は、ライセンス期限を追加し(ステップS25)、更新したライセンスファイルを機器管理装置200に送信する(ステップS26)。
一方、ライセンス決定部206は、入力制御部201によりライセンス変更通知が設定されていることを確認しなかった場合には(ステップS22:No)、ライセンス期間の追加要求確認通知を行うことなく、ライセンス管理サーバ300にライセンス期限の更新要求を送信する(ステップS24)。
ステップ21に戻り、ライセンス有効期間が保守契約期限に一致する場合(ステップS21:Yes)および、ステップS23に戻り、ライセンス有効期間を追加する選択がされなかった場合には(ステップS23:No)、ライセンスファイル制御部204は、ライセンス有効期間の更新要求を送信することなく、ライセンス管理サーバ300からライセンスファイルを受信する(ステップS26)。
ライセンスファイル制御部204は、ライセンス管理サーバ300から受信した更新されたライセンスファイルを移行先の複合機600に送信する(ステップS27)。
ライセンスライセンスファイルが移行先の複合機600に送信されると、プラグイン制御部207は、ソフトウェア配信サーバ400に入力制御部201より入力を受け付けたライセンス移行情報のソフトウェアIDとともに、移行先の複合機600に対するプラグイン送信要求を送信する(ステップS28)。
プラグイン送信要求を受信したソフトウェア配信サーバ400は、ソフトウェアIDに該当するソフトウェアを移行先の複合機600にプラグイン送信する(ステップS29)。
プラグイン制御部207は、移行先の複合機600にプラグインインストールの要求指示を送信し(ステップS30)、要求指示を受信した移行先の複合機600は、ソフトウェアをプラグインインストールする(ステップS31)。
ライセンス決定部206は、ライセンス管理サーバ300に、ライセンス情報の更新要求指示を送信し(ステップS32)、ライセンス管理サーバ300は、ライセンスファイルを更新し(ステップS33)、すべての処理を終了する。
次に、ステップS20におけるライセンス有効期限を決定する計算方法の詳細について説明する。ここで、ライセンス有効期限を決定する計算方法は、移行元の複合機100に、移行先の複合機600の保守契約期間内のライセンスがある場合と、ない場合で異なるため、別個に説明する。
まず、ステップS21において、ライセンス有効期限が保守契約期限と一致する場合、すなわち、移行元の複合機100に、移行先の複合機600の保守契約期間内のライセンスがある場合の計算方法について説明する。図5は、ライセンス組み合わせ最大化方式に基づく計算方法を示すグラフである。ライセンス組み合わせ最大化方式とは、移行先の複合機600の保守契約期間内であって、移行元の複合機100のライセンスファイルのライセンス有効期限が最大のライセンスファイルを選択するという方式である。
図5のグラフに示すように、縦軸はライセンスの残り期限を示し、横軸は、移行元の複合機100が所持しているライセンスの数を示す。図5は、移行元の複合機100は6台あり、ライセンス(1)からライセンス(6)の6個のライセンスファイルが存在することを示している。
まず、移行先の複合機600aの保守契約期限を確認すると、残り8ヶ月である。そこで、移行元の複合機100のライセンスファイルのうち、8ヶ月以内であって、最大のライセンス有効期限を有するライセンスファイルを参照すると、ライセンス(3)が相当する。そこで、移行先の複合機600aには、ライセンス(3)が割り当てられる。
一方、移行先の複合機600bの保守契約期限を確認すると、残り5ヶ月である。そこで、移行元の複合機100のライセンスファイルのうち5ヶ月以内であって、最大のライセンス有効期限を有するライセンスファイルを参照すると、ライセンス(4)が相当する。そこで、移行先の複合機600bには、ライセンス(4)が割り当てられる。
次に、ステップS21において、ライセンス有効期限が保守契約期限と一致しない場合、すなわち、移行元の複合機100に、移行先の複合機600の保守契約期間内のライセンスがない場合の計算方法について説明する。図6は、移行元の複合機100に、移行先の複合機600の保守契約期間内のライセンスがない場合のライセンス有効期限の計算方法を示すグラフである。
図6のグラフにおいても、図5のグラフと同様に、縦軸はライセンスの残り期限を示し、横軸は、移行元の複合機100が所持しているライセンスの数を示す。図5は、移行元の複合機100は6台あり、ライセンス(1)からライセンス(6)の6個のライセンスファイルが存在することを示している。
まず、移行先の複合機600aの保守契約期限を確認すると、残り8ヶ月であり、移行先の複合機600bの保守契約期限を確認すると、残り5ヶ月である。しかし、移行元の複合機100が保持しているライセンスの有効期限については、2ヶ月だけのライセンス(6)しか存在しない。
そこで、このように、移行元の複合機100に、移行先の複合機600の保守契約期間内のライセンスが存在しない場合には、ステップS22に示したように、ライセンス変更通知部208により、ユーザに、ライセンス期限の延長や、ライセンスの追加要求を確認することができる。
例えば、ユーザが、ライセンス期限を追加する場合には、機器管理装置200は、ライセンス管理サーバ300に対して、ライセンス期限の更新要求を送信することができる。
次に、移行元の複合機100に、移行先の複合機600の保守契約期間内のライセンスがある場合の計算方法の変形例について説明する。図7は、足し合わせ最大化方式に基づく計算方法を示すグラフである。足し合わせ最大化方式とは、移行先の複合機600の保守契約期限内で、かつ、各ライセンスの残有効期間の和が最大となる組み合わせを選ぶ方式である。
図7のグラフにおいても、図5のグラフと同様に、縦軸はライセンスの残り期限を示し、横軸は、移行元の複合機100が所持しているライセンスの数を示す。図5は、移行元の複合機100は6台あり、ライセンス(1)からライセンス(6)の6個のライセンスファイルが存在することを示している。
まず、移行先の複合機600aの保守契約期限を確認すると、残り8ヶ月であり、移行先の複合機600bの保守契約期限を確認すると、残り5ヶ月である。そこで、移行先の複合機600aに対しては、6ヶ月のライセンス(3)と2ヶ月のライセンス(5)とを足し合わせて1つにしたライセンスファイルを割り当てる。一方、移行先の複合機600bに対しては、保守契約期限と一致する4ヶ月のライセンス(4)を割り当てる。
次に、ライセンス有効期限を決定する計算方法に基づいて更新されるライセンスファイルの具体例について説明する。図8は、移行元の複合機100のライセンスファイルに基づいて移行先の複合機600のライセンスファイルが作成される過程を示す概要図である。
図8では、3台の移行元の複合機100がそれぞれ有するライセンスファイルが、2台の移行先の複合機600に書き換えられる過程を示している。まず、機器管理装置200は、移行元の複合機100aの機器IDである「D1」と、移行元の複合機100bの機器IDである「D2」と、移行元の複合機100cの機器IDである「D3」を取得し、HDD210に機器管理情報として記憶する。
その後、機器管理装置200は、保守契約サーバ500から、移行先の複合機600aの機器IDである「D4」と、移行先の複合機600bの機器IDである「D5」の保守契約期限(ここでは、それぞれ、2009年8月末、2009年5月末)を取得し、選定された計算方式によりライセンス更新を行う。
まず、組み合わせ最大方式による計算が適用された更新の例を説明する。図9は、組み合わせ最大方式により更新される移行先の複合機600のライセンスファイルのデータを示す図である。
図9に示すように、移行元の複合機100aに対応するライセンスIDは、「L1」であり、移行元の複合機100bに対応するライセンスIDは、「L2」であり、移行元の複合機100cに対応するライセンスIDは、「L3」である。各ライセンスファイルには、これらのライセンスIDに、機器IDと、ソフトウェアIDと、ライセンス有効期限と、ライセンスキーとがそれぞれ対応付けられている。
保守契約期限内で、かつ、各ライセンスの残り有効期間の和が最大となる組み合わせをすると、「L1」が機器「D5」に割り当てられ、「L2」と「L3」の足し合わせが機器「D4」に割り当てられる。この場合、各ライセンスファイルにおいて、機器IDの欄(「D4」と「D5」)のみが更新されライセンスファイルと移行先の複合機600とが紐付けられる。
なお、処理が完了すると、機器管理装置200は、ライセンスファイル制御部204により、ライセンス管理サーバ300に更新前データと更新後データを送り、更新要求の可否応答を受信する。
次に、足し合わせ最大方式による計算が適用された更新の例を説明する。図10は、足し合わせ最大方式により更新される移行先の複合機600のライセンスファイルのデータを示す図である。
保守契約期限内で、かつ、各ライセンスの残り有効期間の和が最大となる組み合わせをすると、「L1」が機器「D5」に割り当てられ、「L2」と「L3」の足し合わせられたライセンスが機器「D4」に割り当てられる。
この際、更新後のライセンスファイルの生成規則は2通りとなり、更新後データ案(1)と、更新後データ案(2)のようになる。
まず、更新後データ案(1)では、足し合わせ最大方式のロジックの特徴を現しており、機器「D4」を例にみると、ライセンスIDとライセンスキーに関しては元のライセンスファイル(この場合では「L2」と「L3」)のいずれかを流用する。これによってライセンス管理サーバ300に対して、新規にライセンスを発行要求する手間を省くことが可能となる。
但し、使用されなかったライセンス(ここでは、「L3」)は、統合されたことを、あるいは、削除されたことをライセンス管理サーバ300に対して通知する必要がある。
一方、更新データ案(2)は、足し合わせロジック自体をライセンス管理サーバ300に持たせ、ライセンス管理サーバ300から足し合わせられた新しいライセンスファイルを取得するという例である。この場合、機器管理装置200としては、移行先の複合機600のライセンスファイル情報と、移行先の機器の情報(台数、保守契約期間等)を通知するだけでよい。
なお、移行元の複合機100について、移行先の複合機600に移行されなかったライセンスファイルについては、例えば、3台から2台へライセンス移行する際に、組み合わせ最大方式だと1つのライセンスが余るケースが考えられる。余ったライセンスの扱いとしては、返却することで残有効期間分のライセンスを金額に換算し、ユーザに返金したり、機器管理装置200内でライセンスを保持したりすることで、次のライセンス取得時や移行時に利用されるようにすることも可能である。
このように、本実施の形態によれば、ユーザの契約手続の回数を減らすとともに、画像処理装置の管理コストを軽減することができる。
また、このように、本実施の形態によれば、機器管理装置が、認証サーバ・プラグイン配信に対して複数の画像処理装置のソフトウェア追加・更新を一括して要求することにより、ネットワーク接続と、認証サーバ・プラグインによる処理の通信負荷を軽減することができる。
また、このように、ライセンスを移行する際に、画像処理装置の保守契約期間に最も近い期限のライセンスを選択することにより、ソフトウェアのライセンス更新と画像処理装置の保守契約更新をまとめて実施可能な状況を作ることが可能となる。
また、このように、複数の使用可能なライセンスの中から、画像処理装置の保守契約期間に最も近い組み合わせを算出することにより、ソフトウェアのライセンス更新と画像処理装置の保守契約更新をまとめて実施可能とすることができる。
また、このように、画像処理装置の保守契約期間に対して、ソフトウェアのライセンス期限が不足している場合、その不足分の追加をユーザに促すことにより、ソフトウェアのライセンス更新と画像処理装置の保守契約更新をまとめて実施可能とすることができる。
また、このように、画像処理装置の保守契約期間に対してソフトウェアの不足分の追加をユーザに促すことにより、ソフトウェアのライセンス更新と画像処理装置の保守契約更新をまとめて実施可能とすることができる。
また、このように、画像処理装置の保守契約期間に対してソフトウェアのライセンス期限が余剰したライセンスのみしか存在しない場合や、新しい画像処理装置に追加するライセンスが存在しない場合においても、そのライセンスの更新・追加をユーザに促すことにより、ソフトウェアのライセンス更新と画像処理装置の保守契約更新をまとめて実施可能とすることができる。
また、このように、ユーザがライセンス期限の更新・追加を許可することなく、機器管理装置が自動でライセンス期限の更新を行うため、ユーザの画像処理装置の管理コストを軽減することができる。
(第2の実施の形態)
実施の形態1では、ライセンス決定部206は、ライセンス有効期限が保守契約期間と一致しない場合は、入力制御部201によりライセンス変更通知が設定されているか否かを確認し、設定されている場合に、ユーザに追加要求の確認を通知した。これに対し、本実施の形態では、ライセンス決定部706は、ライセンス有効期限が保守契約期間と一致しない場合は、入力制御部701によりライセンス自動変更が設定されているか否かを確認し、設定されている場合に、ライセンス有効期限を自動更新する。
図11は、実施の形態2にかかる機器管理装置700の構成を示す概要図である。図11に示すように、機器管理装置700は、入力制御部701と、表示制御部202と、通信部203と、ライセンスファイル制御部204と、保守契約情報取得部205と、ライセンス決定部706と、プラグイン制御部207と、ライセンス自動更新部708と、HDD210とを主に備え、操作表示部20と接続されている。
入力制御部701、ライセンス決定部706およびライセンス自動更新部708の構成および機能について説明する。なお、入力制御部701、ライセンス決定部706およびライセンス自動更新部708以外の各部の構成および機能については実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
入力制御部701は、ユーザによるライセンス移行情報の入力を受け付ける。ここで、ライセンス移行情報とは、移行元の複合機100にインストールされているアプリケーションのライセンスを移行先の複合機600に移行するために必要な情報のことであり、移行元の複合機100の機器IDと、移行先の複合機600の機器IDと、ライセンス移行対象となるアプリケーションのIDの入力を受け付ける。
入力制御部701は、また、ライセンスの更新が必要な場合に自動で更新するか否かのライセンス自動更新の設定入力を受け付ける。
ライセンス決定部706は、取得した移行元の複合機100のライセンスファイルと、移行先の複合機600の機器台数と保守契約情報とから、移行先の複合機600に付与するライセンス有効期限を決定する。
ライセンス決定部706は、また、ライセンス有効期限が保守契約期限と一致するか否かを確認し、一致しない場合には、入力制御部701によりライセンス自動更新が設定されているか否かを確認し、設定されている場合には、ライセンス自動更新部708に更新指示を送信する。
ライセンス自動更新部708は、入力制御部701によりライセンス自動更新が設定されている場合には、ライセンス決定部706による更新指示を受信し、ライセンス有効期間を自動更新する。具体的には、ライセンス自動更新部708は、ライセンス管理サーバ300にライセンスファイルの更新要求を送信する。
次に、ライセンス管理システムにおける機器管理装置700によるライセンス移行処理について説明する。図12は、機器管理装置700により実行されるライセンス移行処理の手順を示すシーケンス図である。
入力制御部701は、ユーザからライセンス移行情報および自動更新設定の入力を受け付ける(ステップS50)。ここでは、ライセンス移行情報として、移行元の複合機100の機器IDと、移行先の複合機600の機器IDと、ライセンス移行対象となるソフトウェアIDの入力を受け付ける。
次に、ステップS51に進むが、ステップS51からステップS60の処理については、実施の形態1におけるライセンス移行処理のステップS11からステップS20と同様であるので説明を省略する。
ステップS61に移り、ライセンス決定部706は、ライセンス有効期限が保守契約期限と一致するか否かを確認し(ステップS61)、一致することを確認しなかった場合には(ステップS61:No)、ライセンス自動更新部708に更新指示を送信する(ステップS62)。更新指示を受信したライセンス自動更新部708は、ライセンス管理サーバ300にライセンスファイルの更新要求を送信する(ステップS62)。
次に、ステップS63に進むが、ステップS63からステップS71の処理については、実施の形態1におけるライセンス移行処理のステップS25からステップS33と同様であるので説明を省略する。
このように、本実施の形態によれば、ユーザの契約手続の回数を減らすとともに、画像処理装置の管理コストを軽減することができる。
また、このように、本実施の形態によれば、機器管理装置が、認証サーバ・プラグイン配信に対して複数の画像処理装置のソフトウェア追加・更新を一括して要求することにより、ネットワーク接続と、認証サーバ・プラグインによる処理の通信負荷を軽減することができる。
また、このように、本実施の形態によれば、ユーザがライセンス期限の追加を許可することなく機器管理装置が自動でライセンス期限の更新を行うため、ユーザの画像処理装置の管理コストを削減することができる。
本実施の形態の機器管理装置は、CPUなどの制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
本実施形態の機器管理装置200、700で実行されるライセンス移行プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本実施形態の機器管理装置200、700で実行されるライセンス移行プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の機器管理装置で実行されるライセンス移行プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、本実施形態のライセンス移行プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
本実施の形態の機器管理装置200、700で実行されるライセンス移行プログラムは、上述した各部(入力制御部201と、表示制御部202と、通信部203と、ライセンスファイル制御部204と、保守契約情報取得部205と、ライセンス決定部206と、プラグイン制御部207と、ライセンス変更通知部208)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体からライセンス移行プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、入力制御部201と、表示制御部202と、通信部203と、ライセンスファイル制御部204と、保守契約情報取得部205と、ライセンス決定部206と、プラグイン制御部207と、ライセンス変更通知部208が主記憶装置上に生成されるようになっている。
図13は、第1および第2の実施の形態にかかる複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。本図に示すように、この複合機100、600は、コントローラ10とエンジン部(Engine)60とをPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続した構成となる。コントローラ10は、複合機100、600全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部60は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部60には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
コントローラ10は、CPU11と、ノースブリッジ(NB)13と、システムメモリ(MEM−P)12と、サウスブリッジ(SB)14と、ローカルメモリ(MEM−C)17と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)16と、ハードディスクドライブ(HDD)210とを有し、ノースブリッジ(NB)13とASIC16との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス15で接続した構成となる。また、MEM−P12は、ROM(Read Only Memory)12aと、RAM(Random Access Memory)12bと、をさらに有する。
CPU11は、複合機100、600の全体制御をおこなうものであり、NB13、MEM−P12およびSB14からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
NB13は、CPU11とMEM−P12、SB14、AGP15とを接続するためのブリッジであり、MEM−P12に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
MEM−P12は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM12aとRAM12bとからなる。ROM12aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM12bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
SB14は、NB13とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB14は、PCIバスを介してNB13と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
ASIC16は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP15、PCIバス、HDD18およびMEM−C17をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC16は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC16の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C17を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部60との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC16には、PCIバスを介してFCU(Facsimile Control Unit)30、USB(Universal Serial Bus)40、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース50が接続される。操作表示部20はASIC16に直接接続されている。
MEM−C17は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)210は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
AGP15は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P12に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
なお、本実施の形態の機器管理装置200、700で実行されるライセンス移行プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
本実施の形態の機器管理装置200、700で実行されるライセンス移行プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施の形態の機器管理装置で実行されるライセンス移行プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態の機器管理装置200、700で実行されるライセンス移行プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施の形態の機器管理装置200、700で実行されるライセンス移行プログラムは、上述した各部(入力制御部201と、表示制御部202と、通信部203と、ライセンスファイル制御部204と、保守契約情報取得部205と、ライセンス決定部206と、プラグイン制御部207と、ライセンス変更通知部208)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからライセンス移行プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、入力制御部201と、表示制御部202と、通信部203と、ライセンスファイル制御部204と、保守契約情報取得部205と、ライセンス決定部206と、プラグイン制御部207と、ライセンス変更通知部208が主記憶装置上に生成されるようになっている。
上記実施の形態では、ソフトウェア配信サーバ400とライセンス管理サーバ300と保守契約情報管理サーバ500と機器管理装置200とがインターネットに接続され、機器管理装置200と複合機とがLANに接続された構成となっているが、これに限定されるものではない。例えば、ソフトウェア配信サーバ400とライセンス管理サーバ300と保守契約情報管理サーバ500と機器管理装置200とがインターネットに接続され、機器管理装置200と複合機とがインターネット等の単一のネットワークに接続されている構成としてもよい。