JP5549430B2 - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、減速時における速度変動を簡略な制御方式によって抑制するシート搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係るシート搬送装置を備えることを特徴とする。このようにすれば、本発明に係るシート搬送装置の上述のような効果を得ることができる。
[1] 第1の実施の形態
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置は、減速時において、力行PWM信号とブレーキPWM信号を同時にDCブラシレスモータに入力することを特徴としている。このようにすれば、従来技術とは異なって、力行PWM信号とブレーキPWM信号とを切り替えないので、速度変動に起因する振動等の問題を解決することができる。
まず、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置の主要な構成を示す図である。図1に示されるように、画像形成装置1は、原稿読取部100、画像形成部110及び給紙部120を備えている。原稿読取部100は原稿を光学的に読み取って画像データを生成する。
作像部111Y〜111Kは、制御部120の制御の下、それぞれY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)のトナー像を形成し、各色のトナー像が重なり合うように中間転写ベルト113に静電転写(1次転写)する。中間転写ベルト113は無端状の回転体であって、矢印A方向に回転し、トナー像を2次転写ローラ対114まで搬送する。
定着装置115は電磁誘導加熱方式の定着装置であって、トナー像を加熱、溶融して、記録紙Pに圧着する。トナー像を融着された記録紙Pは排紙ローラ対116によって排紙トレイ117上に排出される。
(2) 搬送ローラの制御系
次に、2次転写ローラ114やタイミングローラ119に代表される搬送ローラの制御系について説明する。
制御部112は、各搬送ローラの動作を監視制御する。搬送ローラはそれぞれDCブラシレスモータによって回転駆動される。図2は、制御部112とDCブラシレスモータとの関係を示すブロック図である。図2に示されるように、DCブラシレスモータ200は3相コイル201、パワー段202、ブリドライブIC203及びエンコーダ204を備えている。
図3は、制御部112の主要な構成を示すブロック図である。図3に示されるように、制御部112は、クロック300、CPU(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、カウンタ304、制御回路305、比較回路306、反転回路307及びAND回路308を備えている。
また、力行PWM信号を生成するための構成として、カウンタ304、制御回路305及び比較回路306が用いられ、クロック200からのクロック信号とCPU301からのデューティ設定信号とから力行PWM信号が生成される。なお、デューティ設定信号は上限カウント値としきい値とを含んでいる。
ブレーキPWM信号は力行PWM信号を用いて生成される。CPU301は、ブレーキPWM信号を出力する際にはブレーキPWM制御信号をHiとし、ブレーキPWM信号を出力しない際にはブレーキPWM制御信号をLoとする。ブレーキPWM制御信号は、反転回路307にて反転された力行PWM信号とAND回路308にて論理積が演算され、その結果としてブレーキPWM信号が生成する。
図4は、力行PWM信号とブレーキPWM信号とを例示するタイミングチャートである。図4に示されるように、力行PWM信号とブレーキPWM信号は同期しており、同一の周期を有している。すなわち、力行PWM信号とブレーキPWM信号とは同一の通電制御周期Tc内で交互にHi状態となり、力行PWM信号がHi状態をとる期間TaとブレーキPWM信号がHi状態をとる期間Tbの和は常に一定であり、
Tc=Ta+Tb
の関係にある。したがって、力行PWM信号のHi状態のデューティDaとブレーキPWM信号のHi状態のデューティDbはそれぞれ
Da=Ta/Tc、 Db=Tb/Tc
と表わされる。
図6に示されるように、従来技術にでは、減速区間において、DCブラシレスモータの回転速度をCPUが監視して、目標速度を下回る場合には、ブレーキ制御が停止され、力行制御が実行される。また、目標速度を上回る場合には、力行制御が停止され、ブレーキ制御が停止される。また、この場合において、力行PWM信号やブレーキPWM信号のHi状態のデューティはそれぞれ固定である。
図7は、制御部112によるPWM信号の減速制御を示すフローチャートである。図7に示されるように、制御部112は減速制御に際しては、エンコーダ204からのパルス信号からDCブラシレスモータ200の回転速度Vrを取得する(S701)。この回転速度Vrが0ならば(S702:YES)、DCブラシレスモータ200が停止したと判断されるので、減速制御を終了する。
[2] 第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置について説明する。
本実施の形態に係る画像形成装置は、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置と概ね同様の構成を備える一方、PWM信号のデューティ制御の仕方において相違している。以下、相違点に着目して説明する。
図8に示されるように、力行PWM信号を生成するための構成として、カウンタ304、制御回路305及び比較回路801が用いられ、クロック200からのクロック信号とCPU301からのデューティ設定信号とから力行PWM信号が生成される。なお、デューティ設定信号は、上限カウント値、力行PWM信号を生成するためのしきい値及びブレーキPWM信号を生成するためのしきい値を含んでいる。
[3] 第3の実施の形態
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図11は、本実施の形態に係る制御部112の主要な構成を示すブロック図である。なお、図8に対応する部材がある部材には同じ符号が付与されている。
[4] 変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の特に形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
力行PWM信号とブレーキPWM信号とが互いに異なる周期を有する場合であって、共にHi状態をとる場合には、何れか一方を優先する必要がある。図14は、力行PWM信号とブレーキPWM信号との一方を優先するための回路構成を例示する図であって、(a)では力行PWM信号が優先され、(b)ではブレーキPWM信号が優先される。
(2) 上記第3の実施の形態においては、DCブラシレスモータ200の回転速度Vrと目標速度Vtとを比較して、パルス密度を増減する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしても良い。
(4) 上記実施の形態においては、制御部112にCPU301を用いる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、CPU301にFPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)を用いても良い。また、DCブラシレスモータ200の回転速度Vrを検出するために、上記実施の形態においてはエンコーダを用いたが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、他の手段を用いて回転速度Vrを検出しても良い。例えば、DCブラシレスモータ200が備えるホール素子の出力を用いて回転速度Vrを検出する方法を用いることもできる。
図15は、PID制御を行うための構成を例示するブロック図である。図15に示されるように、DCブラシレスモータ200が出力するエンコーダパルスの周期をパルス周期カウンタ1512にて計数し、得られたカウント値を変換器1508にてモータ回転数(回転速度Vr)に変換する。この変換は、所与の定数をカウント値によって除算することによって行われる。
また、微分制御によれば、偏差の変化に応じて偏差の変化の逆方向に補正をかけるので、応答性を高めることができる一方、モータ回転数が不安定になり易くなる場合がある。このため、微分制御を省いたPI制御を採用しても良い。
110…………………………………………画像形成部
112…………………………………………制御部
114…………………………………………2次転写ローラ対
116…………………………………………排紙ローラ対
119…………………………………………タイミングローラ対
200…………………………………………DCブラシレスモータ
201…………………………………………3相コイル
202…………………………………………パワー段
203…………………………………………ブリドライブIC
204…………………………………………エンコーダ
300…………………………………………クロック
301…………………………………………CPU
302…………………………………………ROM
303…………………………………………RAM
304…………………………………………カウンタ
305…………………………………………制御回路
306、801、802……………………比較回路
307、803、1102、1401……反転回路
308、1103、1104、1402…AND回路
1101………………………………………パルス密度変調器
Claims (2)
- DCブラシレスモータにて駆動されるシート搬送装置であって、
1周期内に、DCブラシレスモータを構成するコイルに通電する通電期間を含む力行PWM信号を生成する力行PWM信号生成手段と、
1周期内に、前記コイルを短絡する短絡期間を含むブレーキPWM信号を生成するブレーキPWM信号生成手段と、
力行PWM信号とブレーキPWM信号との両方を同時に受け付けて、PWM信号の周期毎に前記コイルへの通電と前記コイルの短絡とを行う通電制御手段と、
DCブラシレスモータの減速時において、
回転速度が目標速度を下回る場合には、通電期間と非短絡期間との少なくとも一方を延長し、
回転速度が目標速度を上回る場合には、非通電期間と短絡期間との少なくとも一方を延長する減速制御手段と、を備え、
前記通電制御手段は、通電期間と短絡期間とが重複する場合には、通電と短絡の何れか一方のみを行う
ことを特徴とするシート搬送装置。 - 請求項1に記載のシート搬送装置を備える
ことを特徴とする画像形成装置。
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JP2010151693A JP5549430B2 (ja) | 2010-07-02 | 2010-07-02 | シート搬送装置及び画像形成装置 |
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