JP5549430B2 - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、シート搬送装置及び画像形成装置に関し、特に、シート搬送速度を円滑に減速制御する技術に関する。
従来、画像形成装置がシート搬送制御においてはステッピングモータがよく利用されてきた。ステッピングモータはオープンループの位置制御が可能である一方、出力トルク以上の負荷トルクが印加されると脱調して停止するため、出力トルクを常に十分な大きくしなければならない。このため、入力した電力を回転エネルギーに変換する効率を高めることができず、省エネの観点からも好ましくない。また、振動による騒音も大きく、静粛な動作を求められるオフィスや家庭のニーズにそぐわない。このため、近年では、比較的低振動(低騒音)・高効率なDCブラシレスモータが用いられることが増えてきている。
DCブラシレスモータは、ステッピングモータとは異なってオープンループの位置制御ができないので、起動、増速や定常制御を行う際にはエンコーダ等によってDCブラシレスモータの回転速度を検出しながら力行強度をフィードバック制御するのが一般的である。また、減速、停止制御を行う際には、目標速度を上回る場合にはブレーキ制御により減速し、目標速度を下回る場合には力行制御により増速するようにフィードバック制御される。
特開2004−85838号公報
しかしながら、シート搬送に要する負荷トルクはシートの種類(普通紙、厚紙など)やシートサイズ、温湿度などによって大きく異なり、装置の搬送路構成によっても大きく変動する。このように負荷トルクが変動する状況下で、減速、停止制御をする場合、シート搬送速度を目標速度に近づけるためにブレーキと力行とをダイナミックに切り替えると、切り替え時に大きな速度変動が生じて振動や騒音が発生する。
また、減速、停止制御をする場合には、上述のように、力行制御とブレーキ制御との双方を用いるので設定しなければならないパラメータが多く、処理も複雑になるという問題もある。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、減速時における速度変動を簡略な制御方式によって抑制するシート搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るシート搬送装置は、DCブラシレスモータにて駆動されるシート搬送装置であって、1周期内に、DCブラシレスモータを構成するコイルに通電する通電期間を含む力行PWM信号を生成する力行PWM信号生成手段と、1周期内に、前記コイルを短絡する短絡期間を含むブレーキPWM信号を生成するブレーキPWM信号生成手段と、力行PWM信号とブレーキPWM信号との両方を同時に受け付けて、PWM信号の周期毎に前記コイルへの通電と前記コイルの短絡とを行う通電制御手段と、DCブラシレスモータの減速時において、回転速度が目標速度を下回る場合には、通電期間と非短絡期間との少なくとも一方を延長し、回転速度が目標速度を上回る場合には、非通電期間と短絡期間との少なくとも一方を延長する減速制御手段と、を備え、前記通電制御手段は、通電期間と短絡期間とが重複する場合には、通電と短絡の何れか一方のみを行うことを特徴とする。
このようにすれば、力行PWM信号の周期とブレーキPWM信号の周期とが互いに異なる場合でも、本発明の効果を得ることができる。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係るシート搬送装置を備えることを特徴とする。このようにすれば、本発明に係るシート搬送装置の上述のような効果を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の主要な構成を示す図である 制御部112とDCブラシレスモータとの関係を示すブロック図である。 制御部112の主要な構成を示すブロック図である。 力行PWM信号とブレーキPWM信号とを例示するタイミングチャートである。 DCブラシレスモータ200の動作時における力行PWM信号とブレーキPWM信号それぞれのHi状態のデューティを起動(加速)、定常及び減速の各区間の目標速度と共に示すグラフである。 従来技術に係るDCブラシレスモータ200の動作時における力行PWM信号とブレーキPWM信号それぞれのHi状態のデューティを起動(加速)、定常及び減速の各区間の目標速度と共に示すグラフである。 制御部112によるPWM信号の減速制御を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る制御部112の主要な構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の減速時におけるブレーキPWM信号と力行PWM信号とを例示するタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る減速制御を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る制御部112の主要な構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の減速時におけるブレーキPWM信号と力行PWM信号とを例示するタイミングチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る減速制御を示すフローチャートである。 本発明の変形例に係る力行PWM信号とブレーキPWM信号との一方を優先するための回路構成を例示する図であって、(a)では力行PWM信号が優先され、(b)ではブレーキPWM信号が優先される。 本発明の変形例に係るPID制御を行うための構成を例示するブロック図である。
以下、本発明に係るシート搬送装置及び画像形成装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1] 第1の実施の形態
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置は、減速時において、力行PWM信号とブレーキPWM信号を同時にDCブラシレスモータに入力することを特徴としている。このようにすれば、従来技術とは異なって、力行PWM信号とブレーキPWM信号とを切り替えないので、速度変動に起因する振動等の問題を解決することができる。
(1) 画像形成装置の構成
まず、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置の主要な構成を示す図である。図1に示されるように、画像形成装置1は、原稿読取部100、画像形成部110及び給紙部120を備えている。原稿読取部100は原稿を光学的に読み取って画像データを生成する。
画像形成部110は作像部111Y〜111K、制御部112、中間転写ベルト113、2次転写ローラ対114、定着装置115、排紙ローラ対116、排紙トレイ117、クリーナ118及びタイミングローラ対119を備えている。
作像部111Y〜111Kは、制御部120の制御の下、それぞれY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)のトナー像を形成し、各色のトナー像が重なり合うように中間転写ベルト113に静電転写(1次転写)する。中間転写ベルト113は無端状の回転体であって、矢印A方向に回転し、トナー像を2次転写ローラ対114まで搬送する。
給紙部120は、それぞれ記録紙Pを紙サイズ毎に格納する給紙カセット121を備え、画像形成部110に記録紙Pを供給する。供給された記録紙Pは、中間転写ベルト113がトナー像を搬送するのに並行して、搬出され、タイミングローラ対119を経由して、2次転写ローラ対114まで搬送される。タイミングローラ対119は1対のローラからなっており、記録紙Pが2次転写ローラ対114に到達するタイミングを調整する。
2次転写ローラ対114は電位差を有する1対のローラからなっており、このローラ対は互いに圧接して転写NIP部を形成している。この転写NIP部において中間転写ベルト113上のトナー像が記録紙Pに静電転写(2次転写)される。トナー像を転写された記録紙Pは定着装置115へ搬送される。
定着装置115は電磁誘導加熱方式の定着装置であって、トナー像を加熱、溶融して、記録紙Pに圧着する。トナー像を融着された記録紙Pは排紙ローラ対116によって排紙トレイ117上に排出される。
制御部112は、上記を含む画像形成装置1の動作を制御する。
(2) 搬送ローラの制御系
次に、2次転写ローラ114やタイミングローラ119に代表される搬送ローラの制御系について説明する。
制御部112は、各搬送ローラの動作を監視制御する。搬送ローラはそれぞれDCブラシレスモータによって回転駆動される。図2は、制御部112とDCブラシレスモータとの関係を示すブロック図である。図2に示されるように、DCブラシレスモータ200は3相コイル201、パワー段202、ブリドライブIC203及びエンコーダ204を備えている。
プリドライブIC203には、制御部112から力行PWM(Pulse Width Modulation)信号、ブレーキPWM信号及び回転方向指示信号が入力される。プリドライブIC203は、これらの信号に従って、パワー段202に含まれるMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)をオン、オフする。これによって、3相コイル201の通電状態が制御される。
エンコーダ204は、DCブラシレスモータ200の回転速度に応じたパルス信号を制御部112へ出力する。
図3は、制御部112の主要な構成を示すブロック図である。図3に示されるように、制御部112は、クロック300、CPU(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、カウンタ304、制御回路305、比較回路306、反転回路307及びAND回路308を備えている。
CPU301は、電源投入時に起動され、クロック300から入力されるクロック信号に同期して動作し、ROM302から制御プログラムを読み出して、RAM303を作業用記憶領域として制御プログラムを実行する。ROMには、DCブラシレスモータ200を駆動する際の目標速度を指定する運転マップも記憶されている。
また、力行PWM信号を生成するための構成として、カウンタ304、制御回路305及び比較回路306が用いられ、クロック200からのクロック信号とCPU301からのデューティ設定信号とから力行PWM信号が生成される。なお、デューティ設定信号は上限カウント値としきい値とを含んでいる。
カウンタ304はクロック信号を入力されると、クロック信号の立ち上がり回数をカウントする。カウンタ304が出力するカウント値は比較回路306と制御回路305とに入力される。カウンタ304のカウント値がデューティ設定信号に含まれる上限カウント値に達すると、制御回路305はカウンタ304にリセット信号を入力して、カウンタ304のカウント値をゼロに初期化する。
比較回路306は、カウンタ304が出力するカウント値と制御回路305が出力するしきい値とを比較して、しきい値の方が大きい場合には力行PWM信号としてHi信号を出力する。また、しきい値の方が小さい場合には力行PWM信号としてLo信号を出力する。このようにして力行PWM信号が生成される。
ブレーキPWM信号は力行PWM信号を用いて生成される。CPU301は、ブレーキPWM信号を出力する際にはブレーキPWM制御信号をHiとし、ブレーキPWM信号を出力しない際にはブレーキPWM制御信号をLoとする。ブレーキPWM制御信号は、反転回路307にて反転された力行PWM信号とAND回路308にて論理積が演算され、その結果としてブレーキPWM信号が生成する。
力行PWM信号がHi状態である場合には3相コイル201に電流が流され、Lo状態である場合には通電が停止される。また、ブレーキPWM信号がHi状態である場合には3相コイルが短絡されて、閉ループ回路となる一方、Lo状態である場合には3層コイルが開放されて、通電可能になる。
図4は、力行PWM信号とブレーキPWM信号とを例示するタイミングチャートである。図4に示されるように、力行PWM信号とブレーキPWM信号は同期しており、同一の周期を有している。すなわち、力行PWM信号とブレーキPWM信号とは同一の通電制御周期Tc内で交互にHi状態となり、力行PWM信号がHi状態をとる期間TaとブレーキPWM信号がHi状態をとる期間Tbの和は常に一定であり、
Tc=Ta+Tb
の関係にある。したがって、力行PWM信号のHi状態のデューティDaとブレーキPWM信号のHi状態のデューティDbはそれぞれ
Da=Ta/Tc、 Db=Tb/Tc
と表わされる。
回転方向指示信号は、HiとLoとの何れかによってDCブラシレスモータ200の回転方向を指示する信号であって、CPU301から出力される。また、CPU301はDCブラシレスモータ200のエンコーダ204からパルス信号を受け付けて、DCブラシレスモータ200の回転速度を検出する。CPU301は検出した回転速度と、運転マップに設定された目標速度との差に応じてデューティ設定信号を決定して、DCブラシレスモータ200の回転速度を目標速度に追従させるフィードバック制御を行う。
図5は、DCブラシレスモータ200の動作時における力行PWM信号とブレーキPWM信号それぞれのHi状態のデューティを起動(加速)、定常及び減速の各区間の目標速度と共に示すグラフである。図5に示されるように、起動(加速)区間、並びに定常区間においては、力行PWM信号のデューティのみを制御することによって、DCブラシレスモータ200の回転速度を目標速度に追従させる。すなわち、回転速度が目標速度を下回る場合には力行PWM信号のデューティを増加させ、上回る場合には減少させることによって速度制御がなされる。
減速区間においては、力行PWM信号のデューティに加えて、ブレーキPWM信号のデューティが調整される。この調整は、上述のように、力行PWM信号とブレーキPWM信号とのデューティの和が1になるように行われる。フィードバック制御としては、例えば、PI(Propotional Integral)制御やPID(Propotional Integral Derivaive)制御を行えば良い。
PWM信号は可聴周波数よりも高い周波数を有するので、本実施の形態のように、PWM信号の1周期内で力行PWM信号による増速とブレーキPWM信号よる減速を行えば、増速と減速の切り替え頻度が可聴周波数よりも高くなる。したがって、速度変動に起因する振動が騒音として知覚されるのを防止することができる。また、PWM信号はDCブラシレスモータの機械的応答周波数帯域よりも高い周波数を有するので、DCブラシレスモータが共振することによって生じる振動や騒音も防止することができる。
一方、従来技術においては、減速区間における速度変動が大きい。図6は、従来技術に係るDCブラシレスモータ200の動作時における力行PWM信号とブレーキPWM信号それぞれのHi状態のデューティを起動(加速)、定常及び減速の各区間の目標速度と共に示すグラフである。
図6に示されるように、従来技術にでは、減速区間において、DCブラシレスモータの回転速度をCPUが監視して、目標速度を下回る場合には、ブレーキ制御が停止され、力行制御が実行される。また、目標速度を上回る場合には、力行制御が停止され、ブレーキ制御が停止される。また、この場合において、力行PWM信号やブレーキPWM信号のHi状態のデューティはそれぞれ固定である。
このため、力行制御とブレーキ制御の切り替え時に大きな速度変化が生じる。特に、DCブラシレスモータの回転速度が低速まで減速されている場合には、速度変化の影響が大きくなるので、振動や騒音が著しくなる。また、切り替え周期がDCブラシレスモータの機械的応答周波数帯域内にある場合には共振による振動も発生する。
図7は、制御部112によるPWM信号の減速制御を示すフローチャートである。図7に示されるように、制御部112は減速制御に際しては、エンコーダ204からのパルス信号からDCブラシレスモータ200の回転速度Vrを取得する(S701)。この回転速度Vrが0ならば(S702:YES)、DCブラシレスモータ200が停止したと判断されるので、減速制御を終了する。
また、回転速度Vrが0でなければ(S702:NO)、目標速度Vtを算出すると共に(S703)、回転速度Vrと目標速度VtとからPI演算、若しくはPID演算を用いて力行PWM信号のデューティDaを算出し(P704)、算出したDaをデューティ設定信号として出力する(S705)。その後、ステップS701に進んで、上記の処理を繰り返す。
これによって、DCブラシレスモータ200の回転速度Vrを目標速度Vrに近づけることができる。
[2] 第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置について説明する。
本実施の形態に係る画像形成装置は、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置と概ね同様の構成を備える一方、PWM信号のデューティ制御の仕方において相違している。以下、相違点に着目して説明する。
図8は、本実施の形態に係る制御部112の主要な構成を示すブロック図である。なお、図3に対応する部材がある部材には同じ符号が付与されている。
図8に示されるように、力行PWM信号を生成するための構成として、カウンタ304、制御回路305及び比較回路801が用いられ、クロック200からのクロック信号とCPU301からのデューティ設定信号とから力行PWM信号が生成される。なお、デューティ設定信号は、上限カウント値、力行PWM信号を生成するためのしきい値及びブレーキPWM信号を生成するためのしきい値を含んでいる。
上記第1の実施の形態と同様に、カウンタ304によるクロック信号の立ち上がり回数のカウント値を、比較回路801が力行PWM信号生成用のしきい値と比較することによって、力行PWM信号が生成される。一方、ブレーキPWM信号は、前記カウント値を比較回路802がブレーキPWM信号生成用のしきい値と比較して得られた信号を反転回路803にて反転することによって得られる。
図9は、本実施の形態に係る画像形成装置の減速時におけるブレーキPWM信号と力行PWM信号とを例示するタイミングチャートである。図9に示されるように、ブレーキPWM信号と力行PWM信号とは何れも周期が通電制御周期Tcになっている。上記第1の実施の形態においては、ブレーキPWM信号と力行PWM信号とが交互にHi状態となる場合について説明したが、本実施の形態においては、減速制御の過程において、ブレーキPWM信号と力行PWM信号とが共にLo状態となる場合がある。
図10は、本実施の形態に係る減速制御を示すフローチャートである。図10に示されるように、制御部112はDCブラシレスモータ200の回転速度Vrを取得して(S1001)、回転速度Vrが0ならば(S1002:YES)、減速制御を終了する。回転速度Vrが0でなければ(S1002:NO)、目標速度Vtを算出する(S1003)。そして、回転速度Vrと目標速度VtとからPI演算、若しくはPID演算を用いて力行PWM信号のHi状態のデューティDaを算出して(S1004)、最大値Damaxの10%未満になっているか否かを確認する。なお、Damaxは減速制御の過程において変動し得る変数で、減速制御の開始時に運転マップから初期値が読み出され、使用される。
力行PWM信号のHi状態のデューティDaがDamaxの10%未満ならば(S1005:YES)、ブレーキPWM信号のHi状態のデューティDbを10%増加させ、Dbが100%を越えた場合には、Dbを100%とする。更に、100%からDbを減算した値を新たなDamaxとする(S1006)。このようにすれば、Dbを増加させることによって、DCブラシレスモータ200を減速させて回転速度Vrを目標速度Vtに近づけることができる。
また、力行PWM信号のHi状態のデューティDaが最大値Damaxの10%以上である場合には(S1005:NO)、Damaxの90%より大きくなっているか否かを確認する。DaがDamaxの90%より大きい場合には(S1007:YES)、Dbを10%減少させ、Dbが0%を下回る場合には、Dbを0%とする。更に、100%からDbを減算した値を新たなDamaxとする(S1008)。このようにすれば、Dbを減少させることによって、DCブラシレスモータ200を減速させて回転速度Vrを目標速度Vtに近づけることができる。
その後、算出した力行PWM信号のHi状態のデューティDaをデューティ設定信号として出力する(S1009)。なお、DaとDbとの和を常に100%にする必要がないので、デューティの変更に伴う速度変化が小さくなり、振動や騒音を更に抑えることができる。また、PI演算に代えて、PID演算を用いても良い。
[3] 第3の実施の形態
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
本実施の形態に係る画像形成装置は、上記第2の実施の形態に係る画像形成装置と概ね同様の構成を備える一方、PWM信号のデューティ制御の仕方において相違している。以下、相違点に着目して説明する。
図11は、本実施の形態に係る制御部112の主要な構成を示すブロック図である。なお、図8に対応する部材がある部材には同じ符号が付与されている。
図11に示されるように、本実施の形態においては、力行PWM信号を生成するための構成として、カウンタ304、制御回路305及び比較回路801に加えてパルス密度変調器(PDM: Pulse Density Modulator)1101並びにAND回路1104が用いられ、パルス密度変調器1101が出力するパルス信号と比較回路801の出力信号とがAND回路1104に入力される。これによって、パルス信号がHi状態である場合にのみ力行PWM信号がHi状態をとることができ、DCブラシレスモータ200の回転を増速させることができる。
また、ブレーキPWM信号はカウンタ304、制御回路305及び比較回路802に加えてパルス密度変調器1101、反転回路1102及びAND回路1103を用いて生成され、パルス信号と比較回路802の出力信号とがAND回路1103に入力される。これによって、パルス信号がLo状態である場合にのみブレーキPWM信号がHi状態をとることができ、DCブラシレスモータ200の回転を減速させることができる。
図12は、本実施の形態に係る画像形成装置の減速時におけるブレーキPWM信号と力行PWM信号とを例示するタイミングチャートである。図12に示されるように、ブレーキPWM信号と力行PWM信号とは何れも周期が通電制御周期Tcになっている。また、比較回路801、802の出力信号についてそれぞれパルス信号とその反転信号との論理積をAND回路1402にて演算することによって、力行PWM信号とブレーキPWMが生成されるので、力行PWM信号とブレーキPWM信号とは交互にHi状態となる。
パルス密度変調器1101が出力するパルス信号のパルス密度をCPU301が増加させると、力行PWM信号のデューティDaが増加し、ブレーキPWM信号のデューティDbが減少して、増速する。逆にパルス信号のパルス密度が減少すると、力行PWM信号のデューティDaが減少する一方、ブレーキPWM信号のデューティDbが増加するので減速する。
図13は、本実施の形態に係る減速制御を示すフローチャートである。図13に示されるように、制御部112はDCブラシレスモータ200の回転速度Vrを取得して(S1301)、回転速度Vrが0ならば(S1302:YES)、減速制御を終了する。回転速度Vrが0でなければ(S1302:NO)、目標速度Vtを算出する(S1303)。
次に、回転速度Vrと目標速度VtとからPI演算、若しくはPID演算を用いて密度値PD(Pulse Density)を算出して(S1304)、パルス密度変調器1101へ出力する(S1305)。このようにすれば、DCブラシレスモータ200の回転速度Vrを目標速度Vtに近づけることができる。
[4] 変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の特に形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1) 上記実施の形態においては、力行PWM信号とブレーキPWM信号とが同一の周期を有する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、力行PWM信号とブレーキPWM信号とが互いに異なる周期を有していても良い。
力行PWM信号とブレーキPWM信号とが互いに異なる周期を有する場合であって、共にHi状態をとる場合には、何れか一方を優先する必要がある。図14は、力行PWM信号とブレーキPWM信号との一方を優先するための回路構成を例示する図であって、(a)では力行PWM信号が優先され、(b)ではブレーキPWM信号が優先される。
何れも優先される方のPWM信号を反転回路1401にて反転し、優先されない方のPWM信号との論理積をとることによって、優先されるPWM信号がHi状態にあるときに、優先されないPWM信号がLo状態とされる。勿論、他の構成を用いてPWM信号の優先制御を行っても本発明の効果は同じである。
(2) 上記第3の実施の形態においては、DCブラシレスモータ200の回転速度Vrと目標速度Vtとを比較して、パルス密度を増減する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしても良い。
すなわち、力行制御がDCブラシレスモータ200に作用する頻度(以下、「平均出現頻度」という。)は、力行PWM信号のHi状態のデューティDaと、パルス密度変調器1101が出力するパルス信号のパルス密度PDと、の積に等しい。また、ブレーキ制御がDCブラシレスモータ200に作用する平均出現頻度は、ブレーキPWM信号のHi状態のデューティDbと、パルス密度変調器1101が出力するパルス信号のパルス密度PDを100%とから減算した密度と、の積で与えられる。
この平均出現頻度を増減すればDCブラシレスモータ200の減速制御を行うことができる。上記第3の実施の形態においてはDa、Dbを共に固定した状態でパルス密度PDを増減することによって平均出現頻度が増減されている。これ以外にも、平均出現頻度を増減するには、DaやDbを増減したり、Da、Db及びPDすべてを調整する方法も有効である。また、上記第2の実施の形態のように、Damaxを併用した制御を行っても良い。平均出現頻度を増減させる方法の如何に関わらず本発明の効果を得ることができる。
(3) 上記実施の形態において示した数値は何れも例示に過ぎず、他の数値を用いても本発明の効果を得ることができる。
(4) 上記実施の形態においては、制御部112にCPU301を用いる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、CPU301にFPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)を用いても良い。また、DCブラシレスモータ200の回転速度Vrを検出するために、上記実施の形態においてはエンコーダを用いたが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、他の手段を用いて回転速度Vrを検出しても良い。例えば、DCブラシレスモータ200が備えるホール素子の出力を用いて回転速度Vrを検出する方法を用いることもできる。
(5) 上記実施の形態においては、特に言及しなかったが、PID制御を行うために、例えば、次のような構成を採用しても良い。
図15は、PID制御を行うための構成を例示するブロック図である。図15に示されるように、DCブラシレスモータ200が出力するエンコーダパルスの周期をパルス周期カウンタ1512にて計数し、得られたカウント値を変換器1508にてモータ回転数(回転速度Vr)に変換する。この変換は、所与の定数をカウント値によって除算することによって行われる。
モータ回転数と目標回転数(目標速度Vt)とを差分器1501によって比較して、目標回転数からモータ回転数を減算した偏差を増幅器1504〜1506に入力する。なお、増幅器1505には積分器1502による偏差の積分値が入力され、増幅器1506には微分器1503による偏差の微分値が入力される。また、増幅器1504〜1506の増幅率はそれぞれKp(PWMデューティ設定値)、Ki、Kdとなっている。
増幅器1504〜1506の出力値は加算器1507にて加算された後、PWMデューティ値変換器1509によってPWMデューティ設定値に変換される。この変換には、線形変換等を用いれば良い。力行PWM生成器1511はPWMデューティ設定値に応じて力行PWM信号を生成し、これを出力することによってDCブラシレスモータ200を駆動する。
このように、増幅器1504〜1506の出力をDCブラシレスモータ200に印加することによって比例制御(Propotional control)、積分制御(Integral control)及び微分制御(Derivative control)を組み合わせたPID制御が行われる。なお、偏差は、目標回転数よりもモータ回転数が遅い場合には正値となるので、DCブラシレスモータ200を加速する方向へ制御される。また、目標回転数よりもモータ回転数が速い場合には負値となるので、DCブラシレスモータ200を減速、若しくは加速を緩める方向へ制御される。
また、比例制御によれば偏差に比例してモータ回転数を補正することができるが、それだけではオフセット(モータ回転数と目標回転数のずれ)が残る。これに対して、更に積分制御を適用することによってオフセットを解消することができる。
また、微分制御によれば、偏差の変化に応じて偏差の変化の逆方向に補正をかけるので、応答性を高めることができる一方、モータ回転数が不安定になり易くなる場合がある。このため、微分制御を省いたPI制御を採用しても良い。
なお、図15において、破線により区画されたブロック1500の部分はCPUにてプログラムを実行することにより実装しても良いし、或いは、ブロック1500のうちの一部または全部をハードウェアで構成しても良い。また、ブロック1510についても、専用のハードウェアで構成しても良いし、ワンチップマイコンの内蔵機能を利用しても良い。また、CPUに外付けのASICを用いても良い。
本発明に係るシート搬送装置及び画像形成装置は、シート搬送速度を円滑に減速制御する装置として有用である。
1………………………………………………画像形成装置
110…………………………………………画像形成部
112…………………………………………制御部
114…………………………………………2次転写ローラ対
116…………………………………………排紙ローラ対
119…………………………………………タイミングローラ対
200…………………………………………DCブラシレスモータ
201…………………………………………3相コイル
202…………………………………………パワー段
203…………………………………………ブリドライブIC
204…………………………………………エンコーダ
300…………………………………………クロック
301…………………………………………CPU
302…………………………………………ROM
303…………………………………………RAM
304…………………………………………カウンタ
305…………………………………………制御回路
306、801、802……………………比較回路
307、803、1102、1401……反転回路
308、1103、1104、1402…AND回路
1101………………………………………パルス密度変調器

Claims (2)

  1. DCブラシレスモータにて駆動されるシート搬送装置であって、
    1周期内に、DCブラシレスモータを構成するコイルに通電する通電期間を含む力行PWM信号を生成する力行PWM信号生成手段と、
    1周期内に、前記コイルを短絡する短絡期間を含むブレーキPWM信号を生成するブレーキPWM信号生成手段と、
    力行PWM信号とブレーキPWM信号との両方を同時に受け付けて、PWM信号の周期毎に前記コイルへの通電と前記コイルの短絡とを行う通電制御手段と、
    DCブラシレスモータの減速時において、
    回転速度が目標速度を下回る場合には、通電期間と非短絡期間との少なくとも一方を延長し、
    回転速度が目標速度を上回る場合には、非通電期間と短絡期間との少なくとも一方を延長する減速制御手段と、を備え、
    前記通電制御手段は、通電期間と短絡期間とが重複する場合には、通電と短絡の何れか一方のみを行う
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 請求項に記載のシート搬送装置を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
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