JP5549143B2 - 焼結用原料の製造方法 - Google Patents
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一方、下記特許文献6では、バインダーとして生石灰を添加し、焼結原料を造粒する造粒機内にCO2濃度が1%以上のCO2含有ガスを吹き込みながら焼結原料を造粒する方法が提案されている。また、下記特許文献7では、焼結機へ原料を装入した後、空気及び/又はCO2ガスを上向きに噴出させる方法が提案されている。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、有効な大きさで且つ十分な強度を有する焼結用原料を得ることができ、これにより焼結原料装入層の原料粒子間の空隙を確保して通気抵抗を低減することが可能な焼結用原料の製造方法を提供することを目的とするものである。
また、少なくとも前記造粒擬似粒子の外周部をCaCO3化して硬化したことを特徴とするものである。
また、前記造粒擬似粒子の外周部を3.4%以上CaCO3化して硬化したことを特徴とするものである。
また、前記CaCO3化反応を、CO2含有ガスのCO2濃度、温度、ガス流量、湿度、接触時間の何れか又はその組合せで制御することを特徴とするものである。
また、造粒擬似粒子の外周部のみをCaCO3化して硬化することにより、CO2含有ガスの温度を低下したり、CO2含有ガスへの接触時間を短縮したりすることができる。
また、CaCO3化反応を、CO2含有ガスのCO2濃度、温度、ガス流量、湿度、接触時間の何れか又はその組合せで制御することにより、発明を実施化し易い。
図1は、本実施形態の焼結用原料の製造方法が適用された焼結用原料製造工程及び焼結工程の説明図である。本実施形態では、例えば下記表1に示す焼結原料にバインダーである生石灰CaOと少量の水を加えて、造粒機であるドラムミキサー1に装入する。ドラムミキサー1で造粒された造粒擬似粒子をロータリーキルン2に装入し、このロータリーキルン2内にドワイトロイド式焼結機3の排ガス、即ち後述する排風機で吸引したパレット上のガスを投入する。焼結機排ガスは、焼結機毎に異なるが、温度が約60〜400℃、CO2濃度は5〜20%程度である。このCO2を含有する焼結機排ガスに造粒擬似粒子を接触させ、少なくとも外周部のCa(OH)2のCaCO3化を進行して強度を向上させようとするものである。このようにして得られた焼結用原料を焼結機3に装入する。
(1)実験の目的
CO2吹き込みが生石灰のペレット強度に及ぼす影響を調査する。
1)生石灰に水分を加え、水和反応(CaO+H2O→Ca(OH)2)を起こさせたものをバインダーとして、ペレタイザーで単味ペレット試料を作製した。このペレット試料に対し、反応前のペレット10個で圧壊強度試験を実施し、反応前の擬似粒子初期強度を測定した。
2)坩堝(Φ53mm×H150mm)にペレット10個を装入した。
4)反応後のペレットで圧壊強度試験を実施し、試料残渣は分析試料に供試した。
重量変化の結果を図6に示す。ガス温度100℃では、CO2吹込みより、固体部分(水分以外)の重量が増加する傾向が見られた。この増加量がCaCO3化した部分と推察される。常温では、CO2吹込みよる固体部分(水分以外)の重量増加は見られなかった。これは、粒子間に存在する水分が、ガス流路の妨げとなり、粒子内部までガスが浸透せず、反応率が低いためと考えられる。
図8は、造粒擬似粒士の断面を模式的に示したものであり、(a)は反応前の状態を、(b)は反応後の状態を示している。焼結原料の造粒は、鉄鉱石粗粒を核として、その周囲に、粗粒より細粒の粒子を付着させて成長し、擬似粒子となる。例えば図8aは、鉄鉱石の粗粒或いは焼結原料として使用される焼結鉱の返鉱の粗粒を核として、細粒の鉄鉱石或いは返鉱、その他の焼結原料がCaO系バインダーを介して、即ち生石灰と添加水で消石灰(Ca(OH)2)化し、このCa(OH)2を介して付着成長した擬似粒子である。
また、造粒擬似粒子の外周部のみをCaCO3化して硬化することにより、CO2含有ガスの温度を低下したり、CO2含有ガスへの接触時間を短縮したりすることができる。
なお、前記実施形態では、ロータリーキルンを1基としているが、複数基連続させてもよく、その場合、最初のロータリーキルンで擬似粒子強度向上が図れることから、流動層式乾燥機を使用したり、或いはロータリーキルンを経由した後の、焼結機の装入層内までCO2と接触させ続けたりすることもできる。
Claims (2)
- 下方吸引のドワイトロイド式焼結機を用いて高炉用焼結鉱を製造する場合に、焼結原料のバインダーとしてCaOを用い、造粒した後、焼結機に供給するに際し、造粒した造粒擬似粒子をCO2含有ガスに接触させることにより、造粒擬似粒子中のCa(OH)2のCaCO3化を進行し、CO2含有ガスの温度によって前記CaCO3化反応を制御して、少なくとも前記造粒擬似粒子の外周部を3.4%以上CaCO3化して硬化することにより強度を向上すると共に、前記ドワイトロイド式焼結機の原料装入層における湿潤帯形成量を低減して原料層厚を700〜800mmとするために前記造粒擬似粒子内の含水量を4%以下としたことを特徴とする焼結用原料の製造方法。
- 前記CaCO3化反応を、CO2含有ガスの温度に加えて、CO2濃度、ガス流量、湿度、接触時間の何れか又はその組合せで制御することを特徴とする請求項1に記載の焼結用原料の製造方法。
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