JP5548891B2 - 杭と鞘管間のグラウト流出防止用シール材、そのシール構造およびその施工方法 - Google Patents
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例えば特許文献1には、図8(a)に示すように、ゴム等の弾性体により形成された断面形状がL字状の環状のシール材1の外周面に、鞘管2に溶接固定するための鋼管などの短筒状の固定部材3が一体にされており、鞘管2の端部に装着して固定部材3を溶接することでシール構造が施工され、シール材1が下側に弾性変形して先端が杭4の外面に圧接してシールするように構成され、比較的杭4と鞘管2との間隔が小さい場合のシール構造とされている。
なお、特許文献1には記載されていないが、杭4の挿入時に、シール材1、固定部材3の接着部を保護する目的で、調整用ガイドプレート9を設置することが行われている.
また、前記シール部材の先端部には、先端位置を保持する先端保持部材を備えてなるので、先端部に設けた水膨張ゴムやスポンジなどの先端保持部材でシール部材の先端位置を保持して装着することができ、鞘管の端部からの装着を一層容易にすることができる。
また、前記支持部材を、周方向に複数に分割してなり、フランジ部を介してボルトナットで連結して前記杭に固定する構造または溶接により少なくとも前記杭あるいは前記鞘管のいずれかに固定する構造としたので、支持部材を周方向に分割しておき、フランジ部を介してボルトナットで連結して杭に固定して隙間の端部を塞ぐようにしたり、分割された支持部材を杭や鞘管のいずれかに溶接または両方に溶接することで隙間の端部を塞ぐようにしてシール部材の抜け落ちを防止することができ、分割したものを取り付けることで、作業性や施工性を向上することができる。
また、前記シール部材の先端部には、先端位置を保持する先端保持部材を備えてなるので、先端部に設けた水膨張ゴムやスポンジなどの先端保持部材でシール部材の先端位置を保持して装着することができ、鞘管の端部からの装着を一層容易にすることができる。
また、前記支持部材を、周方向に複数に分割してなり、フランジ部を介してボルトナットで連結して前記杭に固定する構造、または溶接により連結して少なくとも前記杭あるいは前記鞘管のいずれかに固定する構造としたので、支持部材を周方向に分割しておき、フランジ部を介してボルトナットで連結して杭に固定して隙間の端部を塞ぐようにしたり、分割された支持部材を杭や鞘管のいずれかに溶接または両方に溶接することで隙間の端部を塞ぐようにしてシール部材の抜け落ちを防止することができ、分割したものを取り付けることで、作業性や施工性を向上することができる。
また、前記シール部材の先端部に先端位置を保持する先端保持部材を設けて先端位置を保持するようにしたので、先端部に設けた水膨張ゴムやスポンジなどの先端保持部材でシール部材の先端位置を保持して装着することができ、鞘管の端部からの装着を一層容易にすることができる。
また、前記支持部材を、周方向に複数に分割しておき、フランジ部を介してボルトナットで連結して杭に固定し、または溶接により連結して少なくとも杭あるいは鞘管のいずれかに固定するようにしたので、支持部材を周方向に分割しておき、フランジ部を介してボルトナットで連結して杭に固定して隙間の端部を塞ぐようにしたり、分割された支持部材を杭や鞘管のいずれかに溶接または両方に溶接することで隙間の端部を塞ぐようにしてシール部材の抜け落ちを防止することができ、分割したものを取り付けることで、作業性や施工性を向上することができる。
まず、杭と鞘管間のグラウト流出防止用シール材(以下、単にシール材とする。)10について説明する。
また、先後端部は封止金具11aではなく、弾性体の一体成型で密封されていても良い。
また,図示しないが,シール部材11に安全弁など,余剰圧を排除する装置の設置を行ってもよい.
まず、海洋構造物の基礎部分を構築する場合に、図4に示すように、鞘管2を構成するジャケットレグに杭4を構成する鋼管杭を貫通して、基礎地盤に杭4を打設する。なお、予め打設した鋼管杭などの杭4に鞘管2を構成するジャケットレグを貫通させる場合であっても良い。
4 杭
10 杭と鞘管間のグラウト流出防止用シール材
11 シール部材
11a 封止金具
11b 接続管(注入排出部)
11c 側面部
11d 突状部
11e 先端保持部材
12 支持部材
12a 水平板部
12b 垂直板部
12c フランジ部
12d 貫通孔(接続管用)
12A 支持部材
D 隙間(鞘管と杭の間)
G グラウト材
Claims (11)
- 杭とその外側に配置される鞘管との隙間に注入されるグラウトの流出を防止してシールするシール材であって、
先後端部が閉塞され注入排出部からの内部空気の吸引により潰されて前記隙間にスパイラル状に巻き付けて装着されるとともに、加圧流体で膨らませて前記隙間の壁面に密着される筒状のシール部材と、前記隙間の端部に設けられ前記シール部材の抜け止め用の支持部材とからなり、
前記シール部材の先端部には、先端位置を保持する先端保持部材を備えてなることを特徴とする杭と鞘管間のグラウト流出防止用シール材。 - 杭とその外側に配置される鞘管との隙間に注入されるグラウトの流出を防止してシールするシール材であって、
先後端部が閉塞され注入排出部からの内部空気の吸引により潰されて前記隙間にスパイラル状に巻き付けて装着されるとともに、加圧流体で膨らませて前記隙間の壁面に密着される筒状のシール部材と、前記隙間の端部に設けられ前記シール部材の抜け止め用の支持部材とからなり、
前記支持部材は、周方向に複数に分割してなり、フランジ部を介してボルトナットで連結して前記杭に固定する構造または溶接により連結して少なくとも前記杭あるいは前記鞘管のいずれかに固定する構造としてなることを特徴とする杭と鞘管間のグラウト流出防止用シール材。 - 前記支持部材は、周方向に複数に分割してなり、フランジ部を介してボルトナットで連結して前記杭に固定する構造または溶接により連結して少なくとも前記杭あるいは前記鞘管のいずれかに固定する構造としてなることを特徴とする請求項1に記載の杭と鞘管間のグラウト流出防止用シール材。
- 前記シール部材の両側部に密着性を高める突状部を形成してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の杭と鞘管間のグラウト流出防止用シール材。
- 杭とその外側に配置される鞘管との隙間に注入されるグラウトの流出を防止してシールするシール構造であって、
先後端部が閉塞され注入排出部からの内部空気の吸引により潰されて前記隙間にスパイラル状に巻き付けて装着されるとともに、加圧流体で膨らませて前記隙間の壁面に密着される筒状のシール部材と、前記隙間の端部に設けられ前記シール部材の抜け止め用の支持部材とからなり、
前記シール部材の先端部には、先端位置を保持する先端保持部材を備えてなることを特徴とする杭と鞘管間のグラウト流出防止用シール構造。 - 杭とその外側に配置される鞘管との隙間に注入されるグラウトの流出を防止してシールするシール構造であって、
先後端部が閉塞され注入排出部からの内部空気の吸引により潰されて前記隙間にスパイラル状に巻き付けて装着されるとともに、加圧流体で膨らませて前記隙間の壁面に密着される筒状のシール部材と、前記隙間の端部に設けられ前記シール部材の抜け止め用の支持部材とからなり、
前記支持部材は、周方向に複数に分割してなり、フランジ部を介してボルトナットで連結して前記杭に固定する構造、または溶接により連結して少なくとも前記杭あるいは前記鞘管のいずれかに固定する構造としてなることを特徴とする杭と鞘管間のグラウト流出防止用シール構造。 - 前記支持部材は、周方向に複数に分割してなり、フランジ部を介してボルトナットで連結して前記杭に固定する構造、または溶接により連結して少なくとも前記杭あるいは前記鞘管のいずれかに固定する構造としてなることを特徴とする請求項5に記載の杭と鞘管間のグラウト流出防止用シール構造。
- 前記シール部材の両側部に密着性を高める突状部を形成してなることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の杭と鞘管間のグラウト流出防止用シール構造。
- 杭とその外側に配置される鞘管との隙間に注入されるグラウトの流出を防止してシールするシール材を施工するに際し、
先後端部が閉塞された筒状のシール部材の注入排出部から内部の空気を吸引により潰して前記隙間にスパイラル状に巻き付けて装着した後、前記隙間の端部に前記シール部材の抜け止め用の支持部材を設け、前記シール部材の前記注入排出部から加圧流体を注入して膨らませて前記隙間の壁面に密着されるようにし、
前記シール部材の先端部に先端位置を保持する先端保持部材を設けて先端位置を保持するようにしたことを特徴とする杭と鞘管間のグラウト流出防止用シール材の施工方法。 - 杭とその外側に配置される鞘管との隙間に注入されるグラウトの流出を防止してシールするシール材を施工するに際し、
先後端部が閉塞された筒状のシール部材の注入排出部から内部の空気を吸引により潰して前記隙間にスパイラル状に巻き付けて装着した後、前記隙間の端部に前記シール部材の抜け止め用の支持部材を設け、前記シール部材の前記注入排出部から加圧流体を注入して膨らませて前記隙間の壁面に密着されるようにし、
前記支持部材を、周方向に複数に分割しておき、フランジ部を介してボルトナットで連結して杭に固定し、または溶接により連結して少なくとも杭あるいは鞘管のいずれかに固定するようにしたことを特徴とする杭と鞘管間のグラウト流出防止用シール材の施工方法。 - 前記支持部材を、周方向に複数に分割しておき、フランジ部を介してボルトナットで連結して杭に固定し、または溶接により連結して少なくとも杭あるいは鞘管のいずれかに固定するようにしたことを特徴とする請求項9に記載の杭と鞘管間のグラウト流出防止用シール材の施工方法。
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