JP5548469B2 - 偏光フィルムの製造方法 - Google Patents

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本発明は、ポリビニルアルコールフィルムに膨潤処理、染色処理、ホウ酸処理(架橋処理)、洗浄処理、乾燥処理の順に処理を行う工程の前または工程中に、少なくとも2つ以上のニップロールの周速差を利用して一軸延伸する偏光フィルムの製造方法に関する。
偏光フィルムとしては、従来から、ポリビニルアルコール系フィルムに二色性色素を吸着配向させたものが用いられている。すなわち、ヨウ素を二色性色素とするヨウ素系偏光フィルムや、二色性染料を二色性色素とする染料系偏光フィルムなどが知られている。これらの偏光フィルムは、通常、その少なくとも片面、好ましくは両面にポリビニルアルコール系樹脂の水溶液からなる接着剤を介してトリアセチルセルロース等の保護フィルムを貼合して、偏光板とされ、液晶表示装置(LCD)として、例えば、液晶テレビ、パソコン用モニター、携帯電話の表示画面等に用いられる
偏光フィルムの製造方法としては、ニップロール、ガイドロールを使用し、ポリビニルアルコール系フィルムを水に浸漬させて膨潤させた後、前記二色性色素で染色し、これを延伸し、ついでヨウ素をフィルムに定着させるためにポリビニルアルコール系フィルムをホウ酸処理(架橋処理)し、水洗した後、乾燥する方法が知られている。この際、処理浴前後のニップロールに周速差を与えてフィルムの延伸を行い、ガイドロールによってフィルムの搬送方向を変更し、処理液へのフィルムの導入、取り出しを行っている(例えば、特許文献1を参照。)。
また、近年、偏光フィルムが使用されるLCDの高品位化に伴い、偏光フィルムに、より傷や皺を少なく、折れ込みの無い偏光フィルムを製造するために、ガイドロールとしてスポンジ製のロールを使用する方法も提案されている(特許文献2)。
特開2006−189559号公報 特開2005−227649号公報
従来の偏光フィルムの製造方法では、処理槽の容積を小さくし、且つフィルムの浸漬時間を長くするという視点から、ガイドロールの数や位置が設定されている。また、従来の製造方法では、延伸によるフィルム幅の収縮や光学特性(偏光等)の低下が発生していた。
本発明の課題は、十分な幅を確保しつつ、良好な光学特性を有する偏光フィルムの製造方法を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特にホウ酸処理工程で2つのニップロール間の周速差を利用して一軸延伸を行う際、フィルムの搬送方向の上流側および下流側にそれぞれ配置された2つのニップロール間の上流側から前記ニップロール間距離の1/3を過ぎた以降に、スポンジゴム製のガイドロールを配置することにより、得られる偏光フィルムは十分な幅を確保しつつ、良好な光学特性を有するという新たな事実を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の偏光フィルムの製造方法は、以下の構成を有する。
(1)ポリビニルアルコール系フィルムを膨潤処理、染色処理、ホウ酸処理、洗浄処理、乾燥処理の順に処理する工程の前または工程中に一軸延伸を行う偏光フィルムの製造方法において、ホウ酸処理工程で2つのニップロール間の周速差を利用して一軸延伸を行うにあたり、前記ポリビニルアルコール系フィルムの搬送方向の上流側および下流側にそれぞれ配置された2つのニップロール間の上流側から前記ニップロール間距離の1/3を過ぎた以降に、スポンジゴム製のガイドロールを配置し、ホウ酸処理工程における最終的な積算延伸倍率が5.0〜6.5倍となるように一軸延伸することを特徴とする偏光フィルムの製造方法。
(2)前記スポンジゴム製のガイドロールのスポンジの硬度がJISショアCスケールで20〜60度、密度が0.4〜0.6g/cm3および表面粗さが10〜30Sである(1)記載の偏光フィルムの製造方法。
(3)前記スポンジゴム製のガイドロールを、3本以上10本以下配置する(1)または(2)記載の偏光フィルムの製造方法。
(4)前記ホウ酸処理工程を複数有する(1)〜(3)のいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。
(5)前記複数のホウ酸処理工程のうち、少なくとも第一のホウ酸処理工程において、前記一軸延伸が行われる(4)記載の偏光フィルムの製造方法。
本発明の偏光フィルムの製造方法によれば、従来の偏光フィルムの製造方法と比較して、十分な製品幅を確保しつつ、良好な光学特性を持った偏光フィルムを製造することが可能になる。
本発明におけるホウ酸処理槽での一軸延伸の一実施形態を示す説明図である。 本発明におけるホウ酸処理槽での一軸延伸の他の実施形態を示す説明図である。
(偏光フィルムの製造方法)
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるポリビニルアルコール系フィルムを形成するポリビニルアルコール系樹脂は、通常、ポリ酢酸ビニル系樹脂をケン化したものが使用される。ポリビニルアルコール系樹脂のケン化度は、約85モル%以上、好ましくは約90モル%以上、より好ましくは約99モル%〜100モル%である。ポリ酢酸ビニル系樹脂としては、酢酸ビニルの単独重合体であるポリ酢酸ビニルのほか、酢酸ビニルとこれに共重合可能な他の単量体との共重合体、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。共重合可能な他の単量体としては、例えば不飽和カルボン酸類、オレフィン類、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸類などが挙げられる。ポリビニルアルコール系樹脂の重合度は、約1000〜10000、好ましくは約1500〜5000程度である。
これらのポリビニルアルコール系樹脂は変性されていてもよく、例えば、アルデヒド類で変性されたポリビニルホルマール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラールなども使用しうる。通常、偏光フィルム製造の開始材料としては、厚さが約20μm〜100μm、好ましくは約30μm〜80μmのポリビニルアルコール系樹脂フィルムの未延伸フィルムを用いる。工業的には、フィルムの幅は約1500mm〜6000mmが実用的である。
この未延伸フィルムを、膨潤処理、染色処理、ホウ酸処理(架橋処理)、水洗処理の順に処理し、最後に乾燥して得られるポリビニルアルコール系偏光フィルムの厚みは、例えば約5〜50μm程度である。
本発明の偏光フィルムは、二色性色素を吸着配向せしめたポリビニルアルコール系一軸延伸フィルムであるが、その作製は、未延伸のポリビニルアルコール系フィルムを水溶液で膨潤処理、染色処理、ホウ酸処理および水洗処理の順に溶液処理し、ホウ酸処理工程および必要ならその前の工程で湿式または乾式にて一軸延伸を行い、最後に乾燥を行う方法によって行われる。
本発明における一軸延伸は、ホウ酸処理工程だけで行ってもよく、ホウ酸処理工程を含む2つ以上の工程で行ってもい。延伸方法は、後述するホウ酸処理工程における一軸延伸を除き、公知の方法を採用することができ、フィルムを搬送する2つのニップロール間に周速差をつけて延伸を行うロール間延伸、特許第2731813号公報に記載のような熱ロール延伸法、テンター延伸法などがある。また、基本的に工程の順序は、上記の通りであるが、処理浴の数や、処理条件などに制約は無い。
また、上記工程に記載の無い工程を別の目的で挿入することも自由であることは言うまでもない。この工程の例として、ホウ酸処理後に、ホウ酸を含まないヨウ化物水溶液による浸漬処理(ヨウ化物処理)またはホウ酸を含まない塩化亜鉛等を含有する水溶液による浸漬処理(亜鉛処理)工程等が挙げられる。
膨潤工程は、フィルム表面の異物除去、フィルム中の可塑剤除去、次工程での易染色性の付与、フィルムの可塑化などの目的で行われる。処理条件はこれらの目的が達成できる範囲で、かつ基材フィルムの極端な溶解、失透などの不具合が生じない範囲で決定される。あらかじめ気体中で延伸したフィルムを膨潤させる場合には、例えば約20℃〜70℃、好ましくは約30℃〜60℃の水溶液にフィルムを浸漬して行われる。フィルムの浸漬時間は、約30秒〜300秒、更に好ましくは約60秒〜240秒程度である。はじめから未延伸の原反フィルムを膨潤させる場合には、例えば約10℃〜50℃、好ましくは約20℃〜40℃の水溶液にフィルムを浸漬して行われる。フィルムの浸漬時間は、約30秒〜300秒、更に好ましくは約60秒〜240秒程度である。
膨潤処理工程では、フィルムが幅方向に膨潤してフィルムにシワが入るなどの問題が生じやすいので、拡幅ロール(エキスパンダーロール)、スパイラルロール、クラウンロール、クロスガイダー、ベンドバー、テンタークリップなど公知の拡幅装置でフィルムのシワを取りつつフィルムを搬送することが好ましい。浴中のフィルム搬送を安定化させる目的で、膨潤浴中での水流を水中シャワーで制御したり、EPC装置(Edge Position Control装置:フィルムの端部を検出し、フィルムの蛇行を防止する装置)などを併用したりすることも有用である。本工程では、フィルムの走行方向にもフィルムが膨潤拡大するので、搬送方向のフィルムのたるみを無くすために、例えば処理槽前後の搬送ロールの速度をコントロールするなどの手段を講ずることが好ましい。また、使用する膨潤処理浴は、純水の他、ホウ酸(特開平10−153709号公報に記載)、塩化物(特開平06−281816号公報に記載)、無機酸、無機塩、水溶性有機溶媒、アルコール類などを約0.01重量%〜10重量%の範囲で添加した水溶液も使用可能である。
二色性色素による染色工程は、フィルムに二色性色素を吸着、配向させるなどの目的で行われる。処理条件はこれらの目的が達成できる範囲で、かつ基材フィルムの極端な溶解、失透などの不具合が生じない範囲で決定される。二色性色素としてヨウ素を用いる場合、例えば、約10℃〜45℃、好ましくは約20℃〜35℃の温度で、かつ重量比でヨウ素/KI/水=約0.003〜0.2/約0.1〜10/100の濃度で約30秒〜600秒、好ましくは約60秒〜300秒浸漬処理を行う。ヨウ化カリウムに代えて、他のヨウ化物、例えばヨウ化亜鉛などを用いてもよい。また、他のヨウ化物をヨウ化カリウムと併用してもよい。また、ヨウ化物以外の化合物、例えばホウ酸、塩化亜鉛、塩化コバルトなどを共存させてもよい。ホウ酸を添加する場合、ヨウ素を含む点で下記のホウ酸処理と区別される。水100重量部に対し、ヨウ素を約0.003重量部以上含んでいるものであれば染色槽と見なせる。
二色性色素として水溶性二色性染料を用いる場合、例えば約20℃〜80℃、好ましくは約30℃〜70℃の温度で、かつ重量比で二色性染料/水=約0.001〜0.1/100の濃度で約30秒〜600秒、好ましくは約60秒〜300秒浸漬処理を行う。使用する二色性染料の水溶液は、染色助剤などを有していてもよく、例えば硫酸ナトリウムなどの無機塩、界面活性剤などを含有していてもよい。二色性染料は単独でもよいし、2種類以上の二色性染料を同時に用いることもできる。
前記したように染色槽でフィルムを延伸させてもよい。延伸は染色槽の前後のニップロールに周速差を持たせるなどの方法で行われる。また、膨潤工程と同様に、拡幅ロール(エキスパンダーロール)、スパイラルロール、クラウンロール、クロスガイダー、ベンドバーなどを、染色浴中および/または浴出入り口に設置することもできる。
ホウ酸処理は、水100重量部に対してホウ酸を約1〜10重量部含有する水溶液に、二色性色素で染色したポリビニルアルコール系フィルムを浸漬することにより行われる。二色性色素がヨウ素の場合、ヨウ化物を約1〜30重量部含有させることが好ましい。
ヨウ化物としてはヨウ化カリウム、ヨウ化亜鉛などが挙げられる。また、ヨウ化物以外の化合物、例えば塩化亜鉛、塩化コバルト、塩化ジルコニウム、チオ硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、硫酸ナトリウムなどを共存させてもい。
このホウ酸処理は、架橋による耐水化や色相調整(青味がかるのを防止する等)等のために実施される。架橋による耐水化のための場合には、必要に応じて、ホウ酸以外に、またはホウ酸と共に、グリオキザール、グルタルアルデヒドなどの架橋剤も使用することができる。
なお、耐水化のためのホウ酸処理を、耐水化処理、架橋処理、固定化処理などの名称で呼称する場合もある。また、色相調整のためのホウ酸処理を、補色処理、再染色処理などの名称で呼称する場合もある。
このホウ酸処理は、その目的によって、ホウ酸およびヨウ化物の濃度、処理浴の温度を適宜変更して行なわれる。
耐水化のためのホウ酸処理、色相調整のためのホウ酸処理は特に区別されるものではないが、下記の条件で実施される。
原反フィルムを膨潤、染色、ホウ酸処理をする場合で、ホウ酸処理が架橋による耐水化を目的としている時は、水100重量部に対してホウ酸を約3〜10重量部、ヨウ化物を約1〜20重量部含有するホウ酸処理浴を使用し、通常、約50℃〜70℃、好ましくは53℃〜65℃の温度で行われる。浸漬時間は、通常、10〜600秒程度、好ましくは20〜300秒、より好ましくは20〜200秒である。
なお、予め延伸したフィルムを染色、ホウ酸処理を行う場合、ホウ酸処理浴の温度は、通常、約50℃〜85℃、好ましくは約55℃〜80℃である。
耐水化のためのホウ酸処理後、色相調整のためのホウ酸処理を行ってもい。例えば二色性染料がヨウ素の場合、この目的のためには、水100重量部に対してホウ酸を約1〜5重量部、ヨウ化物を約3〜30重量部含有するホウ酸処理浴を使用し、通常、約10℃〜45℃の温度で行われる。浸漬時間は、通常1〜300秒程度、好ましくは2〜100秒である。
これらのホウ酸処理は複数の工程で行ってもく、通常、2〜5の工程で行われることが多い。この場合、各工程で使用するホウ酸処理槽の水溶液組成や温度は上記の範囲内で同じであっても、異なっていてもよい。上記耐水化のためのホウ酸処理、色相調整のためのホウ酸処理をそれぞれ複数の工程で行ってもい。
ホウ酸処理工程における偏光フィルムの延伸の最終的な積算延伸倍率は、通常4.5〜7.0倍であるが本発明では約5.0〜6.5倍とする
ホウ酸処理後、水洗処理される。水洗処理は、例えば、耐水化および/または色調調整のためにホウ酸処理したポリビニルアルコール系フィルムを水に浸漬、水をシャワーとして噴霧、あるいは浸漬と噴霧を併用することによって行われる。水洗処理における水の温度は、通常、約2〜40℃程度であり、浸漬時間は約2〜120秒程度であるのがよい。
その後、ポリビニルアルコール系フィルムを水洗し、乾燥炉中で約40〜100℃の温度で約60〜600秒乾燥させることにより、偏光フィルムを得ることができる。
(ホウ酸処理工程における一軸延伸)
本発明における延伸方法では、フィルムは、フィルムを送り出す2つのニップロール間で一軸延伸される。すなわち、フィルムの搬送方向における下流側のニップロールの周速度を上流側のニップロールの周速度よりも大きくして、フィルムに張力を与えて延伸する。
本発明では、フィルムを所定の溶液中に浸漬しながら延伸する、いわゆる湿式延伸法で行うのが好ましい。この湿式延伸法はフィルムが破断しにくく充分に延伸できるので、必要な光学特性が得やすく、乾式延伸法に比べて偏光度が高くなる。
以下、図面を用いて、本発明における一軸延伸の実施形態を詳しく説明する。図1は、本発明におけるホウ酸処理槽での一軸延伸の一実施形態を示す説明図であり、図2は、一軸延伸の他の実施形態を示す説明図である。
図1に示すホウ酸処理槽1には、ホウ酸水溶液4が入れられており、その中を通るポリビニルアルコール系フィルム10の搬送方向の上流側にニップロール30、下流側にニップロール30'がそれぞれ設置されている。上流側のニップロール30および下流側のニップロール30’は、ホウ酸水溶液4中にポリビニルアルコール系フィルム10が浸漬された状態で、そのフィルム10を挟むように配置されている。
上流側と下流側に配置された2つのニップロール30、30'間の距離をLとすると、上流側のニップロール30からL/3を過ぎた以降の位置に第一のガイドロールとしてスポンジゴム製のガイドロール20が設けられており、第一のガイドロール20以降にもスポンジゴム製のガイドロール2が、複数配置されている。なお、上記距離Lは各ニップロール30、30'の中心を結ぶ線分の長さをいう。
本発明では、ホウ酸処理工程で一軸延伸を行う際、第一のガイドロール20は、2つのニップロール30、30'間の上流側のニップロール30から1/3、より好ましくは1/2を過ぎた以降に配置される。「1/3を過ぎた以降」とは1/3の位置をも含んでいる。「1/2を過ぎた以降」も同様である。一方、第一のガイドロール20であるスポンジゴムロールを上流側のニップロール30から1/3を過ぎる前に配置すると、ポリビニルアルコール系フィルム10が第一のガイドロール20に接触するまでの時間が短くなるため、ポリビニルアルコール系フィルム10の偏光度が低下し、且つ、フィルム幅方向の収縮が大きくなる。
図2に示すホウ酸処理槽1では、フィルム搬送方向の上流側のニップロール30と第一のガイドロール20(スポンジロール)との間にゴム製のガイドロール21を配置している。また、第一のガイドロール20は上流側のニップロール30からL/3の位置に設けられている。
その他は、図1に示す実施形態と同様である。このように、上流側のニップロール30からL/3以内に、スポンジロール以外の他のガイドロール21を配置しても、ポリビニルアルコール系フィルム10の偏光度の低下や幅方向の収縮を抑制することができる。
ホウ酸処理工程で一軸延伸を行う際には、上記スポンジゴムロールは、合計で3本以上10本以下を配置することが好ましい。
本発明において使用されるスポンジゴム製のガイドロールは、スポンジの硬度がJIS K 6301の試験方法で測定したJISショアCスケールで20〜60度、より好ましくは25〜50度、密度が0.4〜0.6g/cm3、より好ましくは0.42〜0.57g/cm3および表面粗さがJIS B 0601(表面粗さ)の粗さ曲線の局部山頂の平均間隔Sで表して10〜30S、より好ましくは15〜25Sであることが好ましい。
延伸処理後のそれぞれの工程において、フィルムの張力がそれぞれ実質的に一定になるように張力制御を行ってもよい。
ホウ酸処理工程が複数のホウ酸処理工程からなる場合には、最初または最初から2段目までのホウ酸処理工程で前記フィルムを延伸し、延伸処理を行ったホウ酸処理工程の次のホウ酸処理工程から水洗工程までのそれぞれの工程において張力制御を行うか、最初から3段目までのホウ酸処理工程で前記フィルムを延伸し、延伸処理を行ったホウ酸処理工程の次のホウ酸処理工程から水洗工程までのそれぞれの工程において張力制御を行うことが好ましい。
ホウ酸処理後に、上記したヨウ化物処理または亜鉛処理を行う場合には、これらの工程についても張力制御を行う。
それぞれの工程における張力は同じであってもく、異なっていてもい。
張力制御におけるフィルムへの張力は、特に限定されるものではなく、単位幅当たり、約150N/m〜2000N/m、好ましくは約600N/m〜1500N/mの範囲内で適宜設定される。張力が約150N/mを下回ると、フィルムにシワなどができやすくなる。一方、張力が約2000N/mを超えると、フィルムの破断やベアリングの磨耗による低寿命化などの問題が生じる。また、この単位幅当たりの張力は、その工程の入口付近のフィルム幅と張力検出器の張力値から算出する。
なお、張力制御を行った場合に、不可避的に若干延伸・収縮される場合があるが、本発明においては、これは延伸処理に含めない。
原料のフィルムを一軸延伸すると、延伸方向と直交する方向、すなわちフィルムの幅方向に、ネックインと呼ばれる収縮が生じる。本発明では、第一のガイドロールであるスポンジゴムロールを2つのニップロール間の距離の上流側のニップロールから1/3を過ぎた以降に配置することにより、ネックイン率(フィルムの幅方向の収縮)を小さくすることができる。
本発明の製造工程中のそれぞれの処理液中のガイドロールが拡幅ロールである場合、これをスポンジゴム製の拡幅ロールとすることが好ましい。ポリビニルアルコール系フィルムは浴液吸収により長手、幅両方向に膨潤するが、特に幅方向の膨潤が終息しないまま張力をかけるとロール上で皺や折れ込みが発生する。スポンジゴム拡幅ロールを使用すると、その軽量性からフィルムにかける張力を大幅に低下させることが可能となり、同時にその高表面粗度に基づくフィルム把持力の高さから、低張力であっても十分な拡幅力を発揮でき、且つ拡幅ロールのもう一つの役割である蛇行防止機能も最大限発揮し、皺が少なくなり、折れ込みが無くなる。
このようにして製造された偏光フィルムの少なくとも片面に保護フィルムを接着剤で貼合して偏光板が得られる。
保護フィルムとしては、例えば、トリアセチルセルロースやジアセチルセルロースのようなアセチルセルロース系樹脂からなるフィルム、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートのようなポリエステル系樹脂からなるフィルム、ポリカーボネート系樹脂からなるフィルム、シクロオレフィン系樹脂からなるフィルム、アクリル系樹脂フィルム、ポリプロピレンフィルムが挙げられる。
接着剤と偏光フィルム及び/又は保護フィルムとの接着性を向上させるために、偏光フィルム及び/又は保護フィルムに、コロナ処理、火炎処理、プラズマ処理、紫外線照射、プライマー塗布処理、ケン化処理などの表面処理を施してもよい。
次に、本発明の実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら制限されるものではない。なお、評価は以下のように行った。
(1)フィルムのネックイン率(%)は、以下の式から求められる。
{(延伸前のフィルム幅−延伸後のフィルム幅)/延伸前のフィルム幅}×100
(2)フィルムの光学性能は、(株)日本分光製の紫外可視分光光度計V7100に偏光板をセットし、透過方向と吸収方向の偏光板の紫外可視スペクトルを測定し、単体透過率および偏光度(視感度補正偏光度)をJIS−Z8729に準拠して計算にて求めた。
〔実施例1〕
厚さ75μm のポリビニルアルコールフィルム(日本合成化学工業(株)社製、OPLフィルム、M−7500、重合度2,600)を30℃の純水に、弛まないように緊張状態を保ったまま浸漬してポリビニルアルコールフィルムを十分に膨潤させた。次に、ヨウ素/ヨウ化カリウム/水からなる水溶液に浸漬しつつ、積算延伸倍率が2.25倍になるまで一軸延伸を行った。
続いて図1に示すように、第一のホウ酸処理工程として、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水が重量比で12/4.2/100 の55℃水溶液4が入ったホウ酸処理槽1にポリビニルアルコールフィルム10を浸漬しつつ原反からの積算延伸倍率が4.5倍になるまで一軸延伸を行った。該工程には、ガイドロールとしてスポンジゴムロール2、20(スポンジの硬度がJISショアCスケールで25度、密度が0.42g/cm3、および表面粗さが20S)を5本設置し、第一のガイドロール20は2つのニップロール30、30’間距離Lのフィルムの搬送方向の上流側から1/2の位置に設置した。
次に、第二のホウ酸処理工程として、第一のホウ酸処理工程と同一組成の溶液に浸漬しつつ原反からの積算延伸倍率が5.6倍になるまで延伸を行った。該工程には、スポンジゴム製のガイドロール2(スポンジの硬度がJISショアCスケールで25度、密度が0.42g/cm3、および表面粗さが20S)を3本設置し、第一のガイドロール20は2つのニップロール30、30’間距離Lのフィルムの搬送方向の上流側から3/4の位置に設置した。その後ヨウ化カリウム/ホウ酸/水が重量比で9/2.6/100の40℃水溶液にポリビニルアルコールフィルム10を浸漬しつつ、最終的に5.9倍になるまで一軸延伸を行い、続いて6℃の純水で洗浄した後70℃で3分乾燥して、偏光フィルムを得た。この偏光フィルムの単体透過率は41.73%、偏光度は99.9990%であり、総ネックイン率は54.1%であった。
〔実施例2〕
第一のホウ酸処理工程におけるガイドロール2の本数を3本とし、第一のガイドロール20を2つのニップロール30、30’間距離Lのフィルムの搬送方向の上流側から3/4の位置に設置した以外は実施例1と同様にして偏光フィルムを得た。この偏光フィルムの単体透過率は41.80%、偏光度は99.9990%であり、総ネックイン率は54.5%であった。
〔実施例3〕
第一のホウ酸処理工程におけるガイドロール2の本数を7本とし、第一のガイドロール20を2つのニップロール30、30’間距離Lのフィルムの搬送方向の上流側から1/3の位置に設置した以外は実施例1と同様にして偏光フィルムを得た。この偏光フィルムの単体透過率は41.75%、偏光度は99.9988%であり、総ネックイン率は53.0%であった。
〔比較例1〕
第一のホウ酸処理工程におけるガイドロール2、20として、スポンジゴムロールに代えて、ゴム硬度がJISショアCスケールで80度、密度が1.3g/cm3、および表面粗さが0.6SであるNBRゴム製のガイドロールを用いた以外は、実施例1と同様にして偏光フィルムを得た。この偏光フィルムの単体透過率は41.81%、偏光度は99.9990%であったが、総ネックイン率は55.5%と十分な幅を確保することができなかった。
〔比較例2〕
第一のホウ酸処理工程における第一のガイドロール20を2つのニップロール30、30’間距離Lのフィルムの搬送方向の上流側から1/10の位置に設置し、第五のガイドロールを2つのニップロール30、30’間距離Lのフィルムの搬送方向の上流側から1/2の位置となるように配置した以外は実施例1と同様にして偏光フィルムを得た。この偏光フィルムの単体透過率は41.80%、偏光度は99.9977%であり、総ネックイン率は52.5%であった。
上記した実施例1〜3および比較例1、2の結果を以下に示す
Figure 0005548469
上記した表1より、実施例1〜3は、偏光フィルムの単体透過率、偏光度および総ネックイン率がいずれも良好で優れた製品幅を示しており、光学特性に優れていることがわかった。
また、比較例1は、ゴム製のガイドロールを用いたため、総ネックイン率が大きくなっており一方で比較例2は、第一のガイドロール20の位置が上流側から1/10と実施例より短く、且つ最後の第五ガイドロールの位置を、2つのニップロール30、30'間の距離Lのフィルムの搬送方向の上流側から1/2に配置したため、偏光度が実施例より劣る結果となった。
1:ホウ酸処理槽、2:ガイドロール、4:ホウ酸水溶液
10:ポリビニルアルコールフィルム、
20:第一のガイドロール、30、30’:ニップロール、

Claims (7)

  1. ポリビニルアルコール系フィルムを膨潤処理、染色処理、ホウ酸処理、洗浄処理、乾燥処理の順に処理する工程の前または工程中に一軸延伸を行う偏光フィルムの製造方法において、
    前記ホウ酸処理工程で2つのニップロール間の周速差を利用して一軸延伸を行うにあたり、前記ポリビニルアルコール系フィルムの搬送方向の上流側および下流側にそれぞれ配置された2つのニップロール間の上流側から前記ニップロール間距離の1/3を過ぎた以降に、スポンジゴム製のガイドロールを配置し、ホウ酸処理工程における最終的な積算延伸倍率が5.0〜6.5倍となるように一軸延伸することを特徴とする偏光フィルムの製造方法。
  2. 前記2つのニップロールはいずれも、前記ホウ酸処理が行われるホウ酸水溶液中に前記ポリビニルアルコール系フィルムが浸漬された状態で、該フィルムを挟むように配置されている請求項1記載の偏光フィルムの製造方法。
  3. 前記ホウ酸処理が行われるホウ酸処理槽に複数のガイドロールを配置し、それらのうち前記スポンジゴム製のガイドロールは、上流側から前記ニップロール間距離の1/3を過ぎた以降に配置する請求項1または2記載の偏光フィルムの製造方法。
  4. 前記スポンジゴム製のガイドロールのスポンジの硬度がJISショアCスケールで20〜60度、密度が0.4〜0.6g/cm3および表面粗さが10〜30Sである請求項1〜3のいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。
  5. 前記スポンジゴム製のガイドロールを、3本以上10本以下配置する請求項1〜4のいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。
  6. 前記ホウ酸処理工程を複数有する請求項1〜のいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。
  7. 前記複数のホウ酸処理工程のうち、少なくとも第一のホウ酸処理工程において、前記一軸延伸が行われる請求項記載の偏光フィルムの製造方法。
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