JP5547780B2 - 荷物保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、座席に荷物を保持する荷物保持装置に関する。
従来、この種のものとして、先端にフックを付けた巻き取り式のリールを、座席の背もたれの上部に内蔵した自動車用物品保持具(例えば特許文献1)が提案されている。
また、車両等の座席背もたれ上部に掛けるU字状端部と、手提げ袋を引っ掛けるフックを有する手提げ袋の保持装置において、前記保持装置のケーシング本体の内部にバネ強さが異なる2本のバネを設け、前記ケーシング本体の長さを可変とし、上下動時の減衰効果により手提げ袋の内容物に対して緩衝作用を得るようにした手提げ袋の保持装置(例えば特許文献2)が提案されている。
さらに、ヘッドレストピラーに矩形状の基台を取り付け、この基台に手提げ袋を吊り下げるためのフックを回動自在に設けた吊り下げ装置(例えば特許文献3)が提案されている。
特開2009−214646号公報 特許第3742993号公報 特許第2683325号公報
上記特許文献1の保持具は、フックの付いた装置をシートに内蔵させなければならないため、後付などにより手軽に取り付けて利用することができなかった。
また、上記特許文献1及び2の保持具及び保持装置は、フックの位置を上下方向に自由に可動させることができず、手提げ袋の大きさに対して、フック位置の調整を行うことができなかった。
そして、上記特許文献1〜3のものは、いずれもフックが一定の形状であるため、フックを荷物の取っ手形状に合わせたり、フックを取っ手に自由に巻き付けたりすることができず、フックを取っ手にしっかりと固定することができなかった。
そこで、本発明は上記した問題点に鑑み、フック形状を自由に変化させることができる荷物保持装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、座席の背もたれ部とヘッドレストとを結合する結合杆に取り付けられ、前記荷掛けフックは、複数のボールジョイントを結合することにより構成され、且つ荷物の形状に応じて屈曲自在であると共に、屈曲した状態で荷物を固定する所定の保形力を有することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、リール機構を本体の内部に設け、前記リール機構により前記本体から引出可能なリール紐に前記フックを連結したことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、前記リール機構は前記本体の外部に設けられた操作部を操作することにより前記リール紐の引出をロック可能なことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、本体を前記結合杆に固定する固定部を備え、前記固定部は、前記本体に設けられ前記結合杆を間に挿入する対をなす挿入受け部と、前記対をなす挿入受け部の先端間を閉塞し、これら対をなす挿入受け部に両端側が嵌合する閉塞部材とを備え、前記閉塞部材と前記挿入受け部との嵌合深さを調整可能なことを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の荷物保持装置によれば、ボールジョイントにより荷掛けフックを構成しているため、フックの形状を自由に変更することができる。そのためバッグ,手提げ袋などの固定したい荷物に応じたフック形状とすることができる。
また、本発明の請求項2に記載の荷物保持装置によれば、リール紐の引出量により荷掛けフックの座席の着座面からの位置を変更できる。そのため荷物の大きさに応じた位置にフックを調整することができる。
また、本発明の請求項3に記載の荷物保持装置によれば、リール紐の引出を任意の位置で固定することができる。また、本体の外部に設けられた操作部を操作する構造のため、使用者にとって使い勝手の良い構造とすることができる。
また、本発明の請求項4に記載の荷物保持装置によれば、結合杆の位置が異なる多種多様な座席に取り付けることが可能となる。
本発明の実施例1を示す正面図である。 同上、結合杆への固定状態を示す斜視図である。 同上、使用状態を示す斜視図である。 同上、リール紐を引き出した状態の斜視図である。 同上、閉塞部材を取り外した状態の平面図である。 同上、閉塞部材を取り付けた状態の平面図である。 同上、フックの断面図である。 同上、フックの先端側の正面図である。 同上、挿入筒部周りを拡大した一方の分割本体の側面図である。 同上、挿入筒部周りの斜視図である。 同上、他方の分割本体の側面図である。 同上、リブ受け部回りの斜視図である。 同上、移動部材の斜視図である。 同上、移動部材の底面図である。 同上、本体上部の断面図であり、図15(A)は移動部材を図示省略し、図15(B)は案内部に移動部材を配置した状態を示す。 同上、分割本体の分割縁の要部の断面図である。 同上、挿入筒部回りの拡大断面図であり、図17(A)はリール紐のロック解除状態、図17(B)はリール紐のロック状態を示す。 本発明の実施例2を示す断面説明図である。 同上、リール紐の引出をロックした状態の断面説明図である。 同上、ロック部材の昇降を説明する断面説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例1について説明する。
図1〜図17に示すように、荷物保持装置1は、本体2と、この本体2に内蔵したリール機構3と、このリール機構3により巻き取られるリール紐4と、このリール紐4の先端に設けた長尺状のフック5と、前記本体2を座席7に着脱可能に固定する固定部6を備える。
前記座席7は、自走式車両の車内に設けられたものであって、上部に着座面を有する着座部8と、この着座部8の後部に設けられた背もたれ部9と、この背もたれ部9の上部に設けられるヘッドレスト10とを備え、このヘッドレスト10には縦方向の結合杆たるステー10A,10Aが左右に設けられており、これらステー10A,10Aによりヘッドレスト10が背もたれ部9に結合される。
前記リール機構3は、図9に示すように、略円筒状のケース11内に固定中心軸12を設け、この固定中心軸12を中心にリール13を回転自在に設け、それら固定中心軸12とリール13とに回転付勢手段たるゼンマイ14の端部を連結し、このゼンマイ14によりリール13を巻取り方向に回転付勢している。そして、前記リール13に前記リール紐4の基端を連結し、該リール紐4をリール13の外周に巻き取るように構成し、本体2からリール紐4を引き出すと、ゼンマイ14が収縮し、引き出し力を解除すると、ゼンマイ14の弾性復元力によりリール13にリール紐4が巻き取られる。
前記フック5は、合成樹脂製であって、複数のボールジョイント15を連結して構成され、このボールジョイント15は、一側に開口16を有し、この開口16に連続する凹球面部17を有するハウジング18と、このハウジング18に揺動可能に嵌入した球体状のボールヘッド19とを備え、開口16はボールヘッド19の直径より小さく、隣合うボールジョイント15のボールヘッド19の一側とハウジング18の他側とを連結してなる。尚、実際にはボールジョイント15とボールヘッド19とを合成樹脂の一体成形により製造することにより一体的に連結している。
前記ボールヘッド19をハウジング18の開口16より嵌合挿入してハウジング18の凹球面部17に着座させたり、ハウジング18の開口16側を別体に形成し、ハウジング18に開口16側を組み込んで、凹球面部17にボールヘッド19を着座させたりして、隣接する一方のボールジョイント15のハウジング18に、隣接する他方のボールジョイント15のボールヘッド19を連結することができる。
また、ハウジング18の周囲にはゴムなどのリング状の弾性体18Aが設けられ、さらに、フック5の先端側にはボールヘッド19が位置し、このボールヘッド19の先端側にボールヘッド19を一体に設け、この先端のボールヘッド19の先端側はゴムなどの弾性体19Aにより覆われている。尚、凹球面部17にボールヘッド19を圧入状態で連結しており、フック5を屈曲すると、その屈曲した状態で所定の保形力を有する。
前記本体2は、合成樹脂製であって、中空なほぼ球形をなし、左右方向中央で縦方向にほぼ二分割した分割本体21,21Aからなる。一方の分割本体21には、その分割縁22に挿通筒部23を外側に突設し、この挿通筒部23から前記リール紐4を外側に挿通している。
前記リール機構3は、前記本体2の前記分割縁22位置に内蔵されると共に、前記固定中心軸12とリール13を本体2の左右方向に配置し、さらに、前記ケース11の周面に開設した挿通孔11Hに、前記リール紐4を挿通しており、前記挿通孔11Hは前記挿通筒部23に対応して配置されている。
そして、組立時には、分割本体21,21Aの分割縁22,22が突き合わされ、一方の分割本体21の分割縁22に複数の雌螺子孔24が形成されており、固定手段たるネジ25を他方の分割本体21Aに挿通し、図16に示すように、前記ネジ25を前記雌螺子孔24に螺合することにより、分割本体21,21Aを一体に組み立てている。尚、前記挿通筒部23は本体2の前側で斜め下向きの位置に設けられている。また、雌螺子孔24箇所において、分割縁22,22の一方に嵌合突部26を形成すると共に、対応に嵌合受け部27を設け、それら嵌合突部26と嵌合受け部27とを嵌合している。
前記本体2は前記リール紐4の引出量をロック可能なロック手段20を備え、以下、そのロック手段20の構成について説明する。
図9,図11及び図15に示すように、前記分割本体21,21Aの分割縁22,22には、案内部たる案内溝部31,31をそれぞれ形成し、これら案内溝部31,31は、本体2の上部から前記挿通筒部23の下部まで連続して形成されている。また、案内溝部31は分割縁22の厚さ方向のほぼ中央に位置し、分割縁22において案内溝部31の厚さ方向の内側に位置する内側縁部22Nは、左右方向内側に凹んでいる。すなわち、前記分割本体21,21Aの分割縁22,22を突き合わせた際、前記分割本体21,21Aの内側縁部22N,22Nの間には、後述するガイド板37に対応した間隔が設けられる。さらに、本体2の上部には、前記両側の案内溝部31,31の間に、周方向に長い開口部32を設けている。
前記ロック手段20は、前記両側の案内溝部31,31内に沿って本体2の周方向に移動する薄板状の移動部材33と、この移動部材33の一端側に設けられ前記開口部32に挿通する挿通部34と、前記開口部32から外部に突出した挿通部34の先端に設ける操作部35と、前記移動部材33の他端側に設けられ前記リール紐4の途中に係止する係止部たる係止溝36とを備え、この係止溝36は移動部材33の移動方向に長く形成されている。尚、挿通部34の断面は方形であり、左右の側面が平行に形成され、これら左右の側面が前記開口部32に案内される。
前記移動部材33の一端側には透孔33Hを穿設し、その移動部材33の内面に湾曲板からなるガイド板37を配置し、このガイド板37に挿通したビス38を前記透孔33Hに挿通し、この透孔37Hに挿通したビス38を前記挿通部34に螺着し、これにより移動部材33の一端側の外面に挿通部34を固定すると共に、移動部材33の一端側の内面にガイド板37を固定している。また、ガイド板37の左,右縁37F,37Fはほぼ平行に形成され、これら左,右縁37F,37Fが前記内側縁部22N,22Nに挟まれて案内される。また、ガイド板37は前記移動部材33より厚い。
また、移動部材33の一端側の左右縁側には、移動部材33の長さ方向の長孔39,39をそれぞれ穿設して左右の弾性縁部40,40を形成し、この左右の弾性縁部40,40の外側に突出して摺動突部41,41を設けており、この摺動突部41が前記案内溝部31の底部に摺動する。この場合、長孔39により摺動突部41は案内溝部31に段発的に摺動する。また、移動部材33によりリール紐4をロックする位置と、ロックを解除する位置に対応して、前記案内溝部31には、該案内溝部31の底部より一段深い溝段部31A,31Bが形成されている。
前記一方の分割本体21には、前記挿通筒部23に対応して、前記内側縁部22Nに中間挿通孔42を設け、この中間挿通孔42は前記挿通筒部23と前記リール機構3の挿通孔11Hとの間に位置し、中間挿通孔42は内側縁部22Nから突出したリブ部43に形成されている。
また、図12に示すように、他方の分割本体21Aには、前記リブ部43が係入する半円状のリブ受け部45と、前記挿通筒部23の基端が係入する半円状の筒受け部46が設けられている。尚、前記リブ部43とケース11の挿通孔11Hとの間にはリング状の弾性部材47が設けられ、この弾性部材47にリール紐4が挿通している。
前記操作部35は、前記挿通部34の断面より大きく、その上面部35Jは湾曲面に形成され、帽子を模した形状をなし、ビス(図示せず)により前記挿通部34の先端に固定されている。
図17に示すように、前記中間挿通孔42と前記挿通筒部23の間において、前記係止溝36にリール紐4がほぼ真直ぐに挿通されており、ロック解除位置の溝段部31Bに摺動突部41が係入した位置から、操作部35を前側に移動するように操作して移動部材33を下側に移動すると、係止溝36がリール紐4の途中に係止し、中間挿通孔42と係止溝36と前記挿通筒部23との間でリール紐4がV字状に折り曲げられ、巻き取り及び引き出しの両方向にリール紐4が固定される。そして、この固定位置では、摺動突部41は溝段部31Aに係入している。
次に、前記固定部6の構成について説明する。図5及び図6に示すように、前記本体2の後部には、合成樹脂や金属等からなる左右一対の挿入受け部51,51が相互に平行で後向きに突設され、この挿入受け部51はパイプにより構成されており、挿入受け部51,51の間隔は前記ステー10Aより広く、左右の挿入受け部51,51の間には、前記ステー10Aを挿入する開口部52が設けられている。尚、挿入受け部51,51は前記分割本体21,21Aにそれぞれ一体に設けられている。
前記固定部6は、前記挿入受け部51,51の先端間を閉塞する閉塞部材たるU字状パイプ53を備え、このU字状パイプ53は、合成樹脂からなる。また、前記U字状パイプ53は、その端部側に前記対をなす挿入受け部51,51内にスライド自在に挿入する挿入部54,54と、この挿入部54,54の基端を連結する連結部55とを備え、前記挿入部54,54は平行に配置されている。また、一方の前記挿入部54には、長さ方向の溝部56が形成され、この溝部56に対応して、一方の前記挿入受け部51に雌螺子孔57を穿設し、この雌螺子孔57に操作ネジ58を螺合し、この操作ネジ58の先端を前記溝部56に圧接することにより、挿入受け部51に対してU字状パイプ53の挿入部54を位置固定することができる。また、前記操作ネジ58は金属製のネジ部と、このネジ部に一体に設けた樹脂製の操作頭部58Hとを備える。尚、前記溝部56の深さは挿入部54の直径の半分以上であり、その溝部56の長さ方向両端には壁部56A,56Aが設けられている。
そして、前記U字状パイプ53,溝部56,雌螺子孔57及び操作ネジ58により、固定部6の長さ調整手段59を構成しており、操作ネジ58を緩め或いは外して、挿入受け部51からU字状パイプ53の挿入部54を引き抜き、ステー10Aを開口部52に挿入した後、再び、挿入受け部51にU字状パイプ53の挿入部54を挿入し、ステー10Aの位置に合わせて挿入部54の挿入量を調整し、本体2を背もたれ部9の所望の位置に配置し、操作ネジ58によりU字状パイプ53を挿入受け部51に固定する。
前記本体2及びフック5は、布等の生地からなる袋状外装体61が着脱自在に外装される。この外装体61は、動物である象の頭を模した袋状の頭部62と、帽子部63とを備え、頭部62は、前記本体2に外装され、左右に耳部62A,62Aを有し、前記帽子部63は前記操作部35に外装される。また、フック5には、象の鼻を模した袋状の鼻部64が外装される。
このように本体2及びフック5を外装体61により外装することにより、本体2及びフック5を保護することができると共に、本体2及びフック5が擬似的に動物の一部を表すため、意匠性に優れたものとなる。
次に、前記荷物保持装置1の使用方法につき、説明する。上述したように固定部6によりステー10Aに本体2を取り付ける。図3などに示すように、手提げ袋などの取っ手71付きの荷物72を着座部8に置き、取っ手71にフック5を係止する。操作部35をロック解除位置としてリール紐4を引き出し可能な状態とし、取っ手71の形状及び位置に対応して、フック5を適した形状に折り曲げて係止する。フック5から手を離すと、ゼンマイ14により余分な部分が巻き取られ、リール紐4が緊張した状態となり、ここで操作部35を前側に倒すと、リール紐4が固定され、リール紐4は引き出し及び巻き取りできない状態となる。 このようにしてリール紐4の引出量が一定の状態で固定され、走行中やブレーキングなどにより、荷物72に慣性力が働いても、荷物72が着座部8からずれることなく、安定して保持することができる。
以上のように、荷物保持装置1は手軽に取り付けて簡便に使用することができ、カーブの走行中やブレーキングの際、荷物72が転がらず、運転に集中することができ、さらに、あらゆる車種及び荷物72の大きさに対応可能となる。また、荷物72を後部座席においても転がる心配もない。さらに、ボールジョイント15によりフック5を自由な形に動かし、保形することができる。尚、フック5を取っ手71に巻き付けるようにしてもよし、フック5を取っ手71の形状に沿うように屈曲してもよい。
このように本実施例では、請求項1に対応して、座席7の背もたれ部9とヘッドレスト10とを結合する結合杆たるステー10Aに取り付けられ、荷掛けフック5を備えた荷物保持装置1において、荷掛けフック5は複数のボールジョイント15を結合することにより構成され、且つ荷物72の形状に応じて屈曲自在であると共に、屈曲した状態で荷物72を固定する所定の保形力を有するから、フック5の形状を自由に変更することができ、バッグ,手提げ袋などの固定したい荷物72に応じたフック形状とすることができる。
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、本体2の内部にリール機構3を設け、このリール機構3により本体2から引出可能なリール紐4にフック5を連結したから、リール紐4の引出量により荷掛けフック5の座席7の着座面からの位置を変更できる。そのため荷物72の大きさに応じた位置にフック5を調整することができる。
また、このように本実施例では、請求項3に対応して、リール機構3は本体2の外部に設けられた操作部35を操作することによりリール紐4の引出量をロック可能であるから、リール紐4の引出量を任意の位置で固定することができる。また、本体2の外部に設けられた操作部35を操作する構造のため、使用者にとって使い勝手の良い構造とすることができる。
また、このように本実施例では、請求項4に対応して、本体2を結合杆たるステー10Aに固定する固定部6を備え、固定部6は、本体2に設けられステー10Aを間に挿入する対をなす挿入受け部51,51と、対をなす挿入受け部51,51の先端間を閉塞し、これら対をなす挿入受け部51,51に両端側が嵌合する閉塞部材たるU字状パイプ53とを備え、U字状パイプ53と挿入受け部51,51との嵌合深さが調整可能であるから、ステー10Aの位置が異なる多種多様な座席7に取り付けることが可能となる。
また、実施例上の効果として、ロック手段20は、リール紐4の引出と巻き戻しの両方をロックするから、着座部8の荷物72が跳ねるなどしても、リール紐4が巻き取られず、荷物72を安定して保持することができる。
また、挿通筒部23を本体2の前側で斜め下向きの位置に設けたから、下方の着座部8側にリール紐4を引き出し易くなる。さらに、本体2の上部に操作部35を設け、操作部35の上下動により移動部材33が本体2の周方向で上下に移動し、この移動部材33の移動により本体2下方の挿通筒部23のリール紐4をロックすることができ、操作部35が上部にあるから、操作し易いと共に、視認により操作部35のロック位置とロック解除位置の確認を容易に行うことができる。
さらに、ガイド板37の左,右縁37F,37Fをほぼ平行に形成し、これら左,右縁37F,37Fが内側縁部22N,22Nに挟まれて案内されるから、操作部35を安定して操作することができる。さらに、移動部材33の左右に設けた摺動突部41が、前記案内溝部31に摺動し、また、移動部材33によりリール紐4をロックする位置と、ロックを解除する位置とに対応して、前記案内溝部31には一段深い溝段部31A,31Bを形成したから、ロック位置と、ロック解除位置に操作部35を位置決めすることができる。
また、リール紐4の挿通部たる中間挿通孔42と同挿通部たる挿通筒部23の間において、リール紐4の途中をそれら挿通部から離すようにしてロックするから、リール紐4は中間挿通孔42,移動部材33及び挿通筒部23の3箇所で折曲げられるため、確実なロックを行うことができる。これによりリール機構3にロック手段20を組み込む必要がなく、構成簡易なリール機構3を用いることができる。
さらに、フック5は、先端のボールヘッド19に弾性体19Aを設けたから、フック5の先端に荷物72などが当たっても衝撃を緩衝できる。
また、前記本体2及びフック5は、布等の生地からなる外装体61を着脱自在に外装したから、前記本体2及びフック5の外面に加工を施すことなく、外観意匠性を向上することができる。
また、本体2は球形であるから、ステー10Aと挿入受け部51,51との間に隙間があって、本体2が斜めになっても背もたれ部9に安定して取り付けることができる。
図18〜図20は、本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。同図はリール機構3とロック手段20の変形例を示している。
前記リール13の外周に複数の係止爪81を周方向等間隔に設け、この係止爪81には、リール13の直径方向の係止面81Aと、この係止面81Aの他側に設けた逃げ面81Bとを備え、この逃げ面81Bは円弧状の湾曲面に形成され、前記係止面81Aは、リール13のリール紐4の引出方向に位置している。
前記操作部35は、前記本体2に前後方向移動可能に設けられ、手動操作により、図18に示すリール紐4のロック解除位置において位置固定可能であり、図19に示すロック位置においても位置固定可能に設けられている。また、操作部35の下部にはロック部材82が設けられ、このロック部材82は操作部35に対して昇降可能に設けられている。前記ロック部材82には、前記係止爪81に係脱可能なロック爪83が設けられ、このロック爪83には、前記係止面81Aに係止する係止受け面83Aと、前記逃げ面81Bに係合する逃げ受け面83Bが設けられている。また、操作部35に対して昇降自在に設けられたロック部材82は、図示しない付勢手段によりに常時下方に付勢されている。
したがって、操作部35を非ロック位置である本体2の上方に位置させれば、リール紐4を引き出すことができ、引き出し力を解除すると、リール紐4が巻き戻される。一方、フック5を荷物72に掛けた後、操作部35を前側に移動してロック位置に移動すれば、リール紐4を引き出す力が加わっても、係止爪81の係止面81Aに係止受け面83Aが係止してリール13が引き出し方向に回転することがなく、引出量をロックすることができる。ここで、リール紐4が緩んでいたり、緩んだりした場合は、ゼンマイ14の復元力によりリール13が巻き取り方向に回転し、ロック爪83の逃げ受け面83Bが係止爪81の逃げ面81Bに当り、前記付勢手段に抗してロック部材82が上昇し、リール13の巻き取り方向の回転が許容され、リール紐4が張設される。
このように本実施例では、リール機構3は本体2の外部に設けられた操作部35を操作することによりリール紐4の引出をロック可能であるから、上記実施例1と同様な作用・効果を奏する。
また、実施例上の効果として、ロック手段20は、リール紐4の引出量をロックし、一方、巻き取りを許容するから、荷物72にフック5を掛装した状態で、リール紐4が緩んでいても、自動的にリール紐4が巻き取られ、リール紐4を一定の張力で保持することができる。
尚、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、実施例では、フックを取っ手に係止する例を示したが、フックを荷物であるバッグの肩紐などに係止して使用してもよい。また、リール紐の材質は繊維や金属など各種のものを用いることができる。また、フックにはボールジョイントを10個用いているが、少なくともボールジョイントを4個以上とすることが好ましい。さらに、実施例では、本体側の挿入受け部をパイプにより構成し、挿入受け部に閉塞部材の端部を挿入して嵌合したが、閉塞部材をパイプにより構成し、閉塞部材の端部に挿入受け部を挿入して嵌合するようにしてもよい。また、リール紐の途中に係止する係止部は、実施例で示したスリット状の係止溝以外でも、半円状の係止溝や、溝のない移動部材33の他側縁などでもよい。
1 荷物保持装置
2 本体
3 リール機構
4 リール紐
5 フック
6 固定部
7 座席
8 着座部
9 背もたれ部
10 ヘッドレスト
10A ステー(結合杆)
13 リール
15 ボールジョイント
35 操作部
51 挿入受け部
52 開口部
53 U字状パイプ(閉塞部材)
59 長さ調整手段
71 取っ手
72 荷物

Claims (4)

  1. 座席の背もたれ部とヘッドレストとを結合する結合杆に取り付けられ、荷掛けフックを備えた荷物保持装置において、
    前記荷掛けフックは、複数のボールジョイントを結合することにより構成され、且つ荷物の形状に応じて屈曲自在であると共に、屈曲した状態で荷物を固定する所定の保形力を有することを特徴とする荷物保持装置。
  2. リール機構を本体の内部に設け、前記リール機構により前記本体から引出可能なリール紐に前記フックを連結したことを特徴とする請求項1記載の荷物保持装置。
  3. 前記リール機構は前記本体の外部に設けられた操作部を操作することにより前記リール紐の引出をロック可能なことを特徴とする請求項2記載の荷物保持装置。
  4. 本体を前記結合杆に固定する固定部を備え、
    前記固定部は、前記本体に設けられ前記結合杆を間に挿入する対をなす挿入受け部と、前記対をなす挿入受け部の先端間を閉塞し、これら対をなす挿入受け部に両端側が嵌合する閉塞部材とを備え、
    前記閉塞部材と前記挿入受け部との嵌合深さを調整可能なことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の荷物保持装置。
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