JP5547543B2 - 印刷用凸版 - Google Patents

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Description

この発明は、版材の表面に設けられ、被印刷体にインキを転移させてそれぞれ網点を印刷するための網点印刷用の突起部(以下、網点突起部という。)が複数個形成された印刷用凸版に関する。
従来から、印刷用凸版は、例えばフレキソ印刷に採用される。周知のように、フレキソ印刷では、柔軟な弾力性のある版材が使用され、インキとしては水性インキやUVインキが使用される。版材に弾力性があるので、表面に多少の凹凸のある段ボール等の印刷にも適している。
このフレキソ印刷では、版材に弾力性がある等の理由により、印刷される点(ドット)が太ってドットゲインが大きくなることや粒状性(画像のざらつきを表す濃度の揺らぎ)が問題となる。
特許文献1には、缶の胴(缶胴)への印刷のための印刷用凸版が開示され、この印刷用凸版は、べた部の高さに対して突起部の高さが低くされている。そのため、突起部がブランケットに押圧される際の潰れによる変形が少なくなり、ドットゲインの増加を抑えることができると記載されている。
特許文献2には、缶胴への印刷のための印刷用凸版が開示され、この印刷用凸版は、網点面積率が所定の値以下の網点を印刷する突起部の高さを、網点面積率の減少に従い低くなるようにしている。これにより、網点面積率の小さな網点に対応する突起部がブランケットに食い込む量が減少し、小さな網点の太りを低減することができると記載されている。
特許文献3には、印刷画像における網点面積率5[%]以上40[%]以下の網点面積率を境として、網点部の高さをべた部高さに対して0[μm]〜500[μm]低下させたフレキソ用印刷版が開示され、ドットゲイン品質に優れた印刷用凸版が作成できると記載されている。
特許文献4には、第1及び第2ビーム径のレーザビームを利用して、一般的に、フレキソ印刷用等の印刷用凸版を製作するための製版時間を短縮する製版方法が開示されている。
特開2008−230195号公報(段落[0008]、図3) 特開2008−183888号公報(段落[0011]、[0026]、図7) 特開2007−185917号公報(段落[0017]、[0018]、図1) 特開2006−95931号公報(段落[0017]、図1)
しかしながら、上記特許文献1〜4に係る印刷用凸版においては、以下の問題がある。
第1に、同一の網点面積率で、全ての網点について一律に突起部(彫刻低層化量)をあるレベルに切り替えると、例えば、この出願に添付した図面中、図23Aに示すように、彫刻版のべた部2に対して、彫刻版の低層化網点部4、4a、4bを一律に高さhcだけ低く形成すると、彫刻版のべた部2と彫刻版の低層化網点部4、4a、4bとの境界近傍にある彫刻版の低層化網点部4a、4bでは、印圧がほとんどかからないため、印刷用紙6の該当部分8では、印刷用紙6に網点が印字されないか、かすれてしまうという問題(べた部近傍非印字欠陥という。)がある。
すなわち、図23Bの印刷物6pにおいて、ダブルハッチングで描いたべた部2p近傍の網点部4pにおいて、印字がされないか濃度が薄くなる部分8pが発生する不具合が発生する。
第2に、同一の網点面積率で、全ての網点について一律に突起部(彫刻低層化量)をあるレベルに切り替えると、印刷時において、例えば、網点面積率の異なる領域が隣り合う網点領域同士において、印圧のかかり方が不安定になるため、印字の場所により濃度のばらつきが発生し、繰り返し印字される際の印字再現性が不安定になるという問題がある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、小さな網点の局所太りを回避し、べた部近傍非印字欠陥の発生を解消し、又は低層化したことによる印圧の不安定性を解消することを可能とする印刷用凸版を提供することを目的とする。
この発明に係る印刷用凸版は、版材の表面に設けられ、被印刷体にインキを転移させてそれぞれ網点を印刷するための網点突起部が複数個形成された印刷用凸版において、平網部領域中で、隣接して形成される高さレベルが異なる前記網点突起部を有することを特徴とする。
この発明によれば、平網部領域中で、隣接して形成される高さレベルが異なる網点突起部を有するようにしたので、例えば、べた部近傍の網点突起部の高さをべた部と同じ高さか僅かに低い高さにすることにより、前記べた部近傍非印字欠陥の発生を解消することができ、また、印圧のかかり方が不安定にならないように、網点突起部の高さレベルを設定することができる。
この場合、前記平網部領域中で、隣接して形成される網点突起部の高さが、少なくとも3レベルあるようにすることで、よりきめ細かな制御が可能になり、印刷物上で良好な粒状性を有する画質を得ることができる。
さらに、前記平網部領域中で、隣接して形成される4個の網点突起部の高さの中、高さが最も高いレベルの網点主突起部と、高さが最も低いレベルの網点突起部との間の高さの差が少なくとも15[μm]あるようにされているようにすることが好ましい。
前記網点突起部を形成する際の彫刻ばらつきがあっても、ばらつきは、最大で10[μm]程度であるので、平網部領域を構成する複数の網点突起部に高低差を設けることができる。
この場合、前記平網部領域中で、高さが最も高いレベルの網点主突起部の存在する密度割合が5[%]以上50[%]以下にされていることが好ましい。なお、網点主突起部の存在する密度割合は、デジタル的に設定することを考慮した場合、1/16、1/8、1/4、1/2ぐらいに設定すればよい。
ここで、前記平網部領域中で、前記網点主突起部の配置が分散配置されていることが好ましい。
このことは、理解の便宜のために、例えば、4×4正方マトリクス状の網点突起部が敷きつめられて配置された平網部領域中、5×5の網点突起部からなる正方形部分を考慮した場合、網点主突起部は、前記正方形部分の1頂点位置とこの1頂点位置と対向する頂点との間を通る対角線上、対向する頂点の内側の位置に分散配置する(図12B参照)。
網点主突起部の分散配置により、印圧が均一化され、特に、ハイライト階調側での低層化したことによる印圧の不安定性を解消することができるとともに、小さな網点の局所太りを回避することができる。
この場合において、前記網点がAM網点であってもよい。
分散配置のより多くの具体例について説明すると、前記網点主突起部の中心が、正三角形、正方形、長方形、ひし、平行四辺形、正六角形など、全ての辺の長さが等しいか対向する辺の長さが等しい多角形格子の頂点及び中心に分布されているようにすれば、均一に分散される。
さらに、前記網点がFM網点であるとき、前記網点主突起部の中心の分布が、ブルーノイズ型FM網点の中心の分布に基づいているようにすることが好ましい。人間の視覚は,ある空間周波数(概ね10[c/mm])以上ではほとんど感度がないので,疑似的なランダムパターンの分布を操作して、前記網点主突起部の中心の空間周波数分布がこの周波数以上となるようにすることで粒状性を目立たないようにすることができる。
なお、前記平網部領域が、隣接する複数の前記網点突起部から形成される網点ブロックに分割され、前記網点ブロック内の前記網点突起部の高さレベルの配列パターンが、前記平網部領域内で周期的に繰り返されているようにすることが好ましい。
例えば、前記網点ブロックが、4×4個の前記網点突起部から構成され、前記網点突起部の高さが3レベルであって、高さが最も高い第1レベルの前記網点主突起部となる前記網点突起部の個数が2個とされ、高さが次に高い第2レベルの前記網点突起部の個数が6個とされ、高さが最も低い第3レベルの前記網点突起部の個数が8個とされ、隣り合う同一網点突起部配置の網点ブロックの境界で、同一レベルの網点突起部が上下左右に並ばないように配置することで、トーンジャンプの少ない滑らかな階調を達成することができる。
同様に、前記網点ブロックが、2×2個の前記網点突起部から構成され、前記網点突起部の高さが3レベルであって、高さが最も高い第1レベルの前記網点主突起部となる前記網点突起部の個数が1個とされ、高さが次に高い第2レベルの前記網点突起部の個数が1個とされ、高さが最も低い第3レベルの前記網点突起部の個数が2個とされ、隣り合う同一網点突起部配置の網点ブロックの境界で、同一レベルの網点突起部が上下左右に並ばないように配置することで、トーンジャンプの少ない滑らかな階調を達成することができる。
さらにまた、前記平網部領域が、隣接する複数の前記網点突起部から形成される網点ブロックに分割され、前記網点ブロック内の前記網点突起部の高さレベルの配列パターンが、前記平網部領域内で周期的に繰り返されており、前記網点ブロックが、2×2個の前記網点突起部から構成され、前記網点突起部の高さが2レベルであって、高さが最も高い第1レベルの前記網点主突起部となる前記網点突起部の個数が1個とされ、高さが次に高い第2レベルの前記網点突起部の個数が3個とされ、同一網点突起部配置の前記網点ブロックが連続的に配置されているようにすることで、トーンジャンプの少ない滑らかな階調を達成することができる。
この発明によれば、印刷用凸版の平網部領域中で、隣接して形成される網点突起部の高さが、異なるレベルにされている区画を有する構成としたので、小さな網点の局所太りを回避し、ベた部近傍非印字欠陥の発生を解消し、又は、低層化したことによる印圧の不安定性を解消することができるという効果が達成される。
この発明の実施形態に係る印刷用凸版を作成する製版作成システム例の構成図である。 印刷用凸版が装着されるフレキソ印刷機例の基本的な構成図である。 この実施形態に係る印刷用凸版の例の模式的断面図である。 前記製版作成システム中、スクリーニング処理部及び網点突起部高さレベル決定部の詳細な構成(機能)を示す機能ブロック図である。 スクリーニング処理部及び網点突起部高さレベル決定部の動作説明に供される説明図である。 画像データを網点突起部高さレベルデータに変換する変換特性図である。 網点ブロックの繰り返し配列パターンを示す説明図である。 印刷用凸版を作成するためのレーザ彫刻機例の概略構成を示す平面図である。 この実施形態に係る印刷用凸版を用いて印刷物上に形成した画像の模式図である。 この実施形態に係る印刷用凸版の他の例を用いて印刷物上に形成した画像の模式図である。 網点ブロックの他の例の繰り返し配列パターンを示す説明図である。 図12Aは、網点ブロックのさらに他の例の繰り返し配列パターンを示す説明図である。図12Bは、図12Aの配列パターンに基づき作成される印刷用凸版の一般的表現での模式図である。 画像データを網点突起部高さレベルデータに変換する他の例の変換特性図である。 図12Aの配列パターンの具体例と、この具体例に基づき作成される印刷用凸版(網点面積率の比較的に高い側)の具体例を示す模式図である。 図12Aの配列パターンの具体例と、この具体例に基づき作成される印刷用凸版(網点面積率の比較的に低い側)の具体例を示す模式図である。 図16Aは、網点ブロックのさらに他の例の繰り返し配列パターンを示す説明図である。図16Bは、図16Aの配列パターンに基づき作成される印刷用凸版の一般的表現での模式図である。 図16Aの配列パターンの具体例と、この具体例に基づき作成される印刷用凸版(網点面積率の比較的に高い側)の具体例を示す模式図である。 図16Aの配列パターンの具体例と、この具体例に基づき作成される印刷用凸版(網点面積率の比較的に低い側)の具体例を示す模式図である。 図19Aは、網点ブロックのさらに他の例の繰り返し配列パターンを示す説明図である。図19Bは、図19Aの配列パターンに基づき作成される印刷用凸版の一般的表現での模式図である。 図19Aの配列パターンの具体例と、この具体例に基づき作成される印刷用凸版(網点面積率の比較的に高い側)の具体例を示す模式図である。 図19Aの配列パターンの具体例と、この具体例に基づき作成される印刷用凸版(網点面積率の比較的に低い側)の具体例を示す模式図である。 網角度が45度の場合の閾値データと網点セルの大きさの関係説明図である。 図23Aは、従来技術に係る印刷用凸版の説明図である。図23Bは、従来技術に係る印刷用凸版を用いて印刷形成された画像の説明図である。
以下、この発明に係る印刷用凸版について、当該印刷用凸版を作成する製版作成システムとの関係において好適な実施形態を挙げ、図面を参照して説明する。
図1は、この実施形態に係る製版作成システム10(印刷用凸版作成システム)の構成を示している。製版作成システム10は、基本的には、RIP(Raster Image Processor)処理部12と、スクリーニング処理部14と、網点印刷用突起部(網点突起部という。)高さレベル決定部16と、印刷用凸版作成部18とから構成される。
RIP処理部12は、コンピュータ等を用いて編集された印刷原稿のベクトル画像を表現するPDF(Portable Document Format)データやPS(PostScript;登録商標)データ等のページ記述言語(Page Description Language)データをラスタ画像データIrに展開する。
ラスタ画像データIrを構成する各画像データIi(各画素データ)は、階調値として、通常、例えば、256(0〜255)階調等を採るが、この実施形態では、理解の便宜のために、256(0〜255)階調は、対応する網点面積率Harで0〜100[%]に変換されているものとする。すなわち、画像データIiは、0〜100の値を採るものとする。画像データIiがIi=100の場合、ベた部200(図3参照)が形成される。画像データIiがIi=0の場合、網点突起部(網点印刷用突起部、又は、単に突起部)204(図3参照)は、形成されない。
スクリーニング処理部14は、前記ラスタ画像データIrを、予め指定された網(AM網点、又はFM網点、網点の形状)、角度、スクリーン線数等の条件下にスクリーニング処理して2値画像データIbに変換する。
網点突起部高さレベル決定部16は、前記2値画像データIbを網点突起部高さレベルデータ(網点突起部高さレベルともいう。)Lhに変換する。
印刷用凸版作成部18は、深さデータ変換部18aと、後述するレーザ彫刻機60(図8)を備える彫刻型CTP(Computer To Plate)描画機18bとを備える。そして、前記網点突起部高さレベル決定部16から供給される網点突起部高さレベルデータLhを、印刷用凸版作成部18を構成する深さデータ変換部18aにより、深さデータ(彫刻深さデータ)Dに変換し、この深さデータDに基づき、フレキソ版材(合成樹脂製又はゴム製等の弾性材)に対して、彫刻型CTP描画機18bによるレーザ彫刻処理を施して、複数の網点突起部204(図3参照:例えば、網点主突起部204m及び網点突起部204s、又は網点主突起部204m、網点突起部204s、及び網点突起部204t等)が形成された印刷用凸版Cを作成する。
図2は、フレキソ印刷機20の基本的な構成を示している。フレキソ印刷機20は、上述のようにして作成された印刷用凸版(フレキソ印刷版)Cと、この印刷用凸版Cが両面テープ等のクッションテープ44を介して取り付けられる版胴46と、ドクターチャンバ48によりインキが供給されるアニロックスローラ50と、圧胴52とから構成される。
印刷用凸版Cの表面に形成された網点突起部204の頂部(印刷面)には、アニロックスローラ50からインキが転移され、このインキは、印刷用凸版Cが取り付けられた版胴46と圧胴52との間に挟持されて搬送される段ボール等の被印刷体54に転移され、網点により画像が形成された印刷物Pが作成される。
図3は、この実施形態に係る印刷用凸版Cの例の模式的断面図である。印刷用凸版Cは、印刷用凸版Cが版胴46の外周面に配設された状態において、径方向の最も外方に位置するべた部200と、このベた部200からレーザ彫刻により径方向内方に向けて最も凹まされた基底部202と、レーザ彫刻により基底部202から径方向外方に向けて突出するように彫刻されて略円錐台状にされた網点突起部204とから構成されている。網点突起部204中、同一の網点面積率Harの平網部領域A中、後述する網点ブロック(網点区画ともいう。)を構成する網点突起部204の中で、最も高い網点突起部高さレベルLh1を有する網点突起部204を、網点主突起部204mという。
網点面積率HarがHar=100[%]のベた部200の基底部202からの高さレベルLhがLh=Lh200(深さデータDの最大深さDmaxに対応する。)の実際値は、フレキソ版材等に依存するが、基底部202の高さレベルを0[μm]レベル基準として、概ね100〜200[μm]の間の値になっている。
図3に描いた網点突起部204は、同一の網点面積率Harの平網部領域Aで、印刷面(網点突起部204の頂部)の高さが複数の(図3では、3つの)高さレベル(網点高さレベルLh1、Lh2、Lh3;Lh1>Lh2>Lh3)にされている点に留意する。
同一の網点面積率Harの平網部領域Aを構成する網点突起部204のうち、最高網点高さレベルLh1(べた部200からの深さレベルD1)を有する網点突起部204を、この明細書では、上述したように、網点主突起部204mという。図3例の印刷用凸版Cでは、3個の網点主突起部204mを描いている。
さらに、図3例の印刷用凸版Cでは、高さが最も高いレベルの網点主突起部204mの他、高さが次に高い網点高さレベルLh2{Lh2<Lh1;深さレベルD2(D2>D1)}の網点突起部204sと、高さが最も低い網点高さレベルLh3{Lh3<Lh2<Lh1;深さレベルD3(D3>D2>D1)}の網点突起部204tを描いている。
再び図1を参照すると、製版作成システム10の構成要素中、この発明に係る主要な構成要素は、コンピュータによる処理(CPUがプログラムを実行してデータ処理を行う処理)が行われるスクリーニング処理部14及び網点突起部高さレベル決定部16であり、以下、このスクリーニング処理部14及び網点突起部高さレベル決定部16の構成並びに処理を中心に説明する。残余の構成要素の大部分は、特許文献1〜4等により周知であり、その詳細な説明を省略する。
図4は、スクリーニング処理部14及び網点突起部高さレベル決定部16の詳細な構成(機能)を示す機能ブロック図である。
図5は、スクリーニング処理部14及び網点突起部高さレベル決定部16の動作説明に供される数値例の説明図である。
図6は、図4中の網点突起部高さレベル算出部35に設定されて、画像データIiを網点突起部高さレベルデータLhに変換する変換特性図である。
図7は、網点ブロックHbrの繰り返し配列パターンの説明図である。
図4及び図5に示すように、スクリーニング処理部14の閾値データ格納部33には、0〜99の値を採る閾値Tiの配列である閾値データ(閾値マトリクス)Tdが格納されている。
スクリーニング処理部14を構成する2値化処理部34は、ラスタ画像データIrを構成する各画像データ(画素データ)Ii(0≦Ii≦100)と、閾値データ格納部33に格納されて読み出された閾値データTdの各閾値Ti(0≦Ti≦99)とを比較し、次の(1)式に基づき、値0又は値1をとる2値画像データIbを構成する各2値画像データIbiを作成する。
Ii≦Ti→0、Ii>Ti→1 …(1)
なお、この実施形態において、上記のように、画像データIiは、0〜100[%]の網点面積率Harで表しており、0〜100[%]の網点面積率Harの中、網点面積率HarがHar=0〜10[%]程度が、画像中のハイライト階調部に対応し、網点面積率HarがHar=10〜99[%]が、画像中の中間調階調部に対応し、網点面積率HarがHar=100[%]が、画像中のべた部に対応する。一般に画像中のハイライト階調部に対応して形成される前記網点突起部204を小点(あるいは網の小点)という場合がある。
網点ブロック決定部31は、印刷用凸版C上又は当該印刷用凸版Cに対応する2値画像データIb上で、同一の網点面積率Harの平網部領域Aにおいて、処理単位の1個の網点ブロックHbrが何区画(何個)の網点セルHcにより形成されるのかを決定するとともに、網点セルHcに対応して形成される網点突起部204(網点突起部204は、AM網点の場合には、1個の網点セルHcに対応して1個形成される。以下、基本的には、AM網点を例として説明する。)の印刷面の高さが、1個の網点ブロックHbrの中で何レベル(この実施形態では、後述するように、レベルI及びレベルIIの2レベル、又はレベルI〜IIIの3レベル)の網点突起部高さレベルLhを採るのかを決定し、さらに、各網点セルHcに対応して形成される網点突起部204が、複数の網点突起部高さレベルLh中、どのレベルの網点突起部高さレベルLhを採るのかの配列パターンを割り付ける。
図5例では、1個の2×2個の網点突起部からなる網点ブロックHbrに対して、それぞれ、網点突起部高さレベルLh1の第1網点セルHcIを1個、網点突起部高さレベルLh2(Lh1>Lh2)の第2網点セルHcIIを3個割り付けている。
1個の網点セルHcの大きさは、閾値データTdの大きさと同じ大きさになっている。上述したように、1個の網点セルHcに対応して、1個の網点突起部204が形成される。
なお、通常、網点ブロックHbrは、網点セルHcのn(nは2以上の整数)個により形成される。
[第1実施例]
この第1実施例においては、上述したように、1個の網点ブロックHbrは、2×2個配列の網点セルHc(図5参照)から構成される。網点セルHcは、網点面積率Harが所定値、例えばハイライト階調に対応する10[%]以下の値において、網点セルHcの位置に対応して形成される網点突起部204の印刷面の高さが異なるレベル(複数のレベル)とされる2種類の網点セルHc(第1網点セルHcIが1個と第2網点セルHcIIが3個)とから構成されている。
換言すれば、2×2個の網点セルHcから構成される図5例の網点ブロックHbrでは、網点ブロック中の右下に配置される1個の第1網点セルHcIと右上、左上、左下に配置される3個の第2網点セルHcIIとから1個の網点ブロックHbrが構成される。
網点突起部204の高さレベル(網点突起部高さレベル)Lhは、図6の変換特性図に示すように、第1網点セルHcIに適用される第1変換特性100Iでは、網点面積率Har(画像データIi)が0〜[%]に変化するのに応じて網点突起部高さレベルLh=0(相対値)から網点突起部高さレベルLh=100(相対値の最大値)まで変化させ、網点面積率(画像データIi)が〜100[%]の間では網点突起部高さレベルLh=100を保持するように変換されて決定される。
一方、第2網点セルHcIIに適用される第2変換特性100IIでは、網点面積率Har(画像データIi)が0〜10[%]に変化するのに応じて網点突起部高さレベルLh=0(相対値)から網点突起部高さレベルLh=100(相対値の最大値)まで変化させ、網点面積率(画像データIi)が10〜100[%]の間では網点突起部高さレベルLh=100を保持するように変換されて決定される。
このように、網点面積率Har(画像データIi)と網点突起部高さレベルLhとの変換特性100は、第1変換特性100Iと、第2変換特性100IIとから構成されている。そして、上述したように、第1変換特性100Iは、図5に示した網点ブロックHbr中の第1網点セルHcIに適用され、第2変換特性100IIは、第2網点セルHcIIに適用される。
なお、変換特性100は、テーブル又は数式で記憶しておくことができる。
ここで、ラスタ画像データIrの一部が、図5に示すように、それぞれ、値「5」の同一の網点面積率Harからなる8×8画素領域の画像データ(画素データ)Iiから構成されているものとしている。
画像データIrの大きさは、網点ブロックHbrの大きさと同じ(4個の網点セルHcの大きさと同じ)に区分され、画像データIrは、網点ブロックHbr単位の大きさで処理がなされる。
2値化処理部34による2値化処理では、4×4個の閾値Tiからなる閾値データTdと、各網点セルHcI、HcIIに対応する大きさの4×4個の画像データIiからなる画像データIrの対応部分の当該4×4個の画像データIiとが大小比較される。そして、網点ブロックHbrのサイズに等しい画像データIr(8×8個の画像データIi)が、網点セルHcの4個分に対応して値0又は値1を採る2値画像データIb(4×4個の2値画像データIbiの4個分)に変換される{前記(1)式参照}。
このようにして2値化処理部34により変換された2値画像データIbが、網点突起部高さレベルデータ作成部36により網点突起部高さレベルデータLhに変換される。
この場合、画像データ座標決定部32により、ラスタ画像データIr中の画像データIiの位置が、網点ブロックHbr中、どの位置(座標)の網点セルHcに位置するか、そして、網点セルHcの中のどの位置(座標)に位置するが決定される。
そして、網点突起部高さレベル算出部35において、図5に示す2値画像データIb中、値が「1」となっている画像データIbiが、図5に示した変換特性100I、100IIが参照されて、(Hbr,Ii,Ibi)=(HcI,5,1)の第1網点セルHcIでは、第1変換特性100Iが参照されて網点突起部高さレベルLhが、Lh=Lh1=90とされ、(Hbr,Ii,Ibi)=(HcII,5,1)の残り3個の第2網点セルHcIIでは、第2変換特性100IIが参照されて網点突起部高さレベルLhが、Lh=Lh2=80とされる。なお、画像データIbiの値が「0」では、網点突起部高さレベルLhは、Lh=0とされる。
このようにして図5中、右側中間位置に示す同一の網点面積率Harのラスタ画像データIrが、図5中、右下位置に示す網点突起部高さレベルデータ(符号は、網点突起部高さレベルデータもLhとする。)Lhに変換される。
この網点突起部高さレベルデータLhに基づき、図1に示す印刷用凸版作成部18にて、網点セルHcIに対応する部分では、Lh1=90となっている隣接する4個からなる領域が1個の網点突起部高さレベルLh=Lh1=90の網点主突起部204m(図3参照)とされ、網点突起部セルHcIIに対応する残りの部分では、Lh=80となっている隣接する4個からなる領域がそれぞれ1個の網点突起部高さレベルLh=Lh2=80の網点突起部204s(図3参照)とされる。
図7は、同一の網点面積率Harを有する図5に示したラスタ画像データIrの領域を横方向及び縦方向に繰り返し並べた領域に対応する網点ブロックHbrの繰り返し配列パターンのイメージを示す説明図である。
以上のようにして、インキが付けられる網点突起部204の印刷面の高さが、同一の網点面積率Harの平網部領域Aで複数(この第1実施例では2つ)の高さレベルにされている印刷用凸版Cを作成することができる。
印刷用凸版Cの作成について、追加的に説明すると、網点突起部高さレベル決定部16により決定された網点突起部高さレベルデータLhが印刷用凸版作成部18に送信され受信されると、印刷用凸版作成部18の深さデータ変換部18aは、前記網点突起部高さレベルデータLhを、対応する深さデータD(図3参照)に変換する。
彫刻型CTP描画機18bは、この深さデータDに基づき、フレキソ版材Fに対して、レーザ彫刻処理を施し、複数の網点突起部204及びべた部200が形成された印刷用凸版Cを作成する。
図8は、印刷用凸版Cを作成するための彫刻型CTP描画機18bを構成するレーザ彫刻機60の概略構成を示す平面図である。
レーザ彫刻機60は、露光ヘッド62を有し、露光ヘッド62は、ピント位置変更機構64と、副走査方向ASへの間欠送り機構66を備えている。
ピント位置変更機構64は、露光ヘッド62を版材(フレキソ版材)Fが取り付けられたドラム68面に対して前後移動させるモータ70とボールネジ71を有し、モータ70の制御によりピント位置を移動させることができる。
間欠送り機構66は、露光ヘッド62が搭載されたステージ72を副走査方向ASに移動させるもので、ボールネジ74とこれを回転させる副走査モータ76を有し、この副走査モータ76の制御により、露光ヘッド62をドラム68の軸線78の方向に間欠送りできる。
ドラム68上でフレキソ版材Fは、チャック部材80によりチャックされる。このチャック部材80の位置は、露光ヘッド62による露光を行わない領域である。ドラム68を回転させながら、この回転するドラム68上の版材Fに対し、露光ヘッド62からレーザビームLを照射することにより、版材Fの表面に網点突起部204を形成するためのレーザ彫刻を行う。そして、ドラム68の回転により、露光ヘッド62の前をチャック部材80が通過するときに、副走査方向ASに間欠送りを行い、次のライン分のレーザ彫刻を行う。
このように、ドラム68の回転による版材Fの主走査方向MSへの送りと、露光ヘッド62の副走査方向ASの間欠送りを繰り返すことにより、露光操作位置が制御されるとともに、各露光操作位置毎の深さデータDによりレーザビームLの強度やオンオフが制御され、フレキソ版材Fの主面に所望の形状のレリーフである網点突起部204がレーザ彫刻される。
網点突起部204が形成された版材Fは、印刷用凸版Cとされ、上述したフレキソ印刷機20に装着される。
フレキソ印刷機20では、図2に示したように、印刷用凸版Cの表面に形成された網点突起部(網点印刷用突起部)204の頂部(印刷面)に、アニロックスローラ50からインキが転移され、このインキは、印刷用凸版Cが取り付けられた版胴46と圧胴52との間に挟持されて、矢印方向に搬送される段ボール等の被印刷体54に転移され、網点により画像が形成された印刷物Pが作成される。
図9は、印刷物Pa上に実現した例としての画像の模式図を示している。この画像は、ベた部200(図3参照)により印刷形成されたダブルハッチングで示すベた部200sの画像と、網点面積率Harが10[%]以下の同一パーセントの平網部領域Aaの画像とから構成されている。
この図9例では、網点面積率Harが同一パーセントの平網部領域Aaの画像は、図3で印刷用凸版Cを参照して説明したように、高さが最も高いレベルの最高網点高さレベルLh1を有する網点主突起部204mにより印刷形成された主網点214mと、高さが次に高い網点高さレベルLh2を有する網点突起部204sにより印刷形成された網点214sとからなる規則的な配列により構成される。この場合、印刷用凸版Cもまた、平網部領域Aaを印刷形成するための平網部領域中で、隣接して形成される網点主突起部204mと網点突起部204sの高さが異なるレベルにされている区画、すなわち網点ブロックHbrの領域を有する点に留意する(図7も参照)。
このようにして印刷形成された印刷物Paは、画像のハイライト階調に対応する平網部領域Aaにおいて、主網点214m、網点214sの局所太りを回避し、かつベた部200s近傍の非印字欠陥の発生を、主網点214mの配置により解消することができる。
[第2実施例]
図9例に代替して、図10の印刷物Pa´に示すように、網点面積率Harが同一パーセントの平網部領域Aa´の画像が、図3で印刷用凸版Cを参照して説明したように、高さが最も高い最高網点高さレベルLh1を有する網点主突起部204mにより印刷形成された主網点214mと、高さが次に高い網点高さレベルLh2を有する網点突起部204sにより印刷形成された網点214sと、高さが最も低い網点高さレベルLh3を有する網点突起部204tにより印刷形成された網点214tとからなる規則的な配列により構成するようにしてもよい。
図10例の場合、印刷用凸版Cの平網部領域は、図11に示すような網点ブロックHbr´の区画(領域)の繰り返し配列とされる。網点セルHcは、高さが異なる3種類の網点セル(1個の第1網点セルHcIと、2個の第2網点セルHcIIと、1個の第3網点セルHcIII)が用いられている。
[第3実施例]
次に、高さが異なる3種類の網点セル(第1網点セルHcIと第2網点セルHcIIと第3網点セルHcIII)を利用する際の、網点突起部高さレベル決定部16による網点突起部高さレベルデータLhの具体的な処理例について説明する。
ここでは、図12Aに示すように、4×4個配列の網点セルHc(第1〜第3網点セルHcI、HcII、及びHcIII)からなる網点ブロックHbrbの配列パターンを示している。
図12Bは、図12Aに示した網点ブロックHbrbに対応して形成される同一の網点面積率Harの平網部領域Abを構成する印刷用凸版Cabの基本パターン(一般的表現)を模式的に示している。破線の四角形で囲った部分も、網点ブロックHbrbという。
図12A及び図12Bの網点ブロックHbrbを参照すれば、主網点セルHcIの対応位置に、網点主突起部204m(黒丸で描いている。)が形成され、網点セルHcIIの対応位置に、網点突起部204s(丸の中にクロスハッチングを描いている。)が形成され、網点セルHcIIIの対応位置に、それぞれ網点突起部204t(丸の中にハッチングを描いている。)が形成される。
第1〜第3網点セルHc1、HcII、及びHcIIIに対応して印刷用凸版Cに形成される網点主突起部204m、網点突起部204s、及び網点突起部204tの網点突起部高さレベルLhの決定の仕方の例について次に説明する。
図13は、図12A例の網点ブロックHbrbに適用される網点面積率Harと網点突起部高さレベルLhとの変換特性102を示している。変換特性102は、上述したように、網点突起部高さレベル算出部35に格納される。
この変換特性102は、第1変換特性102I、第2変換特性102II、及び第3変換特性102IIIから構成されている。
第1〜第3変換特性102I、102II、及び102IIIが、それぞれ、第1〜第3網点セルHc1、HcII、HcIIIに対応して適用される。
第1〜第3変換特性102I、102II、及び102IIIの横軸は、画像データIiの網点面積率Harであり、縦軸は、網点突起部高さレベルLhと、この網点突起部高さレベルLh対応する深さデータDを示している。深さデータDは、フレキソ版材Fのレーザ彫刻機60による低層化量(彫刻深さ量)を示している。その意味で、網点突起部高さレベルLhは、彫刻高さ量ということもできる。
網点突起部高さレベルLhは、ベた部を「100」とし、Lh=100が、深さデータD=D0=0[μm]に対応する。これを含めて、網点突起部高さレベルLhを、5レベル(5段階)に分けている。
網点突起部高さレベルLhと深さデータDの符号との関係と、深さデータDと実際の深さレベル[μm]との関係は、以下の例のようにしている。
Lh:D=100:D0→D0=0[μm]、
Lh:D=95:D1→D1=5[μm]、
Lh:D=90:D2→D2=10[μm]、
Lh:D=85:D3→D3=15[μm]、
Lh:D=80:D4→D4=20[μm]、
80>Lh≧0→D≒100〜200[μm]中の適当な値。
図13に示すように、網点面積率Harが0〜10[%]程度のハイライト階調全領域に対応する、網点面積率Har、すなわちある階調値の網点面積率Harに対して彫刻高さである網点高さレベルLhが、網点セルHcI、HcII、HcIIIの順で徐々に低くなるように決めることにより、トーンジャンプの少ない滑らかな階調表現を実現することができる。
また、ハイライト階調全領域において、各網点セルHcI、HcII、HcIII毎に、網点面積率Harの増加に対応して、網点高さレベルLhが第1〜第3変換特性102I、102II、及び102IIIに示すように、略平行して連続的に高くなるように設定することにより、印刷形成された画像上で特異な周期パターンが目立たない優れた高品位のパターンを実現することができる。
図14及び図15に、図12Aの網点ブロックHbrb及び図13の変換特性102(102I、102II、及び102III)の設定に基づき決定される、画像データIiがIi=I1〜I10の各網点面積率Harにおける周期パターンの基本となる網点ブロックHbrb1〜Hbrb10と、その網点ブロックHbrb1〜Hbrb10により形成される同一の網点面積率Harの平網部領域A1〜A10を有する印刷用凸版C1〜C10上の配列パターンを示す。
例えば、網点ブロックHbrb5について説明すると、図13の画像データIi=I5において、突起部高さレベルLhは、{Lh=100、D=D0(網点主突起部204m)}、{Lh=90、D=D2(網点突起部204s)}、{Lh=80、D=D4(網点突起部204t)}と決定され、図12Aの網点ブロックHbrbの第1〜第3網点セルHcI、HcII、及びHcIIIの配列を参照すれば、図14に示すように、網点ブロックHbrb5の網点突起部高さレベルLh{図14では、理解の便宜のため、深さデータD(D=D0、D2、D4で説明している。)}が決定されることが分かる。なお、図14の網点ブロックHbrb5の16(4×4)個に対応する16個の網点突起部が、図14の印刷用凸版C5上で右下位置を基準に敷きつめられる(以下同じ。)。すなわち、網点ブロックHbrb5は、4×4であるが、図14例の右側の図では、例えば、印刷用凸版C5上では、平網部領域A5の破線の四角形で囲んだ4×4個の網点突起部204からなる網点ブロックHbrb5の上側と左側と左上側に敷きつめられる予定の他の3個の網点ブロックHbrb5の一部の網点突起部を含めて5×5個の網点突起部204を描いている(以下同じ。)。5×5個の網点突起部204として描いたのは、主に、網点主突起部204mの分散配置を表現(理解)するためである。
この網点ブロックHbrb5の深さデータD(網点突起部高さレベルLh)の配列に基づき、印刷用凸版C5上の網点主突起部204m(黒点、以下同じ。)、網点突起部204s(ダブルハッチング、以下、同じ。)、及び網点突起部204t(ハッチング、以下、同じ。)が形成される。
他の例として、図15の網点ブロックHbrb6について説明すると、図13の画像データIi=I6において、網点突起部高さレベルLhは、{Lh=95、D=D1(網点主突起部204m)}、{Lh=85、D=D3(網点突起部204s)}、{Lh=0、D=Dmax(網点突起部204は形成されない。)}と決定され、図12Aの網点ブロックHbrbの第1〜第3網点セルHcI、HcII、及びHcIIIの配列を参照すれば、図15に示すように、網点ブロックHbrb6の網点突起部高さレベルLh(図15では、理解の便宜のため、深さデータDで説明している。)が決定されることが分かる。
なお、{Lh=0、D=Dmax}は、基底部202(図3参照)であるので、最大深さDmax(図3参照)とされるが、網点ブロックHbrb6の中の対応する第3網点セルHcIII(図12A参照)の位置は空欄としている。
この網点ブロックHbrb6の深さデータD(網点突起部高さレベルLh)の配列に基づき、印刷用凸版C6上の網点主突起部204m、網点突起部204s、及び破線の丸で示す網点突起部204が形成されない部分が、形成される。
[第3実施例の第1変形例]
図16Aは、2×2個の網点セルHc(網点セルHcI、HcII、HcIII)からなる網点ブロックHbrcの配列パターンを模式的に示している。
図16Bは、図16Aに示した網点ブロックHbrcに対応して形成される同一の網点面積率Harの平網部領域Acを構成する印刷用凸版Cacの基本パターンを模式的に示している。
主網点セルHcIの対応位置に、網点主突起部204mが形成され、網点セルHcIIの対応位置に、網点突起部204sが形成され、2個の網点セルHcIIIの対応位置に、それぞれ網点突起部204tが形成される。
この場合においても、図13に示す変換特性102(102I、102II、及び102III)が参照されて、網点突起部高さレベルLhが決定される。
図17及び図18に、図16Aの網点ブロックHbrc及び図13の変換特性102(102I、102II、及び102III)の設定に基づき決定される、画像データIiがIi=I1〜I10の各網点面積率Harにおける周期パターンの基本となる網点ブロックHbrc11〜Hbrc20と、その網点ブロックHbrc11〜Hbrc20に対応して形成される同一の網点面積率の平網部領域A11〜A20の印刷用凸版C11〜C20上の網点突起部の配列パターンを示す。
[第3実施例の第2変形例]
図19Aは、2×2個の網点セルHc(網点セルHcII、HcIII)からなる網点ブロックHbrdの配列パターンを模式的に示している。
図19Bは、図19Aに示した網点ブロックHbrdに対応して印刷される同一の網点面積率Harの平網部領域Adを有する印刷用凸版Cadの基本パターンを模式的に示している。
網点セルHcII(この場合、主網点セルとなる。)の対応位置に、網点主突起部204mが形成され、網点セルHcIIIの対応位置に、網点突起部204sが形成される。
この場合においても、図13に示す変換特性102(102II、102III)が参照されて、網点突起部高さレベルLhが決定される。
図20及び図21に、図19Aの網点ブロックHbrd及び図13の変換特性102(102I、102II、及び102III)の設定に基づき決定される、画像データIiがIi=I1〜I10の各網点面積率Harにおける周期パターンの基本となる網点ブロックHbrd21〜Hbrd30と、その網点ブロックHbrd21〜Hbrd30により形成される同一の網点面積率Harの平網部領域A21〜A30を有する印刷用凸版C21〜C30上の配列パターンを示す。
[実施形態の概要説明]
以上説明したように、上述した実施形態によれば、印刷用凸版Cには、被印刷体54にインキを転移させてそれぞれ網点214(214m、214s、及び214t)を印刷するための複数の網点突起部204(204m、204s、及び204t)が形成されている。前記インキが付けられる網点突起部204の印刷面の高さが、同一の網点面積率Harの領域、すなわち、同一の網点面積率Harの網点突起部204が並んで形成されていて印刷物上で均一濃度とされるパターンである平網部領域中で、隣接して形成される網点突起部204の高さが、平網部領域A(図3)、Aa(図9)、Aa´(図10)、Ab(図12B)、A1〜A30(図14、図15、図17、図18、図20、図21)、Ac(図16B)、及びAd(図19B)として示すように、複数の網点突起部高さレベルLh(Lh1、Lh2、及びLh3)を有するようにしている。
そして、例えば、ベた部200近傍の網点突起部204の印刷面の高さをベた部200と同じ高さか僅かに低い高さにすることにより(図9、図10参照)、図23A、図23Bを参照して説明したべた部2p近傍非印字欠陥の発生を解消することができる。
同一の網点面積率Harの領域、すなわち平網部領域中で、隣接して形成される網点突起部204の高さが、少なくとも3レベルあるようにすることで、よりきめ細かな制御が可能になり、印刷物P上で良好な粒状性を有する画質を得ることができる。
この場合、同一の網点面積率Harの領域、すなわち平網部領域A等中で、最も印刷面の高さが高いレベルの網点主突起部204mと、最も印刷面の高さが低いレベルの網点突起部204tとの間の高さの差が少なくとも15[μm]あるようにすることが好ましい。網点突起部204を形成する際の彫刻ばらつきがあっても、ばらつきは、最大で10[μm]程度であるので、同一の網点面積率Harの平網部領域A等を構成する複数の網点突起部204に確実に高低差を設けることができる。
また、同一の網点面積率Harの領域、すなわち平網部領域A等中で高さが最も高いレベルの網点主突起部204mの存在する密度割合を5[%]以上50[%]以下にすることが、実験的に好ましいことが分かった。なお、網点主突起部204mの存在する密度割合は、デジタル的に設定することを考慮した場合、1/16、1/8、1/4、1/2ぐらいにすることが好ましい。
ここで、網点主突起部204mの配置は、同一の網点面積率Harの領域、すなわち平網部領域A中で、分散配置することが好ましい。
点ブロックHbrbが、例えば、図12Aに示すように、正方形であって、印刷用凸版Cab(図12B)上、4×4正方マトリクス状に網点突起部204が配置される場合、網点主突起部204mは、1頂点位置(図12B例では右下の頂点位置)と、この1頂点位置と対向する頂点{図12B例では、破線の四角形で囲まれた網点ブロックHbrbの4頂点中、左上の網点突起部204sが配置されている頂点}との間を通る対角線上、対向する前記頂点の内側の位置とに分散配置する。
このように分散配置することにより、同一の網点面積率Harの平網部領域Ab中の印刷用凸版Cabでは、マクロ的(巨視的)にみた場合、四角形格子の頂点と、中心とに網点主突起部204mが均一に分散配置されることになる。
網点主突起部204mの分散配置により、印圧が均一化され、特に、ハイライト階調側での低層化したことによる印圧の不安定性を解消することができるとともに、小さな網点、いわゆる小点の局所太りを回避することができる。
この場合において、前記網点がAM網点であるとき、網点主突起部204mの中心の分布は、網点突起部204の中心の分布の一部になる。換言すれば、網点主突起部204mの中心の分布は、網点突起部204の中心の全体集合の部分集合になっている。例えば、図12Bの破線の四角形の領域内の網点ブロックHbrbにおいて、網点突起部204の中心は、16個あり、その中、2個の網点主突起部204mの中心が、網点突起部204の中心を共有している。
均一な分散配置のより多くの具体例について説明すると、同一の網点面積率Harの平網部領域A等の印刷用凸版C等では、マクロ的にみた場合、網点主突起部204mの中心が、正三角形、正方形、長方形、ひし、平行四辺形、正六角形など、全ての辺の長さが等しいか対向する辺の長さが等しい多角形格子の頂点に分布されているようにすれば、均一に分散される。なお、正方形、長方形、正六角形の多角形格子では、頂点に分布させるとともに、中心(重心)に分布させることが好ましい。
この場合において、網点主突起部204mの中心位置と、前記全ての辺の長さが等しい正多角形格子の頂点位置との間の位置誤差が、前記正多角形格子を形成する各辺の長さの最小値の1/2以下にされていることで、均一な分散性を損なわないようにすることができる。
なお、上述した実施形態では、網点セルHc毎に階調値の増加に応じて大きさ(径)が大きくなる1個の網点が形成されるAM網点(AMスクリーニングによる網点)である、いわゆるディザ法におけるドット集中型の網点について説明したが、これに限らず、網点セルHcに形成される大きさ(径)が一定で階調値の増加に応じて網点セルHcの中の網点密度が大きくなるFM網点(FMスクリーニングによる網点)である、いわゆるドット分散型の網点を用いてもよい。
FM網点を用いる場合、閾値データ格納部33に、閾値データTdとして低周波成分をできるだけ取り除き、ドットの分散を均一にさせた、256×256程度の閾値からなるブルーノイズ型マスク閾値データTd´を格納しておく。そして、2値化処理部34にてブルーノイズ型マスク閾値データTd´を、同一の大きさのラスタ画像データIr比較し、2値画像データIbに変換すればよい。ブルーノイズ型マスクスクリーニング処理した2値画像データIbは、網点の配置を示す網点パターンが非周期的で放射状に対称性を持つものであり、当該2値画像データIbを2次元FFT処理して確認すると、パワースペクトラムは、人間の視覚特性の感度が高い1.0(0〜5)[c/mm]近辺での空間周波数における低周波のパワースペクトルが少なく、人間の視覚特性の感度が低い、5〜10[c/mm]以上の空間周波数以上の高周波のパワースペクトラムに集中している。
そして、網点がFM網点であるとき、網点主突起部204mの中心の分布を、ブルーノイズ型マスク閾値データTd´を用いて変換した2値画像データIbにより形成されるブルーノイズ型FM網点の中心の分布に基づき、決定することで、網点主突起部204mが均一に分散することになり、粒状性が目立たず、周期パターンの発生を抑制することができる。
次に、平網部領域の中で、隣接する複数の網点突起部204が、網点ブロックHbrb(図12A)等をなし、網点ブロックHbrb等内の網点突起部204の印刷面の高さレベルの配列パターンが周期的に繰り返されて、網点突起部204全体、すなわち平網部領域が形成されているようにすることが好ましい点について説明する。
例えば、図12A、図12Bに示すように、網点ブロックHbrbが4×4個の網点突起部204から構成され、網点突起部204の印刷面の高さが3レベルであるとき、印刷面の高さが最も高い第1レベルの網点主突起部204mの個数が2個とされ、印刷面の高さが次に高い第2レベルの網点突起部204sの個数が6個とされ、印刷面の高さが最も低い第3レベルの網点突起部204tの個数が8個とされ、隣り合う同一網点突起部配置の網点ブロックHbrbで、同一高さレベルの網点突起部204の辺が共有しないように配置することで、トーンジャンプの少ない滑らかな階調を達成することができる。
同様に、図16A、図16Bに示すように、網点ブロックHbrcが2×2個の網点突起部204から構成され、網点突起部204の印刷面の高さが3レベルであるとき、印刷面の高さが最も高い第1レベルの網点主突起部204mの個数が1個とされ、印刷面の高さが次に高い第2レベルの網点突起部204sの個数が1個とされ、印刷面の高さが最も低い第3レベルの網点突起部204tの個数が2個とされ、隣り合う同一網点突起部配置の網点ブロックHbrcで、同一レベルの網点突起部204の辺が共有しないように配置することで、トーンジャンプの少ない滑らかな階調を達成することができる。
さらにまた、図19A、図19Bに示すように、網点ブロックHbrdが2×2個の網点突起部204から構成され、網点突起部204の印刷面の高さが2レベルであるとき、印刷面の高さが最も高い第1レベルの網点主突起部204mの個数が1個とされ、印刷面の高さが次に高い第2レベルの網点突起部204sの個数が3個とされ、同一網点突起部配置の網点ブロックHbrdが連続的に配置されているようにすることで、トーンジャンプの少ない滑らかな階調を達成することができる。
以上のように、上述した実施形態によれば、同一の網点面積率Harの平網部領域A等中で、印刷用凸版C等のインキが付けられる網点突起部204の印刷面の高さを複数の高さレベルとしたので、より詳しくは、フレキソ版材Fの表面に設けられ、被印刷体54にインキを転移させてそれぞれ網点214を印刷するための網点突起部204が複数個形成された印刷用凸版C等において、平網部領域A等が、隣接する複数の網点突起部204から形成される網点ブロック(網点区画)Hbr等に分割され、かつ前記網点ブロックHbr等を形成する前記網点突起部204の高さレベルが異なるレベルにされているようにしたので、小さな網点の局所太りを回避し、ベた部近傍非印字欠陥の発生を解消し、又は、低層化したことによる印圧の不安定性を解消することができる。
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、上述した実施形態においては、網角度が0度網点の場合を例として示してきたが、フレキソ印刷などの凸版のカラー印刷においては、CMYKの網角度を0度、15度、45度、75度の0度系列網点、又は7.5度、22.5度、52.5度、82.5度などの7.5度シフト系列網点にすることなどが知られている。このように0度以外の網角度を持つ網点に対しても、本発明の適用により良好な階調性を持ち、むらなどの欠陥のない印刷物品質を実現できることは、言うまでもない。
そして、網角度が0度網点ではなく、上例のように、15度、45度、75度、7.5度、22.5度、52.5度、82.5度などの角度のついた網点の場合には、網点セルHcの大きさと閾値データTdの大きさを同一にするのではなく、閾値データTdを、図22に、網角度45度の例で示すように、複数の網点セルHc(図22例では2個)の大きさに対応する大きな1個のスーパーセル閾値データTdsで構成するようにすることで対応することもこの発明に含まれる。
10…製版作成システム 12…網点ブロック決定部
14…スクリーニング処理部 16…網点突起部高さレベル決定部
35…網点突起部高さレベル算出部 36…網点突起部高さレベルデータ作成部
100I、102I…第1変換特性 100II、102II…第2変換特性
102III…第3変換特性 200…ベた部
202…基底部
204、204s、204t、214s…網点突起部
204m…網点主突起部 214、214s、214t…網点
214m…主網点

Claims (12)

  1. 版材の表面に設けられ、被印刷体にインキを転移させてそれぞれ網点を印刷するための網点突起部が複数個形成された印刷用凸版において、
    平網部領域中で、隣接して形成される高さレベルが異なる前記網点突起部を有する
    ことを特徴とする印刷用凸版。
  2. 請求項1記載の印刷用凸版において、
    隣接して形成される高さレベルが異なる前記網点突起部の高さが少なくとも3レベルにされている
    ことを特徴とする印刷用凸版。
  3. 請求項1又は2記載の印刷用凸版において、
    隣接して形成される高さレベルの異なる前記網点突起部が、4個の前記網点突起部から形成され、4個の前記網点突起部の高さの中、高さが最も高いレベルの網点主突起部と、高さが最も低いレベルの網点突起部との間の高さの差が少なくとも15[μm]あるようにされている
    ことを特徴とする印刷用凸版。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷用凸版において、
    隣接して形成される高さレベルの異なる前記網点突起部中、高さが最も高いレベルの網点主突起部の存在する密度割合が5[%]以上50[%]以下にされている
    ことを特徴とする印刷用凸版。
  5. 請求項4記載の印刷用凸版において、
    前記平網部領域中で、前記網点主突起部の配置が分散されている
    ことを特徴とする印刷用凸版。
  6. 請求項5記載の印刷用凸版において、
    前記網点がAM網点であ
    とを特徴とする印刷用凸版。
  7. 請求項5記載の印刷用凸版において、
    分散配置された前記網点主突起部の中心が、正三角形、正方形、長方形、ひし、平行四辺形、正六角形など、全ての辺の長さが等しいか対向する辺の長さが等しい多角形格子の頂点に分布されている
    ことを特徴とする印刷用凸版。
  8. 請求項5記載の印刷用凸版において、
    前記網点がFM網点であ
    とを特徴とする印刷用凸版。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の印刷用凸版において、
    前記平網部領域が、隣接する複数の前記網点突起部から形成される網点ブロックに分割され、前記網点ブロック内の前記網点突起部の高さレベルの配列パターンが、前記平網部領域内で周期的に繰り返されている
    ことを特徴とする印刷用凸版。
  10. 請求項記載の印刷用凸版において、
    前記網点ブロックが、4×4個の前記網点突起部から構成され、前記網点突起部の高さが3レベルであって、高さが最も高い第1レベルの前記網点主突起部となる前記網点突起部の個数が2個とされ、高さが次に高い第2レベルの前記網点突起部の個数が6個とされ、高さが最も低い第3レベルの前記網点突起部の個数が8個とされ、隣り合う同一網点突起部配置の網点ブロックの境界で、同一レベルの網点突起部が上下左右に並ばないように配置されている
    ことを特徴とする印刷用凸版。
  11. 請求項記載の印刷用凸版において、
    前記網点ブロックが、2×2個の前記網点突起部から構成され、前記網点突起部の高さが3レベルであって、高さが最も高い第1レベルの前記網点主突起部となる前記網点突起部の個数が1個とされ、高さが次に高い第2レベルの前記網点突起部の個数が1個とされ、高さが最も低い第3レベルの前記網点突起部の個数が2個とされ、隣り合う同一網点突起部配置の網点ブロックの境界で、同一レベルの網点突起部が上下左右に並ばないように配置されている
    ことを特徴とする印刷用凸版。
  12. 請求項1、2、4〜のいずれか1項に記載の印刷用凸版において、
    前記平網部領域が、隣接する複数の前記網点突起部から形成される網点ブロックに分割され、前記網点ブロック内の前記網点突起部の高さレベルの配列パターンが、前記平網部領域内で周期的に繰り返されており、
    前記網点ブロックが、2×2個の前記網点突起部から構成され、前記網点突起部の高さが2レベルであって、高さが最も高い第1レベルの前記網点主突起部となる前記網点突起部の個数が1個とされ、高さが次に高い第2レベルの前記網点突起部の個数が3個とされ、同一網点突起部配置の前記網点ブロックが連続的に配置されている
    ことを特徴とする印刷用凸版。
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