JP5547514B2 - 信号発生器およびそれを用いた試験装置 - Google Patents

信号発生器およびそれを用いた試験装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5547514B2
JP5547514B2 JP2010029710A JP2010029710A JP5547514B2 JP 5547514 B2 JP5547514 B2 JP 5547514B2 JP 2010029710 A JP2010029710 A JP 2010029710A JP 2010029710 A JP2010029710 A JP 2010029710A JP 5547514 B2 JP5547514 B2 JP 5547514B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
low
pass filter
output
impedance
signal generator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010029710A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011164039A (ja
Inventor
雅之 川端
弘一郎 植草
智也 保坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advantest Corp
Original Assignee
Advantest Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advantest Corp filed Critical Advantest Corp
Priority to JP2010029710A priority Critical patent/JP5547514B2/ja
Publication of JP2011164039A publication Critical patent/JP2011164039A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5547514B2 publication Critical patent/JP5547514B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Description

本発明は、信号発生器に関する。
電子回路や電子デバイスを試験するために、任意波形発生器をはじめとする信号発生器が利用される。任意波形発生器は、メモリに格納されたデジタル波形データをデジタル・アナログ(D/A)変換することによりアナログの電気信号を発生し、測定対象のデバイス(DUT)へと供給する。
図1は、任意波形発生器を備える試験装置の構成例を示すブロック図である。任意波形発生器200は、波形メモリ10、D/Aコンバータ12、スムージングフィルタ14、アテネータ16、出力アンプ18、オフセット回路20を備える。波形メモリ10には、DUT2に供給すべき波形を記述する波形データWDが格納されている。D/Aコンバータ12は、波形メモリ10から波形データWDを読み出し、アナログ電圧S1に変換する。スムージングフィルタ14は、D/Aコンバータ12の動作周波数に応じた周波数成分を除去し、アナログ電圧S1を滑らかにする。DUT2に対して小振幅信号を供給したい場合、アテネータ16が信号経路に割り込み、スムージングフィルタ14の出力信号S2を減衰させる。出力アンプ18は、アテネータ16の出力信号S3を増幅し、伝送線路3を介してDUT2へと供給する。オフセット回路20は、必要に応じてアテネータ16の出力信号S3をオフセットする。
任意波形発生器200のアナログ試験信号Soutを受けたDUT2は、何らかの信号処理を行い、その結果に応じた信号S4を出力する。試験装置1の判定部202は、信号S4を受け、それがDUT2に与えた波形に応じた正しいものであるかを判定する。任意波形発生器200は、試験装置1に実装されず、それ単体で使用される場合もある。
任意波形発生器200が生成するアナログ試験信号Soutに対して、非常に高い精度が要求される場合がある。たとえばDUT2としてA/Dコンバータを試験する際には、時間とともに階段状に上昇するランプ波形状のアナログ試験信号SoutがA/Dコンバータへと供給される。A/Dコンバータが正常であれば、A/Dコンバータの出力データの値は、ランプ波形に応じて時間とともに上昇する。もし、任意波形発生器200の出力信号Soutの精度が、A/Dコンバータの1LSBに相当する電圧よりも悪い場合、正確な試験を行うことはできない。
アナログ試験信号Soutの精度は、たとえば出力アンプ18の発生するノイズや歪み、あるいは伝送線路3に対して外部から混入する干渉ノイズによって悪化する。本発明者らは、任意波形発生器200の出力信号Soutのノイズを除去する目的で、出力アンプ18の後段にノイズ除去用のローパスフィルタを設ける技術を提案している(特許文献1参照)。
特開2006−337140号公報 特開平11−38094号公報
図2(a)〜(c)は、本発明者らが検討したノイズ除去用のローパスフィルタを有する任意波形発生器の回路図である。ローパスフィルタ4は、図2(a)、(b)では出力アンプ18の後段に設けられ、図2(c)では出力アンプ18の前段に設けられる。図2(a)では、ローパスフィルタ4は、伝送線路3よりもDUT2側に設けられる。ローパスフィルタ4の特性インピーダンスは、伝送線路3の特性インピーダンスZと等しくなっており、出力アンプ18の出力インピーダンスRoも、特性インピーダンスZと等しくなっている。
DUT2の入力インピーダンスは50Ω〜数kΩとさまざまであるから、図2(a)では、インピーダンス整合をとるために試験時にDUT2側に終端抵抗RL(=Z)を設ける必要があるが、終端抵抗RLを設けることにより、DUT端での電圧振幅が半減するという問題が生ずる。
また任意波形発生器200を利用した交流試験(AC試験)に加えて、リーク電流や信号コンタクトの有無などを測定するDC試験を行う際には、終端抵抗RLをDUT2から切り離す必要があるため、リレースイッチなどが必要となり、試験システムの構成が煩雑となる。
図2(b)では、ローパスフィルタ4を任意波形発生器200に内蔵できるメリットがある反面、終端抵抗RLを省略した場合に、帯域外のインピーダンス不整合によってローパスフィルタ4とDUT2の間で多重反射が発生するという問題が生ずる。さらに試験時において伝送線路3やローパスフィルタ4は外来ノイズ(干渉ノイズ)に晒されるが、図2(b)では、終端抵抗RLを省略した場合に、帯域外において外来ノイズに非常に敏感な周波数が存在してしまう。
図2(c)のように、ローパスフィルタ4を出力アンプ18の前段に設けた場合には、ローパスフィルタ4の入力インピーダンスは、その前段の出力インピーダンスRsと整合され、ローパスフィルタ4の出力インピーダンスは、終端抵抗RLと整合される。図2(c)の構成では、図2(a)、(b)で発生する問題のいくつかは起きないが、出力アンプ18が発生するノイズを除去することができない。
本発明は係る状況に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、ノイズを低減した信号発生器の提供にある。
本発明のある態様は、アナログ試験信号を発生する信号発生器に関する。この信号発生器は、アナログ試験信号を増幅する出力アンプと、出力アンプの出力信号をフィルタリングするローパスフィルタと、ローパスフィルタの後段の信号経路上に直列に設けられた第1抵抗と、を備える。
この態様によると、ローパスフィルタによって出力アンプが発生するノイズを除去することができ、第1抵抗によって、被試験デバイスとローパスフィルタの間で発生する多重反射を抑制し、ノイズを低減することができる。
ローパスフィルタの入力整合インピーダンスは、その前段の回路ブロックの出力整合インピーダンスと実質的に整合されており、ローパスフィルタの出力整合インピーダンスは、ローパスフィルタの後段の伝送線路の特性インピーダンスよりも高くてもよい。
ローパスフィルタの出力整合インピーダンスは、500Ω以上であってもよい。
ローパスフィルタはπ型のLCフィルタを含んでもよい。LCフィルタの入力側のシャントキャパシタの容量は、出力側のシャントキャパシタの容量よりも小さくてもよい。
出力アンプの出力インピーダンスをRo、第1抵抗の抵抗値をR1と書くとき、Ro+R1は、本信号発生器と被試験デバイスを結ぶ伝送線路の特性インピーダンスと同程度であってもよい。
ある態様の信号発生器は、出力アンプとローパスフィルタの間に割り込み可能に配置されたアテネータをさらに備えてもよい。アテネータは、出力アンプとローパスフィルタの間に割り込む第2抵抗と、ローパスフィルタの入力端子とアナログ試験信号のコモン電圧が印加されるコモン電圧端子の間に割り込む第3抵抗と、を含んでもよい。第2抵抗の抵抗値R2と第3抵抗の抵抗値R3は、
R3=(R2+Ro)×Ro/R2
を満たすように決定されてもよい。
本発明の別の態様は、試験装置である。この装置は、信号発生器を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、任意波形発生器からのノイズを低減できる。
任意波形発生器を備える試験装置の構成例を示すブロック図である。 図2(a)〜(c)は、本発明者らが検討したノイズ除去用のローパスフィルタを有する任意波形発生器の回路図である。 実施の形態に係る任意波形発生器を備える試験装置の構成を示すブロック図である。 図4(a)、(b)は、ローパスフィルタの通過特性を示す図である。 図5(a)、(b)は、異なる条件(I)〜(III)における連立チェビシェフ型のローパスフィルタの特性を示す図である。 図6(a)〜(c)はそれぞれ、図5における条件(I)〜(III)を示す回路図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図3は、実施の形態に係る任意波形発生器100を備える試験装置1の構成を示すブロック図である。任意波形発生器100は、アナログ試験信号Soutを発生し、伝送線路3を介してDUT2の端子に供給する。伝送線路3の特性インピーダンスをZと記す。
任意波形発生器100は、波形メモリ10、D/Aコンバータ12、スムージングフィルタ14および出力回路15を備える。波形メモリ10には、DUT2に供給すべき波形を記述する波形データWDが格納されている。D/Aコンバータ12は波形メモリ10から波形データWDを読み出し、アナログ電圧S1に変換する。スムージングフィルタ14は、D/Aコンバータ12の動作周波数に応じた周波数成分を除去し、アナログ電圧S1を滑らかにする。
出力回路15は、スムージングフィルタ14からアナログ試験信号(以下、入力信号)Sinを受け、それを増幅し、ノイズを除去してDUT2へと供給する。出力回路15よりも前段の構成は図2のそれに限定されず、任意の構成であってよい。
続いて出力回路15の構成を説明する。出力回路15は、出力アンプ18、オフセット回路20、アテネータ16、ローパスフィルタ4、第1抵抗R1を備える。
オフセット回路20は、入力信号Sinを必要に応じてオフセットし、入力信号Sinの直流バイアス点、すなわちコモン電圧(コモンモード電圧ともいう)Vcmを変化させる。後段の出力アンプ18の利得をAとするとき、オフセット回路20はコモン電圧Vcmを1/A倍し、それを元の入力信号Sinと加算する。なお、オフセット回路20は省略してもよい。
出力アンプ18は、オフセット回路20の出力信号S10を利得Aで増幅する。出力アンプ18の出力インピーダンスをRoと記す。
ローパスフィルタ4は、出力アンプ18の出力信号S12をフィルタリングし、DUT2に供給すべきでないノイズ成分を除去するために設けられる。ローパスフィルタ4はたとえばπ型のLCフィルタ(3次チェビシェフフィルタ)であり、入力側シャントキャパシタC1、出力側シャントキャパシタC2および直列インダクタL1を含む。直列インダクタL1と並列に直列キャパシタC3を設け、エリプティック型(連立チェビシェフ型)のフィルタとしてもよい。
第1抵抗R1は、ローパスフィルタ4の出力端子とDUT2の間に、伝送線路3と直列に設けられている。典型的には伝送線路3の特性インピーダンスはZ=50Ωであるため、以下、それを前提として説明をする。第1抵抗R1の抵抗値は、伝送線路3の特性インピーダンスZと同程度であることが好ましい。
より望ましくは、出力アンプ18からDUT2に至る経路上の抵抗成分(インピーダンスの実部)、すなわち(Ro+R1)は、伝送線路3の特性インピーダンスZと同程度であることが望ましい。
Ro+R1≒Z
=50Ω、Ro=25Ωのとき、R1=25Ω程度となる。なお、(Ro+R1)は厳密に特性インピーダンスZと一致している必要はなく、1/2倍〜2倍の範囲、すなわち25Ω〜100Ωの範囲に収まっていればよい。
ローパスフィルタ4の入力整合インピーダンスZiは、アナログ試験信号Soutの信号帯域内において、その前段の回路ブロック、すなわち出力アンプ18の出力整合インピーダンスRoと実質的に整合されている。一例としてRo=25Ωとすると、ローパスフィルタ4の入力整合インピーダンスZiはそれと同程度、具体的には±10%、より好ましくは±5%の24〜26Ω程度で設計される。これにより、ローパスフィルタ4の周波数特性に所望の帯域内振幅平坦性を実現する。
一般的な回路においては、ローパスフィルタの出力整合インピーダンスZoは、それよりも後段の回路と整合するように設計される。すなわちインピーダンス整合のみを考慮すれば、ローパスフィルタ4の出力整合インピーダンスは、後段の特性インピーダンスZもしくは第1抵抗R1に応じて、25Ω〜100Ω程度とする必要があろう。
これに対して本実施の形態では、ローパスフィルタ4の出力整合インピーダンスZoは、その入力整合インピーダンスZiおよび後段の特性インピーダンスZ、第1抵抗R1の抵抗値よりも十分に高く設計される。具体的には、後段の特性インピーダンスZの10倍以上に設計することが望ましく、500Ω〜10kΩ、より好ましくは100倍以上の5kΩ〜1MΩの範囲で設計する。
以上が任意波形発生器100の構成である。この任意波形発生器100は、図2(a)〜(c)で説明した構成と比べて以下の利点を有する。
まず、出力アンプ18の後段にローパスフィルタ4を設けたことにより、出力アンプ18が発生するノイズを除去することができ、あるいは高調波歪みを低減することができる。
また、試験装置1が試験対象とするDUT2の入力インピーダンスはさまざまであり、50Ωのものもあれば、数kΩのものもある。このような状況では、ローパスフィルタ4の出力整合インピーダンスZoを十分に高く設計しておくことにより、入出力の両方で整合をとる場合に比べて好ましい結果を得ることができる。以下、この点を詳細に説明する。
図4(a)、(b)は、ローパスフィルタ4の通過特性を示す図である。
図4(a)は、入力整合インピーダンス、出力整合インピーダンスがともに50Ωであるローパスフィルタ4の、DUT2の入力インピーダンスを50Ω、75Ω、200Ω、5kΩと変化させたときの通過特性を示す。通過帯域周波数がDC〜1.1MHz、リップル幅が200mdBという条件で設計した場合、回路定数はC1=C2=3.552nF、L1=8.338μHとなる。伝送線路3の特性インピーダンスZは50Ωであり、その電気長は10nsと仮定している。
入力側と出力側ともに50Ωで整合をとった場合、DUT2の入力インピーダンス(負荷インピーダンス)が50Ωのときには、フラットで良好な特性を得ることができる。ところが負荷インピーダンスが増加するにしたがい、1MHz〜2MHzの帯域においてリップルが発生し、周波数フラットネスが悪化してしまう。この周波数フラットネスの悪化は、信号振幅誤差や時間応答波形の歪みの発生を意味する。
図4(b)は、入力側のみインピーダンス整合をとり、出力整合インピーダンスを高くした場合の通過特性を示す。図4(a)と同様に、通過帯域周波数がDC〜1.1MHz、リップル幅が200mdBという条件で設計した場合、回路定数はC1=1.785nF、C2=3.452nF、L1=8.621μHである。つまり出力整合インピーダンスZoを高くするために、入力側のシャントキャパシタの容量を、出力側のシャントキャパシタの容量よりも小さくしている。
ローパスフィルタ4の出力整合インピーダンスを高くした場合、図4(b)に示すように、負荷インピーダンスが変化した場合のフラットネスを改善することができる。つまり、DUT2の入力インピーダンスによらずに、帯域内信号を歪ませることなく、不要なノイズを除去することが可能となる。なお負荷インピーダンスが50Ωのときの帯域外の減衰量(たとえば2MHz)は、図4(a)に比べてわずかに悪化するが、これはそれと引き替えに得られる周波数フラットネスの利点を考慮すれば受け入れられる範囲である。
続いて、第1抵抗R1を設けることによる利点を説明する。
図5(a)、(b)は、異なる条件(I)〜(III)における連立チェビシェフ型のローパスフィルタ4の特性を示す図である。図5(a)は、ローパスフィルタ4の通過特性を示す。図5(b)は、負荷として入力インピーダンスZi=5kΩの信号源を接続した場合の、DUT2からローパスフィルタ4の方向の伝送線路3の通過利得、言い換えればDUT2からみたローパスフィルタ4の出力インピーダンスを示す。図6(a)〜(c)はそれぞれ、条件(I)〜(III)を示す回路図である。以下、各条件(I)〜(III)について説明する。
すべての条件において、ローパスフィルタ4の入力整合インピーダンスZiは、その前段の出力インピーダンスとマッチングがとられている。ローパスフィルタ4の出力整合インピーダンスZoは十分に高く(1kΩ、あるいは500Ω)なっている。
条件(I)
図6(a)に示すように、第1抵抗R1が設けられず、Ro=50Ωとなっている。π型のローパスフィルタ4の出力側からみたインピーダンスは、帯域外において周波数に依存して大きく変動する。したがって第1抵抗R1を設けない場合、図5(a)、(b)に示すように、20MHzと70MHz付近においてインピーダンスが大きく変動する共振点が存在する。ローパスフィルタ4と伝送線路3の端面において、フィルタの帯域外のノイズ信号が反射し、DUT2へと供給されてしまう。
条件(II)
図6(b)に示すように、R1=50Ωであり、Ro=50Ωとなっている。つまり、
Ro+R1=2×Z
となっている。この場合、DUT2からローパスフィルタ4に向かう帯域外ノイズは、第1抵抗R1によって吸収されてほとんど反射されず、再びDUT2に入力されることはない。なぜなら帯域外において、第1抵抗R1と伝送線路3の端面でインピーダンス整合がとられるからである。つまり、条件(II)は、帯域外ノイズを低減するのに最も有効である。
条件(III)
図6(c)に示すように、R1=25Ωであり、Ro=25Ωとなっている。つまり、Ro+R1=Zを満たす場合である。この場合、DUT2からローパスフィルタ4に向かう通過帯域内のノイズを低減することができる。さらに出力アンプ18から伝送線路3を介して50Ω整合で信号を伝送することができるというメリットを享受できる。
つまり条件(II)と条件(III)は、信号伝送の際のインピーダンス整合や、ノイズ低減の効果(減衰させたいノイズの周波数)を考慮して選択すればよい。もちろん、条件(II)と(III)の中間的な条件も選択しうる。
まとめると、第1抵抗R1を設けることにより、伝送線路3からローパスフィルタ4に向かって進行する反射波(ノイズ信号)を吸収できるため、DUT2に入力されるノイズを低減することができる。また、Ro+R1=Zを満たすことにより、インピーダンス整合をとりつつ信号を伝送することができる。
さらに図3の任意波形発生器100によれば、図2(a)、(b)と同様にローパスフィルタ4を用いながらも、伝送線路3側には終端抵抗RLを設ける必要がない点も大きな利点となる。これにより試験装置を簡略化できるとともに、リレーによる切りかえを伴わずにDC試験を行うことができる。
以上が図3の任意波形発生器100の利点である。
DUT2に対して、振幅が小さい信号を供給したい場合がある。このために、アナログ試験信号Soutを減衰させるためのアテネータ16が設けられる。アテネータ16は、出力アンプ18とローパスフィルタ4の間に割り込み可能に配置される。割り込みはスイッチSW1、SW2の切りかえによって実現できる。
アテネータ16は、第2抵抗R2および第3抵抗R3を含む。第2抵抗R2は、出力アンプ18とローパスフィルタ4の間に割り込むよう配置される。第3抵抗R3は、ローパスフィルタ4の入力端子と、アナログ試験信号Soutのコモン電圧Vcmが印加されるコモン電圧端子の間に割り込むよう配置される。当然ながらオフセットを与えない場合にはVcm=0Vであるから、コモン電圧端子は接地端子となる。
出力アンプ18の出力インピーダンスをRoとするとき、第2抵抗R2の抵抗値と第3抵抗R3の抵抗値は、
R3=(R2+Ro)×Ro/R2
を満たすように決めることが望ましい。この場合、アテネータ16を割り込ませた状態と割り込ませない状態の双方において、同様のノイズ特性およびインピーダンス整合状態を実現することができる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセス、それらの組み合わせには、さまざまな変形例が存在しうる。以下、こうした変形例について説明する。
実施の形態では、3次π型のローパスフィルタ4を用いる場合を説明したが、その出力端にシャントキャパシタを有するタイプであれば、2次であっても4次以上であってもよい。
図3では説明の簡略化と理解の容易化のために、シングルエンド形式の任意波形発生器100を示されるが、当然ながら差動形式で構成されてもよい。
実施の形態にもとづき、本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
100…任意波形発生器、1…試験装置、2…DUT、3…伝送線路、4…ローパスフィルタ、10…波形メモリ、12…D/Aコンバータ、14…スムージングフィルタ、15…出力回路、16…アテネータ、18…出力アンプ、20…オフセット回路、R1…第1抵抗、R2…第2抵抗、R3…第3抵抗。

Claims (7)

  1. アナログ試験信号を増幅する最終段の出力アンプと、
    前記出力アンプの出力信号をフィルタリングするローパスフィルタと、
    前記出力アンプと前記ローパスフィルタの間に割り込み可能に配置されたアテネータと、
    前記ローパスフィルタの後段の信号経路上に直列に、前記アテネータとは別に設けられた第1抵抗と、
    を備えることを特徴とする信号発生器。
  2. 前記信号発生器は、その出力端子に所定の特性インピーダンスを有する伝送線路が接続されることを前提として設計されるものであり、
    前記ローパスフィルタの入力整合インピーダンスは、その前段の回路ブロックの出力整合インピーダンスと実質的に整合されており、前記ローパスフィルタの出力整合インピーダンスは、前記ローパスフィルタの後段の伝送線路の特性インピーダンスよりも高くなるよう設計されることを特徴とする請求項1に記載の信号発生器。
  3. 前記ローパスフィルタの出力整合インピーダンスは、前記ローパスフィルタの後段の伝送線路の特性インピーダンスの10倍以上に設計されることを特徴とする請求項2に記載の信号発生器。
  4. 前記ローパスフィルタはπ型のLCフィルタを含み、前記LCフィルタの入力側のシャントキャパシタの容量は、出力側のシャントキャパシタの容量よりも小さいことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の信号発生器。
  5. 前記信号発生器は、その出力端子に所定の特性インピーダンスを有する伝送線路が接続されることを前提として設計されるものであり、
    前記出力アンプの出力インピーダンスをRo、前記第1抵抗の抵抗値をR1と書くとき、(Ro+R1)は、前記伝送線路の特性インピーダンスと同程度となるよう設計されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の信号発生器。
  6. 記アテネータは、
    前記出力アンプと前記ローパスフィルタの間に割り込む第2抵抗と、
    前記ローパスフィルタの入力端子と前記アナログ試験信号のコモン電圧が印加されるコモン電圧端子の間に割り込む第3抵抗と、
    を含み、
    前記第2抵抗の抵抗値R2と前記第3抵抗の抵抗値R3は、
    R3=(R2+Ro)×Ro/R2
    を満たすように決定されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の信号発生器。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の信号発生器を備えることを特徴とする試験装置。
JP2010029710A 2010-02-15 2010-02-15 信号発生器およびそれを用いた試験装置 Expired - Fee Related JP5547514B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010029710A JP5547514B2 (ja) 2010-02-15 2010-02-15 信号発生器およびそれを用いた試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010029710A JP5547514B2 (ja) 2010-02-15 2010-02-15 信号発生器およびそれを用いた試験装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011164039A JP2011164039A (ja) 2011-08-25
JP5547514B2 true JP5547514B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=44594874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010029710A Expired - Fee Related JP5547514B2 (ja) 2010-02-15 2010-02-15 信号発生器およびそれを用いた試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5547514B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0581753U (ja) * 1992-04-14 1993-11-05 株式会社アドバンテスト Ic試験装置
JPH08162809A (ja) * 1994-12-06 1996-06-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd インピーダンス整合回路および電力増幅器
JP3019810B2 (ja) * 1997-07-24 2000-03-13 日本電気株式会社 集積回路試験装置
JP5248723B2 (ja) * 2001-01-12 2013-07-31 株式会社アドバンテスト 多出力任意波形発生器及びミクスドlsiテスタ
JP3933650B2 (ja) * 2004-06-11 2007-06-20 シャープ株式会社 ローパスフィルタ回路
JP4779473B2 (ja) * 2005-07-06 2011-09-28 株式会社デンソー マルチチップモジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011164039A (ja) 2011-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8228019B2 (en) Output filter and motor drive system including the same
EP2874313B1 (en) Analog active low-pass filters
US9263993B2 (en) Low pass filter with common-mode noise reduction
US11791779B2 (en) Analog circuit differential pair element mismatch detection using spectral separation
US8179183B2 (en) Low-consumption switched-capacitor circuit
CN103516314A (zh) 低噪声放大器和不具有声表面滤波器的接收器
JP5547514B2 (ja) 信号発生器およびそれを用いた試験装置
JP7491087B2 (ja) フィルタ装置
US20150035609A1 (en) Method and apparatus for converting single-ended signals into differential signals
US20110121893A1 (en) Charge domain filter
TWI454047B (zh) 用於改善限制放大器對於低轉換率輸入訊號之相雜訊的方法及系統
JP2008270924A (ja) 周波数変換回路および受信装置
KR101451494B1 (ko) 듀티비/전압 변환 회로
CN110995293B (zh) 带内波动抑制装置和射频系统
EP3933367B1 (en) Sensor interface circuit, sensor system, and method of signal measurement
WO2007023629A1 (ja) トランスインピーダンス増幅器
JP7496283B2 (ja) 基準信号選択回路
CN113330684A (zh) 可配置的微声学rf滤波器
JP2019198025A (ja) 基準信号選択回路
JP7417957B2 (ja) 容量性結合回路装置
US12143078B2 (en) Circuit element pair matching method and circuit
JP2012095257A (ja) 可変減衰器及び可変減衰装置
KR100735670B1 (ko) 능동소자를 이용한 구형파 생성회로
US20240171154A1 (en) Low-pass filter circuit
JP4817126B2 (ja) 可変減衰装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120807

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130604

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140515

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5547514

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees