JP2008270924A - 周波数変換回路および受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】SN比を劣化させずに消費電力を削減することができる周波数変換回路および受信装置を提供する。
【解決手段】入力された高周波電圧信号を高周波電流信号に変換した後、低周波電流信号に周波数変換し、該低周波電流信号を出力部より出力する周波数変換部111と、周波数変換部111の出力部に接続される入力部を備え、入力インピーダンスとして設けられた入力抵抗106を有する増幅回路112と、一方の端子が増幅回路112の入力部に接続され、他方の端子がAC接地される容量105とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信の受信装置に搭載される周波数変換回路に関し、特に、ダイレクトコンバージョン方式やLOW−IF方式の周波数変換を行う受信装置に好適な周波数変換回路に関するものである。
従来、ダイレクトコンバージョン方式やLOW−IF方式の周波数変換を行う受信装置には、受信信号の周波数変換を行う周波数変換回路が搭載されている。周波数変換回路には、回路規模が小さく、低消費電力であることが望まれる。
図11は、従来の周波数変換回路1000の構成を示す回路図である。
従来の周波数変換回路1000は、図11に示すように、入力部1001、トランスコンダクタ1002、スイッチ1003、および抵抗1004により構成された電圧出力型の周波数変換部1011と、バッファ1005と、抵抗1006、オペアンプ1007、容量1008、および抵抗1009により構成された電圧入力型のアクティブフィルタ1012と、出力部1010とを備えている。
入力部1001に入力された高周波信号は、周波数変換部1011にて低周波電圧信号に変換される。そして、周波数変換部1011の電圧出力は、バッファ1005によってインピーダンス変換され、後段のアクティブフィルタ1012へと入力される。そして、アクティブフィルタ1012にて、不要信号が取り除かれ、出力部1010から出力される。
しかし、この方式は以下に示す2つの問題点を有する。
第1の問題点は、インピーダンス変換のために、バッファ1005に使用する消費電流が大きい、という点である。第2の問題点は、オペアンプ1007に要求される消費電流が、アクティブフィルタ1012としての線形性仕様に応じて大きくなる、という点である。
そこで、例えば、特許文献1に、上記第1の問題点を解消するように改善された周波数変換回路が記載されている。
図12は、特許文献1に記載の従来の周波数変換回路1100の構成を示す回路図である。
従来の周波数変換回路1100は、図12に示すように、入力部1001、トランスコンダクタ1002、スイッチ1003、および電流源1104により構成された電流出力型の周波数変換部1111と、オペアンプ1007、容量1008、および抵抗1009により構成された電流入力型のアクティブフィルタ(電流電圧変換部)1112と、出力部1010とを備えている。これにより、容量1008および抵抗1009により構成されるフィードバック回路(1次LPF)1113の時定数RCを制御することにより、所望信号だけを増幅するようにしている。
よって、周波数変換部1111とアクティブフィルタ1112とを縦続接続して、インピーダンス変換用バッファ(図11に示したバッファ1005)を不要とすることにより消費電流を削減している。
また、例えば、特許文献2には、従来電圧入力型のアクティブフィルタ回路であったため、このアクティブフィルタ回路の前段に接続される回路が電流出力の場合、電流電圧変換回路が必要となり、回路規模が大きくなると共に消費電力が増加していたという問題を、電流入力型のアクティブフィルタ回路を構成することにより電流電圧変換回路を不要にする技術が記載されている。
特開2000−101353号公報(平成12年4月7日公開) 特開2001−339275号公報(平成13年12月7日公開)
しかしながら、上記特許文献1および2では、上述した第2の問題点を解決するに至っていない。
例えば、特許文献1に記載の従来の周波数変換回路1100において、希望信号帯域外の妨害波による希望信号の劣化を避けるためには、アクティブフィルタ1112に高い線形性が要求される。ところが、線形性の高いフィルタを実現するためには、使用されるオペアンプ1007に、高いスペック(帯域やゲイン)が要求される。このため、消費電流の増加につながるという問題がある。
また、特許文献1および2では、電流入力型のアクティブフィルタが用いられている。しかし、電流入力型のアクティブフィルタに使用されるオペアンプのスペックは、通常の電圧入力型のアクティブフィルタに使用されるオペアンプのスペックよりも厳しくなっているという欠点がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、SN比を劣化させずに消費電力を削減することができる周波数変換回路および受信装置を提供することにある。
本発明の周波数変換回路は、上記課題を解決するために、入力された高周波信号を低周波電流信号に変換し、該低周波電流信号を出力部より出力する周波数変換部と、上記周波数変換部の出力部に接続される入力部を備え、入力インピーダンスを有する電圧入力型増幅回路と、一方の端子が上記電圧入力型増幅回路の入力部に接続され、他方の端子がAC接地される第1のシャント容量とを備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、一方の端子が、入力インピーダンスを有する電圧入力型増幅回路の入力部に接続され、他方の端子がAC接地される第1のシャント容量が備えられていることにより、電圧入力型増幅回路の入力インピーダンスと第1のシャント容量とによって、1次ローパスフィルタが構成される。
これにより、周波数変換部の出力部から出力された低周波電流信号に含まれる不要な高周波信号は、1次ローパスフィルタにより減衰される。それゆえ、後段の電圧入力型増幅回路に要求される歪み性能(例えば、帯域外IP3など)のスペックを下げることが可能となる。よって、電圧入力型増幅回路の歪み性能のスペックが下がることにより、低消費電力化が可能となる。
また、電圧入力型増幅回路では、電圧入力型増幅回路の歪み性能のスペックを下げても不要な高周波信号が減衰されているので、相互変調成分の出力信号強度は変化しない。よって、SN比は劣化しない。したがって、本発明の周波数変換回路は、SN比を劣化させずに消費電力を削減することが可能となる。
また、本発明の周波数変換回路は、上記電圧入力型増幅回路は、電圧入力型アクティブフィルタであることが好ましい。
上記の構成によれば、電圧入力型アクティブフィルタの歪み性能のスペックが低く抑制されているため、電圧入力型アクティブフィルタに使用される増幅素子(例えば、オペアンプやトランスコンダクタなど)への要求性能も下がり、低消費電力化することが可能となる。
また、本発明の周波数変換回路は、上記電圧入力型アクティブフィルタの入力インピーダンスと上記第1のシャント容量とにより構成される1次ローパスフィルタのカットオフ周波数は、上記低周波電流信号におけるデータを含む希望信号の信号帯域よりも小さいことが好ましい。
上記の構成によれば、従来の構成ではほとんど抑圧されない隣接する妨害波信号であっても、強いレベル抑圧が可能となる。また、電圧入力型アクティブフィルタの歪み性能のスペックをさらに低く抑制することが可能となり、消費電力をさらに削減することが可能となる。
上記入力インピーダンスとしては、以下のような構成が可能である。
上記入力インピーダンスは、一方の端子が上記入力部に接続され、他方の端子が上記電圧入力型アクティブフィルタ内の後段の構成に接続される入力抵抗により設けられることが好ましい。
また、本発明の周波数変換回路は、上記電圧入力型アクティブフィルタは、初段にRC積分器を含むBIQUAD型の構成を有することが好ましい。
上記の構成によれば、電圧入力型アクティブフィルタの帯域外信号抑圧特性が、入力インピーダンスの値に関係なく一定となる。これにより、入力インピーダンスの値を他の設計パラメータ(例えば、雑音や線形性など)に応じて最低限必要な値に設定することが可能となる。例えば、入力インピーダンスの値を大きくすれば、1次ローパスフィルタに必要な第1のシャント容量の面積を小さくすることが可能となる。
また、本発明の周波数変換回路は、上記電圧入力型アクティブフィルタは、初段にRC積分器を含むLEAPFLOG型の構成を有することが好ましい。
上記の構成によれば、電圧入力型アクティブフィルタの帯域外信号抑圧特性が、入力インピーダンスの値に関係なく一定となる。これにより、入力インピーダンスの値を他の設計パラメータ(例えば、雑音や線形性など)に応じて最低限必要な値に設定することが可能となる。例えば、入力インピーダンスの値を大きくすれば、1次ローパスフィルタに必要な第1のシャント容量の面積を小さくすることが可能となる。
上記RC積分器としては、以下のような構成が可能である。
上記RC積分器は、反転入力端子が積分抵抗を介して上記入力部に接続され、非反転入力端子が接地され、出力端子が上記電圧入力型アクティブフィルタ内の後段の構成に接続され、上記出力端子と上記反転入力端子との間に積分容量が不帰還接続されているオペアンプにより構成されることが好ましい。
また、本発明の周波数変換回路は、上記周波数変換部は、上記低周波電流信号をフォールデッドカスコード構成により取り出すことが好ましい。
上記の構成によれば、周波数変換部の出力部のDCバイアス電圧を自由に設計して、広い電圧振幅幅を得ることが可能となる。これにより、出力部での信号歪みを最小限に抑制することが可能となる。
また、本発明の周波数変換回路は、上記周波数変換部は、上記低周波電流信号をカレントミラー構成により取り出すことが好ましい。
上記の構成によれば、周波数変換部の出力部のDCバイアス電圧を自由に設計して、広い電圧振幅幅を得ることが可能となる。これにより、出力部での信号歪みを最小限に抑制することが可能となる。
また、本発明の周波数変換回路は、上記周波数変換部は差動入出力構成を有し、上記出力部を2つ備え、上記電圧入力型増幅回路は差動入出力構成を有し、上記入力部を2つ備え、上記各入力部は、上記各出力部と一対となるように接続されており、上記各入力部の差動間に設けられる第2のシャント容量とをさらに備えることが好ましい。
上記の構成によれば、所望のカットオフ周波数を実現するために必要な容量値のうち、各入力部の差動間に設けられる第2のシャント容量は面積が半分になるので、回路面積を小型化することが可能となる。
また、本発明の受信装置は、受信した高周波信号を周波数変換し、低周波のデータを含む希望信号を取り出す周波数変換回路として上記周波数変換回路を搭載する受信装置である。
上記の構成によれば、例えば、ダイレクトコンバージョン方式やLOW−IF方式において、重要な不要妨害波による信号歪みの影響を抑えたまま、低周波のデータを含む希望信号を取り出すことが可能となると共に、消費電流を低減することが可能となる。
以上のように、本発明の周波数変換回路は、入力された高周波信号を低周波電流信号に変換し、該低周波電流信号を出力部より出力する周波数変換部と、上記周波数変換部の出力部に接続される入力部を備え、入力インピーダンスを有する電圧入力型増幅回路と、一方の端子が上記電圧入力型増幅回路の入力部に接続され、他方の端子がAC接地される第1のシャント容量とを備える構成である。
これにより、周波数変換部の出力部から出力された低周波電流信号に含まれる不要な高周波信号は、電圧入力型増幅回路の入力インピーダンスと第1のシャント容量とによって構成される1次ローパスフィルタにより減衰される。それゆえ、後段の電圧入力型増幅回路に要求される歪み性能(例えば、帯域外IP3など)のスペックを下げることが可能となる。よって、電圧入力型増幅回路の歪み性能のスペックが下がることにより、消費電力を削減することができるという効果を奏する。
また、電圧入力型増幅回路では、電圧入力型増幅回路の歪み性能のスペックを下げても不要な高周波信号が減衰されているので、相互変調成分の出力信号強度は変化しない。よって、SN比は劣化しない。したがって、本発明の周波数変換回路は、SN比を劣化させずに消費電力を削減することができるという効果を奏する。
また、本発明の受信装置は、受信した高周波信号を周波数変換し、低周波のデータを含む希望信号を取り出す周波数変換回路として上記周波数変換回路を搭載する構成である。
それゆえ、例えば、ダイレクトコンバージョン方式やLOW−IF方式において、重要な不要妨害波による信号歪みの影響を抑えたまま、低周波のデータを含む希望信号を取り出すことができると共に、消費電流を低減することができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図1は、周波数変換回路100の一構成例を示す回路図である。
本実施の形態の周波数変換回路100は、例えば、ダイレクトコンバージョン方式やLOW−IF方式の周波数変換を行う受信装置に搭載され、受信した高周波信号を、低周波信号に周波数変換し、所望する信号を後段の構成部分、例えば、制御部や格納部、ベースバンド信号への周波数変換部などに出力する回路である。
本実施の形態の周波数変換回路100は、図1に示すように、周波数変換部111、容量105(第1のシャント容量)、増幅回路112(電圧入力型増幅回路)、および出力部109を備えている。
周波数変換部111は、電圧信号として入力された高周波信号を、低周波の電流信号に変換して、後段の回路に出力する。つまりは、周波数変換部111の出力部は、増幅回路112の入力部に接続されている。周波数変換部111は、入力部101、トランスコンダクタ102、スイッチ103、および電流源104により構成されている。
トランスコンダクタ102は、入力された電圧信号を電流信号に変換するアンプであり、入力部101を介して入力された高周波の電圧信号を電流信号に変換する。トランスコンダクタ102は、反転入力端子が入力部101に接続され、非反転入力端子が接地され、出力端子がスイッチ103に接続されている。
スイッチ103は、入力された高周波信号を低周波信号に周波数変換するものである。詳細には、スイッチ103は、トランスコンダクタ102から出力された高周波電流信号と共に、局部発振信号を入力することによって周波数変換を行い、低周波電流信号を生成する。スイッチ103の出力端子は、増幅回路112に接続されている。
電流源104は、周波数変換部111の負荷として設けられている。電流源104は、電流供給側の端子が、スイッチ103の出力端子に接続され、反対側の端子が電源に接続されている。ゆえに、電流源104を接続したスイッチ103の出力端子が、周波数変換部111の出力部となっている。
容量105は、シャント容量であり、一方の端子が、周波数変換部111の出力部と増幅回路112の入力部とを結ぶ経路上の一点(点P)に接続され、他方の端子がAC接地されている。
増幅回路112は、周波数変換部111から出力された低周波電流信号を、低周波電圧信号に変換して、所望する低周波電圧信号を出力部109に出力する。増幅回路112は、電圧入力型の構成を有しており、入力抵抗106と、オペアンプ107および抵抗108を設ける電流電圧変換部114とにより構成されている。
入力抵抗106は、増幅回路112の入力インピーダンスとして設けられている。入力抵抗106は、一方の端子が周波数変換部111に接続され、他方の端子が電流電圧変換部114に接続されている。ゆえに、入力抵抗106の一方の端子が、増幅回路112の入力部となっている。
オペアンプ107は、反転入力端子が入力抵抗106に接続され、非反転入力端子が接地され、出力端子が出力部109に接続されている。また、出力端子と反転入力端子との間に、抵抗108が直列に設けられ、不帰還がかかっている。このオペアンプ107および抵抗108の構成を有する電流電圧変換部114により、電流入力を電圧出力に変換している。
次に、本実施の形態の周波数変換回路100の動作について説明する。
例えば、無線通信などによって、受信装置が高周波信号を受信するとする。この高周波信号は、入力部101に入力され、トランスコンダクタ102に入力される。トランスコンダクタ102では、高周波信号は、電圧信号から電流信号に変換される。トランスコンダクタ102から出力された高周波電流信号は、スイッチ103に入力され、低周波電流信号へと周波数変換される。
そして、周波数変換部111の負荷として電流源104が配置されていることにより、スイッチ103から出力された低周波電流信号は、その大部分が後段の増幅回路112の入力抵抗106へと伝わる。
つまり、周波数変換部111の負荷インピーダンスZ1は、容量105の容量値C1、および、入力抵抗106の抵抗値R1で決定される。負荷インピーダンスZ1は、式(1)で表現される。
Z1=R1//(1/sC1)・・・(1)
なお、R1//(1/sC1)は、入力抵抗106と容量105とが並列接続されたときの合成抵抗値を示す。
よって、周波数変換部111の負荷抵抗と、増幅回路112の入力抵抗とが、入力抵抗106で共用されている。
ここで、周波数変換回路100では、図1に示すように、容量105と入力抵抗106とにより、1次のローパスフィルタ(1次LPF113)が形成されている。これにより、周波数変換部111から出力された低周波電流信号は、1次LPF113による一定値の妨害波減衰作用を受けている。
このため、電流電圧変換部114の入力電流強度は、妨害波減衰作用が与えられていない場合の電流電圧変換部の入力電流強度と比較して、一定値弱まっている。この状態で、低周波電流信号は、電流電圧変換部114にて低周波電圧信号に変換される。
このとき、詳細に後述するように、低周波電流信号が1次LPF113による一定値の妨害波減衰作用を受けていることにより、電流電圧変換部114に要求される線形性が低減されている。そして最終的に、低周波電圧信号が、出力部109から出力される。
以上のように、周波数変換回路100では、受信した高周波信号は、電圧信号から電流信号に変換され、低周波電流信号に周波数変換される。そして、容量105および入力抵抗106により周波数変換部111の負荷インピーダンスが構成されることにより、電圧入力型の増幅回路112に低周波電流信号は流れる。そして、再度電圧信号に変換され、後段の構成部分に出力される。
続いて、本実施の形態の周波数変換回路100では、増幅回路112の電流電圧変換部114に要求される線形性が、どの程度低減されるかを定量的に説明する。なお、周波数変換回路100を比較する対象として、図12に示した従来の周波数変換回路1100を用いる。
最初に、両者の回路を公平に評価するために、設定した3つの制約条件について説明する。
条件A)両者の回路の入力から出力へのDC電圧ゲインを等しくする。
条件B)1次LPF113のカットオフ周波数と、1次LPF1113のカットオフ周波
数とを等しくする。
条件C)周波数変換部111のトランスコンダクタンスと、周波数変換部1111のトラ
ンスコンダクタンスとを等しくする。
また、本実施の形態の周波数変換回路100および従来の周波数変換回路1100におけるDC電圧ゲインは、双方とも以下の式(2)で表現される。
Gain=Gm×Rload・・・(2)
(Gain:入力部101から出力部109へのDC電圧ゲイン、または、入力部1001から出力部1010へのDC電圧ゲイン、Gm:周波数変換部111または周波数変換部1111のトランスコンダクタンス[S]、Rload:抵抗108または抵抗1009の抵抗値[Ω])
但し、式(2)における仮定として、電流源104の出力抵抗は入力抵抗106に比べて十分に大きいとしている。この場合、本実施の形態の周波数変換回路100のDC電圧ゲインは、入力抵抗106に無関係となる。
次いで、電流電圧変換部114および電流電圧変換部1112に規定する線形性の仕様について説明する。
電流電圧変換部114および電流電圧変換部1112に入力される信号は、データを含む希望信号の他に、妨害波信号を含むことが想定される。
図2は、想定される希望信号201と、妨害波信号202および203との周波数関係を示す図である。縦軸は出力信号電力[dBm/Hz]を示し、横軸は周波数[Hz]を示す。
電流電圧変換部114および電流電圧変換部1112に入力される信号は、図2に示すように、希望波帯域205内の周波数を有する希望信号201、並びに、希望信号201信号よりも周波数が高く、かつ、出力信号電力が大きい妨害波信号202および203を含んでいる。
このとき、信号が電流電圧変換部114および電流電圧変換部1112に入力されると、妨害波信号202および203が、電流電圧変換部114および電流電圧変換部1112の非線形性によって、希望波帯域205内に落ち込み相互変調成分204となってしまう。
それゆえ、出力部109および出力部1010からは、相互変調成分204を含む信号が出力されるので、信号帯域のSN比が劣化する。このため、相互変調成分204は、信号帯域のSN比の劣化を招くため、可能な限り抑える必要がある。
続いて、相互変調成分が発生する電流電圧変換部の入出力特性について説明する。先に、図3を参照しながら、一般的な増幅器の入出力特性について説明し、その後、図4を参照しながら、本実施の形態の周波数変換回路100の電流電圧変換部114の入出力特性、および、従来の周波数変換回路1100の電流電圧変換部1112の入出力特性について説明する。
図3は、一般的な増幅器の入出力特性を示すグラフである。縦軸は出力信号強度[V]を対数スケールで示し、横軸は入力信号強度[VorA](電圧でも電流でもよい)を対数スケールで示している。
実線301は、帯域内の入出力関係を示しており、傾きが1(dec/dec)となる。破線302は、実線301の直線領域がそのまま飽和せずに、レベルが上がっていった場合を示している。
実線303は、相互変調成分の入出力関係を示しており、傾きが3(dec/dec)となる。破線304は、実線303の直線領域がそのまま飽和せずに、レベルが上がっていった場合を示している。
なお、実線303の相互変調成分の入出力関係は、例えば、入力が、図2に示した妨害波信号202および203のような妨害波信号の周波数における入力を表しており、出力が、図2に示した相互変調成分204のように希望波帯域内に落ち込んでくる出力を表している。
破線302と破線304との交点305は、帯域外IP3(3rd Intercept Point)と呼ばれる。帯域外IP3は、増幅器の非線形性をあらわす指標となる。また、帯域外IP3の縦軸の読み値305は、帯域外OIP3と呼ばれる。例えば、ダイレクトコンバージョン受信機において、妨害波耐性を決定付ける主要因のひとつに、ベースバンドフィルタ部の帯域外OIP3がある。帯域外OIP3は、大きいほど性能が良いことを示す。よって、増幅器の性能を確認したい場合は、帯域外OIP3を見ればよい。
図4は、本実施の形態の周波数変換回路100の電流電圧変換部114(以下では、本実施例とする)の入出力特性と、従来の周波数変換回路1100の電流電圧変換部1112(以下では、従来例とする)の入出力特性とを示すグラフである。縦軸は出力信号強度[V]を対数スケールで示し、横軸は、電流電圧変換部114および電流電圧変換部1112における入力電流[A]を対数スケールで示している。
実線401は、帯域内の入出力関係を示している。なお、上述した条件A)により、抵抗108の抵抗値と抵抗1009の抵抗値とが等しくなっているため、本実施例も従来例も同一のグラフ線となる。破線402は、実線401の直線領域がそのまま飽和せずに、レベルが上がっていった場合を示している。
実線403は、従来例において必要とされる相互変調成分の入出力特性を示している。この実線403から、例えば、妨害波信号の入力電流値がX1[A]であるときの、相互変調成分の出力信号強度Y1[V]の値が読取れる。破線404は、実線403の直線領域がそのまま飽和せずに、レベルが上がっていった場合を示している。
ここで、入力部101および入力部1001から同等な妨害波信号が入力されたとする。すると、本実施例では、1次LPF113により一定値(α[dB]とおく)の妨害波減衰作用を受けた信号が入力されるため、本実施例の入力電流強度は、従来例の電流入力強度に比べて、α[dB]弱まることになる。
そして、α[dB]弱い入力電流によって、電流電圧変換部114にて発生する相互変調成分の強度が、従来例による相互変調成分の強度(Y1[V])と等しくなるようにする場合、電流電圧変換部114の相互変調成分の入出力特性は、実線405のように示される。また、破線406は、実線405の直線領域がそのまま飽和せずに、レベルが上がっていった場合を示している。
この実線405は、実線403を水平方向にα[dB]移動したものに等しい。別の言い方をすれば、相互変調成分の強度特性が実線403から実線405へと劣化したとしても、入力される妨害波自体を減衰しているのでSN比の劣化は変わらない、ということになる。
結果的に、必要とされる従来例の帯域外IP3は、破線402と破線404との交点407で表され、必要とされる本実施例の帯域外IP3は、破線402と破線406との交点408で表される。
また、交点407の縦軸の読み値409、および、交点408の縦軸の読み値410は、帯域外OIP3の値を示している。なお、その差は1.5α[dB]である。つまりは、1次LPF113での妨害波抑圧量をαとすると、電流電圧変換部114に必要とされる帯域外OIP3は1.5α低減される。
よって、1次LPF113により妨害波減衰作用を与えると、電流電圧変換部114に要求される帯域外IP3のスペック、すなわち線形性が下がり、消費電力を削減することが可能となる。なお、上記妨害波抑圧量αは、無限大であることが好ましい。
以上、本実施の形態の周波数変換回路100は、入力部101から入力された高周波電圧信号を、トランスコンダクタ102にて高周波電流信号に変換した後、スイッチ103にて低周波電流信号に周波数変換し、該低周波電流信号を出力部より出力する周波数変換部111と、周波数変換部111の出力部に接続される入力部を備え、入力インピーダンスとして設けられた入力抵抗106を有する増幅回路112と、一方の端子が周波数変換部111の出力部と増幅回路112の入力部とを結ぶ経路上の点Pに接続され、他方の端子が接地されている容量105とを備える構成を有する。
上記の構成によれば、増幅回路112の入力インピーダンスと容量105とにより、1次LPF113が形成される。これにより、所望信号成分および不要信号成分を含む高周波信号における、一定値α[dB]の不要信号成分が減衰される。このため、増幅回路112において、増幅回路112の歪み性能のスペックを下げることが可能となる。よって、増幅回路112の歪み性能のスペックが下がることにより、消費電力を削減することが可能となる。
また、増幅回路112では、増幅回路112の歪み性能のスペックを下げても、不要信号成分の入力信号強度がα[dB]減少しているので、相互変調成分の出力信号強度は変化しない。また、所望信号成分は問題なく増幅されて出力される。したがって、SN比は変化しない。したがって、本実施の形態の周波数変換回路100は、SN比を劣化させずに消費電力を削減することが可能となる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5は、周波数変換回路500の一構成例を示す回路図である。
本実施の形態の周波数変換回路500は、図5に示すように、周波数変換部111、容量105、2次LPF521、および出力部109を備えている。なお、周波数変換回路500では、周波数変換部111の出力部は、2次LPF521の入力部に接続されている。また、容量105は、一方の端子が、周波数変換部111の出力部と2次LPF521の入力部とを結ぶ経路上の一点(点P)に接続され、他方の端子がAC接地されている。
2次LPF521は、BIQUAD型の2次ローパスフィルタであり、入力抵抗506(積分抵抗)、オペアンプ507、抵抗508、オペアンプ509、抵抗510、オペアンプ511、容量512(積分容量)、抵抗513、容量514、抵抗515、および抵抗516により構成されている。また、入力抵抗506、容量512、およびオペアンプ507は、RC積分器を構成している。
入力抵抗506は、2次LPF521の入力インピーダンスとして設けられている。入力抵抗506は、一方の端子が周波数変換部111に接続され、他方の端子がオペアンプ507の反転入力端子に接続されている。ゆえに、入力抵抗506の一方の端子が、2次LPF521の入力部となっている。
オペアンプ507は、非反転入力端子が接地され、出力端子が、抵抗508を介してオペアンプ509の反転入力端子に接続されている。また、出力端子と反転入力端子との間に、容量512と抵抗513とが並列に設けられ、不帰還がかけられている。
オペアンプ509は、非反転入力端子が接地され、出力端子が、抵抗510を介してオペアンプ511の反転入力端子に接続されている。また、出力端子と反転入力端子との間に、容量514が直列に設けられ、不帰還がかけられている。
オペアンプ511は、非反転入力端子が接地され、出力端子が、出力部109に接続されている。また、出力端子と反転入力端子との間に、抵抗515が直列に設けられ、不帰還がかけられている。
また、オペアンプ511の出力端子と、オペアンプ507の反転入力端子との間に、抵抗516が直列に設けられ、不帰還がかけられている。
次に、本実施の形態の周波数変換回路500の動作について説明する。
高周波信号が周波数変換部111に入力されると、周波数変換部111は、前記実施の形態の周波数変換回路100にて上述したように動作する。そして、スイッチ103から出力された低周波電流信号は、その大部分が後段の2次LPF521の入力抵抗506へと伝わる。
つまりは、周波数変換回路500では、周波数変換部111の負荷抵抗と、2次LPF521の入力抵抗とが、入力抵抗506で共用されている。
また、周波数変換回路500では、図5に示すように、容量105と入力抵抗506とにより、1次のローパスフィルタ(1次LPF522)が形成されている。これにより、周波数変換部111から出力された低周波電流信号は、1次LPF522による一定値の妨害波減衰作用を受けている。
これにより、2次LPF521の入力電流強度は、妨害波減衰作用が与えられていない場合の2次LPFの入力電流強度と比較して、一定値弱まっている。この状態で、低周波電流信号は、2次LPF521にて低周波電圧信号に変換される。そして最終的に、低周波電圧信号が、出力部109から出力される。
ここで、2次LPF521のような電圧入力型アクティブフィルタにおいて、帯域外OIP3を高めるためには、不要な妨害波信号が存在する周波数においてオペアンプに十分な利得が必要とされる。つまりは、オペアンプを広帯域にせざるを得ず、消費電流の増加につながる。
これに対し、本実施の形態の周波数変換回路500では、前記実施の形態1で上述した妨害波減衰作用と同じ原理によって、2次LPF521において、1次LPF522により一定値の妨害波減衰作用を受けた信号が入力されることにより、2次LPF521における入力電流強度は、1次LPFが設けられていない場合の2次LPF521における入力電流強度に比べて、一定値弱まることになる。
これにより、2次LPF521に要求される帯域外OIP3の仕様を下げることが可能となるため、オペアンプ507、509、および511に要求される消費電流を低く抑えることが可能となる。
また、周波数変換回路500では、2次LPF521による2個の極と、1次LPF522による1個の極とにより、合わせて3次LPFが構成されている。よって、本実施の形態の周波数変換回路500では、SN比をさらに向上することが可能となる。
また、周波数変換回路500における入力部101から出力部109までの伝達特性の帯域内利得に関して、入力部101から出力部109へのDC電圧ゲインは、トランスコンダクタ102、スイッチ103、および入力抵抗506により決定される。また、上記伝達特性の周波数特性に関して、2次LPF521の周波数特性は、抵抗508、513、515、および516と、容量512および514とからのみで決定される。
このため、上記2点から、入力抵抗506の抵抗値は周波数特性に影響しない、ということが言える。すなわち、2次LPF521の帯域外信号抑圧特性が、入力インピーダンスの値に関係なく一定となる。
それゆえ、入力抵抗506を決定する設計要因は下記の二つとなる。
要因1)入力抵抗506による雑音
要因2)1次LPF522に必要な時定数と入力抵抗506とにより決定される容量10
5の面積
よって、入力抵抗506を小さくするほど雑音特性は良好になり、入力抵抗506を大きくするほど1次LPF522に必要な容量105の面積が小さくなる、というトレードオフが存在する。
これにより、上述したように設計が非常にシンプルになり、2次LPF521における所望フィルタ特性を実現するための設計パラメータ(抵抗値、容量値)を決定する設計制約条件が1つなくなることを意味している。設計制約条件が減ることによって、雑音、面積のトレードオフにより、上記設計パラメータは、他の設計パラメータに応じて、最低限必要な最適な値に設定することが可能となる。
また、例えば、周波数特性を各種モードに応じて可変としたいとして、抵抗と容量との切り替えが必要となった場合を考えれば、入力抵抗506の設計が周波数特性と切り離されたことにより、必要な切り替え素子数が少なくて済むことにつながる。また、切り替えスイッチ数の低減(面積縮小)や、スイッチによる歪み低減(線形性改善)へともつながる。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1および2と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1および2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6は、周波数変換回路600の一構成例を示す回路図である。
本実施の形態の周波数変換回路600は、図6に示すように、周波数変換部111、容量105、および4次LPF631を備えている。なお、周波数変換回路600では、周波数変換部111の出力部は、4次LPF631の入力部に接続されている。また、容量105は、一方の端子が、周波数変換部111の出力部と4次LPF631の入力部とを結ぶ経路上の一点(点P)に接続され、他方の端子がAC接地されている。
4次LPF631は、LEAPFLOG型の4次ローパスフィルタであり、入力抵抗606(積分抵抗)、抵抗607〜609、オペアンプ610、容量611(積分容量)、抵抗612、オペアンプ613、容量614、オペアンプ615、容量616、オペアンプ617、容量618、抵抗619〜622、並びに、出力部623により構成されている。また、入力抵抗606、容量611、およびオペアンプ610は、RC積分器を構成している。
入力抵抗606は、4次LPF631の入力インピーダンスとして設けられている。入力抵抗606は、一方の端子が周波数変換部111に接続され、他方の端子がオペアンプ610の反転入力端子および抵抗607の一方の端子に接続されている。ゆえに、入力抵抗606の一方の端子が、4次LPF631の入力部となっている。
オペアンプ610は、非反転入力端子が接地され、出力端子が、抵抗620を介して、オペアンプ613の反転入力端子および抵抗621の一方の端子に接続されている。また、出力端子と反転入力端子との間に、容量611と抵抗612とが並列に設けられ、不帰還がかけられている。
オペアンプ613は、非反転入力端子が接地され、出力端子が、抵抗607の他方の端子に接続されると共に、抵抗608を介して、オペアンプ615の反転入力端子および抵抗609の一方の端子に接続されている。また、出力端子と反転入力端子との間に、容量614が直列に設けられ、不帰還がかけられている。
オペアンプ615は、非反転入力端子が接地され、出力端子が、抵抗621の他方の端子に接続されると共に、抵抗622を介してオペアンプ617の反転入力端子に接続されている。また、出力端子と反転入力端子との間に、容量616が直列に設けられ、不帰還がかけられている。
オペアンプ617は、非反転入力端子が接地され、出力端子が、抵抗609の他方の端子に接続されると共に、出力部623に接続されている。また、出力端子と反転入力端子との間に、容量618と抵抗619とが並列に設けられ、不帰還がかけられている。
次に、本実施の形態の周波数変換回路600の動作について説明する。
高周波信号が周波数変換部111に入力されると、周波数変換部111は、前記実施の形態の周波数変換回路100にて上述したように動作する。そして、スイッチ103から出力された低周波電流信号は、その大部分が後段の4次LPF631の入力抵抗606へと伝わる。
つまりは、周波数変換回路600では、周波数変換部111の負荷抵抗と、4次LPF631の入力抵抗とが、入力抵抗606で共用されている。
また、周波数変換回路600では、図6に示すように、容量105と入力抵抗606とにより、1次のローパスフィルタ(1次LPF632)が形成されている。これにより、周波数変換部111から出力された低周波電流信号は、1次LPF632による一定値の妨害波減衰作用を受けている。
そして、前記実施の形態1および2で上述した妨害波減衰作用と同じ原理によって、4次LPF631において、1次LPF632により一定値の妨害波減衰作用を受けた信号が入力されることにより、4次LPF631における電流入力強度は、1次LPFが設けられていない場合の4次LPF631における電流入力強度に比べて、一定値弱まることになる。
この状態で、低周波電流信号は、4次LPF631にて低周波電圧信号に変換される。そして最終的に、低周波電圧信号が、出力部623から出力される。これにより、4次LPF631に要求される帯域外OIP3の仕様が下がるため、オペアンプ610、613、615、および617に要求される消費電流を低く抑えることが可能となる。
また、周波数変換回路600では、4次LPF631による4個の極と、1次LPF632による1個の極とにより、合わせて5次LPFが構成されている。よって、本実施の形態の周波数変換回路600では、SN比をさらに向上することが可能となる。
ここで、本実施の形態の周波数変換回路600は、SN比をさらに向上することが可能なように線形性性能を重視した構成となっている。これについて以下に説明する。
周波数変換回路600では、上述したように、5次LPFが構成されている。この5次LPFの構成において、1次LPF632のカットオフ周波数を最も低い周波数に配置し、残り4次LPF631による4個の複素極は、そのQuality Factorを高めに設計する。これにより、全5個の極を合わせたときに、帯域内平坦特性が得られるような配置とする。
図7(a)に、5次フィルタにおける複素平面の極配置例を示し、図7(b)に、5次フィルタの特性を示す。
5次フィルタを設計する際には、伝達関数の5個の極配置を決定する必要がある。そこで、例えば、図7(a)に示すように、極p1〜p5を配置したとする。この配置の場合、図7(b)に示すように、極p1による周波数特性は曲線a1で示され、極p2およびp3による周波数特性は曲線a2で示され、極p4およびp5による周波数特性は曲線a3で示される。また、5次フィルタの特性は、曲線a1〜a3と合わせた曲線aで示される。
また、図7(b)に示すように、極p1による周波数特性a1のカットオフ周波数fcが、他の2つの周波数特性a2およびa3のカットオフ周波数よりも、小さく設定されている。
この場合、極p1のLPFの特性を、1次LPF632が実現するように構成する。つまり、上記最も低い周波数とは、所望のフィルタ特性を実現するために、必要な極配置のうちカットオフ周波数が最も小さい極に相当する周波数のことを示す。例えば、「カットオフ周波数4[MHz]」「チェビシェフ特性」「通過帯域内リップル0.05[dB]」の3つの条件のフィルタを設計する場合、最も低い周波数は2.81[MHz]となる。
また、このとき、1次LPF632の極は所望信号帯域よりも必然的に小さくなるため、4次LPF631すなわちアクティブフィルタに入力される信号振幅は、大幅に小さくなる。よって、線形動作範囲が広がることになる。したがって、本実施の形態の周波数変換回路600は、線形性性能を向上することが可能となる。
つまりは、1次LPF632のカットオフ周波数を所望信号帯域よりも小さくすることによって、従来の構成ではほとんど抑圧されない隣接する妨害波信号であっても、強いレベル抑圧が可能となる。それゆえ、線形動作範囲を広げることが可能となる。
また、周波数変換回路600では、周波数変換部111から出力された低周波電流信号は、まず、1次LPF632による一定値の妨害波減衰作用を受けている。それゆえ、1次LPF632のカットオフ周波数が所望の信号帯域より小さい場合、所望信号成分を一定量(β[dB])、不要信号成分を一定量(γ[dB](β<γ))減衰させることになる。
減衰量(β、γ)は、妨害波信号が存在する周波数に依存して値が変化するものである。なお、フィルタ全体のノイズ特性を良好にするためには、βは少ないほうがよく、妨害波除去特性を良好にするためには、γは大きいほうが好ましい。
なお、上述した1次LPF632のカットオフ周波数を最も低い周波数に配置する極配置は、前記実施の形態の周波数変換回路500においても適用可能である。つまりは、1次LPF522のカットオフ周波数を最も低い周波数に配置すればよい。
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜3と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜3の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8は、周波数変換回路700の一構成例を示す回路図である。
本実施の形態の周波数変換回路700は、図8に示すように、周波数変換部731、容量部732、2次LPF733、および出力部730を備え、入出力が差動により構成されている。
周波数変換部731は、電圧信号として入力された高周波信号を、低周波の電流信号に変換して、該低周波信号をフォールデッドカスコード構成により取り出して、2次LPF733に出力する。つまりは、周波数変換部731の出力部は、2次LPF733の入力部に接続されている。周波数変換部731は、入力部701、トランスコンダクタ702、スイッチ703、電流源704〜707、Pチャネル型MOSFET(PMOS)708および709、CMFB回路710、並びに、端子711により構成されている。
入力部701は、2つの入力端子を有している。2つの入力端子のうち、一方の入力端子は、トランスコンダクタ702の反転入力端子に接続され、もう一方の入力端子は、トランスコンダクタ702の非反転入力端子に接続されている。
トランスコンダクタ702は、入力された2つの電圧信号を差動により電流信号に変換するアンプであり、入力部701から入力された高周波の電圧信号を差動により電流信号に変換する。トランスコンダクタ702の2つの出力端子は、スイッチ703に接続されている。
スイッチ703は、差動により入力された高周波信号を低周波信号に周波数変換するものである。詳細には、スイッチ703は、トランスコンダクタ102から差動により出力された高周波電流信号と共に、局部発振信号を入力することによって周波数変換を行い、低周波信号を生成する。スイッチ703の2つの出力端子は、PMOS708および709にそれぞれ接続されている。
電流源704および705は、それぞれの電流供給側の端子がスイッチ703の2つの出力端子にそれぞれ接続され、それぞれの反対側の端子が電源に接続されている。
電流源706および707は、周波数変換部731の出力抵抗が、後述する入力抵抗716および717に比べて十分に大きくなるように調節するために設けられている。電流源706および707は、それぞれの電流供給側の端子が接地され、それぞれの反対側の端子がPMOS708および709にそれぞれ接続されている。
PMOS708および709は、それぞれのゲート端子が端子711に接続されている。これにより、端子711からの制御信号に応じて、ドレイン・ソース間に電流を流す。
CMFB回路710は、2つの差動端子712が、PMOS708と電流源706との間の経路上の一点、PMOS709と電流源707との間の経路上の一点をそれぞれ介して、2次LPF733に接続されている。ゆえに、CMFB回路710の2つの差動端子712が、周波数変換部731の出力部となっている。また、CMFB回路710は、差動端子712のコモンモード電位を検出し一定の電位に安定するように、CMFB制御信号を電流源706および707に与える。
容量部732は、シャント容量である容量713〜715により構成されている。
容量713(第1のシャント容量)は、一方の端子が、周波数変換部731の出力部と2次LPF733の入力部とを結ぶ経路上の一点(点P2)に接続され、他方の端子がAC接地されている。容量714(第1のシャント容量)は、一方の端子が、周波数変換部731の出力部と2次LPF733の入力部とを結ぶ経路上の一点(点P1)に接続され、他方の端子がAC接地されている。容量715(第2のシャント容量)は、一方の端子が、容量713の点P2の接続側の端子に接続され、他方の端子が、容量714の点P1の接続側の端子との間に接続されている。
2次LPF733は、BIQUAD型の2次ローパスフィルタであり、入力抵抗716および717、オペアンプ718、抵抗719および720、オペアンプ721、抵抗722、容量723、抵抗724、容量725〜727、並びに、抵抗728および729により構成されている。
入力抵抗716および717は、2次LPF733の入力インピーダンスとして設けられている。入力抵抗716は、一方の端子が周波数変換部731に接続され、他方の端子がオペアンプ718の反転入力端子に接続されている。入力抵抗717は、一方の端子が周波数変換部731に接続され、他方の端子がオペアンプ718の非反転入力端子に接続されている。ゆえに、入力抵抗716の一方の端子および入力抵抗717の一方の端子が、2次LPF733の入力部となっている。
オペアンプ718は、第1出力端子が、抵抗719を介してオペアンプ721の反転入力端子に接続され、第2出力端子が、抵抗720を介してオペアンプ721の非反転入力端子に接続されている。また、第1出力端子と反転入力端子との間に、抵抗722と容量723とが並列に設けられ、不帰還がかけられている。さらに、第2出力端子と非反転入力端子との間に、抵抗724と容量725とが並列に設けられ、不帰還がかけられている。
オペアンプ721は、第1出力端子および第2出力端子が出力部730にそれぞれ接続されている。また、第1出力端子と反転入力端子との間に、容量726が直列に設けられ、不帰還がかけられている。さらに、第2出力端子と非反転入力端子との間に、容量727が直列に設けられ、不帰還がかけられている。
また、オペアンプ721の第1出力端子と、オペアンプ718の反転入力端子との間に、抵抗728が直列に設けられ、不帰還がかけられている。さらに、オペアンプ721の第2出力端子と、オペアンプ718の非反転入力端子との間に、抵抗729が直列に設けられ、不帰還がかけられている。
次に、本実施の形態の周波数変換回路700の動作について説明する。
高周波信号が周波数変換部731に入力されると、トランスコンダクタ702およびスイッチ703は、それぞれの入出力が差動であることのみが異なるだけで、前記実施の形態の周波数変換回路100のトランスコンダクタ102およびスイッチ103にて上述したように動作する。
そして、スイッチ703から出力された周波数変換後の電流出力は、電流源704および705によってそれぞれ折り返され、カスコード段となるPMOS708および709をそれぞれ通って、差動端子712へそれぞれ出力される。
周波数変換部731の電流出力は、容量部732と、2次LPF733の入力抵抗716および717とからなる1次LPFによって、一定値の妨害波が減衰される1次フィルタリングされながら電流電圧変換される。
そして、同時に、1次LPFにて電圧変換された信号は、2次LPF733においてさらに2次のフィルタリングをかけられて、出力部730から所望の信号だけが取り出される。これにより、2次LPF733に要求される帯域外OIP3の仕様が下がるため、オペアンプ718および721に要求される消費電流を低く抑えることが可能となる。
また、周波数変換回路700では、2次LPF733による2個の極と、1次LPFによる1個の極とにより、合わせて3次LPFが構成されているので、全体として3次のLPF特性を得ることが可能となっている。よって、本実施の形態の周波数変換回路700では、SN比をさらに向上することが可能となる。
また、CMFB制御信号に応じて、電流源706および707の電流値は増減する。ここで、差動端子712のコモンモード電位(DCバイアス電圧)は任意に設計可能であり、この端子での電圧振幅範囲を最大限に取れるように設計することが可能である。これにより、差動端子712での信号歪みを最小限に抑えることが可能となる。
ここで、一般に、容量は、差動端子間に挿入することにより、実効的に4倍の容量値を実現可能である。ゆえに、容量を差動端子間に挿入することは、面積低減に有効である。但し、差動端子712が周波数変換部731の電流出力端子であることを考えれば、高周波の同相成分が存在する可能性は高い。そのため、1次LPFに必要な容量値を全て差動間に置くのではなく、一部を対地(対グランド)に挿入する事によって同相雑音への耐性も高めている。
〔実施の形態5〕
本発明のさらに他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜4と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜4の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図9は、周波数変換回路800の一構成例を示す回路図である。
本実施の形態の周波数変換回路800は、図9に示すように、周波数変換部831、容量部732、2次LPF733、および出力部730を備え、入出力が差動により構成されている。つまりは、本実施の形態の周波数変換回路800は、前記実施の形態の周波数変換回路700から周波数変換部731を除いた構成に、周波数変換部831を追加した構成を有している。
周波数変換部831は、電圧信号として入力された高周波信号を、低周波の電流信号に変換して、該低周波信号をカレントミラー構成により取り出して、2次LPF733に出力する。つまりは、周波数変換部831の出力部は、2次LPF733の入力部に接続されている。周波数変換部831は、入力部801、トランスコンダクタ802、スイッチ803、PMOS804および805、電流源806および807、PMOS808および809、並びに、CMFB回路810により構成されている。
入力部801、トランスコンダクタ802、およびスイッチ803は、前記実施の形態4の周波数変換回路700の入力部701、トランスコンダクタ702、およびスイッチ703の構成と同じである。但し、スイッチ803の2つの出力端子は、PMOS804および805にそれぞれ接続されている。
PMOS804は、PMOS808とカレントミラー回路を構成している。PMOS805は、PMOS809とカレントミラー回路を構成している。また、PMOS804、805、808、および809には電源が接続されている。
電流源806および807は、周波数変換部831の出力抵抗が、入力抵抗716および717に比べて十分に大きくなるように調節するために設けられている。電流源806および807は、それぞれの電流供給側の端子が接地され、それぞれの反対側の端子がPMOS808および809にそれぞれ接続されている。
CMFB回路810は、2つの差動端子811が、PMOS808と電流源806との間の経路上の一点、PMOS809と電流源807との間の経路上の一点をそれぞれ介して、2次LPF733に接続されている。ゆえに、CMFB回路810の2つの差動端子811が、周波数変換部831の出力部となっている。また、CMFB回路810は、差動端子811のコモンモード電位を検出し一定の電位に安定するように、CMFB制御信号を電流源806および807に与える。
次に、本実施の形態の周波数変換回路800の動作について説明する。
高周波信号が周波数変換部831に入力されると、トランスコンダクタ802およびスイッチ803は、それぞれの入出力が差動であることのみが異なるだけで、前記実施の形態の周波数変換回路100のトランスコンダクタ102およびスイッチ103にて上述したように動作する。
そして、スイッチ803から出力された周波数変換後の電流出力は、PMOS804および805にそれぞれ流れる。そして、PMOS804とPMOS808とがカレントミラー回路を構成し、PMOS805とPMOS809とがカレントミラー回路を構成していることにより、PMOS804および805にそれぞれ流れる電流は、PMOS808および809に折り返される。そして、差動端子811へそれぞれ出力される。
ここで、CMFB制御信号に応じて、電流源806および807の電流値は増減する。ここで、差動端子811のコモンモード電位(DCバイアス電圧)は任意に設計可能であり、この端子での電圧振幅範囲を最大限に取れるように設計することが可能である。これにより、差動端子811での信号歪みを最小限に抑えることが可能となる。
また、2次LPF733および容量部732の作用効果は、前記実施の形態4の周波数変換回路700にて上述したとおりである。
なお、図9を参照すると、差動端子811につながるPMOS804、805、808、および809を見ればわかるように、縦済みトランジスタが2段となっている。それゆえ、前記実施の形態4の周波数変換回路700における差動端子712に比べて、差動端子733での電圧振幅範囲は広がっている。よって、2次LPF733における線形性をさらに改善することが可能となる。
〔実施の形態6〕
本発明のさらに他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜5と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜5の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図10は、ダイレクトコンバージョン受信機900の一構成例を示す回路図である。
本実施の形態のダイレクトコンバージョン受信機900(受信装置)は、ダイレクトコンバージョン方式の周波数変換を行う受信機であり、図10に示すように、アンテナ901、LNA902、周波数変換部903、フィルタ904、VGA905、出力部906、周波数変換部907、フィルタ908、VGA909、出力部910、位相器911、および端子912を備えている。なお、図示しないダイレクトコンバージョン受信機900の他の構成は、一般的に実施可能な構成であればよい。
また、周波数変換部903およびフィルタ904は、Iチャネル部921を構成している。周波数変換部907およびフィルタ908は、Qチャネル部922を構成している。
アンテナ901にて高周波信号が受信されると、LNA902にて信号増幅された後、周波数変換部903および周波数変換部907に出力される。周波数変換部903および周波数変換部907では、入力された信号が、DC信号へとダウンコンバートされる。
詳細には、端子912から高周波無線信号の中心周波数と等しいLO信号が入力され、位相器911により位相が90度ずれた2系統の信号が生成される。そして、2系統の信号は、周波数変換部903および907におけるミキシング作用により、Iチャネル部921とQチャネル部922に分岐されている。周波数変換部903および周波数変換部907では、LNA902から出力された高周波信号は、位相器911から出力された信号に基づいて、ダウンコンバートされている。
次いで、周波数変換部903から出力された信号は、フィルタ904によって不要な信号が取り除かれ、VGA905にて、後段回路に適切な信号レベルのベースバンド信号へと変換される。そして、出力部906から後段回路に出力される。
また、周波数変換部907から出力された信号は、フィルタ908によって不要な信号が取り除かれ、VGA909にて、後段回路に適切な信号レベルのベースバンド信号へと変換される。そして、出力部910から後段回路に出力される。
ここで、周波数変換部903および907と、フィルタ904および908とは、前記実施の形態1〜5に示した構成のどれを用いてもよい。この構成により、Iチャネル部921およびQチャネル部922の消費電流が下がる。
したがって、本実施の形態のダイレクトコンバージョン受信機900は、重要な不要妨害波による信号歪みの影響を抑えたまま、低周波のデータを含む希望信号を取り出すことが可能となると共に、消費電流を低減することが可能となる。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、例えば、ダイレクトコンバージョン方式やLOW−IF方式の周波数変換を行う受信装置に搭載される周波数変換回路に用いることができるが、これに限らず、その他の分野にも適用することができる。
本発明における周波数変換回路の実施の一形態を示す回路図である。 上記周波数変換回路における、希望信号と妨害波信号との周波数配置を示す図である。 一般的な増幅器の入出力特性を示すグラフである。 上記周波数変換回路における電流電圧変換部の入出力特性を示すグラフである。 本発明における周波数変換回路の他の実施の形態を示す回路図である。 本発明における周波数変換回路のさらに他の実施の形態を示す回路図である。 (a)は、5次フィルタにおける複素平面の極配置例を示し、(b)は、5次フィルタの特性を示すグラフである。 本発明における周波数変換回路のさらに他の実施の形態を示す回路図である。 本発明における周波数変換回路のさらに他の実施の形態を示す回路図である。 本発明における受信装置の実施の一形態を示す構成図である。 従来の周波数変換回路を示す回路図である。 従来の他の周波数変換回路を示す回路図である。
符号の説明
100 周波数変換回路
101 入力部
102 トランスコンダクタ
103 スイッチ
104 電流源
105 容量(第1のシャント容量)
106 入力抵抗
107 オペアンプ
108 抵抗
109 出力部
111 周波数変換部
112 増幅回路(電圧入力型増幅回路)
113 1次ローパスフィルタ
114 電流電圧変換部
500,600 周波数変換回路
506,606 入力抵抗(積分抵抗)
507,610 オペアンプ
512,611 容量(積分容量)
521 2次ローパスフィルタ(電圧入力型アクティブフィルタ)
522,632 1次ローパスフィルタ
631 4次ローパスフィルタ(電圧入力型アクティブフィルタ)
700,800 周波数変換回路
704〜707,806,807 電流源
708,709,804,805,808,809 PMOS
710,810 CMFB回路
712,811 差動端子
713,714 容量(第1のシャント容量)
715 容量(第2のシャント容量)
716,717 入力抵抗
731,831 周波数変換部
732 容量部
733 2次ローパスフィルタ(電圧入力型アクティブフィルタ)
900 ダイレクトコンバージョン受信機(受信装置)
903,907 周波数変換部
904,908 フィルタ
921 Iチャネル部
922 Qチャネル部

Claims (11)

  1. 入力された高周波信号を低周波電流信号に変換し、該低周波電流信号を出力部より出力する周波数変換部と、
    上記周波数変換部の出力部に接続される入力部を備え、入力インピーダンスを有する電圧入力型増幅回路と、
    一方の端子が上記電圧入力型増幅回路の入力部に接続され、他方の端子がAC接地される第1のシャント容量とを備えることを特徴とする周波数変換回路。
  2. 上記電圧入力型増幅回路は、電圧入力型アクティブフィルタであることを特徴とする請求項1に記載の周波数変換回路。
  3. 上記電圧入力型アクティブフィルタの入力インピーダンスと上記第1のシャント容量とにより構成される1次ローパスフィルタのカットオフ周波数は、上記低周波電流信号におけるデータを含む希望信号の信号帯域よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の周波数変換回路。
  4. 上記入力インピーダンスは、一方の端子が上記入力部に接続され、他方の端子が上記電圧入力型アクティブフィルタ内の後段の構成に接続される入力抵抗により設けられることを特徴とする請求項3に記載の周波数変換回路。
  5. 上記電圧入力型アクティブフィルタは、初段にRC積分器を含むBIQUAD型の構成を有することを特徴とする請求項2または3に記載の周波数変換回路。
  6. 上記電圧入力型アクティブフィルタは、初段にRC積分器を含むLEAPFLOG型の構成を有することを特徴とする請求項2または3に記載の周波数変換回路。
  7. 上記RC積分器は、反転入力端子が積分抵抗を介して上記入力部に接続され、非反転入力端子が接地され、出力端子が上記電圧入力型アクティブフィルタ内の後段の構成に接続され、上記出力端子と上記反転入力端子との間に積分容量が不帰還接続されているオペアンプにより構成されることを特徴とする請求項5または6に記載の周波数変換回路。
  8. 上記周波数変換部は、上記低周波電流信号をフォールデッドカスコード構成により取り出すことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の周波数変換回路。
  9. 上記周波数変換部は、上記低周波電流信号をカレントミラー構成により取り出すことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の周波数変換回路。
  10. 上記周波数変換部は差動入出力構成を有し、上記出力部を2つ備え、
    上記電圧入力型増幅回路は差動入出力構成を有し、上記入力部を2つ備え、
    上記各入力部は、上記各出力部と一対となるように接続されており、
    上記各入力部の差動間に設けられる第2のシャント容量とをさらに備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の周波数変換回路。
  11. 受信した高周波信号を周波数変換し、低周波のデータを含む希望信号を取り出す周波数変換回路として請求項1〜10のいずれか1項に記載の周波数変換回路を搭載することを特徴とする受信装置。
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