JP5547178B2 - 調整可能なクラリネット・バレル - Google Patents

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Description

本発明は、クラリネットにおいて、マウスピースとクラリネット管体の上管との間に配置される調律可能なクラリネット・バレルに関するものであり、クラリネット・バレルは上部と下部とに分かれており、この二つの部分を連結している調節リングによって、上部と下部の間の軸線上の間隔を変えることができるようになっている。
クラリネットは、木管楽器の一種であり、通常は挿し込んで連結することができる五つの部分、すなわち、マウスピース、クラリネット・バレル、上管、下管、そしてベル、から構成されている。これら五つ各部の連結は、コルク敷きになったほぞと、これらのほぞに対応する受け部によってなされ、各連結個所に個々の部分が示されている。これらクラリネットの五つの部分はすべて、各部分間が隙間の内容に連結するように挿し込まれ、クラリネット内部の貫通穴は、マウスピースからバレル、上管および下管を経てベルに至るまで続き、連続した基本的に同寸の内径となる。
音楽通論において、クラリネットはソロ演奏のみならず様々な形態の室内楽やオーケストラでのパートを担うものであり、多数の演奏者が合奏する際には、とりわけ楽器パート間の音程合わせに不可欠である。その場合に各楽器固有の要素のみならず周辺からの影響も変動要因となり、所定の音の高さはこの要因に依存することになり、とりわけ楽器が帯びる熱に直接的に影響を与える周囲の環境温度に左右される。全ての木管楽器群について、楽器の温度上昇に伴って音の高さも上昇する、と云うことが当てはまる。
多数の演奏者で合奏を行う場合は、通常、演奏開始前に先ず楽器のチューニングが行なわれる。吹奏楽器は演奏者が吐く暖かい吐気の流れによって温まり、これによって楽器の音色も変わってくるので、合奏中に随時、楽器を頻繁に調整することが必要である。また、例えばA管調クラリネットとB管調クラリネットの交替を求める楽曲も多く有り、交替によって使用を休止したクラリネットが再び冷めてしまうために、事後の微調整が必要になる。
全ての吹奏楽器に、管の中で振動する空気柱が長くなる程に音程が低くなるということが言える。従って通常は、胴に相当する一または複数の部分を若干引き延ばすことで、振動する空気柱を長くするようにしている。そこでクラリネットでは、幾分低い音色で演奏するために、通常、バレルを上管もしくはマウスピースから多少引き出すようにしている。
しかしこのバレルを引き出すとことは、上述した、例えばバレルと上管の間の連結部分を連通する貫通穴がそれに応じた長さだけ間延びすることであり、内側に空洞部分が、外側には隙間が生じることになる。これは楽器が持つ音響上の性格とイントネーションにネガティブな影響を及ぼすばかりか、そこに結露が生じることもあり、演奏の妨げになって望ましくない。また、例えば上管からバレルを引き出すと、クラリネットのこの部分のコルク敷きの結合部が露出してしまい、音響が減衰して楽器の音色が損なわれることがある。
例えば米国特許第1,416,898号には、貫通穴の中に望遠鏡のように伸縮するよう金属製の鞘を具え、このような空洞部分を覆うようにした構造が開示されている。しかし、そのような鞘を保持することが複雑である上に、金属製の部材を入れることで楽器の響きに影響が生じるため、このような構造がクラリネットの構成として採用されたことは、これまでのところない。
また、上部と下部の二つの部分からなる木製のクラリネット・バレルを作り、上述のような鞘をバレルの一方の部分と一体的に形成することも公知である。このようにクラリネット・バレルの一方の部分と一体的に形成された鞘は、例えば米国特許第5,249,499号に開示されている。ここに述べるバレルは、上部と下部から構成されていて、これら双方の間に挟まれた上部と下部とを連結する調節リングを具える。上部は調節リングにネジ止めされており、一方、下部は調節リングに回転可能に支持され、調節リングを回すことによって上部と下部との間の軸線上の間隔を変えられるようになっている。
この方式の欠点は、基本的に、調節リングの回転によってバレルの上部および下部の相対的な位置関係がずれることがあるという点にある。下部を調節リングに対して回転可能に支持することは、調節リングを操作するときに下部が一緒に動かないようにするためである。これを達成するためには、調節リングを回転させる際に、下部自体ができる限りこれに抵抗しないように対置されることが必要である。しかし、このことによって、当然、普通に演奏している場合でもバレル上部に対してバレル下部が極端な程簡単にずれてしまうことを意味しており、非常に望ましくない。
従って、本発明の課題は、バレルの上部と下部が互いにずれること無く、簡単な方法で調整を行うことができるクラリネット・バレルを提供することである。
この課題は、請求項1の特徴を有する調律可能なクラリネット・バレルによって解決される。望ましい実施態様は、従属する請求項の対象である。
本発明による調律可能なクラリネット・バレルは、長手方向の軸線に抜けている貫通穴を有しており、軸線に対して上部と下部が組み合わせることができるように分割されており、上部と下部とを連結する調節リングによって上部と下部との間の間隔を変えることができる。本発明において、この調節リングは上部と下部のそれぞれとネジで連結されており、ネジの回転方向が上部と下部とでそれぞれ逆向きとなっている調整リングを具えるものである。
調節リングを上部と下部に連結するネジの方向は、一方を左ネジとし他方を右ネジとすることで、調節リングを回すことによって上部と下部との間の間隔を変えることができ、上部と下部は元の相互位置関係を損ねることが無い。これは上部と下部が長手方向軸線上で直線的に離反、接近するものであって、相互に捻れてずれることがなく、とりわけ演奏者にとっては調節リングを片手で容易に操作可能であり、上部から下部への向きを再調整する必要がないので、楽器を一旦下に置くことなく、演奏中に事後的に微調整することができる。
上部と下部が捻れることなく離反、接近する機能に加えて、調節リングは、従来技術の一体型バレルに比べて、音質と音色が明確に改善されるという効果がある。本発明のクラリネット・バレルを用いることによって、貫通穴に沿った内側のみならずクラリネット外側での隙間の発生が避けられるので、楽器の内部だけではなくバレル外被も経由して、振動が滞ることなく伝播される。
本発明の一実施態様では、上部と下部の間に捻れ防止具が設けられており、それによって上部と下部との位置関係を確実に維持できるようにしている。捻れ防止具の具体例としては、上部と下部との間に設けた少なくとも1本のガイドピンが挙げられる。このピンは上部と下部を互いに整列させて固定するものである。
上述したとおり、上部と下部が離反する動きに伴って隙間が発生する問題を避けるために、上部もしくは下部の一方の側、望ましくは本発明の実施例では上部側に、下部に挿し込まれるように張り出している薄い壁状の連結鞘が設けられている。連結鞘の内径は、基本的にバレルの貫通穴の内径と等しく、バレルの上部と下部が離反しても基本的に内径自体は一定のままに維持される。連結鞘は、上部と別に作ってもよいし、あるいは上部と一体的に成形することも可能である。
下部は木製であることが望ましい。本発明の実施態様によれば、本発明の木製バレル下部とクラリネットの上管とを一体的に作ることも可能となる。これによって、バレル下部と上管との間の連結箇所を節減できる。
本発明の別な実施例においては、上部及び/又は下部は、必要に応じて、連結鞘も含めて弾性ゴムまたは合成樹脂によって作られる。合成樹脂で作る場合は、例えばポリオキシメチレン(POM)を用いることができるが、他の合成樹脂で作ることも可能である。
上部及び/又は下部には、ネジを切った別部材であるネジ山付きリングを設けることが好ましい。その場合は、例えば金属製もしくは合成樹脂製のリングが用いられ、これによって加工が簡素化される。このネジ山付きリングは、例えばネジ締め及び/又は貼付によって上部と下部に取り付けられる。
上部および下部のネジ山はいずれも、望ましくはそのピッチが0.8mmら1.2mmの間であり、とりわけそれぞれ1mmのピッチであることが望ましい。これによって楽器のチューニングを非常に的確に行なうことができる。
調節リングは、音階調整用目盛となるマーキングが施されることが望ましく、これによって調整時の再現が容易になる。またこれは、とりわけ自分の楽器を常に1Hzあるいは複数Hz高くあるいは低く響かせて他の楽器と合奏する場合に好都合である。
本発明の一実施形態においては、マーキングから隣のマーキングへの調節リングの一目盛の移行が、上部と下部との間で生じる軸線上の間隔、0.2mm乃至0.8mm、望ましくは0.5mmの移動量に相当する。
本発明の別の実施例においては、マーキングから隣のマーキングへ調節リング上の一目盛の移行が、0.5Hzないし1.5Hzまで、望ましくは1Hzの音の高さの変化に相当することが望ましい。
本発明は、クラリネット族に属する楽器すべて、すなわちEs,D,C,A,Bの各管調クラリネット,バセットクラリネットに適用可能である。バセットホルンおよびバスクラリネットに適用する場合は、本発明を寸法その他について変形して、S変調管に取り付けるようにする。S変調管は、木製、及び/又は、部分的あるいは全体的に合成樹脂製(例えばPOM製)でできていることが望ましい。本発明はまた、構造や実施形態ならびに材質に関して、とりわけネジ山付バレル部分のユニット構造と、材質に合成樹脂(具体的にはPOM)を用いると云う点で、その他の木管楽器にも関連する。すなわち、全種類のフルートやピッコロ、全種類のオーボエやイングリッシュホルン、ヘッケルフォンも、ファゴットやコントラファゴットも本発明の対象となる。
A管調もしくはB管調クラリネットに本発明のバレルを適用する場合、バレルの最短長は、上部と下部が最大限に近接したときの長さであり、これは、貫通穴の寸法と同様に、クラリネット奏者の各々の好みと必要に応じて製作時に考慮することができる。本発明によるバレルの最短長は、望ましくは53mm乃至65mm間であり、とくに望ましくは54mm乃至58mmの間である。本発明による調律可能なバレル貫通穴の内径は、A管調もしくはB管調クラリネットについては、望ましくは14.5mm乃至15.5mmであり、とくに14.9mm乃至15.1mmが望ましい。
本発明の調整可能なバレルが意図する部分や特徴、利点、適用可能性は、図面に基づいて以下に述べる実施例の詳細な説明から明らかである。そこでは、詳細な説明で述べる実施例、及び/又は 、図面に視覚的に表されている実施例、又はこれらの任意の組み合わせも可能であり、要約文に拘泥すべきものではなく、個々の請求項あるいはそこから派生する事柄において本発明の対象とする。
図1は、本発明のバレルの断面を部分的に示す図である。 図2は、本発明のバレルが完全に接合された状態の断面を部分的に示す図である。 図3は、本発明のバレルの別の実施例の断面を部分的に示す図であり、ここでは下部とクラリネット管体の上管とが一体的に形成されている。 図4は、本発明のバレルの調節リングを前方から見た図である。
図1および図2には、本発明による調整可能なバレルが示されている。バレル全体を、まとめて符号1で示す。バレル1は、図に示されていないマウスピースを挿入する挿入穴20を具える上部2と、図に示されていない管体の上管を挿入する挿入穴30を具える下部3で構成されている。挿入穴20,30は貫通穴100に繋がっており、上部2と下部3は、バレル1の長手方向の軸線Lに沿って挿入され連結される。上部2を下部3と確実に連結させるため、二つの内ネジ5a,5bを具える調節リング4が設けられており、この調節リングによって上部2と下部3との間の間隔を変えることができる。内ネジ5a,5bは、それぞれ端部側から軸線Lに沿って調節リングの中へ入るように切られている。
上部2と下部3には、それぞれの挿入穴20,30と反対側の端部に、金属製のネジ山付きリング60,70が設けられており、それぞれ外ネジ6,7が切られている。ネジ山付きリング60,70は、例えば段差が付いた座面でそれぞれ上部2および下部3に接着あるいはネジどめされる。下部3に切られた外ネジ7は左ネジであり、一方、上部2に切られた外ネジ6は逆向きの右ネジである。これに対応して、上部には右回りの外ネジ6に対応する内ネジ5bを、下部には左回りの外ネジ7に対応する内ネジ5aがそれぞれ設けられており、調節リング4の内ネジ5a,5bが設定されている。これによって上部2は、右回りの外ネジ6を用いて上側から調節リング4にねじ入れることができ、下部3は、左回りの外ネジ7を用いて下側から調節リング4にねじ入れることができる。当然に、外ネジの配置、すなわちその回転を逆にしても良いことは自明である。これによって、バレルを長くするのに調節リング4を右回りあるいは左回りのどちらにするかを、前もって決めておくことができる。
ここで図2を参照すると、ここでは上部2と下部3が調節リング4の中に最大限ねじ込まれており、この状態から調節リング4を時計回り方向に回すことによって、上部2および下部3は直線的かつ軸線上で相互に離反するように動いて、低く調律することができる。その後のステップで、反対に、調節リング4を反時計回り方向に回すと、上部2と下部3が直線的に相互に接近して、それに応じて高い音で鳴るようになる。
このメカニズムの大きな利点は、クラリネットを下に降ろすことなく調節リング4を片手で容易に操作できる点である。これによって、楽器を下に降ろすことなく、いつでも的確に楽器を調音することができる。このメカニズムによって操作が簡単になるため、とりわけアマチュア愛好家にとって好ましい。
図2から分かるように、調節リング4とネジ山付きリング60,70から構成されるスクリュー式調節リングユニットは、上部2と下部3の貫通穴100を取り囲むようにバレル1に装着することが望ましい。これに対して、挿入穴20,30は、この実施例においては、スクリュー式調節リングのユニット4,60,70に囲まれていない。特に望ましい実施例では、スクリュー式調節リングのユニット4,60,70は、基本的に挿入穴20と挿入穴30との間の(正確ではないが)中央部分に位置している。
図4は、調節リング4を前方から見た状態を示す。調節リング4は、その外周側に望ましくはローマ数字のマーキングが施されている。これは楽器の音の高さを調整するものであり、設定されたマーキングから隣のマーキングへの移行度合は、一例として1Hzに相当する。このマーキングが施されていることによって、バレルの上部と下部の間の調整を容易に再現することができる。その他のマーキングの例としては、例えばmm単位のスケーリングとしたり、あるいはヘルツ表示にしてもよい。
右回りの外ネジ6と左回りの外ネジ7の組み合わせによって、調節リング4を回したときに上部2が下部3に対して捻れないようになっているが、むしろ、上部2と下部3は相互の位置関係がしっかり維持されており、調節リング4の回転によって軸線上で互いに接近または離反するように動く。これに加えて、上部2の切欠きに取り付けたネジ山付きリング60,70を貫通するガイドピン8が更に捻れを防止している。
上部2と下部3が離反するに際して隙間ができないようにするために、上部2は、貫通穴100に該当する位置に上部2と一体成形された薄壁状の連結鞘9を具えている。この連結鞘9は下部3側で貫通穴100の中にピッタリと挿し込まれるように、外径が下部3側の貫通穴100の内径よりも僅かに小さい。当然ながら、下部3に連結鞘9を設けて、それが上部2側の貫通穴100にピッタリと挿し込まれるようにしてもよい。
図2に示すように、上部2と下部3が最大限に近接すると、連結鞘9と下部3の貫通穴100とのオーバーラップ状態が最大になる。この状態から調節リング4を時計回り方向に回わすと、上部2と下部3は軸線上で離反する方向に動き、連結鞘9は下部3の貫通穴100から望遠鏡のように抜けるように動く。ここで、減少しながら常に続いている連結鞘9と下部3の貫通穴100との間のオーバーラップ部分によって、上部2と下部3とが離反して動くことによって隙間が形成されるといった事態が回避される。
図1および図2に示す調整可能なバレル1の実施例では、下部3はグレナディルの木でできたクラリネット本体と合致するように作られているのに対して、上部2は連結鞘9を含めて、例えばPOMのようなこれに適した合成樹脂で作られている。ポリオキシメチレンの具体例としては、デュポン社のデルリン(Delrin)が挙げられる。
調節リング4の内ネジ5と、上部2と下部3の外ネジ6,7のピッチは、それぞれ例えば1mmである。これによって調節リング4を完全に1回転させると、バレル1の長さは例えば0.5mm変化することとなり、これは音の高さで言えば1Hzの変化に相当する。
図3には、本発明によるバレルの実施例が示されており、ここでは下部3がクラリネットの上管と一体に形成されている。この場合、図1および図2には描かれていないが、下部3とクラリネットの上管との間のスリーブによる結合部分が不要になる。その他の構成については、図1および図2について説明したものと同一である。
本発明によるクラリネット・バレルは、上述した望ましい実施例に限定されるものではない。むしろ、多くの形のバリエーションが考えられ、基本的な性質を異にする態様であっても、ここに開示された解決策を用いることができる。
1 調整可能なクラリネット・バレル
2 上部
3 下部
4 調節リング
5a,5b 調節リング4に設けた内ネジ
6 上部2に設けた右向きの外ネジ
7 下部3に設けた左向きの外ネジ
8 ガイドピン
9 連結鞘
20 上部2に設けた挿入穴
30 下部3に設けた挿入穴
60 上部2に取り付けたネジ山付きリング
70 下部3に取り付けたネジ山付きリング
100 貫通穴
L 長手方向の軸線

Claims (7)

  1. クラリネット(Es,D,C,A,Bの各管調)のマウスピースと上管との間に配置する調律可能なクラリネット・バレル(1)であり、長手方向の軸線(L)と、この軸線(L)方向に延在する貫通穴(100)を具えており、クラリネット・バレル(1)は、上部(2)と下部(3)から形成されており、上部(2)と下部(3)は軸線(L)上で連結されており、上部(2)と下部(3)を連結する調節リング(4)を具え、この調節リング(4)によって上部(2)と下部(3)と間の軸線上の間隔が可変であり、調節リング(4)は、上部(2)および下部(3)とそれぞれネジ山(6,7)を介して連結されており、このネジ山(6,7)は回転方向が互いに逆向きであり、上部(2)は、貫通穴(100)の位置に下部(3)に挿入する張り出した連結鞘(9)を具えており、上部(2)と下部(3)はそれぞれ、ネジ山(6,7)を設けたネジ山付きリング(60,70)に嵌められており、ネジ山付きリング(60,70)が、調節リング(4)の内側で上部(2)と下部(3)との間に発生する両側の空洞を塞ぐ、調整可能なクラリネット・バレルにおいて、
    上部(2)と下部(3)それぞれの外周に設けた切欠き部分に、それぞれネジ山付きリング(60,70)が嵌め込まれており、
    これによって、貫通穴(100)に沿った内部側のみならずクラリネットの外部側も同様に隙間ができることを回避できることを特徴とする調整可能なクラリネット・バレル。
  2. 請求項1に記載の調節可能なクラリネット・バレル(1)において、
    ネジ山付きリング(60,70)あるいはネジ山(6,7)は、上部(2)と下部(3)から突出しており、調節リング(4)がネジ山(6,7)に密接するが上部(2)と下部(3)の本体には接触しないことを特徴とするクラリネット・バレル。
  3. 請求項1又は2に記載の調整可能なクラリネット・バレル(1)において、
    前記調節リング(4)及び前記ネジ山付きリング(60,70)から成るスクリュー式調節リングユニット(4,60,70)は、上部(2)および下部(3)の外側から貫通穴(100)を取り囲むようにバレル(1)に取り付けられていることを特徴とするクラリネット・バレル。
  4. 請求項3に記載の調律可能なクラリネット・バレル(1)において、
    前記スクリュー式調節リングユニット(4,60,70)は、前記上部(2)に設けられた挿入穴(20)と前記下部(3)に設けられた挿入穴(30)との間の中央部分に位置するように配置されていることを特徴とするクラリネット・バレル。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のクラリネット・バレル(1)において、
    捻れ防止手段として、少なくとも上部(2)と下部(3)の間を貫通し、上部(2)と下部(3)の相応の位置に設けられた開口部に挿通したガイドピン(8)を具えることを特徴とするクラリネット・バレル。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のクラリネット・バレル (1)において、
    調節リング(4)に、音階調整用目盛りとなるマーキングが付されており、一のマーキングから隣のマーキングへの移行が、軸線方向における上部(2)と下部(3)との間隔の変化、0.2mm乃至0.8mmまで、望ましくは0.5mm、に相当することを特徴とするクラリネット・バレル。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の調整可能なクラリネット・バレル(1)において、
    一のマーキングから隣のマーキングへの移行が、0.5Hz乃至1.5Hzまで、望ましくは1Hzの音の高さの変化に相当することを特徴とするクラリネット・バレル。
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