JP5544542B2 - シリンダ錠 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダ錠に関し、特に机の引出しやキャビネット、ロッカー等の錠前として適用されるピンタンブラ式やディスクタンブラ式等のシリンダ錠に好適なものである。
今日では、情報漏洩を防止する観点から、特に企業等の業務で使用するデスク(机)の引出しやキャビネット、またはロッカー等の施錠が厳しく管理されるようになってきている。その反面、資料等を使用する度に、デスクの引出しやキャビネット、またはロッカー等の施解錠において、キー(鍵)を用いるのは、仕事の効率を低下させる原因の一つとなる課題があった。
そこで、近年、キーを用いて施解錠すると共に、ナンバーキー(番号錠)を併設して、このナンバーキーに予め登録した暗証番号を用いることで、キーを用いることなく施解錠することができるシリンダ錠が広く知られてきている(例えば、特許文献1参照)。
かかる特許文献1のシリンダ錠付番号錠では、外筒における内筒と対向する内周面の解錠位置の凹部から施錠位置の凹部へ亘って、内筒側へ向かって傾斜するスロープ部(傾斜部)を設けている。これにより、このシリンダ錠付番号錠では、所定のキーを用いることなく、ドライバーなどによってシリンダ錠を解錠位置から施錠位置へと回すことが可能となり、当該シリンダ錠を通常位置に戻す(換言すれば、強制解錠状態から通常の施錠状態へ復活させる)ことができるようになっている。
また、このように、外筒における内筒と対向する内周面に傾斜を設ける技術としては、例えば特許文献2がある。この特許文献2には、外筒の内周面における対向する上下(または左右)に、施解錠位置として機能させる凹部を一対で設けたディスクタンブラ式のシリンダ錠において、外筒の内周面における凹部と、該凹部に隣接する凹部との間となる位置に、解錠方向から施錠方向に向けて内筒側へ傾斜した傾斜部を有する凹陥部を設けたシリンダ錠が開示されている。このとき、この凹陥部は施錠位置となる凹部側に傾斜部が設けられる一方、これとは反対の解錠位置となる凹部側には、外筒の外周側から内筒側へ向けて垂直な壁部が設けられている。
そして、このシリンダ錠では、施錠状態から解錠状態へと向かう途中(すなわち、一方の凹部から他方の凹部へと内筒を回動する途中)に、上述のような傾斜部を有する凹陥部が設けられたことにより、いわゆるピッキングによって解錠される場合、ディスクタンブラが当該傾斜部に沿って凹陥部へと落ち込み(入り込み)、その後、壁部に当接することで、それ以上解錠方向へ回動することができないようになっている。そして、この状態から更にピッキングによって解錠することは考え難いため、ピッキングによる不正な解錠を防止することができるようになっている。
特開2009−121163号公報 特許第4202465号公報
ところで、上述した特許文献1に記載のシリンダ錠付番号錠にあっては、暗証番号の入力によって、キーを使用することなく、シリンダ錠の施解錠が可能となり、キーを携帯する煩わしさを解消することができる効果を奏する。しかしながら、その反面、昨今のセキュリティー保護の観点から、安易な番号(換言すれば、連番(例えば、4ケタの場合、1234・・・等)または同じ番号を連続して利用(例えば、4ケタの場合、1111等)や、誕生日(生年月日)、電話番号など)を暗証番号として利用することが懸念されるため、第三者が容易に解読することが困難な(つまり、設定する本人にとっても記憶しづらい(馴染みの無い)ような)番号を用いて暗証番号を設定することが推奨されている。従って、この場合、かかるシリンダ錠付番号錠にあっては、記憶しづらい番号を用いて暗証番号を設定しなければならず、その上、この暗証番号を解錠時に利用する必要から記憶しておかなければならない煩雑さがあり、使い勝手の面で不十分な問題があった。
また、上述した特許文献2に記載のシリンダ錠では、ピッキング等の不正な解錠が行われる際、施錠状態から解錠状態へと切り替わる途中で、ディスクタンブラが凹陥部へと落ち込み(入り込み)、それ以上、内筒が解錠状態へ回動することの無いよう、当該回動を防止する構造になっており、この場合、当該施錠状態と解錠状態との途中の凹陥部の位置から施錠状態の位置までは、キーを用いることなく、内筒を回動させ(例えば、硬貨等を使用)、施錠状態を保つことが可能となっている。しかしながら、通常の施解錠には、キーが必要であった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、キーを用いることなく簡単に施錠が可能であり、使い勝手を格段と向上させることができる上に、施錠操作のミスを低減することができるシリンダ錠を提供することを目的とする。
本発明は、外筒と、前記外筒の内側に前記外筒に対して回動可能に配設された内筒と、前記内筒の少なくとも一方向の回動を規制する規制位置と、前記内筒の回動を許容する許容位置との間をスライド可能な係合部材と、前記内筒を回動するための操作部と、を備え、前記内筒は、前記操作部に対して、第1の操作と該第1の操作とは異なる第2の操作とを行うことによって回動され、前記係合部材は、前記操作部による前記内筒の一方向の回動に伴って、前記外筒から受ける反力によって自身に付与された付勢力に逆らって前記規制位置から前記許容位置までスライドされた後に、前記付勢力によって該許容位置から前記規制位置に復帰して前記内筒の前記一方向とは逆方向の回動を規制することを特徴とするシリンダ錠である。
また、本発明は、外筒と、前記外筒の内側に前記外筒に対して回動可能に配設された内筒と、前記内筒の少なくとも一方向の回動を規制する規制位置と、前記内筒の回動を許容する許容位置との間をスライド可能な係合部材と、前記内筒を回動するための操作部と、を備え、前記内筒は、前記操作部に対して、第1の操作と該第1の操作とは異なる第2の操作とを行うことによって回動され、前記係合部材は、異なる位置に配設された、第1の係合部材および第2の係合部材からなり、前記操作部による前記内筒の一方向の回動に伴って、前記第1の係合部材が、前記内筒から受ける力によって自身に付与された付勢力に逆らって前記規制位置から前記許容位置までスライドされた後に、前記第2の係合部材が、自身に付与された付勢力によって前記許容位置から前記規制位置に復帰して前記内筒の前記一方向とは逆方向の回動を規制することを特徴とするシリンダ錠である。
また、本発明は、外筒と、前記外筒の内側に前記外筒に対して回動可能に配設された内筒と、前記内筒の少なくとも一方向の回動を規制する規制位置と、前記内筒の回動を許容する許容位置との間をスライド可能な係合部材と、前記内筒を回動するための操作部と、を備え、前記内筒は、前記操作部に対して、第1の操作と該第1の操作とは異なる第2の操作とを行うことによって回動され、前記係合部材は、外部から受ける力によって自身に付与された付勢力に逆らって前記許容位置に保持され、前記操作部による前記内筒の一方向の回動に伴って、自身に付与された付勢力によって該許容位置から前記規制位置に復帰して前記内筒の前記一方向とは逆方向の回動を規制することを特徴とするシリンダ錠である。
本発明に係るシリンダ錠によれば、キーを用いることなく簡単に施錠が可能であり、使い勝手を格段と向上させることができる上に、施錠操作のミスを低減することができる。
本実施形態に係るシリンダ錠を取り付けた錠前装置を示した外観斜視図である。 錠前装置からシリンダ錠のみを抜き出して示した外観斜視図である。 シリンダ錠の側断面図である。 図3におけるX−X線に沿う断面図であり、外筒に対する内筒とピンタンブラーの動きを模式的に示した図である。 変形例1に係るシリンダ錠の側断面図である。 変形例2に係るシリンダ錠の側断面図である。 変形例3に係るシリンダ錠の側断面図である。 変形例4に係るシリンダ錠の側断面図である。
以下、図面を用いて、本実施形態に係るシリンダ錠3について詳細に説明する。
<錠前装置>
図1は、本実施形態に係るシリンダ錠3を取り付けた錠前装置1を示した外観斜視図である。
錠前装置1は、オフィスにおけるキャビネットやロッカー等(図示省略)に用いられ、当該キャビネットやロッカーの扉を開け閉めするための把持部としての取手2と、この取手2の一部に組み込まれたシリンダ錠3と、を有して構成されている。
<シリンダ錠>
図2は、錠前装置1からシリンダ錠3のみを抜き出して示した外観斜視図である。
同図に示すように、シリンダ錠3は、キャビネットやロッカー等の扉の開放を阻止するためのかんぬき部4と、このかんぬき部4を回動させるためのシリンダ部7と、を備えている。
かんぬき部4は、キャビネットやロッカー等の本体と係合して当該キャビネットやロッカー等の扉の開放を阻止する施錠位置と、キャビネットやロッカー等の本体との係合が解除されて当該キャビネットやロッカー等の扉の開放を許可する開錠位置との間を回動可能に構成されている。
シリンダ錠3は、略円筒形状の外筒5と、この外筒5の内部に同軸的に配置される略円柱形状の内筒6と、を有して構成されている。なお、本実施形態の場合、内筒6の外方端部6aには、シリンダ錠3の施解錠を行う鍵を挿入するための鍵穴6bと一体的につまみ部8が設けられ、内筒6の回動を容易に操作できるようになっているが、本発明はこれに限ることはない。
<内筒とピンタンブラーの動き>
図3は、シリンダ錠3の長手方向の側断面図である。また、図4は、図3におけるX−X線に沿う断面図であり、外筒5に対する内筒6とピンタンブラー6bの動きを模式的に示した図である。
図3に示すように、シリンダ錠3の内筒6の一端側(図3においては左側)には、バネ11を介して、つまみ部8が取り付けられており、つまみ部8と内筒6との間には所定の距離が空けられている。また、内筒6の一端側の端面には、つまみ部8に向けて開口する2つの係合凹部6aが形成されているとともに、つまみ部8には、内筒6の係合凹部6aに対応する位置に、係合凹部6aの内径よりもやや小さな外径を有する2つの係合凸部8aが突出形成されている。
このような構造により、シリンダ錠3では、内筒6を軸心周りに回動させるためには、つまみ部8をバネ11の付勢力に逆らって内筒6に向けて押し込むことによって、つまみ部の係合凸部8aと内筒6の係合凹部6aを係合させる「押し込み操作」と、この「押し込み操作」を継続しつつ、つまみ部8を軸心周りに回転させることによって、つまみ部8を介して内筒6を軸心周りに回動させる「回転操作」の、少なくとも2つの操作が必要である。
内筒6は、複数のピンタンブラー6bと、この複数のピンタンブラー6bの各々を外筒5に向けて付勢するための複数のバネ6cと、を備えている。また、外筒5には、図4(a)〜(c)に示すように、内筒6の1つのピンタンブラー6bに対して、このピンタンブラー6bが嵌合可能(進入・退出可能)な第1凹部5aおよび第2凹部5bがそれぞれ形成されている。なお、ピンタンブラー6bの中央部には、図示しない鍵が挿入される開口部が形成されており、シリンダ錠3は、複数のピンタンブラー6bの開口部に、適合する鍵を挿入することで、ピンタンブラー6bと外筒5によるシャーラインが全て揃うように(内筒6が外筒5に対して回動可能となるように)構成されており、鍵による施錠操作と、後述する手動による施錠操作の両方が可能となっている。
図4(a)は、シリンダ錠3が開錠状態にあるとき(図示しないかんぬき部4が上述の開錠位置にあるとき)のシリンダ錠3の断面図である。シリンダ錠3が開錠状態にある場合、内筒6のピンタンブラー6bはバネ6cによって外筒5に向けて付勢され、その先端部が外筒5の第1凹部5aに嵌合された状態(内筒6と外筒5によるシャーラインが揃っていない状態)となっている。このとき、外筒5の第1凹部5aの内面5cが垂直面とされているのに対して、これに対向するピンタンブラー6bの先端部の面6dがラウンド処理されているため、内筒6を同図における時計回りに回動させると、ピンタンブラー6bは外筒5から受ける反力によって第1凹部5aから退出する方向にスライドされ、内筒6は回動可能な状態、すなわち施錠状態に移行可能となっている。
同図(b)は、シリンダ錠3が開錠状態から施錠状態に移行する途中のシリンダ錠3の断面図である。シリンダ錠3が、同図(a)の開錠状態にあるときに、つまみ部8によって上述の「押し込み操作」と「回転操作」を行うと、内筒6がつまみ部8に連動して回動され、内筒6のピンタンブラー6bは外筒5からの反力を受けてバネ6cの付勢力に逆らって押し下げられる結果、内筒6と外筒5によるシャーラインが揃うため、内筒6が、同図(a)に示す開錠位置から、同図(c)に示す施錠位置まで回動可能となる。
同図(c)は、シリンダ錠3が施錠状態にあるとき(図示しないかんぬき部4が上述の施錠位置にあるとき)のシリンダ錠3の断面図である。シリンダ錠3が施錠状態にある場合、内筒6のピンタンブラー6bはバネ6cによって外筒5側に付勢され、外筒5の第2凹部5bに嵌合された状態(進入した状態)となっている。このとき、外筒5の第2凹部5bの内面5dが垂直面とされているのに対して、これに対向するピンタンブラー6bの先端部の面6eも垂直面とされているため、シリンダ3に適合する鍵を差し込むことによって内筒6の複数のピンタンブラー6bのシャーラインを全て揃えない限り、内筒6を同図における反時計回りに回動できない状態、すなわち開錠状態に移行不可能となっている。
<変形例1>
次に、図5を用いて、変形例1に係るシリンダ錠20について説明する。なお、図5は、シリンダ錠20の側断面図であり、上記図3に対応する図面である。また、上述のシリンダ錠3と同一の部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。
上述のシリンダ錠3では、シリンダ錠3の内筒6およびつまみ部8を別体としたが、この変形例1に係るシリンダ錠20では、内筒22とつまみ部24が常に一体で回動する構成としている。
一方、外筒23の内周面には、つまみ部24に向けて開口された2つの係合凹部23aが形成されているとともに、つまみ部24には、外筒23の係合凹部23aに対応する位置に、当該係合凹部23aに係合可能、かつ、バネ24bによって外筒23側に付勢されて突出する上下2つの可動ピン24aが設けられている。
このような構造により、シリンダ錠20では、内筒22を軸心周りに回動させるためには、つまみ部24の2つの可動ピン24aをバネ24bの付勢力に抗して押圧し、つまみ部24の可動ピン24aを外筒23の係合凹部23aから退出させる「押し込み操作」と、この「押し込み操作」を継続しつつ、つまみ部24を回転させることによって、つまみ部24を介して内筒22を軸心周りに回動させる「回転操作」が2つの操作が必要となっている。
なお、上記シリンダ錠3のつまみ部8、内筒6、外筒5の操作部としての構造や、この変形例1に係るつまみ部24および外筒23の操作部としての構造は、後述する変形例2〜4のシリンダ錠30、40、50の操作部に適用することも可能である。
<変形例2>
次に、図6を用いて、変形例2に係るシリンダ錠30について説明する。なお、図6は、変形例2に係るシリンダ錠30の側断面図であり、上記図4に対応する図である。また、上述のシリンダ錠3と同一の部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。
シリンダ錠30の内筒31は、長手方向にスライド可能な状態で内筒31内に収容されているピンタンブラー31aを備えている。
外筒32には、内筒31の1つのピンタンブラー31aに対して、このピンタンブラー31aが嵌合可能な第1凹部32aおよび第2凹部32bがそれぞれ形成されている。また、外筒の第1凹部32aには、バネ32dによって内筒31に向けて付勢され、かつ、長手方向にスライド可能な第1可動ピン32cが配設され、外筒の第2凹部32bには、バネ32fによって内筒31に向けて付勢され、かつ、長手方向にスライド可能な第2可動ピン32eが配設されている。また、第1可動ピン32cの先端部は半球状に成型されている一方で、第2可動ピン32eの先端部は平面状に成型されている。
図6(a)は、シリンダ錠30が開錠状態にあるときのシリンダ錠30の断面図である。シリンダ錠30が開錠状態にある場合、外筒32の第1可動ピン32cは、内筒31のピンタンブラー31aを内筒31側に押し下げるとともに、その先端部が、内筒31の凹部に嵌合された状態(内筒31と外筒32によるシャーラインが揃っていない状態)となっている。
同図(b)は、シリンダ錠30が開錠状態から施錠状態に移行する途中のシリンダ錠30の断面図である。シリンダ錠30が、同図(a)の開錠状態にあるときに、つまみ部によって上述の「押し込み操作」と「回転操作」を行うと、内筒31がつまみ部に連動して回動し始める。このとき、外筒32の第1可動ピン32cの先端部は半球状に成型されているため、外筒32の第1可動ピン32cは内筒31からの力を受けてバネ32dの付勢力に逆らって押し下げられ、内筒31と外筒32によるシャーラインが揃い、内筒31が、同図(a)に示す開錠位置から、同図(c)に示す施錠位置まで回動可能となる。
同図(c)は、シリンダ錠30が施錠状態にあるときのシリンダ錠30の断面図である。シリンダ錠30が施錠状態にある場合、外筒32の第2可動ピン32eは、内筒31のピンタンブラー31aを内筒31側に押し下げ、その先端部が、内筒31の凹部に嵌合された状態(内筒31と外筒32によるシャーラインが揃っていない状態)となっているとともに、先端部が平面形状の第2可動ピン32eが内筒31側に突出しているため、内筒31によって第2可動ピン32eを外筒32に向けて押し下げることができない。したがって、内筒31が施錠位置にある場合には、シリンダ30に適合する鍵を差し込むことによって内筒31の複数のピンタンブラーのシャーラインを全て揃えない限り、内筒31は、外筒32に対し、同図(c)に示す施錠位置から同図(a)に示す開錠位置まで回動不可能である。
<変形例3>
次に、図7を用いて、変形例3に係るシリンダ錠40について説明する。なお、図7は、変形例3に係るシリンダ錠40の側断面図であり、上記図4に対応する図である。また、上述のシリンダ錠3と同一の部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。
シリンダ錠40の内筒41は、長手方向にスライド可能な状態で内筒41内に収容されたピンタンブラー41aを備えている。また、このピンタンブラー41aが収容される凹部の上縁の一方側には、切欠き41bが形成されている。
外筒42には、内筒41の1つのピンタンブラー41aに対して、ピンタンブラー41aが嵌合可能な第1凹部42aおよび第2凹部42bがそれぞれ形成されている。また、外筒の第1凹部42aには、バネ42dによって内筒41側に付勢され、かつ、長手方向にスライド可能な第1可動ピン42cが配設され、外筒の第2凹部42bには、バネ42fによって内筒41側に付勢され、かつ、長手方向にスライド可能な第2可動ピン42eが配設されている。
図7(a)は、シリンダ錠40が開錠状態にあるときのシリンダ錠40の断面図である。シリンダ錠40が開錠状態にある場合、外筒42の第1可動ピン42cは、内筒41のピンタンブラー41aを内筒41側に押し下げるとともに、その先端部が、内筒41の凹部に嵌合された状態(シャーラインが揃っていない状態)となっている。しかしながら、内筒41のピンタンブラー41aが収容される凹部の一部には、切欠き41bが形成されているため、内筒41を同図(a)に示す開錠位置から同図(c)に示す施錠位置に回動させた場合、内筒41によって外筒42の第1可動ピン42cを外筒42側に押し下げることができ、内筒41は、外筒42に対し、同図(c)に示す施錠位置まで回動可能である。
同図(b)は、シリンダ錠40が開錠状態から施錠状態に移行する途中のシリンダ錠40の断面図である。シリンダ錠40が、同図(a)の開錠状態にあるときに、内筒41を回動させると、外筒42の第1可動ピン42cは内筒41によって外筒42側に押し下げられてシャーラインが揃うため、同図(a)に示す開錠位置から、同図(c)に示す施錠位置まで回動可能となる。
同図(c)は、シリンダ錠40が施錠状態にあるときのシリンダ錠40の断面図である。シリンダ錠40が施錠状態にある場合、外筒42の第2可動ピン42eは、内筒41のピンタンブラー41aを内筒41側に押し下げるとともに、その先端部が、内筒41の凹部に嵌合された状態(シャーラインが揃っていない状態)となっている。したがって、内筒41が施錠位置にある場合には、先端部が平面形状の第2可動ピン42eが内筒41側に突出しているとともに、内筒41には当該第2可動ピン42eを押し下げるための切欠き部も形成されていないため、シリンダ40に適合する鍵を差し込むことによって内筒41の複数のピンタンブラーのシャーラインを全て揃えない限り、内筒41は、外筒42に対し、同図(c)に示す施錠位置から同図(a)に示す開錠位置まで回動不可能である。
<変形例4>
次に、図8を用いて、変形例4に係るシリンダ錠50について説明する。なお、図8は、変形例4に係るシリンダ錠50の側断面図であり、上記図4に対応する図である。また、上述のシリンダ錠3と同一の部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。
シリンダ錠50の内筒51は、長手方向にスライド可能なピンタンブラー51aと、このピンタンブラー51aを外筒52側に付勢するバネ51bと、を備えている。
外筒52には、内筒51の1つのピンタンブラー51aに対して、ピンタンブラー51aが嵌合可能な第1凹部52aおよび第2凹部52bがそれぞれ形成されている。また、外筒の第1凹部52aには、バネ52dによって内筒51側に付勢され、かつ、長手方向にスライド可能な第1可動ピン52cが配設されている。また、バネ51bとバネ52dの付勢力は、内筒51のピンタンブラー51aの先端部がシャーラインに揃うように(ピンタンブラー51aが内筒51の回動を妨げない位置に保持されるように)設定されている。
図8(a)は、シリンダ錠50が開錠状態にあるときのシリンダ錠50の断面図である。シリンダ錠50が開錠状態にある場合、内筒51のピンタンブラー51aの先端部がシャーラインに揃う状態となっている。このため、内筒51は、外筒52に対し、同図(c)に示す施錠位置まで回動可能である。
同図(b)は、シリンダ錠50が開錠状態から施錠状態に移行する途中のシリンダ錠50の断面図であり、同図(c)は、シリンダ錠50が施錠状態にあるときのシリンダ錠50の断面図である。シリンダ錠50が施錠状態にある場合、内筒51のピンタンブラー51aが外筒52の第2凹部52bに嵌合された状態(シャーラインが揃っていない状態)となっている。このとき、内筒51は反時計回りに回動できないことから、内筒51が施錠位置にある場合には、シリンダ50に適合する鍵を差し込むことによって内筒51の複数のピンタンブラーのシャーラインを全て揃えない限り、内筒51は、外筒52に対し、同図(c)に示す施錠位置から同図(a)に示す開錠位置まで回動不可能である。
以上説明したように、上記実施形態に係るシリンダ錠(例えば、シリンダ錠3)は、外筒(例えば、外筒5)と、前記外筒の内側に前記外筒に対して回動可能に配設された内筒(例えば、内筒6)と、前記内筒の少なくとも一方向の回動を規制する規制位置(例えば、図4(a)、(c)に示す位置)と、前記内筒の回動を許容する許容位置(例えば、図4(b)に示す位置)との間をスライド可能な係合部材(例えば、ピンタンブラー6b)と、前記内筒を回動するための操作部(例えば、つまみ部8)と、を備え、前記内筒は、前記操作部に対して、第1の操作(例えば、押し込み操作)と該第1の操作とは異なる第2の操作(例えば、回転操作)とを行うことによって回動され、前記係合部材は、前記操作部による前記内筒の一方向の回動に伴って、前記外筒から受ける反力によって自身に付与された付勢力に逆らって前記規制位置から前記許容位置までスライドされた後に、前記付勢力によって該許容位置から前記規制位置に復帰して前記内筒の前記一方向とは逆方向の回動を規制する(例えば、図4(c)参照)ことを特徴とするシリンダ錠である。
また、上記実施形態に係るシリンダ錠(例えば、シリンダ錠30)は、外筒(例えば、外筒32と、前記外筒の内側に前記外筒に対して回動可能に配設された内筒(例えば、内筒31)と、前記内筒の少なくとも一方向の回動を規制する規制位置(例えば、図6(a)に示す第1可動ピン32cの位置、同図(c)に示す第2可動ピン32eの位置)と、前記内筒の回動を許容する許容位置(例えば、図6(b)に示す第1可動ピン32cおよび第2可動ピン32eの位置)との間をスライド可能な係合部材(例えば、第1可動ピン32cおよび第2可動ピン32e)と、前記内筒を回動するための操作部(例えば、つまみ部24)と、を備え、前記内筒は、前記操作部に対して、第1の操作(例えば、押し込み操作)と該第1の操作とは異なる第2の操作(例えば、回転操作)とを行うことによって回動され、前記係合部材は、異なる位置に配設された、第1の係合部材(例えば、第1可動ピン32c)および第2の係合部材(例えば、第2可動ピン32e)からなり、前記操作部による前記内筒の一方向の回動に伴って、前記第1の係合部材が、前記内筒から受ける力によって自身に付与された付勢力に逆らって前記規制位置から前記許容位置までスライドされた後に、前記第2の係合部材が、自身に付与された付勢力によって前記許容位置から前記規制位置に復帰して前記内筒の前記一方向とは逆方向の回動を規制する(例えば、図6(c)参照)ことを特徴とするシリンダ錠である。
また、上記実施形態に係るシリンダ錠(例えば、シリンダ錠50)は、外筒(例えば、外筒52)と、前記外筒の内側に前記外筒に対して回動可能に配設された内筒(例えば、内筒51)と、前記内筒の少なくとも一方向の回動を規制する規制位置(例えば、図8(c)に示す位置)と、前記内筒の回動を許容する許容位置(例えば、図8(b)、(c)に示す位置)との間をスライド可能な係合部材(例えば、ピンタンブラー51a)と、前記内筒を回動するための操作部(例えば、つまみ部8)と、を備え、前記内筒は、前記操作部に対して、第1の操作(例えば、押し込み操作)と該第1の操作とは異なる第2の操作(例えば、回転操作)とを行うことによって回動され、前記係合部材は、外部から受ける力によって自身に付与された付勢力に逆らって前記許容位置に保持され、前記操作部による前記内筒の一方向の回動に伴って、自身に付与された付勢力によって該許容位置から前記規制位置に復帰して前記内筒の前記一方向とは逆方向の回動を規制する(例えば、図8(c)参照)ことを特徴とするシリンダ錠である。
上記実施形態に係るシリンダ錠によれば、内筒を回動させるだけでシリンダ錠を開錠状態から施錠状態にすることができるため、キーを用いることなく簡単に施錠が可能であり、シリンダ錠の使い勝手を格段と向上させることができる。また、一方で、内筒を回動させてシリンダ錠を施錠状態にするためには、操作部を用いて少なくとも2回の操作を行う必要があるため、不用意に操作部に触れてしまい予期せずに施錠を行ってしまうような施錠操作のミスを確実に低減することができる。
また、前記内筒は、前記操作部に対して前記第1の操作を行った後、該第1の操作を継続したまま前記第2の操作を行うことによって回動されるようにしてもよい。
このような構成とすれば、不用意に操作部に触れてしまい予期せずに施錠を行ってしまうような施錠操作のミスを、より確実に低減することができる。
以上、本発明を実施形態により詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も本発明の範囲に含まれるものである。
本発明は、ロッカーやキャビネット等の施解錠に使用するレバータンブラ式シリンダ錠や、ピンタンブラ式シリンダ錠等の各種シリンダ錠として広く利用できる。
3、20、30、40、50 シリンダ錠
4 かんぬき部
5、23、32、42、52 外筒
6、22、31、41、51 内筒
6b ピンタンブラー
8、24 つまみ部
6c、11 バネ

Claims (4)

  1. 外筒と、
    前記外筒の内側に前記外筒に対して回動可能に配設された内筒と、
    前記内筒の少なくとも一方向の回動を規制する規制位置と、前記内筒の回動を許容する許容位置との間をスライド可能な係合部材と、
    前記内筒を回動するための操作部と、を備え、
    前記内筒は、
    前記操作部に対して、第1の操作と該第1の操作とは異なる第2の操作とを行うことによって回動され、
    前記係合部材は、
    前記操作部による前記内筒の一方向の回動に伴って、前記外筒から受ける反力によって自身に付与された付勢力に逆らって前記規制位置から前記許容位置までスライドされた後に、前記付勢力によって該許容位置から前記規制位置に復帰して前記内筒の前記一方向とは逆方向の回動を規制することを特徴とするシリンダ錠。
  2. 外筒と、
    前記外筒の内側に前記外筒に対して回動可能に配設された内筒と、
    前記内筒の少なくとも一方向の回動を規制する規制位置と、前記内筒の回動を許容する許容位置との間をスライド可能な係合部材と、
    前記内筒を回動するための操作部と、を備え、
    前記内筒は、
    前記操作部に対して、第1の操作と該第1の操作とは異なる第2の操作とを行うことによって回動され、
    前記係合部材は、
    異なる位置に配設された、第1の係合部材および第2の係合部材からなり、
    前記操作部による前記内筒の一方向の回動に伴って、前記第1の係合部材が、前記内筒から受ける力によって自身に付与された付勢力に逆らって前記規制位置から前記許容位置までスライドされた後に、前記第2の係合部材が、自身に付与された付勢力によって前記許容位置から前記規制位置に復帰して前記内筒の前記一方向とは逆方向の回動を規制することを特徴とするシリンダ錠。
  3. 外筒と、
    前記外筒の内側に前記外筒に対して回動可能に配設された内筒と、
    前記内筒の少なくとも一方向の回動を規制する規制位置と、前記内筒の回動を許容する許容位置との間をスライド可能な係合部材と、
    前記内筒を回動するための操作部と、を備え、
    前記内筒は、
    前記操作部に対して、第1の操作と該第1の操作とは異なる第2の操作とを行うことによって回動され、
    前記係合部材は、
    外部から受ける力によって自身に付与された付勢力に逆らって前記許容位置に保持され、前記操作部による前記内筒の一方向の回動に伴って、自身に付与された付勢力によって該許容位置から前記規制位置に復帰して前記内筒の前記一方向とは逆方向の回動を規制することを特徴とするシリンダ錠。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記内筒は、
    前記操作部に対して前記第1の操作を行った後、該第1の操作を継続したまま前記第2の操作を行うことによって回動されることを特徴とするシリンダ錠。
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