JP5542270B2 - 光合成基板、その製造方法、光合成反応法および光合成装置 - Google Patents
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一方、酵素を種々の基材に適用することによって、酵素の機能を高める種々の試みがなされている(特許文献1〜4)。
一方、電子伝達体を基板に固定した例は知られているが、具体例として記載されている基板は電極である。
つまり、従来公知の電子伝達体材料によっては、光照射による高い反応効率の光反応を可能とする光合成基板を得ることはできなかったのである。
また、この発明の目的は、光照射による高い反応効率の光反応を可能とし得る光合成基板の製造方法を提供することである。
また、この発明の他の目的は、光照射による高い反応効率の光反応を可能とし得る光合成反応法を提供することである。
さらに、この発明の他の目的は、光照射による高い反応効率の光反応を可能とし得る光合成装置を提供することである。
また、この発明は、基材の少なくとも表面に電子伝達体、前記電子伝達体との比率(光増感色素分子/電子伝達体、モル比)が0.2〜1.2である光増感色素分子および酸化還元酵素を固定する光照射による物質変換用の光合成基板の製造方法に関する。
また、この発明は、光照射下に、反応原料溶液を前記の光合成基板に接触させる光合成反応法に関する。
さらに、この発明は、光照射下に、反応原料溶液が流れる流路内面を前記の光合成基板として使用してなる光合成装置に関する。
また、この発明によれば、光照射による高い反応効率の光反応を可能とし得る光合成基板を容易に得ることができる。
また、この発明によれば、光照射による高い反応効率の光反応が可能である。
さらに、この発明によれば、光照射による高い反応効率の光反応が可能である光合成装置を得ることができる。
1)電子伝達体が、下記一般式
3)金属層が金属ナノ粒子を分散させたものである前記の光合成基板。
4)電子伝達体と光増感色素分子との比率(モル比)が、電子伝達体/光増感色素分子=0.2〜1.2であり高い光反応速度が得られる前記の光合成基板。
5)光増感色素分子が、基材にスパッタリングにより形成された金属ナノ粒子上に固定されていて光増感色素分子の基材との固定化強度が高められ得る前記の光合成基板。
6)基材を酸処理した後、光増感色素分子を固定することによって光増感色素分子の基材との固定化強度が高められ得る前記の光合成基板の製造方法。
前記の基材としては、この発明における電子伝達体、光増感色素分子および酵素を化学的あるいは物理的、例えば吸着によって固定化できる無機基材あるいは官能基を有する樹脂であれば特に制限はないが、光透過性を有する基材、特にガラスあるいはアルミナが挙げられる。基材について光透過性を有するとは透明性の高い基材であることを意味する。従って、透明性の低い金属あるいは炭素材は好ましくない。前記の樹脂としては、表面に極性基(例えば、COOH基、OH基、アミド基など)を有するものが好ましい。
また、基材としては、膜状であれば形状には特に制限はなく、膜、シート、板のいずれであってもよい。
前記の態様における基材として、前記の電子伝達体および光増感色素分子を化学的あるいは物理的、例えば吸着によって固定化できる基材と酵素を固定化するための基材、例えばシリコンとの組合せが挙げられる。
この発明において1枚の基材を用いる場合は、前記の金属層として、金属コロイド溶液によって金属粒子を含浸担持させる金属粒子の含浸担持法あるいは金属のスパッタリング法、特にスッパタリング装置を用いて金属層、特に金属粒子、その中でも金属ナノ粒子を固定化したものが、基板からの金属粒子、例えば金ナノ粒子の流出防止が可能となり好適である。スパッタリング法によって金属粒子を形成する場合、スッパタリングの処理時間を短くすることによって均一層ではない分散した金属粒子を形成することができる。
前記金属層として、特に金属ナノ粒子を分散させた酵素と同じ程度の大きさ(5〜20nmφ)であるものが好適である。その中でも、前記金属層として、金の粒子、例えば金のナノ粒子を分散させたものが好適である。
金の粒子を分散させた基材には、金と酵素のチオール基とが結合し易く、酵素を基材に強固に固定することが容易である。
また、異種の基材を用いる場合、例えばシリコンを基材として用いる場合には、金をスパッタリングして金の薄層を設けることが好ましい。
この発明における前記の電子伝達体として、特に分子中に極性基(例えば、COOH基、OH基、アミド基、NH2、あるいはSH基など)を導入したもの(化学修飾MVということもある。)が挙げられる。
で示される臭素化合物を加え、引き続いて前記の温度に保ちながら反応が完了するまで、例えば数時間程度攪拌を続け、攪拌終了後に適当な時間、例えば数時間〜1昼夜かけて放冷し、沈澱物を吸引ろ集・乾燥する方法によって、得ることができる。
この発明においては、前記の電子伝達体と光増感色素分子との比率(モル比)が、電子伝達体/光増感色素分子=0.2〜1.2、特に0.35〜0.85であることが光合成反応の反応速度、例えばギ酸生成速度を増大させ得るので好適である。
前記の溶媒としては、水、メタノール、エタノール、プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、アセトンなどが挙げられる。
この光合成基板1には基材の表面方向からの光照射だけでなく裏面方向からも光照射を受けて、光励起および電子伝達が生じるので光照射による反応効率が高くなり、高い設計自由度が得られる。
図3において、未処理の基材を金属コロイド溶液に浸漬した後、乾燥して金属コロイド粒子(ナノ粒子)、すなわち金属ナノ粒子、例えば金ナノ粒子を分散させた基材とし、この基材を化学修飾された電子伝達体(化学修飾MV1)および光増感色素分子(クロリン)を含む分散溶液に浸漬した後、乾燥して電子伝達体および光増感色素分子を基材に固定し、次いで酵素を含む溶液にこの基材を浸漬した後、乾燥して酵素を基材に固定し、この発明の実施態様である光合成基板を得ることができる。
前記の図3に示す実施態様の製造工程においては基材を金属コロイド溶液に浸漬する方法が示されているが、基材に金属層を設ける方法として基材にスパッタリングにより金属ナノ粒子、特に金ナノ粒子を形成する方法を好適に採用し得る。
つまり、従来公知のメチルビオロゲンやメチルビオロゲンの多量体あるいは色素とメチルビオロゲンとの結合体などの溶液系では、溶液に分散した状態であるため反応速度が電子伝達体と光増感色素と酵素との衝突確率に律速されてしまう。そして、従来の溶液中などの反応系では、反応が平衡に達するとそれ以上は生成物が得られないので溶解性ビオロゲン系を生成物を含む反応溶液から分離する必要があり、分離に多くの操作が必要である。
従って、この発明の光合成基板は、種々の光反応用の装置に用いることができる。
また、この発明の光合成基板は、反応系における取り扱いが容易になり、工程全体が簡素化される。
さらに、この発明の好適な態様である前記一般式で示される電子伝達体を用いて得られる光合成基板は、空気密閉系(例えば、不活性ガス雰囲気下)であっても又は空気開放系においても長寿命とすることが可能であり、効果的である。
前記の補酵素としては、特に制限はなく目的とする反応に応じて適宜選択することができ、例えばFAD(フラビン−アデニンジヌクレオチド)、NAD(ニコチンアミド−アデニンジヌクレオチド)、NADP(ニコチンアミド−アデニンジヌクレオチドリン酸)、FMN(フラビンモノヌクレオチド)、還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(以下、NADPHと略記する。)などが挙げられる。
また、前記の電子供与補助剤としては、特に制限はなく目的とする反応に応じて適宜選択することができ、例えばトリエタノールアミン、エチレンジアミン、エチレンジアミン四酢酸塩、エチレンジアミン塩酸塩、トリエチルアミンなどを挙げることができる。
この発明の光合成反応法について、この発明の実施態様の光合成反応法に用いる光合成装置の一例の模式図である図4を用いて説明する。
図4において、ボンベから供給される二酸化炭素およびNADPHを含む反応原料溶液がこの発明の光合成基板および光照射装置の一例であるキセノンアークランプを備えた光合成装置に供給されて、反応原料溶液を光合成基板に接触させる。
前記の光照射の光源としては、特に制限はなく、図4に示すキセノンアークランプや、太陽光や蛍光灯、紫外線ランプ、水銀ランプ、ハロゲンランプなどの光励起型光源装置を挙げることができる。
この発明において、流路内面を前記の電子伝達体、光増感色素分子および酵素が固定された単一面の光合成基板として使用してもよく、又は流路内面を電子伝達体および光増感色素分子を固定した単一の基材(基材1)と酵素を固定した他の基材(基材2)とが前記2成分と酵素とが近接するように配置して挟み込む構成、例えば前記の基材1と基材2とを固定する基材(基材3、基材4)によって形成される箱の構成、を有する光合成基板として使用してもよい。
図5において、基板固定部分を流路にして、反応原料が流れるガラス板およびシリコン板からなる流路において、電子伝達体および光増感色素分子を固定したガラスと、酵素をシリコンに金をスパッタリングして設けた金の薄層に固定して電子伝達体および光増感色素分子と酵素とが近接するようにガラスに対向する面に配置されたシリコンとで挟み込み流路を構成することにより、透明なガラスを透過する光によって、二酸化炭素(炭酸イオンとして含まれる)およびNADPHを含む水溶液である反応原料が光反応を起こし、流路の出口からギ酸を含む水溶液が得られる。
この実施態様によれば、金の薄層上に酵素をより高密度に固定化することが可能となり、光照射による生成物の生成効率の向上が期待できる。
1)電子伝達体の調製
三角フラスコに4−メチルピリミジウム沃化物(C11H11IN2、分子量:298.13)0.1g(0.3354ミリモル)を採り、50mlのアセトニトリルに溶解した。ホットスターラーで加熱攪拌しながら、予めアセトニトリルに溶解しておいた11−ブロモウンデカン酸(C11H21BrO2、分子量=265.19)0.8895g(3.354ミリモル)を加え、85℃に保ちながら約5時間攪拌した。加熱・攪拌終了後、放冷し、15時間後に沈殿物を吸引ろ過し、デシケータで乾燥して、合成物を得た。
沈殿物ができることによって、下記の化学式で示される電子伝達体(化学修飾MV1と略記する。)であることを確認した。
図3に示す工程に従って、上記の電子伝達体である化学修飾MV1および下記の材料を用い、以下の操作工程によって、光合成基板を作製した。
イ)材料
基材としてのTLC(薄層クロマトグラフィー)プレート(TLC用のワットマン社(Whatman)社のフレキシブルプレート(250μm、AL層SIL G)(1.4×2.8cm)
金コロイド(金GC5nm、ポリサイエンス社)
電子伝達体:化学修飾MV1
光増感色素分子:クロリン(タマ生化学社製、クロリンe6 トリナトリウム塩)
酵素:ギ酸脱水素酵素(Roche社製)
金コロイド水溶液(濃度10ppm)にTLCプレートを1日間浸漬した後、乾燥して、金コロイド担持TLCプレートを調製した。分光光度計を用いて浸漬前後の溶液の525nmの吸光度を測定し、その差から金コロイド担持量を見積った。
クロリン(濃度5mM)、化学修飾MV1(5mM)の混合溶液(溶媒:メタノール)に前記の金コロイド担持TLCプレートを1日間浸漬した後、乾燥して、クロリンおよび化学修飾MV1担持TLCプレートを調製した。分光光度計を用いて浸漬前後の溶液の680nmおよび270nmの吸光度を測定し、その差からクロリンおよび化学修飾MV1の固定化量を見積もった。
化学修飾MV1:0.5μmol/プレート(1.4×2.8cm)
クロリン:0.5μmol/プレート(1.4×2.8cm)
ギ酸脱水素酵素:0.38U/プレート(1.4×2.8cm)
光合成反応
実施例1で作製した光合成基板2枚を用いて図4に示す構成の光合成反応装置を作製した。次いでこの光合成反応装置を用いて、容器からポンプで原料溶液(NADPH、CO2を含む炭酸水溶液)を基板部分へ流通させながら、基板部分に光照射した。流通している反応溶液(未反応のCO2、生成したギ酸および水を含む)の一部を一定時間経過後に採取し、HPLC(高速液体クロマトグラフィー)でギ酸生成濃度を分析した。9時間ほど継続して光合成反応を行った。結果をまとめて図6に示す。
光合成反応
電子伝達体として化学修飾MV1、光増感色素分子および酵素を基材に固定しないで、下記の組成の原料溶液を、基板に代えてTLCプレートを用いて光合成反応装置に流通させた他は実施例2と同様にして、原料溶液(NADPH、CO2)を流通させながら、TLCプレートの基板部分に光照射した。流通している反応溶液の一部を一定時間毎に採取して一定時間経過毎にHPLCでギ酸生成濃度を分析した。6時間ほど継続して光合成反応を行った。結果をまとめて図6に示す。
溶液系反応液組成
化学修飾MV1:0.05mM
光増感色素分子:クロロフィリン(Chlorophylin)0.05mM
酵素:ギ酸脱水素酵素0.0375Units/mL
犠牲試薬:NADPH 20mM リン酸緩衝溶液(pH8.0)20mL
光合成基板の作製
基材としてのTLCプレート(TLC用のワットマン社のフレキシブルプレート 250μm Al層 SIL G)を28x14mmに切断した。0.01M塩酸水溶液をシャーレに入れ、静かに基材全体を30分浸漬させた後、イオン交換水で表面をよく洗った。電気炉で100℃、30分乾燥させた後、卓上デシケータで30分乾燥させた。
金スパッタリング装置(JEOL JFC−1600 オートファインコータ)で電流40mA、30秒間スパッタリングを行い、金ナノ粒子を固定化した。
次いで、下記の成分を用いて基材に固定した。
光増感色素分子:クロリンe6 トリナトリウム塩(タマ生化学社製)
電子伝達体:化学修飾MV1
酵素:ギ酸脱水素酵素(Roche社製)
5UM/mlに調整した酵素溶液0.8mlに基板を4℃で1時間浸漬した後、約1mlのBis−Trisバッファーで表面を洗浄した。基板をリアクターにセットし、10mlのバッファーを1時間循環させることにより、物理吸着した酵素を溶出させて光合成基板を作製した。
得られた光合成基板をリアクターにセットし、CO2をバブリングした20mM NADPH、Bis−Trisバッファー水溶液からなる反応原料溶液10mlを循環させながら、キセノンランプ(YSS−E40、山下電装株式会社製)を用いて100mW/cm2の強度で比光照射した。光照射後30分、1時間、2時間、3時間後の循環溶液をサンプリングし、イオンクロマトグラフ(ICS−2000、DIONEX社製)によりギ酸生成量を定量した。最小二乗法によりギ酸生成速度を求めた。
得られた結果を、光増感色素分子/電子伝達体の固定化比率(モル比)に対するギ酸生成速度の関係としてまとめて図7に示す。
この結果から、前記の光増感色素分子/電子伝達体の固定化比率(モル比)は0.2〜1.2が好適であり、特に0.35〜0.85が好適であると理解される。
基材の塩酸処理
実施例3に記載の方法と同様にしてTLCプレートを28x14mmを用いて金スパッタリング装置(JEOL JFC−1600 オートファインコータ)でスパッタリングを行い、金ナノ粒子を固定化した基材を得た。
この金ナノ粒子を固定化した基材又は金ナノ粒子を固定化しなかった基材について、下記の条件で0.01Mの塩酸処理した場合と処理しない場合とで光増感色素分子の溶出への影響を確認した。
塩酸処理条件
処理時間:30分
処理温度:室温
上記の塩酸処理又は未処理の基材に光増感色素分子としてクロリンe6 トリナトリウム塩を固定化した後、基板をリアクターにセットし10mlのメタノールを10分間循環させるか、又は基板をメタノールに3時間浸漬させることにより、化学吸着していない(物理吸着した)クロリンを溶出させた。
得られた結果を、各種基板、各種溶出条件におけるクロリンの溶出率を表1に示す。
また、金ナノ粒子がない基材について比較する(実験3と実験6)と塩酸処理をしない場合、溶出率が3.4倍増加しており、金ナノ粒子がある場合の16倍と比較して、塩酸処理による効果は小さかった。このことは、クロリンの固定化強度に金ナノ粒子が影響していることを示唆している。
上記の実験2で得られたクロリンを固定化した基材を用いて、下記の各成分を実施例3と同様にして固定化して、クロリンの固定化強度の大きい光合成基板を作製し得る。
電子伝達体:化学修飾MV1
酵素:ギ酸脱水素酵素(Roche社製)
スパッタリングによる基材への金ナノ粒子固定化
基材に金ナノ粒子を固定化する際に金スパッタリング装置を用いて固定化する方法と基材を金コロイド溶液に浸漬させて固定化する方法とを比較した。
金スパッタリング装置を用いる方法ではJEOL JFC−1600 オートファインコータで電流40mA、30秒間スパッタリングを行った。この場合、金はスパッタリング時間が短いため成膜せずに金ナノ粒子として基材表面に存在する。金コロイド溶液に浸漬させて固定化する方法では金コロイド溶液(Gold GC 5nm、コスモバイオ社製)5.6mlに基材を24時間浸漬した後、イオン交換水でよく洗浄した後、暗所で乾燥させた。
それぞれの基材をリアクターにセットし、Bis−Trisバッファー10mlを循環させ、1、2、3、4時間後の溶液をサンプリングし、吸光度測定装置により525nmの吸光度変化を測定し、金ナノ粒子の溶出率を算出した。結果を図8に示す。
図8の結果から、金スパッタリングによる金ナノ粒子はバッファー溶液を4時間循環させても全く溶出しなかったのに対し、金コロイド溶液による金ナノ粒子は2時間で約20%流出した。
上記のスパッタリング固定化で得られた金ナノ粒子固定化基材を用いて、下記の各成分を実施例3と同様にして固定化して、金ナノ粒子の固定化強度の大きい光合成基板を作製し得る。
光増感色素分子:クロリンe6 トリナトリウム塩(タマ生化学社製)
電子伝達体:化学修飾MV1
酵素:ギ酸脱水素酵素(Roche社製)
2 金コロイド粒子
3 基材
4 化学修飾された電子伝達体
5 光増感色素分子
6 酵素
Claims (9)
- 基材の少なくとも表面に電子伝達体、前記電子伝達体との比率(光増感色素分子/電子伝達体、モル比)が0.2〜1.2である光増感色素分子および酸化還元酵素を固定してなる光照射による物質変換用の光合成基板。
- 酵素が、チオール基(−SH)を有し、該チオール基によって基板上に設けた金属層に固定してなる請求項1に記載の光合成基板。
- 金属層が金属ナノ粒子を分散させたものである請求項3に記載の光合成基板。
- 光増感色素分子が、基材にスパッタリングにより形成された金属ナノ粒子上に固定されている請求項4に記載の光合成基板。
- 基材の少なくとも表面に電子伝達体、前記電子伝達体との比率(光増感色素分子/電子伝達体、モル比)が0.2〜1.2である光増感色素分子および酸化還元酵素を固定する光照射による物質変換用の光合成基板の製造方法。
- 基材を酸処理した後、光増感色素分子を固定する請求項6に記載の光合成基板の製造方法。
- 光照射下に、反応原料溶液を請求項1に記載の光合成基板に接触させる光合成反応法。
- 光照射下に、反応原料溶液が流れる流路内面を請求項1に記載の光合成基板として使用してなる光合成装置。
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