JP5541977B2 - ヘミングプレス装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のパネルを構成するアウターパネルの周縁にヘミング加工(縁曲げ加工)を施すことによりインナーパネル等と一体化させるために使用されるヘミングプレス装置に関するものである。
周知の通り、車両のドアパネル等は、該車両の外表面を形成するアウターパネルとインナーパネルとがヘミングプレス装置によりヘミング加工されることにより製造されている(特許文献1参照)。この従来のヘミングプレス装置200は、図8に示すように、複数の脚部201a,201aを介して接地されてなる固定ベース201と、この固定ベース201の左右両側に起立してなる左右のガイド軸202,203と、左右両端がこれら左右のガイド軸202,203の上端側に固定されてなるとともに、昇降用の大型油圧シリンダ204が固定されてなる梁部材205と、この梁部材205の下方に配設され上記固定ベース201の上面と対向してなり大型油圧シリンダ204のシリンダロッド204aにより支持されてなるとともに左右のガイド軸202,203によりガイドされながら、固定ベース201方向に移動可能となされた昇降ベース206とから概略構成されている。そして、上記固定ベース201の上面側には、図示しないアウターパネルとインナーパネルとが載置される下型207が固定されてなる一方、上記昇降ベース206の下面側には、上記下型207に載置されたアウターパネルの外周縁を内側に折曲する上型208が固定されている。
また、上記固定ベース201及び昇降ベース206は何れも方形状に成形されてなるものであって、該固定ベース201の各角部近傍には、位置決め用凸部209が上方に起立した状態で突設されており、上記昇降ベース206の下面には、それぞれ上記各位置決め用凸部209が内部に嵌合・挿入される位置決め用凹部210が固定されている。図9は、図8に示す固定ベース201の平面図であり、この固定ベース201の上面の各角部近傍には、上記位置決め用凸部209がそれぞれ固定されている。また、この固定ベース201の左右両側には、図8及び図9に示すように、ガイド軸固定ブロック210,211が固定され、これらガイド軸固定ブロック211,212の中央には、上記左右のガイド軸202,203が挿通され固定されている。また、上記昇降ベース206の左右両側には、図8に示すように、筒状ガイド部材213,214がそれぞれ固定され、上記左右のガイド軸202,203はこの筒状ガイド部材213,214に挿通されている。
なお、上記昇降ベースの下面であって上記上型208の側方ないし周囲には、予備曲げ加工装置215が複数配置されている。これらの予備曲げ加工装置215は、上記下型207と上型208とにより図示しないアウターパネルの端部を曲げ加工(本曲げ)するに先立ち、該端部を予備的に曲げ加工するものである。この予備曲げ加工装置215は、図10に示すように、上記パネルの端部を曲げ加工する曲げ刃216と、この曲げ刃216を回転自在に支持する固定軸217と、上記曲げ刃216の他端と回転自在に連結されてなるシリンダロッド217aを備えた小型空圧シリンダ217とを備えている。上記固定軸217は、上記上型208の側面に固定された固定部材218に固定されている。したがって、図10中二点鎖線で示す状態から、上記シリンダロッド217aが下降すると、上記曲げ刃216は、同図中実線で示すように、上記固定軸217を中心に回動(円運動)し、上述したパネルの端部を曲げ加工(予備曲げ加工)し、こうした予備曲げ加工が終了すると、再び上記小型空圧シリンダ217が駆動して、図10中二点鎖線で示す初期状態に復帰する。なお、上記左右のガイド軸202,203は、上記大型油圧シリンダ204,梁部材205,上型208並びに上記複数の予備曲げ加工装置215等の荷重を支持するものであるとともに、該上型208及び予備曲げ加工装置215を支持した昇降ベース206の昇降時に作用する偏荷重に対応する必要があることから、外径寸法は大径とされているばかりか、曲げ強度にも優れるとともに、上記各筒状ガイド部材213,214の内周面と摺接する外周面の加工精度ないし表面仕上げ精度は、それぞれ高精度な加工が施されている。
したがって、上述した従来のヘミングプレス装置200によれば、図8に示す初期状態において、上記大型油圧シリンダ204が駆動することによりシリンダロッド204aが下降すると、上記上型208が下面に固定された昇降ベース206は、左右のガイド軸202,203にガイドされながら下降する。一方、こうした昇降ベース206の下降動作中、又は下降動作に先立ち、上記予備曲げ加工装置215の駆動によってアウターパネル又はインナーパネルの端部が予備曲げ加工される。そして、上記昇降ベース206が途中まで下降すると、上記4つの位置決め用凸部209が位置決め用凹部210の内部に嵌合・挿入されながら下降する。こうした昇降ベース206の下降動作により、上記上型208と下型207とが接近し、これら上型208と下型207との間に配置され上記予備曲げ加工装置215により予備曲げ加工されたアウターパネルが本曲げ加工されることにより、該アウターパネルとインナーパネルとが一体化される。
特開平7−284858号公報
ところで、こうしたヘミングプレス装置200は、複数台設置されたり、搬送装置等のような他の装置や必要な部品等とともに工場において設置されたりするばかりではなく、周囲には作業者が利用する通路等も設ける必要があることから、需要家からは小型化が要求されているばかりか、低コスト化も要求されているのが実情である。
しかしながら、上記上型や下型の大きさはこのヘミングプレス装置により加工すべき車両部品が小型にならない限り、従来の大きさよりも小型化することはできない。したがって、上記ヘミングプレス装置200の小型化や低コスト化は、上型や下型の大きさを変更することなく実現されることが要求される。
そこで、本発明は、上述した従来のヘミングプレス装置が有する課題を解決するために提案されたものであって、上型や下型の大きさを変更することなく、ヘミングプレス装置を構成する上記固定ベース201,梁部材205及び昇降ベース206の幅を狭くすることができるとともに、製造コストも低減することができる新規なヘミングプレス装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、固定ベースと、この固定ベースの上部に配置された下型と、上記固定ベースの上方に配置されてなる梁部材と、下端側は上記固定ベースの左右両側にそれぞれ固定され上端側は上記梁部材に固定されてなる複数の支柱と、上記梁部材に固定されてなるとともにシリンダロッドが進退するシリンダと、上記梁部材の下方に配置され上記シリンダロッドに支持されてなり上記下型に対向してなる昇降ベースと、この昇降ベースの下面に固定された上型と、を備え、上記複数の支柱は、四角柱状にそれぞれ成形され固定ベースや梁部材の正面側から背面側にかけて並設された複数の左側支柱と、四角形状に成形され上記各左側支柱に対向してなる複数の右側支柱とからなるとともに、上記梁部材には上記シリンダロッドの長さ方向に長さを有する単一の筒状ガイド部材が固定されてなる一方、上記昇降ベース又は上記上型には、上記筒状ガイド部材に挿通されてなる単一のガイド軸が配置されてなることを特徴とするヘミングプレス装置。
上記第1の発明に係るヘミングプレス装置では、梁部材に固定されたシリンダが駆動しシリンダロッドが下降駆動すると、上記ガイド軸,昇降ベース及び上型とが、上記単一の筒状ガイド部材にガイドされながら一体的に下降し、上記上型と下型とにより所定のプレス加工がなされ、再び上記シリンダが駆動しシリンダロッドが上昇駆動すると、上記ガイド軸,昇降ベース及び上型とが、上記単一の筒状ガイド部材にガイドされながら一体的に元の位置まで上昇する。
そして、この第1の発明に係るヘミングプレス装置では、上記複数の支柱は、四角柱状にそれぞれ成形され固定ベースや梁部材の正面側から背面側にかけて並設された複数の左側支柱と、四角形状に成形され上記各左側支柱に対向してなる複数の右側支柱とからなるとともに、上記梁部材には上記シリンダロッドの長さ方向に長さを有する単一の筒状ガイド部材が固定されてなる一方、上記昇降ベース又は上記上型には、上記筒状ガイド部材に挿通されてなる単一のガイド軸が配置されてなるものであって、従来のヘミングプレス装置のように、左側支柱及び右側支柱は、梁部材,シリンダ,筒状ガイド部材,昇降ベース及び上型からなる荷重を支持するものではあるが、昇降ベースや上型の昇降操作をガイドするものではない。
すなわち、先ず、本発明を構成する支柱は、従来のヘミングプレス装置を構成していた左右のガイド部材のように、昇降ベースの昇降動作をガイドする機能を有していないことから、各支柱の外周面の加工精度ないし表面仕上げ精度が要求されない。また、左側支柱及び右側支柱は、梁部材,シリンダ,筒状ガイド部材,昇降ベース及び上型からなる荷重を支持するものではあるが、それぞれ固定ベースや梁部材の正面側から背面側にかけて並設されていることから、従来のヘミングプレス装置を構成する(単一の)左右のガイド軸のように、外径寸法が長尺とはならず、ヘミングプレス装置を構成する固定ベースや梁部材の左右の幅を従来のものに比べて短くすることが可能となる。
また、本発明を構成する支柱は、上述したように、昇降ベースや上型の昇降操作をガイドするものではないことに関連して、従来のヘミングプレス装置のように、昇降ベースの左右両側には筒状ガイド部材が配置されておらず、昇降ベースの昇降動作をガイドする機能を果たす部材は、上記単一の筒状ガイド部材とガイド軸である。したがって、この第1の発明に係るヘミングプレス装置によれば、左側支柱及び右側支柱の下端側が固定された固定ベースや梁部材の幅を短くすることができるばかりではなく、上記昇降ベースも短いものとすることができ、この結果ヘミングプレス装置全体の(左右方向の長さ)幅を短いものとすることができ、このことは同時に該ヘミングプレス装置の低コスト化も実現することができる。
さらに、この第1の発明では、上記昇降ベースの昇降動作は、梁部材に固定された単一筒状ガイド部材と、この筒状ガイド部材に挿通されてなる単一のガイド軸とによるものであって、従来のヘミングプレス装置のように、左右のガイド軸と各筒状ガイド部材とによるものではないことから、ヘミングプレス装置の低コスト化に大きく貢献することができる。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、前記第1の発明において、前記上型の側面には、該上型と下型とによる曲げ加工の前段階で駆動する予備曲げ加工装置が固定されてなることを特徴とするものである。
この第2の発明に係るヘミングプレス装置では、上型と下型とによる曲げ加工の前段階で駆動する予備曲げ加工装置が、前記上型の側面に固定されており、従来のヘミングプレス装置のように、昇降ベースに固定されているものではないことから、該昇降ベースを上型の長さや幅よりも短いものとすることができる。すなわち、この発明では、上記予備曲げ加工装置は上記昇降ベースには固定されておらず、上型の側面に固定されていることと、前述したように、昇降ベースの左右両側に筒状ガイド部材が固定されていないこととが相俟って、昇降ベースは、シリンダロッドの固定と上型の固定及びガイド軸の固定という機能のみ果たすことができる形状ないし大きさや構造とすれば良い(固定ベースや梁部材の長さ幅に比べて相当程度短い長さ幅とすることができる)ことから、極めて低価格なものとすることができ、また、該昇降ベース自体の軽量化を実現することができる。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、上記第2の発明において、前記予備曲げ加工装置は、前記上型と下型とにより曲げ加工される前段階でワークを曲げ加工する曲げ刃と、この曲げ刃をワークに接近させる以前の待機位置からワークを予備曲げ加工する加工位置までの間を往復動させる駆動装置とを備えているとともに、上記曲げ刃の待機位置は上記加工位置よりも上方に位置してなることを特徴とするものである。
この第3の発明に係るヘミングプレス装置では、上型の側面に固定されている(請求項2記載の発明)ばかりではなく、上記曲げ刃の待機位置は上記加工位置よりも上方に位置してなることから、上型が上昇された状態における該上型と下型との間の空間を利用して、曲げ加工されるワークを該空間内から上型の下側に支持させたり、曲げ加工された後のワークを上型から取り除き他所に移動させたりする際、待機位置における予備曲げ加工装置の曲げ刃が上記ワークの移動を邪魔することがなく、必要最低の高さに上型を上昇させれば良いこととなる。すなわち、従来の予備曲げ加工装置では、曲げ刃の加工位置よりも待機位置の方が下側であることから、ワークの移動に該曲げ刃が邪魔にならないよう、上型を相当程度上昇させなければならないところ、この第3の発明では、曲げ刃の待機位置は加工位置よりも上方に位置してなることから、上型の上昇位置を低い位置とすることができ、ひいては該上型の昇降ストロークを短いものとすることができる。
上記第1の発明(請求項1記載の発明)によれば、ヘミングプレス装置を構成する固定ベース,梁部材及び昇降の幅を狭くすることができるとともに、製造コストも低減することができる。すなわち、本発明を構成する上記複数の支柱(左側支柱及び右側支柱)は、四角柱状にそれぞれ成形され固定ベースや梁部材の正面側から背面側にかけて並設されたものであるが、昇降ベースや上型の昇降操作をガイドするものではないことから、従来のヘミングプレス装置を構成していた左右のガイド部材のように、各支柱の外周面の加工精度ないし表面仕上げ精度が要求されず、低コストにて製造することができる。また、上記左側支柱及び右側支柱は、梁部材,シリンダ,筒状ガイド部材,昇降ベース及び上型からなる荷重を支持するものではあるが、それぞれ固定ベースや梁部材の正面側から背面側にかけて並設されていることから、従来のヘミングプレス装置を構成する(単一の)左右のガイド軸のように、外径寸法が長尺とはならず、ヘミングプレス装置を構成する固定ベースや梁部材の左右の幅を従来のものに比べて短くすることが可能となる。
また、本発明を構成する左側支柱及び右側支柱は、上述したように、昇降ベースや上型の昇降操作をガイドするものではないことに関連して、従来のヘミングプレス装置のように、昇降ベースの左右両側には筒状ガイド部材が配置されておらず、昇降ベースの昇降動作をガイドする機能を果たす部材は、上記単一の筒状ガイド部材とガイド軸であることから、該左側支柱及び右側支柱の下端側が固定された固定ベースや梁部材の幅を短くすることができるばかりではなく、上記昇降ベースも短いものとすることができ、この結果ヘミングプレス装置全体の(左右方向の長さ)幅を短いものとすることができ、このことは同時に該ヘミングプレス装置の低コスト化も実現することができる。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)に係るヘミングプレス装置では、上型と下型とによる曲げ加工の前段階で駆動する予備曲げ加工装置が、前記上型の側面に固定されており、従来のヘミングプレス装置のように、昇降ベースに固定されているものではないことから、該昇降ベースを上型の長さや幅よりも短いものとすることができる。すなわち、この発明では、上記予備曲げ加工装置は上記昇降ベースには固定されておらず、上型の側面に固定されていることと、前述したように、昇降ベースの左右両側に筒状ガイド部材が固定されていないこととが相俟って、昇降ベースは、シリンダロッドの固定と上型の固定及びガイド軸の固定という機能のみ果たすことができる形状ないし大きさや構造とすれば良い(固定ベースや梁部材の長さ幅に比べて相当程度短い長さ幅とすることができる)ことから、極めて低価格なものとすることができ、また、該昇降ベース自体の軽量化を実現することができる。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)に係るヘミングプレス装置では、予備曲げ加工装置は、上記上型の側面に固定されている(請求項2記載の発明)ばかりではなく、該予備曲げ加工装置を構成する曲げ刃の待機位置は、上記加工位置よりも上方に位置してなることから、上型が上昇された状態における該上型と下型との間の空間を利用して、曲げ加工されるワークを該空間内から上型の下側に支持させたり、曲げ加工された後のワークを上型から取り除き他所に移動させたりする際、待機位置における予備曲げ加工装置の曲げ刃が上記ワークの移動を邪魔することがなく、必要最低の高さに上型を上昇させれば良い。したがって、従来の予備曲げ加工装置では、曲げ刃の加工位置よりも待機位置の方が下側であることから、ワークの移動に該曲げ刃が邪魔にならないよう、上型を相当程度上昇させなければならないところ、この第3の発明では、曲げ刃の待機位置は加工位置よりも上方に位置してなることから、上型の上昇位置を低い位置とすることができ、ひいては該上型の昇降ストロークを短いものとすることができる。
本発明の実施の形態に係るヘミングプレス装置を示す正面図である。 図1に示すヘミングプレス装置を構成する下型及びその周辺の構成を示す平面図である。 図1に示すヘミングプレス装置を構成する予備曲げ加工装置を拡大して示す斜視図である。 図3に示す予備曲げ加工装置を分解して示す分解斜視図である。 図4に示す予備曲げ加工装置を構成する左小型固定アーム,右小型固定アーム,二軸回動部材,三軸回動部材等を更に分解して示す分解斜視図である。 予備曲げ加工装置の待機状態を模式的に示す側面図である。 図6に示す予備曲げ加工装置の待機状態から予備曲げ加工状態に移動した後の状態を模式的に示す側面図である。 従来のヘミングプレス装置を示す正面図である。 図8示すヘミングプレス装置を構成する下型及びその周辺の構成を示す平面図である。 図8に示すヘミングプレス装置を構成する予備曲げ加工装置を拡大して示す正面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態に係るヘミングプレス装置について図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施の形態に係るヘミングプレス装置1は、図1に示すように、複数の脚部2を介して工場等に接地された固定ベース3と、この固定ベース3の上部に配置された下型4と、上記固定ベース3の上方に配置されてなる梁部材5と、下端側は上記固定ベース3の左右両側にそれぞれ固定され上端側は上記梁部材5に固定されてなる複数の左支柱6(7)及び右支柱8(9)と、上記梁部材5に固定されてなるとともにシリンダロッド10aが進退する大型油圧シリンダ10と、上記梁部材5の下方に配置され上記シリンダロッド10aに支持されてなる昇降ベース11と、この昇降ベース11の下面に固定された上型12と、を備えている。
上記固定ベース3は、図2に示すように、略正方形状に成形された定盤3aを上部に備え、この定盤3a上には、上記下型4が固定されている。そして、上記固定ベース3は、略正方形状に成形された外形を有しているとともに、該固定ベース3の左側には左延出部3bが形成され、右側には右延出部3cが形成されている。また、この上記下型4の各角部からは、該下型4の中心から放射方向に突出し、上面は平面とされた固定部材15・・・18が形成され、これらの固定部材15・・・18の上面には、下側位置決め部材19・・・22が立設されている。これら下側位置決め部材19・・・22は、それぞれ円柱状に成形され上面は平面とされたベース部19a・・・22aと、このベース部19a・・・22aの上面の中央から上方に起立してなる円柱状の軸部19b・・・22bとから構成されている。
また、上記梁部材5は、方形状に成形された底板部5aと、この底板部5aの左端に下端が固定された左側板部5bと、上記底板部5aの右端に下端が固定されてなる右側板部5cと、左端が上記左側板部5bの上端に固定され右端は上記右側板部5cの上端に固定され上記底板部5aと対向してなる天板部5dとから構成されている。そして、このように構成された上記梁部材5は、図2に示す一方及び他方の左支柱6,7と、一方及び他方の右支柱8,9とにより支持されている。上記一方及び他方の左支柱6,7並びに一方及び他方の右主柱8,9は、それぞれこのヘミングプレス装置1の正面側から背面側にかけて並んだ状態で且つ平行に固定され、該一方の左支柱6と一方の右支柱8、他方の左支柱7と他方の右支柱9とはそれぞれ平行に固定されている。また、これら一方及び他方の左支柱6,7並びに一方及び他方の右支柱8,9は、それぞれ(内部に空洞を有しない無垢材により)角柱状に成形されてなるものである。また、上記一方及び他方の左支柱6,7の下端側は、上記固定ベース3の左側に形成された左延出部3bと該一方及び他方の左支柱の6,7の下端側とを固定する第1の内側固定板25と、この第1の内側固定板25と上記一方及び他方の左支柱6,7とを固定する第1の外側固定板26とにより固定され、上端側は、上記梁部材5を構成する左側板部5bと該一方及び他方の左支柱の6,7の上端側とを固定する第2の内側固定板27と、この第2の内側固定板27と上記一方及び他方の左支柱6,7の上端側とを固定する第2の外側固定板28とにより固定されている。また、上記一方及び他方の右支柱8,9の下端側は、上記固定ベース3の右側に形成された右延出部3cと該一方及び他方の右支柱の8,9の下端側とを固定する第3の内側固定板29と、この第3の内側固定板29と上記一方及び他方の右支柱8,9とを固定する第3の外側固定板30とにより固定され、上端側は、上記梁部材5を構成する右側板部5cと該一方及び他方の右支柱の8,9の上端側とを固定する第4の内側固定板31と、この第4の内側固定板31と上記一方及び他方の右支柱8,9の上端側とを固定する第4の外側固定板32とにより固定されている。なお、上記第1の内側固定板25と第1の外側固定板26との肉厚の和、第2の内側固定板27と第2の外側固定板28との肉厚の和、第3の内側固定板29と第3の外側固定板30との肉厚の和、第4の内側固定板31と第4の外側固定板32との肉厚の和は、それぞれ一方及び他方の左支柱6,7又は一方及び他方の右支柱8,9の幅よりも短いものとされている。したがって、上記第1の外側固定板26、第2の外側固定板28、第3の外側固定板30、第4の外側固定板32の外側は、図1及び図2に示すように、一方及び他方の左支柱6,7や一方及び他方の右支柱8,9の外側面よりも内側に位置している。
また、上記梁部材5の中央には、前記大型油圧シリンダ10が下向きに固定され、この大型油圧シリンダ10を構成するシリンダロッド10aの先端には、下面に上型12が固定された昇降ベース11が固定されている。また、この梁部材5には、図1に示すように、(単一の)円筒状ガイド部材35が上下方向に固定され、この円筒状ガイド部材35内には、上記昇降ベース及び上型12に下端側が固定されたガイド軸36が挿通されている。
また、上記上型12の下面は、上記下型4の上面に対向してなるものであり、これら上型12と下型4とには、それぞれ後述するアウターパネルの端部を折曲することによりインナーパネルと一体化するための図示しない曲げ部が形成されている。そして、上記上型12の側面には、前述した下側位置決め部材19・・・22の配置位置に対応した位置に、それぞれ上側位置決め部材38が固定されている。なお、図1には、1つの上側位置決め部材38のみが図示され、他の上型位置決め部材は図示を省略する。これらの上側位置決め部材38は、上記各下側位置決め部材19・・・22を構成するベース部19a・・・22aと同じ外径を備えてなるものであり、その下面の中央には、上記軸部19b・・・22bが下側から挿入される図示しない挿入穴が形成されている。
また、上記上型12の側面には、図1に示すように、予備曲げ加工装置41が複数固定されている。したがって、上記昇降ベース11は、その中心で上記大型油圧シリンダ10のシリンダロッド10aに固定され、下面において上記上型12を固定するものであり、上記予備曲げ加工装置41や上側位置決め部材38は全て上型の側面に固定され、この昇降ベース11には固定されていないことから、該昇降ベース11は、上型12の大きさよりも極めて小さな面積に成形されている。
また、上記予備曲げ加工装置41は、上記上型12と下型4とによりアウターパネルを(本)曲げ加工するに先立ち、予め該アウターパネルを曲げ加工するものであって、図3ないし図6に示すように、上記上型12の側面に基端が固定された左固定アーム43と、この左固定アーム43に対向した状態で上型12の側面に固定された右固定アーム44と、図4に示すように、上記左固定アーム43と右固定アーム44とに支持されてなるとともに中央には方形状に成形された方形状開口45aが形成された移動ブロック45と、上記上型12の側面に固定された小型固定アーム46と、この小型固定アーム46に対向した状態で上型12の側面に固定された右小型固定アーム47と、小型空圧シリンダ本体48aは上記移動ブロック45に回動可能に接続されシリンダロッド48bは上記移動ブロック45に回動可能に接続されてなる小型空圧シリンダ48と、上記移動ブロック45に固定され後述するアウターパネルを予備曲げ加工する曲げ刃49と、を備えている。
上記左固定アーム43と右固定アーム44とは、何れも対称形状に成形されてなるものであり、それぞれ上記上型12の側面に固定されるベース板部43a,44aと、このベース板部43a,44aから起立してなる左アーム部43b,右アーム部44bとを有している。そして、上記左アーム部43bと右アーム部44bとの中央には、矩形状の貫通穴43c,44cが穿設されている。そして、上記左アーム部43bの内側面(右アーム部44b側の面)には、上記貫通穴43cを挟んでその上方には第1のガイド溝43dが形成され、該貫通穴43cの下側には第2のガイド溝43eが形成されている。また、上記右アーム部44bの内側面(左アーム部43b側の面)の上方には、上記貫通穴44cを挟んでその上方には第3のガイド溝44dが形成され、該貫通穴44cの下側には第4のガイド溝44eが形成されている。なお、上記第1のガイド溝43dと第3のガイド溝44dとは互いに同一の形状とされ、同様に、上記第2のガイド溝43eと第4のガイド溝44eとは互いに同一の形状とされている。
また、上記移動ブロック45は、水平方向に長さを有する水平杆50と、この水平杆50の左側中途部に下端側が固定され該水平杆50から上方に起立してなる左起立部材51と、この左起立部材51と対称形状に成形されてなるとともに上記水平杆50の右側中途部から起立してなる右起立部材52と、上記水平杆50と左起立部材51及び右起立部材52との間に固定され中央には上記方形状開口45aが形成されたフレーム部材53とを備えている。上記水平杆50は、縦方向に幅を有してなる縦板部50aと、この縦板部50aの上端から上型12側に向いてなる水平板部50bとから構成され、上記曲げ刃49の基端は、上記縦板部50aの背面と水平板部50bの下面とに固定されている。そして、上記左起立部材51の外側面(右起立部材52側とは反対側の面)の上端側には、上記左アーム部43bに形成された第1のガイド溝43d内に挿入された第1の回転軸55が回転自在に装着され、また、この左起立部材51の下端側には、上記左アーム部43bに形成された第2のガイド溝43e内に挿入された第2の回転軸56が回転自在に装着されている。また、上記右起立部材52の外側面(左起立部材51側とは反対側の面)の上端側には、上記右アーム部44bに形成された第3のガイド溝44d内に挿入された第3の回転軸57が回転自在に装着され、また、この右起立部材52の下端側には、上記右アーム部44bに形成された第4のガイド溝44e内に挿入された第4の回転軸58が回転自在に装着されている。すなわち、上記移動ブロック45の左側は、上記第1の回転軸55が第1のガイド溝43d内に挿入され、第2の回転軸56が第2のガイド溝43e内に挿入された状態で、また、上記移動ブロック45の右側は、上記第3の回転軸57が第3のガイド溝44d内に挿入され、第4の回転軸58が第4のガイド溝44e内に挿入された状態で、上記左固定アーム43と右固定アーム44とに支持されている。
また、上記小型空圧シリンダ48は、上述したように、小型空圧シリンダ本体48aとシリンダロッド48bとを備え、シリンダ本体部48aの後ろ側には、図示しない一方の支持片が固定され、また、上記シリンダロッド48bの下端には、互いに平行に配置され水平軸60が固定された接続金具61が固定されている。また、上記フレーム部材53は、互いに平行に配置された下板部と上板部と、左板部及び右板部(何れも符号は省略する。)とから概略構成され、上記上板部の中央には、シリンダ本体部48aの後ろ側に固定された図示しない上記一方の支持片に対して図示しない回動軸を介して回動自在に連結される他方の支持片62が固定されている。また、上記フレーム部材53を構成する上記下板部の左右両側には、台座金具64,65が固定されている。
また、上記上型12の側面に固定された小型固定アーム46と、この小型固定アーム46に対向した状態で上型12の側面に固定された右小型固定アーム47とは、図5に示すように、上記上型12の側面に固定される台座部46a,47aと、この台座部46a,47aから起立し互いに対向してなるアーム部46b,47bとから構成されている。なお、上記各アーム部46b,47bには、後述する回動ピン72の左右両端側が挿通される挿通穴46c,47cが穿設されている。そして、これらアーム部46b,47b間には、図4又は図5に示すように、二軸回動部材68が配置され、この二軸回動部材68には、三軸回動部材69が回動自在に配置されている。上記二軸回動部材68は、図5に示すように、中心に長尺貫通穴68aが形成された筒状部68bと、この筒状部68bの左右両端から起立してなるとともに互いに対向してなりそれぞれ一方及び他方の短尺貫通穴(符号は省略する。)が形成された腕部68c,68dとから構成されている。そして、上記長尺貫通穴68a内には、回動ピン72が挿通され、この回動ピン72の左右両端側の中途部には、それぞれ軸受70,71が固定されている。なお、上記回動ピン72は、上記長尺貫通穴68aの長さよりも更に長尺に成形されてなるとともに、該回動ピン72の左右両端側には、それぞれリング状の溝(符号は省略する。)が形成されている。また、上記回動ピン72の左右両端側は、上記各アーム部46b,47bに穿設された挿通穴46c,47cに挿通されてなるとともに、上記リング状の溝には、それぞれ抜け止め用の固定リング73,74が装着されている。また、上記一方及び他方の短尺貫通穴には、後述する三軸回動部材69に形成された他方の挿通穴69b及び軸受79,80が中途部で内装された回動ピン75が挿通されている。
また、上記二軸回動部材68の腕部68c,68d間に配置された三軸回動部材69は、それぞれ平行に形成された一方及び他方の挿通穴69a,69bが形成されたベース部69cと、このベース部69cの上面の中央から起立してなる起立部69dとから構成され、上記起立部69dの先端側には、図示しない回動ピンが挿通される挿通穴69eが形成されている。なお、上記起立部69dは、前記他方の支持片62と共にシリンダ本体部48aの後ろ側に、該シリンダ本体部48aが上記図示しない回動ピンを介して回動(揺動)可能に支持される部材である。そして、上記三軸回動部材69に形成された一方の挿通穴69aの左右両側には、軸受76,77が装着され、これらの軸受76,77には、該一方の挿通穴69aよりも長尺に成形された回動ピン78が挿通されている。また、上記他方の挿通穴69bの左右両側には、軸受79,80が装着され、これらの軸受79,80が装着された部位は、上記二軸回動部材68の腕部68c,68d間に配置され、上記回動ピン72が挿通されている。
そして、このように構成され組みつけられた小型固定アーム46,右小型固定アーム47,二軸回動部材68,三軸回動部材69は、図4に示す方形状開口45aから該三軸回動部材69が露出するように組みつけられ、上記回動ピン78の左端は、左縦部材82に回動自在に支持され、該回動ピン78の右端は、右縦部材83に回動自在に支持されている。これら左縦部材82と右縦部材83とは、図4及び図5に示すように、それぞれ同一の形状に成形されてなるものであり、それぞれ上端側は上記フレーム部材53を構成する上板部に図示しないボルトを介して固定され、下端側は上記台座金具64,65に固定されている。また、これら左縦部材82と右縦部材83は、それぞれ上記回動ピン78の左端又は右端が挿通される挿通穴82a,83aが形成されている。
したがって、このヘミングプレス装置1によれば、図1に示すように、下型4と上型12とが開いた状態において、該下型4上にインナーパネルIPが上部に載置されているアウターパネルOPが載置されると、上記大型油圧シリンダ10が駆動を開始すると、上記昇降プレート11及び上型12は、上記円筒状ガイド部材35とガイド軸36との摺接によりガイドされながら徐々に下降し、所定の位置まで下降すると、上記予備曲げ加工装置41を構成する小型空圧シリンダ48の駆動が開始する。
そして、上記小型空圧シリンダ48が駆動を開始することにより、上記シリンダロッド48bが上方に移動すると、該シリンダロッド48bと三軸回動部材69に形成された起立部69dとを連結する上記水平軸60と、上記回動ピン75,78を中心に回動するとともに、該小型空圧シリンダ48も上記支持片62に挿通された図示しない回動軸を介してやや回動しながら、上記移動ブロック45全体が下方に移動する。このとき、この移動ブロック45の左側は、上記第1の回転軸55や第2の回転軸56を介して、上記左固定アーム43に形成された第1のガイド溝43dと第2のガイド溝43eとにガイドされ、また、移動ブロック45の右側は、上記第3の回転軸57や第4の回転軸58を介して、上記右固定アーム44に形成された第3のガイド溝44dと第4のガイド溝44eとにガイドされながら、図6に示す状態(待機状態ないし初期状態)から、図7に示すように、下方に移動する。このとき、図7に示すように、上記移動ブロック45の下端には、曲げ刃49が固定されていることから、この曲げ刃49により、インナーパネルIPが上部に載置されているアウターパネルOPの端部OPが予備曲げ加工される。
こうした予備曲げ加工装置41による予備曲げ加工が終了し、再び上記小型空圧シリンダが駆動すると、図6に示す待機状態ないし初期状態に、上記曲げ刃49が復帰する。そして、このように待機状態ないし初期状態に曲げ刃49が復帰すると、次いで、再び上記大型油圧シリンダ10の駆動が開始し、図6に示すように、上記曲げ刃49により予備曲げ加工されたアウターパネルOPの端部OPは、上記上型12と下型4とにより挟まれて、本曲げ加工され、こうした本曲げ加工が終了すると、再び上記大型油圧シリンダ10が駆動し、図1に示す位置まで復帰する。
したがって、この実施の形態に係るヘミングプレス装置1によれば、上記一方及び他方の左支柱6,7と一方及び他方の右支柱8,9は、このヘミングプレス装置1正面側から背面側にかけて並設されているとともに、昇降ベース11や上型12の昇降操作をガイドするものではないことから、従来の支柱のように、一方及び他方の左支柱6,7と一方及び他方の右支柱8,9の外周面の加工精度ないし表面仕上げ精度が要求されなく、従来のヘミングプレス装置を構成する(単一の)左右のガイド軸のように、外径寸法が長尺とはならず、ヘミングプレス装置1を構成する固定ベース3や梁部材5の左右の幅を従来のものに比べて短くすることが可能となる。また、このヘミングプレス装置1を構成する一方及び他方の左支柱6,7と一方及び他方の右支柱8,9は、上述したように、昇降ベース3や上型12の昇降操作をガイドするものではないことに関連して、従来のヘミングプレス装置のように、昇降ベース11の左右両側には筒状ガイド部材が配置されておらず、昇降ベース11の昇降動作をガイドする機能を果たす部材は、上記単一の円筒状ガイド部材35とガイド軸36であることから、左支柱6,7及び右支柱8,9の下端側が固定された固定ベース3や梁部材5の幅を短くすることができるばかりではなく、上記昇降ベース11も短いものとすることができ、この結果ヘミングプレス装置1全体の(左右方向の長さ)幅を短いものとすることができ、このことは同時に該ヘミングプレス装置1の低コスト化も実現することができる。
さらに、このヘミングプレス装置1では、上記昇降ベース11の昇降動作は、梁部材5に固定された単一の円筒状ガイド部材35と、この円筒状ガイド部材35に挿通されてなる単一のガイド軸36とによるものであって、従来のヘミングプレス装置のように、左右のガイド軸と各筒状ガイド部材とによるものではないことから、ヘミングプレス装置1の低コスト化に大きく貢献することができる。
またさらに、上記ヘミングプレス装置1では、上型12と下型4とによる(本)曲げ加工の前段階で駆動する予備曲げ加工装置41が、前記上型12の側面に固定されており、従来のヘミングプレス装置のように、昇降ベースに固定されているものではないことから、該昇降ベース11を上型12の長さや幅よりも短いものとすることができる。すなわち、このヘミングプレス装置1では、上記予備曲げ加工装置41は上記昇降ベース11には固定されておらず、上型12の側面に固定されていることと、前述したように、昇降ベース11の左右両側に筒状ガイド部材が固定されていないこととが相俟って、昇降ベース11は、シリンダロッド10aの固定と上型12の固定及びガイド軸36の固定という機能のみ果たすことができる形状ないし大きさや構造とすれば良いことから、極めて低価格なものとすることができ、また、該昇降ベース自体11の軽量化を実現することができる。
また、上記ヘミングプレス装置1を構成する予備曲げ加工装置41は、曲げ刃49が固定された移動ブロック45は、上記左固定アーム43や右固定アーム44に形成された第1ないし第4のガイド溝43d,43e,44d,44eにガイドされて移動するものであり、これら第1ないし第4のガイド溝43d,43e,44d,44eは、図6に示す上記曲げ刃49の待機位置が、図7に示す加工位置よりも上方に位置してなることから、上型12が上昇された状態における該上型12と下型4との間の空間を利用して、曲げ加工されるアウターパネルOPを該空間内から上型12の下側に搬入したり、曲げ加工された後のアウターパネルOPを上型12と下型4との間から取り除き他所に移動させたりする際、待機位置における予備曲げ加工装置41の曲げ刃49が上記アウターパネルOPの移動を邪魔することがなく、必要最低の高さに上型12を上昇させれば良い。したがって、従来の予備曲げ加工装置では、曲げ刃の加工位置よりも待機位置の方が下側であることから、ワークの移動に該曲げ刃が邪魔にならないよう、上型を相当程度上昇させなければならないところ、この実施の形態に係るヘミングプレス装置1では、曲げ刃49の待機位置は加工位置よりも上方に位置してなることから、上型の12上昇位置を低い位置とすることができ、ひいては該上型12の昇降ストロークを短いものとすることができる。
なお、上述した実施の形態に係るヘミングプレス装置1では、単一の予備曲げ加工装置41が図示したものを示して説明したが、こうした予備曲げ加工装置41は、上型12の側面ばかりではなく、その正面や背面等に(しかも)複数配置されているものであっても良い。
1 ヘミングプレス装置
3 固定ベース
4 下型
5 梁部材
6 一方の左支柱
7 他方の左支柱
8 一方の右支柱
9 他方の右支柱
10 大型油圧シリンダ
10a シリンダロッド
11 昇降ベース
12 上型
35 円筒状ガイド部材
36 ガイド軸
41 予備曲げ加工装置
48 小型空圧シリンダ
49 曲げ刃
OP アウターパネル
IP インナーパネル

Claims (3)

  1. 固定ベースと、この固定ベースの上部に配置された下型と、上記固定ベースの上方に配置されてなる梁部材と、下端側は上記固定ベースの左右両側にそれぞれ固定され上端側は上記梁部材に固定されてなる複数の支柱と、上記梁部材に固定されてなるとともにシリンダロッドが進退するシリンダと、上記梁部材の下方に配置され上記シリンダロッドに支持されてなり上記下型に対向してなる昇降ベースと、この昇降ベースの下面に固定された上型と、を備え、
    上記複数の支柱は、四角柱状にそれぞれ成形され固定ベースや梁部材の正面側から背面側にかけて並設された複数の左側支柱と、四角形状に成形され上記各左側支柱に対向してなる複数の右側支柱とからなるとともに、
    上記梁部材には上記シリンダロッドの長さ方向に長さを有する単一の筒状ガイド部材が固定されてなる一方、上記昇降ベース又は上記上型には、上記筒状ガイド部材に挿通されてなる単一のガイド軸が配置されてなることを特徴とするヘミングプレス装置。
  2. 前記上型の側面には、該上型と下型とによる曲げ加工の前段階で駆動する予備曲げ加工装置が固定されてなることを特徴とする請求項1記載のヘミングプレス装置。
  3. 前記予備曲げ加工装置は、前記上型と下型とにより曲げ加工される前段階でワークを曲げ加工する曲げ刃と、この曲げ刃をワークに接近させる以前の待機位置からワークを予備曲げ加工する加工位置までの間を往復動させる駆動装置とを備えているとともに、上記曲げ刃の待機位置は上記加工位置よりも上方に位置してなることを特徴とする請求項1又は2記載の何れかのヘミングプレス装置。
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