JP5541884B2 - X線検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、肉、魚、加工食品、医薬品等の被検査物中に混入した異物を検出するX線検査装置に関し、特に、X線発生器から照射されて被検査物を透過したX線をX線検出器により検出して異物を検出するX線検査装置に関するものである。
例えば食品などの被検査物への異物の混入の有無を検出するために、従来からX線検査装置が用いられている。この種の従来のX線検査装置では、搬送される被検査物にX線を照射し、この照射したX線の透過量から被検査物中に異物が混入しているか否かを検出して異物の有無を検査している。また、この種の従来のX線検査装置においては、被検査物の検査を始めるにあたって、試験用異物を埋め込んだテストピースを被検査物に重ねて搬送させ、動作確認、すなわち、異物の検出機能が正常か否か、および検出可能な異物の種類や大きさを確認するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
この種のX線検査装置においては、被検査物から異物を高感度で検出するために、X線の透過量をデジタル化し、画像処理フィルタを用いて異物を強調する画像処理を施すことで異物の検出を行っている。この画像処理フィルタについては種々のフィルタがあり、被検査物や異物の原子番号、密度、厚みに応じて、被検査物の影響を良好に低減して異物だけを強調できる最適な画像処理フィルタを複数の画像処理フィルタの中からユーザが設定するようになっている。
特開2009−31149号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の技術では、画像処理フィルタの設定をユーザが行うようになっているため、ユーザの誤操作等により適切でない画像処理フィルタが設定されてしまう恐れがあった。一方、画像処理フィルタの設定を自動化しようとしても、被検査物の材質および形状が多岐に渡るため、X線画像のうち被検査物による検出信号であるかまたは試験用異物による検出信号であるかを区別することが困難な場合も多く、仮に画像処理フィルタをX線検査装置自らが設定したとしても、本当に最適な画像処理フィルタであるかをユーザが確認して評価する必要があった。
そこで、本発明は、前述のような従来の問題を解決するためになされたもので、異物を精度良く識別する適切な画像処理フィルタを自動的に設定することができるX線検査装置を提供することを目的とする。
本発明に係るX線検査装置は、一列に並んだ複数の試験用異物および該試験用異物の周部に設けられX線を透過しにくい部材からなる目印を含むテストピース(71)と、被検査物(W)とにX線を照射して検出したX線透過量を表す濃淡画像に基づいて、複数の画像処理フィルタから前記被検査物中の異物を検出するための画像処理フィルタを選択して設定する画像処理フィルタ設定手段(48)、を備えたX線検査装置であって、前記目印に対応し、前記試験用異物の配列の両端部に対応する位置に配置されて互いに異なる面積を有する小パターンを少なくとも2つ含む所定の画像パターンを目印情報として予め記憶する目印情報記憶手段(43)と、前記濃淡画像と、前記目印情報記憶手段に記憶された前記目印情報とに基づいて、前記濃淡画像から前記目印情報に対応する目印画像領域を抽出する目印画像抽出手段(44)と、前記試験用異物の配列に基づいて、前記目印情報に対する異物検出確認位置の相対位置を表す相対位置情報を予め記憶する相対位置情報記憶手段(45)と、前記相対位置情報記憶手段が記憶する前記相対位置情報と、前記目印画像抽出手段が抽出した前記目印画像領域とに基づいて前記異物検出確認位置を算出する異物検出確認位置算出手段(46)と、を備え、前記画像処理フィルタ設定手段は、前記複数の画像処理フィルタの各画像処理フィルタごとの、前記異物検出確認位置算出手段が算出した前記異物検出確認位置における異物の検出状況に基づいて、前記異物を検出するための画像処理フィルタを少なくとも1つ設定することを特徴とする。
この構成により、テストピースに設けられた目印を異物としてではなく目印として抽出することができ、抽出した目印に基づいて試験用異物の推定位置を算出し、X線画像全体ではなく算出された推定位置を対象として試験用異物を検出することにより、試験用異物の検出に最適な画像処理フィルタを設定することができる。したがって、異物を精度良く識別する適切な画像処理フィルタを自動的に設定することができる。
また、この構成により、少なくとも2つの互いに異なる面積を有する小パターンによりテストピースの表、裏の判別ができ、異物検出確認位置をより確実に算出することができる。
また、この構成により、小パターン自体が試験用異物の配置された領域の境界を示すことになるので、異物検出確認位置の算出を容易に行うことができる。
また、本発明に係るX線検査装置は、前記目印情報記憶手段に予め記憶する前記所定の画像パターンは、同一形状を有する小パターンを少なくとも2つ含むことを特徴とする。
この構成により、目印情報記憶手段に予め記憶する画像パターンを少なくすることができる。
また、本発明に係るX線検査装置は、前記目印情報記憶手段に予め記憶する前記所定の画像パターンは、前記試験用異物の配列について非対称な小パターンを少なくとも1つ含むことを特徴とする。
この構成により、目印からの位置関係等に基づいて、配列された複数の試験用異物のそれぞれを区別して取り扱うことができる。
また、本発明に係るX線検査装置は、前記目印情報記憶手段に予め記憶する前記所定の画像パターンは、前記試験用異物の配列に対して非対称であることを特徴とする。
この構成により、試験用異物の配列に対して非対称な小パターンによりテストピースの表、裏の判別ができ、異物検出確認位置をより確実に算出することができる。
また、本発明に係るX線検査装置は、前記画像処理フィルタ設定手段は、前記検出状況に基づいて、前記試験用異物のうち所定の試験用異物と他の試験用異物とのそれぞれを検出するために異なる画像処理フィルタを選択することにより、複数の画像処理フィルタを設定することを特徴とする。
この構成により、被検査物のより多くの位置で異物が検出できるようになるので、異物の見逃しを低減することができる。
本発明は、異物を精度良く識別する適切な画像処理フィルタを自動的に設定することができるX線検査装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るX線検査装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るX線検査装置の側面および内部構成を示す図である。 (a)〜(d)は、本発明の第1の実施の形態のテストピースに設ける目印、および目印情報の例を示す図である。 (a)〜(d)は、目印が設けられたテストピースを示す図である。 (a)〜(d)は、目印を試験用異物の位置関係を示す相対位置情報を示す図である。 本発明の実施の形態に係るX線検査装置のX線画像を示す図である。 X線画像から抽出された目印に対応する画像を示す図である。 試験用異物の推定位置を表す図である。 本発明の実施の形態に係るX線検査装置の動作を示すフロー図である。 (a)〜(d)は、本発明の第2の実施の形態のテストピースに設ける目印、および目印情報の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず構成について説明する。
図1に示すように、X線検査装置1は、搬送部2と検出部3とを筐体4の内部に備え、表示手段5を筐体4の前面上部に備えている。
搬送部2は、被検査物Wを所定間隔をおいて順次搬送するものである。この搬送部2は、例えば筐体4に対して水平に配置されたベルトコンベアにより構成されている。搬送部2は、図1に示す駆動モータ6の駆動により予め設定された搬送速度で搬入口7から搬入された被検査物Wを搬出口8側(図中X方向)に向けて搬送面としてのベルト面2a上を搬送させるようになっている。筐体4内部においてベルト面2a上を搬入口7から搬出口8まで貫通する空間は搬送路21を形成している。
検出部3は、順次搬送される被検査物Wに対し、搬送路21の途中の検査空間22においてX線を照射するとともに被検査物Wを透過するX線を検出するものであり、搬送路21の途中の検査空間22の上方に所定高さ離隔して配置されたX線発生器9と、搬送部2内にX線発生器9と対向して配置されたX線検出器10を備えている。
X線発生源としてのX線発生器9は、金属製の箱体11の内部に設けられた円筒状のX線管12を図示しない絶縁油に浸漬した構成を有しており、X線管12の陰極からの電子ビームを陽極のターゲットに照射させてX線を生成している。X線管12は、その長手方向が被検査物Wの搬送方向(X方向)となるよう配置されている。X線管12により生成されたX線は、下方のX線検出器10に向けて、図示しないスリットにより略三角形状のスクリーン状となって搬送方向(X方向)を横切るように照射されるようになっている。
X線検出器10は、搬送される被検査物Wの搬送方向(X方向)の平面上で搬送方向と直交するY方向に複数の検出素子が一直線上に配置されたものである。具体的には、X線検出器10は、ライン状に整列して配設された複数の検出素子としてのフォトダイオード(不図示)と、フォトダイオード上に設けられたシンチレータ(不図示)とからなるラインセンサ(不図示)とを含んで構成される。また、X線検出器10は、図2に示すように、A/D変換部41を備えており、このA/D変換部41によりフォトダイオードからの輝度値データをデジタルデータに変換し、濃度データであるX線画像として出力するようになっている。X線検出器10は、被検査物Wの搬送方向(X方向)の平面上で直交する方向(Y方向)に直線状に延在するラインセンサによって被検査物Wを透過するX線を検出し、検出したX線の量に応じた濃淡画像を出力するようになっている。
図2に示すように、搬送路21内の天井部21aには、搬送方向(X方向)に沿って複数個所にX線遮蔽用の遮蔽カーテン16が吊り下げ配置されている。遮蔽カーテン16は、X線を遮蔽する鉛粉を混入したゴムシートをのれん状(上部が繋がっており下部が帯状に分割された状態)に加工したものから構成されており、検査空間22から搬送路21を介してX線が筐体4の外部に漏えいすることを防止するものである。遮蔽カーテン16は、本実施の形態では、搬入口7と検査空間22との間、および検査空間22と搬出口8との間にそれぞれ2枚ずつ設けられており、1つの遮蔽カーテン16が被検査物Wと接触して弾性変形して隙間が生じた場合でも、他の遮蔽カーテン16がX線を遮蔽するので漏えい基準量を超えることなくX線の漏えいを防止できるようになっている。搬送路21における遮蔽カーテン16により囲まれた内側の空間が検査空間22を構成している。
X線検査装置1は、X線検出器10からのX線画像が入力されるとともに被検査物W中の異物の有無を検査する制御手段40と、制御手段40による検査結果等を表示出力する表示手段5と、制御手段40への各種パラメータ等の設定入力を行う設定入力手段50とを備えている。
ここで、制御手段40が実行する動作モードとしては、通常の動作モードである運用モードの他に、動作確認モードがある。運用モードとは、X線画像Pxに対して画像処理フィルタを施して異物の有無を検査する動作モードであり、動作確認モードとは、運用モードの実行に先立って、被検査物Wとともにテストピース71を搬送して、テストピース71の複数の試験用異物81のうち最も小さい試験用異物81を検出できる最適な画像処理フィルタを設定する動作モードである。
(第1の実施の形態)
ここで、第1の実施の形態のX線検査装置1の動作確認モードで用いられるテストピース71について説明する。図3、図4に示すように、テストピース71は、樹脂等のX線を透過する材料からなるシート状の基材に、大きさの異なる複数(例えば6個)の試験用異物81を組み込んだものである。図4(a)〜図4(d)に示す例では、テストピース71には、例えば、右側から順番に、φ2.0mm、φ3.0mm、φ4.0mm、φ5.0mm、φ6.0mm、φ7.0mmの6つのアルミニウム球が、大きさの異なる複数の試験用異物81として所定間隔おきに一列に並べて基材に一体に組み込まれている。
テストピース71には、図3(a)〜図3(d)に示すような目印61が設けられている。目印61は、図3(a)、(b)に示す鉤括弧形状、または図3(c)に示すドット形状、または図3(d)に示す二等辺三角形の形状となっており、図4(a)〜(c)に示すようにテストピース71の対角部もしくは対辺部に設けられるか、または、図4(d)に示すようにテストピース71の試験用異物81の配列方向一端側に設けられる。目印61は、図6に示すX線画像Pxにおいて被検査物Wに対応する被検査物画像Pwと目印61に対応する目印画像Pgとの濃度が大きく異なってX線検査装置1が被検査物画像Pwと目印画像Pgとを明確に区別できるように、鉛、タングステン、鉄、ステンレス等のようにX線を透過し難い材質のものから構成されるとともに、十分な大きさ(幅、面積)を有している。
図3(a)の目印61は、同一形状を有する2つの小パターン(小パターン61aおよび小パターン61b)により構成されている。また、図3(b)の目印62は、同一形状を有する2つの小パターン(小パターン62aおよび小パターン62b)により構成されている。また、図3(c)の目印63は、同一形状を有する2つの小パターン(小パターン63aおよび小パターン63b)により構成されている。これらの小パターン61a、61b、62a、62b、63a、63bは、図4(a)〜図4(c)に示すように、複数の試験用異物81の配列の両端部に配置されている。また、図3(d)の目印64は、小パターン64aにより構成され、この小パターン64aは、複数の試験用異物81の配列に対して非対称となっている。
制御手段40は、CPUやメモリなどを備えて構成されており、X線画像記憶手段42と、目印情報記憶手段43と、目印画像抽出手段44と、相対位置情報記憶手段45と、異物検出確認位置算出手段46と、画像処理フィルタ設定手段48と、を備えている。
X線画像記憶手段42には、図6に示すような被検査物WのX線画像(濃淡画像)Pxが被検査物W毎に記憶されるようになっている。X線画像記憶手段42には、被検査物Wの検査を行う毎に、X線検出器10の1ライン(Y方向)あたりの例えば640個のデータと、少なくとも搬送される被検査物Wの搬送方向の長さに対応した所定ライン数(480ライン)とからなるX線画像Pxが記憶される。
目印情報記憶手段43は、目印61、62、63、64に対応する所定の画像パターンを目印情報として例えば、図3に示すような態様で予め記憶するようになっている。
目印画像抽出手段44は、X線画像記憶手段42に記憶されたX線画像Pxと、目印情報記憶手段43に記憶された目印情報とに基づいて、X線画像Pxから目印情報に対応する目印画像領域Pgを抽出するようになっている。例えば、目印画像抽出手段44は、目印情報記憶手段43に記憶された目印情報を参照し、記憶された目印情報の形状に一致する部分を目印画像領域Pgとして抽出する。なお、目印画像抽出手段44は、形状の一致に限定されるものではなく、特徴抽出やパターン認識の手法により目印画像領域Pgを抽出することができる。図7は、抽出された目印画像領域Pgを示している。目印画像領域Pgは、動作確認のために被検査物Wとともに搬送部2により搬送されて、被検査物WとともにX線画像Pxが取得されるテストピース71に設けられる目印61、62、63、64に対応するものである。
相対位置情報記憶手段45は、試験用異物81の配列に基づいて、目印情報に対する異物検出確認位置の相対位置を表す相対位置情報を予め記憶するようになっており、相対位置情報は、図5(a)〜(d)に示すように、目印61、62、63、64に対する各試験用異物81の相対位置、すなわち目印61、62、63、64と試験用異物81との位置関係を表すものである。
異物検出確認位置算出手段46は、相対位置情報記憶手段45が記憶する相対位置情報と、目印画像抽出手段44が抽出した目印画像領域Pgとに基づいて、図8に示すように、異物検出確認位置85を算出するようになっている。
画像処理フィルタ設定手段48は、X線画像Pxに基づいて、複数の画像処理フィルタから被検査物W中の異物を検出するための画像処理フィルタを選択して設定するようになっている。具体的には、画像処理フィルタ設定手段48は、複数の画像処理フィルタの各画像処理フィルタごとの、異物検出確認位置算出手段46が算出した異物検出確認位置85における異物の検出状況に基づいて、異物を検出するための画像処理フィルタを少なくとも1つ選択して設定するようになっている。例えば、画像処理フィルタ設定手段48は、テストピース71に組み込まれた複数の試験用異物81のうち、最も小さな試験用異物81が抽出できた画像処理フィルタを最適な画像処理フィルタとして設定する。このように、画像処理フィルタ設定手段48が、試験用異物81が存在すべき異物検出確認位置85においてのみ、試験用異物81の検出を行うことになり、被検査物Wの材質、厚み等に影響されずに、最適な画像処理フィルタを設定できるようになっている。
表示手段5は、平面ディスプレイ等から構成されており、制御手段40による検査結果の表示を行うようになっている。また、表示手段5は、被検査物Wの良否判定結果を「OK」や「NG」等の文字または記号で表示するとともに、総検査数、良品数、NG総数などの検査結果を、既定設定として、または、設定入力手段50からの所定のキー操作による要求に基づいて表示するようになっている。
設定入力手段50は、ユーザが操作する複数のキーやスイッチ等で構成され、制御手段40への各種パラメータ等の設定入力や動作モードの選択を行うものである。
次に動作を説明する。なお、以下の処理は、設定入力手段50から「動作確認モード」が選択されているときの動作を説明するものであり、制御手段40のメモリに記憶されたプログラムがCPUにより実行されることにより行われる。
図9に示すように、まず、X線検出器10から出力されたX線画像(濃淡画像)Px(図6参照)が制御手段40に入力されてX線画像記憶手段42に記憶され(ステップS1)、次いで、目印画像抽出手段44は、X線画像記憶手段42に記憶されたX線画像Pxと、目印情報記憶手段43に記憶された目印情報とに基づいて、X線画像Pxから目印情報に対応する目印画像領域Pgを図7のように抽出する(ステップS2)。
次いで、異物検出確認位置算出手段46は、相対位置情報記憶手段45が記憶する相対位置情報と、目印画像抽出手段44が抽出した目印画像領域Pgとに基づいて、図8に示すように、異物検出確認位置85を算出する(ステップS3)。
次いで、画像処理フィルタ設定手段48は、複数の画像処理フィルタの各画像処理フィルタごとの、異物検出確認位置算出手段46が算出した異物検出確認位置85における異物の検出状況に基づいて、異物を検出するための画像処理フィルタを少なくとも1つ選択して設定する(ステップS4)。
一方、設定入力手段50から「運用モード」が選択されると、搬送部2から順次搬送される被検査物WにX線が照射され、X線の照射に伴う被検査物WのX線画像Pxが制御手段40に入力される。そして、制御手段40は、入力された被検査物WのX線画像Pxに対し、動作確認モードで設定された最適な画像処理フィルタを施して異物の有無を判定し、判定結果を表示手段5に表示する。なお、異物の有無の判定は、設定された最適な画像処理フィルタに対応する異物判定閾値に基づいて行われる。
以上のように、本実施の形態に係るX線検査装置1は、目印61、62、63、64に対応する所定の画像パターンを目印情報として予め記憶する目印情報記憶手段43と、X線画像(濃淡画像)Pxと、目印情報記憶手段43に記憶された目印情報とに基づいて、X線画像(濃淡画像)Pxから目印情報に対応する目印画像領域Pgを抽出する目印画像抽出手段44と、試験用異物81の配列に基づいて、目印情報に対する異物検出確認位置85の相対位置を表す相対位置情報を予め記憶する相対位置情報記憶手段45と、相対位置情報記憶手段45が記憶する相対位置情報と、目印画像抽出手段44が抽出した目印画像領域Pgとに基づいて異物検出確認位置85を算出する異物検出確認位置算出手段46と、を備え、画像処理フィルタ設定手段48は、複数の画像処理フィルタの各画像処理フィルタごとの、異物検出確認位置算出手段46が算出した異物検出確認位置85における異物の検出状況に基づいて、異物を検出するための画像処理フィルタを少なくとも1つ設定するよう構成されている。
このため、テストピース71に設けられた目印61、62、63、64を異物としてではなく目印として抽出することができ、抽出した目印61、62、63、64に基づいて試験用異物81の異物検出確認位置85を算出し、X線画像Px全体ではなく算出された異物検出確認位置85を対象として試験用異物81を検出することにより、試験用異物81の検出に最適な画像処理フィルタを設定することができる。したがって、異物を精度良く識別する適切な画像処理フィルタを自動的に設定することができる。
また、本実施の形態に係るX線検査装置1においては、目印情報記憶手段43に予め記憶する所定の画像パターンは、目印61、62、63に対応する目印情報のように、同一形状を有する小パターンを少なくとも2つ含んでいる。
このため、目印情報記憶手段43に予め記憶する画像パターンを少なくすることができる。
また、本実施の形態に係るX線検査装置1においては、小パターンは、目印61、62、63に対応する目印情報のように、少なくとも試験用異物の配列の両端部に対応する位置に配置されている。
このため、小パターン自体が試験用異物81の配置された領域の境界を示すことになるので、異物検出確認位置85の算出を容易に行うことができる。
また、本実施の形態に係るX線検査装置1においては、目印情報記憶手段43に予め記憶する所定の画像パターンは、目印64に対応する目印情報のように、試験用異物81の配列について非対称な小パターン(小パターン64a)を少なくとも1つ含んでいる。
このため、目印からの位置関係等に基づいて、配列された複数の試験用異物81のそれぞれを区別して取り扱うことができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態のX線検査装置1の動作確認モードで用いられるテストピース171について図10を用いて説明する。なお、第1の実施の形態と共通する構成については共通の符号を用いる。本実施の形態のテストピース171には、図10(d)に示すように、樹脂等のX線を透過する材料からなるシート状の基材に、大きさの異なる複数の試験用異物81(81a〜81f)が組み込まれている。
テストピース171には、第1の実施の形態の目印61、62、63と同様に目印161、162、163が設けられている。具体的には、テストピース171には、図10(a)〜図10(c)に示す目印161や目印162のような鉤括弧形状、または目印163のようなドット形状のものが設けられており、図10(d)に示すように、テストピース171の対角部もしくは対辺部に設けられている。目印161、162、163は、第1の実施の形態の目印61、62、63と同様に、X線画像Pxにおいて被検査物Wに対応する被検査物画像Pwと目印161、162、163に対応する目印画像Pgとの濃度が大きく異なってX線検査装置1が被検査物画像Pwと目印画像Pgとを明確に区別できるように、鉛、タングステン、鉄、ステンレス等のようにX線が透過し難い材質のものから構成されるとともに、十分な大きさ(幅、面積)を有している。
本実施の形態では、テストピース171に設けられた目印161、162、163は、互いに異なる面積を有する小パターンから構成されている。すなわち、図10(a)に示すように、目印161は、小パターン161aと、この小パターン161aとは面積の異なる小パターン161bとから構成されている。また、図10(b)に示すように、目印162は、小パターン162aと、この小パターン162aとは面積の異なる小パターン162bとから構成されている。また、図10(c)に示すように、目印163は、小パターン163aと、この小パターン163aとは面積の異なる小パターン163bとから構成されている。
また、目印情報記憶手段43は、目印161、162、163に対応する所定の画像パターンを目印情報として予め記憶し、相対位置情報記憶手段45は、試験用異物81の配列に基づいて、この目印情報に対する異物検出確認位置の相対位置を表す相対位置情報を予め記憶するようになっている。そして、この目印情報に基づいて、第1の実施の形態と同様に、目印画像抽出手段44が目印画像領域Pgの抽出を行い、異物検出確認位置算出手段46が異物検出確認位置85を算出し、画像処理フィルタ設定手段48が画像処理フィルタの選択および設定を行うようになっている。
このように、本実施の形態のテストピース171によれば、目印161、162、163が、互いに異なる面積を有する小パターンから構成されているので、表、裏の判別ができ、異物検出確認位置85をより確実に算出することができる。
なお、試験用異物81a〜81fの検出結果に基づいて最適な画像処理フィルタを設定するときに、より小さい異物まで連続的に漏れなく(例えば、81b〜81f)抽出できた画像処理フィルタを最適な画像処理フィルタとして設定したり、所定の試験用異物81a〜81cが抽出できた画像処理フィルタと他の試験用異物81d〜81fが抽出できた画像処理フィルタとをともに最適な画像処理フィルタとして設定して各画像処理フィルタを並列的に用いるようにしてもよい。
また、各試験用異物81a〜81fの材質や大きさが同一である場合には、より多くの異物検出確認位置85で異物を検出できた画像処理フィルタを最適な画像処理フィルタとして設定してもよいし、所定の試験用異物81a〜81cが抽出できた画像処理フィルタと他の試験用異物81d〜81fが抽出できた画像処理フィルタとをともに最適な画像処理フィルタとして設定して各画像処理フィルタを並列的に用いるようにしてもよい。これにより、被検査物Wのより多くの位置で異物が検出できるようになるから、異物の見逃しを低減することができる。
以上のように、本実施の形態に係るX線検査装置1は、目印情報記憶手段43に予め記憶する所定の画像パターンは、互いに異なる面積を有する小パターンを少なくとも2つ含んでいる。
このため、少なくとも2つの互いに異なる面積を有する小パターン(例えば、小パターン161aおよび小パターン161b)によりテストピース171の表、裏の判別ができ、異物検出確認位置85をより確実に算出することができる。
また、本実施の形態に係るX線検査装置1は、目印情報記憶手段43に予め記憶する所定の画像パターンは、試験用異物81a〜81fの配列に対して非対称である。
このため、試験用異物81a〜81fの配列に対して非対称な小パターン(例えば、小パターン161aおよび小パターン161b)によりテストピース171の表、裏の判別ができ、異物検出確認位置85をより確実に算出することができる。
また、本実施の形態に係るX線検査装置1においては、画像処理フィルタ設定手段48は、検出状況に基づいて、試験用異物81a〜81fのうち所定の試験用異物と他の試験用異物とのそれぞれを検出するために異なる画像処理フィルタを選択することにより、複数の画像処理フィルタを設定するよう構成されている。
このため、被検査物Wのより多くの位置で異物が検出できるようになるので、異物の見逃しを低減することができる。
なお、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上のように、本発明に係るX線検査装置は、異物を精度良く識別する適切な画像処理フィルタを自動的に設定することができるという効果を有し、X線発生器から照射されて被検査物を透過したX線をX線検出器により検出して被検査物を検査するX線検査装置として有用である。
1 X線検査装置
2 搬送部
3 検出部
4 筐体
5 表示手段
6 駆動モータ
7 搬入口
8 搬出口
9 X線発生器
10 X線検出器
11 箱体
12 X線管
16 遮蔽カーテン
21 搬送路
22 検査空間
40 制御手段
41 A/D変換部
42 X線画像記憶手段
43 目印情報記憶手段
44 目印画像抽出手段
45 相対位置情報記憶手段
46 異物検出確認位置算出手段
48 画像処理フィルタ設定手段
50 設定入力手段
61、62、63、64、161、162、163 目印
61a、61b、62a、62b、63a、63b、64a、161a、161b、162a、162b、163a、163b 小パターン
71、171 テストピース
81、81a、81b、81c、81d、81e、81f 試験用異物
85 異物検出確認位置
Px X線画像
Pw 被検査物画像
Pg 目印画像領域
W 被検査物

Claims (5)

  1. 一列に並んだ複数の試験用異物および該試験用異物の周部に設けられX線を透過しにくい部材からなる目印を含むテストピース(71)と、被検査物(W)とにX線を照射して検出したX線透過量を表す濃淡画像に基づいて、複数の画像処理フィルタから前記被検査物中の異物を検出するための画像処理フィルタを選択して設定する画像処理フィルタ設定手段(48)、を備えたX線検査装置であって、
    前記目印に対応し、前記試験用異物の配列の両端部に対応する位置に配置されて互いに異なる面積を有する小パターンを少なくとも2つ含む所定の画像パターンを目印情報として予め記憶する目印情報記憶手段(43)と、
    前記濃淡画像と、前記目印情報記憶手段に記憶された前記目印情報とに基づいて、前記濃淡画像から前記目印情報に対応する目印画像領域を抽出する目印画像抽出手段(44)と、
    前記試験用異物の配列に基づいて、前記目印情報に対する異物検出確認位置の相対位置を表す相対位置情報を予め記憶する相対位置情報記憶手段(45)と、
    前記相対位置情報記憶手段が記憶する前記相対位置情報と、前記目印画像抽出手段が抽出した前記目印画像領域とに基づいて前記異物検出確認位置を算出する異物検出確認位置算出手段(46)と、を備え、
    前記画像処理フィルタ設定手段は、前記複数の画像処理フィルタの各画像処理フィルタごとの、前記異物検出確認位置算出手段が算出した前記異物検出確認位置における異物の検出状況に基づいて、前記異物を検出するための画像処理フィルタを少なくとも1つ設定することを特徴とするX線検査装置。
  2. 前記目印情報記憶手段に予め記憶する前記所定の画像パターンは、同一形状を有する小パターンを少なくとも2つ含むことを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記目印情報記憶手段に予め記憶する前記所定の画像パターンは、前記試験用異物の配列について非対称な小パターンを少なくとも1つ含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のX線検査装置。
  4. 前記目印情報記憶手段に予め記憶する前記所定の画像パターンは、前記試験用異物の配列に対して非対称であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のX線検査装置。
  5. 前記画像処理フィルタ設定手段は、
    前記検出状況に基づいて、前記試験用異物のうち所定の試験用異物と他の試験用異物とのそれぞれを検出するために異なる画像処理フィルタを選択することにより、複数の画像処理フィルタを設定することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のX線検査装置。
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