JP5541694B2 - 建築用シート巻き取り構造体およびこれに使用される帯状緩衝材 - Google Patents
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しかしながら、この場合は、芯材に巻き付け端部を収納するための凹部分を設けるという特別な加工が必要である。さらに、その凹部分からずれることなく、巻き付け端部を収めながら巻き取ることが必要であるため、一般的な芯材とは異なり手間が掛かってしまうために、特別な設備や人員を必要とするものであった。
さらに、この構造体によれば、複雑な作業及び特別な設備を必要とせずに、巻き付ける際エアーを巻き込むことで発生するエアー跡及び緩衝材自体の跡が付かない建築用シートの巻物構造体を提供できるという効果がある。
また、帯状緩衝材3の引張弾性率が1000MPaより高い場合には、帯状緩衝材3が硬いために、巻芯の外側面1−2に完全に追従せず巻き付け時により大きな力が必要となってしまう。さらに、帯状緩衝材3は巻き付け側の端縁部2−2において巻き付け1周目と2周目に挟まれるために、帯状緩衝材3の剛性が大きすぎると建築用シート4の表面には緩衝材自体の跡が付いてしまうため好ましくない。
さらに、巻き付け段差跡をより効果的に緩和し、且つエアー跡及び緩衝材自体の跡を付けないためには帯状緩衝材3の引張弾性率は50〜500MPaがより好ましい。
<引張弾性率の試験方法>
JIS K 7113に準じて以下の試験条件の通り、引張試験機で測定した。
・試験体 幅:25mm 長さ:120mm
・引張速度 1.0mm/min
・標線間距離 60mm
さらに、織布、不織布は、安価で入手しやすく、建築用シートを芯材に巻き取る際に、建築用シート表面と帯状緩衝材が滑りにくいことで巻ズレの発生を防ぐことができる点で好ましい。ここで巻きずれとは、巻き付けの不良であって、建築用シート表面と帯状緩衝材が滑ることで輸送などの運搬時の細かい振動により巻き付けにズレが発生し、建築用シートの側面が平らに揃っていない状態のことをいう。
また、図5のように帯状緩衝材3は巻き付け端部2−1において、建築用シート4の幅方向に渡ってその巻き付け側の端縁部2−2を被覆するものであるから、帯状緩衝材3の長さ3−6は巻き付け端部を幅方向に渡り被覆できる長さが必要であり、建築用シート4の幅と略同一または、わずかに大きいことが好ましい。これより巻き付け側の端縁部2−2を建築用シート4の全幅に渡り、巻き付け段差跡を防止することができ、帯状緩衝材3が建築用シート4から大きくはみ出さないために、外観を損なわず、包装紙での梱包、保管及び輸送の妨げにならないような巻物の両端からはみ出さないという効果を得ることができる。
例えば建築用シートの幅が1200mm、紙管の幅が1210mm、紙管の外径が104mmの場合は、帯状緩衝材3の長さ3−6(L)は1170〜13000mm、帯状緩衝材の幅3−5は50〜250mmが好ましい。より好ましいのは、帯状緩衝材3の長さ3−6(L)が1220mm〜1280mm、帯状緩衝材の幅3−5が150〜200mmである。
<引張弾性率の測定方法>
JIS K 7113に準じて以下の試験条件の通り、引張試験機で測定した。
・シート 幅:25mm 長さ:120mm
・引張速度 1.0mm/min
・標線間距離 60mm
このとき、建築用シートを芯材の周側面に接した後に巻き付け端部をテープ等を用いて仮止めすることもできる。また、本発明の帯状緩衝材を巻き付け端部を覆うように被覆させた後にテープ等で帯状緩衝材を止めることも出来る。これによって、帯状緩衝材がよれたりずれたりすることをより効果的に防止することが出来る。
[実施例1]
下記の建築用シート(A1)を外径104mm、長さ1210mmの紙管を芯材として、帯状緩衝材を建築用シートと紙管との巻き付け端部に建築用シートの幅方向に渡り被覆して、建築用シートを巻き付けて巻物構造体とした。帯状緩衝材の幅は185mm、長さは1270mmのものを使用した。この巻物構造体を床面に建築用シートが床面に接するように置き、一ヶ月経過後にその巻き物を巻き出して建築用シートの表面の状態を目視で確認した。
以下、同様に評価した結果を実施例と比較例として表1に示した。
建築用シートA1
規格:厚さ1.5mm、幅1200mm、長さ10m
樹脂:ポリ塩化ビニル製 引張弾性率 160MPa
構造:ポリ塩化ビニル樹脂製表層+基材+ポリ塩化ビニル樹脂裏層(図6)
基材:ガラス織布
建築用シートA2
規格:厚さ1.5mm、幅1200mm、長さ10m
樹脂:ポリ塩化ビニル製 引張弾性率 100MPa
構造:ポリ塩化ビニル樹脂製表層+基材+ポリ塩化ビニル樹脂裏層(図6)
基材:ガラス不織布
建築用シートA3
規格:厚さ2.0mm、幅1830mm、長さ9m
樹脂:ポリ塩化ビニル製 引張弾性率 50MPa
構造:ポリ塩化ビニル樹脂製表層+ポリ塩化ビニル樹脂裏層+基材(図7)
基材:ポリエステル織布
<巻き付け段差跡>
予め巻物を広げる前に、巻物の状態で巻き付け端部の位置を建築用シート側面に印をつけ、その位置にある建築用シート幅方向に1本の直線の跡を巻き付け段差跡とし、その跡が建築用シート表面上で外観を損なうかを評価した。
<緩衝材自体の跡>
予め巻物を広げる前に、巻物の状態で緩衝材の位置を建築用シート側面に印をつけ、その位置にある建築用シート幅方向に緩衝材幅と同じ距離にある2本の直線を緩衝材自体の跡とし、その跡が建築用シート表面上で外観を損なうかを評価した。
<エアー跡>
建築用シートの長手方向に連続的にある楕円形状のふくれをエアー跡とし、その跡が建築用シート表面上で外観を損なうかを評価した。
<巻き付け段差跡、緩衝材自体の跡及びエアー跡の評価>
外観を損なわないもの・・・・◎
外観をほとんど損なわないもの・・・・○
外観を若干損なうが使用可能・・・・△
外観を損なうもの・・・・×
<引張弾性率の測定方法>
JIS K 7113に準じて以下の試験条件の通り、引張試験機で測定した。
・試験体 幅:25mm 長さ:120mm
・引張速度 1.0mm/min
・標線間距離 60mm
1−1 芯材の周側面
2−1 建築用シートの巻き付け側の端部(巻き付け端部)
2−2 建築用シートの巻き付け側の端縁部
3 帯状緩衝材
3−1 帯状緩衝材の一の側の端部
3−2 帯状緩衝材の斜面部
3−3 帯状緩衝材の他の側の端部
3−5 帯状緩衝材の幅
3−6 帯状緩衝材の長さ
4 建築用シート
4−1 巻き付け1周目シート
4−2 巻き付け2周目シート
5 1周目シートと2周目シートの隙間
6 巻き付け端部での段差部分
7 建築用シートの2周目以降の段差
8 緩衝材による段差
9 建築用シートの1周目と2周目の切替り部
10 従来技術の発泡シート
11 建築用シートの表層
12 建築用シートの基材層
13 建築用シートの裏層
Claims (5)
- 円柱形状の巻き取り用芯材と、
前記巻き取り用芯材の周側面に巻き取られた建築用シートと、
巻き取られた前記建築用シートの巻き付け側の端縁部と前記巻き取り用芯材の周側面とを覆う引張弾性率が50〜1000MPaである帯状緩衝材とを備える
建築用シートの巻き取り構造体。 - 前記建築用シートの巻き付け端部から前記巻き取り用芯材の周側面にわたり、前記帯状緩衝材により形成された斜面部と、
前記斜面部、前記巻き取り用芯材の周側面に挟まれた隙間部と、
前記斜面部の上に巻き取られた前記建築用シートの巻き取り1周目から2周目の切替り部とを備えた
請求項1に記載の建築用シートの巻き取り構造体。 - 前記帯状緩衝材の厚みが0.05〜1.0mmであることを特徴とする請求項1または2に記載の建築用シートの巻き取り構造体。
- 前記帯状緩衝材が織布または不織布であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の建築用シートの巻き取り構造体。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の建築用シートの巻き取り構造体に用いられる帯状緩衝材。
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