JP5541622B2 - 船推進機および船 - Google Patents

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Description

この発明は船推進機および船に関し、より特定的には、複数の気筒を含むエンジンを有する船推進機およびそれを備えた船に関する。
一般に、船に搭載される船推進機のエンジンの出力特性は、船の利用目的に応じて異なる。たとえば、クルージング用の船のように高速で長時間走行する船においては、高速域で大きなトルクが得られるように船推進機のエンジンの出力特性が調整される。また、たとえば、バスフィッシング用の船のように中低速走行時に優れた機動性が求められる船では、中低速域で大きなトルクが得られるように船推進機のエンジンの出力特性が調整される。
エンジンの出力特性は、吸気通路(吸気管)の長さを変更して吸気脈動効果を調整することによって調整することができる。具体的には、吸気通路の長さを短くすることによって高速域におけるエンジンの出力トルクを大きくすることができ、吸気管の長さを長くすることによって中低速域におけるエンジンの出力トルクを大きくすることができる。この関係に基づいて、従来、同一規格のエンジンにおいて吸気管の長さを変えることによって、エンジンの出力特性を調整する手法が用いられている。
ところで、設計上、エンジンを収容するためのスペースを十分に確保することができない場合には、吸気通路(吸気管)の長さを大きく延ばすことは困難である。そこで、たとえば、特許文献1に開示されているV型エンジンの給気装置(Air supply apparatus)では、給気管と連通するコレクタをサージタンク内に設けることによって、狭いエンジンルームの中で給気管の長さを長くすることを可能にしている。また、この給気装置では、上述のコレクタにダンパ等の調整手段を設けて空気流量を調整することによって、エンジンの出力特性を調整している。
また、たとえば、特許文献2に開示されている内燃機関用吸気装置(Air intake apparatus for internal-combustion engine)では、吸気管が、空気集合室に接続される上側吸気管部と、内燃機関のシリンダヘッドに固定される下側吸気管部とに分割され、上側吸気管部の一部は空気集合室内に突入している。この吸気装置では、上側吸気管部を交換して空気集合室内に突入する部分の長さを変えることによって、吸気管の全長を変えることができる。それにより、吸気装置自体の幾何学形状を大きく変えることなく、吸気管の長さを変えることが可能になる。
特開平7−102978号公報 特開2004−162710号公報
しかしながら、本発明者らの種々の検討により、特許文献1の吸気装置では、エンジンの出力特性の調整が困難であることが見出された。具体的には、特許文献1の給気装置では、サージタンクよりも下流に設けられるインテークマニホールドの各吸気通路(吸気管)の長さを変更することができないため、吸気脈動効果を十分に調整することができない。そのため、エンジンの出力特性を十分に調整できない。また、ダンパ等の調整手段によって空気の流量を調整する場合、給気装置の構造が複雑化し、製造コストが上昇するという問題が生じる。
また、特許文献2の吸気装置では、エンジンの出力特性を調整するために少なくとも2種類の上側吸気管部を用意する必要があるので、製造コストが増加する。また、特許文献2の吸気装置では、共通の下側吸気管部に対して異なる形状の上側吸気管部を取り付ける必要があるため、製造難易度が上昇する。
それゆえに、この発明の主たる目的は、小型な構成でエンジンの出力特性を調整でき、かつ製造容易で低コストな船推進機および船を提供することである。
上述の目的を達成するために、請求項1に記載の船推進機は、サージタンクと、複数の気筒を有するエンジンと、サージタンクから空気が流入する内部空間および内部空間から分岐して複数の気筒にそれぞれ空気を導くための複数の吸気通路が形成されるインテークマニホールドとを備え、インテークマニホールドは、インテークマニホールドとサージタンクとを接続するためのフランジ部と、複数の吸気通路にそれぞれ対応する複数の延長通路を内部空間において形成するための延長部材をフランジ部よりもサージタンク側に至らないように内部空間において取り付け可能な取り付け部を含み、取り付け部は、延長部材がボス孔を有する場合に当該ボス孔に挿通可能なボス、および延長部材がボスを有する場合に当該ボスを挿通可能なボス孔のいずれか一方を含むことを特徴とする。
請求項2に記載の船推進機は、請求項1に記載の船推進機において、取り付け部材は、ボスを含み、ボスは、延長部材をインテークマニホールドに取り付けたときに延長部材によって形成される隣り合う延長通路の間を通るように設けられることを特徴とする。
請求項に記載の船推進機は、請求項1に記載の船推進機において、インテークマニホールドは、エンジンの側方に設けられる第1部材と第1部材よりもエンジンから遠い位置に設けられる第2部材とを含み、第1部材は、複数の吸気通路と同数の第1溝部を有する第1空間形成部と、第1空間形成部よりも下流に設けられかつ複数の第1溝部にそれぞれ連続して形成される複数の第2溝部とを有し、第2部材は、第2空間形成部と、第2空間形成部よりも下流に設けられかつ複数の吸気通路と同数の第3溝部とを有し、内部空間は、少なくとも第1空間形成部と第2空間形成部とによって形成され、複数の吸気通路は、少なくとも複数の第2溝部と複数の第3溝部とによって形成され、取り付け部は、延長部材が第2空間形成部内に設けられるように構成されていることを特徴とする。
請求項に記載の船推進機は、請求項に記載の船推進機において、延長部材は、複数の第1溝部にそれぞれ対応する複数の第4溝部を有し、複数の延長通路は、少なくとも複数の第1溝部と複数の第4溝部とによって形成されることを特徴とする。
請求項に記載の船推進機は、請求項1に記載の船推進機において、インテークマニホールドは、エンジンの側方に設けられる第3部材と第3部材よりもエンジンから遠い位置に設けられる第4部材とを含み、第3部材は、第3空間形成部と、第3空間形成部よりも下流に設けられかつ複数の吸気通路と同数の第5溝部とを有し、第4部材は、複数の吸気通路と同数の第6溝部を有する第4空間形成部と、第4空間形成部よりも下流に設けられかつ複数の第6溝部にそれぞれ連続して形成される複数の第7溝部とを有し、内部空間は、少なくとも第3空間形成部と第4空間形成部とによって形成され、複数の吸気通路は、少なくとも第5溝部と第7溝部とによって形成され、取り付け部は、延長部材が第3空間形成部内に設けられるように構成されていることを特徴とする。
請求項に記載の船推進機は、請求項に記載の船推進機において、延長部材は、複数の第6溝部に対応する複数の第8溝部を有し、複数の延長通路は、少なくとも複数の第6溝部と複数の第8溝部とによって形成されることを特徴とする。
請求項に記載の船推進機は、請求項1に記載の船推進機において、インテークマニホールドは、エンジンの側方に設けられる第3部材と第3部材よりもエンジンから遠い位置に設けられる第2部材とを含み、第3部材は、第3空間形成部と、第3空間形成部よりも下流に設けられかつ複数の吸気通路と同数の第5溝部とを有し、第2部材は、第2空間形成部と、第2空間形成部よりも下流に設けられかつ複数の吸気通路と同数の第3溝部とを有し、内部空間は、少なくとも第3空間形成部と第2空間形成部とによって形成され、複数の吸気通路は、少なくとも複数の第5溝部と複数の第3溝部とによって形成されることを特徴とする。
請求項に記載の船推進機は、請求項に記載の船推進機において、延長部材は、複数の吸気通路と同数の第9溝部を有する第1延長部材および複数の第9溝部に対応する複数の第10溝部を有する第2延長部材を含み、複数の延長通路は、少なくとも複数の第9溝部と複数の第10溝部とによって形成されることを特徴とする。
請求項に記載の船は、請求項1からのいずれかに記載の船推進機を備える。
請求項1,2に記載の船推進機では、取り付け部に延長部材を取り付けることによって、インテークマニホールドの内部空間において各吸気通路に対応する延長通路を形成することができる。この場合、互いに対応する延長通路と吸気通路とによって実質的に一つの吸気通路が構成されるので、エンジンの各気筒に接続される実質的な吸気通路の長さが長くなる。したがって、インテークマニホールドに延長部材を取り付けるか否かを選択することによって、エンジンの各気筒に接続される実質的な吸気通路の長さを変更することができる。それにより、吸気脈動効果を十分に調整することができるので、エンジンの出力トルクの挙動を変化させることができる。具体的には、延長部材を取り付けない場合には、実質的な吸気通路の長さが短くなり、高速域におけるエンジンの出力トルクを上昇させることができる。また、延長部材を取り付けた場合には、実質的な吸気通路の長さが長くなり、中低速域におけるエンジンの出力トルクを上昇させることができる。この場合、共通のインテークマニホールドを用いてエンジンの出力特性を変化させることができるので、目的とする出力特性に応じて種々のインテークマニホールドを用意する必要がない。すなわち、異なる目的に応じた出力特性を持つ2つのタイプの船推進機を延長部材の有無だけで作り分けることができる。それにより、船推進機の製造コストを低減することができる。また、エンジンの出力特性を変化させるためにインテークマニホールドの一部の形状を変更する必要がないので、インテークマニホールドの製造が容易になる。それにより、船推進機の製造が容易になる。また、インテークマニホールドの内部空間において吸気通路が延長されるので、船推進機を小型な構成にすることができる。
請求項に記載の船推進機では、少なくとも第1空間形成部と第2空間形成部とによって内部空間を形成することができ、少なくとも複数の第2溝部と複数の第3溝部とによって複数の吸気通路を形成することができる。また、第1空間形成部は、複数の第2溝部にそれぞれ連続して形成される複数の第1溝部を有している。したがって、複数の第1溝部に対応する複数の溝部を延長部材に形成することによって、延長通路を容易に形成することができる。この場合、延長部材を簡単な構成にできるので、延長部材の製造コストを低減できる。また、取り付け部は、延長部材が第2空間形成部内に設けられるように構成されている。この場合、第1空間形成部を大きくする必要がないので、第1部材を小型な構成にすることができる。それにより、船推進機の幅方向の大きさが大きくなることを防止することができる。なお、延長部材が第2空間形成部内に設けられるとは、延長部材の全てが第2空間形成部内に設けられる場合に限定されず、延長部材の一部(たとえば、端部)が第1空間形成部内にはみ出ている場合も含む。
請求項に記載の船推進機では、複数の第1溝部と複数の第4溝部とによって容易に複数の延長通路を形成することができる。
請求項に記載の船推進機では、少なくとも第3空間形成部と第4空間形成部とによって内部空間を形成することができ、少なくとも複数の第5溝部と複数の第7溝部とによって複数の吸気通路を形成することができる。また、第4空間形成部は、複数の第7溝部にそれぞれ連続して形成される複数の第6溝部を有している。したがって、複数の第6溝部に対応する複数の溝部を延長部材に形成することによって、延長通路を容易に形成することができる。この場合、延長部材を簡単な構成にできるので、延長部材の製造コストを低減できる。また、取り付け部は、延長部材が第3空間形成部内に設けられるように構成されている。この構成においては、延長部材が取り付けられていない場合には、第4空間形成部の内部空間に比べて第3空間形成部の内部空間の容積が大きくなる。ここで、インテークマニホールド内においては、第4空間形成部内を流れる空気の量よりも、第3空間形成部内を流れる空気の量が多くなる。したがって、第3空間形成部の内部空間の容積を大きくすることによって、延長部材を取り付ける場合と取り付けない場合とで、吸気脈動効果により大きな差を生じさせることができる。なお、延長部材が第3空間形成部内に設けられるとは、延長部材の全てが第3空間形成部内に設けられる場合に限定されず、延長部材の一部(たとえば、端部)が第4空間形成部内にはみ出ている場合も含む。
請求項に記載の船推進機では、複数の第6溝部と複数の第8溝部とによって容易に延長通路を形成することができる。
請求項に記載の船推進機では、少なくとも第3空間形成部と第2空間形成部とによって内部空間を形成することができ、少なくとも複数の第5溝部と複数の第3溝部とによって複数の吸気通路を形成することができる。また、それ自体のみで延長通路を形成可能な延長部材を別途用意することにより、第3空間形成部および第2空間形成部に延長通路を形成するための溝部を形成しなくてもよい。それにより、インテークマニホールドを簡単な構成にすることができるので、インテークマニホールドの製造が容易になる。その結果、船推進機の製造コストを低減することができる。
請求項に記載の船推進機では、第1延長部材と第2延長部材とによって複数の延長通路を容易に形成することができる。
この発明は、請求項に記載するように船推進機を備える船に好適に用いられる。
この発明によれば、小型な構成でエンジンの出力特性を調整できかつ製造容易な低コストの船推進機および船が得られる。
この発明の一実施形態の船推進機を備えた船を示す図解図である。 エンジン、サージタンクおよびインテークマニホールドを示す斜視図である。 エンジン、サージタンクおよびインテークマニホールドを示す平面図である。 インテークマニホールドの分解斜視図(エンジン側から見た図)である。 インテークマニホールドの分解斜視図(図4の奥側から見た図)である。 インテークマニホールドの正面図である。 図6のA−A線断面図である。 延長部材を取り付けていない状態のインテークマニホールドを示す正面図である。 図8のB−B線断面図である。 インテークマニホールドに延長部材を取り付けていない場合のエンジンの出力トルクの挙動と、インテークマニホールドに延長部材を取り付けた場合のエンジンの出力トルクの挙動とを示したグラフである。 インテークマニホールドの他の例を示す斜視図である。 図11のインテークマニホールドの分解斜視図(エンジン側から見た図)である。 図11のインテークマニホールドの分解斜視図(図12の奥側から見た図)である。 図11のC−C線断面図である。 延長部材を取り付けていない状態のインテークマニホールドの上流側(図14と同じ部分)を示す断面図である。 インテークマニホールドのさらに他の例を示す斜視図である。 図16のインテークマニホールドの分解斜視図である。 図16のD−D線断面図である。 延長部材を取り付けていない状態のインテークマニホールドの上流側(図18と同じ部分)を示す断面図である。 インテークマニホールドのさらに他の例を示す正面図である。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の一実施形態の船推進機を備えた船を示す図解図である。
図1に示すように、船10は、船体12および船推進機14を含む。船推進機14は、ブラケットユニット16を介して船体12の後端部に取り付けられている。船推進機14は、トップカウリング18、アッパーケース20およびボトムケース22を備える。トップカウリング18内には、エンジン24が設けられている。なお、説明を簡便にするために、図1においては、エンジン24に接続されるサージタンク34(後述の図2参照)およびインテークマニホールド36(後述の図2参照)は省略している。
アッパーケース20およびボトムケース22内には、上下方向に延びるようにドライブシャフト26が設けられている。ドライブシャフト26の上端部は、エンジン24のクランクシャフト(図示せず)に連結されている。ボトムケース22内には、プロペラシャフト28が回転可能に設けられている。プロペラシャフト28の一端部は、ベベルギア30を介してドライブシャフト26の下端部に連結されている。プロペラシャフト28の他端部には、プロペラ32が固定されている。このような構成により、エンジン24の駆動力がドライブシャフト26、ベベルギア30およびプロペラシャフト28を介してプロペラ32に伝達される。それにより、プロペラ32が正回転または逆回転し、船体12を前進または後進させる推進力が発生する。
次に、トップカウリング18内の構成について説明する。
図2は、図1のトップカウリング18内に設けられるエンジン24、サージタンク34およびインテークマニホールド36を示す斜視図であり、図3は、エンジン24、サージタンク34およびインテークマニホールド36を示す平面図である。
図2に示すように、エンジン24は、エンジンボディ38を有する。なお、図2および図3においては、説明を簡便にするためにエンジンボディ38を簡略化して示している。
エンジンボディ38は、シリンダブロック40およびシリンダヘッド42を含む。図3を参照して、エンジン24は、V型6気筒エンジンであり、シリンダブロック40は、その内部に6つの気筒40aを有する。具体的には、シリンダブロック40の一方の側面側に3つの気筒40aが上下方向に並ぶように設けられ、シリンダブロック40の他方の側面側に3つの気筒40aが上下方向に並ぶように設けられている。なお、図3においては、上方側の2つの気筒40aのみが示されている。また、図2においては、説明を簡便にするために気筒40aを省略している。シリンダヘッド42は、各気筒40aにそれぞれ対応して形成される6つの吸気ポート42aを有する。なお、図3においては、上方側の2つの吸気ポート42aのみが示されている。また、図2においては、説明を簡便にするために吸気ポート42aを省略している。
インテークマニホールド36は、エンジンボディ38の両側面にそれぞれ設けられている。なお、図2および図3においては、説明を簡便にするためにインテークマニホールド36を簡略化して示している。インテークマニホールド36の詳細は後述する。各インテークマニホールド36の第1端部は、共通のサージタンク34に接続されている。各インテークマニホールド36の第2端部は、シリンダヘッド42に接続されている。サージタンク34の上部には、サージタンク34に連通する円筒状の吸気口44が設けられている。吸気口44、サージタンク34、インテークマニホールド36および吸気ポート42a(図3参照)を介してエンジン24の各気筒40a(図3参照)に空気が供給される。
図4および図5は、インテークマニホールド36の分解斜視図である。また、図6はインテークマニホールド36の正面図であり、図7は、図6のA−A線断面図である。なお、図4および図6は、インテークマニホールド36をエンジン24(図2参照)から見た図であり、図5は、インテークマニホールド36を図4の奥側から見た図である。
図4および図5を参照して、インテークマニホールド36は、エンジン24(図3参照)の側方に設けられる第1部材46および第1部材46よりもエンジン24から遠い位置に設けられる第2部材48を含む。第1部材46と第2部材48との間には、延長部材50が取り付け可能に設けられている。第1部材46、第2部材48および延長部材50の材料としては、たとえば、樹脂を用いることができる。
第2部材48は、空間形成部52および空間形成部52よりも下流に設けられる通路形成部54を含む。空間形成部52は、その端面に凹部52a,52b,52c(図4参照)を有するとともに、その内部において第1部材46に向かって突出するボス56を有する。通路形成部54は、断面略半円形の溝部58,60,62、溝部58と溝部60との間に形成される隔壁64、および溝部60と溝部62との間に形成される隔壁66を有する。
第1部材46は、空間形成部68および空間形成部68よりも下流に設けられる通路形成部70を含む。空間形成部68は、インテークマニホールド36として組み立てられた場合に第2部材48の空間形成部52に対向するように設けられている。通路形成部70は、インテークマニホールド36として組み立てられた場合に第2部材48の通路形成部54に対向するように設けられている。
空間形成部68は、フランジ部72、断面略半円形の溝部74,76,78、溝部74と溝部76との間に形成される隔壁80、および溝部76と溝部78との間に形成される隔壁82を有する。隔壁80は、ボス孔84(図5参照)を有する。フランジ部72は、サージタンク34(図2参照)に固定される。
通路形成部70は、フランジ部86、断面略半円形の溝部88,90,92、溝部88と溝部90との間に形成される隔壁94、および溝部90と溝部92との間に形成される隔壁96を有する。溝部88,90,92は、溝部74,76,78にそれぞれ連続して形成されている。フランジ部86は、貫通孔98,100,102を有する。貫通孔98,100,102は、それぞれ溝部88,90,92に連続して形成されている。フランジ部86は、貫通孔98,100,102がシリンダヘッド42(図3参照)の各吸気ポート42a(図3参照)にそれぞれ接続されるようにシリンダヘッド42の側面に固定される。
延長部材50は、通路延長部104および板状部106を含む。通路延長部104は、上方に向かって突起する突起部50a,50b、下方に向かって突起する突起部50c(図4参照)、断面略半円形の溝部108,110,112、溝部108と溝部110との間に形成される隔壁114、および溝部110と溝部112との間に形成される隔壁116を有する。隔壁114は、ボス孔117を有する。
第1部材46と第2部材48とは、たとえば、互いの外縁部を溶接することによって接合される。このとき、隔壁64,66(図4参照)と隔壁94,96とがそれぞれ密着する。これにより、図6に示すように、通路形成部54の溝部58,60,62と通路形成部70の溝部88,90,92とがそれぞれ接続されて吸気通路118,120,122が形成される。
図4および図5を参照して、延長部材50の突起部50a,50b,50cはそれぞれ、第2部材48の凹部52a,52b,52cに嵌め込まれるとともに接着される。また、第2部材48のボス56は、延長部材50のボス孔117に挿通されるとともに第1部材46のボス孔84に挿入される。これにより、延長部材50が空間形成部52と空間形成部68との間において所定の位置に固定される。具体的には、隔壁114,116が空間形成部68の隔壁80,82にそれぞれ近接するように、延長部材50が固定される。これにより、図6に示すように、空間形成部68の溝部74,76,78と延長部材50の溝部108,110,112とがそれぞれ略接続されて延長通路124,126,128が形成される。
図7を参照して、延長部材50は、通路延長部104が通路形成部54に近接または接触するように設けられている。したがって、吸気通路118,120,122(図6参照)と延長通路124,126,128(図6参照)とは、それぞれ略接続されている。図6および図7を参照して、延長部材50の板状部106は、通路延長部104と第2部材48の空間形成部52の内面との間を塞ぐように設けられている。なお、板状部106の外縁と空間形成部52との間は完全に塞がれていなくてもよく、隙間が形成されていてもよい。
図6を参照して、サージタンク34(図2)からインテークマニホールド36に流入した空気は、延長通路124,126,128に分流する。延長通路124に流入した空気は、吸気通路118を介してエンジン24に吸入され、延長通路126に流入した空気は、吸気通路120を介してエンジン24に吸入され、延長通路128に流入した空気は、吸気通路122を介してエンジン24に吸入される。したがって、インテークマニホールド36においては、延長通路124と吸気通路118とが実質的に一つの吸気通路を構成し、延長通路126と吸気通路120とが実質的に一つの吸気通路を構成し、延長通路128と吸気通路122とが実質的に一つの吸気通路を構成している。エンジン24の吸気脈動効果を調整するためには、上述の実質的な各吸気通路の長さを調整する必要がある。ここで、インテークマニホールド36では、延長部材50を取り付けるか否かを選択することによって、上述の実質的な各吸気通路の長さを変更することができる。以下、具体的に説明する。
図8は、延長部材50を取り付けていない状態のインテークマニホールド36を示す正面図であり、図9は、図8のB−B線断面図である。
図8および図9に示すように、第2部材48の空間形成部52と第1部材46の空間形成部68との間には内部空間130が形成されている。ここで、延長部材50を取り付けていない場合には、延長通路124,126,128(図6参照)が形成されないので、インテークマニホールド36内の構成は、内部空間130から吸気通路118,120,122(図6参照)がそれぞれ分岐する構成となる。このため、サージタンク34(図2)からインテークマニホールド36に流入する空気は、まず、内部空間130に流入する。その後、空気は、内部空間130から吸気通路118,120,122に分流した後、エンジン24に吸入される。したがって、延長部材50を取り付けない場合には、吸気通路118,120,122の各長さが、エンジン24の各気筒40a(図3参照)に接続される実質的な吸気通路の長さとなる。
以下、延長部材50に基づくエンジン24の出力特性の変化について説明する。
図10は、インテークマニホールド36に延長部材50を取り付けていない場合のエンジン24の出力トルクの挙動と、インテークマニホールド36に延長部材50を取り付けた場合のエンジン24の出力トルクの挙動とを示したグラフである。図10において、実線は、延長部材50を取り付けていない場合のエンジン24の出力トルクの挙動を示し、点線は、インテークマニホールド36に延長部材50を取り付けた場合のエンジン24の出力トルクの挙動を示す。
図10に示すように、インテークマニホールド36に延長部材50を取り付けていない場合には、高速域(エンジン24の回転速度が約4000rpm以上の領域)におけるエンジン24の出力トルクが大きくなる。一方、インテークマニホールド36に延長部材50を取り付けた場合には、中低速域(エンジン24の回転速度が約4500rpm以下の領域)におけるエンジン24の出力トルクが大きくなる。すなわち、延長部材50を取り付けることによって、エンジン24の中低速域におけるトルクの立ち上がり性能を向上させることができる。
この実施形態では、凹部52a,52b,52cおよびボス56が取り付け部に相当し、空間形成部68が第1空間形成部に相当し、溝部74,76,78が第1溝部に相当し、溝部88,90,92が第2溝部に相当し、空間形成部52が第2空間形成部に相当し、溝部58,60,62が第3溝部に相当し、溝部108,110,112が第4溝部に相当する。
以上のように、この実施形態に係る船推進機14を備えた船10においては、インテークマニホールド36に延長部材50を取り付けるか否かを選択することによって、エンジン24の各気筒40a(図3参照)に接続される実質的な吸気通路の長さを変更することができる。それにより、吸気脈動効果を十分に調整することができるので、エンジン24の出力トルクの挙動を変化させることができる。具体的には、延長部材50を取り付けない場合には、実質的な吸気通路の長さが短くなり、高速域(たとえば、エンジン24の回転速度が約4000rpm以上)におけるエンジン24の出力トルクを上昇させることができる。また、延長部材50を取り付けた場合には、実質的な吸気通路の長さが長くなり、中低速域(たとえば、エンジン24の回転速度が約4000rpm未満)におけるエンジン24の出力トルクを上昇させることができる。
したがって、この実施形態に係る船推進機14を備えた船10では、共通の第1部材46および第2部材48(インテークマニホールド36)を用いてエンジン24の出力特性を変化させることができる。そのため、目的とする出力特性に応じて種々の第1部材および第2部材(インテークマニホールド)を用意する必要がない。すなわち、異なる目的に応じた出力特性を持つ2つのタイプの船推進機14を延長部材50の有無だけで作り分けることができる。それにより、船推進機14および船10の製造コストを低減することができる。また、エンジン24の出力特性を変化させるためにインテークマニホールド36の一部の形状を変更する必要がないので、インテークマニホールド36の製造が容易になる。それにより、船推進機14の製造が容易になる。また、延長部材50はインテークマニホールド36の内部空間130に設けられる、すなわち内部空間130において吸気通路が延長されるので、船推進機14を小型な構成にすることができる。
また、第1部材46の空間形成部68が溝部74,76,78を有しているので、溝部74,76,78に対応する溝部108,110,112を延長部材50に形成することによって、延長通路124,126,128を容易に形成することができる。この場合、延長部材50を簡単な構成にできるので、延長部材50の製造コストを低減できる。
また、延長部材50は、空間形成部52内に設けられている。この場合、空間形成部68を大きくする必要がないので、第1部材46を小型な構成にすることができる。それにより、船推進機14の幅方向の大きさが大きくなることを防止することができる。
また、延長部材50の隔壁114,116が第1部材46の隔壁80,82に完全に接触していなくても、吸気脈動効果を十分に調整することができる。この場合、隔壁80,82および隔壁114,116に対して厳格な寸法が要求されないので、第1部材46および延長部材50の製造が容易になる。
なお、上述の実施形態では、凹部52a,52b,52cおよびボス56が取り付け部として設けられているが、凹部52a,52b,52cおよびボス56のいずれか一方のみが取り付け部として設けられていてもよい。また、凹部の数も3つに限定されず、2つ以下であってもよく、4つ以上であってもよい。また、第1部材に、突起部50a,50b,50cを嵌めこむための凹部を取り付け部として形成してもよい。
また、上述の実施形態では、空間形成部52と空間形成部68とによって内部空間130が形成されているが、内部空間130を形成するための構成は上述の例に限定されない。たとえば、空間形成部52および空間形成部68にさらに他の部材を加えて内部空間130を形成してもよい。
また、上述の実施形態では、溝部58,60,62と溝部88,90,92とによって吸気通路118,120,122が形成されているが、吸気通路118,120,122を形成するための構成は上述の例に限定されない。たとえば、溝部58,60,62および溝部88,90,92にさらに他の部材を加えて吸気通路118,120,122を形成してもよい。
また、溝部58,60,62,74,76,78,88,90,92,108,110,112は断面半円形状でなくてもよく、略多角形の断面を有していてもよい。また、溝部58,60,62および溝部88,90,92の大きさは均等でなくてもよい。たとえば、溝部58,60,62が溝部88,90,92よりも大きくてもよく、小さくてもよい。また、溝部74,76,78および溝部108,110,112の大きさは均等でなくてもよい。たとえば、溝部74,76,78が溝部108,110,112よりも大きくてもよく、小さくてもよい。
なお、上述の実施形態では、延長部材50がエンジン24から遠い位置に設けられる第2部材48の空間形成部52内に設けられる場合について説明したが、インテークマニホールドの構成は上述の例に限定されない。以下、インテークマニホールドの他の例について説明する。
図11は、インテークマニホールドの他の例を示す斜視図であり、図12および図13は、図11のインテークマニホールド132の分解斜視図である。また、図14は、図11のC−C線断面図である。
図11〜図13を参照して、インテークマニホールド132は、エンジン24(図3参照)の側方に設けられる第3部材134および第3部材134よりもエンジン24から遠い位置に設けられる第4部材136を含む。第3部材134と第4部材136との間には、延長部材138が取り付け可能に設けられている。第3部材134、第4部材136および延長部材138の材料としては、たとえば、樹脂を用いることができる。
図12を参照して、第4部材136は、空間形成部140および空間形成部140よりも下流に設けられる通路形成部142を含む。空間形成部140は、断面略半円形の溝部144,146,148、溝部144と溝部146との間に形成される隔壁150、溝部146と溝部148との間に形成される隔壁152、および隔壁150に設けられるボス154を有する。通路形成部142は、断面略半円形の溝部156,158,160、溝部156と溝部158との間に形成される隔壁162、および溝部158と溝部160との間に形成される隔壁164を有する。溝部156,158,160は、溝部144,146,148にそれぞれ連続して形成されている。
図13を参照して、第3部材134は、空間形成部166および空間形成部166よりも下流に設けられる通路形成部168を含む。空間形成部166は、インテークマニホールド132として組み立てられた場合に第4部材136の空間形成部140に対向するように設けられている。通路形成部168は、インテークマニホールド132として組み立てられた場合に第4部材136の通路形成部142に対向するように設けられている。
空間形成部166は、フランジ部172、箱状部174および箱状部174に形成されるボス孔176を有する。フランジ部172は、サージタンク34(図2参照)に固定される。
通路形成部168は、フランジ部178、断面略半円形の溝部180,182,184、溝部180と溝部182との間に形成される隔壁186、および溝部182と溝部184との間に形成される隔壁188を有する。フランジ部178は、貫通孔190,192,194を有する。貫通孔190,192,194は、それぞれ溝部180,182,184に連続して形成されている。フランジ部178は、貫通孔190,192,194がシリンダヘッド42(図2参照)の各吸気ポート42a(図3参照)にそれぞれ連通するようにシリンダヘッド42の側面に固定される。
図12および図13を参照して、延長部材138は、断面略半円形の溝部196,198,200、溝部196と溝部198との間に形成される隔壁202、および溝部198と溝部200との間に形成される隔壁204を有する。隔壁202は、ボス孔206を有する。
第3部材134と第4部材136とは、たとえば、互いの外縁部を溶接することによって接合される。このとき、隔壁162,164(図12参照)と隔壁186,188(図13参照)とがそれぞれ密着する。これにより、図11に示すように、通路形成部142の溝部156,158,160と通路形成部168の溝部180,182,184とがそれぞれ接続されて吸気通路208,210,212が形成される。
図12および図13を参照して、第4部材136のボス154は、延長部材138のボス孔206に挿通されるとともに第3部材134のボス孔176に挿入される。これにより、延長部材138が空間形成部140と空間形成部166との間において所定の位置に固定される。具体的には、隔壁202,204が空間形成部140の隔壁150,152(図12参照)にそれぞれ近接するように、延長部材138が固定される。これにより、図11に示すように、空間形成部140の溝部144,146,148と延長部材138の溝部196,198,200とがそれぞれ略接続されて延長通路214,216,218が形成される。
図14を参照して、延長部材138は通路形成部168に接触または近接するように設けられている。したがって、吸気通路208,210,212(図11参照)と延長通路214,216,218とは、それぞれ略接続されている。
図11を参照して、サージタンク34(図2参照)からインテークマニホールド132に流入した空気は、延長通路214,216,218に分流する。延長通路214に流入した空気は、吸気通路208を介してエンジン24に吸入され、延長通路216に流入した空気は、吸気通路210を介してエンジン24に吸入され、延長通路218に流入した空気は、吸気通路212を介してエンジン24に吸入される。
このように、インテークマニホールド132においては、延長通路214と吸気通路208とが実質的に一つの吸気通路を構成し、延長通路216と吸気通路210とが実質的に一つの吸気通路を構成し、延長通路218と吸気通路212とが実質的に一つの吸気通路を構成している。ここで、インテークマニホールド132では、延長部材138を取り付けるか否かを選択することによって、上述の実質的な各吸気通路の長さを変更することができる。以下、図面を用いて説明する。
図15は、延長部材138を取り付けていない状態のインテークマニホールド132の上流側(図14と同じ部分)を示す断面図である。図15に示すように、第4部材136の空間形成部140と第3部材134の空間形成部166との間には、内部空間220が形成されている。ここで、延長部材138を取り付けていない場合には、延長通路214,216,218(図11参照)が形成されないので、インテークマニホールド132内の構成は、内部空間220から吸気通路208,210,212(図11参照)がそれぞれ分岐する構成となる。このため、サージタンク34(図2参照)からインテークマニホールド132に流入する空気は、まず、内部空間220に流入する。その後、空気は、内部空間220から吸気通路208,210,212に分流した後、エンジン24に吸入される。したがって、延長部材138を取り付けない場合には、吸気通路208,210,212の各長さが、エンジン24の各気筒40a(図3参照)に接続される実質的な吸気通路の長さとなる。
この実施形態では、ボス154が取り付け部に相当し、空間形成部166が第3空間形成部に相当し、溝部180,182,184が第5溝部に相当し、空間形成部140が第4空間形成部に相当し、溝部144,146,148が第6溝部に相当し、溝部156,158,160が第7溝部に相当し、溝部196,198,200が第8溝部に相当する。
以上のように、この実施形態に係るインテークマニホールド132においても、上述のインテークマニホールド36と同様に、延長部材138を取り付けるか否かを選択することによって、エンジン24の各気筒40aに接続される実質的な吸気通路の長さを変更することができる。それにより、吸気脈動効果を十分に調整することができるので、エンジン24の出力トルクの挙動を変化させることができる。この場合、共通の第3部材134および第4部材136(インテークマニホールド132)を用いてエンジン24の出力特性を変化させることができるので、種々の第3部材および第4部材(インテークマニホールド)を用意する必要がない。すなわち、異なる目的に応じた出力特性を持つ2つのタイプの船推進機を延長部材138の有無だけで作り分けることができる。それにより、船推進機および船の製造コストを低減することができる。また、エンジン24の出力特性を変化させるためにインテークマニホールド132の一部の形状を変更する必要がないので、インテークマニホールド132の製造が容易になる。それにより、船推進機の製造が容易になる。また、延長部材138はインテークマニホールド132の内部空間220に設けられる、すなわち内部空間220において吸気通路が延長されるので、船推進機を小型な構成にすることができる。
また、第4部材136の空間形成部140が溝部144,146,148を有しているので、溝部144,146,148に対応する溝部196,198,200を延長部材138に形成することによって、延長通路214,216,218を容易に形成することができる。この場合、延長部材138を簡単な構成にできるので、延長部材138の製造コストを低減できる。
また、この実施形態においては、延長部材138は、空間形成部166内に設けられている。この構成においては、延長部材138が取り付けられていない場合には、空間形成部140の内部空間220に比べて空間形成部166の内部空間220の容積が大きくなる。ここで、インテークマニホールド132においては、空間形成部140内を流れる空気の量よりも空間形成部166内を流れる空気の量が多くなる。したがって、空間形成部166の内部空間220の容積を大きくすることによって、延長部材138を取り付ける場合と取り付けない場合とで、吸気脈動効果により大きな差を生じさせることができる。
また、延長部材138の隔壁202,204が第4部材136の隔壁150,152に完全に接触していなくても、吸気脈動効果を十分に調整することができる。この場合、隔壁150,152および隔壁202,204に対して厳格な寸法が要求されないので、第4部材136および延長部材138の製造が容易になる。
なお、上述の実施形態では、ボス154が取り付け部として設けられているが、図4の第2部材48の凹部52a,52b,52cと同様に、第3部材の空間形成部または第4部材の空間形成部に1または複数の凹部を取り付け部として設けてもよい。この場合、空間形成部の1または複数の凹部に対応するように、延長部材に1または複数の突起部が設けられる。なお、ボス154および凹部の両方を取り付け部として設けてもよく、いずれか一方を取り付け部として設けてもよい。
また、上述の実施形態では、空間形成部140と空間形成部166とによって内部空間220が形成されているが、内部空間220を形成するための構成は上述の例に限定されない。たとえば、空間形成部140および空間形成部166にさらに他の部材を加えて内部空間220を形成してもよい。
また、上述の実施形態では、溝部156,158,160と溝部180,182,184とによって吸気通路208,210,212が形成されているが、吸気通路208,210,212を形成するための構成は上述の例に限定されない。たとえば、溝部156,158,160および溝部180,182,184にさらに他の部材を加えて吸気通路208,210,212を形成してもよい。
また、溝部144,146,148,156,158,160,180,182,184,196,198,200は断面半円形状でなくてもよく、略多角形の断面を有していてもよい。また、溝部144,146,148および溝部196,198,200の大きさは均等でなくてもよい。たとえば、溝部144,146,148が溝部196,198,200よりも大きくてもよく、小さくてもよい。また、溝部156,158,160および溝部180,182,184の大きさは均等でなくてもよい。たとえば、溝部156,158,160が溝部180,182,184よりも大きくてもよく、小さくてもよい。
上述の実施形態においては、延長部材がインテークマニホールドの第2部材または第3部材に設けられる場合について説明したが、延長部材の設置方法は上記の例に限定されない。以下、インテークマニホールドのさらに他の例について説明する。
図16は、インテークマニホールドのさらに他の例を示す図であり、図17は、図16のインテークマニホールド222の分解斜視図である。また、図18は、図16のD−D線断面図である。
図16および図17を参照して、インテークマニホールド222は、インテークマニホールド132(図12参照)の第3部材134およびインテークマニホールド36(図4参照)の第2部材48を含む。第3部材134と第2部材48との間には、図4の延長部材50および図12の延長部材138が取り付け可能に設けられている。
図17を参照して、第2部材48と第3部材134とは、たとえば、互いの外縁部を溶接することによって接合される。このとき、隔壁64,66と隔壁186,188とがそれぞれ密着する。これにより、図16に示すように、通路形成部54の溝部58,60,62と通路形成部168の溝部180,182,184とがそれぞれ接続されて吸気通路224,226,228が形成される。
図17を参照して、延長部材50の突起部50a,50b,50cは、第2部材48の凹部52a,52b,52cに嵌め込まれるとともに接着される。また、第2部材48のボス56は、延長部材50のボス孔117および延長部材138のボス孔206に挿通されるとともに第3部材134のボス孔176に挿入される。これにより、延長部材50,138が空間形成部52と空間形成部166との間において所定の位置に固定される。具体的には、延長部材50と延長部材138とは、隔壁114,116と隔壁202,204とがそれぞれ近接するように固定される。これにより、図16に示すように、延長部材50の溝部108,110,112と延長部材138の溝部196,198,200とがそれぞれ略接続されて延長通路230,232,234が形成される。
図18を参照して、延長部材50は通路延長部104が通路形成部54に近接または接触するように設けられ、延長部材138は通路形成部168に接触または近接するように設けられている。したがって、吸気通路224,226,228(図16参照)と延長通路230,232,234とは、それぞれ略接続されている。
図16を参照して、サージタンク34(図2参照)からインテークマニホールド222に流入した空気は、延長通路230,232,234に分流する。延長通路230に流入した空気は、吸気通路224を介してエンジン24に吸入され、延長通路232に流入した空気は、吸気通路226を介してエンジン24に吸入され、延長通路234に流入した空気は、吸気通路228を介してエンジン24に吸入される。
このように、インテークマニホールド222においては、延長通路230と吸気通路224とが実質的に一つの吸気通路を構成し、延長通路232と吸気通路226とが実質的に一つの吸気通路を構成し、延長通路234と吸気通路228とが実質的に一つの吸気通路を構成している。ここで、インテークマニホールド222では、延長部材50,138を取り付けるか否かを選択することによって、上述の実質的な各吸気通路の長さを変更することができる。以下、図面を用いて説明する。
図19は、延長部材50,138を取り付けていない状態のインテークマニホールド222の上流側(図18と同じ部分)を示す断面図である。図19に示すように、第2部材48の空間形成部52と第3部材134の空間形成部166との間には内部空間236が形成されている。ここで、延長部材50,138を取り付けていない場合には、延長通路230,232,234(図16参照)が形成されないので、インテークマニホールド222内の構成は、内部空間236から吸気通路224,226,228(図16参照)がそれぞれ分岐する構成となる。このため、サージタンク34(図2参照)からインテークマニホールド222に流入する空気は、まず、内部空間236に流入する。その後、空気は、内部空間236から吸気通路224,226,228に分流した後、エンジン24に吸入される。したがって、延長部材50,138を取り付けない場合には、吸気通路224,226,228の各長さが、エンジン24の各気筒40a(図3参照)に接続される実質的な吸気通路の長さとなる。
この実施形態では、凹部52a,52b,52cおよびボス56が取り付け部に相当し、空間形成部166が第3空間形成部に相当し、溝部180,182,184が第5溝部に相当し、空間形成部52が第2空間形成部に相当し、溝部58,60,62が第3溝部に相当し、延長部材50が第1延長部材に相当し、延長部材138が第2延長部材に相当し、溝部108,110,112が第9溝部に相当し、溝部196,198,200が第10溝部に相当する。
以上のように、インテークマニホールド222においても、上述のインテークマニホールド36,132と同様に、延長部材50,138を取り付けるか否かを選択することによって、エンジン24の各気筒40aに接続される実質的な吸気通路の長さを変更することができる。それにより、吸気脈動効果を十分に調整することができるので、エンジン24の出力トルクの挙動を変化させることができる。この場合、共通の第3部材134および第2部材48(インテークマニホールド222)を用いてエンジン24の出力特性を変化させることができるので、種々の第3部材および第2部材(インテークマニホールド)を用意する必要がない。すなわち、異なる目的に応じた出力特性を持つ2つのタイプの船推進機を延長部材50,138の有無だけで作り分けることができる。それにより、船推進機および船の製造コストを低減することができる。また、エンジン24の出力特性を変化させるためにインテークマニホールド222の一部の形状を変更する必要がないので、インテークマニホールド222の製造が容易になる。それにより、船推進機の製造が容易になる。また、延長部材50,138はインテークマニホールド222の内部空間236に設けられる、すなわち内部空間236において吸気通路が延長されるので、船推進機を小型な構成にすることができる。
また、インテークマニホールド222においては、延長部材50,138によって延長通路230,232,234が形成されるので、空間形成部52および空間形成部166に溝部を形成しなくてよい。それにより、インテークマニホールド222を簡単な構成にすることができるので、インテークマニホールド222の製造が容易になる。その結果、船推進機の製造コストを低減することができる。
また、延長部材50の隔壁114,116が延長部材138の隔壁202,204に完全に接触していなくても、吸気脈動効果を十分に調整することができる。この場合、隔壁114,116および隔壁202,204に対して厳格な寸法が要求されないので、延長部材50,138の製造が容易になる。
なお、上述の実施形態では、ボス56および凹部52a,52b,52cが取り付け部として設けられているが、第2部材の空間形成部にも1または複数の凹部を取り付け部として設けてもよい。この場合、空間形成部の1または複数の凹部に対応するように、延長部材に1または複数の突起部が設けられる。なお、ボス56および凹部の両方を取り付け部としてもよく、いずれか一方を取り付け部としてもよい。
なお、インテークマニホールド222において、延長部材50および延長部材138の一方のみを取り外して実質的な吸気通路を短くしてもよい。また、延長部材50および延長部材138が一体となった部材を延長部材として用いてもよい。
また、上述の実施形態では、空間形成部52と空間形成部166とによって内部空間236が形成されているが、内部空間236を形成するための構成は上述の例に限定されない。たとえば、空間形成部52および空間形成部166にさらに他の部材を加えて内部空間236を形成してもよい。
また、上述の実施形態では、溝部58,60,62と溝部180,182,184とによって吸気通路224,226,228が形成されているが、吸気通路224,226,228を形成するための構成は上述の例に限定されない。たとえば、溝部58,60,62および溝部180,182,184にさらに他の部材を加えて吸気通路224,226,228を形成してもよい。
また、溝部58,60,62,180,182,184,108,110,112,196,198,200は断面半円形状でなくてもよく、略多角形の断面を有していてもよい。また、溝部58,60,62および溝部180,182,184の大きさは均等でなくてもよい。たとえば、溝部58,60,62が溝部180,182,184よりも大きくてもよく、小さくてもよい。また、溝部108,110,112および溝部196,198,200の大きさは均等でなくてもよい。たとえば、溝部108,110,112が溝部196,198,200よりも大きくてもよく、小さくてもよい。
上述の実施形態においては、互いに独立した3つの吸気通路を有するインテークマニホールドについて説明したが、吸気通路の数は上述の例に限定されず、インテークマニホールドが互いに独立した2つの吸気通路を有していてもよく、互いに独立した4つ以上の吸気通路を有していてもよい。この場合、空間形成部および延長部材における溝部の数は吸気通路の数に応じて決定される。したがって、この発明は任意の気筒数のエンジンを備えた船推進機および船に適用することができる。また、上述の実施形態においては、この発明をV型のエンジン24を備えた船推進機14および船10に適用した場合について説明したが、エンジンの構成はV型に限定されない。たとえば、この発明を直列型エンジン、水平対向エンジン、W型エンジン等の他のエンジンを備えた船推進機および船に適用してもよい。
たとえば、図20に示すインテークマニホールド238は、直列型4気筒エンジンに設けることができる。インテークマニホールド238は、エンジン24(図3参照)の側方に設けられる第1部材240および第1部材240よりもエンジン24から遠い位置に設けられる第2部材242を含む。第1部材240と第2部材242との間には、延長部材244が設けられている。第2部材242は、その下流側に4つの溝部246,248,250,252を有する。第1部材240は、4つの溝部254,256,258,260および溝部254,256,258,260よりも下流に設けられる4つの溝部262,264,266,268を有する。延長部材244は、4つの溝部270,272,274,276を有する。延長部材244は、上述のインテークマニホールド36と同様に、ボス(図示せず)によって第2部材242に取り付けられている。
インテークマニホールド238では、溝部246,248,250,252と溝部262,264,266,268とがそれぞれ接続されて吸気通路278,280,282,284が形成されている。また、溝部254,256,258,260と溝部270,272,274,276とがそれぞれ接続されて延長通路286,288,290,292が形成されている。吸気通路278,280,282,284および延長通路286,288,290,292は、上述のインテークマニホールド36と同様に略接続されている。
このように、インテークマニホールド238は、上述のインテークマニホールド36と同様の構成を有するので、延長部材244を取り付けるか否かを選択することによって実質的な吸気通路の長さを変更することができる。
上述の実施形態においては、延長部材を取り付けるためのボスを第2部材または第4部材に設けているが、第1部材または第3部材にボスを設けてもよい。また、延長部材にボスを設け、第1部材、第2部材、第3部材または第4部材にボスを挿入するためのボス孔を設けてもよい。この場合、第1部材、第2部材、第3部材または第4部材に設けられたボス孔が取り付け部に相当する。
また、延長部材の取り付け方法は、ボスまたは凹部を用いた方法に限定されない。たとえば、第1部材、第2部材、第3部材または第4部材にボルト孔を形成し、ボルトによって延長部材を第1部材、第2部材、第3部材または第4部材に固定してもよい。この場合、ボルト孔が取り付け部に相当する。
また、上述の実施形態においては、2つのインテークマニホールドが共通のサージタンク34に接続されているが、インテークマニホールドごとにサージタンクを設けてもよい。
また、上述の実施形態においては、インテークマニホールドがエンジン24の側方に設けられる第1部材(第3部材)および第1部材(第3部材)よりもエンジン24から遠い位置に設けられる第2部材(第4部材)によって構成される場合について説明したが、インテークマニホールドの構成は上述の例に限定されない。たとえば、インテークマニホールドが上部部材(たとえば、図11のインテークマニホールド132においてはF−F断面よりも上側の部材)および下部部材(たとえば、図11のインテークマニホールド132においてはF−F断面よりも下側の部材)によって構成されてもよい。この場合、延長部材は、上部部材および下部部材によって上下から挟まれるように上部部材および下部部材の間に設けられる。なお、延長部材を取り付けるための取り付け部(ボス等)は適宜構成される。また、第1部材、第2部材、第3部材または第4部材が複数の部材から構成されていてもよい。
10 船
14 船推進機
24 エンジン
34 サージタンク
36,132,222,238 インテークマニホールド
46,134,240 第1部材
48,136,242 第2部材
50,138,244 延長部材
50a,50b,50c 突起部
52,68,140,166 空間形成部
52a,52b,52c 凹部
56,154 ボス
58〜62,74〜78,88〜92,108〜112,144〜148,156〜160,180〜184,196〜200,246〜268 溝部
118〜122,208〜212,224〜228,278〜284 吸気通路
124〜128,214〜218,230〜234,286〜292 延長通路
130,220,236 内部空間

Claims (9)

  1. サージタンクと、
    複数の気筒を有するエンジンと、
    前記サージタンクから空気が流入する内部空間および前記内部空間から分岐して前記複数の気筒にそれぞれ空気を導くための複数の吸気通路が形成されるインテークマニホールドとを備え、
    前記インテークマニホールドは、前記インテークマニホールドと前記サージタンクとを接続するためのフランジ部と、前記複数の吸気通路にそれぞれ対応する複数の延長通路を前記内部空間において形成するための延長部材を前記フランジ部よりも前記サージタンク側に至らないように前記内部空間において取り付け可能な取り付け部を含み、
    前記取り付け部は、前記延長部材がボス孔を有する場合に当該ボス孔に挿通可能なボス、および前記延長部材がボスを有する場合に当該ボスを挿通可能なボス孔のいずれか一方を含む、船推進機。
  2. 前記取り付け部材は、前記ボスを含み、
    前記ボスは、前記延長部材を前記インテークマニホールドに取り付けたときに前記延長部材によって形成される隣り合う前記延長通路の間を通るように設けられる、請求項1に記載の船推進機。
  3. 前記インテークマニホールドは、前記エンジンの側方に設けられる第1部材と前記第1部材よりも前記エンジンから遠い位置に設けられる第2部材とを含み、
    前記第1部材は、前記複数の吸気通路と同数の第1溝部を有する第1空間形成部と、前記第1空間形成部よりも下流に設けられかつ前記複数の第1溝部にそれぞれ連続して形成される複数の第2溝部とを有し、
    前記第2部材は、第2空間形成部と、前記第2空間形成部よりも下流に設けられかつ前記複数の吸気通路と同数の第3溝部とを有し、
    前記内部空間は、少なくとも前記第1空間形成部と前記第2空間形成部とによって形成され、
    前記複数の吸気通路は、少なくとも前記複数の第2溝部と前記複数の第3溝部とによって形成され、
    前記取り付け部は、前記延長部材が前記第2空間形成部内に設けられるように構成されている、請求項1に記載の船推進機。
  4. 前記延長部材は、前記複数の第1溝部にそれぞれ対応する複数の第4溝部を有し、
    前記複数の延長通路は、少なくとも前記複数の第1溝部と前記複数の第4溝部とによって形成される、請求項3に記載の船推進機。
  5. 前記インテークマニホールドは、前記エンジンの側方に設けられる第3部材と前記第3部材よりも前記エンジンから遠い位置に設けられる第4部材とを含み、
    前記第3部材は、第3空間形成部と、前記第3空間形成部よりも下流に設けられかつ前記複数の吸気通路と同数の第5溝部とを有し、
    前記第4部材は、前記複数の吸気通路と同数の第6溝部を有する第4空間形成部と、前記第4空間形成部よりも下流に設けられかつ前記複数の第6溝部にそれぞれ連続して形成される複数の第7溝部とを有し、
    前記内部空間は、少なくとも前記第3空間形成部と前記第4空間形成部とによって形成され、
    前記複数の吸気通路は、少なくとも前記第5溝部と前記第7溝部とによって形成され、
    前記取り付け部は、前記延長部材が前記第3空間形成部内に設けられるように構成されている、請求項1に記載の船推進機。
  6. 前記延長部材は、前記複数の第6溝部に対応する複数の第8溝部を有し、
    前記複数の延長通路は、少なくとも前記複数の第6溝部と前記複数の第8溝部とによって形成される、請求項5に記載の船推進機。
  7. 前記インテークマニホールドは、前記エンジンの側方に設けられる第3部材と前記第3部材よりも前記エンジンから遠い位置に設けられる第2部材とを含み、
    前記第3部材は、第3空間形成部と、前記第3空間形成部よりも下流に設けられかつ前記複数の吸気通路と同数の第5溝部とを有し、
    前記第2部材は、第2空間形成部と、前記第2空間形成部よりも下流に設けられかつ前記複数の吸気通路と同数の第3溝部とを有し、
    前記内部空間は、少なくとも前記第3空間形成部と前記第2空間形成部とによって形成され、
    前記複数の吸気通路は、少なくとも前記複数の第5溝部と前記複数の第3溝部とによって形成される、請求項1に記載の船推進機。
  8. 前記延長部材は、前記複数の吸気通路と同数の第9溝部を有する第1延長部材および前記複数の第9溝部に対応する複数の第10溝部を有する第2延長部材を含み、
    前記複数の延長通路は、少なくとも前記複数の第9溝部と前記複数の第10溝部とによって形成される、請求項7に記載の船推進機。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の船推進機を備える、船。
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