JP5541521B2 - 混合構造梁 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には梁中央部の鉄骨部の端部を梁端部の端部鉄筋コンクリート部に埋設するようにしたものが示され、特許文献2、3には鉄筋コンクリート部の主筋の一部を鉄骨に溶接するとともに他の主筋の先端部を鉄筋コンクリート部の端面に緊締するようにしたものが示され、特許文献4には鉄筋コンクリート梁内に埋設される鉄骨梁に支圧プレートを設けておくことが示されている。
ここで、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鋼殻コンクリート造を、それぞれRC造、S造、SC造と略記する。
そして、SC造の接合部は外殻鋼板内に充填コンクリートを充填しただけの簡単な構造であり、接合部をRC造とする場合に比較してせん断補強筋の配筋および型枠工事を不要とできることから、その施工に際しては施工性を大きく改善することができ、充分なコストダウンを図ることができる。
また、施工時において外殻鋼板が打ち込み型枠として機能するので、従来のような型枠を減らすことができ、型枠の設置、解体に関わる作業を大幅に簡略化でき、工費の削減と工期短縮を図ることができる利点がある。
本発明では、スタッドボルト等の突状棒材を外殻鋼板の上面に固定させておくことで、その突状棒材がスラブのコンクリートに確実に定着することになり、梁の端部を接合させた外殻鋼板とスラブとをより確実に一体化させることができる。
本発明では、外殻鋼板の上面にショットブラストによる粒状体の摩擦材や発錆による摩擦材を施すことで、その摩擦材がスラブのコンクリートに確実に定着することになり、ス梁の端部を接合させた外殻鋼板とスラブとをより確実に一体化させることができる。
本発明では、スラブと柱とが梁主筋によって強固に接合されるので、この梁主筋を介して柱、スラブおよび外殻鋼板をより確実に一体化させることができる。
本発明では、凸状リブに梁主筋を挿通させて支持することで、充填コンクリートの打設前の梁主筋の位置を固定することができるとともに、凸状リブを介して梁主筋と外殻鋼板とをより一体的に接合することができる。さらに、凸状リブは、充填コンクリートに一体的に埋設されることから、繰り返し荷重によって外殻鋼板の下面が面外座屈するのを防止することができる。
本発明では、梁主筋の先端に定着頭部を設けることにより、充填コンクリートに対する梁主筋の定着強度を充分に高めることができ、この梁主筋および充填コンクリートを介して外殻鋼板と柱とを確実に一体化させることができる。
図1および図2に示すように、本実施の形態による混合構造梁1は、RC造の柱2とS造の梁3とをSC造の接合部4を介して接合することを主眼とするものである。
すなわち、本実施の形態における柱2は、柱主筋および帯筋からなる柱筋(図示省略)をコンクリート中に内蔵する通常のRC造によるものである。梁3は、H形鋼等の通常の鉄骨からなるものであって、その柱2の周囲4方向または周囲2方向に梁3を接合するに際して、通常のように単なるRC造の接合部を介して接合するのではなく、RC造の接合部に代えてSC造の接合部4を設け、そのSC造の接合部4を介してS造の梁3をRC造の柱2に対して強固に接合するものとしている。
ここで、図1および図2において、梁主筋8A、8Bは一部省略され、充填コンクリート7のすべてが省略されている。
各リブプレート66A、66Bは、帯鋼が用いられ、その長手方向が下板62の幅方向に向けて配置され下方の梁主筋8Aに対応する位置に挿通孔66aが形成されている。これらリブプレート66A、66Bは充填コンクリート7に一体的に埋設され、とくに先端側のリブプレート66Aは繰り返し荷重によって下板62が面外座屈するのを防止する機能も有している。
なお、梁主筋8A、8Bは、例えば柱2内に定着される主筋の間を挿通して柱2を貫通する状態でその中間部が柱2に定着されている。
先ず、柱筋を組み立てる際に梁主筋8A、8Bを配筋し、それら梁主筋8A、8Bを柱2の側面から突出させた状態で柱2を先行施工する。そして、柱2から突出させた下方の梁主筋8Aの外側に予め上板61にスタッドボルト9を固定させた外殻鋼板6を配置する。
以上によりSC造の接合部4が施工され、そのSC造の接合部4を介してRC造の柱1とS造の梁3とが構造的に一体に接合されて複合構造の架構が構成される。
また、施工時において外殻鋼板6が打ち込み型枠として機能するので、従来のような型枠を減らすことができ、型枠の設置、解体に関わる作業を大幅に簡略化でき、工費の削減と工期短縮を図ることができる利点がある。
さらに、スラブ5と柱2とが上方の梁主筋8Bによって強固に接合されるので、この梁主筋8Bを介して柱2、スラブ5および外殻鋼板6をより確実に一体化させることができる。
さらにまた、下方の梁主筋8Aの先端に定着金物8Cを締め付けることにより、充填コンクリート7に対する梁主筋8Aの定着強度を充分に高めることができ、この梁主筋8Aおよび充填コンクリート7を介して外殻鋼板6と柱2とを確実に一体化させることができる。
例えば、本実施の形態では外殻鋼板6の上板61に複数のスタッドボルト9(突状棒材)を設けた構成としているが、このような構造に限定されることはない。すなわち、外殻鋼板6の上面61にショットブラストによる粒状体の凹凸状の摩擦材や発錆による摩擦材を施す構成であってもよく、このような摩擦材がスラブ5のコンクリートに確実に定着することになり、スラブ5と梁3の端部を接合させた外殻鋼板6とをより確実に一体化させることができる。
本第2変形例では、外殻鋼板6の対向する一対のガイド67、67で梁3の上フランジ3aを挟持することで、梁3と外殻鋼板6とを位置決めすると共に固定することが可能である。
例えば、柱2に対するコンクリートの打設、外殻鋼板6への充填コンクリート7の充填およびスラブ5へのコンクリートの打設を同時に行う手順であっても良い。
なお、このような1台の梁両端部に梁主筋8A、8Bを配筋してコンクリートを打設した外殻鋼管6を有するプレキャスト部材の梁の場合の施工では、デッキプレート10を敷設した後にスラブコンクリートを後打ちする。
図8に示す第3変形例による混合構造梁1Cは、上述した第1の実施の形態の混合構造梁1(図4参照)において、スラブ5内の上端梁主筋8Bをかんざし筋11で固定する構造であって、スラブ5に設けられる断面視で両側に位置する梁主筋8B、8Bからかんざし筋11を接合部4内へ垂下させて配置させた構造である。このかんざし筋11の下端11aの位置は、梁3の下フランジ3b付近となっている。
2 柱
3 梁
3a 上フランジ
4 接合部
5 スラブ
6 外殻鋼板
6a 開口
7 充填コンクリート
8A、8B 梁主筋
8C 定着金物
9 スタッドボルト(凸状部、凸状棒材)
11 かんざし筋
61 上板
65 打設口
66A、66B リブプレート(凸状リブ)
Claims (6)
- 鉄筋コンクリート造の柱と鉄骨造の梁とを鋼殻コンクリート造の接合部を介して接合してなり、前記梁は前記柱に接合する鉄筋コンクリート造のスラブに一体的に設けられている混合構造梁であって、
前記接合部は、
該接合部の周面を構成する外殻鋼板と、
その内部に一体に充填された充填コンクリートと、
該充填コンクリートおよび前記柱の双方に対して定着されて接合部全体を前記柱に対して一体化させる梁主筋と、
前記外殻鋼板の上面に設けられ、前記外殻鋼板と前記スラブとを一体的に接合するための凸状部と、
からなり、
前記梁の端部は、前記外殻鋼板内で溶着されるとともに前記充填コンクリートによって定着されていることを特徴とする混合構造梁。 - 前記凸状部は、前記外殻鋼板の上面より上方に突出する突状棒材であることを特徴とする請求項1に記載の混合構造梁。
- 前記凸状部は、前記外殻鋼板の上面に設けられた凹凸状の摩擦材であることを特徴とする請求項1に記載の混合構造梁。
- 前記スラブと前記柱との双方に対して定着され、前記接合部全体を前記スラブを介して前記柱に対して一体化させる梁主筋を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の混合構造梁。
- 前記外殻鋼板の下面内側には、前記梁主筋を挿通させて支持するとともに、前記充填コンクリートに埋設されてなる凸状リブが設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の混合構造梁。
- 前記梁主筋の先端部には、定着頭部が一体に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の混合構造梁。
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