JP5538480B2 - ルート公開装置、及びルート公開方法 - Google Patents

ルート公開装置、及びルート公開方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動ルートをネットワーク上で閲覧可能に公開するルート公開装置、及びルート公開方法に関する。
従来、GPS(Global Positioning System)機能を有する携帯端末装置と、閲覧装置とを有し、携帯端末装置の現在位置から移動ルートを取得し、その移動ルートを閲覧装置に送信して、閲覧装置において、取得した移動ルートを表示するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、近年、インターネットを用いたサービスの多様化に伴い、端末装置から投稿されたユーザーの行動履歴を、例えばウェブページ等に掲載してインターネット上に公開するサービスが知られている。
このようなサービスの1つとして、特許文献1のようなシステムを用いて、ユーザーの移動ルートを取得し、取得したユーザーの移動ルートをインターネット上で公開することも考えられている。
特許第4723839号
ところで、上述の特許文献1のようなシステムにより取得されたユーザーの移動ルートをインターネット上に公開する場合、例えば移動ルートの開始点と終了点等が、投稿したユーザーの自宅や会社等、個人情報に関わる地点である可能性が高く、個人を特定される危険性があるという課題がある。
これに対して、移動ルートの取得精度を粗くして公開したり、移動ルートの開始点や終了点等の一部の地点を削除する編集を行った後に公開したりすることも考えられる。しかしながら、これらの場合、ユーザーが実際に移動した移動ルートとは異なるルートが公開されることになり、正確な移動ルートの公開ができないという課題がある。
本発明は、個人情報の保護を図りつつ、正確な移動ルートの公開が可能なルート公開装置、及びルート公開方法を提供することを目的とする。
本発明のルート公開装置は、地図上でのユーザーの移動ルートをネットワーク上で閲覧可能に公開するルート公開装置であって、ユーザー端末の位置を取得するユーザー位置取得手段と、前記移動ルートを取得するルート取得手段と、前記移動ルート上の所定の地点を取得する地点取得手段と、前記地図上に前記移動ルートを重畳させ、かつ、前記移動ルートのうち前記地点取得手段により取得された前記地点をマスクするマスク画像を重畳させたルート紹介情報を生成するルート紹介情報生成手段と、前記ルート紹介情報をネットワーク上で閲覧可能に公開するルート公開手段と、を備え、前記ルート取得手段は、時間経過に伴って変化する前記ユーザー端末の位置の軌跡に基づいて、前記移動ルートを取得し、前記ルート紹介情報生成手段は、前記ユーザー端末の位置の検出精度に基づいたサイズの前記マスク画像を前記移動ルート上の前記地点に重畳させることを特徴とする。
本発明は、移動ルート上の個人情報を特定されるおそれのある地点に対してマスク画像が重畳された状態で、当該移動ルートを紹介するルート紹介情報がネットワーク上に公開される。このため、移動ルート上の所定範囲を削除等の編集処理をすることなく、正確な移動ルートをネットワーク上に公開できるとともに、ユーザーの個人情報保護を図ることができる。
本発明に係る第一実施形態のルート公開システムの概略構成を示すブロック図。 第一実施形態のルート公開システムにおけるルート公開方法を示すフローチャート。 第一実施形態のルート紹介情報生成手段により生成されるルート地図の一例を示す図。 第一実施形態のルート紹介情報生成手段により生成されるマスク付ルート地図の一例を示す図。 第二実施形態のルート公開システムにおけるルート公開方法を示すフローチャート。 第二実施形態のルート紹介情報生成手段により生成されるマスク付ルート地図の一例を示す図。 第三実施形態のルート紹介情報生成手段により生成されるマスク付ルート地図の一例を示す図。
[第一実施形態]
以下、本発明に係る第一実施形態について、図面に基づいて説明する。
[ルート公開システムの構成]
図1は、本発明に係る第一実施形態のルート公開装置を構成するルート公開システムの概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態のルート公開システム1は、端末装置2(ユーザー端末)及びサーバ装置3(ルート公開装置)を備え、これらの端末装置2及びサーバ装置3は、ネットワーク4を介して通信可能に接続されている。
このルート公開システム1は、端末装置2を有するユーザーの移動ルートを、サーバ装置3に送信し、その移動ルートを紹介するルート紹介情報を、インターネット等のネットワーク4上に公開する。これにより、ネットワーク4に接続される他の端末装置等の外部機器により、ルート紹介情報を閲覧可能にするシステムである。
なお、ネットワーク4としては、例えばTCP/IPなどの汎用のプロトコルに基づくインターネットを用いることができる。また、その他のネットワークを用いてもよい。例えば、LAN(Local Area Network)等の無線媒体により情報の送受信が可能な複数の基地局によりネットワークを構成する通信回線網など、データを送受信させるいずれの構成も利用できる。
[端末装置の構成]
端末装置2としては、例えば携帯電話機器やスマートフォン、タブレット型端末装置、ノート型パーソナルコンピューター等の携帯型端末装置を用いることが好ましい。このような携帯型の端末装置2で、現在位置を測位する測位手段22(図1参照)を備えている機器であれば、当該端末装置2を携帯したユーザーが移動することで、測位手段により測位される現在位置の推移状態から、ユーザーの移動ルートを取得することができる。本実施形態では、端末装置2として、このような測位手段22を備えた携帯型端末装置を用いる例を説明する。
なお、端末装置2として、携帯型端末装置に限定されるものではなく、例えばデスクトップ型のパーソナルコンピューターなどの固定側端末装置を用いてもよい。この場合では、例えばGPS装置等の位置測定手段、及び取得した現在位置の推移を記憶する記憶部を備える外部機器を用いて、ユーザーの現在位置の推移を取得し、その情報を固定側端末装置に取り込むことによって、ユーザーの現在位置の推移情報に基づいた移動ルートを取得することも可能である。
さらに、本実施形態では、端末装置2の現在位置(ユーザー端末の位置)の推移状態に基づいて、移動ルートを取得してネットワーク4上で公開する例を示すが、これに限定されない。例えば、ユーザーが地図上の任意の2地点を結ぶ移動ルートを設定し、その移動ルートを含むルート紹介情報を、ネットワーク4上に公開するシステムとして利用してもよい。
そして、端末装置2は、図1に示すように、ハードウェア構成として、ディスプレイ21と、測位手段22と、操作手段23と、端末記憶手段24と、CPU(Central Processing Unit)等により構成される端末制御手段25と、ネットワーク4を介してサーバ装置3と通信するための端末通信手段26と、を備えている。
ディスプレイ21は、端末制御手段25の制御に基づいて、所定の画像情報を表示させる。
測位手段22は、端末装置2の現在位置を取得する。本実施形態では、測位手段22としては、例えば、GPS(Global Positioning System)装置、Wi−Fi測位装置、携帯電話基地局からの電波を利用した基地局測位装置等の複数の測位用装置が設けられている。
一般に、GPS装置を用いた測位精度は最も高く、Wi−Fi測位装置、基地局測位装置の順に測位精度は低下する。一方、基地局測位装置では、基地局からの電波が広く普及しているため、測位に適した環境が最も広く、Wi−Fi測位装置では、アクセスポイントが設置されている位置が限られているため、測位が可能な範囲が狭くなる。また、GPS装置では、測位に必要となるGPS衛星からの衛星信号もある程度強い強度が確保される必要があり、正確な測位が可能な範囲が更に限られる。
したがって、測位手段22は、測位精度が高いGPS装置による測位処理を実施し、測位が不可能である場合に、次に測位精度が高く、測位が可能な範囲がGPS装置よりも広いWi−Fi測位装置を用いた測位処理を実施する。そして、Wi−Fi測位装置を用いた測位処理による測位が不可能である場合に、基地局測位装置を用いた測位処理を実施する。
操作手段23は、例えばタッチパネルやキーボード、マウスや操作ボタン等の操作部材を備えて構成されており、ユーザーにより操作されることで、端末制御手段25に所定の入力信号を出力する。
端末記憶手段24は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の半導体メモリーや、ハードディスク等により構成されている。この端末記憶手段24は、OS(Operating System)や各種プログラム、各種データ記憶する。また、端末記憶手段24は、例えばサーバ装置3から送信された各種データを一時的に記憶可能な一時領域を備える。
端末制御手段25は、端末記憶手段24に記憶される各種プログラムを読み込んで実行することにより、図1に示すように、端末位置検出手段251、測位精度検出手段252、マスク条件取得手段253、及び情報送信手段254として機能する。
端末位置検出手段251は、測位手段22を制御して、一定の周期で端末装置2の現在の端末位置(現在位置)を取得させる。この際、端末位置検出手段251は、端末制御手段25に設けられた内部時計(図示略)に基づいて、端末位置が取得された時刻(測位時刻)を取得する。そして、端末位置検出手段251は、取得した端末位置及び測位時刻を関連付け、位置推移情報として端末記憶手段24に蓄積(記憶)する。
測位精度検出手段252は、測位手段22の測位精度を検出する。上述のように、測位手段22は、GPS装置、Wi−Fi測位装置、基地局測位装置等の複数の測位用装置を備えており、各測位用装置に対して、発生し得る測定誤差が予め測定されている。例えば、測位精度検出手段252は、GPS装置を用いた測位処理が実施された場合では、測位誤差を5mとして検出し、Wi−Fi測位装置を用いた測位処理が実施された場合では、測位誤差を10mとして検出し、基地局測位装置を用いた測位処理が実施された場合では、測位誤差を50mとして検出する。
マスク条件取得手段253は、移動ルート上におけるマスク地点を設定するためのマスク条件を取得する。このマスク条件は、例えば予めユーザーにより設定され、端末記憶手段24に記憶されている。
情報送信手段254は、端末位置検出手段251により取得された端末位置及び測位時刻、測位精度検出手段252により検出された測位手段22の測位精度、及びマスク条件取得手段253により設定されたマスク条件を、端末通信手段26からサーバ装置3に送信する。この際、情報送信手段254は、端末位置、測位時刻、測位精度(測位誤差)、及びマスク条件を関連付けたルート公開要求を生成して、サーバ装置3に送信する。
[サーバ装置の構成]
サーバ装置3は、図1に示すように、ハードウェア構成として、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の半導体メモリーやハードディスク等により構成されるサーバ記憶手段31と、CPU(Central Processing Unit)等により構成されるサーバ制御手段32と、ネットワーク4を介して端末装置2と通信するためのサーバ通信手段33と、を備えている。また、サーバ装置3として、ディスプレイや、例えばキーボード、マウス等により構成される操作部が設けられる構成としてもよい。
サーバ記憶手段31には、サーバ装置3の全体動作を制御するためのOS(Operating System)や、各種プログラム、各種データが記憶される。
また、サーバ記憶手段31は、本発明の記憶手段と機能し、ルート紹介情報を生成するための地図を記憶する。この地図には、端末装置2から送信された移動ルートを重畳させるための道路を示す道路情報や交差点等を示す道路リンク情報等を備えている。
さらに、サーバ記憶手段31は、移動ルート上のマスク地点をマスクするためのマスク画像を記憶する。
サーバ制御手段32は、サーバ記憶手段31に記憶される各種プログラムを読み込んで実行することにより、図1に示すように、情報取得手段321、ルート取得手段322、マスク地点取得手段323、マスク画像設定手段324、ルート紹介情報生成手段325、及びルート公開手段326として機能する。
情報取得手段321は、本発明のユーザー位置取得手段としても機能する。情報取得手段321は、端末装置2から送信されるルート公開要求を受け付ける。すなわち、情報取得手段321は、端末装置2から端末位置(ユーザー端末の位置)、測位時刻、測位精度、マスク条件を取得する。
ルート取得手段322は、端末位置及び測位時刻に基づいて、端末位置の推移状態を検出する。そして、検出した端末位置の推移状態を移動ルートとして取得する。
マスク地点取得手段323は、マスク条件に基づいて、移動ルート上におけるマスク対象となるマスク地点を取得する。
マスク画像設定手段324は、測位精度に基づいて、マスク地点をマスクするためのマスク画像のサイズ及び形状を設定する。なお、マスク画像としては、地図上の所定領域を例えばハイライトメッシュ表示にし、ハイライトメッシュ表示された部分の移動ルートのみを非表示にするマスク画像を用いる。したがって、マスク画像によりマスクされた部分は、移動ルートが表示されず、ハイライトメッシュ表示を透過して地図上の道路や線路、施設等の情報は表示される表示状態となる。
ルート紹介情報生成手段325は、移動ルートをネットワーク上で公開するためのルート紹介情報を生成する。
ルート公開手段326は、生成されたルート紹介情報をネットワーク4上で閲覧可能な状態に公開する。つまり、ルート公開手段326は、ネットワーク4に接続される外部機器(端末装置2を含む)から、ルート紹介情報を閲覧する旨の要求情報を受け付けると、そのルート紹介情報を要求情報の送信元に送信する。これにより、外部機器は、例えばインターネット閲覧用のソフトウェア等により、ルート紹介情報を閲覧することが可能となる。
[ルート公開システム1におけるルート公開処理]
次に、上述したようなルート公開システム1におけるルート公開処理について、図面に基づいて説明する。
図2は、本実施形態のルート公開システム1におけるルート公開処理を示すフローチャートである。
図2に示すように、本実施形態のルート公開システム1において、移動ルートを有するルート紹介情報をネットワーク4上で閲覧可能に表示させるためには、まず、端末装置2により、移動ルートを生成するための端末位置を取得する処理が実施される。
具体的には、端末装置2の端末位置検出手段251は、測位手段22を制御して、測位処理を実施する(S101)。測位処理では、端末位置検出手段251は、例えば一定周期間隔で、端末装置2の現在の端末位置を取得させ、さらに、端末位置が取得された測位時刻を検出する。
そして、端末位置検出手段251は、端末位置及び測位時刻を関連付けた位置推移情報を生成し、順次端末記憶手段24に蓄積して記憶する。
また、測位手段22は、上述した様に、測位処理を実施した測位用装置により測位精度が異なる。したがって、本実施形態では、S101の処理が実施されている間、測位精度検出手段252は、測位処理に用いた測位用装置を検出し、その測位用装置に対応する測位精度(測位誤差)を検出する(S102)。また、測位精度検出手段252は、検出した測位精度を、位置推移情報に関連付けて記憶する。
次に、端末位置検出手段251は、ユーザーの操作により測位を終了させる旨が入力されたか否かを判定する(S103)。S103において、測位を終了させる旨の入力がない場合(「No」と判定された場合)は、S101の処理に戻る。一方S103において、測位を終了させる旨の入力があった場合(「Yes」と判定された場合)、測位手段22による測位処理を終了させる(S104)。なお、測位処理により検出された端末位置のうち、最初に検出された端末位置を始点とし、ユーザーの操作に基づいて測位を終了する旨が入力された際の端末位置を終点とする。
この後、マスク条件取得手段253は、端末記憶手段24に記憶されているマスク条件を取得する(S105)。なお、端末記憶手段24に記憶されているマスク条件を読み込む例を示すが、これに限られず、例えば、ルート公開処理を実施する毎にユーザーにより入力されたマスク条件を取得する処理をしてもよい。
このマスク条件は、サーバ装置3において、マスク地点を設定するための条件であり、例えば始点、終点をマスク地点とする旨や、端末位置が所定の待機時間以上の間推移しなかった地点をマスク地点とする旨、ユーザーにより指定された地点をマスク地点とする旨等の条件が設定されている。
また、マスク条件として、ユーザーにより指定された地点をマスク地点とする旨が設定されている場合、マスク条件取得手段253は、例えば端末記憶手段24に記憶された地図上にS101により取得された端末位置に基づく移動ルートを表示させたルート地図を、ディスプレイ21に表示させて、マスク地点の指定を促す表示をディスプレイ21に表示させる。なお、端末記憶手段24に地図が記憶されていなくてもよく、この場合、ネットワーク4を介してサーバ装置3等から地図を取得すればよい。そして、例えば、ユーザーの操作により、移動ルート上の所定地点が選択されると、マスク条件取得手段253は、選択された地点をマスク地点とする旨のマスク条件を生成する。
その他、マスク条件としては、ユーザーが予め設定した登録地点(例えば、ユーザーの自宅や勤務先、通学先、知人宅等を示す地点)をマスク地点とする旨が設定されていてもよい。
次に、情報送信手段254は、端末記憶手段24に蓄積された位置推移情報及び測位精度、マスク条件、及びユーザーを識別するユーザー情報を関連付けたルート公開要求を生成し、サーバ装置3に送信する(S106)。
なお、ユーザー情報としては、ユーザーを識別するためのユーザーIDや、当該ユーザーIDに対するパスワード等を含む。また、ルート公開要求としては、移動ルート、マスク地点の他、ユーザーのコメント等、ルート紹介情報に掲載する各種情報や、ルート紹介情報のレイアウト情報が含まれていてもよい。
サーバ装置3は、S106で情報取得手段321により送信されたルート公開要求を受信(取得)する(S201)。
そして、ルート取得手段322は、S201で取得した位置推移情報に基づいて、時系列に沿った端末位置の推移状態を検出し、移動ルートとして取得する(S202)。
また、マスク地点取得手段323は、S201で取得したマスク条件に基づいて、マスク地点を取得(特定)する(S203)。
例えば、マスク条件として、始点、終点をマスク地点とする旨の条件がある場合、S202で取得した移動ルート上の始点及び終点をマスク地点とする。
また、マスク条件として、所定時間以上端末位置が推移しなかった場合にその端末位置(立ち止まり位置)をマスク地点とする旨の条件がある場合、マスク地点取得手段323は、位置推移情報の端末位置及び測位時刻を参照して、立ち止まり位置を検出し、マスク地点として取得する。
その他、マスク条件に基づいて、ユーザーにより指定された地点や、所定の登録地点がある場合、当該地点をマスク地点として取得する。
次に、マスク画像設定手段324は、マスク画像のサイズ及び形状を設定する(S204)。
このマスク画像の形状としては、容易にマスク地点を特定されないような複雑な形状の画像が好ましく、例えば、本実施形態では矩形状の画像を用いる。また、ルート紹介情報生成手段325は、S201で取得した測位手段22の測位精度に基づいて、マスク画像の画像サイズを変更する。ここで、ルート紹介情報生成手段325は、GPS装置の測定精度が高い場合に、マスク画像M(図4参照)のサイズを大きくし、測定精度が低い場合に、マスク画像Mのサイズを小さくする。より具体的には、ルート紹介情報生成手段325は、測位精度である誤差距離の逆数に基づいた倍率で、マスク画像のサイズを設定する。例えば、基地局測位装置により測位処理が実施された場合では、誤差距離が50mと検出される。この場合、Kを係数として、例えば1辺が(K/50)mのサイズのマスク画像を設定する。また、GPS装置により測位処理が実施された場合では、誤差距離が5mであると検出される。この場合、1辺が(K/5)mのサイズのマスク画像を設定する。
なお、マスク画像のサイズや形状の設定方法としては、これに限定されない。例えば、マスク画像設定手段324は、マスク地点から移動ルートに沿った所定の距離の部分を、測位誤差を半径とした円でなぞった太線部を設定し、その太線部が含まれるように、サイズ及び形状を設定した矩形状のマスク画像を設定してもよい。この場合、マスク地点近傍において、移動ルートが複雑に湾曲している場合であっても、確実にマスク地点近傍の移動ルートの所定範囲を覆うマスク画像を設定することができる。また、マスク画像の中心点がマスク地点と一致する可能性が低く、マスク地点の推測を困難にし、より確実に個人情報を保護することができる。
この後、ルート紹介情報生成手段325によりルート紹介情報を生成する。
図3は、地図上に移動ルートを重畳させた、ルート地図の一例を示す図である。図4は、ルート紹介情報生成手段325により生成されるルート紹介情報のマスク付ルート地図(ルート紹介情報)の一例を示す図である。
具体的には、ルート紹介情報生成手段325は、S201により取得した移動ルートを含む範囲の地図をサーバ記憶手段31から読み出す(S205)。
次に、ルート紹介情報生成手段325は、読み出した地図上に、S201により取得した移動ルートを重畳させたルート地図を生成する(S206)。
この段階において生成されるルート地図は、図3に示すように、地図上に単に移動ルートが重畳された地図となる。このルート地図では、例えば、移動ルートの始点(図3において「S」により表示される地点)や終点(図3において「G」により表示される地点)の他、端末装置2を携帯するユーザーが立ち止った地点(図3において「×」により表示される地点)等が、地図上に表示されることになる。このようなルート地図がインターネット等のネットワーク4上に公開されると、例えば、始点や終点によりユーザーの自宅や勤務先、通学先等が特定される可能性があり、立ち止まった地点から、知人宅等のユーザーがよく通う地点を特定される可能性が生じる。したがって、個人情報の保護の観点から、図3に示すようなルート地図を、例えば不特定多数の人が閲覧可能なネットワーク4上に公開することは好ましくない。
これに対して、ルート紹介情報生成手段325は、更に、ルート地図上にマスク画像Mを重畳させたマスク付ルート地図を含むルート紹介情報を生成する(S207)。
これには、ルート紹介情報生成手段325は、移動ルート上で、S203により取得したマスク地点に対して、S204により設定されたマスク画像Mを重畳させたマスク付ルート地図を生成する。このマスク付ルート地図では、図4に示すように、マスク地点近傍にハイライトメッシュ表示のマスク画像Mが重畳され、マスク画像M内の移動ルートが非表示になる。また、マスク画像Mに重畳された領域でも、地図上の地形(道路や線路、施設等)は、ハイライトメッシュ表示を透過して表示される。
そして、ルート紹介情報生成手段325は、生成したマスク付ルート地図が掲載されたルート紹介情報を生成する。このルート紹介情報は、例えば所定のアプリケーションプログラムにより閲覧可能となるプログラム言語(例えばHTML言語等)により記述され、所定位置にマスク付ルート地図を表示するタグ、又はマスク付ルート地図が埋め込まれた情報である。なお、マスク付ルート地図自身をルート紹介情報としてもよい。
この後、ルート公開手段326は、他の外部機器より、ルート紹介情報の閲覧を要求する要求情報を受信すると、その要求情報の対象となるルート紹介情報を要求情報の送信元の外部機器に送信する。つまり、ルート公開手段326は、ネットワーク4上でルート紹介情報を閲覧可能に公開する(S208)。
[第一実施形態の作用効果]
本実施形態のルート公開システム1のサーバ装置3は、ルート取得手段322により、端末装置2から送信された端末位置の推移状態に基づいて移動ルートを取得する。そして、マスク地点取得手段323は、端末装置2から送信されたマスク条件に基づいて、移動ルート上の所定のマスク地点を取得する。そして、ルート紹介情報生成手段325は、サーバ記憶手段31から地図を読み出し、読み出した地図上に移動ルートを重畳させ、かつ、移動ルート上のマスク地点に対してマスク画像Mを重畳させたマスク付ルート地図を含むルート紹介情報を生成する。この後、ルート公開手段326は、ネットワーク4上に生成されたルート紹介情報を公開する。
このため、ネットワーク4に接続された他の外部機器からルート紹介情報を閲覧すると、マスク地点に対してマスク画像Mが重畳された状態の移動ルートが表示されることになる。したがって、マスク地点として、移動ルートの始点や終点、立ち止まり地点等のユーザーの個人情報を特定しやすい地点が指定されていることで、これらのマスク地点が特定されにくくなる。これにより、移動ルートから個人情報が特定される不都合を防止することができる。
また、移動ルート上の所定範囲を画像編集により削除したり変更したりすることがないため、ユーザーが設定した移動ルートを正確にネットワーク4上に公開させることができる。例えば、20kmを移動した移動ルートを公開した場合に、18kmしか移動していないような移動ルートが公開されるような不都合を回避することができる。
本実施形態では、ルート取得手段322は、端末装置2に設けられた測位手段22により検出された端末位置の推移状態に基づいて、移動ルートを取得する。
このため、端末装置2を携帯するユーザーが実際に移動した移動ルートをネットワーク4上に公開することができ、ユーザーの行動に基づいた正確な行動履歴を公開することができる。
本実施形態では、端末装置2は、測位手段22の測位精度を検出する測位精度検出手段252を備え、ルート紹介情報生成手段325は、検出された測位精度に応じたサイズのマスク画像Mを生成する。例えば、測位手段22の誤差距離を検出し、その逆数に基づいた倍率のサイズでマスク画像Mをマスク地点に重畳させる。
これにより、測位手段22の測位精度が高い場合には、サイズの大きいマスク画像が重畳されることになり、サイズの大きいマスク画像により個人情報の特定がより困難となり、より確実に個人情報を保護することができる。一方、測位手段22の測位精度が低い場合には、誤差の影響で所定地点を正確に特定することが困難となるので、サイズの小さいマスク画像を重畳させる。この場合、マスクされていない移動ルートの領域が大きくなり、より精度の高い移動ルートの公開が可能となる。
また、上述したように、マスク画像設定手段324により、マスク地点から移動ルートに沿った所定の距離の部分を、測位誤差を半径とした円でなぞった太線部を設定し、その太線部が含まれるように、サイズ及び形状を設定した矩形状のマスク画像を設定する処理をしてもよい。この場合、ルート紹介情報生成手段325により生成されたマスク付ルート地図において、マスク地点近傍で移動ルートが複雑に湾曲している場合でも、確実にマスク地点近傍の移動ルートをマスク画像で覆うことができる。また、このようなマスク画像Mを重畳させる場合では、マスク画像の中心点(重心点)が、マスク地点と一致しないので、マスク画像の重畳範囲からマスク地点を推測することが困難となり、より確実に個人情報を保護することができる。
本実施形態では、マスク地点取得手段323は、マスク条件として、始点及び終点が設定されている場合、移動ルート上の始点及び終点をマスク地点として取得し、ルート紹介情報生成手段325は、移動ルートの始点及び終点にマスク画像を重畳させる。
移動ルート上の始点や終点は、ユーザーの自宅や勤務先、通学先等、ユーザーの行動の基点となる可能性が高い。これに対して、これらの終点や始点をマスクすることで、効果的に個人情報を保護することができる。
また、本実施形態では、マスク地点取得手段323は、マスク条件として、端末位置が所定時間同一位置から推移しない場合に、その地点をマスク地点として取得する。
端末位置が所定時間以上の間、1つの地点から移動しない場合は、ユーザーがその地点で立ち止まっていることを示す。このような場所は、ユーザーが頻繁に立ち寄る施設や、知人宅等である可能性が高く、これらをルート上に表示させると、ユーザーが特定される等の不都合が生じる場合がある。これに対して、本実施形態では、このような立寄地点に対してもマスク画像を重畳させることで、個人情報が特定される不都合を回避することができる。
さらに、本実施形態では、マスク地点取得手段323は、移動ルートのうち、ユーザーの操作手段23の操作により指定された所定地点をマスク地点として取得する。
これにより、移動ルートの始点や終点、立ち止まり点以外の地点で、ユーザーの個人情報が特定される可能性がある地点が存在する場合でも、これらの地点をマスクすることができ、個人情報を保護することができる。
[第二実施形態]
次に、本発明に係る第二実施形態について以下説明する。
上述した第一実施形態では、端末装置2から、S106において始点から終点までの位置推移情報が送信され、ルート取得手段322は、受信した始点から終点までの位置推移情報に基づいて、移動ルートを取得した。これに対して、第二実施形態では、端末装置2は、測位手段22による端末位置が取得されると、リアルタイムでその端末位置をサーバ装置3に送信する点で上記第一実施形態と相違する。すなわち、本実施形態では、リアルタイムで、端末装置2の移動ルートに関するルート紹介情報をネットワーク4上で公開する。
なお、本実施形態のルート公開システム1は、上記第一実施形態と同様の構成を有するため、図1に基づいて、本実施形態の概要について説明し、第一実施形態と同様の構成については、ここでの説明は省略する。
図5は、本実施形態におけるルート公開処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、端末装置2は、ユーザーの操作手段23の操作により、リアルタイムでの移動ルートを反映させたルート紹介情報の公開を実施する旨の入力を受け付けると、まず、マスク条件取得手段253により、マスク条件を取得する(S111)。このS111では、マスク条件取得手段253は、第一実施形態におけるS105の処理と同様に、例えば端末記憶手段24に記憶されたマスク条件の読み出し等によりマスク条件を取得するとともに、さらに、後に実施するS101により検出される端末位置、すなわち、端末装置2の現在位置をマスク地点とするマスク条件として取得する。
この後、情報送信手段254は、S111により取得したマスク条件をサーバ装置3に送信する(S112)。また、サーバ装置3の情報取得手段321は、S112により送信されたマスク条件を受信し(S211)、サーバ記憶手段31に記憶する。
この後、端末装置2は、第一実施形態におけるS101及びS102の処理を実施する。すなわち、端末位置検出手段251は、測位手段22を制御して端末位置を検出して測位時刻を取得する。また、測位精度検出手段252は、測位手段22の測位精度を検出する。なお、S101において測位時刻を取得する例を示すが、これに限定されず、サーバ装置3において、端末装置2から端末位置が送信された時刻を測位時刻として取得してもよい。
そして、S101及びS102の後、情報送信手段254は、取得した端末位置、測位時刻、及び測位精度をサーバ装置3に送信する(S113)。つまり、端末装置2は、端末位置検出手段251により検出された端末位置をリアルタイムでサーバ装置3に送信する。
一方、サーバ装置3の情報取得手段321は、S113により送信された端末位置を取得すると(S212)、第一実施形態と同様に、S202からS208の処理を実施する。
図6は、第二実施形態におけるルート紹介情報に含まれるマスク付ルート地図の一例を示す図である。
本実施形態では、リアルタイムで送信される端末位置に基づいて移動ルートが取得されるため、ルート紹介情報生成手段325は、図6に示すように、リアルタイムで端末装置2の端末位置及び移動ルートを地図上に表示させることになる。
また、S111により、現在の端末位置をマスク地点とするマスク条件が設定されるので、移動ルートの進行方向最先端部は、マスク地点になる。したがって、本実施形態では、図6に示すように、端末装置の現在の位置にもマスク画像が重畳されることになる。この図6において、M1は、始点に対応して重畳されたマスク画像であり、M2は、端末装置2が所定時間以上、同一の端末位置から推移しなかった際に重畳されたマスク画像である。また、M3は、端末装置2の現在位置に対応するマスク画像である。
そして、端末装置2は、S113の後、ユーザーの操作手段23の操作により、測位処理を終了させるか否かを判定する(S103)。S103において、例えばユーザーの操作がない場合は、測位処理を継続するとして、S101の処理に戻る。
一方、S103において、ユーザーの操作により、測位を終了させる旨の入力を受け付けた場合、処理を終了させる。
[第二実施形態の作用効果]
本実施形態では、端末装置2は、端末位置検出手段251により端末位置が検出されると、その端末位置をサーバ装置3に送信し、サーバ装置3のルート取得手段322は、取得した端末位置に基づいて、リアルタイムで移動ルートを取得する。これにより、現在のユーザーの移動ルートをリアルタイムでネットワーク4上に公開することができる。
このような構成では、編集等の画像処理が実施されていない信頼できる移動ルートを公開することができ、ルート公開システム1を利用する他のユーザーの興味をさらに惹きつけることが可能となる。
また、リアルタイムで移動ルートを公開すると、移動ルートの進行方向の最先端部が現在の端末装置2の位置として特定される可能性がある。これに対して、本実施形態では、S111において、S101により検出される端末位置をマスク地点とする旨のマスク条件として設定する。したがって、ルート紹介情報が有するマスク付ルート地図は、図6に示すように、移動ルートの進行方向最先端部にマスク画像M3が重畳されることになり、端末装置2の現在位置からユーザーが特定される不都合を回避することができる。
[第三実施形態]
次に、本発明に係る第三実施形態について以下に説明する。
上述した第一実施形態では、マスク地点に重畳させるマスク画像として、矩形状のマスク画像を、測位手段22の測位精度に応じたサイズに変形させて重畳させる例を示した。これに対して、第三実施形態では、マスク画像として、マスク地点を含む所定の行政区分をマスクする点で相違する。
なお、本実施形態のルート公開システム1は、上記第一実施形態と略同様の構成を有するため、図1に基づいて、本実施形態の概要について説明し、第一実施形態と同様の構成については、ここでの説明は省略する。
本実施形態では、サーバ装置3のサーバ制御手段32は、サーバ記憶手段31に記憶されたプログラムを読み込み実行することで、さらに、地点区分特定手段として機能する。
また、サーバ記憶手段31に記憶される地図は、地図上の所定地点に対する行政区分を示す地域メッシュが記憶されている。
そして、本実施形態では、図2におけるS203において、マスク地点が取得されると、マスク画像設定手段324は、測位精度に基づいて、マスクする行政区分を特定する。
具体的には、マスク画像設定手段324は、S201で取得したマスク地点が属する住所を特定し、当該住所を住所表記の階層構造に基づいて、マスク地点に対応する行政区分を複数に分類する。例えば、住所が「A県B市C町D丁目」である場合、「A県」、「B市」、「C町」、「D丁目」といった行政区分の各階層を取得する。
そして、マスク画像設定手段324は、マスク地点を中心とし、測位誤差を半径とした円範囲と、各行政区分に対応する地域メッシュとを比較して、前記円範囲を包含する例えば最小の行政区分をマスク対象区分として特定する。そして、マスク画像設定手段324は、特定したマスク対象区分をマスクするマスク画像を設定する。
例えば、マスク地点が属する行政区分として、「A県」、「B市」、「C町」、「D丁目」が特定され、円範囲を包含する行政区分が、「A県」、「B市」、「C町」である場合、「C町」をマスク対象区分とし、「C町」の地域メッシュ全体をマスクするマスク画像を設定する。
図7は、本実施形態におけるマスク付ルート地図の一例を示す図である。
マスク画像設定手段324による上記の処理の後、ルート紹介情報生成手段325は、S207の処理において、地図上のマスク地点に、マスク画像設定手段324により設定されたマスク画像を重畳させる。これにより図7に示すように、マスク地点が属する所定の行政区分(マスク対象区分)がマスクされたマスク付ルート地図が生成される。なお、図7では、移動ルートにおける始点及び終点が属する行政区分をマスク画像Mによりマスクした例を示すが、第一実施形態と同様に、立ち止まり点等に対しても同様に行政区分をマスクするマスク画像Mを重畳させてもよい。また、第二実施形態のようなリアルタイムで取得される移動ルートをルート紹介情報により公開するシステムにも適用することができ、この場合でも同様に、取得したマスク地点が属する所定階層の行政区分にマスク画像を重畳させればよい。
なお、本実施形態では、マスク対象区分として、円範囲を包含する最小の行政区分を特定する例を示すが、これに限定されず、例えば、移動ルートの全長等に基づいて、他の行政区分をマスク対象区分としてもよい。例えば、都道府県を介して移動する移動ルート等では、例えば市町村区レベルや都道府県レベルの地域メッシュをマスクする構成としてもよい。
[第三実施形態の作用効果]
本実施形態では、ルート紹介情報生成手段325は、マスク地点が属する行政区分をマスクするマスク画像を地図上に重畳させる。これにより、ユーザーの個人情報に関する地点をより確実にマスクすることができ、より確実に個人情報を保護することができる。
つまり、マスク地点に対して矩形や円形等のマスク画像を重畳させる場合、マスク画像が重畳している領域からマスク地点を予想可能な場合がある。例えば、会社等の敷地面積が大きい施設をマスク地点とする場合、第一及び第二実施形態のマスク画像では、マスク地点を示す施設を完全にマスク画像で隠すことができない場合や、マスク地点を示す施設のみにマスク画像が重畳される場合がある。このような場合、マスク画像が重畳されていても、マスク地点を容易に推測可能となる。これに対して、本実施形態では、マスク地点が属する行政区分全体がマスクされるため、敷地面積が大きい地点であっても、それ以上の範囲をマスクするマスク画像を用いて、マスク地点をマスクすることができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で、以下に示される変形をも含むものである。
例えば、上記第一から第三実施形態では、ルート取得手段322は、測位手段22により測位された端末位置の推移状態から、移動ルートを取得する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、端末装置からサーバ装置に記憶された地図を端末装置のディスプレイに表示させ、ルート取得手段は、ユーザーにより指定された始点、終点、及び始点及び終点を結ぶ移動ルートを移動ルートとして取得してもよい。
また、ユーザーにより指定された始点、及び終点が、端末装置からサーバ装置に送信され、サーバ装置において、始点から終点までの移動ルートを検索し、ルート取得手段は、検索されたルートを移動ルートとして取得するものであってもよい。
上記各実施形態において、測位手段22として、複数の測位用装置が設けられ、測位精度検出手段252は、測位手段22の測位精度として、用いられた測位用装置に対して予め設定された測位精度(測位誤差)を検出するとしたが、これに限定されない。例えば、測位手段22として、例えばGPS装置において、GPS衛星からの衛星信号の信号強度を検出し、信号強度に対して予め設定された測位精度を取得するものであってもよい。GPS装置以外の測位用装置を用いる場合でも同様であり、アクセスポイントや基地局等から電波の強度を検出し、検出された電波強度に対応した測位精度を取得するものであってもよい。
上記各実施形態では、マスク地点取得手段323は、マスク条件に基づいてマスク地点を取得し、ルート紹介情報生成手段325により、マスク地点の近傍の移動ルートをマスクするマスク付ルート地図を生成する例を示したが、更に、サーバ装置3は、設定されたマスク地点をマスク対象から解除するマスク解除手段を備える構成としてもよい。
このようなマスク解除手段は、例えば端末装置2から、所定のマスク地点のマスク画像を外す旨の要求を受け付けると、そのマスク地点のマスク画像をルート紹介情報のマスク付ルート地図から除去する。これにより、所定の地点に所定時間以上滞在したが、その地点が特に個人を特定するような地点ではない場合、当該地点のマスクを外すことで、移動ルート上のマスクされる領域を少なくでき、精度のよい移動ルートをネットワーク4上に公開することができる。また、所定の地点に所定時間以上滞在したが、その地点がネットワーク4上で宣伝したい地点である場合もある。このような場合でも、マスク解除手段が端末装置2からの要求に基づいてマスク画像を除去することで、宣伝対象の地点を表示させることができる。
上記第一及び第二実施形態では、矩形状のマスク画像を、測位手段22の測位精度に基づいたサイズで表示させる例を示し、第三実施形態では、測位手段22の測位精度に基づいて、マスク地点が属するマスク対象区分を特定してそのマスク対象区分をマスクするマスク画像を用いる例、つまり、測位手段22の精度に応じて、異なるサイズのマスク画像が用いられる例を示した。
これに対して、マスク画像として、例えばサイズや形状が一定のマスク画像を重畳させる構成としてもよい。この場合、ルート紹介情報生成手段は、マスク地点と、マスク画像の重心位置との相対位置関係を例えばマスク付ルート地図を生成する度に異ならせる等の処理をする。これにより、マスク画像のうちのどこがマスク地点であるかが、マスク付ルート地図によって異なってくるため、マスク画像に基づいてマスク地点を推測することが困難となり、個人情報が特定される不都合を回避することができる。
また、マスク付ルート地図に用いるマスク画像として、ユーザーの操作に基づいて用いる選択可能な構成としてもよい。例えば、始点、終点に対してマスク地点の行政区分に基づいたマスク画像を用い、立ち止まり点に対して矩形状のマスク画像を用いるなどしてもよい。
上記各実施形態では、サーバ装置3が本発明のルート公開装置を構成する例を示したが、これに限定されない。例えば、端末装置を本発明のルート公開装置の一部として機能させてもよい。この場合、端末装置の端末制御手段が、端末記憶手段に記憶されるプログラムを読み込み実行することで、ルート取得手段、測位精度検出手段、マスク地点取得手段、マスク画像設定手段、及びルート紹介情報生成手段として機能する構成としてもよい。
このような構成では、端末装置単体により、移動ルートの取得処理、マスク地点の取得処理、マスク画像の設定処理、ルート地図及びマスク付ルート地図の生成処理、ルート紹介情報の生成処理を行い、生成されたルート紹介情報をサーバ装置に送信する。この場合、サーバ装置は、ルート紹介情報をネットワーク上で公開する処理のみ実施すればよい。
さらには、ルート紹介情報を公開するネットワークとして、限られた環境のネットワークを用いる場合、端末装置同士の通信によるネットワークを構築してもよく、この場合、サーバ装置が設けられず、端末装置を本発明のルート公開装置とすることもできる。
この場合、端末装置の端末制御手段が、端末記憶手段に記憶されるプログラムを読み込み実行することで、ルート取得手段、GPS精度検出手段、マスク地点取得手段、ルート紹介情報生成手段、及びルート公開手段として機能する。そして、ルート紹介情報を公開する第一の端末装置は、同じネットワークを構築する第二の端末装置からルート公開情報の閲覧を要求されると、第二の端末装置にルート紹介情報を送信する。
この構成では、例えばSNSサービスにおけるフレンド同士等の限られた範囲で移動ルートの公開を行う場合で、かつ、相手に個人情報を知られたくない場合等に適用することができる。
そして、上記各実施形態において、サーバ制御手段32が、サーバ記憶手段31に記憶されたプログラムを読み込んで実行することで、情報取得手段321、ルート取得手段322、マスク地点取得手段323、マスク画像設定手段324、ルート紹介情報生成手段325、及びルート公開手段326として機能する例を示したが、これに限定されない。例えば、上記のような各種機能のうちいずれか又は全部が、ICチップ等のハードウェアにより構成されるものであってもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
1…ルート公開システム、2…端末装置、3…サーバ装置(ルート公開装置)、4…ネットワーク、22…測位手段、24…端末記憶手段、25…端末制御手段、26…端末通信手段、31…サーバ記憶手段、32…サーバ制御手段、33…サーバ通信手段、251…端末位置検出手段、252…測位精度検出手段、253…マスク条件取得手段、254…情報送信手段、321…情報取得手段(ユーザー位置取得手段)、322…ルート取得手段、323…マスク地点取得手段(地点取得手段)、324…マスク画像設定手段、325…ルート紹介情報生成手段、326…ルート公開手段。

Claims (8)

  1. 地図上でのユーザーの移動ルートをネットワーク上で閲覧可能に公開するルート公開装置であって、
    ユーザー端末の位置を取得するユーザー位置取得手段と、
    前記移動ルートを取得するルート取得手段と、
    前記移動ルート上の所定の地点を取得する地点取得手段と、
    前記地図上に前記移動ルートを重畳させ、かつ、前記移動ルートのうち前記地点取得手段により取得された前記地点をマスクするマスク画像を重畳させたルート紹介情報を生成するルート紹介情報生成手段と、
    前記ルート紹介情報をネットワーク上で閲覧可能に公開するルート公開手段と、
    を備え
    前記ルート取得手段は、時間経過に伴って変化する前記ユーザー端末の位置の軌跡に基づいて、前記移動ルートを取得し、
    前記ルート紹介情報生成手段は、前記ユーザー端末の位置の検出精度に基づいたサイズの前記マスク画像を前記移動ルート上の前記地点に重畳させる
    ことを特徴とするルート公開装置。
  2. 請求項1に記載のルート公開装置において、
    前記ルート紹介情報生成手段は、前記地点が属する行政区分を覆う前記マスク画像を前記移動ルート上の前記地点に重畳させる
    ことを特徴とするルート公開装置。
  3. 請求項1に記載のルート公開装置において、
    前記ルート紹介情報生成手段は、前記地点を含む矩形領域を覆う前記マスク画像を前記移動ルート上の前記地点に重畳させる
    ことを特徴とするルート公開装置。
  4. 請求項1から請求項のいずれかに記載のルート公開装置において、
    前記地点取得手段は、前記移動ルートの始点及び終点を前記地点として取得する
    ことを特徴とするルート公開装置。
  5. 請求項1から請求項のいずれかに記載のルート公開装置において、
    前記地点取得手段は、ユーザーにより入力された前記移動ルート上の所定地点を、前記地点として取得する
    ことを特徴とするルート公開装置。
  6. 請求項1から請求項のいずれかに記載のルート公開装置において、
    記地点取得手段は、前記ユーザー端末の位置が所定時間以上変化しなかった場合に、当該ユーザー端末の位置を前記地点として取得する
    ことを特徴とするルート公開装置。
  7. 請求項1から請求項のいずれかに記載のルート公開装置において、
    記ルート取得手段は、時間経過に伴って変化する前記ユーザー端末の位置の軌跡に基づいた前記移動ルートをリアルタイムで取得し、
    前記ルート紹介情報生成手段は、前記移動ルートのうち、前記ユーザー端末の現在位置に前記マスク画像を重畳させる
    ことを特徴とするルート公開装置。
  8. コンピューターにより、地図上でのユーザーの移動ルートをネットワーク上に公開するルート公開方法であって、
    前記コンピューターは、
    ユーザー端末の位置を取得するユーザー位置取得ステップと、
    移動ルートを取得するルート取得ステップと、
    前記移動ルート上の所定の地点を取得する地点取得ステップと、
    記憶手段に記憶された地図を読み出し、当該地図上に前記移動ルートを重畳させ、かつ、前記移動ルートのうち前記地点取得ステップにより取得された前記地点をマスクするマスク画像を重畳させたルート紹介情報を生成するルート紹介情報生成ステップと、
    前記ルート紹介情報をネットワーク上で閲覧可能に公開するルート公開ステップと、
    を実施し、
    前記ルート取得ステップにおいて、時間経過に伴って変化する前記ユーザー端末の位置の軌跡に基づいて、前記移動ルートを取得し、
    前記ルート紹介情報生成ステップにおいて、前記ユーザー端末の位置の検出精度に基づいたサイズの前記マスク画像を前記移動ルート上の前記地点に重畳させる
    ことを特徴とするルート公開方法。
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