JP6450098B2 - 匿名化装置、匿名化方法及び匿名化プログラム - Google Patents
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Description
しかしながら、従来技術では、軌跡データの精度を落とすことにより匿名化されていたため、データの精度に起因して軌跡データの活用先が限定されていた。また、精度が低下したとしても、個人が特定される問題は依然として残っていた。
図1は、本実施形態に係る匿名化装置1の機能構成を示す図である。
匿名化装置1は、サーバ装置又はパーソナルコンピュータ等の情報処理装置(コンピュータ)であり、記憶部10及び制御部20の他、各種データの入出力デバイス等を備える。
また、制御部20は、収集部21と、生成部22と、変更部23とを備える。
ここで、グラフのノードとする構成単位は、個々の地点、又は2つの地点間の移動ベクトルである。以下、本実施形態では、移動ベクトルをノードとする場合を説明する。
あるユーザが地点a、b、c、d、eの順に移動したことを示す軌跡データが得られた場合、生成部22は、この軌跡データ各地点間の移動を示すベクトル(a→b、b→c、c→d、d→e)に分割し、これらのベクトルの連結として軌跡を表現する。
ここで、有向グラフのリンクは、ベクトル間を遷移したユーザの人数又は延べ人数等で表される遷移の頻度に応じて遷移確率として定義される。
グループA、B、C、D、E、Fは、遷移確率が付与された有向リンクにより連結されている。
このように、遷移確率によってノードが連結されることにより、人数情報が失われるので、弱い匿名化が実現される。
所定の規則は、例えば、次の(1)〜(3)のいずれか又はその組み合わせが採用される。
(2)変更部23は、遷移確率を、第1の閾値の範囲で増減させる。
(3)変更部23は、遷移確率が第2の閾値以下の偽のリンクを追加する。
グループFからグループEへの遷移確率が「1.0」であった場合、「b→d」から「d→a」に必ず遷移することが把握されるため、変更部23は、匿名化のために、このリンクを削除する。
グループAからは、グループB又はグループFへの遷移があり得る。変更部23は、これらの遷移確率について、実際の値(「0.6」及び「0.4」)を所定量だけ増減して偽の値(例えば、双方「0.5」)とすることで、匿名化を行う。
グループAからは、グループB又はグループFへの遷移があり得る。変更部23は、さらに、グループAからグループGへ所定の遷移確率で偽のリンクを追加することにより、匿名化を行う。なお、追加したリンクの元(グループA)から他のグループ(グループB及びグループF)へ遷移する遷移確率は、追加したリンクの遷移確率に応じて調整される。
この結果、匿名化装置1は、個々のユーザの移動履歴がトレースされることによるプライバシ侵害の虞を低減できる。
軌跡データ1(a→b→c→d→e)及び軌跡データ2(f→b→c→g→h)は、共に構成単位である移動ベクトル「b→c」を有している。そこで、データ提供者は、この同一の移動ベクトル以降の軌跡を互いに入れ替え、それぞれ「a→b→c→g→h」及び「f→b→c→d→e」として、匿名化装置1へ提供する。
10 記憶部
20 制御部
21 収集部
22 生成部
23 変更部
Claims (9)
- ユーザの軌跡データを収集する収集部と、
軌跡データに含まれる構成単位をノードとし、前記ノード間のリンクを、前記構成単位の遷移確率として定義した有向グラフを生成する生成部と、
前記遷移確率の少なくとも一部に、所定の規則に従ってノイズを入れ、ダミーとなる偽の値に変更する変更部と、を備える匿名化装置。 - 前記生成部は、2つの地点間の移動ベクトルを前記ノードとして前記有向グラフを生成する請求項1に記載の匿名化装置。
- 前記生成部は、地点を前記ノードとして前記有向グラフを生成する請求項1に記載の匿名化装置。
- 前記変更部は、前記遷移確率が1のリンクを削除する請求項1から請求項3のいずれかに記載の匿名化装置。
- 前記変更部は、前記遷移確率を、第1の閾値の範囲で増減させる請求項1から請求項4のいずれかに記載の匿名化装置。
- 前記変更部は、前記遷移確率が第2の閾値以下のリンクを追加する請求項1から請求項5のいずれかに記載の匿名化装置。
- 前記収集部は、同一の構成単位以降又は以前に連結されている構成単位が互いに入れ替えられた複数の軌跡データを収集する請求項1から請求項6のいずれかに記載の匿名化装置。
- コンピュータの制御部が、
ユーザの軌跡データを収集する収集ステップと、
軌跡データに含まれる構成単位をノードとし、前記ノード間のリンクを、前記構成単位の遷移確率として定義した有向グラフを生成する生成ステップと、
前記遷移確率の少なくとも一部に、所定の規則に従ってノイズを入れ、ダミーとなる偽の値に変更する変更ステップと、を実行する匿名化方法。 - 請求項8に記載の匿名化方法の各ステップを前記コンピュータに実行させるための匿名化プログラム。
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JP2014127459A JP6450098B2 (ja) | 2014-06-20 | 2014-06-20 | 匿名化装置、匿名化方法及び匿名化プログラム |
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JP2014127459A JP6450098B2 (ja) | 2014-06-20 | 2014-06-20 | 匿名化装置、匿名化方法及び匿名化プログラム |
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