JPH11150677A - 撮影装置、及び撮影装置を備える移動体の検出システム - Google Patents

撮影装置、及び撮影装置を備える移動体の検出システム

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JPH11150677A
JPH11150677A JP9318027A JP31802797A JPH11150677A JP H11150677 A JPH11150677 A JP H11150677A JP 9318027 A JP9318027 A JP 9318027A JP 31802797 A JP31802797 A JP 31802797A JP H11150677 A JPH11150677 A JP H11150677A
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JP
Japan
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photographing
data
moving object
moving
image
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Application number
JP9318027A
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English (en)
Inventor
Atsumi Tokumasu
厚美 徳升
Takayuki Nakao
高之 中尾
Shinji Nakamura
伸司 中村
Kaoru Masutani
薫 桝谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
NTT Data Group Corp
Original Assignee
NTT Data Corp
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体の現在位置が自動的に検出でき、且
つ、移動経路全体の中での移動体の現在位置が明確な画
像を自動的に生成することができるようにする。 【解決手段】 侵入物検出部91は、制御部151を通じ
てメモリ部131から読出した参照画像(移動体がない
ときの入力画像)の特徴量データと撮影データの特徴量
との差分を求める。差分が入力画像中に1個以上の移動
体が存在することを示しているか否かを判定するための
差分の閾値データ以上であれば、入力画像中に少なくと
も1個以上の移動体が存在すると判定する。各移動体の
特徴量データ、各移動体のIDデータ、及び侵入物検出
/識別ルールを制御部151を通じてメモリ部131から
読出して入力画像中の移動体を識別し、識別した移動体
のIDデータを制御部151に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の検出シス
テムの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、移動体の検出システムにおいて、
撮影画像中の移動体の存否を検出する機能を有する1台
の撮影装置のみで移動体の移動経路全体を撮影し、その
撮影した画像を上記撮影装置から映像サーバを通じて画
像送信要求を出したユーザ端末に送信するシステムが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したシ
ステムでは、上記移動体検出機能によって入力画像(撮
影データ)中の移動体の有無や、移動体が複数存在する
場合の各移動体の識別については精度良く行うことがで
きる。しかし、ユーザ端末に送信される撮影データのみ
からは、果たして移動中の移動体の現在位置が移動経路
全体のどこに位置するのかは明らかでない。
【0004】そのため、上記システムを、例えば陸上競
技のような複数の競技者(=移動体)が夫々異なる速度
で走行(=移動)する競技(=系)において各競技者の
トラック(=移動経路)上での走行中の現在位置を監視
する観戦システム等に適用するのは困難であった。
【0005】そこで、撮影現場である上述した移動経路
に、上記構成の撮影装置を操作するオペレータと、上記
撮影現場に設置された映像サーバを操作するオペレータ
とを配置する方法が検討された。この方法は、撮影装置
のオペレータが、移動中の移動体の現在位置に合せて撮
影装置を動かすことにより撮影領域を変更し、映像サー
バのオペレータが、撮影装置からの撮影データを映像サ
ーバを操作することにより移動体の現在位置が移動経路
上のどこに位置するのか明確に分るように編集するもの
である。
【0006】しかし、上記方法では、移動体の現在位置
を自動的に検出することや、移動体の現在位置が移動経
路全体のどこに位置するのかが明確な撮影データを自動
的に生成することができず、実用的でなかった。
【0007】従って本発明の目的は、移動体の現在位置
が自動的に検出でき、且つ、移動経路全体の中での移動
体の現在位置と各移動体とが明確に識別可能な画像を自
動的に生成することができるようにすることにある。
【0008】また、本発明の別の目的は、撮影装置と画
像編集装置とを備える移動体の検出システムにおいて、
各撮影装置から画像編集装置へのデータ伝送量を可能な
限り減少させることができるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
う撮影装置は、撮影した画像中から移動体の存否を検出
する第1の手段と、第1の手段が撮影画像中に移動体を
検出したとき、その撮影画像及びその撮影画像に関連す
るデータを出力する第2の手段とを備える。
【0010】この構成によれば、移動体を含んだ撮影画
像のみが関連するデータと共に出力されるから、撮影装
置からのデータ伝送量を減少させることができる。
【0011】本発明の第1の側面に係る好適な実施形態
では、撮影画像に関連するデータには、撮影を行った時
刻のデータと、移動体の識別データとが含まれる。ま
た、各撮影装置は、移動体の移動経路全体を撮影可能
で、且つ、各撮影装置の撮影領域を通過する移動体を所
定の大きさの画像に撮影可能なように複数配置される。
そして、第1の手段は、移動体が存在しないときの画像
データの特徴量と、撮影した画像の特徴量との比較結果
から、撮影した画像中の移動体の有無を検出する。特徴
量の一例として、移動体に固有の色情報が挙げられる。
【0012】本発明の第2の側面に従う移動体の検出シ
ステムは、移動経路の異なる場所を撮影する複数の撮影
装置と、各撮影装置からの撮影画像より移動体を検出す
る手段と、同じ撮影時刻に撮影された複数の撮影装置か
らの撮影画像のうちの移動体が検出された撮影画像と、
その移動体が検出された撮影画像の撮影場所を示す撮影
画像とを同一画面に編集する画像編集装置とを備える。
【0013】この構成によれば、移動体を含んだ撮影画
像のみが各撮影装置から画像編集装置に出力されるか
ら、撮影装置から画像編集装置へのデータ伝送量を減少
させることができる。また、画像編集装置は、移動体が
検出された撮影画像と、その移動体が検出された撮影画
像の撮影場所を示す撮影画像とを同一画面に編集するか
ら、移動経路全体の中での移動体の現在位置と各移動体
とが明確に識別可能な画像を自動的に生成することがで
きる。
【0014】なお、上述した移動体検出手段は、各撮影
装置に備えられており、移動体検出手段は、移動体が存
在しないときの画像データの特徴量と、撮影した画像の
特徴量との比較結果から、撮影した画像中の移動体の有
無を検出する。この特徴量の一例として、移動体に固有
の色情報が挙げられる。
【0015】本発明の第3の側面に従うプログラム記録
媒体は、移動経路の異なる場所で撮影された複数の撮影
画像より移動体を検出する過程と、同一撮影時刻に撮影
された複数の撮影画像のうちの移動体が検出された撮影
画像と、その移動体が検出された撮影画像の撮影場所を
示す撮影画像とを同一画面に編集する過程とを備える移
動体の検出システムに適用されるプログラムが、コンピ
ュータ読取り可能に記録されている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施形態に係る移動体
の検出システムの全体構成を示すブロック図である。
【0018】上記システムは、図示のように、複数台の
撮影装置11〜1nと、通信制御装置3と、ユーザ端末5
(実際には複数台存在する場合が殆どであるが、説明の
都合上、1台だけ図示した)とを備える。複数台の撮影
装置11〜1nと通信制御装置3との間は、夫々専用の通
信網を通じて接続されており、一方、ユーザ端末5と通
信制御装置3との間は、公衆電話回線のような通信回線
2を通じて接続されている。
【0019】図2は、上記各撮影装置11〜1nの配置態
様を示す説明図である。
【0020】図2において、各撮影装置11〜1nは各々
楕円状の撮影領域を有し、被写体である移動体の楕円状
の移動経路4に沿って略等間隔で設定された複数の撮影
位置61〜6nに夫々配置される。各撮影位置61〜6nの
配置間隔は、移動経路4の全域に亘って移動体の撮影が
行えるように、且つ、通過する移動体を充分な大きさで
撮影が可能なように互いに隣接する撮影位置(61〜6
n)に設置される撮影装置(11〜1n)の撮影領域同士
が部分的に重なり合う距離に設定される。
【0021】図3は、上記各撮影装置11〜1nのうちの
撮影装置11の内部構成を示すブロック図である。各撮
影装置11〜1nは、同一の構成を有しているので、図3
では撮影装置11の内部構成のみを示し、残りの撮影装
置12〜1nについては図示と説明を省略する。
【0022】撮影装置11は、図示のように、撮影部71
と、侵入物検出部91と、通信部111と、メモリ部13
1と、制御部151とを備える。
【0023】撮影部71は、制御部151の制御下で起動
し、所定時間毎に自己の撮影領域内の光景を撮影して、
撮影データ(撮影により生成された入力画像データ)
と、撮影した時間(撮影時刻)のデータとを制御部15
1に出力する。
【0024】メモリ部131は、不揮発性データとし
て、侵入物検出部91が入力画像中の移動体の有無を判
定するのに必要な種々のデータを予め記憶すると共に、
制御部151の制御下で、揮発性データとして以下に説
明する種々のデータを記憶する。
【0025】上記不揮発性データには、例えば参照画
像、即ち、入力画像中に移動体が存在しないときの入力
画像の特徴量データや、入力画像の特徴量と参照画像の
特徴量との差分が、入力画像中に少なくとも1個以上の
移動体が存在することを示しているか否かを判定するた
めの上記差分の閾値データ等がある。また、上記不揮発
性データには、入力画像中から特徴量を抽出するとき適
用される特徴抽出ルールや、図2の移動経路4内に存在
し得る全部の移動体について、各移動体の特徴量データ
(各移動体の特徴量になり得る色情報データを含む)等
もある。更に、上記不揮発性データには、上記各特徴量
データに対応付けて記憶される各移動体のIDデータ
や、撮影装置11自身のIDデータや、入力画像中から
抽出した特徴量と上記各特徴量データとを比較すること
により、入力画像中の移動体を識別するとき適用される
侵入物検出/識別ルール等もある。メモリ部131は、
制御部151からの上記不揮発性データ読出し要求に応
じて、対応する不揮発性データを侵入物検出部91に出
力する。
【0026】一方、メモリ部131が記憶する揮発性デ
ータには、撮影部71から制御部151を通じて与えられ
る撮影データ及び撮影時刻データや、侵入物検出部91
から与えられる、検出部91により検出された移動体の
IDデータ(検出された移動体が複数存在するときは、
夫々のIDデータ)等がある。撮影データと撮影時刻デ
ータは対応付けて記憶され、移動体が検出されたとき
は、その移動体のIDデータが、そのときの撮影データ
及び撮影時刻データに対応付けて記憶される。メモリ部
131は、制御部151からの上記揮発性データ読出し要
求に応じて、対応する揮発性データを制御部151に出
力する。なお、上述した各揮発性データは、撮影部71
による撮影が開始される前に制御部151により初期化
される。
【0027】侵入物検出部91は、制御部151の制御下
で起動し、共に制御部151を通じてメモリ部131から
読出した参照画像の特徴量データと撮影データ(即ち、
入力画像)の特徴量との差分を求める。そして、この差
分が制御部151を通じてメモリ部131から読出した上
記差分の閾値データ以上であれば、入力画像中に少なく
とも1個以上の移動体が存在すると判定する。この場
合、各移動体の特徴量データ、及び各移動体のIDデー
タを制御部151を通じてメモリ部131から読出して入
力画像中の移動体を識別し、識別した移動体のIDデー
タを制御部151に出力する。
【0028】なお、侵入物体検出部91は、各移動体が
それらに固有の色情報によって相互に識別可能であり、
且つ、各移動体と背景とが上記色情報によって識別可能
であるときには、上記色情報を各移動体の特徴量として
光景内における移動体の有無を検出する。そして、入力
画像中に移動体の存在を検出したとき、それがどの移動
体であるかを識別する。
【0029】侵入物検出部91は、入力画像中からいず
れの移動体も検出することができなかったときは、その
旨、制御部151に通知する。
【0030】制御部151は、上述した態様で撮影部7
1、侵入物検出部91、メモリ部131を制御すると共
に、侵入物検出部91から出力された移動体のIDデー
タをメモリ部131内の対応する記憶領域に一時的に記
憶させる。そして、上記IDデータと共にメモリ部13
1に記憶されている撮影データ、撮影時刻データ、及び
撮影装置11のIDデータを、通信部111に出力する。
【0031】通信部111は、制御部151の制御下で、
通信制御装置3との間で交信を行うと共に、制御部15
1から与えられた画像情報を、接続されている通信網
(専用回線)を通じて通信制御装置3に伝送する。
【0032】図4は、上述したメモリ部131に格納さ
れるデータを示す説明図である。
【0033】図4に示すように、上記メモリ部131の
記憶領域141には、上述した撮影データや、撮影時刻
データや、侵入物検出部91により検知された移動体の
IDデータが揮発性データとして記憶される。また、記
憶領域161には、上述した特徴抽出ルールや、侵入物
検出/識別ルールが不揮発性データとして記憶される。
【0034】更に、記憶領域181には、撮影装置11自
身のIDデータが不揮発性データとして記憶される。
【0035】図5は、上述した撮影装置11における処
理流れを示すフローチャートである。
【0036】図5において、撮影部71より撮影デー
タ、及び撮影時刻データが出力されると(ステップS2
1)、制御部151はこれらのデータを読込んでメモリ
部131の所定記憶領域に書込む(ステップS22)。
次に、侵入物検出部91は、制御部151からの指令に基
づき、上述した態様で、入力画像中に移動体が存在する
か否かを判定する(ステップS23)。この結果、移動
体の存在を確認すると(ステップS24)、その移動体
を識別し、識別した移動体のIDデータを制御部151
に与える(ステップS24)。制御部151はこのID
データに基づき、対応する撮影データ、撮影時刻デー
タ、上記IDデータ、及び撮影装置11のIDデータを
メモリ部131から読出し、通信部111を通じて通信制
御装置3に伝送する(ステップS25)。なお、移動体
の存在を確認できなかったときは、上記データ(つま
り、移動体が含まれていない入力画像データ)の伝送は
行わない(ステップS24)。これにより、各撮影装置
(11〜1n)からの通信制御装置3へのデータ伝送量を
減少させることができる。
【0037】図6は、上記ユーザ端末5の内部構成を示
す機能ブロック図である。
【0038】ユーザ端末5は、図示のように、ディスプ
レイ部31と、メモリ部33と、通信部35と、制御部
47とを備える。
【0039】通信部35は、制御部37の制御下で、通
信回線(公衆電話回線)2を捕捉し、通信制御装置3に
対し、制御部37からの画像送信要求を送信する。そし
て、この画像送信要求により、通信制御装置3から伝送
される合成撮影データ(これについては後に詳述す
る)、各撮影装置の撮影時刻データ、合成撮影データ中
に含まれる各移動物体のIDデータ、及びこれらデータ
を伝送した各撮影装置(11〜1n)のIDデータを受信
し制御部37に出力する。
【0040】メモリ部33は、制御部37の制御下で、
制御部37を通じて通信部35から与えられる上記各デ
ータ(合成撮影データ、撮影時刻データ、移動物体のI
Dデータ、データ送信元の撮影装置(11〜1n)のID
データ)を、所定の記憶領域に一時的に記憶する。メモ
リ部33は、制御部37からのデータ読出し要求に応じ
て、対応するデータを制御部37に出力する。上記記憶
領域の記憶容量が一杯になると、上記記憶領域に記憶さ
れる各データは、新たに書込まれるデータによって古い
データから順に更新される。なお、上述した各データ
は、ユーザ端末5の起動時毎に制御部37により初期化
される。
【0041】ディスプレイ部31は、制御部37の制御
下で、制御部37によってメモリ部33から時系列的に
読出される合成撮影データを順に表示出力する。
【0042】制御部37は、上述した態様で通信部3
5、メモリ部33、ディスプレイ部31を制御する。
【0043】図7は、上述したメモリ部33に格納され
るデータを示す説明図である。
【0044】図7に示すように、メモリ部33の予め割
当てられた記憶領域34には、上記撮影データや、撮影
時刻データや、侵入物検出部91(或いは92〜9nのい
ずれか)により検知された移動体のIDデータや、上記
各データの送信元である撮影装置(11〜1nのいずれ
か)のIDデータが揮発性データとして格納される。
【0045】図8は、上記ディスプレイ部31に出力さ
れる表示画面の全体図である。
【0046】この表示画面40は、移動体を検出した撮
影装置からの各撮影データと、予め通信制御装置3に蓄
積されている、移動体が存在しないときの移動経路4全
体の撮影データ(以下、全体撮影データという)とを通
信制御装置3において編集することにより生成されたも
の(以下、編集撮影データという)である。表示画面4
0は、移動経路4の全体画面42と、移動経路4の2つ
の部分表示画面44、46とから成る。
【0047】全体画面42には、移動経路4上を移動中
の各移動体(41〜47)の現在位置がリアルタイムで
表示される(なお、移動経路4上を移動する移動体は図
示と説明の都合上、符号41、43、45、47で示す
合計4個にした)。
【0048】これに対し、部分表示画面44には、全体
画面42に表示される移動体41〜47のうち、現時点
で移動体41、43が撮影領域内に存在する撮影装置
(11〜1nのいずれか1台)からの撮影データがリアル
タイムで、且つ、ユーザが各移動体41、43を充分に
視認できる大きさに拡大されて表示される。同様に、部
分表示画面46には、現時点で移動体45、47が撮影
領域内に存在する撮影装置(上記撮影装置を除く撮影装
置11〜1nのいずれか1台)からの撮影データがリアル
タイムで、且つ、ユーザが各移動体45、47を充分に
視認できる大きさに拡大されて表示される。
【0049】部分表示画面44、46に表示される撮影
データの送信元は、移動体41〜47の移動に伴い全体
画面42上の移動体41〜47の現在位置が移動するの
に応じて夫々隣接する撮影装置に順に移動して行く。
【0050】このように、上記ディスプレイ部31に
は、移動経路4の全体画面42と、部分表示画面44、
46とがリアルタイムで表示されるため、ユーザは移動
経路4の全体画面42により移動体41〜47の現在位
置がリアルタイムで確認できると共に、各移動体41〜
47をもリアルタイムで確認することができる。
【0051】図9は、上記通信制御装置3の内部構成を
示す機能ブロック図である。
【0052】通信制御装置3は、ユーザ(ユーザ端末
5)側からの送信要求に応じて画像情報を送信する映像
サーバとしての機能を有するもので、図示のように、メ
モリ部51と、通信部53と、制御部55とを備える。
例えば、図2で示した移動経路4が陸上競技場のトラッ
クであり、移動物体(41〜47)がそのトラック上で
各種競技を行う陸上競技選手群である画像情報を配信す
る場合には、通信制御装置3は、少なくともその競技場
に1台配置される。
【0053】通信部53は、制御部55の制御下で起動
し、上記専用回線を通じて各撮影装置(11〜1n)から
伝送される各種データを受信する機能を備える。通信部
53は、また、通信回線2を通じて自己のアドレスを示
し、画像送信要求を行ったユーザ(ユーザ端末5)に対
して所望の撮影データをそれに付随する諸データと共に
送信する機能をも備える。即ち、通信部53は、各撮影
装置(11〜1n)から撮影データ、撮影時刻データ、撮
影データ中に含まれる移動体のIDデータ、及び各撮影
装置のIDデータが伝送されると、これら各データを制
御部55に出力する。通信部53は、ユーザ側から画像
送信要求があったとき、要求を行ったユーザのアドレス
を制御部55に通知する。この通知により、制御部55
から上述した編集撮影データ、各撮影装置の撮影時刻デ
ータ、編集撮影データ中の各移動体のIDデータ、及び
これらデータを出力した各撮影装置(11〜1n)のID
データが与えられると、これら各データを通信回線2を
通じて画像送信要求を行ったユーザ(ユーザ端末5)に
送信する。
【0054】メモリ部51は、移動体が存在しないとき
の移動経路4全体の撮影データや、上記各撮影装置(1
1〜1n)のIDデータや、これら各IDデータに対応付
けて設定される各撮影装置(11〜1n)の撮影位置(6
1〜6n)を示すデータや、各ユーザ端末のアドレスデー
タ等を不揮発性データとして記憶する。メモリ部51
は、また、各撮影装置(11〜1n)からの撮影時刻デー
タと、各撮影装置(11〜1n)の撮影位置(61〜6n)
データと、上述した全体撮影データと、複数の撮影デー
タとから上記編集撮影データを生成するための画像処理
プログラムをも不揮発性データとして記憶する。この画
像処理プログラムについては、後に詳述する。メモリ部
51は、制御部55からの上記不揮発性データの読出し
要求に応じて、対応する不揮発性データを制御部55に
出力する。
【0055】メモリ部51は、各撮影装置(11〜1n)
から制御部55を通じて与えられる撮影時刻データや、
撮影データや、移動物体のIDデータや、各撮影装置
(11〜1n)からのIDデータと上記不揮発性のIDデ
ータとの照合により特定される撮影位置(61〜6n)デ
ータを、揮発性データとして撮影時刻順に記憶する。メ
モリ部51は、また、制御部55において画像処理プロ
グラムにより生成された編集撮影データをも、揮発性デ
ータとして編集時刻の早いものから順に記憶する。メモ
リ部51は、制御部55からの上記揮発性データの読出
し要求に応じて、対応する揮発性データ(編集撮影デー
タを生成するのに必要な1群のデータ)を制御部55に
出力する。制御部55により読出された上記データは、
順に消去される。上述した各揮発性データは、通信制御
装置3の起動時毎に制御部55により初期化される。
【0056】制御部55は、メモリ部51及び通信部5
3をその制御下に置く。制御部55は、通信部53を通
じて与えられる上記撮影時刻データや、撮影データや、
移動物体のIDデータや、送信元の撮影装置(11〜1
n)のIDデータを読込んで、撮影時刻順にメモリ部5
1の所定記憶領域に一時的に記憶させる。
【0057】制御部55は、撮影開始時から所定の撮影
時間が経過するまでの間に各撮影装置から伝送され、メ
モリ部51に一時的に記憶させた撮影時刻データや、撮
影データや、移動物体のIDデータや、送信元の撮影装
置のIDデータに対応する撮影位置データや、全体撮影
データを読出す。次いで、編集撮影データとして、上記
画像処理プログラムに基づき、撮影時刻データ及び撮影
位置データから、図8の全体画面42のような移動経路
5全体における各移動体の現在位置をリアルタイムで明
示した画面を生成すると共に、図8の部分表示画面4
4、46のような各移動体を拡大した画面をも生成す
る。そして、この編集撮影データを、上述した一連のデ
ータと共に通信部53、及び通信回線2を通じてユーザ
端末5に送信する。
【0058】図10は、上記メモリ部51に格納される
データを示す説明図である。
【0059】図10に示すように、上記メモリ部51の
記憶領域52には、上述した撮影時刻データや、撮影デ
ータや、送信元の撮影装置のIDデータや、移動体のI
Dデータが揮発性データとして記憶される。また、記憶
領域54には、各撮影装置(11〜1n)のIDデータと
撮影位置(61〜6n)データとが夫々対応付けられ、不
揮発性データとして記憶される。更に、記憶領域56に
は、ユーザ端末(図1では、ユーザ端末5のみを記載し
た)のアドレスタが、不揮発性データとして記憶され
る。
【0060】図11は、上述した撮影装置(11〜1n)
と通信制御装置3との間で授受される通信データと、通
信制御装置3とユーザ端末5との間で授受される通信デ
ータとを示す説明図である。
【0061】撮影装置(11〜1n)からは、図11
(a)で示すように、上述した撮影時刻データや、撮影
データや、送信元である撮影装置(11〜1n)自身のI
Dデータや、侵入物検出部91により検知された移動体
のIDデータが、通信制御装置3に伝送される。通信制
御装置3からは、撮影装置(11〜1n)より通信制御装
置3に与えられた撮影時刻データや、通信制御装置3に
おいて上述した態様で生成された編集撮影データや、各
撮影位置(61〜6n)データや、撮影装置(11〜1n)
より通信制御装置3に与えられた移動体のIDデータ
が、ユーザ端末5に配信される。
【0062】上記構成によれば、侵入物検出部91(92
〜9n)が移動体を検出したときの撮影データのみが、
撮影時刻データや、移動体のIDデータや、送信元であ
る撮影装置11(12〜1n)自身のIDデータと共に通
信制御装置3に伝送される。そして、通信制御装置3で
は、これらのデータと画像処理用プログラムとに基づ
き、上記伝送された各撮影データと全体撮影データとを
編集することにより編集撮影データを生成する。各撮影
装置11(12〜1n)は、移動経路4全体に亘って移動
体の撮影が可能なよう、予め設定された撮影位置(61
〜6n)に配置されている。
【0063】そのため、撮影位置(61〜6n)データと
各撮影時刻とを参酌して、移動体が写っている各撮影デ
ータとメモリ部51内の全体撮影データとを編集して、
図8の表示画面40に示すような編集撮影データを生成
すれば、移動経路4全体における各移動体の現在位置、
及び各移動体が明示された画像情報が得られる。
【0064】よって、複数の移動体が夫々異なる速度で
移動する系において、各移動体の移動経路上での移動中
の現在位置を監視することができる。そのため、例えば
陸上競技のような、複数の競技者が走行する競技の観戦
システムに上記構成のシステムを適用することができ
る。また、移動経路4全体を撮影可能に定めた各撮影位
置61〜6nに各撮影装置11〜1nを配置し、通信制御
装置3で各撮影装置からの撮影データを自動的に編集し
て各移動体の移動経路上での現在位置を明示した撮影デ
ータを生成するので、撮影現場に撮影者や撮影データの
編集者を配置する必要がない。
【0065】上述した内容は、あくまで本発明の一実施
形態に関するものであって、本発明が上記構成のみに限
定されることを意味するものではない。例えば、通信制
御装置3からユーザ側に送信される移動経路4全体の撮
影データについては、先頭位置に相当する撮影位置にあ
る撮影装置からの撮影データのみを送信し、残りについ
ては撮影位置データ及び移動物体のIDデータのみを送
信する等、送信データを変更することもできる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
移動体の現在位置が自動的に検出でき、且つ、移動経路
全体の中での移動体の現在位置が明確な画像を自動的に
生成することができる。
【0067】また、本発明によれば、撮影装置と画像編
集装置とを備える移動体の検出システムにおいて、各撮
影装置から画像編集装置へのデータ伝送量を可能な限り
減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る移動体の検出システ
ムの全体構成を示すブロック図。
【図2】移動物体の移動経路、及び図1の各撮影装置の
配置態様を示す説明図。
【図3】図1の各撮影装置の内部構成を示す機能ブロッ
ク図。
【図4】図3のメモリ部に格納されるデータを示す説明
図。
【図5】図1の各撮影装置の処理流れを示すフローチャ
ート。
【図6】図1のユーザ端末の内部構成を示す機能ブロッ
ク図。
【図7】図6のメモリ部に格納されるデータを示す説明
図。
【図8】図1のユーザ端末の表示画面を示す説明図。
【図9】図1の通信制御装置の内部構成を示す機能ブロ
ック図。
【図10】図9のメモリ部に格納されるデータを示す説
明図。
【図11】撮影装置と通信制御装置、及び通信制御装置
とユーザ端末との間で授受される通信データを示す説明
図。
【符号の説明】
11〜1n 撮影装置 2 通信回線(公衆電話回線) 3 通信制御装置 4 移動経路 5 ユーザ端末 61〜6n 撮影位置 71 撮影部 91 侵入物検出部 111、35、53 通信部 131、33、51 メモリ部 141、161、181、34 記憶領域 151、37、55 制御部 31 ディスプレイ部 41、43、45、47 移動物体 52、54、56 記憶領域
フロントページの続き (72)発明者 中尾 高之 東京都江東区豊洲三丁目3番3号 エヌ・ ティ・ティ・データ通信株式会社内 (72)発明者 中村 伸司 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 桝谷 薫 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影した画像中から移動体の存否を検出
    する第1の手段と、 前記第1の手段が前記撮影画像中に移動体を検出したと
    き、その撮影画像及びその撮影画像に関連するデータを
    出力する第2の手段と、 を備える撮影装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の撮影装置において、 前記撮影画像に関連するデータが、前記撮影を行った時
    刻のデータと、前記移動体の識別データとを含むことを
    特徴とする撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記各撮影装置が、前記移動体の移動経
    路全体を撮影可能で、且つ、前記各撮影装置の撮影領域
    を通過する移動体を所定の大きさの画像に撮影可能なよ
    うに複数配置されることを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の撮影装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の撮影装置において、 前記第1の手段が、移動体が存在しないときの画像デー
    タの特徴量と、撮影した画像の特徴量との比較結果か
    ら、撮影した画像中の移動体の有無を検出することを特
    徴とする撮影装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の撮影装置において、 前記特徴量が、前記移動体に固有の色情報であることを
    特徴とする撮影装置。
  6. 【請求項6】 移動経路の異なる場所を撮影する複数の
    撮影装置と、 前記各撮影装置からの撮影画像より移動体を検出する手
    段と、 同じ撮影時刻に撮影された複数の撮影装置からの撮影画
    像のうちの移動体が検出された撮影画像と、その移動体
    が検出された撮影画像の撮影場所を示す撮影画像とを同
    一画面に編集する画像編集装置と、 を備える移動体の検出システム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の移動体の検出システムに
    おいて、 前記移動体検出手段が、前記各撮影装置に備えられるこ
    とを特徴とする移動体の検出システム。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の移動体の検出システムに
    おいて、 前記移動体検出手段が、移動体が存在しないときの画像
    データの特徴量と、撮影した画像の特徴量との比較結果
    から、撮影した画像中の移動体の有無を検出することを
    特徴とする移動体の検出システム。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の移動体の検出システムに
    おいて、 前記特徴量が、前記移動体に固有の色情報であることを
    特徴とする移動体の検出システム。
  10. 【請求項10】 移動経路の異なる場所で撮影された複
    数の撮影画像より移動体を検出する過程と、 同一撮影時刻に撮影された複数の撮影画像のうちの移動
    体が検出された撮影画像と、その移動体が検出された撮
    影画像の撮影場所を示す撮影画像とを同一画面に編集す
    る過程とを備える移動体の検出システムに適用されるプ
    ログラムを、コンピュータ読取り可能に記録した記録媒
    体。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002325246A (ja) * 2001-04-25 2002-11-08 Univ Waseda 競技場用中継システム
JP2005051302A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Toyo Commun Equip Co Ltd 画像蓄積方式とそれを用いたモニタリングシステム
JP2009252215A (ja) * 2008-04-11 2009-10-29 Sogo Keibi Hosho Co Ltd 警備装置および情報表示方法
JP2014006583A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Yahoo Japan Corp ルート公開装置、及びルート公開方法
US9948906B2 (en) 2008-11-27 2018-04-17 Sony Corporation Monitoring device and interference detection method

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